2022年10月06日
アルピーヌ、”過激”な性能追求した新グレード『A110R』を世界初公開。F1日本GP直前のエステバン・オコンがPR
10月4日(火)、F1日本GP開催を週末に控えたこの日、アルピーヌは横浜で同社の販売するライトウェイトスポーツカーA110の高性能グレードである『A110R』のワールドプレミアを行なった。
2017年にアルピーヌ復活の”ローンチタイトル”として登場したA110。1963年に登場しラリー界をほしいままにした初代A110を、現代に再解釈したデザインとマシンコンセプトが多くの注目を集めた。
2018年に日本上陸を果たして以来、マイナーチェンジモデルが発売されてきた本車だが、今回追加されるバージョンは、高性能グレードの”R”だ。
発表会で公開されたマシンは、アルピーヌらしくブルーのカラーリングを纏ったモノ。しかしその中身は非常に”過激”なモノとなっており、”R=Radical(過激な、極端な)”を冠するだけあって、グレードアップが図られているという。
A110Rは軽量化を図るだけではなく、ダウンフォースを含めた空力性能も強化。カーボンファイバーによるボディ、ホイールが採用されるなど、その本気度は非常に高い。なおA110 Rの動力性能の一つの指標となる、0から100km/hまでの加速にかかる時間は、3.9秒。A110 Sに比べて0.3秒短縮されている。
なおこのワールドプレミアには、週末行なわれる3年ぶりの開催となるF1日本GPを目前に控えたエステバン・オコンも登場。A110 Rをドライビングして登場するなど、PRを行なった。
オコンは鈴鹿サーキットでの日本GPに向けては、「3年ぶりに鈴鹿に来られるのは、素晴らしいよ。正直、とても長かったね」とコメントするなど、気合は十分と言った様子だった。
アルピーヌ A110 に「R」、0-100km/h加速3.9秒で最高速285km/h 10月4日発表
アルピーヌは10月1日、ワールドプレミアを10月4日に行う予定の『A110 R』(Alpine A110 R)のティザー映像を公開した。
A110 Rは、アルピーヌ『A110』の高性能バージョンに位置付けられる。「R」はラディカル(過激な)を意味する。サーキットでも公道でも、卓越したパフォーマンスと息をのむような感覚を実現するために開発されるという。
アルピーヌは今回、このA110 Rのティザー映像を公開した。同車のパフォーマンスデータの一部が紹介され、0~100km/h加速は3.9秒で駆け抜け、最高速は285km/hに到達することが明らかにされている。
アルピーヌ、新グレード「A110 R」世界初公開 ローラン・ロッシCEO「完璧さを追求したA110 Rを披露するのは日本しかなかった」
2022年10月4日 開催
アルピーヌ・ジャポンは10月4日、2ドアミッドシップスポーツカー「A110(エーワンテン)」の追加グレード「A110 R」を神奈川県横浜市の山下埠頭で世界初公開した。
新たに発表されたA110 Rは、アルピーヌが「A110の性能を極限まで引き出した」と表現するモデル。車名に与えられたRは「RADICAL」(ラディカル:急進的、過激な)の頭文字で、この車両がシリーズで最も過激な1台になあることを意味している。受注開始は11月末の予定で、納車開始は2023年夏ごろになる。なお、価格は後日発表されるとのこと。
ボディはカーボンファイバーを用いたフロント、サイド、リアのディフューザーとスワンネックマウントで固定されたリアスポイラー、フラットアンダーフロアなどによってエアロダイナミクスを最適化。ダウンフォースと空気抵抗の最適なバランスを追求し、車両の接地感をさらに高めており、具体的には、A110 Rは従来からラインアップしている「A110 S」と比較して、最高速での走行時に発生するリアダウンフォースが29kg増加している。
専用設定となるシャシー性能では、26段階で減衰力を調節可能なダンパーと剛性を10%アップさせたスプリングを組み合わせて採用。車高はこれまでより10mm下げられ、さらに10mm引き下げることも可能になっている。また、アンチロールバーの剛性もA110 Sと比較してフロントが10%、リアが25%引き上げられ、よりラディカルなボディコントロールが可能になるという。
このほかに足まわりでは、フロントバンパーのエアスクープ、フロア下に設置されたダクトなどの効果でブレーキの冷却性能が高められ、サーキット走行時の耐久性、効率性が20%以上改善している。
さらにA110 Rでは、ほとんどをカーボン素材で構成する新形状のボンネット、ガラス製からカーボン製にスイッチされたリアウィンドウ、レーシングマシンのホイールも手がけるDuqueineと共同開発した100%カーボン製のオリジナルホイールなどの採用により、もともと軽量なA110をさらに軽量化。これまで最も軽量だった「A110」「A110 S アセンション」の1110kgより28kg軽い1082kgという車両重量を実現。エアロダイナミクスの最適化と軽量化によって0-1000m加速は21.9秒、トップスピードはA110シリーズで最高となる285km/hをマークし、3.6kg/PSのパワーウエイトレシオを実現している。
インテリアは“レーシングコックピット”のイメージを楽しめるようデザインされ、骨格部分をすべてカーボンとしたサベルト製シングルシェルシートを採用。ステアリングやインパネ、ドアトリムなどを覆う表皮にはマイクロファイバー生地を使い、グレーのステッチを設定。ステアリングの0時位置やドアストラップなどにレッドを差し色としてアクセントとしている。
■ 完璧さを追求したA110 Rを理解してもらえるのは日本市場だけ
A110 Rのワールドプレミアとなった発表会では、最初にアルピーヌ CEO ローラン・ロッシ氏がスピーチ。
「日本のマーケットをアルピーヌはとても楽しみにしています。モータースポーツの知識がこの日本というマーケットにおいて変換され、重要なものとなっているのです。日本はアルピーヌにとって4番目に重要なマーケットであり、欧州以外では最大の市場です。さらに日本ではA110の販売台数が1000台となりました。去年までA110は1万台が生産されてきましたが、そのうち10%が日本で売られたことになります。これに加えて日本ではモータースポーツに対する情熱も高く、新たな『A110 R』をこの重要なマーケットに提供することで恩返しがしたいと思っているのです」。
「A110 Rを日本でローンチした理由はもう1つあります。性能を突き詰めたA110 Rを初公開する市場は日本しかないと思ったからです。さらなるパフォーマンスを求めるため、軽量化も限界まで追求しております。私たちはグラム単位での軽量化をキロ単位まで積み重ね、ダウンフォースも少しずつ積み重ね、ラップタイムの削減も絶え間なく追求してきました。もちろん、信頼性も決して妥協していません」。
「パフォーマンスを追求し、規律をマスターしようと追い求めたことを理解してもらえるのは日本市場だけであると考えたのです。茶道、剣道、合気道、空手道、柔道など、すべてをパーフェクトにマスターするために突き詰めていく日本人の思いは、もはやアートに昇華しています。つまり、私たちが完璧さを追求したA110 Rをお披露目するのは、まさに日本しかなかったのです」とコメント。茶道、剣道といった日本の文化を引き合いに出し、性能を突き詰めたA110 Rと日本市場の親和性の高さを説明した。
ロッシ氏のスピーチに続き、ルノー・ジャポン 代表取締役社長 小川隼平氏が登壇。「2018年に2代目アルピーヌ A110日本市場に導入して以降、軽量化を追求することで俊敏性を磨き上げたそのパッケージングに対し、日に日に期待が高まっていることを感じています。グレードの個性をより明確にした2022年のマイナーチェンジ以降は販売台数も拡大しており、日本においても近々1000台目の納車を迎えることとなりました。立ち上げ時には14店舗だったネットワークですが、現在は19店舗まで拡大しており、これは実は世界第2位のネットワーク数を誇るものとなっています。2021年の販売台数は、マイナーチェンジに伴う生産台数のブラックアウトによって世界5位の販売台数となってしまいましたが、今後は本国のフランスに次ぐ世界2位のマーケットになり、日本のお客さまの期待にさらに応えていけるブランドに成長させていきたいと考えております」と語り、日本市場におけるアルピーヌのこれまでの展開と今後に向けた意気込みを述べた、
さらに「このたびお披露目となりましたA110 Rですが、もちろん日本市場にも導入いたします。A110 Rをグレードに追加することで、A110シリーズがさらに個性のはっきりとしたカルテットになると思っています。ラディカルという言葉は『過激』という意味を持つ一方、『徹底的な』『根本的な』という意味も含んでいます。軽量・俊敏というA110が持つ唯一無二のキャラクターを徹底的に磨き上げたA110 Rは、走りを愛する日本のお客さまに確実に受け入れていただけると確信しております」と説明。新たに登場したA110 Rも日本のユーザーに受け入れられるだろうと自信を見せた。
カーボン武装で超過激!なアルピーヌ「A110 R」を発表。軽さと空力性能を磨き抜いて、ピュアスポーツの王道を極める
2022年10月4日、アルピーヌ・ジャポンはピュアスポーツカーのA110に新グレード「アルピーヌ A110 R(ALPINE A110 R)」を追加することを発表した。軽量高剛性なカーボンパーツを多用して、より本格的なスポーツ仕様に仕上げたという。
さらに磨きがかかった軽さ&圧倒的インパクトで違いを主張
現代に蘇ったアルピーヌ A110。2018年に日本デビューを果たしたときピュアとリネージというふたつのグレード展開から始まり、よりハイパワーなエンジンを搭載した「A110 S」や、ロングツーリングでの快適性を取り入れた「A110 GT」といったグレードがこれまでに展開されてきた。
そのほかにも、初代で人気だったボディカラー「ソリッドイエロー」の復刻や、左ハンドル仕様など台数限定車の導入(現在は右/左ハンドルを選択できる)も話題になった。
そんなA110シリーズに、2022年10月4日、もっともスポーツ色の強い新グレード「A110 R」が発表された。名称につけられた「R」とは「過激な」という意味もある「RADICAL」の略で、モータースポーツ由来のさまざまな技術を投入したグレードであるという。
発表会に登場した「A110 R」は、ベースモデルの優雅さを内包したピュアスポーツカーという印象とは大きく異なり、カーボンパーツをいたるとこに採用されたその名のとおり過激さを感じさせるもの。
そもそもA110はコンパクトで軽量な設計を施されたモデルでA110 Sで1120kgの車両重量だが、A110 Rはボンネットフードやルーフだけでなく、リアのエンジンルームを覆うリアウインドウも軽量・高剛性なカーボン製とすることで新たなスポーツ性を獲得。日本仕様の車両重量は正式発表されていないものの、欧州仕様で1100kgを下まわる1082kgになるという。
このほかにも、サーキットをはじめとする高速域での走行安定性を強化するためのフロントアンダースポイラーや大型のリアディフューザー、サイドアンダースカートもカーボン製として装着。トランクリッドにマウントされるリアスポイラーは形状こそA110 Sと同じものの、より後方へ配置、エアリフトを軽減するため「スワンネック」方式で固定されている。
A110 Rはカタログモデルとして11月下旬に発売
ここまでやるのかと驚かされたのが4本のホイールで、Duqueine社との共同開発によって生み出されたフルカーボン製である。しかも、前後異なるデザインを施されて、リアにはディッシュ形状を取り入れている。空力性能を高めるだけでなく、ブレーキ冷却性能も高められる専用デザインだという。
装着されるタイヤは、サイズこそA110 Sと同じく前215/40R18・後245/40R18となるが、銘柄はミシュラン パイロットスポーツ4よりもサーキット走行性能を求めて開発された「ミシュラン パイロットスポーツカップ2」を履く。ブレーキキャリパーは複合素材によるブレンボ製で、前後320mmのブレーキディスクが組み合わされる。
最低地上高は低められ、車高調整機能や減衰力調整機能つきのダンパーが搭載されている。アンチロールバーの剛性もA110Sよりもフロントで10%、リアで25%強化、サスペンションスプリングも同様に10%以上強化されているという。
パワートレーンはA110 Sから変更されていないようで、ミッドシップされた1.8L直4ターボエンジンのパワーは300ps/340Nmで、7速DCTを組み合わせることが発表されている。ただし、空力性能の向上や軽量化などにより最高速は285km/h(A110 Sは275km/h)に高められ、ローンチコントロールを使用した0→100km/h加速は3.9秒、パワーウエイトレシオは3.6kg/psとまさにスーパーカー並みの数値を誇る。
Sabelt社製のシングルシェルシートもまた、スポーツ性を強く感じさせるカーボンファイバー製で、運転席と助手席ともに6点式競技用ハーネスを装備する。安全性を確保して本格スポーツカーらしさを演出しつつも、快適性も同時に提供するという。
A110 Rは限定車ではなくカタログモデルとして用意され、後日に車両価格を公開するとしている。受注開始は2022年11月下旬から、デリバリーは2023年夏頃を予定している。
A110の最も過激なモデル「アルピーヌ A110 R」横浜でワールドプレミア
アルピーヌ本社とアルピーヌ・ジャポンは2022年10月4日、F1やラリーなどモータースポーツで培ったノウハウを活用し、エアロダイナミクスを突き詰め、軽量なアルピーヌ A110の車体をさらに軽量化し、専用シャシーにより走りの性能を極限にまで高めた、ラインアップ中で最も過激でスパルタン・モデルとなる「アルピーヌ A110 R」を発表し、11月下旬から受注を開始する。
ルノーのロラン・ロッシCEOも来日。横浜の山下埠頭でワールドプレミアが行われた。
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アルピーヌ A110 Rは、カーボン・ボンネット、カーボン・エンジンカバー、フルカーボン製ホイール、サベルト製の専用カーボン・シート(6点式シートベルトを装備) など、軽さと強度に優れたカーボン材を大幅に採用したことでさらなる軽量化を図り、A110 Sと比べていっそう軽量で、車両重量1082kgとなっている。その結果、馬力荷重は3.6kg/psを達成。
また、エアロダイナミクスをさらに向上させるため、新形状の本格的な大型ディフューザー、スワンネックタイプのリヤスポイラー・マウント、サイドスカート、エアインテーク付フロントボンネットが採用されている。
300ps/340Nmを発生する 1.8L直噴ターボエンジン、全体がマイクロファイバー生地で覆れたレーシングカーのようなインテリア・デザインと装備により、A110 R はかつてないドライビング・プレジャーを現実のものとしている。なおローンチコントロールも装備され、0-100km/h加速は3.9秒、最高速度は285km/hに達する。
さらにエキゾーストは、ポスト噴射システムと 2層デュアル構造エキゾーストパイプにより、一段と力強いサウンドとなっている。2層デュアルエキゾーストパイプ内部の形状の変更や、排気バルブを配したことにより、より調律されたエンジン・サウンドが奏でられ、車内でもエンジンの音をより強烈に感じられるよう、設計されている。
エンジンサウンドを直接楽しめるように、ガラスのパーティションをより軽量なアルミのパーティションへと変更し、エンジンの防音加工を撤去。インテークには、インテークレゾネーターが設置され、吸排気サウンドのハーモニーを楽しむことができる。
また専用サスペンションはアルピーヌ A110 S よりも車高が低められ、ロール剛性が高められ、さらに車高調整機能と、減衰力調整機能付ダンパーが組み合わされている。タイヤはフロントが215/40R18、リヤが245/40R18サイズのミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2 タイヤ、つまり超高性能なセミスリック・タイヤが装着されている。
ブレーキはブレンボ製で、ディスク2ピース構造で前後ともに320mmサイズ。またサーキット走行のために、アッパーアーム両側に取り付けられたエアスクープと、車体下部のフェアリングに取り付けられたダクトから成るブレーキ冷却システムを装備。
ワールドプレミアの会場にはF1日本GPを控えたエステバン・オコン氏も登場した今回発表された車両の印象的なボディカラーは、アルピーヌ F1チームの今期マシン「A522」と同じレーシング マットブルーとなっている。
なお、このアルピーヌ A110 Rは限定モデルではなく、A110、A110 GT、A110 S と同様にカタログモデルとして販売される。
アルピーヌ A110 Rの価格は11月下旬に発表される予定となっている。
Posted at 2022/10/06 00:03:21 | |
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