2021年01月06日
【86/BRZ、別々の道か】トヨタとスバル、ハイブリッドで成立する? しない? EV化は確率低く
BRZはアメリカ最優先 86の情報なし
text:Kenji Momota(桃田健史)
トヨタとして久々の2ドアスポーツカーとして、世界の注目を集める86(ハチロク)。2012年発売以来、すでに8年が過ぎており、新型モデルの登場を心待ちにしているファンは日本にも大勢いる。
そんなファンならば当然、86の兄弟車であるスバルBRZが2代目へと進化した姿を2020年11月18日、アメリカからの世界初披露オンライン発表を通じて確認しているはずだ。
オンライン発表と同時に、カリフォルニア州内のレーシングコースで事前に開催されたメディア向け試乗会の模様を、アメリカメディアが編集したユーチューブ動画でじっくりと観たに違いない。
その上で、トヨタとスバルが86とBRZをアメリカを最優先市場に位置付けていることを再認識したことだろう。
気になるのは、BRZの発売時期だ。アメリカで発表から1年近く後あとの2021年秋とまだかなり先だ。
一方、製造国である日本発売時期について、日本のスバル本社から2020年末時点で正式コメントはない。
また、トヨタからも次期86に関するアナウンスメントはなく、スバル本社のプレスリリースとして「トヨタ自動車との業務提携で掲げる『もっといいクルマづくりの追求』の取り組みを通じて、共同開発したクルマ」という表現にとどめている。
2.0Lエンジン、2.4L化の意味
新型BRZは、いわゆるキープコンセプトという商品イメージではあるが、エンジン排気量が2.4Lへの拡大した意味はとても重い。
重量増だけではなく、BRZ、そして86の車格が変化したようにも感じる。
アメリカ発の動画から、2.4Lユニットによって、よりパワフルかつトルクバンドが広がり、走りの幅が広がったことが伝わってくる。
走りのイメージから、ライトウエイトスポーツの領域から一歩先に行ったような雰囲気を感じる。
そもそも、BRZと86をライトウエイトスポーツと位置付けるかどうか、むずかしい判断だと思う。
実際、2012年の初代BRZ発売前、ツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催されたBRZプロトタイプ試乗会の際、スバルの技術者らは「BRZは単なるライトウエイトスポーツではない、独自の世界感を持つクルマ」だと強調していた。
プロトタイプの時点では、スバルの真骨頂である四輪駆動をイメージするような走り味が極めて強かった印象があり、「もっとパワー&トルクがあっても良いのでは?」という議論を技術者らとした。
さらに、印象に強く残っていることがある。
それは、BRZと86との差別化だ。この点についてスバルから様々な意見が出た……。
世界市場の中で明確な競合車はいない
「もっとFRっぽい走り味が欲しい」
量産車にかなり近い状態の量産試作車をトヨタ幹部が試乗した際、そういったリクエストがスバル側にあった。
具体的に言えば、リアの動きが安定し過ぎているため、もっと振り回して楽しめるクルマにしてほしい、ということだ。
こうして量産されたBRZと86。その後、それぞれのモデルで走りがリファインされ、それぞれが走りの楽しいFRに仕上がったと思う。
その上で、2012年当時のスバル側との議論を思い出すと、あの時点でもし車体の許容範囲が大きければ、より排気量の大きなパワーユニットの搭載もあり得たかもしれない。
2代目が、2.4Lを十分に許容できる車体の剛性と、サスペンションセッティングとなったことで、改めて思うのは、そもそもBRZと86を、欧州車のイメージが色濃いライトウエイトスポーツではなく、スモールFRというカテゴリーで論じるべきクルマだという点だ。
つまり、世界市場の中で明確な競合車はいないと思う。過去の日本車では、マツダRX-7のような立ち位置なのかもしれない。
ロータリーと水平対向型という特徴的なエンジンという点で、RX-7とBRZ/86は市場性で共通点を感じる。
アメリカでのファンミーティングの現場の雰囲気も、なんとなく似ている。
BRZ/86は、良い意味で孤立した存在だといえる。
では、BRZ/86の電動化についてはどうか?
86の将来 ハイブリッド化が射程内?
BRZ/86の電動化についてはどうか?
車格と販売台数から考えて、2代目のライフサイクルである2020年代に、2.4L NAとハイブリッド車などの電動ユニットが併存することは考えにくい。
だが、2030年代に登場する3代目は当然、電動化されるだろう。
主力市場であるアメリカで、カリフォルニア州が2035年に内燃機関(ガソリン車・ディーゼル車)の新車販売禁止を打ち出しており、また日本でも「遅くとも2030年代中頃」にカリフォルニア州と同様の規制を実施することが明らかになったばかりである。
2代目発売前から3代目の予測では、真実味が欠けるかもしれないが……。
3代目BRZ/86が登場することには、FRスポーツカーではマイルドハイブリッドではなく、EVモードが長いストロングハイブリッドが当たり前になっているかもしれない。
また、EVについて、トヨタとスバルは量産型クロスオーバーSUVを2021年前半に公開する予定だが、それから10年ほどでBRZ/86がEV化することは、現時点では考えにくい。
ただし、前述のように初代BRZ/86の生い立ちを考えてみると、3代目でEV化の可能性はゼロではないように思える。
BRZ/86は単なるライトウエイトスポーツではないとの認識が高いクルマゆえに、低重心と運動性能が高さを強調するクルマとして、EVとの相性が意外と良いのかもしれない。
Posted at 2021/01/06 22:21:12 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2021年01月06日
鬼マッチョエアロなスバル「フォレスターGT」が超カッコいい! イケメン顔な水平対向SUV
■特別なスタイルの「フォレスターGT」とは?
スバル「フォレスター」は、5代目となる現行モデルが2018年に登場したSUVで、日本のみならず世界各国で販売。2019年4月から2020年3月の世界販売台数は31万4100台を記録するなど、スバルを代表するモデルのひとつとなっています。
そんななか、一部地域のみで販売される「フォレスターGTエディション」というモデルがあるというのですが、いったいどんなフォレスターなのでしょうか。
フォレスターGTエディションは、タイ、シンガポール、フィリピン、マレーシアなどで販売されるモデルで、スバルの元チーフデザイナー 小林正彦氏と技研株式会社の共同開発によって製作されました。
特別パーツが与えられたフォレスターGTエディションの外観は、フロントバンパーリップエクステンション、サイドスカート、リアバンパーリップエクステンション、ルーフスポイラーでスポーティに仕立てられ、日本のフォレスターとは一味違う精悍な雰囲気を演出。
足元は18インチアルミホイールで引き締められているほか、GTエディション専用のテールパイプカッターが与えられ、後ろ姿からもスポーツマインドが感じられるデザインとしました。
内装は、GTエディション専用のレザーシートが装着され、上質感が演出されています。
搭載されるエンジンは2リッター水平対向4気筒 で、日本仕様とは異なりモーターアシストが加わるe-BOXER(ハイブリッド)ではありません。最高出力156馬力・最大トルク196Nmを発揮します。
トランスミッションはリニアトロニックCVTを採用。駆動方式はシンメトリカルAWDで、スバルの運転支援システム「アイサイト」も搭載されます。
※ ※ ※
日本仕様のフォレスターには、2020年10月22日の改良で1.8リッターターボエンジンを搭載したグレード「SPORT」が追加されました。
ブラック塗装のフロントグリルなどが与えられ最上級スポーツグレードに位置づけられているものの、フォレスターGTエディションほどの迫力はなく、大人のスポーツSUVといった印象です。
フォレスターGTエディションのような迫力ある外観デザインの仕様が日本市場にも導入されるのか、期待されます。
Posted at 2021/01/06 22:13:32 | |
トラックバック(0) |
富士重工 | 日記
2021年01月06日
「ヤリスWRCのウイングを忠実に再現!」GRヤリス用の大本命リヤスポイラーが登場!!
WRCスタイルを望むオーナーは必見!
ファン垂涎の本格アイテムが遂に誕生!
「高崎くす子」でおなじみの、クスコジュニアラリーチームの運営などで知られるラリースペシャリスト“ウェルパインモータースポーツ”から、GRヤリス用のリヤウイングがリリースされた。
形状はヤリスWRCに装備されている大型ウイングを忠実に再現。公道で使用できるように高さを抑えるなどのアレンジは加えられているが、再現度はかなりのものだ。
ラインナップはFRP製(36万8000円~)、ウエットカーボン製(55万円)、ドライカーボン製(200万円)の3種類。車検対応なのはもちろん、JAF規則対応、ボディ加工無しで装着できる点もポイントだ。
●問い合わせ:ウェルパインメディア
Posted at 2021/01/06 22:07:14 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2021年01月05日
ハンドメイドによる「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン製作」に掛ける想いとは
ある方を通じて「ランボルギーニ イオタのボディをアルミたたき出しで造っている人がいるよ。その工場に行ってみない?」とお声掛けいただいたのは去年の6月のこと。
「ランボルギーニ イオタ?」「アルミを使ってボディをたたき出しで造っている??」
「イオタ」と「アルミを使い、ボディをたたき出しで造っている」。この2つのキーワードがすぐに頭のなかで結びつかないほど、私自身、現実味があるようには思えなかったことも事実。
その後、実際にお邪魔できることになり、茨城県水戸市にある巴自動車商会へ。そこで見たものとは…?
■2019年6月にお邪魔したとき「アルミのイオタ」は、イタリアに送る直前の状態
最初に巴自動車商会へお邪魔したのは今から1年半前、2019年6月のこと。代表の綿引雄司さんが手作業で「アルミのイオタ」のボディを造り出し、オブジェとして完成させた作品をイタリア本国「ムゼオフェルッチョランボルギーニ」にて展示するという、壮大なプロジェクトだったのです。
このイベントに間に合わせるべく、開催地であるイタリアに送るためにはギリギリまで作業…とはいかないのです。そのため、6月の時点でまさに佳境という状況でした。そんなお忙しい最中に訪問を承諾してくださった綿引さん、ご紹介していただいたIさんに対して感謝しかありません。
工場にお邪魔して現物を拝見したときは身震いがしました。1枚のアルミの板を手作業でたたき出し、溶接でつなぎ合わせる…。その作業をひたすら繰り返すことで生み出された「アルミのイオタ」が目の前にあるのですから。スーパーカー世代でミウラやイオタに魅了された私の友人や知人を連れてきたら、嬉しさのあまり卒倒してしまうのではないか・・・。そんな光景が目に浮かぶほど。いつまでも眺めていられる。いや、いつまでも眺めていたい…。「アルミのイオタ」と、その生みの親である綿引雄司さんとの縁をつないでくださったIさんに心の底から感謝しました。
その後、完成した「アルミのイオタ」はイタリアへと旅立ち、「ムゼオフェルッチョランボルギーニ」にて展示されたのです。その後、2019年11月にトリノ国立自動車博物館に収蔵後、現在はフェルッチョ・ランボルギーニ博物館に戻ってきているのだとか。具体的なスケジュールは未定のようですが、いつしか日本の地に「里帰り」することが楽しみにでなりません。
■「アルミのイオタ」の生みの親が「6輪F1マシン」を製作?
綿引さんが、2021年6月に開催予定のイベントに向けて「6輪F1マシン「タイレル P34」」を製作中だと伺い、今回、ふたたびお邪魔する機会を得ました。今回ももちろん、ハンドメイドで製作しているとのこと。「タイレル P34」のことを伺いつつ、まずは綿引さんのこれまでのストーリーや、どのようにして技術を習得していったのか伺ってみることにしました。
■綿引さんがこの道を目指そうとしたきっかけは?
元々、親が経営していた整備工場を引き継ぎました。父の代から含めると、創業56年目になります。「カスタムビルド&レストアWATAHIKI」は、巴自動車商会のカスタムビルド・レストア部門といった位置付けです。
当社では地元の方を中心にさまざまなクルマの鈑金修理を手がけていますが、「カスタムビルド&レストアWATAHIKI」では、クラシックポルシェをはじめとする国内外のクルマ(主にクラシックカー)の鈑金修理・カスタマイズ・レストアを行っています。ポルシェを手掛ける機会が多いのは、私自身がスーパーカー世代であり、ポルシェが一番好きだからだと思いますね。
■どのようなお客様が多いですか?もしかして、一見さんお断り…?
今のところ、茨城県内のお客様が多いですね。ポルシェにお乗りのお客様が他のクルマをお持ちで、メンテナンスや車検なども担当させていただいています。ポルシェやクラシックカーの面倒を見させていただいていますが、普段使いの方のクルマの鈑金修理やメンテナンスなどももちろん行っています。日常の足としてお使いの方を優先したいので、セカンドカー、いわゆる趣味車をお預かりしている方はちょっとだけお時間をいただくこともありますね。
もちろん、一見さんお断りなんてことはないです(笑)。外から工場の様子をご覧になっている方がいらっしゃって"これはクルマ好きの方だな"とピンときて、お声掛けしてみました。営業で弊社の近所に来ていたとき、ウチが目に留まったんだそうです。私自身、本来は人見知りなんですが、職人さんにありがちな近寄りがたい雰囲気を醸し出すタイプではないと思います。
■綿引さんがタイレルP34を手掛けようと思ったきっかけを聞かせてください
"これは作れるな"と思うといてもたってもいられなくなってしまうんですね(笑)。YouTubeチャンネルもはじめたので、動画のネタとしてもいいかなと思い、作りはじめました。タイレルP34を選んだのは、以前、オモチャとしてミニチュア版を製作したことがあったんです。そこで今回は1/1を創ってみようと思ったんです。実際に(私有地などを)走行できるようにバイク用のエンジンを載せるべく、準備をしています。
※200psのエンジンに対して、車重300~400kgを予定しているとのことです
■製作するにあたり、設計図はあるのですか?
外装に関してはほぼ図面はないんです。その代わり、ウチは型紙を使います。元となるクルマ(形)があれば、紙を貼り付けて鉛筆でなぞっていく。「アルミのイオタ」のときは実車のランボルギーニ ミウラに紙を当てて採寸したんです。
でも、「タイレル P34」に関しては現車を観られる機会がないので、模型や書籍、インターネット等で見つけた資料を元に、頭のなかで想像して造り上げています。2019年4月イタリアに行ったとき、イモラサーキットで開催されていたミナルディデイにタイレルが来ていたんです。当時はまだタイレルを造るつもりはなかったから、資料用に撮影していなかったんです。
一部の作業は息子(24才)に手伝ってもらっています。彼もモノ創りは好きなようです。サンダーとかでケガしないか…など、ちょっと心配ではあるけれど、一緒にやれることは助かりますし、やっぱり嬉しいですよね。厳しく教えたり、押し付けるようなことはせず、楽しくやってもらいたいと考えています。
■ボディワークの技術はどのようにして身につけたのですか?
私が幼い頃、工場で鈑金修理をする職人さんたちの姿を見てきました。高校卒業後、バイクのレースを行いつつ家業を手伝うように。ボディを叩いていく手法は独学で身に着けました。事故などで凹んだボディを直す技術は教わったので、その応用で一枚のパネルを曲げて作ってみようと…。
実際にやってみるうちに、少しずつ技術が身についていったんです。FRPの修正から、カウル作成なども行いました。基本的にモノづくりが好きなんですよね。
■どのような道具を使っているのですか?
きれいに叩くとしたらクラフトフォーマーという機械を導入すればよいのですが、そんな余裕はなかったので手作業です。主な道具はハンマー(尖ったもの・先が丸いもの・平らなもの・力が入るもの)とドリー(叩く板の内側に当てる当て板、鉄の塊)のみです。
あるとき、テレビでタイのバンコクの鈑金屋さんの模様を紹介していたんです。作業環境や工具など、日本と比較したら決して恵まれているとは言いがたい作業環境のなか、鉄板を曲げて溶接しているんですね。"そんな風に作れるなら自分でもできるんじゃないか"って思ったんですね。
例えば1枚のアルミ板からフェンダーを作るとしますよね。分割した平の板を溶接で合わせながら丸い形にしていくわけです。はじめのうちは"本当に丸くなるのかな?"って思うんですが、集中してやっていくと思った通りの形になってくれるんです。実は、意外とそれほど力を掛けないので、腱鞘炎になることもありませんよ。
■現在の愛車と、これまでの愛車遍歴を教えてください
現在の愛車はポルシェ911(996)カブリオレです。これまで911カレラ(930)や914(916仕様のシャロンボディ)などを所有してきました。数あるポルシェのなかでも935とか、ワイドボディを纏ったレーシングモデルがもっとも好きなポルシェかも。もし、いまもう1台所有するとしたら、自分の生まれ年と同じ1966年式の911、いわゆる"ナローポルシェ"ですね。
■タイレル P34のお披露目はいつ頃のご予定ですか?
2021年6月開催予定の「サンブレフェスタ(群馬県太田市で開催)」です。スタートしたのが今年6月からなので1年掛かりのプロジェクトになりそうです。イベント会場では、展示するだけでなく、実物を触ったり、コクピットに乗り込んでもらえるようにするつもりです(※エンジンが掛けられる状態になるのはもう少し先になるかもしれません…とのこと)。ちょっと乗り降りは苦労するかもしれませんが「当時のF1カーの雰囲気」や「F1のコクピットから見える景色」を楽しんでもらえたら嬉しいですね。
■現時点でタイレル P34の完成度はどれくらいですか?
現時点では40%くらい。プラモデルの1/12を12倍にすれば原寸大になるはず…ということで数値を当てはめていますが、慎重にやらないと最初から作り直しになることもあります。そのため、結構時間を掛けながら造っています。日中は通常業務がありますから、「タイレル P34」に取り掛かるのは早くて夕方からです。気づけば、毎晩23~24時頃まで作業していることが多いです。
■綿引さんにとって、今後の目標や夢とは?
タイレルP34が完成したあと、何を創ろうか…。実は、候補になるクルマは決まっているんです。詳しいことはまだヒミツです。40才を過ぎると視力は衰えてくるし、50才を過ぎると体のあちこちが痛くなってくる…(苦笑)。自分自身がまだ気力が充実しているうちにやり遂げたいなと思っています。
タイレル P34が完成した後までは"coming soon..."としておきたいけれど、それまで我慢できるかなぁ。
■取材後記
まるで少年のように目を輝かせてタイレルP34について語ってくださった綿引さん。いくら「ないものは造る」としても、その工程があまりにも膨大であり、一筋縄ではいかないことばかり。しかし、綿引さんはひとつずつ、ていねいに、先を見据えて頭のなかでシミュレーションし、持ち前のセンスと想像力で困難をクリアし、完成へと導きます。「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、圧倒的な想像力と探究心。好きだからこそ注ぎ込める熱意と執念のたまもの…といえそうです。
その結晶ともいえる、作り手の魂が込められた「アルミのイオタ」、そして「タイレル P34」は、そこに存在するだけで人を惹きつける魅力に溢れているのです。
「タイレル P34」のコクピットに乗り込んだ子ども、そして大人たちが満面に笑みを浮かべている光景が目に浮かびます。「現時点では40%」だというタイレル P34。完成までの模様、そしてお披露目イベントまで取材を続け、追い続けたいと思います。
■カスタムビルド&レストア WATAHIKI 店舗情報
住所:〒310-0912 茨城県水戸市見川3-528-2
TEL:TEL/FAX 029-243-0133
URL:http://cbr-watahiki.com
お問い合わせ:http://www.cbr-watahiki.com/mail.html
●綿引さんのYouTubeチャンネル"cbrwatahiki"
「アルミのイオタ」および「タイレル P34」の製作風景も紹介されています
https://www.youtube.com/user/cbrwatahiki/featured
フェルッチョランボルギーニムゼオ Facebookページにて、綿引さんとご自身が製作された「アルミのイオタ」が紹介されています。
https://www.facebook.com/MuseoFerruccioLamborghini/posts/2424992091078410
●絵本|アヒルのジェイ(1話~5話完結編)日本語版
※ランボルギーニイオタJをアルミで叩き出すストーリーが絵本になっているのです!
ハードカバー64ページ 全1-5話のストーリー完全版
(イタリア語版はトリノ国立自動車博物館内のショップでも販売中)
https://ggftbooks.official.ec/items/24372686
https://ggftbooks.official.ec
[ライター・撮影/松村透]
Posted at 2021/01/05 21:50:18 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記
2021年01月05日
「100万円のフルコン化で過走行の86オートマが激変する!」ターザン山田も感心する動力性能!!
フルコン化で安心して走れるようにリメイク!
過走行車をベースに一点豪華主義の大人なオートマ86
ドリフトを中心に車両の販売からメンテナンス、チューニングまで幅広く行っている新潟県のショップ“SHPエンジニアリング”。そんな同社が「もっと手軽にスポーツカーを楽しんでもらいたい!」と考え、製作したのがこの86だ。
ベース車は平成24年式、走行距離13万キロオーバーの初期モデル。「安い中古車&オートマなら初心者や女性にも楽しんでもらえるのでは?」とSHPエンジニアリングの関さん。実際にこのくらいの年式&走行距離なら100万円前後で中古車が手に入り、スポーツカーもグッと身近に感じられるし、「スポーツカーに乗りたいけどお金が……」と諦めていた人にもピッタリだ。
とはいえ「ただ安い中古のスポーツカーを買って走りましょう!」では芸がないし、後々のメンテナンスやトラブルを考えると心配もつきまとう。そこで、SPHエンジニアリングが提案するのがモーテックM150によるフルコン化だ。
エンジン本体には手を付けず高性能フルコン化することで、燃調はもちろん可変バルタイやスロットルのツキなども綿密に制御し、ダイレクトな操作感を実現。ちなみに、M150の導入に必要なトータルコストはセッティング代まで含めて約100万円となっている。
モーテック制御というとフルチューンマシンやレーシングカーを連想する人も多いかもしれないが、SHPエンジニアリングでは、安い中古車のコンディションを整えるためにモーテックを使用することが多いという。
「このクルマは、中古車オークションから買ってきて、エンジンも一切触っていません。もちろん仕入れたあとにダイノパックで健康診断はしていますが、オーバーホールしちゃうとコストもかかるので、あくまで中古車で買ってきたままというのがポイントです」とのこと。
パワーアップ関係で唯一変わっているのがEXマニ&マフラーで、ともにフジツボ製。左右4本出しマフラー“オーソライズRM+C”は、排気効率アップや軽量化はもちろんだが、カーボンフィニッシャー付きの4本出しでストリート映えも抜群!
ホイールは、スポーティな5本スポークのウェッズスポーツRN-05M。今回はサーキットテストということで前後18✕8.5Jサイズを装着しているが、普段は見た目重視で9.5Jに265幅のタイヤをセットしているそうだ。
ブレーキキャリパーはTRDモノブロックに変更。ブレーキパッドは、TRD製のダストが多く、街乗りだと少し効きすぎる印象だったので、オリジナルのストリートパッドに交換。普段の街乗りを考えてマイルドにブレーキが効くように調整している。
タイヤはブリヂストンのポテンザRE-71RSで、サイズは前後とも235/40R18を装着。圧倒的なグリップ力はサーキットでも強い武器になる。
ブリッドのセミバケ2脚をセットしたシンプルなインテリア。ステアリングもノーマルを維持し、あくまで低予算でカッコ良く、サーキットを楽しめるように考えられている。
TRDのエアロが付いているが、それ以外は基本的にノーマルライクなスタイリング。ボディカラーは、SHPエンジニアリングのイメージカラーでもある鮮やかなレッドでオールペンしている。
唯一外観で変わっている部分がリヤガラスのSHPエンジニアリングオリジナルのウインドウルーバー。価格は5万5000円で、純正ハイマウントストップランプもしっかりと視認でき、個性的なスタイリングと機能性を兼ね備えたアイテムだ。
このチューンドを試乗したターザン山田は「全体的に見れば落ち着いた印象なんだけど、運転しながらクルマを観察しているとアクセルを開けた時のスムーズさとか、オートマのもたつきがないことに気づかされる。それは、単にマフラーやエアクリーナーといったチューングパーツの効能などではなく、モーテック制御の恩恵なんだろうね。10万キロオーバーなのに、妙にシャキッとしていると言えばいいのかな」とコメント。
中古車両の購入費用まで含めて約200万円で完結する快速チューンド。非常に魅力的だ。
取材協力:SHPエンジニアリング 新潟県長岡市川口牛ケ島522-1 TEL:0258-81-4030
Posted at 2021/01/05 21:46:39 | |
トラックバック(0) |
自動車業界あれこれ | 日記