2022年09月28日
ケータハム『セブン』に2つの新型車、スズキ製ターボエンジン搭載車も…欧州発表
ケータハムカーズ(Caterham Cars)は9月21日、『スーパーセブン600』と『スーパーセブン2000』 を欧州で発表した。両車は、1970年代と1980年代に人気を集めた『スーパーセブン』を現代風にアレンジして、再考したモデルだ。
スーパーセブン600には、スズキ製の排気量660ccのガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力84hpを引き出し、 0~96km/h加速6.9秒、最高速169km/hの性能を発揮する。
スーパーセブン2000には、フォードモーター製の2.0リットル直列4気筒ガソリン「デュラテック」エンジンを搭載する。最大出力は180hp。0~96km/h加速を4.8秒で駆け抜け、最高速は209km/hに到達する。
ケータハム『セブン』、初期モデルに着想の特別仕様を欧州発表…「600」はスズキ製エンジン
ケータハムカーズ(Caterham Cars)は9月21日、『スーパーセブン600』と『スーパーセブン2000』 を欧州で発表した。両車は、1970年代と1980年代に人気を集めた『スーパーセブン』を現代風にアレンジして、再考したモデルだ。
ケータハムは2023年、ブランド誕生 50 周年を迎える。それを前に、ケータハムカーズは、1970 年代に導入され、1980 年代を通じて支持されたケータハムの初期のスーパーセブンからインスピレーションを得た2台の特別モデルを発表した。スタイルとパフォーマンスを融合させながら、21 世紀に向けて再考されたクラシックな英国製の軽量2シータースポーツカーを目指している。
◆1970~1980 年代に見られたフレアフロントフェンダーを採用
スーパーセブン600とスーパーセブン2000には、「スーパーセブン1600」、「スプリント」、「スーパー・スプリント」など1970~1980 年代にかけて、ケータハムの多くのモデルに見られたフレアフロントフェンダーを採用した。スーパーセブン600には14インチのシルバージュノホイールが、スーパーセブン2000には14インチのクラシックホイールが装備されている。
どちらのモデルにも、Avon製の「ZT7」タイヤ、クローム仕上げの燃料フィラーキャップ、磨き上げられたエグゾースト、LEDテールライトが装備されている。
ボディカラーは、Gravity Black、Exocet Red、Vintage Green、Firecracker Yellowなど、さまざまな色から選択できる。
◆特別な内外装カラーが選択可能
また、バーボン、アッシュダウングリーン、ウィンザー ブルー、フォーンと、これまでのセブンには未設定の4 種類の特別な塗装仕上げも用意している。さらに、オプションとして、ゴールド、ボディ同色、ダイヤモンドカットリップ付きのカスタムカラーのセンターキャップが選択できる。これにより、アルミホイールのカスタマイズ性を引き上げている。
インテリアでは、さまざまなカラーオプションから選択して、セブンに個性的な雰囲気を演出ことができる。ユーザーは、カーペット、ダッシュボード、レザーシート、ギアボックス、ハンドブレーキレバーの色を選べる。ブラックレザーの「Moto-Lita」ステアリングホイールやカーペット敷きのリアパネルも用意した。
インテリアの色には、ディープレッド、クリーム、バーチホワイト、バーガンディ、ジンジャー、アドミラビリティブルー、ビスケットベージュなどが設定されている。
◆スズキ製660ccターボエンジンは最大出力84hp
スーパーセブン600には、スズキ製の排気量660ccのガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力84hpを引き出し、 0~96km/h加速6.9秒、最高速169km/hの性能を発揮する。
スーパーセブン2000には、フォードモーター製の2.0リットル直列4気筒ガソリン「デュラテック」エンジンを搭載する。最大出力は180hp。0~96km/h加速を4.8秒で駆け抜け、最高速は209km/hに到達する。
スーパー セブン2000では、リアのスタビライザーと調整可能なシャシー、クワッドピストンキャリパー付きフロントベンチレーテッドディスクを備えたスポーツサスペンションパッケージを追加できる。これにより、パフォーマンスをさらに向上させることができるという。
なお、どちらのモデルも最初は英国で販売され、スーパーセブン2000は米国市場でも販売される、としている。
Posted at 2022/09/28 22:29:07 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2022年09月28日
幻の「S14シルビア」「カローラ」「シビック」のワークスコンプリートとは? 過激すぎて保証が付かなかった!?
新車開発時から情報共有できるのが強み
自動車メーカーのモータースポーツ活動と密接な関わりを持ち、コンプリートカーの開発も行う通称「ワークス」たち。一般的なアフターパーツのメーカーは車両が発表されてから開発を始めるが、ワークスは自動車メーカーの子会社であったり深い資本関係があることが多い。そのため事前に詳細な情報やデータを共有することができ、新型車と並行して開発を進められるのが大きなアドバンテージだ。
そんな利点を活かして世に送り出されたワークスのコンプリートカーで、とくに過激なスペックを誇り伝説と化しているマシンを何台か紹介したい。
270馬力を発揮するニスモ「270R」
まずは日産のワークスであるニスモ(NISMO)。初のストリート向けコンプリートカーと言われるのは、S14「シルビア」をベースにした「270R」だ。エンジンは名称から想像できるとおり270psで、タービンこそ通常のS14と同一ながら専用インタークーラーとハイカム、燃料ポンプやインジェクターも大容量タイプに交換された。
さらにファイナルギヤを変更し加速力をアップさせると同時に、機械式LSD/強化クラッチ/強化ドライブシャフトも投入。足まわりこそ車高調ではなくノーマル形状だが、ブレーキもキャリパーとローターをサイズアップし、外装は専用のエアロパーツという力の入れようだ。
生産された台数はわずか30台で当然ながら抽選となり、価格はBNR32 GT-Rとほぼ変わらない450万円だった。のちにニスモはR33 GT-Rで限定99台の「400R」や、R34 GT-Rで限定19台の「Z-tune」といった、伝説と呼ぶに相応しいコンプリートカーを製作する。
レースカーをオマージュした「TRD2000」
次はトヨタのワークスである「TRD」。1990年代の後半に行われていたレース「JTCC(全日本ツーリングカー選手権)」は、2L以下で同じメーカーのエンジンであれば載せ替えが可能なレギュレーションだった。そこで戦うために作られたのが、AE101の「カローラ」に、「セリカ」などの3S-GEを搭載する「TRD2000」だ。
生産は99台と少なく、しかも購入できるのは25歳以上に限られており、全額を先払いすることや保証が一切ないこともあり、実際は10台ほどしか売れなかったと言われている。
なお、ベース車両であるAE101のGTもエンジンは4A-GEで、160ps/16.5k-gmとパワフルだったが、TRD2000は180ps/19.5kg-mとさらに上で、プラス400ccの排気量の恩恵も大きい。ちなみに外観の違いは若干のローダウンとステッカー類と地味で、いわゆる「羊の皮を被った狼」なところに惚れ込んだ人も多いだろう。
レースのノウハウも投入した「無限シビックRR」
ホンダのワークスである「無限」が初めて販売したコンプリートカーは、FD2型「シビックタイプR」をベースにした「無限シビックRR」だ。吸排気系のレイアウトや設計を見直しつつカムのプロフィールを変更、エンジンはノーマルから15psアップの240psを絞り出していた。
さらに減衰力調整式ダンパーやスリット入りブレーキローターとステンメッシュ製ブレーキホース、カーボン製シェルでのセミバケットシートやカーボンとアルミのエアロパーツによる軽量化まで施されている。価格は477万7500円とベース車より200万円ほど高いにもかかわらず、販売スタートから10分も経たずに限定300台が完売したという。
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アフターパーツメーカーやショップではできない領域まで踏み込んだ車両開発ができるのが、ワークスコンプリートの魅力。基本的にはどのようなオーナーの手に渡るかわからないため、オールマイティに仕立てられることが多いものの、今回紹介した3台は超本格派だ。今後はどのようなモデルが登場するのか、期待したい。
Posted at 2022/09/28 22:18:12 | |
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