2020年12月15日
現代の「アルピーヌA110」が初代の栄光を再現! WRCでクラスウィンを獲得
WRCの今季最終戦となる第7戦ACIラリー・モンツァでR-GTカテゴリーを制覇
アルピーヌはこのほど、12月3~6日にイタリアで開催されたWRC(世界ラリー選手権)の最終戦となる第7戦ACIラリー・モンツァにおいて、「A110ラリー」がR-GTカテゴリーでクラス優勝したことを発表した。
1973年、世界各地で開催されてラリーレースがFIA(国際自動車連盟)のもとに一本化され、WRCがラリー競技の最高峰を決めるレースとして始まった。その開幕戦となったラリー・モンテカルロを制したのが、アルピーヌの旧型A110だった。それから47年を経て、ミッドシップモデルとして生まれ変わった現行のA110が、WRCの舞台で再び勝利したのである。
マシンはアルピーヌのレーシングマシンを手がけるシグナテック・オートモビルズが、R-GTカテゴリー向けに開発。悪天候のなか、ドライバーのピエール・ラグ選手とコドライバーのジュリアン・ペセンティ選手は、91号車でラリー・モンツァに挑んだ。
ラグ選手はペセンティ選手のナビに支えられ、とてもトリッキーなコースでもA110ラリーの敏捷性を巧みに引き出し、ライバルとなる同カテゴリーのアバルト124ラリーやポルシェ911 GT3カップといったライバルを蹴落とし、見事クラス優勝を手に入れた。これで1956年にジャン・レデレが創設したアルピーヌは、レースシーンで新たな歴史を刻んだことになる。
ピエール・ラグ選手は次のようにコメントしている。
「なんて週末、なんてテリー、そしてなんという結果でしょう! WRCで初めてA110ラリーをドライブすることができてとても光栄です。初めてのWRC、そしてこのマシンで迎える初戦でしたので、大きな期待は持てませんでした。激しい雨を含む変わりやすい天候、そして山の片側から反対側へと絶えずタイヤのグリップが変化しました。SS5では金曜日(4日)に起こった2度のパンクで2分半以上を使ってしまいましたが、これだけで週末を乗り切ることができました。始める前は勝てると思っていませんでしたが、アルピーヌA110ラリーは私に自信を与えてくれるマシンでした」
アルピーヌが世界ラリー選手権に戻ってきた!「A110ラリー」でWRC復帰戦に勝利
■伝統のアルピーヌがWRC復帰&初勝利
仏アルピーヌは2020年12月7日、同年12月3日から6日にかけて北イタリア・モンツァで開催されたWRC(世界ラリー選手権)第7戦「ラリー・モンツァ」で、シグナテックオートモービルが設計・開発したアルピーヌ「A110ラリー」がデビュー、R-GTカテゴリーで優勝したと発表した。
11月20日にバーレーンで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦を終えたシグナテック・アルピーヌのドライバー、ピエール・ラグ選手とコ・ドライバーのジュリアン・ペサンティ選手は、ゼッケン番号91のアルピーヌA110ラリーでスタートに並んだ。
2020年のWRCは、新型コロナウイルス感染拡大の影響でカレンダーが大きく変更。本来予定されていなかったイベントが急遽加えられたが、北イタリアのミラノ郊外にあるモンツァ・サーキットをベースに開催されたラリー・モンツァもそのうちのひとつ。ターマックラリーで(一部SSにグラベル路面もあり)、WRCが開催されるのは初だ。
今回は各チームが悪天候に悩まされたが、ミシュランタイヤを装着したラグ&ペサンティ組は土砂降りの雨を乗り越え、12月3日木曜日にモンツァ・サーキットとその内側のグラベルでおこなわれたオープニングステージでは、R-GTカテゴリーのトップに躍り出た。R-GTとは2輪駆動向けのカテゴリーで、ロータス「エキシージ R-GT」やポルシェ「997GT3 RS」、アバルト「124 R-GT」などが出場している。
金曜日におこなわれた第2レグでは、イタリアアルプスの雪深い山岳ステージを疾走。13ステージ中9回のベストタイムを記録したラグ&ペサンティ組は、最終的にアンドレア・マベリーニ選手のアバルト124ラリーR-GTに38.1秒、そしてアルベルト・サッシ選手のポルシェ997GT3カップRGTに10分近くの差をつけて、WRC初出場&初クラス優勝の快挙を達成した。
ピエール・ラグ選手は「アルピーヌA110ラリーでWRCに初めて参戦できたことを誇りに思います。極限のウエットコンディションと大雪など厳しく変わりやすい天候のなかで、うまく対応できました。金曜日のSS5では、2回のパンクで2分半のロスがありましたが、なんとか土日で挽回できました。スタート前はまさか優勝できるとは思っていませんでした」とコメントする。
※ ※ ※
アルピーヌは、1955年にジャン・レデレ氏によって設立されたスポーツカーメーカーだ。
ラリー参戦の歴史は古く、1960年代にはフランス国内のラリー選手権に出場している。
1971年には、豪雪に見舞われたラリー・モンテカルロで、オペ・アンダーソン選手が「A110」で初優勝。さらに1973年にWRCが創設されると、A110は開幕戦ラリー・モンテカルロでは、1・2・3フィニッシュを決める快挙を達成、その年は全13戦中6戦で優勝し、アルピーヌはWRCの初代マニュファクチャラーズチャンピオンに輝いた。
アルピーヌは1973年、経営不振によりルノー傘下に入り、その後ブランドは一旦途絶えたが2017年に復活、過去の名前と同じA110を発表した。日本でも2018年に販売を開始している。
Posted at 2020/12/15 21:16:29 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月15日
フォルクスワーゲンが次世代の主力エンジン群を発表。ミラーサイクルや気筒休止も採用
独フォルクスワーゲンは12月8日、主力パワーユニットとなる直噴ターボチャージドエンジン「TSI evo」の概要を公開した。
TSI evoは「up!」から「パサート」まで幅広く搭載されるガソリンユニットで、排気量は1.0Lと1.5Lの2タイプ。気筒数は前者が3気筒、後者が4気筒となる。出力も車種によって最適化されており、1.0L直3は90PSから115PS、1.5L直4は130PSと150PSがラインナップされる。
電動化との相性もよく、「ゴルフ」に設定される「1.0eTSI」グレードは1.0L直3に48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、最高出力110PS、最大トルク200Nmを発生。202km/hのトップスピードを誇りながら、燃費は最高で23.3km/L(NEDCサイクル)、CO2排出量も102g-98g/1kmに抑えている。また、3気筒および4気筒双方が天然ガス燃料に対応可能なことも大きなメリットの人ひとつだ。
技術的な特徴で一番に挙げられるのはすべての3気筒ユニットと130PSの4気筒ユニットが、ミラーサイクルを採用していること。具体的には、吸気行程の途中でバルブを閉じてしまう早閉じ制御により、スロットルロスを低減することに成功している。さらに、実質的な排気量が減少することで通常であればトルクが低下してしまうところを、吸気カムシャフトの油圧制御の精緻化と、可変ジオメトリーターボの採用によりクリア。低回転域から最大限のトルクを発生するようチューニングしている。
また、1.5L直4にはアクティブシリンダーマネジメントを装備し、中低負荷の領域では2番目、3番目のシリンダーを休止することで燃費を改善。シリンダーはアクセルを踏めば瞬時に再起動するが、その際の振動やノイズは最小限に抑えられ、ドライバーはエンジンのオン/オフを気にすることなくドライブを楽しむことができそうだ。
このほかにもコモンレール機構により350barにも達する燃料噴射圧や、クランクケースをアルミニウム製としたことによる軽量構造など、取り入れられた先進技術は枚挙に暇がない。新エンジンの実用化が今から楽しみだ。
Posted at 2020/12/15 21:09:47 | |
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フォルクスワーゲン | 日記
2020年12月15日
スバル×KDDI、通信を活用した「つながる安全」を提供開始
SUBARU(スバル)とKDDIは通信を活用したパートナーシップを構築し、新型『レヴォーグ』を皮切りに、「つながる安全」を実現するコネクティッドサービスの提供を開始した。
スバルは「人を中心としたクルマづくり」で、すべての人に「安心と愉しさ」を提供することを目指している。特に安全性能では、「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」の4分野を強化するとともに、今回実現した「つながる安全」を加え、2030年に死亡交通事故ゼロを目指していく。
KDDIは、車載通信機を搭載した車両の位置情報から、国や地域ごとに選定した通信事業者への自動的な接続と、通信状態の監視を統合的に行う「グローバル通信プラットフォーム」を活用し、高品質で安定した通信回線を提供。79の国と地域でのグローバル通信プラットフォームによるサービス提供を通して、自動車会社のコネクティッドカーのグローバル展開に貢献している。
今回、スバルとKDDIのパートナーシップによって実現した「つながる安全」は、クルマとコールセンターが24時間365日つながる先進事故自動通報(ヘルプネット)やSOSコールなどの機能により、万一の事故やトラブルが発生した際の安全の確保や早期救命に貢献するとともに、通信回線を利用したリコール情報のお知らせ機能や故障診断アラートの機能なども提供する。
スバル、コネクテッドサービスでKDDIと連携 新型レヴォーグから
スバルは8日、新型「レヴォーグ」で国内初採用したコネクテッドサービスをKDDIと連携して提供すると発表した。KDDIとトヨタ自動車が共同開発した「グローバル通信プラットフォーム」を活用し、高品質かつ安定的にサービスを提供する。
KDDIとの連携によって実現したコネクテッドサービスは、コールセンターに24時間365日つながる先進事故自動通報(ヘルプネット)やSOSコールなど。10月に発表した新型レヴォーグに同機能を実装した。レヴォーグでは通信機能を活用したリコール情報や故障診断通知など機能も盛り込む。
スバルは、安全性能においてこれまでの「0次安全」「走行安全」「予防安全」「衝突安全」に加えて、コネクテッドサービスによる「つながる安全」を実現する。通信機能を活用することで事故時の安全確保や早期救命に貢献し、2030年に交通死亡事故ゼロを目指す。
スタンドアローンで動かし続けるにも限界があるから外部からの情報をどこまで適切にやりとり出来るか
遅かれ早かれ通信機能の追加は必要だからね
Posted at 2020/12/15 21:06:27 | |
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富士重工 | 日記
2020年12月14日
スバル初のPHV、クロストレック ハイブリッド に2021年型…今冬米国発売へ
SUBARU(スバル)の米国部門のスバルオブアメリカは12月3日、『クロストレック』(Subaru Crosstrek、日本名:『XV』に相当)のプラグインハイブリッド車(PHV)、『クロストレック ハイブリッド』の2021年モデルを今冬、米国市場で発売すると発表した。
◆EVモードは最大27km
クロストレック ハイブリッドは、スバル初のPHVだ。水平対向エンジン、リニアトロニック(電気式CVT)、モーター、シンメトリカルAWDを組み合わせたPHVシステム、「スバル・スタードライブ・テクノロジー」を搭載する。
クロストレック ハイブリッドでは、直噴2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンに2つのモーターを組み合わせた。これにより、ガソリン車同様の低重心かつシンメトリカルなシステムを実現している。
クロストレック ハイブリッドには、リチウムイオンバッテリーを搭載する。EVモードは、日常の短距離移動をまかなう最大27kmとした。この効果もあって、米国EPA(環境保護局)の認定予想燃費性能は、90 MPGeを実現する見通しだ。
◆新デザインのグリルとバンパー
2021年モデルでは、新設計されたフロントバンパーとフォグライトトリムを採用した。ブルーのアクセントが効いたシルバーのメタリックウィングが特長の六角形グリルもアップデートを受けた。サスペンションは再チューンされ、乗り心地、ハンドリング、ステアリングレスポンスを向上させるために、スプリングとダンパーが最適化されている。
薄型のルーフレールと、マシーン仕上げのブラック塗装の専用18インチアルミホイールも標準装備された。 後席は、60対40の分割可倒式で、キャンプ用品や荷物を積む充分なスペースを備えている。
「X-MODE」と「ヒルディセントコントロール」を採用しており、滑りやすい路面やオフロードでのパフォーマンスを向上させた。最低地上高は220mmとしている。
◆スターリンク・マルチメディア・プラス
2021年モデルでは、PHVならではの表示コンテンツや、専用機能追加により強化されたテレマティクスシステムによって、利便性や快適性を追求している。
Apple「Car Play」とグーグル「Android Auto」を搭載した8.0インチの「スターリンク・マルチメディア・プラス」システムを標準装備する。プッシュボタンスタートによるキーレスアクセス、タイヤ空気圧監視システム、後席のデュアルUSBポートも導入した。レザーステアリングホイールには、オーディオ、Bluetooth、「SIドライブ」のコントロールスイッチを装備する。
メーターパネルには、4.2インチのカラーLCDディスプレイと、モーターの出力や回生状態を示すパワーメーターを採用する。センタースタックの上に位置するマルチファンクションディスプレイには、ドライブモードや充電状況など、ハイブリッド専用表示が追加される。
◆PHV専用のコネクトサービス
クロストレック ハイブリッド専用の「スバル・スターリンク・コネクテッド・サービス」も採用する。このサービスを利用すれば、車両に乗り込む前にスマートフォンから予め空調を稼働させ、乗車直後から快適な空間を実現することが可能だ。スマートフォンから遠隔で充電設定も変更できる。
また、SOS緊急アシスト、自動衝突通知など、「スバル・スターリンク・セーフティ&セキュリティ・プラス・パッケージ」を設定する。メンテナンス通知、毎月の車両診断レポートと診断アラート、車両回収サービス、車両セキュリティアラーム通知、リモートロック/アンロック、リモートホーン&ライト、車両位置情報サービスを導入した。
◆最新のアイサイト
先進運転支援システム(ADAS)の「アイサイト」の最新版を標準装備する。プリクラッシュブレーキは、衝突の危険がある場合、ドライバーに注意を喚起し、ドライバーが回避操作を行わない場合、ブレーキ制御を行い、自動的に車両を減速または停止させる。
アダプティブクルーズコントロール、レーン逸脱&ふらつき警報、レーンキープアシストも導入する。ドライバーアシストインジケーターはメーターの上部に配置され、アイサイトの状態やその他の警告を見やすく表示する。後退時自動ブレーキシステムは、後退中に障害物が検出された場合、車両に自動的なブレーキをかける。ステアリング連動ヘッドランプも標準装備される。
LEDハイビームアシストは対向車に配慮しながら、ハイビームを最大限に使用できるようにドライバーを支援する。レーンチェンジアシストとクロストラフィックアラートでは、ドライバーの死角に入った車両を検知し、警告を行う。さらに、歩行者警報システムが装備されており、EVモードで32km/h以下の低速走行時、歩行者に車両の接近を音で知らせることができる。
Posted at 2020/12/14 21:54:20 | |
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富士重工 | 日記
2020年12月14日
新型 ヤリス カップカー 発売、ロールケージや専用サスなど装備…217万1100円より
TRDブランドでモータースポーツ活動および競技用部品の供給を行うトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは12月11日、レース参戦車両『ヤリス カップカー』を発表・発売した。
ヤリス カップカーは、2021年より開催予定の「トヨタGAZOOレーシング ヤリスカップ」への参戦車両として開発されたコンプリートカー。これまで『ヴィッツ』『86』をベースに提供してきた「レーシング」シリーズのコンセプトはそのままに、レース参戦に必要となるロールケージ等の高コストな装備をリーズナブルにパッケージ化した。また、ユーザーが好みに合わせて変更できるシートやホイール等は廉価仕様の装備に抑えている。
先代『ヴィッツ GRスポーツ レーシングパッケージ』より設定を開始したCVT車両は、飛躍的なパフォーマンスアップを実現。開発テストでは、2ペダルドライブの強みを活かしたMT車両にも劣らない走行性能を確認している。
また、ベース車のパフォーマンスアップに伴い、CVT/MTの両仕様に最適化したエンジンオイルクーラーを標準装備する。CVT車用はフロントバンパー内に15段のコアを持つ空冷式を採用し、油温に厳しい条件となる2ペダル車両でも安定的な冷却性能を確保。MT車用はコンパクトな水冷式を採用。安定的にレーシングスピードでの周回走行が可能な冷却性能を確保している。
専用チューニングが施されたサスペンションセットは、ショックアブソーバー/スプリング/バウンドストッパーを新たに開発。ショックアブソーバーは純正形状を踏襲しながら、内部構造やオイル等を見直した専用セッティングを施した。リヤ側には減衰整用ダイヤルを設定、全14段にて調整が可能。スプリングは走行状態で約15mmローダウンとなる。
専用設計のインパネ非貫通式ロールケージは、基本構造6点と運転席/助手席にサイドバー付。乗車定員5名に変更はない。JAF国内競技車両規則「スピードB」および「スピードSA」適合。最小パイプ径(Φ35mm)を上回るΦ40mmの設計としており、安全性を確保している。
また、架装メーカーオプションに「トヨタGAZOOレーシング レコーダー」を設定、車両情報と走行軌跡を統合記録し、サーキット走行での更なるタイムアップに活用できる。
価格は6MTが217万1100円、CVTが238万0100円。
ワンメイクレース参戦用車両の「ヤリス カップカー」がお手頃価格で発売に!
2020年12月11日、TRDブランドでモータースポーツ活動や競技用部品の供給を行うトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、「YARIS Cup Car(ヤリス カップカー)」を発表し、発売を開始した。
2021年から「トヨタ GAZOOレーシング ヤリスカップ」を開催予定
ヤリス カップカーは、2021年から開催予定の「トヨタ GAZOOレーシング ヤリスカップ」への参戦車両として開発されたコンプリート車両だ。ナンバーを取得して公道走行が可能な車両が、そのままレースに参戦できるように専用の装備を架装している。
これまで、ヴィッツや86をベースに提供している「レーシング」シリーズからのコンセプトはそのままに、レース参戦に必要となるロールケージなどの高コストな装備をリーズナブルにパッケージ化している。また、ユーザーが好みで変更可能なシートやホイールなどは廉価仕様の装備に抑えられている。
なお、レース参戦車両ではあるが、マニュアルエアコン、パワーウインドー、電動格納式リモコンドアミラー、6エアバッグ、ABS、横滑り防止装置といった最低限の安全&快適装備は備わっている。
ヤリスの1.5L車をベースに、トランスミッションは6速MTに加えてダイレクトシフトCVTも設定。MT/CVTいずれにもエンジンオイルクーラーを標準装備して、安定的にレーシングスピードでの周回走行が可能な冷却性能を確保している。
リアサスペンションには、シリーズ初の減衰調整機構(14段階)を設けた専用チューニングサスを標準装備して、ドライバビリティを向上させるとともに、走行スタイルに合わせたセットアップが可能となっている。
また、架装メーカーオプションとして「トヨタ GAZOOレーシング レコーダー」を設定し、車両情報と走行軌跡を統合記録してサーキット走行でのさらなるタイムアップに活用が可能だ。
主な架装装備は、以下のとおり。
●専用ローダウンサスペンションセット
(ローダウンサスペンション/リア減衰調整機構<14段階>付き)
●エンジンオイルクーラー
(MTは水冷式、CVTは空冷式)
●エンジン封印
●6点式シートベルト(競技専用部品・車両搭載)
●シートベルトアイボルト
●ロールケージ(6点式+サイドバー)
●専用フロアマット
(運転席/助手席 ロールケージ対応・車両搭載)
●フロントトランスポートストラップ(競技専用部品・車両搭載)
●リアトランスポートフック(競技専用部品・車両搭載)
車両価格(税込み)は、6速MTが217万1100円、CVTが238万100円となっている。なお、ヤリス カップカーは専用のベース車両をトヨタカスタマイジング&ディベロップメントがレース専用装備を架装する完成車両のため、持ち込み登録となる。
ヤリス カップカー 主要諸元
●全長×全幅×全高:3940×1695×1470mm
●ホイールベース:2550mm
●車両重量:1030kg(1040)
●エンジン種類:直3 DOHC
●排気量:1490cc
●最高出力:88kW<120ps>/6600rpm
●最大トルク:145Nm<14.8kgm>/4800-5200rpm
●トランスミッション:6速MT(CVT)
●駆動方式:横置きFF
●タイヤ:175/70R14
●車両価格<税込み>:217万1100円(238万100円)
(※カッコ内はCVT車)
東京オートサロン2020 その2
「1位は君だ」ガチスポーツ仕様の「ヤリス」爆誕!? 新型「ヤリスカップカー」発売
■MT仕様に負けない!? CVT仕様も用意
TRDブランドを展開するトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、コンプリート車両の新型「ヤリスカップカー」を2020年12月11日に発表・発売しました。
新型ヤリスカップカーは、2021年より開催予定のワンメイクレース「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup」への参戦車両として開発されたコンプリート車両です。
これまでトヨタ「ヴィッツ」と「86」をベースとして提供しているRacingシリーズからのコンセプトを継承し、レースへの参戦に必要となるロールケージなどの高コストな装備をリーズナブルにパッケージ化。
一方ユーザーが好みに合わせて変更できるシートやホイールなどは廉価仕様の装備に抑えているのが特徴となります。
トランスミッションは6速MT仕様に加え、「ヴィッツGR SPORT“Racing” Package」より設定を開始したCVT仕様もラインナップ。
CVT仕様の性能はヴィッツGR SPORT“Racing” Packageから飛躍的に向上し、開発時のテストでは2ペダルドライブの強みを活かしたMT仕様にも劣らない走行性能が確認されました。
ベース車のパフォーマンスアップに伴い、6速MT/CVTそれぞれの仕様に最適化されたエンジンオイルクーラーを標準装備したほか、サスペンションはシリーズとして初めてリア側に減衰力調整機構を設けた専用チューニングサスペンションセットを標準装備。
ドライバビリティの向上とあわせて、各ドライバーの走行スタイルに合わせたセットアップが可能になっています。
架装メーカーオプションに「TOYOTA GAZOO Racing Recorder」を設定。車両情報と走行軌跡を統合記録し、サーキット走行でのさらなるタイムアップに活用することができます。
新型ヤリスカップカーの価格(消費税込)は、6速MT仕様が217万1100円、CVT仕様が238万100円です。
200万円台で買えるレーシングカー!? トヨタ、ヤリスカップ参戦用のコンプリートカーの販売開始
2020年12月11日、TRDブランドでモータースポーツ活動および競技⽤部品の供給を⾏う株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、「YARIS Cup Car(ヤリス カップカー)」を発表し、同日より発売を開始した。価格は6速MTが217万1100円、CVTが238万100円(消費税込み)となっている。
安心してレースを楽しめる専用チューニング
ヤリスカップカーは、2021年より開催予定の「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup」への参戦車両として開発されたコンプリート車両。ベース車のパフォーマンスアップに伴い、CVT/MTの両仕様に最適化されたエンジンオイルクーラーを標準装備し、安定したレーシングスピードでの周回走行が可能な冷却性能を確保している。
また、先代「Vitz GR SPORT “Racing” Package」より設定を開始したCVT車両は、飛躍的なパフォーマンスアップを実現。開発時のテストでは、2ペダルドライブの強みを活かし、MT車両にも劣らない走行性能を発揮する。
減衰調整機構付の専用リアサスペンション標準装備
サスペンションは、シリーズとして初めてリヤ側に減衰調整機構を設けた専用チューニングサスペンションセットを標準装備。ドライバビリティを向上させると共に、走行スタイルに合わせたセットアップが可能となっている。また、ユーザーが自身の好みに合わせて変更できるシートやホイール等は廉価仕様の装備とした。
ロールゲージなどをパッケージ化してリーズナブルに
レース参戦に必要となるロールケージ等の高コストな装備は、リーズナブルにパッケージ化。さらに、架装メーカーオプションに“TOYOTA GAZOO Racing Recorder(トヨタ ガズー レーシング レコーダー)”を設定し車両情報と走行軌跡を統合記録することで、サーキット走行での更なるタイムアップに活用可能だ。
YARIS Cup Car アイテムリスト
■ロールケージ(6点式+サイドバー)
・専用設計のインパネ非貫通式ロールケージ
・基本構造6点と運転席/助手席にサイドバー付
・乗車定員に変更無し(5名)
・JAF国内競技車両規則「スピードB」および「スピードSA」適合
・規則の最小パイプ径(35mm)を上回る40mm
■専用チューニングサスペンションセット
・専用にショックアブソーバー/スプリング/バウンドストッパーを新たに開発
・ショックアブソーバーは純正形状を踏襲しながら、内部構造やオイル等を見直した専用セッティング
・リヤ側は、減衰調整用ダイヤルを設定、全14段にて調整が可能
・スプリングは走行(乗車時)状態で約15mmローダウン
■エンジンオイルクーラー(CVT車:空冷式/MT車:水冷式)
・CVT車用はフロントバンパー内に15段のコアを持つ空冷式を採用、油温に厳しい条件となる2ペダル車両においても安定的な冷却性能を確保
・MT車用はコンパクトな水冷式を採用
■6点式シートベルト
・納車時点で車両へ取付用アンカーを装着(運転席側のみ)
・シートベルト本体はSabelt社製を採用、車両搭載出荷
■フロントトランスポートストラップ/リヤトランスポートフック
・サーキット走行に必要な前後の牽引ブラケットを車両搭載出荷
・フロントは追突時のダメージが少ないストラップタイプを採用
・リヤは専用設計専の頑強なフックを新開発
■専用フロアマット
・日常使用時に必要となるフロアマットは、ロールケージ部への干渉が無いようカットされた専用設計品を車両搭載出荷
・純正品同等素材/純正固定具を使用した設計
主なスペックと価格
■全長:3940mm
■全幅:1695mm
■全高:1470mm
■エンジン:1490cc 直列3気筒(120ps/14.8kg・m)
■車両重量:1030kg(MT)、1040kg(CVT)
■6速MT:217万1100円
■CVT:238万100円
※価格はいずれも消費税込み
トヨタ・ヤリスカップカーが登場! 2021年から開催予定のワンメイクレースに参戦可能
パフォーマンスを高めたCVT仕様もラインアップ!
トヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、コンパクトカー「ヤリス」がベースの競技モデル「ヤリス・カップカー」を12月11日に発表・発売した。架装メーカー希望小売価格(税込み)は、6速MTが217万1100円(220万800円)、CVTが238万100円(240万9800円)。※( )内は北海道地区価格
ヤリス・カップカーは、2021年に開催予定となっている「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup」に参戦するための車両として開発されたコンプリートカー。同じくワンメイクレースベース車としてラインアップされているトヨタ・ヴィッツならびに86の“Racing”シリーズのコンセプトはそのままに、レース参戦に必要なロールケージといった高額な必要装備をパッケージ化しているモデルだ。なお、ユーザーの好みがさまざまなシートやホイールは交換前提の廉価仕様としたことで、価格を抑えている点も嬉しい限り。
ロールケージは、6点式+サイドバー仕様。専用設計でインパネは非貫通タイプとなる。乗車定員は5名と変更がないのも実用的だ。JAF 国内競技車両規則「スピードB」および「スピードSA」に適合。この規則の求める最小パイプ径(Φ35mm)を上まわるΦ40mmとしており、安全性確保に貢献する。
先代モデルとなるヴィッツGR SPORT “Racing”Packageから設定されているCVT車両は、ヤリス・カップカーではさらなるパフォーマンスアップを実現している。開発時は2ペダルドライブによる強みによって、6速MT仕様に迫る実力を発揮した。
ベースモデルがパフォーマンスアップしたことに伴い、CVTとMTの両方に、それぞれに最適化したエンジンオイルクーラーを採用している。CVT車にはフロントバンパー内に15段コアの空冷式を搭載し、油温に厳しい2ペダル車でも安定した冷却性能を確保する。対して6速MT車には、コンパクトな水冷式が与えられている。
サスペンションは、歴代のRacingシリーズ初のリヤ側減衰調整機構を備えた専用チューニングサスペンションをセット。全14段から好みのセッティングを導き出すことが可能だ。なお、TRDの推奨段数は8となる。ショックアブソーバーは純正形状としながら、内部構造やオイルなどを見直した専用セッティング。スプリングは走行状態で約15mmローダウンとなる仕様だ。
そのほか、サベルト社製シートベルトは従来の4点式から点式に変更したことで、より高いホールド性を確保。車両には運転席にのみ、納車時点で取付用アンカーが装着される。また、サーキット走行時に必要な前後の牽引ブラケットも装備。フロントは万が一の衝突時でもダメージが少ないストラップタイプ、リヤは専用設計で頑強なフックタイプとなっている。専用フロアマットはロールバーを避けるようにデザインされた専用品。サーキットへの移動時に重宝すること間違いなしだ。
また、オプションとしてドライバーの操作情報のほか、車速やエンジン回転数、加速度などの各種センサー値、GPSセンサーからの位置情報などをSDカードに記録するTOYOTA GAZOO Racing Recorderをオプション設定している。さらなるドライビングスキル向上に役立てることが可能である。
なお、この車両は専用ベース車両をトヨタカスタマイジング&ディベロップメントがレース専用装備を架装する、完成車両(持込登録)となる。保証は、車両がユーザーに引き渡された日から1年間。ただし、期間内でも走行距離2万kが上限となる。なお、レースやラリーなどの過酷な走行やエンジンの過回転、過積載などに起因する不具合は保証されない(レース、ラリーなどへの使用以降は保証が消滅)。
GRヤリスが注目されているが、このカップカーは1.5リッター直3NAエンジンがベース。手軽にモータースポーツを楽しみたいひと、ドラテクを安全にマスターして走りを満喫したいひとにオススメの1台と言えるだろう。
Posted at 2020/12/14 21:51:57 | |
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