2020年05月29日
レーシングカーで公道を走る!──連載「西川 淳のやってみたいクルマ趣味、究極のチャレンジ 第2回」
軽自動車からスーパーカーまであらゆるクルマを所有し、クルマ趣味を追求し続ける自動車ジャーナリスト西川淳氏がスタートさせたチャレンジ企画。タイトル通り、無茶、無謀と思われる究極のクルマ遊びを考案し、それを実践。クルマ好きの、クルマ好きのための冒険連載。今回は“レーシングカー”で公道を走った!
クルマ好きなら一度はやってみたい夢
レーシングカーで公道を走る。クルマ好きならば一度はやってみたい夢だろう。是非を問えば、決して是とは返せまい。何ならサーキット専用のクルマを一般道で走らせてどうする? そんなの非常識だ! とばっさり切って捨てたっていい。
けれどもサーキットで活躍したあのマシンをいつもの道で走らせたとき、自分や周りの自分以外に起きるであろう変化への期待が、クルマ好きをしてそう思わせてしまうだけの話である。
所詮クルマ好きなんて子供のようなもの。スポーツカーメーカーだってそのことをよく知っている。だからレースカーと同じウィングを付けては喜ばせ、レースカーと同じパワーを踏ませては歓ばせ、レースカーと同じカラーリングを施しては悦ばせる。その究極として、レーシングカー・オン・ザ・ロードがあるのだと思う。
世界に6台しかない962の“ロードカー”
北関東に究極のカーガイがいる。前回のこの“夢実現企画”でトヨタ2000GTを快く貸してくれたAuto Romanのモロイさんだ。彼はクラシックカーから国産旧車、スーパーカー、レーシングカーまで幅広く楽しみ、そのコレクションは膨大。最近ではその昔の一流フォーミュラ1マシンを駆ってサーキットを攻めている。そんな彼が最も憧れたレースカーが、80年代の耐久シーンを席巻したグループCカー、ポルシェ956&962だった。
彼のファクトリー兼ガレージには2台の962があった。1台はかつて日本のサーキットでも活躍したホンモノのレーシングカーだが、もう1台にはなんとナンバーが付いている。見た目にはまるで962だし、有名なタバコブランドがメインスポンサーだった時代のワークスカラーに塗られているから、どこからどうみてもレーシングカーなのだが、その実れっきとしたロードカーなのだ。
この個体について詳しく語り始めるときりがないので、興味をもった方はさらに専門メディアにあたってもらうとして、物語の触りを紹介するとこうなる。
80年代にポルシェ956とそのアメリカ版である同962(C)に乗って活躍したヴァーン・シュパンというドライバーがいた。彼はポルシェワークスチームの一員としてル・マン24時間にも勝っている。日本でも956で走ったし、チーム・シュパンを率いたりもした。要するに彼はこのレーシングカーのマイスターだったのだ。
そんな彼が日本の協力者とともに962をベースとしたロードカーの限定販売を企画。それはベースの設計を962に拠りながらも、モノコックボディをアルミニウム製からCFRP(カーボンファイバー)製にグレードアップしポルシェ製レーシングエンジンを積んだハイパーカーだった。
その名もシュパン962LMと同962CR。前者はレーシングカースタイルそのもので、後者はロードカーのポルシェイメージ(959あたり)を散りばめていた。ときは既にバブル末期。協力者がプロジェクトを降りると、シュパンはあえなく破産。50台の限定生産は達成されず、LM2台(+1台のプロトは焼失)とCR4台(プロト2台)の合計わずか6台が生産されたに留まった。当時、およそ2億円のプライスタグが付けられていたという。
モロイさんは数年前にそのうちの1台、4番目に造られた962LM(VS 962LM 02)と出会った。そのスタイリングは962Cのレースカーそのもので、シャシーまわりもまたCFRP製モノコックボディを除きほとんど956&962、リアミドには956の初期に積まれた935/79型2.65リッター水平対向6気筒ツインターボエンジンを搭載していた。最高出力は630ps(車重1t)。
それゆえこの個体はロードカーながら事実上、956&962とほぼ変わらない成り立ちをもつレーシングカーだと言ってよかったのである。
筆者はモロイさんのシュパン962LMのみならず、格好を変えた3.4リッター版の962CR(プロトタイプ2号車)も、京都の街中や大阪から名古屋までの高速道路などでドライブしたことがある。
いずれの体験も、当然ながら、非日常の極みだった。
乗り手が勝手に“恐縮”してしまう
先に言っておくと962LMを転がすこと自体は、ABCペダルの位置が近過ぎて先の細いシューズでないと操作しづらい(いっそ裸足がいい)ことを除けば、さほど難儀なことでない。クラッチ操作もコツさえ掴めばどちらかというと容易いほうだ。運転そのものは拍子抜けするほど簡単だったと言っていい。どころか高速道路では快適ですらあった。さすがは日進月歩のレース界において10年もの長きにわたり第一線で戦い続けたツワモノだけのことはある。
にもかかわらず当の乗り手が勝手に“恐縮”してしまうものだから始末が悪い。乗り終えたときの疲労感がハンパなかった。その空間に収まったら最後、走り出す前から心臓のビートが激しくなる。キャノピーのような丸い空間のなかは、実をいうとレースカーにしては窮屈ではない方だし、962LMはロードカー仕立てなので機能一点張りではなく戦闘モードむき出しというわけでもない。けれどもドアを閉めたら最後、アッという間に息苦しくなるのだ。ヘルメットなど被っていないというのに。
憧れのポルシェ962Cそのもののカタチ(しかもレースマニアなら泣いて悦ぶカラーリング)を間近で見た興奮がまずは精神をいきなり昂揚させたのだろう。さらにコクピットに収まりかなり低い位置からキャノピー型のフロントウィンドウ越しに空を見上げてさらに興奮した。そして、レース用フラット6の轟音にもはや心身共々ノックアウト寸前……。そんな状態で冷静に走り出せる者などレーシングドライバーとこのクルマのオーナーのほかにはいまい。
外の世界とは完全に断絶された気分になった。パドックからコースへ放り出されたようだ。空が遠くなっていく。いっそう息が苦しいと思ったら知らずに息を止めていた。
地を這うとはこのことで、普段の景色が全く違ってみえる。否、風景だけじゃない。路面の表情がまるで違って見えた。普段の舗装路がいっそう凸凹と歪んでいる。一瞬、脳がやられて視覚がおかしくなったかと思ったくらいに。
それでも962LMは不得意な一般道を淡々と走り抜いた。轟音は相変わらずだが、レーシングポルシェの息吹を感じていると思えば、そこは苦でも何でもない。
道行く人々がアッと驚く。「あれ、何? 」とか、「うわ、ポルシェ! 」とか、「レーシングカーだ! 」とか、声はもちろん聞こえないけれど読唇で分かる。ある場所を繰り返し周回したときなどは、回を追う毎に見物客が増えていった。
もちろん、市井の人々を驚かせるためにモロイさんはシュパン962LMを転がしているわけじゃない。憧れのレーシングカーを“どこでも走らせてみる”ことによってクルマ好きとしての自らの枠組みを広げようとされているに違いない。
筆者はちょっとその辺りを転がしただけだ。それでも何か違う世界の空気を吸った気分になった。もう少し長い時間を共にすれば、また違う何かが見えてくるのかも知れない。その前に窒息していなければの話だけれど。
PROFILE
西川淳
軽自動車からスーパーカーまであらゆるクルマを愛し、クルマ趣味を追求し続ける自動車ジャーナリスト。現在は京都に本拠を移し活動中。
編集・iconic
Posted at 2020/05/29 00:22:34 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年05月29日
TOM’S、医療従事者支援を目的としたチャリティーガレージセールを開催
「TOM’S チャリティーガレージセール」を公式サイトで実施
国内の有力レーシングチームのひとつTOM’Sは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を阻止するため最前線で奮闘する医療従事者の支援を目的に、公式オンラインショップにて「TOM’S チャリティーガレージセール」を2020年5月26日より開催する。
このチャリティーセールでは、レース車両のパーツやドライバーが実際に着用していたユニフォームなど希少価値の高いアイテムを多数出品。販売で得られた収益の一部は医療従事者への支援として、日本赤十字社へ寄付される。
TOM’S チャリティーガレージセールの第一弾では、中嶋一貴選手がドライブしたSF14フロントノーズ(税込100万円:限定1個)/平川 亮選手ネーム入りレーシングスーツ(税込20万円:限定1着)/ニック・キャシディ選手が使用したブレーキローター(税込5万円:限定1セット)/藤田貴元選手モデルのドライビングシューズ(税込3万円:限定1足)/中嶋一貴選手使用のドライビングシューズ(税込5万円:限定1足)/ニック・キャシディ選手着用のチームTシャツ(税込1万円:限定1着)/関口雄飛選手着用のチームTシャツ(税込1万円:限定1着)/サッシャ・フェネストラズ選手使用のヘルメットバイザー(税込2万円:限定1個)を出品する。
第一弾は5月26日の16時から行われ、続いて第二弾が6月2日の16時、第三弾を6月9日の16時から開催予定。購入はTOM’S公式オンラインショップで先着順にて受付ける。詳細についてはTOM’S公式サイト及びTOM’S公式ツイッターにて順次発表する。
【問い合わせ】
トムス アフターマーケット販売部
TEL 03-3704-6191
Posted at 2020/05/29 00:19:57 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年05月29日
スバルも新型コロナと戦う知財宣言に参加…早期終結を支援
SUBARU(スバル)は5月22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止を目的とする「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」の趣旨に賛同し、同宣言に参加したと発表した。
「知的財産に関する新型コロナウイルス感染症対策支援宣言」は新型コロナウイルス感染症のまん延終結を目的に、トヨタや日産、ホンダなど、20社の経営者や知財責任者が発起人となって設立。治療薬、ワクチン、医療機器、感染防止製品等の開発、製造、販売などの行為に対し、国内外で保有する知的財産権(特許権、実用新案権、意匠権、著作権)を行使せず、一切の対価や補償を求めない旨を宣言するもの。
スバルは同宣言に参加、知的財産権を無償開放して新型コロナウイルスの早期終結に貢献していく。
Posted at 2020/05/29 00:17:57 | |
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富士重工 | 日記
2020年05月28日
KYB、次世代EV車台向けサスペンションを共同開発…戦略的提携をイスラエル企業と締結
KYBは5月21日、REEオートモーティブとの間で、将来実用化予定のEVプラットフォーム向けのサスペンション機構を共同開発するために、戦略的提携を結ぶと発表した。
REEオートモーティブは、イスラエルに本拠を置くテクノロジー企業。同社は、完全にフラットで拡張性のあるモジュラー方式の次世代EVプラットフォームを開発した。この新プラットフォームは、あらゆるタイプのEVや自動運転車を可能にする設計自由度が特長だ。ラストマイル配送、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)、小型車から大型車までのEV化された物流手段、ロボットタクシーまで、現在だけでなく、将来におけるさまざまなモビリティ手段への適用が可能という。
KYBのセミアクティブおよびアクティブサスペンション技術が、REEオートモーティブが開発した次世代EVプラットフォームの性能向上に、大きく貢献することが期待されている。EVプラットフォームの技術で豊富なノウハウを持つREEオートモーティブと、油圧機器の世界的大手メーカーのKYBの高度なノウハウを組み合わせることにより、EVにおけるデザイン革新を実現し、人、モノ、サービスの移動手段に大きな変革をもたらすことが見込まれるという。
両社の戦略的提携により、REEオートモーティブはグローバルな生産能力をさらに増強することを目指す。ステアリング、ブレーキ、サスペンション、電気モーターなどの駆動系部品をすべて、ホイール内に収めた「REEcorner」を、完全にフラットなプラットフォームの「REEboard」と組み合わせることにより、高い設計自由度を実現すると同時に、性能や安全性を高め、ラストマイル配送から長距離大量輸送に至るまでのあらゆる物流手段に、モジュラー形式で適合させることが可能になるという。
なお、KYBにとって、今回のパートナーシップは、EVプラットフォーム開発を目的とした初めてのテクノロジー企業との正式な協業になる、としている。
KYBがイスラエル企業と次世代EV車向けサスペンションを共同開発。トヨタ実験都市『ウーブンシティ』にも登場か?/オートスポーツweb的、世界の自動車
日々、世界各国の自動車にまつわるWEBサイトやSNSを隈なくチェックしているオートスポーツweb新車ニュース班が「これは面白い!」と感じた珍事(?)や情報をピックアップしてお届けする『オートスポーツweb的、世界の自動車』。
今回は、さまざまなカテゴリーのレースにショックアブソーバーを提供していることで知られるKYBが、イスラエルに本拠を置くEVベンチャー企業『REEオートモーティブ』と、EV車向けの共通プラットフォームを共同開発するというニュースをお届けします。
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2020年5月20日、REEオートモーティブは次世代EVプラットフォームを開発するため、日本のKYBと戦略的パートナーシップを結んだことを発表した。
REEオートモーティブは2019年に誕生したテクノロジー企業で、メイン事業はEV用のプラットフォーム開発だ。
その技術力は非常に高く、非上場企業ながら同社の評価額は5億8000万ドルと言われている。
近い将来、REEオートモーティブは評価額10億ドル以上の企業に与えられる“ユニコーン企業”の称号を獲得するのでは……と、世界中の投資家から注目されている企業だ。
REEオートモーティブは、三菱自動車や日野自動車ともパートナーシップを結んでいる。日野自動車とはインホイールモーターの共同開発も行うなど、結びつきも深い。
今回、REEオートモーティブと新たにパートナーシップを結ぶことになったのが、KYB株式会社だ。
KYBは油圧機器メーカーとしてグローバル展開する独立系のメーカーで、2015年にカヤバ工業からブランド名の『KYB』を新たな屋号として採用している。
日本のモータースポーツ界にも参画しており、過去にはF1やニュルブルクリンク24時間レース用のマシンにショックアブソーバを提供するなどの実績を持つ。
今回の共同開発プロジェクトにおけるREEオートモーティブの狙いは、KYBの持つ世界最先端のサスペンション技術ノウハウの獲得だ。
REEオートモーティブが現在開発中のEV用モジュールプラットフォームは、車体のボディ下部が平らなことが大きな特徴だ。
このプラットフォームと駆動系部品を一体で開発し、ひとつのモジュール(かたまり)として展開する算段だ。
下部の動画でも紹介されているが、このプラットフォームによって様々な形状のEV車を開発することが可能となる。
REEオートモーティブが開発するこのプラットフォームは、設計の自由度が高く、小型車から大型車、またロボットタクシーなど、さまざまなモビリティへ適用が効く。工場内での荷物運搬車や、短距離移動に特化した車両など、適用できる箇所は豊富に考えられる。
そして平らなプラットフォームに取り付く足まわりだが、タイヤホイールの内側にブレーキ、サスペンション、電気モーター、操舵システムが収まる非常にコンパクトな設計となっている。
KYBはこのサスペンション領域を中心にREEオートモーティブをサポートしていくことになる。
KYBのアクティブ、そしてセミアクティブサスペンションシステムは、舗装路からでこぼこな道まで、様々な環境下での走行を支える。これによりREEオートモーティブは、プラットフォームの汎用性を拡張し、加えて開発コスト低減を図れると期待を膨らませる。
車両の完成スピードも従来の自動車に比べて早まるだろう。足まわりを含むプラットフォームが既製品として提供されれば、それ以外の部品開発にリソースを絞れる上、部品点数が削減可能だ。製造工数が大幅に縮小されるのは想像に容易い。
加えて時代の進歩にともないリチウムイオンバッテリーの低コスト・大容量化が成されれば、長距離移動やエアコンなどの快適機能の充実化が可能になると推定される。
このプラットフォームが使用されたモビリティを目の当たりにする機会があるとすれば、真っ先に思い浮かぶのが、トヨタ自動車が静岡県裾野に建設する近未来都市『ウーブンシティ』だ。
ウーブンシティの交通手段はゼロエミッションのモビリティとされ、EVが中心となる。
ウーブンシティでREEオートモーティブ製プラットフォームが採用されるかは不明だが、将来の日本をはじめ、世界の交通手段を支える可能性は充分にあると言えるのではないか。
いずれにせよ、世界を面白くさせるイスラエルの期待の星と、その足元をささえる日本の老舗企業に注目していきたい。
日野自動車が2019年、東京モーターショー向けに製作した未来の暮らしを題材にしたアニメ『あの日の心をとらえて』。同作に登場するモビリティが、やがて現実になるかもしれない。
イスラエルのREEとKYB、EVプラットフォームのサスペンション機構開発で協業
イスラエルのREEオートモーティブは、KYBと電気自動車(EV)プラットフォームのサスペンション機構の開発で協業すると発表した。KYBがEVプラットフォームの開発で協業するのは今回が初めて。走行性能を左右するサスペンションのノウハウを持つKYBと協業し、EVプラットフォームの性能向上につなげる。
REEが開発するプラットフォームは、ステアリングやブレーキ、サスペンション、電気モーターの駆動系部品をホイール内に収めるフラットな構造を持つ。設計自由度が高い構造や、低コストで電動車を開発できるプラットフォームとして提供。物流やMaaS(サービスとしてのモビリティ)、ロボットタクシーなどのモビリティへの適用を見込む。
REE共同設立者のダニエル・バレル最高経営責任者は、今回の協業について「KYBの技術力は次世代EVの急速な発展に重要な役割を果たす。EVプラットフォームで一から見直したEV開発で電動車の未来を担う」とコメントした。
Posted at 2020/05/28 22:23:39 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年05月28日
【内装も見えた!】次期ホンダ・シビック・タイプR 四輪駆動ハイブリッドの可能性も 2021年発表か
次期シビック・タイプR ハイブリッドに?
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
次世代のホンダ・シビック・タイプRの、最初のプロトタイプが、ニュルブルクリンク近郊の道路でテストを行う様子が目撃された。
2021年後半に世界発表、2022年に発売となる可能性が高いとされている、11世代シビックの標準モデルに先駆けて、そのスパイショットが撮影されたことから、タイプRと標準モデルが同時に発表される可能性がでてきた。
このルノー・メガーヌRSのライバルは、かなり厳重なカモフラージュが施されているが、現行モデルから、そのエクステリアのスタイリングを、ほぼ引き継いでいるように見える。
おなじみの、低くワイドなスタンス、サルーンスタイルのトランクと、大きなリアウィングを備えた全体的なボディシェイプが確認できる。
新型のリアウイングは、アップライトにマウントされているのが特徴的。また、トランクリッドの小ぶりなスポイラーは、リアウインドウを横切る形状ではなくなっている。
フロントとリアのライトも変更され、このプロトタイプには現行モデルのような、特徴的なエグゾーストが備えられていない。
さらに目に見える変更には、低いショルダーライン、ボンネットライン、ヘッドライトなどがある。
インテリアは、ダッシュボードトップに取り付けられたタッチスクリーン、変更が加えられたステアリングホイールと、ダッシュボードのデザインを垣間見ることができる。
次期シビック・タイプR 駆動方式は?
AUTOCARは、次世代シビック・タイプRに、ハイブリッドパワートレインが追加されるとの情報を得ている。
2025年までに、すべてのヨーロッパで販売するモデルを電動化するという、同社の電動化計画の一部となるだろう。
NSXでは3.5L V6ツインターボと3基のモーターを組み合わせたシステムを採用するが、こうした高度なコンセプトを採り入れたドライブトレインの搭載も検討されている。
四輪駆動が採用されるかどうかはわかっていないが、もしもホンダがフル・ハイブリッドを選択するなら、その可能性は高い。
以前、エンジニアが、現行の前輪駆動モデルはパフォーマンスの限界に近いと漏らしていたことから、四輪駆動化によりパフォーマンスの向上を図る可能性もあるだろう。
新しいシビックが、どこで生産されるかはわかっていないが、2021年に閉鎖される、同社の英スウィンドン工場ではないことは明らかだろう。
ホンダ シビックタイプR 次期型をついにスクープ!ハイブリッド化で400馬力、21年発表か
ホンダが世界に誇る、高性能5ドア・ハッチバック『シビックタイプR』の次期型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。シビックタイプRは今夏、現行改良モデルが発売される予定だが、今回スクープしたのはオールニューモデルだ。
初代シビックタイプRは、『NSX-R』、『インテグラタイプR』に続いて1997年に第三の「R」として設定された。その後2001年に2代目が誕生、2007年には3ナンバーサイズとなる3代目が登場した。
2015年の4代目では、ニュルブルクリンク北コースにて7分50秒63を記録。当時ルノー『メガーヌRS.275トロフィーR』のレコードを破り、量産FFモデル最速の称号を得た。現行型となる5代目は2017年から発売されており、5年ぶりにフルモデルチェンジを迎える。
捉えたプロトタイプは、全身ラッピングだけでなく、スタイリングを隠すために重要な部分にフェイクのバンプを施すなど、かなり厳重にカモフラージュされている。露出しているヘッドライトやテールライトもダミーの可能性が高い。
しかし、20インチとみられるY字タイプのホイール、ワイドフェンダー、ブレンボ製レッドブレーキキャリパー、巨大リアウィングなどからも、これが「タイプR」であることは間違いない。
リアエンドでは、トランクリッドスポイラーも装着、エキゾーストパイプはセンター1本出しだが、テスト用のシステムパーツの可能性があり、今後変化が見られるかもしれない。
キャビン内では、新しいステアリングホイール、インフォテイメントディスプレイ用のタッチスクリーンディスプレイ、フルデジタル・インストルメントクラスタなどの装備が予想される。
ホンダは、2025年までにすべての欧州モデルを電動化することを発表しており、タイプR次期型もハイブリッド化される可能性がある。パワートレインは、2.0リットル直列4気筒VTECターボチャージャー+デュアルモーターを搭載し、最高出力は400psを超えると予想。また『NSX』譲りのトルクベクタリングテクノロジーを流用するとも噂されている。
開発が順調に進めば、次期型のワールドプレミアは2021年内に行われ、2022年に発売されると予想される。
Posted at 2020/05/28 22:10:56 | |
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