2021年05月25日
BMWがスーパーカーを開発!? 謎の「M8」は何を意味するのか
2ドア・ラグジュアリークーペ、BMW『8シリーズ』の頂点に君臨する『M8』をベースとした謎のプロトタイプをカメラが捉えた。2020年夏にも8シリーズをベースとする開発車両を目撃したが、それとも異なるコンポーネントが見られ、謎が深まっている。
キャッチしたプロトタイプは、『ビジョンMネクストコンセプト』を彷彿させる赤いアクセント、カーボンファイバーサラウンドを備えるグリルを装備。さらにカーボンファイバースプリッター、独自のフロントフェンダーベント、赤いキャリパーを備えた高性能ブレーキシステム、軽量ホイールも確認できる。またリアクォーターウィンドウの場所にはカーボンファイバー製ベントが装着されている。
後部では、大型ウィングを装着。F1を想起させる第3のブレーキライト備えるディフューザー、よりスリムなリフレクター、おなじみ4テールパイプエキゾーストシステムなども確認できる。
M8のパワートレインは、最高出力608psを発揮する3.0リットル直列6気筒エンジンを搭載、コンペティションモデルでは626psまで高められている。このプロトタイプの正体は「M8 CSL」の可能性もあるが、一部報道ではアクセサリーとレーシングパーツのテストとも伝えられている。
M8 CSLだとすれば『M5 CS』の636psを超える700ps程度も期待できるが、果たして。来春までにはその正体も見えてくるだろう。
Posted at 2021/05/25 21:39:07 | |
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BMW | 日記
2021年05月25日
【セブンの伝統を守る】ケータハム初のEV 2023年登場か モーガンと提携も
重量のあるシステムは不採用
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ケータハムは、ホモロゲーションや法規制の問題に直面しながらも、セブンの未来を守るため、数年後には初のEVを発売する予定だ。
英国の自動車ブランドであるケータハムは最近、日本の自動車ディーラーのVTホールディングスに買収された。
VTホールディングスの高橋一穂社長はモータースポーツで20年以上の経験を持っており、ケータハムのCEOであるグラハム・マクドナルドは、彼がブランドの存続に尽力してくれると確信している。
「彼はこのブランドを愛していますし、わたし達がお金を無限に持っているわけではないことも理解しています。しかし、彼はこのブランドがあと50年は続くことを確信しているのです」
今回の買収で重要なのは、ケータハムがセブンのゼロ・エミッション仕様の発売に向けて準備を進める上で資金を確保できることだ。
マクドナルドは、セブンのEV仕様が「ケータハムらしい乗り心地とハンドリング」を実現することが最優先であると断言した。そのため、「EVセブン」は、トレードマークである俊敏性を守るために、重量を抑えることに重点を置いて開発される。
例えば、バッテリーと電気モーターの重量を軽減するために、サスペンションのジオメトリーをはじめとするシャシーの再調整を行い、回生ブレーキなど、一般的なEVに搭載されている重量のあるシステムは採用しない。
軽量化とともに、セブンの伝統であるオープンホイールのミニマムなシルエットを維持する可能性が高い。
現行モデルよりも「大きく、重く、乗り心地が良い」ものになるのか、それともコンセプトに近いものになるのかはまだ確実ではないが、マクドナルドは後者の可能性が高いと述べている。
加速性能は、現在のトップモデルである620Rとほぼ同等で、0-97km/h加速はわずか2.79秒になるという。
他メーカーから部品供給
マクドナルドは、すでに電動セブンのプロトタイプに試乗している。
「ゴーカートによく似ています。2ペダルで加速が速く、運転していても違和感がありません。刺激的ではありますが、これまでとは異なるアプローチによる刺激です」と彼は言う。
ケータハムはEVセブンの生産に入る前に、他のメーカーと提携を結び、バッテリーとモーターの供給確保を検討している。
マクドナルドは、ケータハムがどのような企業と提携するかについては口を閉ざしたが、既製のアーキテクチャーを使用することは考えていないとしている。
「バッテリーを購入し、セブンの寸法に合わせて作ってもらえるようなパートナーシップを結ぶと思います」
サードパーティ製の部品を使用するメリットは、開発コストの削減だけでなく、すでに公道を走っているEVと同様に、実用的な航続距離や充電速度を確保できることだ。
マクドナルドはEVセブンのスポーツ性を示唆し、レース用には急速充電や「交換可能なバッテリー」の装備が必要だが、ロードカーは現行のセブンと同様に日常的な使用を目的としているため、この技術を採用する可能性は低いと述べた。
ガソリン車も諦めていない
EVセブンは今後5年以内に発売される予定であり、2023年に行われるケータハムの創立50周年記念式典がデビューの舞台になると思われる。しかし、ケータハムはガソリン車にもこだわり続けている。
「わたしの野望は、可能な限り内燃機関を存続させることです。わたし達の製品に適合するエンジンが見つかる限りね。しかし、今はそれが難しくなっています。みんな小型化したり、ターボチャージャーを付けたりしていますが、それはわたし達が望んでいることではありません」
サプライヤーが決まったとしても、ケータハムは2030年以降、本場の英国でICEの新車を販売することができなくなる。
また、2024年からEUで施行される安全規制の強化に伴い、レーダーやセンサーを使った安全システムを搭載するには小さすぎるため、EU内でも存続の危機にある。
これらの課題にもかかわらず、マクドナルドは自信を持っている。
「わたし達はケータハムの終焉について話しているのではありません。(EUは)当社の生産量の約4分の1を占めていますから、どのように他の場所で成長させていくかを考える必要があります」
ケータハムとモーガンが手を組む
ケータハムにとって最大の障害の1つは、新モデルに必要なホモロゲーション作業とテスト施設の枠を大手メーカーが抑えてしまっている点だ。
マクドナルドは、ケータハムが一連のプロセスを確実に実行できるよう、同じ少量生産のメーカーであるモーガンと契約を結んだことを明らかにした。
「彼らも同じような経験をしていて、実際にテスト用の枠や共通部品を共有することになりました。世間がライバルと見なしている相手と一緒に仕事をして、壁を乗り越えるのは素晴らしいことでした」
マクドナルドは、モーガンを直接のライバルとは考えておらず、英国ブランド同士のコラボレーションはお互いに有益であると述べている。
「アリエルであれ、モーガンであれ、あるいはロータスであれ、他の企業と協力して問題を乗り越えることができれば、全員の負担が軽減され、ともに成功を収めることができるのです」
Posted at 2021/05/25 21:30:17 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年05月25日
ジツはかなりのレア車? おもしろいグレード3選
■おもしろいグレードを設定したクルマを振り返る
現行モデルのなかには1グレードで販売されるクルマがありますが、一般的なクルマでは複数のグレードが設定されています。
廉価なグレードからトップグレードまで複数ある場合、装備内容やエンジン、内外装の仕上げや素材などが異なり、ユーザーは使用状況や予算に応じて選ぶことができます。
近年はグレードの数が縮小される傾向にあり、見た目もグレード間で格差が無いように仕立てられているモデルが多いですが、かつてはユニークなグレードを設定したクルマも存在。
そこで、今では見られないようなグレードのモデルを、3車種ピックアップして紹介します。
●スズキ「ジムニーL/J2」
軽自動車のなかでも唯一無二のクロスカントリー4WD車として高い人気を誇っているスズキ「ジムニー」。現行モデルは2018年に発売された4代目で、20年ぶりの新型ということで大いに話題となりました。
その先代の3代目は20年間販売されていたことからグレードの増減を繰り返した歴史があり、なかでもユニークなグレードだったのが2000年に登場した「ジムニーL」です。
ジムニーLは一見すると他のグレードと差異は見られませんが、駆動方式は2WDを採用。ジムニーはFRを基本とするパートタイム式4WDで、滑りやすい路面や悪路以外は2WDで走行することになりますが、ジムニーLはフロントデフとトランスファーを撤去して2WD化したということです。
パートタイム式4WD車のユーザーでも山間部や積雪地ではない地域に住んでいると、4WDに切り替える機会はほとんど無いといわれ、ジムニーのスタイルで2WDという設定も理にかなっているといえるでしょう。
主に女性ユーザーをターゲットに開発されたジムニーLですが、2001年にはマイナーチェンジというかたちで「ジムニーJ2」へとスイッチ。
ジムニーJ2は専用のボンネットフード、フォグランプ内蔵のフロントバンパー、メッシュタイプの専用フロントグリルを装備し、さらに16インチから15インチタイヤにサイズダウンしたことで、車高が35mm下げられています。
カラーリングもジムニーLはホワイトのみでしたが、ジムニーJ2はパステルカラーのカジュアルなカラーリングを設定していました。
残念ながら2WDのジムニーは人気とはならず短命に終わり、今では中古車市場でもかなりのレアモデルです。
●日産「スカイライン GXi/GTE」
現行モデルの日産「スカイライン」は3つのグレードを基本にハイブリッド車とガソリン車、そして高性能車の「400R」をラインナップ。2WD車では7つのグレードを展開しているセダンに特化したモデルです。
一方、過去のスカイラインではセダンとクーペ、ステーションワゴンなど複数のボディラインナップにさまざまなエンジンを搭載して、膨大な数のグレードを販売していた時代があります。
代を重ねるごとにグレードは縮小されましたが、1989年に登場した8代目(R32型)はユニークなグレードが設定されていました。
まず、2リッター直列6気筒SOHC自然吸気エンジンの「RB20E型」を搭載した「GTE」が存在。最高出力は125馬力と、280馬力を誇った「スカイラインGT-R」の半分以下です。
そして、さらに珍しいグレードが「GXi」で、エンジンは1.8リッター直列4気筒SOHCの「CA18i型」で、最高出力はわずか91馬力と、スカイラインのイメージから大きく離れていたといえるでしょう。
どちらもセダンにのみ設定され、価格(MT車、消費税含まず)はGTEが169万7000円、GXiは141万4000円で、GXiとかなり安価でした。
とくにGXiは外観も無塗装のドアミラーやスチール製ホイールとされるなど、見た目にも廉価グレードとわかります。
こうした廉価グレードは2代目以降のスカイラインには歴代で設定されており、4気筒エンジン車ではフロントノーズが短く設定されていた頃もあります。
9代目(R33型)では4気筒エンジンは廃止されましたが6気筒SOHCエンジンは継承され、10代目(R34型)では全グレードで直列6気筒DOHCエンジンを搭載したことでSOHCは廃止となりました。
このGTE/GXiはR32型のなかでもかなり異色なモデルといえ、今では現存数も少ない激レアモデルです。
■当時もレアなモデルだった「インプレッサ」とは?
●スバル「インプレッサ SRX」
1992年に発売されたスバル初代「インプレッサ」は、コンパクトセダン/ステーションワゴンとして開発されたモデルで、ハイパワーなターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせた高性能な「WRX」がブランドイメージをけん引した存在でした。
実際にはWRX以外にも、1.5リッターと2リッター自然吸気エンジンを搭載したベーシックなグレードがラインナップされ、スポーツドライビングを好むユーザーだけでなく幅広い層からも支持されました。
そして、1998年には自然吸気エンジンを搭載したユニークなグレードの「インプレッサ SRX」を追加ラインナップ。
駆動方式はフルタイム4WDでエンジンは最高出力155馬力を発揮する2リッター水平対向4気筒DOHCを搭載し、WRXほどパワフルではありませんが自然吸気エンジンのスポーツグレードと位置づけられていました。
そのため、フロントブレーキに2ポットキャリパーと15インチベンチレーテッドディスクが奢られ、前後サスペンションにスタビライザーを装備するなど、ストッピングパワーとコーナリング性能を向上。
また、内装でもMOMO製本革巻ステアリングやホワイトメーター、専用のスポーツシートが装備されるなど、スポーティに演出されています。
SRXの価格はWRXよりも約60万円も安価に設定されていましたが、残念ながらヒット作にはなりませんでした。
その後、第2世代のインプレッサにも当初「WRX NA」というスポーティな自然吸気エンジン車がラインナップされましたが、やはり人気グレードにはならず短命でした。
※ ※ ※
昔は低グレードといえばとにかく安さがクローズアップされていましたが、近年は様変わりしてきました。
例えば、現行モデルのトヨタ「プリウス」では、260万8000円(消費税込)の最廉価グレード「E」がありますが、WLTCモード燃費32.1km/Lと燃費に特化したモデルです。
燃料タンクは他グレードが43リッターに対し38リッターで、安全技術以外は装備も簡素化しており、ひとつ上の「S」グレードよりも30kgも軽量化されています。
こうしたケースは日産「ノート」なども同様で、エコカーにおける最廉価グレードはカタログ燃費の向上策といえるでしょう。
Posted at 2021/05/25 21:24:58 | |
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