2022年06月04日
三菱社員がエクリプスクロスPHEVでラリーに初見参! 電欠問題もクラス2位を獲得
この記事をまとめると
■全日本ラリー選手権第4戦「ラリー丹後」が開催された
■なかでも注目を集めていたのがDE6クラスに参戦したエクリプスクロスPHEV
■マシンの仕様やレースでの様子についてリポートする
DE6クラスにエクリプスクロスPHEVが初参戦!
全日本ラリー選手権第4戦「ラリー丹後」が2022年5月20日~22日に京都府京丹後市を舞台に開催。既報のとおり、シュコダ・ファビアR5を駆るヘイッキ・コバライネンが最高峰のJN1クラスで今季3勝目を飾るほか、ほかのクラスでも激しいタイム争いが展開されていたのだが、全日本ラリー選手権と同時開催で争われた中部近畿ラリー選手権でも各エントラントは21日のレグ1からアグレッシブなアタックを披露していた。
なかでも注目を集めていたのが、DE6クラスに参戦した揚村悠/笠井開生だと言えるだろう。DE6クラスはEVやPHEVなどを対象にしたクラスだが、揚村/笠井は同クラスに三菱エクリプスクロスPHEVを投入。これまで国内ラリーシーンに参戦してきたEVおよびPHEVとしてはトヨタ・アクアや日産ノートe-POWER、FCVとしてはトヨタMIRAIなどが記憶に新しいが、エクリプスクロスPHEVは初参戦で、どのような走りを見せるのか、ラリー関係者たちが関心を寄せていた。
ちなみに揚村/笠井はともに三菱の社員だが、エクリプスクロスPHEVでのラリー参戦はあくまでも個人的な活動で「PHEVでラリーに挑戦してみたいという思いがあったし、自由に使えるクルマがあったので参戦しました」と揚村は語る。
気になるマシンの仕様は、ワンオフで制作したロールゲージをインストールしたほか、足まわりはHKSのダンパーを採用。ブレーキパッドはウインマックス、シートはブリッドなど競技に対応するためにポイントを抑えた改造が施されているものの、それ以外は純正で全体的にはノーマルに近い仕上がりだ。
ターゲットになったのは前述のとおり、中部近畿ラリー選手権のDE6クラスで、揚村によれば「マシンは大会の1週間前に完成したばかり」とのこと。
デビュー戦にしてクラス2位入賞を果たした
加えてドライバーの揚村もラリー競技でサービススタッフとしての経験はあるものの、ドライバーとしてはこれがデビュー戦ということから、スタートしてからも波乱万丈の展開が予想されていたのだが、「テストの時からフィーリングは良かったです。もともと運動性能の高いクルマですが、足まわりとブレーキの強化でターマックでの安心感は高くなったと思います」と揚村が語るようにスタート後は安定した走りを披露していた。
「車両重量が重たいクルマなので、回生を含めてブレーキがどこまで大丈夫なのか心配していたんですけどね。やっぱり、ブレーキの利きが甘くなってきて、ファーストループの3本目は厳しい状態でした。セカンドループはちょっと抑えて走りました」と揚村は語るものの、揚村/笠井のエクリプスクロスPHEVはダウンヒルを主体として21日のレグ1をクラス2番手でフィニッシュした。
さらにヒルクライムを主体とした22日のレグ2は「SS10で電気を使い切って、充電が間に合わないままSS11をスタート。SS11で電欠になり、パワーが出ないままの走行になりました」と揚村が語るようにSS11ではクラス3番手タイムに伸び悩むものの、それでもエクリプスクロスPHEVは京丹後のワイディングを走破し、デビュー戦でクラス2位入賞を果たした。
こうして無事にデビュー戦を走破したエクリプスクロスPHEVだが、ステアリングを握る揚村は「モーター駆動なのでアクセルを踏み込むとすぐにトラクションがかかる。とくにターマックモードはレスポンスがいい。ブレーキで突っ込んで走るクルマではないですが、十分に戦えると思います。それにトータルの燃費を測ってみるとリッターは6kmだから、競技車両としてはいいほうだと思います」と改めてインプレッションを語る。
さらに「初めてのラリーでしたが頑張って走れました。今後も中部近畿ラリー選手権に参戦する予定なので、マシンを煮詰めていきたい」と揚村は語っているだけに、エクリプスクロスPHEVの進化に注目したいものだ。
Posted at 2022/06/04 07:59:50 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2022年06月04日
ケータハム史上最高のサーキット性能、『SEVEN 420カップ』…欧州発表
英国のケータハムカーズ(Caterham Cars)は5月25日、『SEVEN 420 カップ』を発表した。公道走行可能なモデルでありながら、ケータハム史上、最もサーキット性能に優れるモデルになるという。
SEVEN 420 カップには、2.0リットルの「デュラテック」エンジンを搭載する。最大出力は210hp、最大トルクは20.7kgmを引き出す。0~96km/h加速は3.6秒で駆け抜ける。
調整式のビルシュタイン製ダンパーを装着する。SEVEN 420 カップ用に特別チューンされたダンパーは、わずか数分で10種類の設定に変更できる、としている。
ケータハム『SEVEN』に公道&サーキット仕様の「420カップ」
英国のケータハムカーズ(Caterham Cars)は5月25日、『SEVEN 420 カップ』を発表した。公道走行可能なモデルでありながら、ケータハム史上、最もサーキット性能に優れるモデルとなり、2023年から生産される予定だ。
◆0~96km/h加速3.6秒で最高速は219km/h
SEVEN 420 カップの開発においては、英国で開催されているモータースポーツ、「SEVEN UKチャンピオンシップ」参戦車両にインスパイアされた。ロードゴーイングかつサーキット走行に焦点を当てたモデルになる。
SEVEN 420 カップには、フォードモーター製の2.0リットル直列4気筒ガソリン「デュラテック」エンジンを搭載する。このエンジンはドライサンプ方式を採用しており、最大出力は210hp、最大トルクは20.7kgmを引き出す。車両重量1トンあたりのパワーは375hp。トランスミッションはSADEV製の 6速シーケンシャル。0~96km/h加速は3.6秒で駆け抜け、最高速は219km/hに到達する。
調整式のビルシュタイン製ダンパーを装着する。SEVEN 420 カップ用に専用チューンされたダンパーは、特別な工具を必要とせずに、数分で10種類の設定に変更できる。ケータハムによると、6速シーケンシャルトランスミッションと調整可能なダンパーの両方を備えた最初のケータハムの市販モデルになるという。
◆専用のエクステリアとインテリア
SEVEN 420 カップでは、エクステリアがアップデートを受けた。レーシングカースタイルのフロントノーズをはじめ、専用燃料キャップ、新しいLEDテールライトを装着する。オプションで、レース仕様のロールケージや金属製ブーツカバー、レーシングウィングミラーが選択でき、外観をレーシングカー仕様にすることができる。メッシュグリルには、「7」のロゴが入る。
半透明のサテンデカールとカスタムの「トラックデイ」グラフィックを備えた専用のカラーリングを用意した。ボディからは4色が標準で、オプションカラーを豊富に用意した。SEVEN 420 カップは、『SEVEN 420R』 とSEVEN UKチャンピオンシップ参戦車両の間に位置するという。
インテリアには、新デザインのコンポジットシートを採用した。専用の刺繍が施されたカーボンファイバー製シートをオプションで用意する。サテンカーボンで仕上げられた「SEVEN 620」スタイルのダッシュボード、レーシングダイヤルも装備した。トランスミッショントンネルとヘッドレストは、アルカンターラ仕上げとした。シートパッドやダイヤル、トンネルトップには、赤いアクセントが添えられる。
◆英国と米国の2つの市場での販売を予定
SEVEN 420 カップの英国ベース価格は、5万4990ポンド(約885万円)。現時点では、英国と米国の2つの市場での販売を予定している。
ケータハムカーズのグラハム・マクドナルドCEOは、ラインナップにSEVEN 420 カップが追加されたことについて、「トップクラスのSEVEN UKチャンピオンシップ参戦車両の開発で学んだすべてのことと、SEVEN 420 カップのパフォーマンスに見合うエンジニアリングを投入することにより、すべてのレベルのドライバーが楽しめる車を開発した。ケータハムならではの爽快感とエンゲージメントを体験しながら、サーキットだけでなく、サーキットへの往復ドライブも楽しむことができるだろう」と語っている。
ケータハム史上、最高のサーキット性能…SEVEN に「420カップ」仕様
英国のケータハムカーズ(Caterham Cars)は5月25日、『SEVEN 420 カップ』を発表した。公道走行可能なモデルでありながら、ケータハム史上、最もサーキット性能に優れるモデルとなり、2023年から生産される予定だ。
SEVEN 420 カップには、フォードモーター製の2.0リットル直列4気筒ガソリン「デュラテック」エンジンを搭載する。このエンジンはドライサンプ方式を採用しており、最大出力は210hp、最大トルクは20.7kgmを引き出す。トランスミッションはSADEV製の 6速シーケンシャル。0~96km/h加速は3.6秒で駆け抜け、最高速は219km/hに到達する。
調整式のビルシュタイン製ダンパーを装着する。SEVEN 420 カップ用に専用チューンされたダンパーは、特別な工具を必要とせずに、数分で10種類の設定に変更できる。ケータハムによると、6速シーケンシャルトランスミッションと調整可能なダンパーの両方を備えた最初のケータハムの市販モデルになるという。
リアル・モータースポーツ ケータハム・セブン 420カップへ試乗 究極の公道セブン 前編
究極のロードリーガル・セブン
グレードを問わず、どんなケータハム・セブンでも素晴らしいレーシングカーになるであろう素質を備えることは、想像に難くない。それでも同社は、サーキット専用のレーシング・セブンをちゃんとラインナップしている。
タイトなコクピットにロールケージが張り巡らされ、フロントガラスは備わらない。鮮やかなアルミホイールを、溝のないスリックタイヤが覆う。徹底的に突き詰めた、チャンピオンシップUKレーサーだ。
2021年末に、AUTOCARではその1台ヘ試乗した。エッジの効いた生々しい感触や、ミリ単位で導ける正確な操縦性に、ひどく感心させられた。楽しく、懐の深い能力を備えるケータハムだった。
今回試乗した420カップは、そこまで特化された内容ではない。シングルシーターのチャンピオンシップUKレーサーにインパイアされた、究極のロードリーガル・セブンだと同社は説明している。一般道での快適性が、僅かに追加されているという。
確かにコクピットを覗くと、トランスミッション・トンネルにはアルカンターラが巻かれている。オプションのティレット社製バケットシートには、寒い日に備えてヒーターも内蔵できるらしい。
ドライバーを守ってくれるロールケージはオプションで、スポーツとレースという2種類から選択できる。このクルマには必要だ、と感じる人も多いとは思うが。
パワーウエイトレシオは380ps/t
今回の試乗車には、レース仕様のロールケージが組まれていた。ボディを補強する役目も果たし、リアの荷室部分を覆う、金属製のトノカバーも付いてくる。小さなドアミラーの支柱にもなる。
ただし、このロールケージを組むとフロントガラスも省かれてしまう。スポーツ仕様なら残るというから、じっくり考えた方がいいだろう。420カップに標準装備されるのが、トラックデイ(走行会)仕様のロールバー。コクピット後方で、頭上を守ってくれる。
ほかにもレーシーな要素は満載。2017年の過激な620Rや420Rドニントン・エディションでも採用された、シュロス社製の6点ハーネスが身体を固定してくれる。ガソリンフィラーはテールの中央に移され、フロントノーズも専用品だ。
積極的な内容でありながら、注文があれば台数制限なしに、この420カップをケータハムは生産してくれる。ただし、最近ショールームを工場に改め生産能力を高めたというが、1年近い受注リストがある。納車は2023年以降になるそうだ。
420カップの特長は、見た目だけではない。本当の魅力は駆動系や足まわりにある。サデブ社製の6速シーケンシャルMTのほかに、ド・ディオンアクスル式のリア・サスペンションには、LSDも装備される。
エンジンはチャンピオンシップUKレーサーと同じ、フォード由来のデュラテック・ユニット。2.0L自然吸気4気筒から、最高出力213psを7600rpmで発生する。チューニングとしては、セブン420と基本的には同じだという。
車重は560kg。パワーウエイトレシオは、380ps/tになる。
リクライニングできるシートは快適
サスペンションは、アイバッハ社製のコイルスプリングと、ビルシュタイン社製のダンパーという、定番の組み合わせ。ダンパーは伸縮共通で10段階に調整できるシンプルなユニットながら、この420カップにピッタリの減衰力を与えている。
試乗車が履いていた、エイボン社製のセミスリックタイヤ、ZZRエクストリームはオプション。もしサーキットを一層本気で攻めたいなら、溝のないスリックタイヤも選択可能とのこと。
スリックを履いてダンパーを目一杯引き締めれば、チャンピオンシップUKレーサーに迫るタイトな走りに浸れるはず。湿り気味の公道を飛ばすなら、通常のエイボンZZRを履き、ダンパーをしなやかに調整すれば良い。
コクピットへ座るには、ロールケージに身体を乗り上げて、つま先から降りるのが1番。ティレット社製バケットシートはリクライニングでき、クッションも効いていて適度に座り心地が良い。サーキットでは、背もたれは倒しすぎない方が良いだろう。
ステアリングにはクイックリリース機能が付き、乗降時は取り外せる。多少は乗りやすくなる。
タイトなドライバーズシートに身体を収めると、お尻は路面から10cmくらいしかない。フロントガラスが付かないかわりに、カーボン製の小さなリップが付いている。こちらは450ポンド(約7万円)のオプションとのこと。
この続きは後編にて。
リアル・モータースポーツ ケータハム・セブン 420カップへ試乗 究極の公道セブン 後編
惹き込まれるダイレクトな変速フィール
ケータハム・セブン 420カップに備わる、サテン風のカーボンファイバー製ダッシュボードは、620Rと同じもの。メーター類は420カップの専用品だという。ブランドの水準では洗練されたインテリアとはいえ、まったくもってスパルタンだ。
サーキットを攻めるのに必要な装備といえる、6点ハーネスを締めるには少々手間取る。いったん準備が整えば、案外と快適なことに気付く。
エンジンのスタートボタンを押すと、トラックデイ仕様のマフラーから、いかにもセブンらしいエグゾーストノートが放たれる。4気筒エンジンの息づかいも荒々しい。
手応えのあるシーケンシャルMTのシフトレバーを手前に引き、1速を選択。発進は思いの外簡単だった。しっかり圧着されるレーシング・クラッチを装備しているというが、車重が軽いためか実感はあまりない。
試乗コースはグレートブリテン島の東、スネッタートン・サーキット。エンジンを8000rpm近くまで引っ張り、シフトレバーを弾いてシフトアップ。思わず夢中にしてくれる、ダイレクトな反応が痛快だ。
このサデブ社製シーケンシャルが、公道でどれだけ扱いやすいのかは不明。少なくともサーキットでは、素晴らしいトランスミッションであることは間違いない。すぐに次のギアを求めたくなる。
スネッタートンの舗装も完璧。減衰力を最大に引き上げても、まったく不自然な挙動は生じない。
セブンと一体になりサーキットを飛び回る
設定が決まった状態の420カップは、期待通りの輝きを放つ。鋭く安定してコーナーへ飛び込め、アンダーステアへ転じる前に、必要に応じてカウンターステアを当てられる。
プッシングアンダーは、進入時に軽くブレーキングし、回頭するきっかけを与えることで防げる。サスペンションがボディをフラットに保ち、シフトダウンも簡単にこなせ、シャシーとのやり取りは難しくない。
フロントがステアリングホイールの入力へ正確に反応し、同時にアクセルペダルの加減で積極的に向きも変えていける。不安感もない。
周回を重ねるほど、コーナーへの侵入速度が速まる。アクセルオンのポイントも、徐々に手前へずれていく。クルマとの信頼感が増していく証といえる。まるでケータハムと1つになって、サーキットを飛び回っているようだ。
フロントエンジン・リアドライブというバランスも素晴らしい。グリップからスリップへの移行は滑らかで自然。リカバリーもしやすい。
自然吸気4気筒エンジンのパワーデリバリーは線形的。ステアリングラックは、鮮明で正確にフロントタイヤの状況を伝えてくれる。ダンパーの巧みな質感も非の打ち所がない。
すべてが融合し、他に類のない直感的なドライビング体験を構成している。ミドシップのアリエル・アトムとも、まったく別物。見事なクルマとの一体感だ。
一方でダンパーを1番ソフト側へ切り替えると、ボディがしなやかに動くこともわかる。明らかに、姿勢制御の振り幅は広いといえる。
徹底的に走り込むために生まれた
トレッドの広い、SVシャシーでも420カップを仕立てることが可能。ワイドになることで敏捷性は多少減じるものの、足もと空間が広くなるから、エンジンの回転数を調整しながらのシフトダウンは容易になるだろう。
公道メインで乗りたいなら、標準装備のトラックデイ・ロールバーが良い。ずっと乗り降りしやすくなる。
ケータハム・セブン 420カップの英国価格は、5万4990ポンド(約880万円)から。ノーマルの420Rより6000ポンド(約96万円)高い。レース・ロールケージは900ポンド(約14万円)、カーボン製バケットシートは1600ポンド(約26万円)の追加となる。
お手頃とはいいにくいだろう。完成車のみの販売となり、キットで買ってガレージで組み立てることもできない。
アリエル・アトム4にオーリンズ社製ダンパーとAP社製レーシング・ブレーキ、トラクション・コントロールを装備させても、まだ420カップの方がお高い。2年落ちのロータス・エキシージも、同等の金額で流通している。
とはいえ、リアルなモータースポーツ体験を味わいたいなら、これはその筆頭の1台。1秒でも速くサーキットを周回したいという、熱いドライバーの気持ちに応えてくれるはず。しかも運転しやすい。
ドライバーズカーとして、徹底的に走り込むために生まれたのが、ケータハム・セブン 420カップだ。多くのライバル以上に、甘美な時間を与えてくれるに違いない。
ケータハム・セブン 420カップ(英国仕様)のスペック
英国価格:5万4990ポンド(約880万円)
全長:3100mm(標準420R)
全幅:1575mm(標準420R)
全高:1090mm(標準420R)
最高速度:218km/h
0-97km/h加速:3.6秒
燃費:−
CO2排出量:−
車両重量:560kg
パワートレイン:直列4気筒1999cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:213ps/7600rpm
最大トルク:20.7kg-m/6300rpm
ギアボックス:6速シーケンシャル・マニュアル
Posted at 2022/06/04 07:47:04 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記