2020年11月05日
スバルの世界生産、9月単月として過去最高記録で3か月連続プラス
SUBARU(スバル)は10月29日、2020年9月の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年同月比13.0%増の9万6231台、9月単月として過去最高記録で3か月連続のプラスとなった。
国内生産は『XV』等が増加し、同4.4%増の6万1460台で6か月ぶりのプラスとなった。海外生産も『アウトバック』等が増加し、同32.5%増の3万4771台。9月単月の過去最高記録で4か月連続のプラスとなった。
国内販売は同44.7%減の8443台で8か月連続のマイナスだった。登録車はモデル切り替えにより『レヴォーグ』等が減少し、同43.9%減の6417台で8か月連続のマイナス。軽自動車も同47.3%減の2026台と12か月連続で前年実績を下回った。
輸出は『XV』等が増加し、同16.0%増の5万3335台で2か月連続のプラスとなった。
スバルの世界生産台数、28.9%減の35万3948台 2020年度上半期
SUBARU(スバル)は10月29日、2020年度上半期(4~9月)の生産・国内販売・輸出実績(速報)を発表。世界生産台数は前年同期比28.9%減の35万3948台で、2年ぶりのマイナスとなった。
国内生産は『フォレスター』等が減少し、同32.2%減の22万0876台で2年ぶりのマイナス。海外生産も『インプレッサ』等が減少し、同22.7%減の13万3072台で3年連続のマイナスとなった。
国内販売は、同41.7%減の4万0277台で2年ぶりのマイナスとなった。登録車はフォレスター等が減少し、同44.8%減の3万0402台。軽自動車も同29.6%減の9875台。ともに2年ぶりに前年実績を下回った。
輸出はフォレスター等が減少し、同29.0%減の18万8672台で2年ぶりのマイナスとなった。
スバル、2021年3月期の純利益予想を200億円上積み 米国販売が想定上回る
スバルは4日、2021年3月期通期連結業績予想を上方修正して発表した。足元で主力の米国販売実績が想定を上回っていることを踏まえ、8月に公表した従来予想に対し、売上高は500億円、営業利益は300億円、当期純利益は200億円上振れる。2期ぶりの減収減益となる見通し。足元では、米国で新型コロナウイルスの新規感染者数が増加傾向にあることなどから「まだまだリスクをはらんでいる」(中村知美社長)と慎重な姿勢を崩さない。
通期連結販売台数計画は、前年同期比11.9%減の91万600台を予想する。米国は同6万5900台減の63万5700台、国内は同8400台減の11万7400台。9、10月の米国販売は前年を上回って推移するなど、主力市場で回復傾向が見られる。この要因としては、新型コロナによる稼働停止により不足気味だった在庫が解消に向かい「車両供給が7月をボトムに順調に回復している」(中村社長)ほか、「アウトバック」など主力車種の販売が堅調だったことが挙がる。
20年4~9月期連結業績は2期ぶりの減収減益となった。3月下旬以降、日本と米国工場で生産調整を実施したことなどがマイナス要因として働いたが、米国販売の下支えやコスト削減などにより黒字を確保した。連結完成車販売台数は前年同期比27.9%減の36万3300台。
スバル、237億円の最終黒字に転換…通期予想も上方修正 2020年4-9月期決算
SUBARU(スバル)は11月4日、2020年4~9月期(第2四半期累計)の連結決算を発表。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大の影響で4~6月期は157億円の最終赤字だったが、237億円の黒字に転換した。
海外販売台数は前年同期比26.4%減の32万1000台、国内販売台数は同37.4%減の4万3000台。全世界販売台数は、第2四半期(2020年7月~9月)に北米市場にて想定よりも早く販売回復の傾向が見られたものの、第1四半期(2020年4月~6月)に受けた新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、同27.9%減の36万3000台となった。
なお、全世界生産台数も同影響により、同28.9%減の35万4000台。海外生産は同22.7%減の13万3000台、国内生産は同32.2%減の22万1000台となった。
売上高はこれら販売台数の大幅な減少などにより、同24.1%減の1兆2184億円となった。営業利益は同67.7%減の306億円、税引前利益は同61.2%減の361億円、最終利益は同65.3%減の237億円となった。
通期業績見通しについては、前回(2020年8月4日)発表値に対して、米国を中心とする販売が想定を上回っていることなどにより、全世界販売91万1000台(前年予測比1万1000台増)、売上高2兆9500億円(同500億円増)、営業利益1100億円(同300億円増)、税引前利益1170億円(同300億円増)、当期利益800億円(同200億円増)にそれぞれ上方修正した。
スバル 中村社長「北米は想定よりも早い回復」…通期営業利益を1100億円に上方修正
SUBARU(スバル)が11月4日に電話会議で発表した2021年3月期の第2四半期(4~9月期)連結決算は、営業利益が306億円(前年同期比68%減)の黒字となった。主力の北米市場の回復が進んでおり、通期予想は上方修正した。
第1四半期の営業利益は157億円の赤字だったが、黒字転換した。第2四半期のグローバル連結販売は、コロナ禍により28%減の36万3300台に落ち込んだ。主力の米国は22%減の26万0900台、日本は38%減の4万2500台などとなった。
販売の減少による売上減や構成差による営業減益要因は1149億円にのぼった。研究開発費を拡充させているので、これも127億円の減益に作用した。また、為替は1ドル107円で2円の円高となり、全体では67億円の減益要因になった。売上高は1兆2184億円(24%減)、純利益は237億円(65%減)の黒字だった。
電話会議で中村知美社長は、主力の北米市場について「想定より早い回復基調が見られている」としたうえで、米国、カナダとも「9月、10月の小売り販売は前年を上回り、単月で過去最高になった」と復調ぶりを紹介した。
通期予想については、グローバルの連結販売を前期比12%減の91万0600台とし、堅調な回復見込みとした。営業利益は第1四半期時点の予想から300億円多い1100億円(48%減)、純利益については200億円増額の800億円(48%減)に上方修正した。売上高は500億円増額の2兆9500億円(12%減)としている。営業損益段階では売上・構成差による減益が929億円、為替の円高影響で272億円の悪化を想定した。
中村社長は米国の状況について、足元では新型コロナの感染者が過去最高で推移していることから「まだまだ経済活動の制約は大きく、日本より窮屈な生活を強いられている。新車販売の回復は現時点では不透明と言わざるを得ず、リスクをはらんでいる」と慎重な見方も示した。
また、岡田稔明専務執行役員は、通期の米国でのインセンティブ(販売奨励金)について、販売台数減で総額は96億円の削減になるものの、台当たりでは前期の1600ドルから今期は1650ドルに積み増す計画を示した。
Posted at 2020/11/05 21:50:48 | |
トラックバック(0) |
富士重工 | 日記
2020年11月05日
BRZにフィアット500にデミオやカローラまで! マイナー競技の「ダートラ」が面白すぎた
ダートコースでの迫力あるスピード競争
「ダートトライアル」、通称“ダートラ”をご存知だろうか? 文字どおり、未舗装のダートコースで1台ずつタイムトライアルを行う競技で、日本で独自に進化してきたモータースポーツカテゴリーだ。コンマ秒を競うだけあって、勝つためには競技マシンのセッティングやドライビングテクニックにいたるまで緻密な完璧さが求められる。陸上100M走やスピードスケートなど、スピード競技にはどこかつき物である、分かりやすい迫力ある華麗な動きもダートラにはあり、ギャラリーとしても見てみたいシーンがたくさんある競技なのだ。
ラリーと違ってドライバーひとりでの戦い
未舗装路ということで、ラリー競技のグラベルラウンドをイメージしがちだが、ダートラの舞台は常設のオフロードコースとなる。ラリー競技のスペシャルステージと違って、その距離も距離にして約2km、時間にして1分30秒~2分前後とかなり短い。
設定されたコースを攻める走行戦略をドライバー自らがイメージし組み立てる。 当然、長い行程をゆくラリーとは違ってコドライバーが不要なことから、ドライバーひとりで第1ヒート、第2ヒートと計2回のアタックを展開する、といった競技だ。
それゆえにオフロードコースという状況下においてのダートラ車両は、他のラリー、ラリーレイドなどのスポーツ競技車両では及びもつかない最速マシンでもある。F1の予選のように、ダートトライアルではモンスターマシンがオフロードコースを舞台に激しいタイム争いを展開しているのだ。
このダートラ、日本国内の各エリアで地方選手権やジュニア選手権が開催されているが、最高峰のシリーズとなるのがJAF戦の「全日本ダートトライアル選手権」で年間8戦の予定でシリーズが開催されている。2020年は新型コロナウイルスの影響により多くのラウンドが中止となったことから、開幕戦の京都(京都コスモスパーク)、第2戦の北海道(オートスポーツランド砂川)、第3戦の福岡(スピードパーク恋の浦)の3戦のみでタイトルが争われることとなっている。がそれでも、各ラウンドで激しいバトルが展開されたのである。
マシン改造範囲の広いDクラスが頂点
バトルの激しさは、全日本ダートトライアル選手権のトップクラス、Dクラスがいちばんとも言える。Dクラスの競技車両は改造範囲が広く、パイプフレームにカウルを被せたレーシングマシンも参戦可能なのだ。
代表的なマシンをあげると、
WRXのパワートレインを移植したスバルBRZ
ランサーのシステムを搭載した三菱ミラージュ
ラリー競技用のR5仕様車をダートラ仕様に仕立てたフォード・フィエスタR5
ランサーのパワートレインを移植したトヨタ・カローラスポーツなど、専用のモンスターマシンが集結している。
集うドライバーの顔ぶれもDクラスで6連覇を果たしているレジェンドの谷田川敏幸選手を筆頭に、国内外のラリーで活躍してきた田口勝彦選手や鎌田卓麻選手、炭山裕矢選手など強豪揃いとなっているだけに、いかにハイレベルの戦いが展開されているかが分かるだろう。
さらに、ダカールラリーで活躍する三浦昴選手がトレーニングを兼ねて三菱ランサーでSA・SA2クラスに参戦するなど、実に多彩な顔ぶれとなっている。
競技車両のクラス分けも多く個性的マシンぞろい
そのほかにも、全日本ダートライアル選手権は数多くのクラスが設定されていることから、車種バリエーションが多彩で賑やかだ。
三菱ランサーやスバルWRXなどの4WDスポーツのほか、スズキ・スイフトやマツダ・デミオ、ホンダ・シビック、トヨタ・セリカ、フィアット500AといったFFモデルもエントリー。さらにトヨタ86やスバルBRZなどのFRスポーツまで様々なマシンが参戦していることも全日本ダートトライアル選手権の特徴だ。
タイムを争う競技に集うキャラクターの凄さ、まさにダートラはレースやラリーとはまた違った魅力を持つカテゴリーとなっている。
Posted at 2020/11/05 21:42:22 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2020年11月04日
まさに高性能車ならではのアイテム! 迫力あるオーバーフェンダー車3選
■懐かしのオーバーフェンダー車を振り返る
スポーツカーに代表される高性能車というと見た目にも速そうな印象ですが、そんな高性能さをアピールするアイテムとして挙げられるのがエアロパーツです。
フロントスポイラーやリアウイングなどのエアロパーツはレースの世界で誕生し、空力特性の向上に使われますが、1970年代にはドレスアップアイテムとしても人気となりました。
なかでも、幅の広いタイヤを装着することを目的としたオーバーフェンダーは、迫力ある外観を演出することで、高性能車の証といえます。
そこで、往年のオーバーフェンダー車を、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「スカイラインGT-R」
日産は1969年に、市販車をベースとしたマシンで戦われるツーリングカーレースで勝つことを目的に、3代目「スカイライン」をベースとした高性能モデルの初代「スカイラインGT-R」を発売。
当初は4ドアセダンとしてデビューし、量産車では世界初の2リッター直列6気筒4バルブDOHCエンジンを搭載し、最高出力は160馬力を発揮しました。
その後、1970年には2ドアハードトップをベースにしたボディにスイッチし、レースでも連戦連勝を記録。ボディにはリアフェンダーにオーバーフェンダーが装着されるなど、まさに高性能さをアピールします。
そして、1973年には4代目スカイライン(通称:ケンメリ)をベースにしたスカイラインGT-Rが登場。
スタンダードモデルとは異なる意匠のメッシュグリルに「GT-R」のエンブレムが装着され、リアスポイラーと4輪にリベット留めのオーバーフェンダーを採用するなど、迫力あるフォルムを実現しました。
エンジンのスペックは初代と同様ですが、4輪ディスクブレーキが搭載されるなど、レースベース車としてのポテンシャルが高められています。
しかし、当時はオイルショックや排出ガス規制の強化もあり、2代目スカイラインGT-Rはレースに出場することなく、発売からわずか3か月ほどで生産を終了。生産台数は197台といわれ、いまでは希少価値から、数千万円で取引されるほどです。
また、1970年代初頭は交通事故による死亡者数が急激に増加し、運輸省(現在の国土交通省)は高性能モデルの発売に難色を示したことから、オーバーフェンダーなどのエアロパーツは認可しない姿勢へと転換。
そのため、日産だけでなく、トヨタや三菱も採用したリベット留めのオーバーフェンダーは、姿を消すことになりました。
●三菱「スタリオンGSR-VR」
三菱は欧米のスポーツカー市場へ参入することを目的に、「ギャランラムダ」に替わるモデルとして1982年に「スタリオン」を発売。
3ドアハッチバッククーペのボディは直線基調ながらスポーツカーらしいウエッジシェイプ(クサビ型)のフォルムを採用。斬新かつスタイリッシュで、ハイパワーなエンジンを搭載したことから、とくに北米で人気となり、当時はポルシェ「924ターボ」のライバルと評されたほどです。
発売当初に搭載されたエンジンは2リッター直列4気筒SOHCのターボと自然吸気で、ターボモデルでは最高出力145馬力を発揮。
ライバル各社とのパワー競争により、1983年には同エンジンにインタークーラーが装着され、175馬力にパワーアップし、さらに、1984年には最高出力200馬力まで向上した「GSR-V」が登場しました。
そして、1987年には輸出用のブリスターフェンダーボディにGSR-Vと同じ2リッターエンジンを搭載した限定車「GSR-VR」を発売し、1988年には、これに175馬力(ネット)の2.6リッターターボエンジンを搭載したカタログモデルのGSR-VRを発売。
基本的なデザインは発売当初から変わっていないものの、大きく張り出した前後フェンダーによって迫力あるフォルムを実現しており、全幅はわずか50mmの拡幅ですが数字以上の効果がありました。
同時期にデビューした3代目スカイラインGT-Rや、トヨタ「スープラ」などには、性能的に大きく劣っていましたが、個性という面では負けていませんでした。
その後、1990年に新世代のスポーツカーである「GTO」のデビューとともに、スタリオンは生産を終了。当時としては8年という異例のロングセラーモデルだったといえます。
■ド迫力のフォルムで注目された究極の911とは!?
●ポルシェ「911 GT2」
1964年に誕生した世界でもっとも有名なスポーツカーの1台、ポルシェ「911」は、現行モデルまで一貫して水平対向エンジンをリアに搭載し、リアタイヤを駆動するRRを継承しています。
この911は初代から第4世代まで空冷エンジンを搭載しており、1994年に発売された最後の空冷モデルである「993型」は、進化の最終形態といえる性能を誇りました。
この993型の頂点に立つモデルがル・マン24時間レースなどに参戦するために開発された「911 GT2」です。
911 GT2はレーシングカーとしての性能を追い求めたモデルながら、公道走行可能な「911 GT2ストリート」が存在。
搭載されたエンジンは3.6リッター空冷水平対向6気筒SOHCツインターボで、最高出力450馬力を発揮。スタンダードな「911ターボ」が4WDであったの対し、911 GT2は2WDでした。
外観には、即レースに対応できるような大型のフロントスポイラー、リベット止めの前後オーバーフェンダー、サイドステップ、そしてエアインテークを備えた巨大なリアウイングを装備。
迫力のあるフォルムは、後に911のカスタマイズスタイルに、多大な影響を与えました。
ちなみに、現在、空冷モデルの911の中古車価格は異様なほど高騰していますが、生産台数が数十台といわれる911 GT2ストリートは、オークションでの落札価格が1億円以上となることもあります。
※ ※ ※
後付けのオーバーフェンダーはいまもドレスアップアイテムとして存在しますが、10mm以上全幅が拡大される場合や、軽自動車から登録車、5ナンバーから3ナンバーに変更する必要がある場合は、構造変更の届け出義務が生じます。
また、装着方法も両面テープなど簡単に外れる方法では認められておらず、ビスやリベット、溶接などによっておこなわなければなりません。
ボディに穴を開けたり、フェンダーを切り取るケースもあるため、かなりハードルの高いカスタマイズですが、オーバーフェンダーが合法的に装着できるようになったのは、歓迎すべきではないでしょうか。
Posted at 2020/11/04 21:48:38 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2020年11月04日
【ラ フェラーリの後継か】フェラーリ 謎のプロトタイプ発見 デザイン/パワートレインの違いは
10年に一度の新ハイパーカー?
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
フェラーリのランドマーク的存在であるハイブリッド・ハイパーカー、ラ フェラーリをベースとした新プロトタイプがイタリアの公道で目撃された。
軽いカモフラージュを施された今回のテスト車両は、ラ フェラーリ由来のボディスタイルを隠そうとはせず、サイドに貼られた青い三角のステッカーがハイブリッドモデルであることを表している。
しかし、シャシーをラ フェラーリと共有する可能性は低い。第一に、施されたカモフラージュは新しく、ラ フェラーリのテスト車両とは異なる。第二に、スタイリングの違いがあることが挙げられる。
例えば、ホイールナットは5本だが、ラ フェラーリではセンターロックが使用されていた。フロントの形状も変更されており、バンパーには中央のピラーがない。
特徴的なのは、ルーフラインの形状変更と、新しいエンジンカバーが取り付けられている点だ。ラ フェラーリの6.3L V12とは異なるパワートレインの搭載が予想される。
フェラーリの広報担当者は画像についてのコメントを控えた。新しいマシンのテストとして、単にラ フェラーリのボディを使用しているだけなのかもしれないが、詳細は不明だ。
しかし、フェラーリは10年ごとにニューモデルを発表する傾向がある。ラ フェラーリがデビューしてからほぼ8年が経つ今、後継モデルの可能性は否めない。
フェラーリの最高技術責任者であるマイケル・ライターズは昨年、AUTOCARに対し次のように語った。
「ほぼ10年ごとに1台を発表しているのは事実です。また、新しい技術が実現したときにのみ、1台を発表するというのも事実です。なので、わたし達は、新しいスーパーカーに求める技術とは何かを理解しなければなりません」
フェラーリの2台目のハイブリッド、SF90ストラダーレは、ラ フェラーリよりもパワーがあるものの、生産台数に制限がなく、価格も約3分の1なので、直接的な後継モデルとはならない。
もしフェラーリが真のハイパーカーを開発するとしたら、アストン マーティン・ヴァルキリー、ランボルギーニ・シアン、マクラーレン・スピードテイルと競合するように作られる可能性が高い。
Posted at 2020/11/04 21:45:01 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2020年11月04日
「ヴィッツの在庫が」「売り方がわからない」混乱するディーラー現場の声! トヨタ全店で全車取り扱い化のその後
増えすぎた車種の整理が徐々にスタートした
トヨタは2020年5月に、日本国内の正規トヨタブランドディーラーすべてにおいて、全トヨタ車(JPNタクシー、コースター、センチュリーを除く)を扱う、“全店併売化”を行った。この全店併売化は販売チャンネル(トヨタ、トヨペット、ネッツ、カローラ)の統廃合は原則行われず、それまで専売であったりした兄弟車などの統廃合も乗用車系は行わずにそのまま全店併売化となった(商用車では5月1日のハイエース改良のタイミングでレジアスエースが廃止、その後ライトエース、サクシードが廃止となっている)。
つまり、同じ店舗でアルファードとヴェルファイア、ノアとヴォクシーそしてエスクァイア、といった兄弟車がそのまま扱われることとなった。「それでは、同じ店舗で兄弟車同士を競わせれば値引きが……」と考えるひとも多いだろうが、「商談を始めるときに、例えばアルファードとヴェルファイアのどちらかをお客さまに選んでもらってから商談を始めるようにしております」とはトヨタ系ディーラーのセールスマン。
前述したように商用車系ではすでに兄弟車の統廃合が目立っている。乗用車系でも9月にルーミーがマイナーチェンジしたタイミングでタンクが廃止され、近々にはポルテ&スペイド両車が廃止になるとされている。兄弟車の統廃合や、兄弟車ごと廃止など意外に早いペースで車種整理が行われていきそうだが、兄弟車の統廃合をしただけではまだ扱い車種が多く、販売現場では混乱が続いていくものと考えられる。例えばコンパクトカーならば、ヤリス、パッソ、ルーミー、アクア、スペイド、ポルテ、カローラ スポーツがいまもラインアップされている(10月26日現在)。
先日取材も兼ね、ヤリスを見に来たとしてトヨタディーラーを訪れた。そのとき、ヤリスのカタログと一緒にセールスマンが取り扱い車種すべてが掲載されている総合カタログを持ってきて、それを開き「ヤリス以外にもコンパクトカーは種類がありまして……」と説明を始めた。お客が“ヤリス”と指名しているのになぁと違和感を覚えながらも説明を聞いているうちに、しつこいほど説明をする背景が見えてきた。
たとえば、お客の指名だからといってヤリスだけ商談を進め、契約となったあとに「ほかにもパッソやルーミーといったクルマもあったじゃないか」というクレーム回避のために説明しているのだと悟った。つまり、「ヤリス以外にも同クラスモデルの存在を説明したが、お客自らがヤリスを選んだ」という事実を作りたいのだと強く感じたのだ。
コンパクトクラスではタンクやポルテ&スペイドを廃止しただけでは混乱は収束しそうにない。ヤリスにハイブリッドがある現状では、アクアはモデル末期で値引きについてはヤリスよりアドバンテージが高いという点では存在意義はあるが、モデルチェンジするとヤリスハイブリッドとほぼ並列となってしまうので、今後の動きははおおいに気になるところである。
ヴェルファイアもピンチ! 車種の取捨選択は続く可能性大
さらにやっかいなのが、ヴィッツを専売で扱っていたネッツ店のなかには、いまも大量のヴィッツの未登録在庫車を抱えているという情報も入っている。「知り合いがネッツ店へ行ったときに、『ヴィッツの在庫車まだありますよ。しかもボディカラーも選べます』とセールスマンが切り出してきたそうです」(事情通)。ヴィッツの在庫車も加わると、ますますコンパクトカーの選択肢が増えてしまっている。さらなる“交通整理”は不可避といえるだろう。
ただすでに統廃合へ向けた動きもあるようだ。例えばアルファードは自販連統計によると、2020年単月の販売台数は6月6835台(前年比134.3%)、7月8448台(前年比135.6%)、8月7103台(153.5%)、9月1万436台(前年比160.0%)と、コロナ禍でも絶好調となっている。しかし一方でヴェルファイアはいずれも前年比で6月51.5%、7月38.4%、8月59.4%、9月36.6%と絶不調に見える。「全店併売後に専売だったトヨペット店以外の店舗でも、アルファードの大判ポスターを店舗内に掲示するように指示がきたそうです。すでにアルファードありきで販売現場は進んでいるようです」(事情通)。
さらに事情通によると、アルファードは破格の値引き(70万円引き)も飛び出しており、さらに残価設定ローンでの残価率もかなり良いので、ローンを組むとノアの上級グレードと月々の支払い額がほぼ変わらないこともあり、ノア系の購入希望客も取り込んでいるようだ。結果的に、販売現場で意図的にアルファードへ誘導している様子は販売統計からも伝わってくる。
「新しくプレミオ&アリオンを扱う店舗のなかには、『あまりにご長寿モデルでもあるので、どうやって売っていいかわからないし、そもそもカローラがある』として、カタログをラックに置かないところもあると聞きます」(事情通)。
ノア系やアルファード&ヴェルファイアはモデル末期なので、フルモデルチェンジのタイミングで整理されるだろう。ただし、コンパクトカーはヤリスについては統計上販売は好調に推移しているし、ルーミーは名実ともに大ヒットモデルとなっている。アクアやパッソもそこそこ販売台数を確保しているので、コンパクトモデルの統廃合は悩ましいところもあり、思うように進まず販売現場の混乱が長引くかもしれない。
Posted at 2020/11/04 21:40:27 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記