2021年08月25日
凄まじい進化の歴史が始まった! 初代インプレッサ WRXを振り返る
■スバルのイメージアップに多大な貢献をした初代インプレッサWRX
スバルといえば「シンメトリカルAWD」という水平対向エンジン+AWDというメカニズムを提唱していますが、その起源は1971年に少数がつくられた「ff-1・1300Gバン4WD」です。
その後、スバルはいわゆる「生活四駆」の元祖である「レオーネ」を発売し、1980年代までは同社の主力車種でした。
しかし、レオーネは旧態依然とした設計で、1980年代の高性能化に遅れを取りました。そのため販売台数の減少から、スバルの経営状態も窮地に追い込まれ、倒産するのではという噂も出たほどです。
そんな危機的状況を打開したのが、1989年に誕生した初代「レガシィ」で、セダンとステーションワゴンを設定。上位グレードには高性能なターボエンジン+フルタイム4WDのパワートレインを搭載し、大ヒットを記録しました。
そして、次の一手として1992年に誕生したのが、レオーネの実質的な後継車である初代「インプレッサ」で、さらに高性能モデルの「インプレッサ WRX」も誕生。
後に凄まじい進化の歴史を刻むことになる序章という存在の初代インプレッサ WRXを振り返ります。
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前述の初代レガシィは、そのポテンシャルの高さを証明してアピールするために、1990年シーズンから世界ラリー選手権(WRC)へ参戦。勝利することは市販車の販売にも影響するため、日欧のメーカーが競い合う状況でした。
レガシィも優勝を含む結果を残しましたが、ライバルが強さを見せつける状況で、そのためラリーマシンをインプレッサ WRXにスイッチ。
インプレッサ WRXは単なるスポーツグレードではなくWRCで勝つために開発され、走りにおいて高い評価を得たのは、やはり水平対向エンジン+フルタイム4WDの組み合わせが大きな要因のひとつに挙げられます。とくにエンジンは、レガシィGT RSに搭載されていたボクサーターボをベースに改良して最高出力240馬力/最大トルク31.0kg-mを発生。
この名機「EJ20型ターボ」のポテンシャルは、フルタイム4WDシステムを介して路面に忠実に伝達され、あらゆる場面でスポーツドライビングを存分に味わわせてくれました。
サスペンションは、フロントがストラット、リヤをデュアルリンクストラットとした4輪ストラット式を採用。標準車の時点で高度な操縦安定性を実現していましたが、WRXは高出力に対応するために、専用スプリングとショックアブソーバー、さらに専用のブッシュを採用して強化を図っています。
ステアリングギア比も標準車の16:1に対し、WRXでは15:1とすることでよりクイックなハンドリングを実現。
ボディサイズは全長4340mm×全幅1690mm×全高1465mm、ホイールベースは2520mmとコンパクトで、車重が1200kgと軽量だったことも、卓越した走りに貢献していたことは間違いないでしょう。
車内はセダンとしての快適性や、実用性を重視したつくりがなされていました。運転席まわりはフローティングラインを基調とした伸びやかなデザインを採用。フロントガラスエリアの広さも相まって、開放感のある気持ちのいい空間となっています。
トランクスペースは353リッターの容量が確保され、6:4分割の可倒式トランクスルー構造によって長尺物の積載も可能です。トランクリッドがバンパーの真上から開く大きな開口部としたことで、大きく重い荷物もスムーズに積み降ろしすることができました。
こうした居住性や使い勝手のよさといったセダンならではの利点も、インプレッサ WRXの人気を支えた要因といえるでしょう。
デビュー当初、WRXはセダンにのみ設定されていましたが、1993年にはスポーツワゴンにもWRXが設定されました。実用車のワゴンでありながらスポーティに走れるという、まさにスバル車のイメージアップに多大な貢献をし、ヒットモデルとなりました。
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インプレッサ WRXは、それまでファミリーカーというイメージが強かったセダン(ワゴン)に、走りのイメージを植え付けました。家族のために泣く泣くスポーツカーを手放したユーザーにとって格好の選択肢として歓迎され、「セダン(ワゴン)でも走りにこだわる」という風潮を広げることになったのです。
WRXに搭載された技術、それらが実現したパフォーマンスのレベルがいかに高いものであったかは、1995年のWRCで初の制覇、そして1997年までマニファクチャラーズ選手権で3連覇という偉業によって証明されました。
そして、インプレッサ WRXに急激な進化をもたらしたのは、最大のライバルである三菱「ランサーエボリューション」の存在でしょう。
2021年8月8日に閉幕した東京オリンピックでは数多くの日本人アスリートが活躍しましたが、やはりライバルの存在が大きく、互いに切磋琢磨することで能力を高めた結果といえます。
その後もインプレッサ WRXとランサーエボリューションは、今では考えられないスパンで改良を繰り返し、そして互いに進化していきました。
Posted at 2021/08/25 22:26:24 | |
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富士重工 | 日記
2021年08月24日
オリックスレンタカー、GRヤリス 最上位グレードを導入…6時間1万5500円より
オリックス自動車は8月20日、オリックスレンタカー海老名店(神奈川県海老名市)にて、トヨタ『GRヤリス RZハイパフォーマンス(4WD/6MT)』のレンタルを開始した。
オリックスレンタカー初導入となる、GRヤリスの最上位グレード RZハイパフォーマンスは、専用のプレミアムスポーツシートを装備。優れたホールド性に加え、座面やシートバッククッションの厚さと硬さが絶妙で、スポーツ走行時にも一体感を得ることができる。また、サスペンションチューンに加えて、前後トルセンLSDや専用のミシュランタイヤとBBS鍛造ホイール、インタークーラー冷却スプレーなどを備える。
オリックスレンタカーではGRヤリス RZハイパフォーマンスのレンタル開始に際し、2021年8月20日から2022年3月31日までの間、期間限定の特別価格を設定。料金は6時間1万5500円、12時間2万円、24時間2万5000円など。
うぉぉぉ~!! オリックスレンタカーに「GRヤリス」配備 もちろんMT車!
うぉぉぉ~!! レンタカーに「GRヤリス」が登場! 2021年8月20日、オリックスレンタカー海老名店で貸し出しを開始しました。
GRヤリスは、主力コンパクトカー「ヤリス」をベースに、WRC(FIA世界ラリー選手権)参戦のためにトヨタがガチ開発し、チューンを施した特別仕様のホットハッチ。新設計の四駆仕様で272馬力。通常のヤリスの単なるスポーツグレードとしてではなく「ほぼ別物の独自設計」で作られた、ブッ飛びヤンチャすぎる高性能スポーツモデルです。
配備車量はハイエンドグレードの「RZ "High performance"」、トランスミッションは6速MTです。
料金は6時間1万7050円から。2022年3月31日まで6時間1万5500円、12時間2万円、24時間2万5000円とする割引キャンペーンも実施します。
利用者条件は、満25歳以上かつMT運転免許取得後3年以上(AT限定免許は不可)で、クレジットカード払いの人。予約は対象店舗(オリックスレンタカー海老名店)にて。
同社はこのほかにスポーツカーやオープンモデルを指定できる、「ロードスターRF(MT車)指定プラン」、「コペン セロ体感キャンペーン」も行っています。
Posted at 2021/08/24 22:34:13 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年08月23日
ド派手なリアウイング!シボレー コルベット「Z06」がニュルに出現 デビュー間近か
シボレー『コルベット』新型の頂点に設定される、超高性能モデル「Z06」の新型プロトタイプを鮮明にカメラが捉えた。ニュルブルクリンクに出現したプロトタイプは、これまでで最もカモフラージュが軽く、エクステリアのディティールが判別できる状態だ。
そこには目立つスプリッターを備えた新設計のフロントバンパー、エアロカナード、及び冷却の改善とダウンフォースの増加のために拡大されたエアインテークなど、ノーマル状態と比較して大幅に変更されている様子が伺える。
またサイドではリアフェンダーのインテークが大型化され、リアの足回りには5スポークホイールと345/24Z R21ミシュランパイロットスポーツカップ2Rタイヤが装備されているようだ。
さらに後部には固定された大型リアウィング、その下部にはアウトレットを備える新バンパーを確認。先代モデルと同様にセンターにはクワッドエキゾーストパイプがインストールされている。またエアロコンポーネントは軽量化のため多くがカーボンファイバー製となるだろう。
ベースとなるコルベットのパワートレインは、最高出力502ps、最大トルク637Nmを発揮する6.2リットルV型8気筒エンジンを搭載するが、Z06新型では、最高出力626ps、最大トルク651Nを発揮する5.5リットル、フラットプレーンクランクV型8気筒エンジンが搭載されるだろう。動力性能は0-100km/h加速2.9秒、最高速度は296km/hを超えると予想される。
コルベットZ06新型は、2023年モデルとして今秋のデビューが予定されている。
Posted at 2021/08/23 21:39:17 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年08月23日
スバル アウトバックが間もなくフルモデルチェンジ。新型の価格帯や装備はどうなるの?
<余裕の最低地上高は220mmはクロカン4WD並み>
日本におけるスバルのフラッグシップモデル「レガシィ アウトバック」のフルモデルチェンジが近づいています。すでにティザーサイトや、『新しい時代の、新しい豊かさが始まる。』というコピーも公開されています。
アウトバックは北米では2019年にすでにフルモデルチェンジ。現地ではレガシィの名前はつかず、アウトバックという独立したモデルとして位置付けられるミドル級SUVとなっています。おそらく基本的には、北米で販売されているアウトバックと同じボディで日本に登場するでしょう。
北米仕様のアウトバックのボディサイズは全長4860×全幅1855×全高1680mm、最低地上高220mm。FFベースのモノコックボディをもつクロスオーバーSUVですが、最低地上高のスペック的にはクロカン4WDといってもおかしくないほど本格派です。
パワートレインは、2.5リッター直噴「FB25」エンジン(最高出力182hp)と、2.4リッター直噴「FA24」エンジンにツインスクロールターボチャージャーを組み合わせたターボエンジン(最高出力260hp)の2種類で、トランスミッションは8速マニュアルモード付きのCVT、アクティブトルクスプリットタイプの4WDシステムが組み合わされています。
悪路走破性を高める電子制御「X-MODE」や、ダウンヒルで低速を維持するヒルディセントコントロールも備わります。2022年モデルには最低地上高を240mm超に高め、ギア比を下げて走破性を高めた「ウィルダネス」を登場させるなど、オフローダーとしての魅力も高めています。
<日本版アウトバックはアイサイトX搭載で400~500万円?>
そんな北米仕様の価格帯は2.5Lエンジン車で2万6945ドル(約297万円)~3万3595ドル(約370万円)、2.4Lターボ車は3万5145ドル(約386万円)~3万9945ドル(約440万円)。アウトバックはアメリカで現地生産しているので、日本仕様が同様の価格帯になるとは限りませんが、過去の例からすると北米仕様のほうが安価な設定になっていることが多いようです。
そうなると、日本版レガシィ アウトバックの中心価格帯は400万円~500万円あたりになるのではないでしょうか。とくに日本仕様ではフラッグシップとして、レヴォーグに搭載している「アイサイトX」を標準装備することは確実ですから、そのぶん価格は高めになることでしょう。
<日本仕様はフラッグシップらしいパワートレインに期待>
先代のレガシィ アウトバックは2.5L NAエンジンだけの設定で、ターボエンジン専用モデルであるレヴォーグと比べると、スバルのフラッグシップとしての満足度が感じられなかった部分もあります。新型レガシィ アウトバックがどのようなパワートレインを用意するのかはこれから明らかになっていくわけですが、現時点でスバルの最大排気量の過給エンジンである2.4Lターボを積むことで、フラッグシップらしさをアピールすることを期待したいものです。
とはいえ、冒頭で記したように新型レガシィ アウトバックのキャッチコピーからは新しい価値観の提案というニュアンスが感じ取れます。いつまでも排気量の大きなターボエンジンがフラッグシップにふさわしいという時代ではないということで、日本仕様では北米仕様とは異なるパワートレインによってインテリジェンスを感じさせるフラッグシップとして仕上げてくるのかもしれません。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
Posted at 2021/08/23 21:31:50 | |
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富士重工 | 日記
2021年08月22日
トヨタ、販売店の相次ぐ不正発覚で「最短45分で車検完了」の記載削除[新聞ウォッチ]
トヨタ自動車系列の販売店や直営店で一部の検査を実施しなかったことや、基準を満たす値に改ざんするなどの手抜きの車検不正が発覚したことを受け、トヨタ自動車では「最短45分で車検が完了する」とのホームページ(HP)上の記載を削除したという。
きょうの東京などが「トヨタ『車検45分』削除、販売店不正で再発防止策」との見出しで報じている。作業時間の短縮が目的にならないようにして再発防止につなげるのが狙いのようで、全国の販売店に対しても車の状態によって車検にかかる時間が変わることを顧客に丁寧に案内するように求めたそうだ。
記事によると、HPには販売店や整備内容によって時間は異なることの注記をしつつも「45分で完了」と示していたが、適切な作業が徹底されない要因になりかねないと判断し、直営店の「レクサス高輪」で発覚した不正車検の発表(7月20日)から2週間後には「45分」の文言や「その場で車検」との表現も削ったという。
また、トヨタは人手不足による現場の高い負荷が不正の背景にあるとみており、人員増強などの対策を進めるほか、売上額などで販売店を評価する表彰制度の見直しなどの再発防止策も検討しているとも伝えている。
2021年8月19日付
●車のネット通信共通規格、国交省策定へ、国際標準化狙う(読売・1面)
●フェアレディZ米で来春発売、日産(読売・7面)
●大雨休業のマツダ工場再開(読売・7面)
●「感染爆発」40都道府県に、国内感染最多、9割超デルタ株(朝日・1面)
●ゴーン氏側近ケリー氏公判、「抜け穴」「ダミー」追及、「法的な制約の中」(朝日・25面)
●お盆のJR利用昨年より3割増、過去2番目の少なさ(朝日・25面)
●ガソリン価格2週連続上げ、158円60銭に(毎日・7面)
●主張、高速道路の料金、機能強化に資する制度に(産経・2面)
●この人、F1ホンダ30年ぶり総合V目指す、長井昌也さん(東京・3面)
●トヨタ「車検45分」削除、販売店不正で再発防止策(東京・7面)
●中国で新エネ車増産、ホンダ、EVなど、年12万台上積み(日経・15面)
●テスラ、送電向け蓄電池、日本で、価格5分の一に(日経・15面)
Posted at 2021/08/22 18:33:40 | |
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自動車業界あれこれ | 日記