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2021年05月27日 イイね!

037でツインチャージャーになってしまうと…038のS4はトライターボとかクワッドターボとかになってしまうのだろうかw

037でツインチャージャーになってしまうと…038のS4はトライターボとかクワッドターボとかになってしまうのだろうかw【あのラリーカーが蘇った?】ランチア037、500馬力超の現代風マシンに 37台限定 価格は6000万円以上

伝説的なMRのラリーマシン

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

イタリアのキメラ・オートモーティブ社は、史上最も成功したラリーカーの1つであるランチア037を大幅に近代化・アップグレードしたモデル「Evo37」を発表した。

世界ラリー選手権(WRC)で優勝した最後の後輪駆動車として知られる、ランチアの恐るべきミドエンジン車をベースに開発されたレストモッドだ。

キメラはEvo37を「1980年代のWRCの伝説的なクルマへのオマージュ」としている。

開発プロジェクトは、エンジニアのセルジオ・リモーネとヴィットリオ・ロベルティ、2度のWRCチャンピオンに輝いたミキ・ビアシオンなど、オリジナルのランチアに携わったサプライヤーやエンジニアの貢献により完成した。

037と同様に、Evo37もランチア・ベータ・モンテカルロのシャシーをベースに、フロントとリアに新しくスペースフレーム・セクションを追加している。

オーリンズ製のアジャスタブル・ショック、ブレンボ製の高性能ブレーキ、ピレリ製のスポーツ・タイヤなど、シャシーは全面的に改良されている。

デザインはオリジナルに忠実

車両重量は明らかにされていないが、パワーウェイトレシオが1ps/2kgであることから、約1トンになるものと思われる。

総出力は、オリジナルの037の約2倍に上る。

エンジンは標準仕様のブロックをベースに、1980年代にランチアのモータースポーツ・パワートレイン・プログラムを監督した著名なイタリア人エンジニア、クラウディオ・ロンバルディの監修のもと、さまざまな改良が加えられている。

キメラの発表によると、ターボチャージャー付き4気筒ユニットの出力は505psと56.0kg-mで、性能の詳細はまだ明らかにされていないが、0-100km/h加速は約4.0秒、最高速度は数百km/hに達するという。

全体的なデザインはオリジナルをほぼ踏襲しているが、ラリースタイルのホイールや、特徴的なクワッド・ヘッドライトのデザインが微妙に変更され、LEDが使われている。

ボンネットとリアデッキのデザインも刷新され、前後のオーバーハングはわずかに短くなっている。

インテリアは高級仕様?

インテリアでは、カーボンファイバーやアルカンターラを使用するなど、1980年代のオリジナルモデルとは一線を画している。ただし、油圧式ハンドブレーキ、アナログメーター、4点式レーシング・ハーネスなど、ラリーの伝統を受け継いだ仕様となっている。

キメラは、このモデルを37台製造する予定で、価格は41万4000ポンド(6378万円)からとなっており、すでに11台が販売されているという。

7月に英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで一般公開された後、9月から顧客への納車が開始される予定だ。


ランチア・ラリー037が現代に蘇る!? キメラEVO37登場!

5月22日、イタリアのカロッツェリアであるキメラ・アウトモビリは、ランチア「ラリー037」をモチーフにした「EVO37」を発表した。

価格は6000万円超

キメラ・アウトモビリは、ヨーロッパラリー選手権などへの参戦経験を有するプロ・ドライバーのルカ・ベッティが、イタリア・クーネオで創業したカロッツェリアだ。同社初のプロジェクトとして誕生したのがEVO37である。

EVO37は、ランチアが開発したラリー・マシンの「ラリー037」にオマージュを捧げるべく企画された。開発には、ランチアのドライバーとして2度のWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンに輝いたミキ・ビアシオン氏を含む、当時のスタッフ陣が関わったという。

EVO37は、ラリー037とおなじく「ベータ・モンテカルロ」がベースだ。ただし、前後の管状フレームはEVO37オリジナルになる。4灯のヘッドランプはLEDにアップデートされた。パーツ製作には最新の3Dプリンターも使われたという。

足まわりは、オーリンズ製のショックアブソーバーやブレンボ製のカーボンセラミックブレーキを採用。タイヤはピレリ製のランフラットタイプで、フロントが245/35R18、リアが295/30R19の前後異径になる。

搭載する2.1リッター直列4気筒ガソリンターボ・エンジンは、505ps/7000~7250rpmと550Nm/2000rpmを発揮、6MTを介しリアを駆動する。0~100km/hの加速タイムは約4.0秒をうたう。

内装の詳細は明かされていないが、カーボンファイバーと人工皮革「アルカンターラ」を各所に使うという。アナログメーターやハンドブレーキなどのデザインはラリー037をモチーフにしているそうだ。

EVO37は37台限定で販売されるが、すでに11台は成約済みという。価格は48万ユーロ(約6400万円)から。

文・稲垣邦康(GQ)



EVO37の海外記事を流し読みしてみた感じエンジンに関してはターボのみではなくスーパーチャージャー+ターボチャージャーの筈

これは「ランチア037のニューエディション」|37台限定の「キメラEVO37」

伝説的ともいえる名車、ランチア037が北イタリアのクーネオでレストモッドマシンとして復活した。このプロジェクトを推進しているのは、ルカ・ベッティが率いるキメラ・アウトモビリだ。

キメラのEVO37は、ランチア037の開発に深く関わった人々の協力を得て、最新の技術を用いて一段上のレベルに引き上げられた「ランチア037のニューエディション」と考えていただきたい。レプリカでも“コンティニュエーション”でもなく、“エボリューション”だからこそ、“EVO”と名付けられたのだ。また、"37”という数字は、伝説のランチアを思い起こさせるだけでなく、キメラ・アウトモビリ社が予定しているこの車の生産台数も表している。人によっては随分と野心的に思うかもしれないが、48万ユーロ(約6400万円)という価格でも、すでに11台が先行販売されている。EVO37は7月に開催されるフェスティバルオブスピードで正式に発表され、9月に最初の車が納車される予定だ。

ルカ・ベッティは、過去に多くのラリーを走り、その他にもモータースポーツに深く携わってきた人物である。また後輪駆動のグループBラリーの生きる伝説であり、ランチア037には4輪駆動の相手をすべて打ち負かして世界タイトルを獲得したマシンとして神聖な敬意を抱いているという。ベッティは、この車の開発のために、オリジナルの開発チームから有名な人物を集めた。セルジオ・リモーネ(シャシーとセットアップ)、クラウディオ・ロンバルディ(エンジン)、ヴィットリオ・ロベルティとフランコ・イノチェンティ(生産工程と材料)といった人物である。

キメラはEVO37のベース車両として、当時の037のベースにもなったベータ・モンテカルロを使用している。オリジナルのマシンは、シャシー中央にモノコックがあり、フロントとリアにサスペンションと駆動系の構造が分かれていた。しかしキメラでは、同じセントラル・ケージを採用しているが、ランチア・デルタS4に似たより強固で剛性の高いチューブラー・シャシーに組み込まれている。そしてサスペンションとステアリングは、S4とデルタ・インテグラーレのものが使用されている。

EVO37には、カーボン、ケブラー、チタン、そしてもちろんスチールやアルミニウムといった最先端の素材がふんだんに使用されている。キメラの車重はまだ発表されていが、想像を絶する性能を持っていることは間違いないだろう。最高出力は500ps、最大トルクは580Nmで、そのうち400Nmは2000rpmで発揮される。もちろん、6段マニュアルギアボックスを介して、後輪にのみ供給されるようになっている。

このエンジンは、ブロックこそ037と共通のものを使用してるが、それ以外のすべての部分は、マルティーニ・レーシングチームが開発してきたすべてのエンジンの生みの親であるクラウディオ・ロンバルディの指揮のもと、イタルテクニカによって再設計・構築されている。もちろん、パワートレインは伝説に忠実で、ターボとルーツ型スーパーチャージャー(電磁クラッチ付き)の両方を備えた2150ccの4気筒である。

037のポリエステルボディをカーボンファイバーでそっくりそのままコピーするといったことはされなかったが、キメラデルタS4やデルタ・インテグラーレの要素が取り入れられ、特にホイール周りにそれが顕著に表れている。またノーズには、ギリシャ神話に登場するライオンの頭と翼を持ち、火を噴く怪物であるキメラのロゴが描かれている。

キメラ・アウトモビリのCEOであるルカ・ベッティは、1978年にクーネオで生まれ、彼の両親は、1970年代から1980年代にかけてモータースポーツに深く関わっており、それがルカの大きな情熱の原体験にもなっている。彼15年間にわたりがモータースポーツの世界で活躍し、数々の成功を収めてきた。そんな元ランチアのワークスドライバーであり、世界選手権ラリーで17回の優勝経験を持つベッティがテストドライバーを務めるEV037の走行性については何も心配する必要はない。また、EVO37のシャシーセットアップとチューニングを担当するのは、他でもないミキ・ビアシオンなのだ。

ラリーストであれば一度は攻めてみたいマシンであることは間違いない。

Kimera Automobili
www.kimera-automobili.com

まとめ:オクタン日本版編集部 Words:Ton Roks Images: Kimera Automobili




約6400万円で伝説のランチア「037ラリー」がレストモッドで蘇る! 「キメラEVO37」プロジェクトの全容とは

■当時のスタッフが再集結してつくった「キメラEVO37」

 昨今のクラシックカー業界でしばしば登場する「レストモッド」という言葉。旧いクルマを修復するにあたり、現代のコンポーネンツやテクノロジーを投入することで、現代スタイリングや使用状況に合わせて、よりモダナイズを図られたクラシックカーを指している。

 このほどイタリアから産声を上げた「キメラEVO37」も、そのひとつとされているようだ。しかし、そのオリジナルであるランチア「037ラリー」が40年前に開発された時と同じ手法で、しかも同じメンバーが創りあげたという驚きの1台は、いわゆる「レストモッド」の常識を根本から覆すものとも映る。

 話題のキメラEVO37について、現在判明している限りの全容を、VAGUEで解説しよう。

●そのオリジンは、グループB時代最初のチャンピオンマシン

 キメラEVO37の話題に進む前に、まずはオリジナルにしてオマージュの対象であるランチア037ラリーについて解説しよう。

 037ラリーが唯一最大の目的としていたのは、いまも昔も大人気を誇り、とくに当時はメーカーの存亡も左右した「世界ラリー選手権(WRC)」の勝利である。1982年から施行されることになったFIAスポーツ規約「グループB」は、参加を希望する自動車メーカーが連続した1年間に200台を生産すれば、純然たる競技車両であってもホモロゲートを受けることができる。

 そこでランチアと開発を主導したアバルトは、既存のミッドシップ2座スポーツカー「ベータ・モンテカルロ」を、すでに実績のあるメカニズムで再構成することでラリーマシンに仕立て直すことにした。

 並み居るグループBラリーカーのなかでも群を抜いて美しいといわれるボディデザインは、ベース車たるモンテカルロと同じく名門ピニンファリーナによるもの。モンテカルロのセンターモノコック前後に鋼管製のサブフレームを組み上げ、そのサブフレームに各メカニカルパーツと新規デザインの専用カウルを組み合わせる成り立ちとされた。

 シャシ開発には、イタリアのスーパーカーおよびレーシングカーのレジェンド、ジャンパオロ・ダラーラ氏の率いる「ダラーラ・アウトモービリ」社が密接に関与したとされている。

 そしてパワーユニットは、「ランプレーディ・ユニット」と呼ばれる直列4気筒16バルブを採用。この時期の高性能車では、すでにターボ過給がトレンドとなっていたのだが、絶対的パワーよりもレスポンスを重視して「コンプレッソーレ・ヴォルメトリコ」と称するルーツ式スーパーチャージャーが組み合わされることになった。

 かくして、ランチアとアバルト、そしてピニンファリーナ。3社の歴史的コラボレーションによる037ラリーは1982年4月のトリノ・ショーにてワールドプレミア。また発表とほぼ時を同じくして、FIAホモロゲート取得に必要とされる200台の量産も開始されていた。

 そして、グループB規定でのフルエントリーが開始された1983年シーズンの初戦モンテカルロにて、037ラリーはさっそく輝かしい1-2フィニッシュを果たす。さらにワークスチーム「ランチア・スクアドラ・コルセ」が擁する037ラリーは、このシーズンに宿敵「アウディ・クワトロ」との熾烈なタイトル争いを展開。その高い信頼性とドライバビリティを武器に、伝説のグループBが年間チャンピオンシップの最上クラスとして規定された最初のシーズンで、WRC製造者部門タイトルを見事に獲得して見せたのだ。

■夢の1台は、およそ6400万円から

 キメラEVO 037プロジェクトの仕掛人は、前世紀末から2017年までイタリア国内戦やERC(欧州ラリー選手権)などで優勝を含む活躍を果たした元ラリードライバー、ルカ・ベッティ氏が率いる「キメラ・アウトモービリ(Kimera Automobili)」社である。

 もともと、自身のラリーマシンのメンテナンスをおこなうレーシングガレージ「Kimera motorsport」として2008年に創業したのち、2013年ごろからランチア「デルタS4」や「037ラリー」を手掛けるレストレーションファクトリーへと業態を変え、現在のキメラ・アウトモービリが誕生したという。

●キメラEO37プロジェクトに結集した“レジェンド”とは?

 そして、ここで複数のデルタS4や037ラリーと接することによってベッティ氏が抱いた「本質とスピリットをそのままに037を進化させたい」という熱い想いが、EVO37プロジェクト始動の動機になったとのことである。

 そんな経緯から生まれたキメラEVO37ながら、FIAグループBの求める200台+αしか作られていない本物のランチア037ラリーをレストモッド化したものではなく、037のベース車両、つまりより生産台数の多い「ベータ・モンテカルロ(前期)」/「モンテカルロ(後期)」をドナーとし、現代的な要素を加えながら事実上の新規開発をおこなったものといえる。

 そのアプローチは、オリジナルの037ラリーが開発されたときと同じ手法をとる。ベータ・モンテカルロのキャビン周辺のモノコックを補強して使用し、前後にサブフレームとボディカウルを組み合わせる。ただし、オリジナルの037ラリーの前後カウルはFRP製だったが、キメラEVO37のカウルはカーボンファイバー製とされ、モノコック+サブフレームの剛性アップも図られているようだ。

 パワーユニットは、オリジナル037ラリーに搭載された、古き良きランプレーディ直列4気筒DOHC16バルブをリファインした2.1リッターエンジン。ランチア技術陣を長きにわたり支えてきたエンジニアで、かつて037ラリーのランチア側責任者でもあったクラウディオ・ロンバルディ氏の指導のもと、大幅に再設計されたとのことである。

 オリジナル037ラリーの特徴であったルーツ式スーパーチャージャーに加えて、ターボチャージャーも組み合わせられた。つまり、037の後継車「デルタS4」と同じくツインチャージャーとされたこのエンジンは、最高出力505ps、最大トルク550Nmを発生する。

 037ラリーが市販版で205ps、WRCを闘った最終進化版でも350ps前後といわれていたことからすると、まさに40年分の技術進化を物語るモンスター級ユニットといえよう。

 また、カップリングされるトランスミッションは6速マニュアルに加えて、パドル操作式の6速シーケンシャルも選択可能とのことで、これもまた21世紀のスーパースポーツとしての資質をアピールしている。

 さらに、ダブルウィッシュボーンシステムなどのメカニカルコンポーネンツは、モータースポーツの分野では定評のあるオーリンズ社が設計し、ブレーキにはブレンボ社製のカーボンセラミックを採用。格段に増強されたパワーに備えて、ホイールサイズはフロント18インチ/リア19インチと大幅にスケールアップされた。

 そして、このキメラEVO37における最大のトピックとして挙げたいのは、前述のロンバルディ氏をはじめとし、ランチア037ラリーに携わってきたデザイナーやエンジニアたちとの密接なコラボレーションのもとに開発されたことだろう。

 シャシの設計とセットアップは、かつてアバルトで数多くのラリーカーの開発を主導したセルジオ・リモーネ氏。車両の製造プロセスとマテリアル調達を担当したヴィットリオ・ロベルティ氏とフランコ・イノチェンティ氏も、かつて037ラリー開発に参画したエンジニアだ。さらにテストドライバーは、ランチア「デルタ・インテグラーレ」とともにWRCで大活躍したラリードライバーのミキ・ビアジオン氏。これら「レジェンド」勢ぞろいの豪華チームによって、EVO37プロジェクトは完成されたのだ。

 安易な「レストモッド」とは一線を画した、ランチア037ラリーの生まれ変わり。そして古き良きイタリア自動車界へのオマージュともいうべきこのキメラEVO37は、その名にちなんで37台を限定製作するとのことである。オプションや特注を除くベーシック価格は、48万ユーロ(約6430万円)とかなりの高額ながら、すでに11台は予約済と公表されており、1台目はまもなくオーナーのもとに納車されるという。

 また、2021年9月に英国で開催される予定の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」にて、初めて実走披露がおこなわれることも決定しているという。




6400万円でもバーゲン価格?「ランチア037ラリー」復刻モデルが「本物を超える」完成度だった

最近流行のレストモッドスタイルで「復刻」

 知人と電話しているときのこと。たわいもない会話の途中で「そういえば、ランチア037ラリーが復活するらしいよ。それも名だたるメンバーが仕立て上げているから相当な作り込みらしい」という話が上がってきた。早速教えてもらったHPにアクセスをすると言葉を失った。最近流行のレストモッドスタイルではあるものの、かつてのランチア・ラリーそのものだからだ。

ランチア・ラリーとはどんなクルマだったのか?

 クルマ好きには説明が不要かもしれないが、あらためて解説をすると1982年から始まるGr.BカテゴリーのWRCに参戦をするためのマシンとして登場したのがランチア・ラリーだ。シャーシはランボルギーニ・ミウラやBMW M1の設計も手掛けたジャンパオロ・ダラーラ、エンジンはアバルト製、ボディはフェラーリのデザインも担当しているピニンファリーナという豪華な陣容で、競技用に開発されたとは思えない美しいスタイリングを持つ。

 ちなみに開発車両コードには「SE037」が付けられ、マニアから「037ラリー」とも呼ばれる理由は、これに由来するもの。その037ラリーを、イタリア人のラリードライバーであり起業家でもあるルカ・ベッティが率いるキメラ・オートモーティブ社が現代版としてモディファイしたモデルが「EVO37」。5月22日に発表されたものだ。

最新技術を惜しみなく採用

 それもただ復刻するだけではなく、冒頭でも少し触れたがレストモッド、つまりはレストアとモディファイをかけ合わせた造語で、古き良きデザインの魅力を殺すことなく、随所に最新のテクノロジーを附合させて作り上げたものなのだ。当時の弱点を改良したモデルと言っても過言ではない。 アメリカ車などでよく見かけるスタイルだが、最近ではフェラーリ250GT SWBのレストモッドスタイルが発表されるなど、クルマ好きに密かに注目されているジャンルだ。

開発メンバーは当時も関与していたメンバーが参加

 この開発プロジェクトを実現するために開発メンバーにはオリジナルの037ラリーに深く関わったメンバーが協力をしている。当時、ランチア・アバルトのラリー部門のボスであり、037ラリーの開発者でもあったセルジオ・リモーネがシャーシとセットアップを担当。エンジンはランチアのエンジニアとして活躍したクラウディオ・ロンバルディ、生産工程と構造材料はヴィットリオ・ロベルティとフランコ・イノチェンティによって進められた。

 そしてマシンのテストを行うのは、1988年と1989年に2度のWRCチャンピオンに輝いたミキ・ビアジオンというのだから、本気度がうかがえる。

ボディはフルカーボン&LED化されたヘッドライトが特徴的

 エクステリアは4灯のヘッドライトがLED化され、グリルやフォグライトリムにカーボンパーツが奢られている点を除けば、まさに037ラリーそのもの。エンジンルームの左右にあるエアインテークや、フロントカウルにパワーバルジ風のコブが付くのも変わらない。

 ちなみにミッドシップなのになぜフロントフードにパワーバルジがあるのかご存じだろうか? フタを開けるとテンパータイヤとジャッキ、工具などが収められるトランクスペースパンクなのだが、実はバーストやパンクをした際に装着していた16インチタイヤを収納するためのクリアランス(=バルジ)なのだという。

 ルーフはふたつのコブがあるダブルバブル形状で、ミラーもビタローニ・カリフォルニア風なタイプが装着される。ピニンファリーナが描く曲線こそないものの、張り出したブリスターフェンダーは迫力がある。

 リヤ周りはワークスカーを彷彿させるスポイラーが特徴的だ。しかもリヤカウル一体型となっているのだから驚く。テールレンズはオリジナルのストラダーレの長方形型ではなく、いわゆるワークスマシンを彷彿させる丸形を採用しLED化されている。マフラーはディフューザーに埋め込まれた4本出しとなっている。

 また、オリジナルのモデルでは前後のカウルなどにグラスファイバーを採用していたが、EVO37ではカーボンファイバーで作られている。

 ちなみにボディ寸法はオリジナルの037ラリーが、全長×全幅×全高=3915×1850×1245(mm)となり、ホイールベースが2440mmとなっていた。EVO37では全長×全幅×全高=4055×1905×1200(mm)でホイールベースが2520mmと拡大はしているが、スタイリングは維持されている。

  ホイールはワークスカーに装着していたスピードラインのデザインに似ており、補強のリブがスポークで再現されている。さらに恐らくはオプション設定になるが、ホイールベンチレーターも選べそうだ。

インテリアは競技マシンそのもの

 インテリアについてはEVO37のコクピットの写真こそ公表はされていないものの、技術仕様書によると037ラリーと同じ構造のダッシュボードとセンタートンネルを採用しているようだ。(写真は037ラリー) ダッシュボードにはカーボンファイバーを使用し、エッヂ部分にはアルカンターラやレザーを採用することで80年代、90年代のランチアのスポーツカーを演出。オリジナルの037ラリーには16個のサーキットブレーカーが備えられていたが、EVO37も赤いボタンを使ってクルマのさまざまな電子設定をアナログ的に行うことができるよう、ダッシュボードに赤いボタンが備えられているという。

 また、計器類はすべてアナログで表示され、ランチアのレーシングカーを参考にデザインがなされているという。シートの形状はデルタS4のものを踏襲しアルカンターラとレザーの2種類のシートを用意。4点式シートベルトが組み込まれている。

 ちなみに、ハンドブレーキは油圧式になる予定とのこと。まさに競技車両といったスパルタンな内容となっている。

シャーシはオリジナル同様にベータ・モンテカルロを使用

 シャーシは元の037ラリーと同様に、ランチア・ベータ・モンテカルロのセンター・モノコックをベースとし、その前後に最近の技術で加工されたクロムモリブデン製のチューブラーフレームを溶接している再設計のオリジナル品だ。クルマ好きなら、このフレームだけでもずっと眺めていたくなる構造美だ。

 サスペンションは当時と同じダブルウィッシュボーン式。リヤにはホモロゲーションモデルで話題でもあった4本のダンパーが据えられているレイアウトを維持しながらも、完全に再設計がされている。オーリンズ製の車高調整機能付きが与えられ、タイヤはピレリが装着されるものだ。

 サイズはフロントが245/35R18、リヤが295/30R19と偏平タイヤになっている。またブレーキはブレンボ製で、フロント・リヤともに365mmのベンチレーテッドディスク。素材はスチールかカーボンセラミックブレーキを選択することが可能だという。

 走ることを目的として登場しただけのことのことはあり、スチールとアルミニウムだけではなくカーボンやケブラー、チタンなど軽量化と剛性の向上を目的とした素材が多く使用されている。

ロンバルディが関与したエンジン

 今回の目玉ともいえるのがカウル越しに見えるオリジナル同様に縦置きされたエンジンだ。最近のクルマはブラックボックスだらけだが、EVO37はどこか懐かしい。カムカバーが剥き出しでオリジナルの037ラリーの雰囲気がちりばめられている。 搭載されるエンジンはロンバルディの指導のもと、イタルテクニカによってゼロから再設計された2150ccの直列4気筒DOHCターボ+ルーツ式スーパーチャージャー(電磁クラッチ付き)を搭載。まるでデルタS4のような組み合わせであるエンジンの最高出力は505ps/7000~7250rpm、最大トルクは550N・m/2000rpmを発揮する。 残念ながら車両重量の公式スペックは出ていないが、パワーウェイトレシオは2.0kg/psとなっているので、公式馬力の505psと考えてもおおよそ1010kg(誤差あり)くらいだろうか。オリジナルの037ラリーが1170kgということを考えると、モンスターマシンであることは間違いなさそうだ。

 このエンジンを操るのは、もちろん2ペダルのパドル付き6速シーケンシャルミッションと3ペダルのHパターンMTを選択することができる。もちろん、後輪駆動というのだから嬉しい。

豊富なカラーバリエーション

 さらにボディカラーは写真のロッソ037ストラダーレ以外にも豊富なバリエーションの中から選ぶことができる。例えば、037ラリーの次の世代として登場したデルタS4に採用されたボディ色のボルダーS4や、これまでランチアデルタの限定車に採用されていたブルーラゴス(ブルー)、ヴェルデヨーク(グリーン)、ジャッロ・ジオネストラ(イエロー)、グリジオ16バルブ(グレー)、パールホワイトなどが選択できるという。もちろん、ワークスカラーのマルティーニも選べるというのだから、今からその姿を見られることが楽しみで仕方がない。 キメラEVO37は、車名に由来し37台のみ製造され、すでに11台が先行販売されている。価格は48万ユーロ(約6400万円)だという。

 ちなみにEVO37は7月にイギリスで開催されるグッドウッドフェスティバルオブスピードで公式に発表され、9月から納車が始まるという。

 1日も早くEVO37の走る姿を見てみたいと思うのは私だけではないだろう。
Posted at 2021/05/27 21:42:24 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2021年05月27日 イイね!

アイサイトありきではなく車体としての良さがある!って事だね

アイサイトありきではなく車体としての良さがある!って事だねスバル 新型レヴォーグの安全性はやっぱりホンモノ! JNCAPでほぼ満点を獲得した要因はスバルの安全思想にあった

自動車事故対策機構が実施しいてる性能評価試験の結果が発表された。これは昨今普及が進む衝突被害軽減ブレーキをはじめとした予防安全技術に対する評価を行う試験で、2020年度に発売をした新型車の中でスバル レヴォーグが堂々の1位を獲得したのだ。その発表に併せてスバルは新型レヴォーグの安全思想について発表会を実施。今回は新型レヴォーグが打ち立てた記録と、スバルの考える安全思想についてレポートする。結論からいうと、新型レヴォーグは今一番おすすめできるクルマということだった。

新型レヴォーグの安全性は堂々の1位を獲得! アイサイトXはやっぱり買いだった

2020年12月にスバル入魂のミドルステーションワゴンとして登場した新型レヴォーグ。ステーションワゴンに対する需要が低迷している状況ながら、登場以来約2万4000台を受注しているという人気車である。

その人気の理由としてはスバル車らしい走行性能や各部の質感の高さ、アイサイトXを含めた新世代の先進安全装備や衝突安全性をはじめとした高い総合的な安全性が挙げられる。

新型レヴォーグは日本カー・オブ・ザ・イヤー2020に続き、独立行政法人自動車事故対策機構NASVAが行う自動車アセスメント(いわゆるJNCAPと呼ばれるクルマの安全性の評価)においても2020年度の試験車の中でトップとなるファイブスター大賞を受賞した。

新型レヴォーグがJNCAPで獲得した得点は、JNCAPの得点体系が衝突安全性100点、自動ブレーキの性能をはじめとした予防安全性82点、主にコネクテッド機能の性能となる事故自動通報システム8点の合計190満点のところ、衝突安全性96.9点、予防安全性82点、事故自動通報システム8点の合計186.9点というほぼ満点の成績だった。

このような背景もあり、スバルは主に衝突安全性を中心とした新型レヴォーグの総合安全性能の高さを詳細に紹介する説明会をオンラインで実施。当記事では新型レヴォーグの安全思想についてレポートする。

アイサイト装着車の事故率が劇的な低下を記録! スバルの安全思想は約60年前から始まっていた

説明会では、はじめに藤貫 哲郎 執行役員CTO(最高技術責任者) 技術統括本部長 兼 技術研究所長から、スバルが掲げる「2030年を目標としたスバル車が関係する死亡事故ゼロ」に向けたスバルの安全への想いや歴史、今後の展望などが語られた。

現在も続くスバルの安全思想は、スバルの前身である中島飛行機飛行機まで遡る。飛行機の墜落は死に近いものだけに、あらゆる非常事態の想定や危険な状況にならない対策や視界の確保などを入念に行っていたことが基礎となっており、いわばスバルのDNAである。

スバルの旧社名である富士重工になってからも安全性に関しては、1958年登場のスバル 360から追突事故を想定した実験の映像が残っているなど、「クルマの安全性」という考えがほぼなかった時代から全方位安全思想に基づく衝突安全ボディが採用されていたのだ。

その後、1989年に登場した初代レガシィにはアイサイトの前身となるステレオカメラを使ったADA(アクティブドライビングアシスト)の開発が始まったという経緯がある。

死亡事故0も夢じゃない! アイサイト装着車の衝突事故発生率は1%以下

また衝突安全性では1998年登場の3代目レガシィで新環状力骨構造ボディ、2016年登場の現行インプレッサでは衝突安全性の向上にも貢献する新世代のSGP(スバルグローバルプラットホーム)と歩行者保護エアバッグが採用。さらには予防安全では2008年に現在スバルの基幹技術の1つとなっているアイサイトが4代目レガシィの最終モデルで採用された。

アイサイトは2010年に5代目レガシィに追加され、10万円という安さもあり一気に普及したver.2、2014年の初代レヴォーグに搭載されたアイサイトver.3。そして2017年に初代レヴォーグとWRX S4の改良で採用されたツーリングアシスト、アイサイトXを含めた現行レヴォーグと進化を続けているのだ。

>>

結果、近年のスバル車はアイサイトから見ていくと、

アイサイトver.2装着車では追突事故が84%。歩行者との事故が49%減少

ver.3装着車では追突事故の発生率が0.06%

と劇的に低下しているのだ。日本のJNCAPやアメリカの保険機関が行う安全性のテストでも非常に高い評価が続いている。

今後に関しては予防、衝突安全性、コネクテッド機能による早期救命の進化を目指しているという。

アイサイト装着車の死亡事故は過去4年間でたったの5件

新型レヴォーグの開発責任者である五島 賢PGM(プロダクトゼネラルマネージャー)からは、安全性の全体像が語られ、分野ごとに盛り込まれた安全性向上のための具体的な技術としては、以下5つの点が挙げられた。

●0次安全性:良好な視界、デジタルマルチビューモニターなどの充実したカメラ類

●走行安全:シンメトリカルAWDや高い基本性能

●予防安全:Xを含む新世代アイサイト

●衝突安全:後述

●つながる安全/スバルスターリンクによるエアバッグが開くほどの事故の際のオペレーターさんからの呼びかけや反応がない場合の救急車などの手配、突然かつ重度の体調不良の際のSOSコール、トラブル時の対応

高齢化社会も想定した安全思想

衝突安全性に関しては古川寿也車両研究実験第三部 部長 兼 車両安全開発部 部長兼 SUBARU研究センター 担当部長がプレゼンテーションを行った。

スバルでは日米、特に米国での事故実態調査を行っており、調査から得た改良すべきポイントと具体的な対策として以下の通り。

1.SUVをはじめとした車重の重いクルマとの衝突の増加を想定し、キャビン(車内)の強化

2.高齢化も関連した胸部へのダメージ低減の必要性を想定したエアバッグ類、シートベルト関係の改良

3.ドライバーの不注意が事故発生の大きな割合を占めていることから、ドライバーを監視するDMS(ドライバーモニタリングシステム)、アイサイトの進化といったクルマのサポート

以上3つの点にスバルは注力しているのだ。

ちなみに2019年の調査によると、日本で登録から4年以内のスバル車が関係した死亡事故は相手が歩行者か自転車が1件、クルマ対クルマが1件、単独事故1件の3件と現時点でも非常に少ない点にも驚かされた。

ボディが衝撃を吸収! 乗員は大怪我なしで生還できる設計

今回のイベントのハイライトとなったのは音警報付シートベルトリマインダーについて。というのもここでは後席シートベルト装着の重要性も強調するため、デモンストレーションは運転席と後席右側の乗員ダミーはシートベルトを装着、後席左側の乗員ダミーはシートベルト未装着という状態で、64km/hのスピードでクルマの右側40%を衝突させるオフセット衝突実験だったからだ。

64km/hでの衝突は映像で見ても想像以上にスピード感があるため、衝突した瞬間は目を覆いたくなるものだった。またスロー映像ではシートベルトをしていない後席左側の乗員ダミーが前方に飛ばされた姿も僅かに見えた。

オフセット衝突した新型レヴォーグの車体前方は、グッチャリと損傷している。だが、グッチャリと損傷してくれたことで衝突エネルギーをシッカリと吸収し、キャビンの変形はなく、ドアも容易に開くのだった。

そのため実際に新型レヴォーグで実際に事故に遭っても、シートベルトをしている乗員は大きな怪我なく生還できるだろう。

シートベルトリマインダーは救世主!?

しかしシートベルトをしていた乗員ダミーとは対照的に、シートベルトをしていなかった後席左側の乗員ダミーは後席におらず、助手席座面に頭を下にした状態で飛ばされていた。

スロー映像を見ると衝突した際にダミーはお尻をルーフに当てながら頭をサッカーのヘディングのようにダッシュボードのカーナビが付くところに強くぶつけており、これでは死に至る可能性は非常に高いと言わざるを得ない。

少々イベントの意図からはずれるが、現行レヴォーグの衝突安全性の高さ以上に、シートベルトを装着する重要性を再認識させられる実験であった。

「シートベルトはすぐに装着できますから、クルマに乗ったら必ず装着してください」という古川氏の言葉が非常に印象的だった。

また先代レヴォーグで世界初採用された音警報付シートベルトリマインダーは後席シートベルトの装着率向上に大きく貢献しているという。

筆者はスバル車で大事故を経験も無傷だった

なお、お恥ずかしい話ながら現在41歳の筆者は20代後半の時に乗っていた2代目レガシィでボンネットが盛り上がるくらいの追突事故を起こしたことがあったが、怪我もなく生還できた。

クルマは修理代の関係もあり廃車となってしまったものの、今こうやって原稿を書けているのはいきなり遭遇した最後の仕事も体を張って完璧にこなしてくれた2代目レガシィのおかげであり、そのときにはスバル車の安全性の高さを実体験した。同時にこのことを思い出しながら原稿を書いていたら、本当に涙が止まらなくなってしまった。

アイサイトXだけでも買い! 新型レヴォーグには是非つけたい装備だ

衝突安全性は普段使うことがない性能なだけに(もちろんクルマの保有期間中使わないで済めばそれに越したことはない)、 現行レヴォーグは冒頭に書いた走行安全やアイサイトといった部分の魅力が目立っているのは事実だ。

しかし、新型レヴォーグはデモンストレーションの通り衝突安全性をはじめとした安全性も非常に高いだけに、クルマを選ぶ際に安全性を重視する人や安全性を含め輸入車を考えている人にもぜひ候補に入れて欲しいクルマであることをこのイベントで再認識した。

【筆者:永田 恵一】



スバル レヴォーグがJNCAPの「自動車安全性能 2020 ファイブスター大賞」を受賞

2021年5月25日、スバルは自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP)において「自動車安全性能 2020 ファイブスター大賞」をレヴォーグが受賞したと発表した。

レヴォーグは衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得
JNCAP(Japan New Car Assessment Program)とは、国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA=National Agency for Automotive Safety and Victims Aid)が実施する、自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメントだ。

スバルが2020年10月に発表した2代目となる新型レヴォーグは、2020年度の衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得し「自動車安全性能2020 ファイブスター大賞」を受賞した。
得点の内容は、以下のとおりだ。

・衝突安全性能評価:ランクA/96.91点(100点満点)
・予防安全性能評価:ランクA/82.00点(82点満点)
・事故⾃動緊急通報装置:8点(8点満点)
・総得点:ファイブスター/186.91点(190点満点)

「衝突安全性能」では、スバル グローバル プラットフォーム(SGP)×フルインナーフレーム構造を採用。従来モデルに対し、ボディ構造の最適化と高張力鋼板の適切な配置により、質量増を抑えながら、前面/側面/後面すべての衝突安全性能を大幅に向上させている。

また、デュアルSRSエアバッグをはじめ、側面衝突時に備えるSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグや、前面衝突時に下肢へのダメージを軽減する運転席SRSニーエアバッグ、さらにシートベルトによる拘束保護性能を高める助手席SRSシートクッションエアバッグを採用。

さらに歩行者保護エアバッグを全車に標準装備。バンパー内部の圧力センサーにより歩行者との衝突を検知すると、瞬時にフロントガラスとAピラーの下端をエアバッグで覆うことで、歩行者の頭部へのダメージ軽減を図っている。

「予防安全性能」では、視野を大幅に広げた新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現した新世代アイサイトを全車に標準装備。ソフトウエアの性能向上や電動ブレーキブースターの採用などとあわせて、交差点の右左折時や見通しの悪い場所での出会いがしらなど、より幅広いシーンで衝突回避のサポートを行う。

このようなレヴォーグの衝突安全性能と予防安全性能が評価され、JNCAPの自動車安全性能 2020 ファイブスター賞を獲得するに至った。



自動車アセスメント、最も安全な「ファイブスター大賞」にレヴォーグを選定

 国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)は25日、2020年度で最も安全なクルマとしてスバルの「レヴォーグ」を選定したと発表した。同モデルは車両の安全性能を評価する「自動車アセスメント」制度で同年度の最高得点となり、「ファイブスター大賞」を獲得した。同日オンラインで行われた結果発表会で表彰したほか、開発責任者による技術説明も行われた。

 自動車アセスメントは20年度に試験したモデルから、予防安全と衝突安全を総合的に評価する方法に改めている。最高ランクの安全性能と事故自動緊急通報装置を備えた「ファイブスター賞」は5車種が選ばれた。

 ファイブスター賞は次の通り。

 ホンダ「フィット」、トヨタ自動車「ヤリス」、同「ヤリスクロス」、同「ハリアー」、日産自動車「デイズ/デイズハイウェイスター」。



自動車安全評価2020で「レヴォーグ」が最高得点を記録

国交省と独立行政法人「自動車事故対策機構」(NASVA)は、2021年5月25日、2020年度に実施した「自動車アセスメント」の結果を発表し、最高評価にあたる「ファイブスター賞」は6車種が獲得し、スバル・レヴォーグが最高得点を獲得。「ファイブスター大賞」を獲得したと発表しました。

NASVAが毎年実施する「自動車アセスメント」は、その年に発売されたクルマの安全性能に関する様々な評価試験を行ない、その結果を公表するもので、JNCAPとも呼ばれています。現在では、衝突時の安全性能だけでなく予防安全の性能も試験が行なわれています。

このJNCAPを実施するためにNASVAは市販されている状態の車両を購入し、衝突試験、衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)の試験など、様々な安全性能評価試験を実施し、各項目ごとの試験の結果を車種ごとに点数化して公表します。

2020年度は乗用車が6車種で、ハリアー、ヤリス、ヤリスクロス、フィット、キックス、レヴォーグ。軽自動車は4車種でデイズ、eKワゴン/クロス、タフト、ハスラーの合計10車種で試験が行なわれました。

その結果、最高評価の「ファイブスター賞」を獲得したのは、フィット、ヤリス、ヤリスクロス、ハリアー、デイズの5車種で、デイズ(ハイウェイスター含む)は軽自動車で唯一ファイブスター賞を獲得していることが注目されます。

そしてファイブスター評価の中で最高得点を獲得したレヴォーグが「ファイブスター大賞」を獲得しています。

スバルは、衝突安全性能において、スバルグローバルプラットフォーム×フルインナーフレーム構造を採用することで従来モデルに対し、ボディ構造の最適化と高張力鋼板の適切な配置が可能になり、質量増を抑えながら前面・側面・後面すべてで衝突安全性能を大幅に向上さたこと。そしてデュアルSRSエアバッグをはじめ、側面衝突時に備えるSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグ、前面衝突時に下肢へのダメージを軽減する運転席SRSニーエアバッグ、さらにシートベルトによる拘束保護性能を高める助手席SRSシートクッションエアバッグを採用しており、他社にはない歩行者保護エアバッグを全車標準装備していることで歩行者の頭部へのダメージ軽減を図っていると説明しています。



また予防安全性能では、視野を大幅に広げた新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現した新世代アイサイトを全車標準装備し、ソフトウェアの性能向上や電動ブレーキブースターの採用などもあり、交差点の右左折時や見通しの悪い場所での出会い頭など、より幅広いシーンで衝突回避のサポートが可能になったことがあります。

さらにJNCAPの加点要素として、交通事故やトラブルが発生した際に通信でサポートするコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用していることも高得点につながったとしています。



日産デイズは、軽自動車として初めてファイブスター賞を獲得。運転支援技術「プロパイロット(ミリ波レーダー付き)」や先進事故自動通報システム「SOSコール」など、軽自動車で異例の先進技術を搭載し、高得点につながっています。




スバル レヴォーグ、JNCAP「自動車安全性能2020 ファイブスター大賞」を受賞…2位ハリアーに5ポイント差

国土交通省と自動車事故対策機構(NASVA)が実施した、自動車の安全性能を比較評価する自動車アセスメント(JNCAP)にて、スバル『レヴォーグ』が2020年度の衝突安全性能と予防安全性能の総合評価で最高得点を獲得し「ファイブスター大賞」を受賞した。

JNCAP自動車アセスメントは、自動車の安全性能を評価し、結果を公表する制度。衝突安全性能評価は、「フルラップ前面衝突試験」、「側面衝突試験」、「後面衝頚部保護性能試験」、「歩行者頭部保護性能試験」など7項目での評価スコアを基に5段階の総合評価が行われている。また、予防安全性能評価は、「衝突被害軽減ブレーキ」、「ペダル踏み間違い時 加速抑制装置」、「車線逸脱抑制装置」など7項目での評価スコアを基に5段階の総合評価が行われている。

ファイブスター賞は衝突安全性能と予防安全性能が最高ランクで、事故自動緊急通報装置を搭載する車種に、ファイブスター大賞はその中で最高得点を獲得した車種に与えられる。

レヴォーグは衝突安全性能の得点率96%、予防安全性能100%、事故自動緊急通報装置100%、合計得点率98%。2位に5ポイントの大差をつけて、ファイブスター大賞に選ばれた。このほか、ファイブスター賞にはトヨタ『ハリアー』(得点率93%)、日産『デイズ/デイズハイウェイスター』(同92%)、トヨタ『ヤリスクロス』(同92%)、ホンダ『フィット』(同91%)、トヨタ『ヤリス』(同91%)の5モデルが選ばれた。なお、デイズ/デイズハイウェイスターは軽自動車初のファイブスター賞獲得となる。



日本一安全な車にスバル「レヴォーグ」が決定! 「ファイブスター大賞」獲得した成績とは

■レヴォーグは190点満点中186.91点を獲得

 国土交通省と独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)は2021年5月25日、2020年度に安全試験をおこなった10車種に対する安全性能の評価結果を発表。

「ファイブスター賞」を6車種が獲得し、そのなかでスバル「レヴォーグ」が最高得点を獲得してファイブスター大賞を獲得しました。レヴォーグを含めた10車種は、具体的にはどのような試験を受けたうえで、今回の評価へと至ったのでしょうか。

 評価項目としては、大きく3つのカテゴリに分かれているとのこと。

 まず、フルラップ前面衝突試験やオフセット前面衝突試験、側面衝突試験をはじめとした全7項目からなる「衝突安全性能評価」。

 そして、対車両や対歩行者(昼間および夜間)などの性能を見る衝突被害軽減ブレーキ性能試験や車線逸脱抑制性能試験など全7項目からなる「予防安全性能評価」。

 最後に、「事故自動緊急通報装置の有無」が評価の対象だということです。

 なお国土交通省とNASVAは、近年新車で普及の進む予防安全装備について、「予防安全技術はドライバーを支援するシステムであり、万能ではありません。周囲の状況によってはシステムが作動しない場合や十分な効果を発揮しない場合があります」と説明。

 そのうえで、「取扱説明書をよく確認したうえで、システムに頼った運転はせず、安全運転を心がけてください」と呼びかけています。

※ ※ ※

 2020年度に安全性能の評価試験がおこなわれたのは、レヴォーグのほかではトヨタ「ハリアー」「ヤリスクロス」「ヤリス」、日産「デイズ/デイズハイウェイスター」「キックス」、ホンダ「フィット」、三菱「eKワゴン/eKクロス」、ダイハツ「タフト」、スズキ「ハスラー」(OEM車のマツダ「フレアクロスオーバー」含む)が対象となりました。

 そのなかで、ファイブスター賞は衝突安全性能と予防安全性能でどちらもAランクの評価を獲得し、さらに事故自動緊急通報装置を備えたクルマが対象となりますが、獲得したクルマはレヴォーグ、ハリアー、ヤリスクロス、ヤリス、デイズ/デイズハイウェイスター、フィットの6車種です。

 そして前述のとおり、最高得点を獲得したクルマがファイブスター大賞となりますが、レヴォーグは衝突安全で100点満点中96.91点を獲得(10車種中トップ)。予防安全では82点満点、事故自動緊急通報装置の有無では8点満点を記録。合計、190点満点中186.91点でトップとなり、ファイブスター大賞を獲得しています。

 レヴォーグの現行モデルは2020年11月に発売された2代目です。2020年12月7日には、その年のクルマにふさわしい一台を決める「2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も獲得するなど、高い評価を受けています。

 それではここでクイズです。

 2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー(大賞)を受賞した2代目レヴォーグですが、その前に当顕彰で大賞を受賞したスバル車は、次のうちどれでしょうか。

【1】5代目フォレスター

【2】5代目インプレッサ

【3】初代レヴォーグ

【4】初代BRZ/トヨタ86

※ ※ ※

 正解は【2】の「5代目インプレッサ」です。

 スバルは5代目インプレッサ(インプレッサスポーツ/インプレッサG4)で「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得。

 そのため、2代目レヴォーグでの受賞はスバルとして4年ぶりの大賞受賞となります。

※クイズの出典元:カーデイズ



ファイブスター大賞でも防げない乗員被害にどう対応するか…スバル レヴォーグ 新型

◆スバル レヴォーグ 新型にファイブスター大賞

25日、国交省および自動車事故対策機構(NASVA)による自動車アセスメント(JNCAP)のおいて、スバル『レヴォーグ』が2020年度の全対象車種の総合評価で最高得点となる186.91点(190点満点)を取得し、「ファイブスター大賞」を受賞した。

JNCAPの評価は「衝突安全」「予防安全」「事故自動通報システム」の3つの項目について行われる。衝突安全では、正面からのフルラップ衝突、正面から少し横にずれたオフセット衝突、側面からの衝突、追突など複数のテストで乗員に与えるダメージを評価する。予防安全では、衝突被害軽減ブレーキの、対車両、対歩行者での性能、車線逸脱抑制、後方視界情報、踏み間違い防止機能といったADAS機能の評価が中心となる。事故自動通報システム(ACN)は、エアバッグ作動時などに、位置情報を含めた緊急通報を自動的に行うシステムの評価となる。

ファイブスター大賞は、JNCAPの評価で5つ星(ファイブスター)を得た車両の中で、もっとも得点が高かった車両に与えられる。アイサイトXを搭載した新型スバル・レヴォーグは、186.9点(190点満点)を獲得しファイブスター大賞に選ばれた。内訳は、衝突安全性能で、96.9点(100点満点)、予防安全性能と事故自動通報システムの評価でともに満点(それぞれ82点満点、8点満点)となっている。

◆ほとんどの項目で満点

近年、業界全体の安全性能の高まりからJNCAPの自動車アセスメントで5つ星を獲得する車両はそれほど珍しいものではないが、ほとんどの項目が満点というレヴォーグの得点は簡単に出せるものではない。評価項目が固定なら、メーカーは特定試験のための安全性強化に走ることができる。そのため、自動車アセスメントでは、評価条件を年ごとに厳しくしたり、評価項目に新しい技術や機能を取り込んだりしている。

当然、メーカーとしては、アセスメントの評価項目をKPIに安全性能を追求するのは本末転倒だ。スバルもJNCAPの評価項目を先取りする形で、独自の安全基準の設定や新機能の開発を続けている。アイサイトXはその取り組みの賜物といってよい。

たとえば、アイサイトXでは、従来モデルより交差点の右左折での衝突回避や検知機能が強化されているという。現在の衝突安全評価は、前走車の検知と横断歩行者(昼夜間)の検知が対象となっているが、交差点右左折での車両、歩行者検知は対象となっていない。スバル(に限った話ではないが)では、車両の安全性や設計について、自動車アセスメント以外の基準を用いている。

アイサイトXは、自動運転レベルでは2に相当するが、投入された技術はレベル3以上の自動運転を意識したものになっている。センサー類の増設・改良による検知精度の向上、危険検知パターンの拡大、高精度3Dマップによる詳細な位置情報の把握、ドライバーモニタリングシステム(DMS)の採用がその例だ。

◆シートベルト非装着は人間側の問題だが

しかし、ファイブスター大賞を取ったレヴォーグでも対応しきれない事故があるという。それはシートベルト非装着時の乗員保護だ。シートベルトをしないのは人間側の問題であり、システムや機能だけで対処することは難しい。しかし、スバルはこの問題にも取り組んでいる。

スバルが日本や米国での交通死亡事故を調べたところ、後席はベルトの装着率が低く、事故死亡率が高い。当然の結果であり、対策はシートベルト装着の啓発活動につきるのだが、レヴォーグには警報音付きのベルトリマインダーが初代から装備されている。運転席について、ベルト非装着で警告音を出す車両は多いが、後席まで音付きで警告するシステムはあまり例がない。

ユーザーにネガティブ評価をされそうな後席シートベルトの音付きの警報装置だが、スバルはあえて装着した。スバルが実施したユーザーアンケートでは、インジケーターのみの警告より警報音によるリマインダーが後席ベルトの装着に効果が高いことが確認された。インジケータのみだと25%しかベルトを装着しなかったものが、警報音を伴うと70%にまで増えたという。

◆後席乗員が天井を変形、ナビに頭から……

こういったこだわりも、スバルの安全思想が自動車アセスメントをゴールとしたものではないことを如実に語っている。今回のファイブスター大賞受賞の発表では、各種の衝突安全試験の動画を公開している。衝突安全性をアピールする場合、通常はその車両がいかに衝撃を吸収し、乗員を保護し、対車両や歩行者に対する加害性を低減しているかを示す動画になりがちだ。しかし、スバルが公開した動画には、後席の乗員がシートベルトをしていなかった場合の衝突実験映像が含まれている。

映像では、助手席後方の乗員が前席のシートバックを破壊しながら、センターコンソールのナビ画面に頭から衝突する様子が映っている。さらに足や体の一部がルーフに激突し、ルーフを変形させている。シートベルト非装着がいかに危険であるかを伝えるに十分な動画だ。

並みの広報部や広告代理店なら、「せっかくの高評価に水を差すような映像はNG」となりそうだが、あえて、システムや機械で補えない事故を周知することは、正しいリスク評価、事故対応に欠かせない鉄則だ。安全技術の限界や安全でない状況の情報公開が、スバルブランドの信頼性や顧客ロイヤリティにつながっている。



スバル、レヴォーグ 新型を支える最新技術を紹介予定…人とくるまのテクノロジー2021

SUBARU(スバル)は、5月26日から7月30日に開催される「人とくるまのテクノロジー展2021オンライン」に出展、『レヴォーグ』新型の先進安全性能や走行性能を支える技術を紹介する。

スバルは2020年秋、レヴォーグ 新型を発売。新次元の運転支援を行う「アイサイトX」や、死亡交通事故ゼロの実現に貢献する「つながる安全」、走りの愉しさを支える電子制御ダンパーシステムなど、独自の最新技術を数多く採用している。

スバルは開催期間中、人とくるまのテクノロジー展特設サイトを開設。レヴォーグの高い先進安全性能や走行性能を支えるスバルのテクノロジーを、「移動を感動に変える10の技術」としてアニメーション、動画で解説する。
Posted at 2021/05/27 21:33:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記

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