2021年08月12日
まさに昭和デザインのスポーツカー! 三菱「スタリオン」を振り返る
■記録より記憶に残る昭和のスポーツカー三菱「スタリオン」を振り返る
2015年に、三菱は「ランサーエボリューション ファイナルエディション」を発売。このモデルを最後に同社のラインナップからスポーツカーが姿を消しました。
現在、三菱のラインナップではSUVと軽自動車が主力ですが、昭和から平成にかけては数多くのスポーツカーが販売されており、他メーカーにはない魅力的なモデルも存在。
そのなかでも代表的なモデルが「スタリオン」です。そこで、昭和の時代に誕生し、平成になって消えたスタリオンを振り返ります。
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三菱は1982年に、欧米のスポーツカーに匹敵する性能を目指した次世代モデルとして、スタリオンを発売しました。
外観は直線基調のシャープなフォルムの3ドアハッチバッククーペで、スーパーカーとイメージさせるリトラクタブルヘッドライトを採用し、まさにクサビそのものといったウェッジシェイプのシルエットはスポーツカーらしさあふれるものでした。
グレード構成は装備によって分かれ、当初からターボエンジン車をラインナップ。トップグレードは「GSR-X」で、続いて「GSR-III」「GSR-II」「GSR-I」、そして自然吸気モデルの「GX」です。
ボディサイズは全車共通で全長4400mm×全幅1685mm×全高1320mm、ホイールベース2435mmと、サイズ的には当時の同クラスでは標準的ですが、ショートホイールベースとなっていました。
内装では7つのメーターを配置した(デジタルメーター仕様もあり)コクピットに、サポート性の高いバケットシートを装備しGSR-Xでは本革を採用するなど、欧州製スポーツカーに負けないスポーティな装いとなっています。
搭載されたエンジンは、前述のとおり誕生当初から2リッター直列4気筒SOHCターボを設定。電子制御燃料噴射装置を装備して最高出力は145馬力(グロス)を発揮しました。自然吸気エンジンは2リッターのキャブレターで、110馬力です。
サスペンションは4輪ストラットの独立懸架ですが、GXのみがリアは4リンクのリジッドアクスルを採用。また、ターボモデルのブレーキは当時としては先進的な4輪ベンチレーテッドディスクが奢られていました。
一方、ステアリング機構は当時の三菱車では一般的だったリサーキュレーティング・ボールを採用。そのためハンドリングは比較的しっとりした印象で、あくまでもGTカー的な味付けだったともいえます。
その後、自然吸気モデルは廃止され、2リッタークラスのパワー競争が激化するなか、1983年にはインタークーラーを装着して最高出力は175馬力(グロス)まで向上。
さらに、1984年には他社に先駆けて可変バルブシステムを採用した「シリウスDASH 3×2」ターボエンジンを搭載した「GSR-V」グレードが追加ラインナップされ、最高出力は200馬力(グロス)を誇り、2リッターエンジン車ではトップクラスへと躍進しました。
■モデル末期に迫力あるブリスターフェンダーを採用!
スタリオンはその高性能さをアピールするために、モータースポーツへも積極的に参戦しました。とくに国内で人気のカテゴリーだった「全日本ツーリングカーレース」では、国内外のライバル車とも激戦を繰り広げました。
このレースでは市販車のポテンシャルが大きく影響する「グループA」規定で争われたため、まさに性能をアピールする絶好の舞台だったといえます。
また、世界ラリー選手権(WRC)への参戦も目論んでいて、改造の範囲が大きい「グループB」規定だったことから、4WD仕様の「スタリオン4WD」を試作。
しかし、WRCでは過剰なパワー競争から重大な事故が多発し、1986年をもってグループB車両によるWRC参戦は廃止。スタリオン4WDは幻のマシンとなってしまいました。
その後、1987年には2リッターのシリウスDASH 3×2エンジン車に、輸出用のワイドボディを採用した限定車「GSR-VR」が登場。
前後のブリスターフェンダーが、国産車では唯一無二といえる迫力あるフォルムを演出しました。
そして、翌1988年にはほぼ輸出用と同等の仕様とした、最高出力175馬力(ネット)の2.6リッターエンジンを搭載したGSR-VRがカタログモデルとして登場。グレードの整理がおこなわれ、このGSR-VRに一本化されました。
外観は2リッターモデルと同じスタイルながらボンネットのエアダクトが廃止されて、よりスマートな印象となっています。
また、1989年に放送された刑事ドラマ「ゴリラ 警視庁捜査第8班」の劇中車として、GSR-VRをベースにガルウイングドアに仕立てられたスタリオンが登場。同年にはわずか5台限定で販売されました。
こうして昭和の終わりに大きな改良が実施されたスタリオンですが、さすがに基本設計の古さは否めず、販売は極端に低迷。
1990年に実質的な後継車の「GTO」にバトンタッチするかたちで、スタリオンの歴史は幕を下ろしました。以降、三菱のラインナップで純粋なFR車は登場していません。
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スタリオンは比較的海外では人気が高く、当時、欧米ではポルシェ「944」や、マツダ「サバンナRX-7(FC3S型)」と競合していたほどです。
性能的には次第にライバルから遅れをとってしまったスタリオンですが、そのスタイルに魅了されたファンも多く、今も日本のみならずアメリカでも愛好家が存在します。
Posted at 2021/08/12 23:03:44 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年08月12日
スバル新型「レガシィ アウトバック」2021年秋登場へ! どんなモデルへ進化する?
■新型レガシィ アウトバックが国内導入へ
スバルは、クロスオーバーSUV「レガシィ アウトバック」の新型モデルのティザーサイトを開設。2021年秋に登場することをアナウンスしました。
すでに北米では、2019年7月に6代目となるアウトバックが発売されていますが、日本へは2年遅れで導入されることになるようです。
今回オープンしたティザーサイトでは、山並みに伸びる一本道をバックに「新しい時代の、新しい豊かさが始まる。」という文言が表示されており、今後、新型レガシィ アウトバックに関する情報が更新されていくものと思われます。
北米で販売されている6代目アウトバックは、スバルのデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」を基本とし、アウトバックのキャラクターに合わせて「Active&Tough」というコンセプトを取り入れました。
スピード感のあるシルエットに厚みを強調したボディパネルや、従来モデルに比べて力強さを増したクラッディングを組み合わせることで、アクティブでタフなイメージとしています。
内装は、フロントガラスを拡大して開放的な雰囲気を演出。全長を延長したことにより、後席とラゲッジスペースも広がり、ゆったりとくつろげる室内空間を実現するとともに、荷物の積載性も向上しました。
北米仕様に搭載されるエンジンは、2.4リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジン(最高出力260hp)と、2.5リッター水平対向4気筒エンジン(最高出力182hp)の2種類。いずれもリニアトロニックCVTと組み合わされており、駆動方式はシンメトリカルAWDです。
車体剛性を最適化するプラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM」を採用し、動的質感や操縦安定性、静粛性が向上。フラッグシップSUVにふさわしい走りが楽しめるといいます。
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日本の現行レガシィ アウトバックは2014年に発売されました。それまでの「レガシィ」には、ステーションワゴンとして「レガシィ ツーリングワゴン」がありましたが、2014年に「レヴォーグ」へと一新。
また、セダンの「レガシィ B4」については、2020年6月をもって生産終了しています。
現時点でレガシィの名前を引き継ぐ唯一のモデルとなったレガシィ アウトバックですが、新型モデルはレヴォーグや「フォレスター」に搭載される1.8リッター直噴ターボ“DIT”エンジン(CB18型)を搭載する可能性があります。
また、レヴォーグで好評の「アイサイトX」が、フルモデルチェンジのタイミングで新型アウトバックにも搭載されることが予想されます。
【日本導入ならヒット間違いなし?】スバル・アウトバックの冒険仕様 「ウィルダネス」とは
いよいよ新型へ スバル・アウトバック
text:Kenji Momota(桃田健史)
editor:Taro Ueno(上野太朗)
スバルは2021年8月5日、新型アウトバックの専用ウェブサイトを立ち上げた。
今秋発表と記されているが、車両スペックについては未公開だ。
アウトバックはレガシィの派生モデルとして1994年に北米モデルとして誕生し、北米では2019年のニューヨークモーターショーで6代目が発表され発売が始まった。
一方、日本では「ほぼ日本専用車」であるレヴォーグが優先されたため、アウトバックのフルモデルチェンジのタイミングが北米に比べてかなり遅れていた。
新型アイサイトとともに気になる存在が
そうした中、2021年は大幅改良されたフォレスターが6月から予約販売に入り、それを追いかける形で新型アウトバックが日本に導入される。
最大の特徴は、インプレッサ、フォレスター、XV、そしてレヴォーグの順番で採用してきたスバルグローバルプラットフォームによる走りの進化であり、当然ながら新世代アイサイトの搭載は確実だ。
また、北米仕様のパワートレインは2.5Lと2.4Lターボの2種類。
一方、日本ではレヴォーグとフォレスター・スポーツが1.8Lターボを搭載しており、日本仕様アウトバックはフォレスターと同じく、1.8Lターボと2.0Lのeボクサーが採用されるのだろうか?
さらに気になるのは、ハイスペックはオフロードモデル、ウィルダネスの存在である。
北米専用 本格仕様の「ウィルダネス」
ウィルダネスの特徴は、最低地上高を9.5インチ(約241mm)までリフトアップさせ、専用の前後バンパーと大型の樹脂製ホイールアーチを装着した、本格的なオフロード走破性を意識したエクステリアだ。
タイヤはヨコハマのGEOLANDARの17インチを履く。
四輪制御システムXモードも改良され、より過酷な走行条件に対応している。
ウィルダネスは北米専用のグレードで、オンロード・オフロードでのスポーティさが優先するSTIとは別軸での、オフロード性を極めるスバル内ブランドに近い存在だといえる。
スバルのイメージともマッチ 日本でも需要アリ?
また直近では、スバルのアメリカ法人であるスバルオブアメリカ(SOA)が、アウトバック以外にもウィルダネスが登場すると予告している。
アメリカ地元メディアの多くは、これを「フォレスター・ウィルダネスではないか?」と予測している。
今、日本では300系ランドクルーザーが発売と同時に予約が殺到し、またジープ・ラングラーやジムニーなど本格的四駆の人気が急上昇している状況だ。
四駆を真骨頂とするスバルとしても、現行モデルと現行グレードからさらに一歩踏み込んだ形のオフローダーを日本市場に導入するべき時期ではないか。
アウトバック・ウィルダネスは日本市場でも十分な需要が見込めれると思う。
今秋のアウトバック日本仕様発表を大いに期待したい。
Posted at 2021/08/12 22:15:27 | |
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富士重工 | 日記
2021年08月12日
スバルのオフローダー「ウィルダネス」に第2弾、フォレスター がベースか…間もなく米国発表
SUBARU (スバル)の米国部門は8月3日、「ウィルダネス(Wilderness)」の名前を付した新型車を、間もなく初公開すると発表、ティザー写真を配信した。
ウィルダネスの第1弾モデルが、2021年3月に米国で発表された『アウトバック・ウィルダネス』だ。乗用車とSUVの長所を融合させたスバルのフラッグシップクロスオーバーSUVの『アウトバック』をベースに、アウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化し、タフでラギッドなキャラクターに磨きをかけたモデルとして登場した。
アウトバック・ウィルダネスでは、専用の内外装デザインを採用した。エクステリアは、フロントとリアのバンパーを専用デザインとし、専用バンパーは車体を保護する役割も兼ね備えている。インテリアは、アナダイズドイエローをアクセントに使用し、ブラックとグレーのダークトーンで全体をコーディネートした。シート表皮や後席シートバックなどには、防水性を備えた素材を採用した。
タイヤは、オールテレーン仕様を装着することにより、登坂路などでの走破性を追求した。最低地上高は、標準モデルの8.7インチ(約220mm)から、アウトバック・ウィルダネスでは9.5インチ(約240mm)に引き上げられた。悪路走行を支援する「X-MODE」に関しては、「DEEP SNOW/MUD」モードの対応速度域を広げ、実用性を向上させている。
スバルの米国部門は、このウィルダネスの名前を付した新型車を、間もなく初公開する予定だ。ウィルダネス第2弾モデルのティザー写真を配信した。荒々しい冒険のために、大幅なアップグレードと再チューンを施すという。
なお、ティザー映像からは、ウィルダネス第2弾モデルは、『フォレスター』がベースと見られる。
There’s a new species in the Wilderness, extensively upgraded and retuned for rugged adventure. Sign up to be one of the first to see the reveal here: https://t.co/CBOrfNRQBF pic.twitter.com/1WakuBl13q— Subaru (@subaru_usa) August 3, 2021
スバルの超ワイルドなSUV第2弾は「フォレスター」!? アウトバックに続く「ウィルダネス」登場へ
■ワイルドな「ウィルダネス」に新モデル追加へ!
スバルの北米部門は、ワイルド仕様の「ウィルダネス」に新たなモデルを追加することを明らかにしました。
ウィルダネスは、オフロード走行に適した装備や性能を備えたタフなモデルで、クロスオーバーSUV「アウトバック(2022年モデル)」のグレードのひとつとして設定。
アウトバック ウィルダネスでは、内外装の専用アイテムやオールテレーンタイヤの装着に加え、最低地上高もアップ。悪路走破性を向上させる「X-MODE」も対応速度域を広げるなど、アウトドアシーンで頼れる走破性と機能性をさらに強化しています。
今回、新たなモデルのティザー画像として、フロントドアに装着されたウィルダネス バッジの写真を公開。
ドアまわりのキャラクターラインのデザインから、「フォレスター」にウィルダネスが設定されるのではないかと予想されます。
新たなウィルダネスモデルは近日中に公開するとしており、どのようなモデルが発表されるのか注目されます。
Posted at 2021/08/12 22:09:53 | |
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富士重工 | 日記