2021年03月26日
【オートモビルカウンシル2021】幕張メッセにヘリテージカー集結、56社が出展予定 4月9-11日
ヘリテージカーの展示会「オートモビルカウンシル2021」が、4月9日から11日の3日間、幕張メッセ(千葉市)で開催される。
オートモビルカウンシルは、1990年代までに登場した世界のヘリテージカーが一堂に会する展示会。日本車メーカー、インポーター、サプライヤー、ヘリテージカー販売店などが集結し、往年の名車と最新モデルを一堂に披露する。
3月16日現在、メーカー・インポーターとしてジャガー・ランドローバーの出展が決定。このほか、スポンサー展示、サプライヤー、プレミアムライフスタイル、アートギャラリー、ヘリテージカー販売店、自動車関連グッズ販売店、オーナーズクラブ、合わせて56社・団体が出展する予定だ。
主催者テーマ展示は「時代を進めたラリーカーの戦闘美」として、ランチアのチャンピオンマシーン達を紹介。ランチア『フルヴィア・クーペ1.6HF』、ランチア『ストラトスHF Gr.4』、ランチア『ラリー037エボリューション2』、フィアット『アバルト131ラリー』の4台を展示する。
昨年初めて試みた有料オンライン展示会「ヴァーチャルモール」はバージョンアップして、4月10日・11日に開催する。メーカー・インポーターやヘリテージカー販売店ブースの展示車両を中心に解説。興味のある車両の詳細を直接ヘリテージカー販売店に電話で問い合わせることもできる。今年のスペシャルメニューとして、くまモンの生みの親で、放送作家、脚本家でラジオパーソナリティーの小山薫堂氏と、元日産自動車のカーデザイナー中村史郎氏による対談形式での『キーノート』を公開する。
前売りチケットは4月9日(3000枚限定)が4500円(当日5000円)、4月10日・11日が各2500円(同3000円)で、公式サイトおよびチケットぴあ/ローソンチケット/e+/CNプレイガイドにて発売中。学生チケット(4月10日・11日)は1500円で当日会場販売のみとなる。
今年は「ラリーカー」と「ル・マンカー」を特別展示! クラシックカーの祭典「オートモビルカウンシル」4/9(金)~11(日)幕張メッセにて開催
往年の名車を展示&販売
2016年より開催されている「オートモビルカウンシル」が2021年4月9日から11日の3日間、千葉県・幕張メッセにて行われる。「時代を進めたラリーカーの戦闘美」をテーマに、主催者はヘリテージカー・ファン垂涎の4台に加え、特別展示では「マツダ、ルマン優勝までの軌跡」が決定し、3台のル・マンカーが展示されるという。
本イベントには例年どおり自動車メーカーが所有する名車の展示やクラシックカー専売店も出展。1つの会場で多くの実車を見ながら購入することができる、日本でも数少ないイベントだ。国内外の往年の名車が展示・販売されることから多くのクラシックカー好きが来場する。
今回のテーマとなる展示車両はランチア・フルヴィア・クーペ 1.6HF、ランチア・ストラトス HF Gr.4、フィアット・アバルト 131ラリー、ランチア・ラリー 037 エボリューション2の4台。普段は滅多に目にすることのできない希少なマシンを会場では穴があくほどじっくり見られるだろう。この機会に4台の美しさを目の当たりにしてほしい。
特別展示テーマ「マツダ、ルマン優勝までの軌跡」
そして、2021年は日本車初のルマン24時間レース制覇を長い挑戦の果てに成し遂げたマツダの総合優勝から30年の節目を迎える。その功績を讃え、1991年マツダ787B、1985年マツダ737C、1982年マツダ・サバンナRX-7 254が特別に展示される。こちらも会場で実車を確認してほしい。
また、会期中の目玉として主催者は展示車両のほかに、協賛社によるタイアッププロモーションが決定。ほかにも例年通り、ヘリテージカーの販売や自動車関連グッズの販売も行う。クルマ好きなら1度は足を運んでおきたいイベントだ。
前売りチケットは販売中/オンライン有料展示会も併催予定
気になる入場だが4月9日のみ前売り券が4500円、当日券が5000円となる。4月10日・11日は前売りが2500円/当日は3000円。また、昨年に引き続き今年も、遠方からの来場が難しい方には嬉しい施策として「AUTOMOBILE COUNCIL 2021 Virtual Mall」を行う。
これは、実際の展示会と並行して開催するオンラインによる有料展示会で、会期初日のようすを専門家が動画でリポートするというもの。その模様は、土曜日と日曜日の2日間に「AUTOMOBILE COUNCIL」の公式ホームページに有料で公開される予定だ。観覧方法等詳細は、後日公式webサイトで発表される。
なお、今後の状況によっては変更の可能性もあるためホームページをチェックして頂きたい。
【オートモビルカウンシル2021】特別展示「マツダ、ルマン優勝への軌跡」開催決定
4月9日から11日の3日間、幕張メッセ(千葉市)で開催される「オートモビルカウンシル2021」。特別展示「マツダ、ルマン優勝への軌跡」の開催が決定した。
マツダ「787B」が初めてサルト・サーキットに君が代を響かせてから30年。その記念すべき節目の年に「マツダ、ルマン優勝への軌跡」と題する特別展示を実施する。
メインとなるのは1991年6月23日、日本車初のルマン24時間レース制覇を成し遂げたマツダ787B。当時の観客を魅了した。緑/オレンジに塗り分けられた美しいスタイリングは今も色褪せることはない。
このほか、1985年型グループC2カーの「737C」、そして初完走を果たした82年型「サバンナRX-7・254」も合わせて展示する。この3台が集うのは今回が初。特別展示では、サルト・サーキットに刻んだ、マツダの偉大な、そしてドラマチックな足跡を振り返る。
また、オートモビルカウンシルでは協賛社とのタイアッププロモーションも決定。伊勢丹新宿店メンズ館1階のエントランスにて、4月2日から4日までの3日間、ヘリテージカーのアルファロメオ『ジュリア・スパイダー』(1962年式)を展示し、イベント開催をPRする。
Posted at 2021/03/26 22:15:47 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年03月26日
ポルシェ 911に「オールラウンドモデル」を追加 2021年内登場か
フォルクスワーゲングループは3月16日、デジタル開催した年次プレスカンファレンスにおいて、傘下のポルシェの2021年の新型車計画を発表した。『911』シリーズに、スポーティな「オールラウンドモデル」が追加されることが決定している。
◆1970年代に911がラリーで活躍
「オールラウンド」とは、舗装路だけでなく、オフロード走行も可能にするモデルを指す。同じくフォルクスワーゲングループ傘下のアウディの「オールロード」と同様の意味だ。911シリーズに追加されるオールラウンドモデルの着想の原点には、1970年代のポルシェ911のラリーでの活躍があると見られる。ポルシェのワークスチームは1974年、アフリカのケニアで開催された世界で最も過酷なラリーといわれる「サファリラリー」(WRC第2戦)に『911カレラRS』で参戦し、2位入賞を果たした。
1974年のサファリラリーを制したのが、ジョギンダ・シン選手の駆る三菱『ランサー1600GSR』。当時、三菱自動車は、サファリラリーにワークス体制で参戦する計画だった。しかし、第一次石油ショックが発生し、この計画は白紙に。ジョギンダ・シン選手は、自身が購入した三菱ランサー1600GSRでサファリラリー参戦を決め、この話を伝え聞いた三菱自動車が急遽、部品と技術者を日本からケニアに送り込み、同選手が購入した市販モデルのランサー1600GSRを、11日間でラリーカーに仕立て上げ、ラリーのスタートに間に合わせたというエピソードがある。このランサー1600GSRが、ポルシェ911との死闘を制し、三菱車によるWRC初勝利を達成した。
1978年、東アフリカで開かれたサファリラリーには、ヴィック・プレストンとビヨルン・ワルデガルドがドライバーを務める2台のポルシェ『911SC』が参戦した。全長5000kmにおよぶこのラリーでは、人と車の両方にとって過酷な状況が絶え間なく続いた。このような状況を走り切り、プレストンとワルデガルドはそれぞれ2位、4位でゴールした。
◆過去に911ベースのオフローダーコンセプトを製作
モータースポーツの分野以外では、ポルシェは過去に、911ベースのオフローダーコンセプトを製作していた。2012年に開発されたポルシェ『911ビジョンサファリ』がそのモデルだ。
911ビジョンサファリの基本的な考え方は、スポーツカーとオフローダーを確実に組み合わせること。ポルシェは、これができるブランドは他にないと、自負していた。ポルシェによると、911ビジョンサファリは、1970年代のサファリラリーで活躍した伝説的な911を連想させるコンセプトカーという。
ポルシェ911ビジョンサファリは、「991」世代の911をベースに開発された。オフロード走行を視野に入れて車高を引き上げ、ホイールアーチを拡幅。バンパーは大型化された。コックピットには、モータースポーツにインスパイアされた装備を採用していた。。
◆タイカンクロスツーリスモのノウハウを応用か
ポルシェのスポーツカーをベースに、オフロード走行にも対応させた最新モデルが、EVの『タイカン』の派生車種、『タイカンクロスツーリスモ』だ。
タイカンクロスツーリスモのエクステリアは、2018年春にスイスで開催されたジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカーの『ミッションEクロスツーリスモ』に従ってデザインされた。そのシルエットは、ポルシェのデザイナーが「フライライン」と呼ぶ、後方に向かって傾斜するルーフラインが特長だ。
タイカンよりもオフロードテイストを強調したデザインを採用する。ホイールアーチトリムが追加されており、専用デザインの前後バンパーとサイドシルが装備された。「オフロードデザインパッケージ」の一部として、フロントバンパーとリアバンパーのコーナーとシルエンドに専用フラップが装着できる。これは、エクステリアを際立たせるだけでなく、飛び石からも車体を保護するという。
4ドアEVスポーツカーのタイカン同様に、800Vアーキテクチャーによるエレクトリックドライブを採用している。さらに、4WDとアダプティブエアサスペンションを備えた新しいシャシーが、オフロードでのダイナミクスを追求する。タイカン クロスツーリスモは、後席乗員のために47mm拡大したヘッドルームと、大型テールゲートから積み込み可能な1200リットル以上の荷室容量を備えている。
◆「グラベルモード」を標準装備
全車に4WDとアダプティブエアサスペンションを備えたシャシーを標準装備した。オプションのオフロードデザインパッケージは、最低地上高を最大30mm引き上げることが可能。タイカン クロスツーリスモはオフロード地形の走行にも対応しており、標準装備の「グラベルモード」がラフロード走行への適合性を向上させているという。
シリーズの頂点に位置するのが、「タイカンターボクロスツーリスモ」。モーターの最大出力は625psで、ローンチコントロール時のオーバーブースト時には、最大出力が680psに引き上げられる。
この効果もあって、タイカンターボクロスツーリスモは、0~100km/h加速3.3秒、最高速250km/hの性能を発揮する。1回の充電での航続は、最大452km(WLTP計測)とした。
2021年、911シリーズに追加されるオールラウンドモデルには、このタイカンクロスツーリスモのノウハウが応用される可能性がある。ラリーカーやコンセプトカーを除けば、911シリーズに初めて設定されるオールラウンドモデルは、新たな顧客にアピールすることになりそうだ。
Posted at 2021/03/26 22:11:44 | |
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ポルシェ | 日記
2021年03月26日
VW ゴルフR 新型、新開発「4MOTION」搭載…ドリフトモードも
フォルクスワーゲンの米国部門は3月15日、新型『ゴルフR』(Volkswagen Golf R)に、新開発の4WDシステム「4MOTION」を搭載すると発表した。
◆「Rパフォーマンス・トルク・ベクタリング」
新型には、「Rパフォーマンス・トルク・ベクタリング」を備えた最新の4MOTIONを採用する。最新の4MOTIONシステムは、エンジンの出力を4つの駆動輪に配分する新しいコントロール機能を持つ。新型では、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンの駆動力を、フロントアクスルとリアアクスルの間だけでなく、後輪の左右の間でも可変配分できるようになった。これにより、とくにコーナリング時の敏捷性を大幅に向上させているという。
2つのマルチプレートクラッチを備えたリアディファレンシャルを採用しており、リアトルクの最大100%を左右の後輪に分配することができる。このシステムは、速度やパワー、ヨーなどに基づいて、車輪間で動力を配分する。コーナーでは、システムは数ミリ秒でカーブの外側のホイールにより多くのパワーを振り向けることができるという。
新開発の4WDシステムは、「ビークル・ダイナミクス・マネージャー」を介して、電子ディファレンシャルロックの「XDS」や、アダプティブシャシーコントロールの「DCC」などと、初めて緊密に連携するようになった。ビークル・ダイナミクス・マネージャーは、新しいドライビングダイナミクスシステムだ。XDS機能と調整式ダンパーの横方向の入力の両方を制御することで、快適性重視の設定と、スポーティな乗り心地重視の設定までの幅が大きく広がり、その結果、動力特性が大幅に強化された、と自負する。
これにより、最高レベルの精度で最適なトラクション特性とニュートラルなハンドリングを追求した。フォルクスワーゲンによると、最新の4MOTIONとRパフォーマンス・トルク・ベクタリングというインテリジェントにネットワーク化されたシステムが、ドライビングダイナミクスの新次元を可能にしているという。
このRパフォーマンス・トルク・ベクタリングのおかげで、サーキットなどのクローズドコースでは、「ドリフト」モードが選択できる。このモードでは、ESCを「ESCスポーツ」に変更し、トルクベクタリングシステムがすべてのリアトルクを外側の後輪に送ることによって、ドリフトを開始する。このモードをクローズドコースだけで使用させるために、インフォテインメントシステムは作動前に、確認画面を表示する。
◆2.0リットル直列4気筒ガソリンターボは最大出力320ps
ゴルフRは、これまでの4世代のすべてが駆動方式4WDで、常にダイナミックで、特別なデザインを備え、クラスの技術的ベンチマークであり続けた。5世代目となる新型ゴルフRも、その伝統を継承しているという。
新型ゴルフRは、8世代目となる新型『ゴルフ』シリーズの頂点に位置する高性能グレードであり、歴代最強のゴルフとなる。「EA888型」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンは、専用チューンされた。シリンダーヘッドにターボチャージャーへの水冷排気ガスルートが組み込まれたほか、デュアルカムシャフト調整機能付きの可変バルブタイミングなど、新しいテクノロジーを採用した。
この結果、最大出力は320ps、最大トルクは42.8kgmを獲得する。従来型ゴルフR(欧州仕様)の最大出力310ps、最大トルク40.8kgmに対して、パワーは10ps、トルクは2kgm強化された。
◆0~100km/h加速4.7秒で最高速270km/h
トランスミッションは、7速デュアルクラッチの「DSG」を組み合わせた。新型ゴルフRの0~100km/h加速は4.7秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。新型ゴルフRには、オプションで「Rパフォーマンスパッケージ」を用意した。これにより、最高速を270km/hに引き上げることができる。
足回りのセッティングは、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースで煮詰められた。オプションのRパフォーマンスパッケージでは、「ニュルブルクリンクドライビングモード」が装備できる。
このニュルブルクリンクドライビングモードでは、新しい4WDシステムをはじめ、すべての主要なドライブパラメータが、ニュルブルクリンク北コース向けのセッティングとなる。また、各種走行データを測定することも可能だ。フォルクスワーゲンによると、新型ゴルフRは、ニュルブルクリンク北コースのラップタイムを、従来型の7分51秒から、19秒短縮しているという。
Posted at 2021/03/26 22:03:07 | |
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フォルクスワーゲン | 日記
2021年03月26日
【ホンダ】ビジネス用電動三輪スクーター「ジャイロ e:」を3/25より法人向けに発売
ホンダは、法人向けビジネス用電動三輪スクーター「ジャイロ e:」を2021年3月25日(木)に発売する。動力電源は交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」2個を搭載しており、一充電あたりの走行距離は72km(30km/h定地走行テスト値)を実現している。
車両価格は55万円(税10%込み/バッテリー及び充電器除く)。カラーは「ロスホワイト」および「ファイティングレッド」の2タイプが用意されている。
Honda e: ビジネスバイク シリーズ第二弾 ビジネス用電動三輪スクーター「ジャイロ e:」を発売Hondaは、三輪の安定感とバイクの持つ軽快な操縦性を兼ね備えた車体に、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack(モバイルパワーパック)」を使用したビジネス用電動三輪スクーター「ジャイロ e:(ジャイロイー)」を、法人向けに(※1)3月25日(木)に発売します。
ジャイロ e:は、「毎日の配送をより便利で安心なものに ビジネスe:スリーター(三輪車)」をコンセプトに開発。三輪ならではの特徴を活かした、荷物運搬時の低速走行や旋回時の安心感ある走りにくわえ、地面と平行で荷くずれしにくく、低床で荷物の積み降ろしやすさに配慮した大型のリアデッキや、狭い場所や傾斜地での切り返しなどでの利便性を高める後進アシスト機能を採用しています。環境意識の高まりの中、集配業務における使い勝手に考慮したビジネス用途向けの原付一種(第一種原動機付自転車)電動三輪スクーターです。
走行時に CO2排出のない「クリーン」で「静か」な電動モビリティーならではの優れた環境性能に加え、低回転からトルクのあるモーターの特性を活かし、荷物の積載時でも力強くスムーズな発進性能と登坂性能を発揮します。また、高効率を追求した駆動電流の制御技術とあいまって、一充電あたりの走行距離は72km(30km/h定地走行テスト値)を実現しています。
動力用電源には、ベンリィ e:と共通の Honda Mobile Power Pack を2個使用しており、充電済みのHonda Mobile Power Pack に交換することで、充電されるのを待つことなく走行が可能になります。
Hondaは、環境にも使う人にも優しい Honda e: ビジネスバイク(※2)シリーズの普及に向けた取り組みを進めることで、より静かでクリーンな生活環境の提供に寄与していきます。
(※1)本製品はバッテリーリサイクルの社会的責任の観点から、バッテリーの回収にご協力いただける法人向けの販売とさせていただきます。購入もしくはリースをご検討のお客様は、Hondaホームページの「Honda二輪 法人問合せフォーム」から、お申し込み願います。
(※2)ジャイロ e:のほか、ベンリィ e:シリーズも含めた Honda のビジネス用電動バイクの総称。
(左から)Honda Mobile Power Pack、専用充電器
■車両名/ジャイロ e:
■販売計画台数(国内・年間)/1,500台
■メーカー希望小売価格/55万円(税10%込み/※3)
(※3)価格は、ジャイロ e:車両本体の価格で、走行に必要となる Honda Mobile Power Pack および専用充電器の価格は含まれておりません。Honda Mobile Power Packおよび専用充電器は、車両本体を購入もしくはリースされた法人を対象にしたリース専用品となります。リース料金は期間・プランなどにより異なります。車両本体・Honda Mobile Power Pack・専用充電器の組み合わせについては、ご商談時に照会ください。
主な特徴【EVシステム】
・作動には、エネルギー源である Honda Mobile Power Pack 2個を直列に接続した96V系の電力を使用。その電力をパワーコントロールユニット(PCU)で三相交流に変換してモーターへ供給し、モーターを駆動させます。
・駆動電流をより効率良くモーターへ供給する制御技術を採用することで、モーターのきめ細かなトルク制御を行い、低速時や後進時のスムーズな走行を実現しています。
・モーターはアルミ製のケースとカバーの中にステーターとローターを固定しユニット化。モーターの着脱は、ユニットにて行うことができ、メンテナンスのしやすい構造としています。
・Honda Mobile Power Pack は、シート下のスペースに進行方向に対して左右に配置。着脱機構のハンドルにガイド機能を兼用させることで、2個の Honda Mobile Power Pack 同士をより接近して配置させています。
・充電は、車体から取り外した単体の Honda Mobile Power Pack を外部電源につないだ専用充電器に接続。ゼロの状態から満充電まで約4時間(※4)です。
・一充電あたりの走行距離は、72km(30km/h定地走行テスト値)。最大積載量30kgの荷物を積んだ状態で傾斜15°の登坂性能を実現しています。
・後進アシスト機能は、車両が停止状態にある時に、リバーススイッチとスタータースイッチを押すことで作動。取り回しやすさに寄与しています。
(※4)充電時間は、コンセント接続時の定められた試験条件のもとでの値です。Honda Mobile Power Pack の状態、充電時の環境、などの諸条件により異なります
【車体】
・車体前部と後部をつなぎあわせるスイング機構を採用。旋回時には車体前部がスイングしながら、三輪ならではの安心感ある走りを実現しています。
・旋回時に生じる左右後輪の回転差を調整するために、ファイナルシャフトと同軸にディファレンシャルギアを装備しています。
・荷物の積み降ろしやすさに配慮した低床なリアデッキは、走行中でも地面と平行な状態にあることで荷くずれしにくく、さらに、荷物をロープなどで固定する際などに便利なストッパーバーとロープフックを採用するなど、荷物積載時の扱いやすさを考慮しています。
・パーキングロックレバーを操作することでスイング機構と後輪軸を同時に固定する、パーキングロック機構を採用しています。
【車体色】
・クリーンなイメージの「ロスホワイト」と、アクティブなイメージの「ファイティングレッド」の計2色を設定しています。
【その他の装備】
・ヘッドライトは、別売りのフロントバスケットを取り付ける位置の低床化とシンプルでスタイリッシュなデザインを両立させた六角形状とし、省電力に寄与する LED を採用しています。
・メーターパネルには、EV システムのさまざまな情報を分かりやすく表示。スピードメーターや時計に加え、Honda Mobile Power Pack の残量表示のほか、後進時に点灯するリバースインジケーターなどを設定しています。
・小物類の出し入れに配慮した、開放タイプのインナーポケットを装備しています。
・携帯端末などの充電ができるアクセサリーソケットを装備しています。
お問い合わせHondaお客様相談センター
TEL/0120-086819
リリース = 本田技研工業株式会社(2021年3月18日発行)
ホンダが電動3輪バイク「ジャイロ e:」を発表! 新時代に向けた人にも環境にも優しいビジネス3輪EVスクーター【2021速報】
2021年3月18日、ホンダが電動3輪モデルの「ジャイロ e:」を正式に発表した。
ホンダ「ジャイロ e:」概要
2021年3月25日から法人向けの販売を開始
1982年以来、3輪レイアウトを活かした利便性の高さにより、配送などの業務用として圧倒的な支持を集めているビジネス向けスクーター、ホンダのジャイロシリーズ。約40年近い歴史の中で大小のモデルチェンジを繰り返して完成度を高めてきた。
そしてこの春、電動2輪スクーター「ベンリィ e:」に続く「e: ビジネスバイク」シリーズの第二弾として、人にも環境にも優しい原付一種電動3輪スクーター「ジャイロ e:(ジャイロ イー)」がデビューする。
「ジャイロ e:」は「毎日の配送をより便利で安心なものに」をコンセプトに開発された。荷物を運搬するとき地面と平行で荷くずれしにくく、低床なので積み降ろしもしやすい大型リアデッキといった、業務での使い勝手の良いパッケージはガソリンエンジン版から受け継がれている。
旋回時に車体前部を傾けられるスイング機構、左右後輪の回転差を吸収するディファレンシャルギアといった、3輪レイアウトで扱いやすさを成り立たせる基本構造もやはりガソリンエンジン版と同様だ。
EVシステムは「ベンリィ e:」と共通のHonda Mobile Power Pack 2個を電源として搭載、パワーコントロールユニット(PCU)で三相交流に変換してモーターを駆動。
きめ細やかで効率のよいモーターのトルク制御によって、荷物を積んでいても力強くスムーズな走りを実現。しかも走行時にCO2排出のないクリーンさや、走行騒音を抑えた優れた静粛性も備える。さらに電動であることを活かし、狭い場所などでも取り回しやすい後進アシスト機能も搭載、利便性を大きく向上させた。
気になる一充電あたりの走行距離は72km(30km/h定地走行テスト値)。充電は、車体から取り外した単体のPower Packを外部電源につないだ専用充電器に接続して行い、完全に使い切った状態からから約4時間でフルチャージが可能。充電済みのPower Packがあらかじめ用意されていれば、もちろん交換するだけで再び走り出すこともできる。
メーターパネルは、スピードメーターや時計に加えてPower Packの残量表示など、EVシステムのさまざまな情報を分かりやすく表示。
小物入れに使える開放タイプのインナーポケット、スマホなどの充電ができるアクセサリーソケットなど、業務にも役立つ実用的な装備も備えている。
六角形デザインのLEDヘッドライトや、フロントバスケットの装着にも対応した造りのフロントマスクなど、基本的なスタイリングは「ベンリィ e:」と共通のイメージ。
ホンダ「ジャイロ e:」カラーバリエーション・価格
ボディカラーは「ロスホワイト」「ファイティングレッド」の2色が設定されている。
「ジャイロ e:」の税込価格は55万円。法人向けモデルという扱いのため、購入もしくはリースを検討する場合は、Hondaホームページ上の「法人問合せフォーム」から行うことになる。
【アンケート】 あなたはどちらのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
元サイトで投票・回答[ アルバム : 【写真27枚】ホンダ「ジャイロ e:」 はオリジナルサイトでご覧ください ]
ホンダ「ジャイロ e:」主なスペック
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
まとめ:小松信夫
ホンダ ジャイロ e:、法人向けに発売へ…ビジネス電動バイク第2弾は三輪スクーター
ホンダは、交換式バッテリー「ホンダ モバイルパワーパック」を使用したビジネス用原付一種電動三輪スクーター『ジャイロ e:』を法人向けに3月25日より発売する。
ジャイロ e:は、「毎日の配送をより便利で安心なものに ビジネスe:スリーター(三輪車)」をコンセプトに開発。車体前部と後部をつなぎあわせるスイング機構を採用し、旋回時には車体前部がスイングしながら、三輪ならではの安心感ある走りを実現する。低床リアデッキは、走行中でも地面と平行な状態にあることで荷くずれしにくく、さらにストッパーバーとロープフックを採用するなど、荷物積載時の扱いやすさを考慮。狭い場所や傾斜地での切り返しなどでの利便性を高める後進アシスト機能も採用している。
作動には、『ベンリィ e:』と共通のホンダ モバイルパワーパック2個を直列に接続した96V系の電力を使用。駆動電流をより効率良くモーターへ供給する制御技術を採用することで、モーターのきめ細かなトルク制御を行い、低速時や後進時のスムーズな走行を実現している。
充電は、車体から取り外したホンダ モバイルパワーパックを外部電源につないだ専用充電器に接続。ゼロの状態から約4時間で満充電となる。一充電あたりの走行距離は72km(30km/h定地走行テスト値)。最大積載量30kgの荷物を積んだ状態で傾斜15°の登坂性能を実現している。
ヘッドライトは、別売りのフロントバスケットを取り付ける位置の低床化とシンプルでスタイリッシュなデザインを両立させた六角形状とし、省電力に寄与するLEDを採用している。メーターパネルには、EVシステムのさまざまな情報を分かりやすく表示。スピードメーターや時計に加え、バッテリーの残量表示のほか、後進時に点灯するリバースインジケーターなどを設定している。
車体色はホワイトとレッドの2色を設定。価格は55万円。
Posted at 2021/03/26 22:00:10 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年03月25日
究極のハイパーカー「ゴードン・マレー T.50」、実走行テストを初公開! 【動画】
Gordon Murray Automotive T.50
ゴードン・マレー オートモーティブ T.50
ゴードン・マレー自身がシェイクダウン
ゴードン・マレー オートモーティブ(GMA)が開発するスーパースポーツ、「T.50」が最初の実走テストを開始した。今回、GMAは市販化に向けて大きな第一歩を踏み出したT.50の、テストトラックにて撮影した走行シーンを公開している。
テストを行ったプロトタイプ「XP2」は、ミッドに搭載されるコスワース製3.9リッターV型12気筒自然吸気ユニットの回転数を制限。ゴードン・マレー自身がステアリングを握り、英国サリー州ダンズフォルドにある「トップ・ギア テスト・トラック」において、初走行を行った。このテストトラックは、T.50の生産を行うGMAのファクトリーに隣接している。
2022年のデリバリーに向けた第一歩
T.50での初ドライブを終えたゴードン・マレーは、次のように喜びを語っている。
「T.50 XP2プロトタイプは、最高回転数1万2100rpmよりもかなり低い回転数で走行しました。それでも、T.50は最初のドライブで素晴らしいフィーリングを与えてくれました。レスポンスが素晴らしく、俊敏でドライブしがいのあるクルマでした」
「コクピットのセンターに座り、全方位の視界を確保できたことも素晴らしい経験でした。オーナーの方々にも、この体験を楽しんで頂けると思っています。もちろんまだ多くの開発マイルが残っていますし、さらに多くのプロトタイプを製造する必要があります。それでもT.50開発の軌跡は、私たちが望んでいるとおりに進んでいると確信しました」
T.50は最高出力725bhpを発揮し、その重量はわずか986kg。ボディ後端に直径400mmの巨大なファンを備えるなど、ゴードン・マレーの理想を具現化したスーパースポーツ。2020年8月5日にワールドプレミアしたT.50は、発表から48時間で生産分の100台が完売。2022年からのデリバリーを予定している。
VIDEO
【全世界100台限定】ゴードン・マレーT50 テスト走行披露 超軽量スーパーカー
マクラーレンF1の論理的後継モデル
text:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ゴードン・マレーが1992年に発表したマクラーレンF1の「論理的な後継モデル」であるV12エンジン搭載の新型スーパーカー「T50」が、来年生産を開始する施設に近いサリー州のダンスフォールド飛行場でテストされた。
最初のドライブではマレー自身がステアリングを握り、次のように語っている。「XP2プロトタイプは現在、上限回転数である1万2100rpmよりもかなり低い回転数で走行していますが、最初のドライブで素晴らしい感触を得ました。レスポンスが良く、俊敏で、運転しがいのあるクルマでした」
「また、クルマの中央に座り、全方位の視界を確保するという素晴らしい体験をしました。もちろん、まだ多くの開発マイルが残っており、多くのプロトタイプを作らなければなりません。しかし、T50の開発の軌跡は、わたし達が望んでいるところにあるのです」
マレーが「最も純粋で、最も軽く、最もドライバーにフォーカスしたスーパーカー」と呼ぶこの新型車は、超軽量、ミドエンジン、オール・カーボンファイバー製の3シーターで、半世紀以上のキャリアを持つマレーにとって50台目のカーデザインであることから、T50と呼ばれている。
100台限定、価格は3億円以上
T50には、マレーが1978年のF1シーズンにブラバムBT46Bで初めてグランプリレースに導入した、地面効果を利用した「ファンカー」技術を改良したものが採用されている。
最高出力660psのコスワース自然吸気4.0L V12エンジン(レッドライン1万2100rpm)を搭載し、ゴードン・マレー・オートモーティブが全数を製造する。ゴードン・マレー・オートモーティブは、マレーが2017年にT50の計画を明らかにした際に、既存のデザイン事業の傍らに立ち上げた会社だ。
T50はわずか100台しか製造されず、英国での価格は280万ポンド(約4億2000万円)ほど。ほとんどが米国や日本をはじめとする世界の自動車愛好家たちに購入されており、みな60万ポンド(約9060万円)の手付金を支払っている。さらに75万ポンド(約1億1000万円)を支払い、残額は納車時に支払うことになっている。
最初の1台は2022年1月にオーナーの手元に届き、同年中に全数が完成する予定だ。生産終了後は、25台のハードコアなサーキット専用モデルが生産されることになっている。
マレーは、このクルマがレースに出場するのを見てみたいと言っているが、ロードカーに集中したいことと、2022年以降のスポーツカーやGTレースのレギュレーションがまだはっきりしていないことから、現時点では参戦には消極的である。
マレーが手がける空力デザイン
後輪駆動のT50は、マクラーレンの先代モデルと同様、ジェット戦闘機のようにドライバーをキャビンの中央に配置している。サイズはミニ・カントリーマンに似ており(ポルシェ911より小さく、アルピーヌ110より軽い)、1.85mのボディ幅を増やさないようデジタルサイドミラーを採用しているため、狭い場所でも高い操作性を発揮するはずだ。
スタイリングは、マレー自身がデザインチームのリーダーとなり、すべて社内で行われた。コンパクトなサイズ、アローヘッドのフロントパネル、ルーフに取り付けられたエアスクープ、二面体のドア、サイドガラスに採用された「チケットウィンドウ」など、その形状は明らかにF1を参考にしているが、さらに小柄に見せるための努力がなされている。
優美なフロントエンドとは対照的に、リアエンドには大型のエキゾースト、エンジンルーム冷却用のメッシュ、巨大なアンダーボディ・ディフューザー、400mmのファンなど極端な機能性が備わっている。このファンは48Vの電気システムで駆動し、ボディ下の空気の流れを急激に加速させることでダウンフォースを発生させる役割を担う。マレーは、これが「ロードカーのエアロダイナミクスのルールブックを書き換えるもの」だと言う。
ファン、ディフューザー、そしてボディ上部後縁のダイナミックなエアロフォイルを組み合わせることで、自然界のシステムよりもはるかに大きなダウンフォースを発生させ、これまでのスーパーカーでは考えられなかったレベルのコーナリンググリップを実現している。
空力モードは6つあり、そのうち「オート」と「ブレーキ」は車速とドライバー操作に応じて動作する。その他のモード(ハイダウンフォース、Vマックス、ストリームライン、テスト)は、コックピットから選択できる。
ハイダウンフォースはその名の通りだが、ストリートラインはファンをフル回転させ、上面と下面のアクティブフラップを格納することで「仮想ロングテール」を構築する。Vマックスは、V12にクランクマウントされた30psのスタータージェネレーターをフル回転させ、3分間のバーストでパワーを追加する。
240km/hを超えると、ルーフに取り付けられたインダクション・エアスクープにより、エンジンの最大出力は約710psにまで引き上げられる。
スイス時計のように精緻なインテリア
圧倒的な室内空間もT50のテーマの1つだ。マクラーレンF1はもちろん、現代のライバルよりも広く、フロアがフラットになったことでセンターシートへのアクセスも容易になっている。ジェット戦闘機をイメージしたアナログスイッチや計器類は比較的シンプルだが、スイス時計のような品質を誇る。
サイドに設置された2つのラゲッジは、F1と同様に広々としており、トップロードも可能だ。200万ポンド(3億円)を超えるコレクターズカーとなるが、日常的に使えるものであるとマレーは確信している。
「T50は完全なロードカーとなります。だからこそ、パッケージングとラゲッジスペースの新たな基準を打ち立てたのです。乗降性、荷物の積載性、耐久性、整備性、サスペンションのセットアップなど、あらゆる面でF1を凌駕しています。また、選択可能なエンジンマッピングにより、あらゆる状況に応じたドライビングモードを実現しています」
開発中、チームが最も多くベンチマークしたスーパーカーは、実は28年前のF1だったとマレーは言う。それは、自然吸気のV12エンジンとマニュアル・トランスミッションスを搭載した、超軽量でセンターシートのスーパーカーという同じ条件のクルマを、これまで誰も作ろうとしなかったからである。
車両重量はわずか986kgと言われており、これはマレーが「平均的なスーパーカー」と呼ぶクルマの約3分の2の重量である。重量をコントロールするためには、単に新しい素材を使うだけではなく、意識を変えていく必要があるとマレーは考え、設計チームは毎週のようにミーティングを行っていた。
カーボンファイバー製チューブシャシーの重量は、全パネルを含めても150kgに満たない。ナット、ボルト、ブラケット、ファスナーなど、約900個の部品が軽量化のために個別に精査されている。
エクストラック社製の横置き6速MTは、新しい薄壁鋳造技術を用いて設計されており、F1のトランスミッションよりも10kg軽量となっている。一方、コスワース製V12は、F1に搭載されていたBMW由来のエンジンよりも60kg軽量化されており、フェラーリのものと比較しても大幅に軽い。カーボン製のドライバーシートで7kg、助手席でも3kgの軽量化が図られている。
速度記録には「興味がない」
なぜそのような手間をかけるのか。重いクルマでは、軽いクルマのメリットを発揮できないからだとマレーは語る。
T50はV12エンジンの軽さとポテンシャルにより、従来のスーパーカーのほとんどが950ps近い出力を必要としたパワー・ウェイト・レシオを、660psで実現している。当初、3890ccとされていた排気量は、現在では3994ccとなることが確認されている。
こうした驚異的な数値を並べているにもかかわらず、マレーはニュルブルクリンクのラップレコードを破ったり、驚異的な加速タイムを記録したりすることは目指していない。
「そのようなことには全く興味がありません。わたし達は、これまでに製造されたどのスーパーカーよりも価値のあるドライビング・エクスペリエンスを提供することに集中しています」
「でも、安心してください。速いですよ」
マレーは、パンデミックが始まったときにT50がまだ生産に入っていなかったことは幸運だったと述べている。開発スケジュールの遅れは、サプライヤーの協力のおかげですでに取り戻されているという。
「コスワースやエクストラックなど、英国の優秀な部品メーカーを使っています。T50は、英国が世界に誇るクルマの1つになると確信しています」
ゴードン・マレーのハイブリッドスーパーカー『T.50』、初の走行テスト
デザイナーのゴードン・マレー氏が率いるゴードン・マレー・オートモーティブは3月15日、『T.50』(Gordon Murray Automotive T.50)が初の走行テストを行った、と発表した。2022年に限定100台を生産する予定だ。
◆運転席とその後方に2座席を設置する3シートレイアウト
T.50は、ゴードン・マレー・オートモーティブの第1号車となる新型スーパーカーだ。車名の「50」とは、ゴードン・マレー氏の自動車デザイン、エンジニアリング、モータースポーツにおけるキャリアが50周年を迎えたことを意味している。
ボディサイズは全長4352mm、全幅1850mm、全高1164mm、ホイールベース2700mm。ポルシェ『911』よりも小さい2ドアのグランドツアラースーパーカーになる。ゴードン・マレー氏がデザインを手がけ、1992年に発表されたマクラーレ『F1』同様、運転席と、そのやや後方に2座席を設置する3シートレイアウトを採用する。
T.50には、独自設計のカーボンファイバー製モノコックを採用する。ボディパネルもカーボンファイバー製だ。ブレーキもカーボンセラミックとした。すべての部品の重量を最小限に抑えることに重点を置いた軽量化戦略によって、車両重量は1トンを下回り、986kg(乾燥重量は957kg)に抑えられた。
◆車体後部の大型ファンはかつてのF1マシンのアイデア
T.50には、先進的なエアロダイナミクス技術を採用した。そのひとつの例が、車体後部に装着される直径400mmの「ファン」。これは、ゴードン・マレー氏が、かつて設計したF1マシン、ブラバム「BT46B」(通称:ファンカー)のアイデアだ。
大型のファンを回転させることにより、フロア下の空気を強制的に後方へ吸い出し、強力なダウンフォースを生み出す。1978年のF1スウェーデンGPに初投入されたブラバムBT46Bは、ニキ・ラウダが操り、いきなりの優勝を成し遂げた。しかし、ブラバムBT46Bは、この優勝限りでF1参戦を禁じられ、伝説のF1マシンの1台となった。
T.50のファンは、可変式の車体下部ダクトとリアウイングを組み合わせることにより、6つの異なるエアロモードが切り替わる。通常走行の「オートモード」では、速度とドライバーの操作に応じて、リアウイング、ファン、アンダーボディディフューザーを最適化する。高レベルの減速が必要な場合、「ブレーキモード」に切り替わり、リアウイングを自動的に展開し、ファンを高速回転させる。これにより、ダウンフォースが2倍になり、安定性とグリップを向上させる。ファンは最高7000rpmで回転する。
他の4つのエアロモードは、ドライバーが選択可能だ。 「ハイダウンフォースモード」はトラクションを強化する。ファンとウイングが連携してダウンフォースを30%増加させる。「流線型モード」では、抗力を10%削減し、直線での速度を向上させると同時に、燃費とダウンフォースを抑える。このモードでは、アンダーボディダクトが閉じられ、ファンが高速で作動する。「仮想ロングテール」状態を作り出す。
◆コスワースと共同開発された3.9リットル V12
ミッドシップに搭載されるのは、コスワースと共同開発された排気量3.9リットル(3980cc)のV型12気筒ガソリン自然吸気エンジン「GMA」だ。最大出力は663ps/11500rpm、最大トルクは47.6kgm/9000rpmを引き出す。
このV12は、1万2100rpmまで回る高回転域志向のエンジンであると同時に、最大トルクの71%は、2500rpmから得られる柔軟性を持つ。トランスミッションは、英国のXtrac製の6速MTを組み合わせる。シフトは「Hパターン」。多くのスーパーカーが採用するデュアルクラッチは、あえて採用していないという。
「Vmaxモード」では、最大出力は700psに引き上げられる。T.50には「ISG」(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と呼ばれる48Vのマイルドハイブリッドシステムが搭載される。Vmaxブーストモードは、48Vのスタータージェネレーターからの電力により、最大3分間、追加ブーストが得られるモードだ。
◆初テストはゴードン・マレー氏が担当
ゴードン・マレー・オートモーティブは、このT.50の初走行テストを行った。最初の開発テスト走行を実施したことにより、世界で最もドライバー中心のスーパーカーが、主要なマイルストーンを記したという。
エンジン回転数が制限されたプロトタイプ「XP2」は、英国サリー州ダンスフォールドの「TopGear」テストトラックにおいて、初走行を行った。このテストトラックは、T.50が2022年に生産を開始する場所から、程近い。最初の試乗は、ゴードン・マレー氏がステアリングホイールを握っている。
ゴードン・マレー氏は、「T.50はレスポンスが良く、機敏で、運転する喜びがある。運転席は全方位の視界に優れ、顧客に楽しんでもらえる様子が想像できた。今後、さらに多くのプロトタイプを製作し、開発を進めていく」と語っている。
ゴードン・マレーがドライブ! 究極のスーパーカー「T.50」が実走行テストに
■「T.50」がいよいよ実走テスト
2017年11月、ゴードン・マレーの50年にわたる自動車の設計を祝する展覧会、「ワン・フォーミュラー」で、初めて生産プロジェクトが発表されたのが「T.50」であった。
●「XP2」と名づけられたプロトタイプ
ゴードン・マレーの代表作といえば、まず名前が挙がるのはマクラーレン「F1」のロードカーだろう。T.50は、まさに最新のテクノロジーによって21世紀に復活を遂げたF1ロードカーともいえた。
当然のことながらT.50プロジェクトに注がれる視線は熱く、トータルで100台に限定される生産枠には、すでにすべてカスタマーが決定している。
実際の生産は2022年1月からスタートする予定だが、この100台の生産が終了した後には、25台限定でサーキット専用モデルの「T.50sニキ・ラウダ」の生産がおこなわれるスケジュールとなっている。
2021年3月15日、ゴードン・マレー、そしてゴードン・マレー・オートモーティブ社、ゴードン・マレー・デザイン・リミテッド社にとって特別な日となった。
「XP2」と呼ばれる──マクラーレン時代もそうであったように、2台目となるランニング・プロトタイプの走行テストが、サリー州ダンスフィールドにあるトップギアテストトラックでおこなわれたのだ。
■ゴードン・マレー自らが「T.50」をドライブ!
最初にXP2のステアリングを握ったのは、もちろんゴードン・マレー自身であった。
実際にデリバリーされるT.50は、1万2100rpmをレブリミットとするものの、今回はそれよりもかなり低いリミットを設定してテストはおこなわれたという。
それでもマレー氏自身のコメントによれば、「今回のテストは、1万2100rpmのリミットよりもかなり低い回転数に抑えてのものでしたが、T.50は私のファースト・インプレッションでは非常に素晴らしいクルマだと感じました。
応答性が良く、機敏で、楽しいドライブを提供してくれるクルマです。もちろんサーキットでも走りがいのあるのが特徴となるでしょう。
オールラウンドな視界で再びクルマの中心に座ることができたのも、素晴らしい経験でした。カスタマーがこのクルマをどれだけ楽しむことができるかを見るのが、われわれの楽しみです。
さらに多くのマイルを走行し、多くのXP(プロトタイプ)を作る必要があるでしょう。ですがT.50の開発の軌跡は、われわれが望むところなのです」
ゴードン・マレー・オートモーティブのT.50は、これまでに誕生したスーパーカーのなかで、もっともドライバー中心のモデルになるといってもよいだろう。
リアミッドに搭載されるエンジンは、コスワースの設計による3.9リッターV型12気筒自然吸気。最高出力は663psを発揮し、車両重量は986kgと驚異的な軽さに仕上がっている。
T.50が実際にオンロードへと導かれた時、われわれはどのような驚きをもってそれを迎え入れるのだろうか。デリバリーまで1年を切ったT.50の開発プログラムは、現在も順調にそれが消化されているに違いない。
Posted at 2021/03/25 21:41:36 | |
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