2020年11月12日
新型ゴルフRは300psオーバーでドリフトOK! 全貌が明らかに
11月3日、フォルクスワーゲンの北米法人は、新型「ゴルフR」の詳細を発表した。
ドリフトモードも搭載!
2019年登場の8世代目「ゴルフ」をもとに、高性能エンジンを搭載した「ゴルフR」は、フォルクスワーゲンブランドのラインナップ中、もっとも強力でかつ最速をうたう。
搭載するエンジンは1984cc直列4気筒ガソリンターボ「EA888」型である。最高出力は315ps、最大トルクは420Nmを発揮、先代とくらべ27ps/40Nmパワーアップした。組み合わされるトランスミッションは6MTが標準で、デュアルクラッチタイプの7ATはオプションである。最高速度は約250km/hで、0-100km/h加速はわずか4.7秒だ。
駆動方式は、トルクベクタリング機能を搭載した電子制御式の4WDシステムである「4Motion」のみ。走行状態に応じ、前後輪へ適切にトルクを配分し、かつ後輪は左右それぞれに0:100~100:0の範囲でパワーがフィードされる。これにより、「コーナリング半径が小さくなり、アンダーステアをなくすことができます」と、フォルクスワーゲンは述べる。
足まわりはゴルフR専用のセッティングだ。車高は標準モデルにくらべ、約2cm低められている。走行性能を高めるべくスプリングレートなどを調整したという。ショックアブソーバーは電子制御式で、ユーザーの好みに応じ減衰力を切り替えられる。
運転制御システムも新世代の「Vehicle Dynamics Manager」に進化した。電子制御式のデフロック(XDS)やダンパー、電動パワーステアリングにくわえ、新たに4WDシステムも統合制御することで、機敏で正確なハンドリングを実現したという。
ドライブモードは従来からの「コンフォート」スポーツ」「レース」にくわえ、「スペシャル」と「ドリフト」が追加された。「スペシャル」はニュルブルクリンクの北コース用に最適化されたモードだという。先代に比べ、同コースを17秒速く攻略出来たという。「ドリフト」はその名の通り、ドリフトが出来るように横滑り防止装置や4WDシステムを最適化しているそうだ。
専用の内外装パーツを多数装備
内外装は、専用デザインのパーツを多数装着し、“ゴルフR”であることを主張する。
外装では、大型のエアインテークが備わる専用デザインのフロントバンパーや19インチのアルミホイール、ブルーのブレーキキャリパー、マットクロームのドアミラーキャップ、ルーフスポイラーなどが標準モデルと異なる。
ボディカラーは、コミュニケーションカラーの「ラピスブルーメタリック」のほか、「ピュアホワイト」または「ディープブラックパールエフェクト」の計3色を用意する。
内装は、ナッパレザーを使ったR専用のスポーツシートやスポーツタイプのステアリング・ホイール、ダッシュボードのカーボン調加飾、ステレンス製のペダル類などが専用装備。10インチのインフォテインメントディスプレイには、車両に乗り込むとき、R専用のアニメーションが表示される仕掛けがある。
新型ゴルフRは北米市場で2021年後半より販売が始まる予定。価格は今後明らかになる。
文・稲垣邦康(GQ)
最高出力320psを発揮! 歴代最強の「フォルクスワーゲン ゴルフ R」デビュー 【動画】
Volkswagen Golf R
フォルクスワーゲン ゴルフ R
幅広いエンジンラインナップ最後のピース
フォルクスワーゲンは、新型「ゴルフ R」をワールドプレミアした。ゴルフVIIIのトップに君臨するハイパフォーマンス仕様は、最高出力235kW(320ps)を発揮する2.0リッター直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載。駆動方式は4 MOTION(4WD)に全輪のトルク配分をインテリジェントに行う「Rパフォーマンス ・トルク・ベクタリング」が組み合わされる。すでに欧州での予約販売がスタートしており、デリバリーは年内にもスタートする予定だ。
これまで全世界で3500万台を販売してきたフォルクスワーゲンの最重要車種であるゴルフは、2020年、8世代目に進化した。ガソリンエンジン(TSI)、ディーゼルエンジン(TDI)、天然ガスエンジン(TGI)、48Vマイルドハイブリッド(eTSI)、プラグインハイブリッド(eHybrid)という幅広いパワーユニットを展開。ここに最強のピースとなるハイパフォーマンス仕様のゴルフ Rが加わった。
「R」の名称が与えられた5代目のゴルフ
ゴルフに「R」の名称が与えられたのは、2002年にゴルフIVのラインナップに加わった「ゴルフ R32」から。ゴルフ R32は241psを発揮する3.2リッターV型6気筒自然吸気ガソリンエンジンを搭載、2003年には世界で初めてデュアルクラッチギヤボックス(DSG)を搭載したフォルクスワーゲンのモデルとなっている。
2005年にはゴルフVをベースとする2代目ゴルフ R32がデビュー。3.2リッターV6エンジンの最高出力は184kW(250ps)に引き上げられている。2009年のフランクフルト・モーターショーではゴルフVIベースの「ゴルフ R」が登場。パワーユニットは最高出力270psの2.0リッター直列4気筒ターボエンジン(TSI)にスイッチし、これを受けて名称も「ゴルフ R32」から「ゴルフ R」に変更している。
2013年9月にはゴルフVIIをベースにした2代目ゴルフ Rがデビューし、最高出力はついに300psを突破。今回、ゴルフVIIIに加わった3代目ゴルフ Rで最高出力は320psにまで到達している。
前後に加えて左右もアクティブにトルク配分
新型ゴルフ Rは、長い歴史を誇るゴルフの歴史上、最もパワフルなモデルとなった。2.0リットル直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンは、最高出力320ps、最大トルク420Nmを発揮。0-100km/h加速は4.7秒、最高速度は電子リミッターにより250km/hに制限される。オプションの「Rパフォーマンス・パッケージ」を装着することで、最高速度を270km/hにまで上げることも可能だ。
そのスペック以上に大きなトピックとなるのが、4輪駆動システム「4 MOTION」に組み合わせられたトルク配分機構だろう。アルテオンなどにも導入された「Rパフォーマンス ・トルク・ベクタリング」は、前後輪だけでなく左右輪もインテリジェントにトルク配分を行う。
このシステムは、2.0直4ターボから発生する強大なトルクを、フロントとリヤアクスル間だけでなく、左右のリヤタイヤにもアクティブに配分。これにより、特にコーナリング時の俊敏性を大幅に向上させることが可能になった。
また、世界初の試みとして、VDM(ビークル・ダイナミクス・マネージャー)を介して、電子制御ディファレンシャルロック(XDS)や、アダプティブ・シャシー・コントロール(DCC)などがネットワーク化されている。
ノルトシュライフェ専用のセッティングも用意
新型ゴルフ Rの最終的な開発とセットアップはニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで行われた。前述したオプションの「Rパフォーマンス・パッケージ」を搭載することで、「スペシャル(Special)」と呼ばれる、ニュルブルクリンク専用のドライビングプロファイルを使用することができる。
このドライビングプロファイルには、全輪駆動システムを含めてすべての主要な駆動パラメータがニュルブルクリンク ・ノルトシュライフェに合わせてセッティングされた。
フォルクスワーゲンが行ったテストドライブでは、7速デュアルクラッチギヤボックス(DSG)を標準装備したゴルフ Rは、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェにおけるラップタイムが、先代ゴルフ R(7分51秒)よりも最大19秒も速くなっているという。
スペックは歴代最強! 新型「フォルクスワーゲン・ゴルフR」がデビュー
新型「ゴルフR」の搭載エンジンは320ps/420Nmを発揮。4.7秒の0-100km/h加速を実現
11月4日、フォルクスワーゲンは新型ゴルフ(8代目)のトップパフォーマンモデルに位置付けられる「ゴルフR」を発表した。
ゴルフにRモデルが設定されたのは2002年に登場した「R32」(最高出力241ps)から。以来進化を重ね、ベース車のゴルフとしては7代目、ゴルフRとしては4代目となる従来型で搭載エンジンの最高出力がついに310ps(最大トルクは400Nm)に達した。
新型ゴルフRに搭載するエンジンは320ps/420Nmを発揮。歴代ゴルフRで最強スペックを掲げ、7速DCT(DSG)との組み合わせにより0-100km/h加速を4.7秒(従来型は4.6秒)でこなす。最高速は250km/hに制限されるが、オプションのRパフォーマンスパッケージを選択すると270km/hに引き上げることができる。
新型ゴルフRには、Rパフォーマンス・トルクベクタリングを備えた4輪駆動システム「4MOTION」を搭載。駆動力は前後輪だけでなく左右輪にも最適配分され、とくにコーナリング時には高水準の敏捷性を発揮する。
4MOTIONはまた、VDM(ヴィークル・ダイナミクス・マネージャー)を介して電子制御式デフロック(XDS)やアダプティブシャシーコントロール(DCC)などのランニングギアシステムともネットワーク化されており、質の高いスポーツドライビングを可能にしている。
新型ゴルフRの車両セットアップは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで実施。Rパフォーマンスパッケージ装着車には、「スペシャル」と呼ばれる専用の同コースプロファイルが付属。レーシングトラックでパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能だ。ちなみに新型ゴルフRの同コースにおけるラップライムは、従来型(7分51秒)より19秒速い。
エクステリアでは、大型の開口部を備えた専用フロントバンパーやテールエンドスポイラー、そしてホイールが「R」を主張。Rパフォーマンスパッケージでは19インチホイールやアクラポビッチ製チタンエキゾーストシステムなどが装着される。
インテリアではハイバックタイプの専用デザインフロントシートや、「R」のロゴを添える専用デザインステアリングホイールが特徴的だ。
なお、エクステリアはフロントグリル部やテールゲート中央、インテリアではシートバックやステアリングホイールに装着する「R」エンブレムは、新型ゴルフRの登場を機に新しいデザインとなった。
Posted at 2020/11/12 07:08:41 | |
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フォルクスワーゲン | 日記
2020年11月11日
【スクープ】早くも「トヨタGRヤリス」のハードコア版が登場? 「GRMN」の市販型が“ニュル”デビュー!
「GRMNヤリス」はアグレッシブなエアロを装着! パワーユニットは300㎰に到達か?
トヨタは本格派スポーツモデルの「GRヤリス」を発売したばかりだが、実はその頂点を極めるハードコアモデルとして「GRMNヤリス」の投入も計画中。今回は、その市販型プロトタイプをドイツのニュルブルクリンクで捉えることに成功した。
ノルドシュライフェに現れたプロトタイプは、ボディをベースとなるGRヤリスよりローダウン。エクステリアではカーボン製らしきルーフをはじめ、フロントバンパー両サイドのウイングレット、フロントフェンダーの巨大エアアウトレット、さらには大型リヤスポイラーの存在が確認。ベース車より一層戦闘的なスタイリングに仕上げられていることがわかる。
また、細かい部分では前後で異なるホイールを装着していることも興味深い(リヤはABT製?)。さらに、テスト車ではリヤエンドにセンサーらしきものが装着。ボディの捻じれ剛性関連のデータを採取していると思われることから、シャシーの煮詰めはまだこれからの状況であることが予想できる。
GRヤリスのパワーユニットは、1.6L直列3気筒ターボで最高出力は272psを発揮する。一方、GRMNバージョンでは同エンジンをチューニング。最高出力は300ps程度が予想され、これに6速MTを組み合わせるとの説が有力だ。ちなみに駆動方式はベース車と同じく4WD。そのワールドプレミアは、2021年以降になるという。
Posted at 2020/11/11 21:51:01 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年11月11日
「GRヤリス筑波アタック一番乗り!」ノーマルからサスチューン仕様までをNOB谷口が試す
GRヤリスはハイグリップタイヤ装着がマスト!
足回りチューンだけで1分3秒台を叩き出す実力
本格的なデリバリーが開始され、いよいよ幕を開けた“GRヤリス”チューニング。そんな中、ランエボチューンの名手“Gフォース”が早くもデモカーを筑波サーキットに持ち込んだ。
今回はデータ取りの意味合いが大きく、「テスト1:フルノーマル状態」「テスト2:ハイグリップタイヤ仕様」「テスト3:車高調+軽量化(リヤシート撤去)+ハイグリップタイヤ仕様」という3パターンでタイム計測を行うことに。
ドライバーを務めるのは谷口信輝選手。なお、当日は気温20度前後と予想外に暖かく、さらに走行はクリアラップが取りにくい一般スポーツ走行枠で行ったため、タイムはあくまで参考値と考えていただきたい。走行時の4WDモードはトラック、エキスパートモードで統一した。
まず、フルノーマル状態でのタイムは1分7秒736。谷口選手いわく「ノーズも入るし、エンジンのレスポンスも良くてキビキビ走るんだけど、いかんせん純正タイヤのグリップ力が足りない。履く靴を間違えているような感覚だね。タイヤ交換だけで結構良いところに行くと思うよ」とのこと。
その言葉通り、タイヤを純正のダンロップSPORT MAXX 050(225/40R18)からアドバンA052(255/35R18)に変更した状態でのアタックでは、一気に1分4秒809までアップしたのだ。
「見違えるくらい楽しいクルマになった。タイムの上がり幅からしても言っていることが理解できるんじゃない? コーナリングで逃げないからアクセルも入れていける。スポーツ走行するのに正しいシューズを履いた感覚だよね」と満足気に語る谷口選手。
最後に、クスコ試作2ウェイ車高調(F11kg/mm R14kg/mm)+ポテンザRE-12D TYPE-A(265/35R18)という組み合わせを試したところ、何と1分3秒122という高タイムをマーク! このタイムはGRスープラのブーストアップ仕様とほぼ同等、GRヤリスのポテンシャルの高さには驚きだ。
「これはね、例えるならスパイクシューズを履いた感覚。車高が50mmも低いから路面に吸い付いてコーナリングスピードが段違い。1.6Lのクルマとは思えないほどポテンシャルが高いね」と、チューニングの効果を熱く語ってくれた。
一方、Gフォース田澤代表は「とりあえず走る前に掲げていた目標タイムはフルノーマル(目標5秒台後半)だけクリア出来ませんでしたが、タイヤのみ交換(目標4秒台に入るか入らないか)、サスペンションとタイヤ交換(目標3秒台に入ればOK)は予想以上の結果となりました」。
「現状ではファインチューニング(タイヤ、サスペンション、吸排気、デフ)で筑波1分切りを目標としています。今日のテストでタイヤやサスペンションを変更することによる手応えが大きかったので、十分狙っていける範囲かなと感じています」。
「特にサスペンションはセッティングをイジらずに、ワンアタックでこのタイムが出たので、デフや等速トランスファーなどを含めてドライバーの好みに合わせてセットアップしていけば、かなりのところまで行けると予想しています。エンジン関係は吸排気パーツを開発したいですね」とコメント。
エンジン系はフルノーマルであること、そしてサスペンションも暫定仕様であることまで考えれば、まだまだタイムアップしていくことは明白。Gフォースの今後の展開に期待したい。
●取材協力:Gフォース 神奈川県横浜市鶴見区獅子ヶ谷2-39-68 TEL:045-716-8013
Posted at 2020/11/11 21:47:34 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年11月11日
【ほぼ市販モデルの姿で登場】次期ポルシェ911 GT3 最新プロトタイプ デザインが明らかに
アグレッシブなスタイリング
text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
新型ポルシェ911 GT3のプロトタイプが、市販モデルに近い仕様で確認された。
992世代のGT3は、来年初頭の正式デビューに向けてテストが行われてきたが、今回目撃されたプロトタイプではスタイリングを細かく確認できる。カモフラージュされているのはテールライトのみで、リアバンパーにはリアディフューザーが備わっている。
その他にも、大型の固定式リアウイング、フロントスプリッター、センターロックホイールなど、GT3のスタイリング上の特徴がはっきりと見て取れる。ボンネットには2つのエアインテークが備わり、グリルは現行992世代のどのモデルよりもワイドだ。
以前にはニュルブルクリンクでのスピードテストを行っている様子も目撃されており、そのエンジンサウンドから次期GT3にはマニアに愛される自然吸気「ボクサー」エンジンの搭載が期待されている。
確かなことはわからないが、ガソリン・パティキュレート・フィルターやその他の排出ガス低減技術が追加されたにもかかわらず、992 GT3のボリューム感とトーンは失われていないように聞こえる。
また、トレードマークのウイングを取り除いたモデルも確認されており、人気の高いツーリングモデルが復活することを示唆している。
自然吸気エンジンへのこだわり
詳細はまだ明らかにされていないが、ポルシェのGTモデルは自然吸気エンジンこだわっているため、911スピードスターの4.0Lフラット6エンジンが将来のGTモデルにも引き継がれることがわかっている。
GTモデルの責任者であるアンドレアス・プロイニンガーは次のように語った。
「わたし達はこのエンジンで未来に投資してきました。今後のプロジェクトについてコメントすることはできませんが、このエンジンをどこかで再利用しないのは愚かなことです」
「GTカーにおけるわたし達の理念は、自然吸気を維持すること。未来に残したいと思っているからこそ、エモーションやパフォーマンスを失うことなく、よりよいものにするための多大な努力をしてきたのです」
991世代911の代名詞ともいえるスピードスターは、21万1599ポンド(2888万円)という価格で、現行GT3と同じパワートレインを使用しているが、多くのアップデートが施されている。
この大容量直噴フラット6を環境規制に適合させるため、ポルシェは2つの大型ガソリン・パティキュレート・フィルターを装着した。
さらに、溶接ではなく、薄いスチールやニッケル、はんだ付け技術を採用しているため、排気システムの重量は以前より10kgも軽くなっている。パワーも500psから510psに増加し、8400rpmまで回る。
クリーンなだけでなく、新フィルターにより排気背圧が上昇したエンジンでこれを達成することは、並大抵のことではない。
燃料噴射システムの作動圧力は従来の200気圧から250気圧に変更され、6つのシリンダーにはそれぞれ専用のスロットルボディが装備された。新しいスロットルボディの効果により、よりシャープなスロットルレスポンスを実現しているという。
ついに最終デザイン露出…ポルシェ 911 GT3 次期型、6速MT装備で年内デビュー濃厚
ポルシェ『911』のハードコアモデルとなる『911 GT3』次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えた。
これまで多くのプラスチックパネルで偽装されていたプロトタイプだが、ニュルブルクリンク付近で捉えたテスト車両は、リアバンパーのカバーをついに取り外し、残るはLEDストリップ中央のカモフラージュのみとなった。
ほぼ最終デザインが露出したフロントエンドには、最新のXダイナミック・ヘッドライトを装備、コーナーに垂直のエアインテーク、大型ラジエーター、ボンネットにはフロントアクスルにダウンフォースを生むデュアルエアスクープも確認できる。
足回りには5対のスポークと中央にラグを備えた大型ホイールを装備、クロスドリルや巨大ブレーキキャリパーも確認できる。
リアエンドには、市販型とみられるスワンネックウィング、リアリップの先端には、空気の流れを向上させる小さなスポイラー、バンパーコーナーにはエアアウトレットのほか、センター出しデュアルエキゾーストパイプやアグレッシブなディフューザーが見てとれる。
パワートレインは、前世代のGT3に採用されていた4.0リットル水平対向6気筒自然吸気エンジンのアップグレードバージョンを搭載。最高出力は520psではなく、550psを発揮するとも噂されている。トランスミッションは、8速DCTの他に6速MTも採用されると思われる。
911 GT3新型のデビューは2020年末と予想されるが、前倒しでデジタルワールドプレミアされる可能性もありそうだ。
Posted at 2020/11/11 21:42:40 | |
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ポルシェ | 日記
2020年11月11日
新たな市販車ベースのフルEVモータースポーツ「スーパーチャージ」、2022年にシリーズスタート!
SuperCharge SC01
スーパーチャージ SC01
最高システム出力670bhpを誇るワンメイクシリーズ
フルEV市販クロスオーバーをベースにした新たなモータースポーツシリーズ「スーパーチャージ (SuperCharge)」が発表された。アジア太平洋、中国、ヨーロッパ、中東、アメリカを舞台にした8つのイベントを対象とし、8チーム16名のトップドライバーが参戦。2022年のシリーズ開幕を予定している。
次世代のロードカーをベースにしたワンメイクEVレーシングマシン「SC1」は、最高システム出力500kW(670bhp)を誇り、0-100km/h加速はF1マシンにも互する2.5秒を実現する。SC1は世界の大手自動車メーカーとの協力により開発され、最新の電気自動車とバッテリー技術を展示する理想的なプラットフォームを提供。電気自動車の世界的な普及を加速させる目的を持っている。
ドライバーのテクニックにフォーカスするために、ローンチコントロール、トラクションコントロール、ブレーキバイワイヤーなどのドライバーエイドは禁止。チームにはバッテリーシステムの開発や、サスペンションやディファレンシャルのセッティングが許されている。
それぞれのイベントは街中に降雨ゾーンや2.5mのジャンプスポットを備えた全長約1kmの特設サーキットを設置。サーキット全景を見渡せるように観客席は配置され、最大6周のレースが、1イベント15レースも楽しむことができる。また、訪れたファンはパドックを含めすべてのエリアにアクセスできるという。
求められる市販車ベースのEVモータースポーツシリーズ
スーパーチャージの創設者であり、マネージングディレクターを務めるロブ・アームストロングは、新シリーズの立ち上げに喜びを隠さない。
「現在、モータースポーツは岐路に立たされていると我々は考えています。そして、すでにフォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOと、ジャン・トッドFIA会長は、電動モータースポーツのパイオニアとして素晴らしい仕事をしてきたことに敬意を表します」
「すでに多くの国や都市が今後数年で内燃機関を禁止する計画を発表しており、ロードカーをベースとした電動モータースポーツの必要性もますます高まっています。今後、EVモータースポーツ・シリーズが増えるのは時間の問題だと考えています。このようにEVの勢いが急速に高まっていることを考えると、スーパーチャージ設立のタイミングと魅力は理想的です」
「私たちは社会の変化を受けて、自動車会社、ファン、商業団体、会場のニーズを考慮しながら、真に持続可能で商業的に実行可能な新シリーズを作ろうと考えました。そのため、スーパーチャージのコンセプトを慎重に検討しました。このシリーズが世界中で盛り上がりを見せるのが、今からもう待ちきれません」
Posted at 2020/11/11 21:37:22 | |
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自動車業界あれこれ | 日記