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2021年10月13日 イイね!

やっぱり2.4Lの追加設定が待たれるよな〜

やっぱり2.4Lの追加設定が待たれるよな〜スバル、「レガシィ アウトバック」7年ぶりフルモデルチェンジ 全車1.8Lターボで「アイサイトX」標準装備 414万円から

 スバルは7日、「レガシィ アウトバック」を7年ぶりに全面改良して発売した。パワートレインやプラットフォームを刷新したほか、3次元高精度地図を活用して渋滞時にハンズオフ走行もできる高度運転支援システム「アイサイトX」を全車に標準装備した。発売初年度は月間1200台の販売を目指す。

 レガシィ アウトバックは、第2世代の「レガシィ」から設定されたSUV。開発責任者の村田誠氏は「当社のSUVのフラッグシップモデル」と位置付ける。

 6代目となる新型は、ハンズオフ走行やカーブ前速度制御などができるアイサイトXを初めて全車に標準装備。パワートレインには、「レヴォーグ」などに採用する1・8リットル水平対向直噴ターボエンジンを採用し、中低速域での加速性能を高めた。

 また、スバルグローバルプラットフォームとフルインナーフレーム構造を組み合わせ、車体ねじり剛性を従来モデル比で70%高めるなどして動的質感を向上。衝突時に衝撃を分散させる骨格構造「セカンドロードパス」や歩行者保護エアバッグ、衝突検知後にブレーキを制御して対向車線への逸脱を防ぐ「ポストコリジョンブレーキコントロール」などを採用し、衝突安全性能も総合的に高めた。

 グレードは、アウトドア仕様の「XブレークEX」と上質感を重視した「リミテッドEX」を設定。価格は、XブレークEXが414万7千円、リミテッドEXが429万円(いずれも消費税込み)。



スバル レガシィアウトバック 新型発表…クロスオーバーSUV、価格は414万7000円より

SUBARU(スバル)は10月7日、7年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型『レガシィアウトバック』(日本仕様)を正式発表した。価格は414万7000円より。

レガシィアウトバックは1995年、乗用車とSUVを融合させたクロスオーバーSUVとして北米市場で誕生。以来、どこまでも走り続けられるような安心感と快適性、効率的な積載性、質感の高い内装など、本質的価値を磨き続けてきた。新型の開発コンセプトは「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」。歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせることで、さらなる進化を遂げている。

◆高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備

新型レガシィアウトバックは、安全性を向上させた「新世代アイサイト」を全車標準装備する。広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。ソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターの採用などにより、前側方プリクラッシュブレーキや前側方警戒アシスト、緊急時プリクラッシュステアリング、エマージェンシーレーンキープアシストなど、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートする。

また、高精度マップを活用した新開発の高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備する。一定の条件を満たした自動車専用道路にて、GPSや準天頂衛星システム「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握。運転支援機能を大幅に拡張する。作動条件が揃うとメーターにアイコンが表示され、ステアリングのスイッチを押すとシステムが作動。渋滞時(0km/h~約50km/h)のハンズオフアシストや発進アシスト、カーブや料金所前での速度制御、車線変更アシストなど、自動車専用道路でのドライビングをサポートする。さらにドライバー異常時対応システムも装備。ドライバーに異常が発生したと判断した場合、徐々に減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に知らせる。

このほか、24時間365日コールセンターとつながるコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」、緊急時に車内のSOSボタンを押すだけでコールセンターにつながる「SUBARU SOSコール」、衝突事故発生時に自動通報する「ヘルプネット」、車両故障などのトラブル時に専用ボタンでコールセンターにつながる「SUBARU iコール(安心ほっとライン)」など、「つながる安全」でさらなる安心感を提供する。

衝突安全性能も進化。衝突エネルギー吸収率を高める「スバルグローバルプラットフォーム」、衝突時の変形防止を図る「新環状力骨構造ボディ」を掛け合わせ、世界トップレベルの衝突安全性能を目指している。さらにフロントフレーム下に前面衝突時の衝撃をより効果的に分散させるセカンドロードパスを採用。自車の衝突安全性を高めるとともに、衝突相手車両の被害軽減を図っている。

◆新世代1.8リットル水平対向4気筒直噴ターボエンジンを搭載

パワーユニットは、従来の2.5リットルからダウンサイズした新世代1.8リットル水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用する。日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300Nmの高トルクを発生。アクセルを踏み込むとしっかりとした加速感が得られ、高速道路上での合流や追い越しなども気持ち良く行うことができる。少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出すリーン燃焼などを採用し、優れた環境性能も実現。レギュラーガソリン仕様のため経済性にも優れている。

トランスミッションは、変速ショックのない滑らかな加速と、リニアなレスポンスを提供する新型リニアトロニックを採用。変速比幅の拡大によって、発進時の力強い加速や高速巡航時の燃費性能が向上したほか、優れた静粛性も実現した。さらに8速マニュアルモードを採用し、操る愉しさもと高めている。またスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造等による車体剛性の最適化で、動的質感と衝突安全性能を大幅に向上させた。

◆アクテイブかつタフなイメージを強調

デザインコンセプトは「Active & Tough」。一目見てアクティブ性能を感じられるデザインを目指した。フロントビューは、大型化したグリル開口部を中心にダイナミックな造形とした。また、クラッディングを拡大することで、タフで力強いイメージを演出。フロントマスク全体を精悍なデザインに仕上げた。サイドビューはボディパネル面に厚みとボリューム感を持たせ、安心感やタフさを表現。立体感を強調したリヤコンビネーションランプなどにより、「頼もしさ」に加え、先進的でシャープなイメージを表現した。ボディカラーは新色「ブリリアントブロンズ・メタリック」、「オータムグリーン・メタリック」、「サファイアブルー・パール」を含む全9色を設定する。

インテリアは伸びやかな連続造形で開放感を表現したアッパーエリアと、適度な包まれ感を演出したロアエリアとのコンビネーションでレガシィ アウトバックらしい室内空間を表現。また大型ディスプレイとフル液晶メーターで、フラッグシップに相応しい先進感も表現した。シートは表面についた水分が染み込みにくい撥水ポリウレタンシートをベースグレードの「X-ブレーク EX」に標準装備するほか、しなやかで自然な触感が心地良いナッパレザーを使用した本革シートを上級グレード「リミテッドEX」にオプション設定した。

さらに11.6インチセンターインフォメーションディスプレイや、12.3インチフル液晶メーターで構成するデジタルコックピットを採用し、運転に必要な情報の認知から操作を、よりスマートにサポート。フロント6個、リヤ4個のスピーカーとウーファーからなるハーマンカードンサウンドシステムにより、乗る人すべてに高品位で臨場感あふれるステレオサウンドを提供する。



スバルのラインアップでフラッグシップとなるアウトバックがフルモデルチェンジ! 新型「レガシィ アウトバック」が発表

タフな雰囲気の中に上質さをプラス

スバルは10月7日、新型「レガシィ アウトバック」の日本仕様を発表した。価格はX-BREAK EXが4,147,000円~、Limited EXが4,290,000円~となっている。

レガシィ アウトバックは、1995年に北米市場で誕生以来、乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUVとしてその歴史を積み重ねてきた。歴代モデルを通じ、どこまでも走り続けられるような安心感と快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といった、クルマとしての本質的価値を磨き続けることで、乗る人の生活をさらに豊かなものにするパートナーとして信頼を築き上げ、SUBARUのフラッグシップクロスオーバーSUVとして、唯一無二のキャラクターを確立してきている。今回の新型でも、「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」というコンセプトのもと、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせることで、さらなる進化を遂げている。

エンジンは、低回転域から力強いトルクを発生させる1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。またスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造等による車体剛性の最適化で、動的質感と衝突安全性能を大幅に向上させた。先進安全装備では、リアルワールドにおける安全性を進化させた「新世代アイサイト」や、3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を全車標準装備することで、新次元のストレスフリーなセーフティドライビングを実現している。

エクステリアは、スピード感のあるシルエットに、厚みや力強さを強調したボディパネルと、一体感を増したクラッディングを組み合わせることで、一目見ただけで感じられるアクティブさとタフさを表現。インテリアは、乗る人すべてがゆったりくつろげる居心地の良い室内空間でレガシィ アウトバックらしさが表現されている。またハーマンカードンサウンドシステムや本革シート(ナッパレザー)を採用することで、フラッグシップクロスオーバーSUVとしての上質感を演出するとともに、大型センターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メーターを採用することで、運転に必要な情報の認知から操作を、よりスマートにサポートしてくれるという。

主な特徴は以下の通り。
1. 安全性能
(1)360度センシングを実現し、安全性を向上させた「新世代アイサイト」を全車標準装備
広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。ソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターの採用などにより、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートする。
・前側方プリクラッシュブレーキ
見通しの悪い交差点や店舗の駐車場などから出庫する際に、前側方レーダーによって前側方から接近する車両を検知。衝突の危険があるとシステムが判断した場合、警報音やアイサイトアシストモニターなどで注意を喚起。回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、出会い頭の衝突回避をサポートする。
・前側方警戒アシスト
11.6インチセンターインフォメーションディスプレイにフロントビューモニターを表示させている際、見通しの悪い交差点などで、前側方レーダーによって接近車両を検知すると、映像内にインジケーターで通知する。
・緊急時プリクラッシュステアリング
プリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突回避が困難な場合、システムが周囲に回避スペースがあると判断すると、ステアリング制御もあわせて行い衝突回避をサポートする。

・エマージェンシーレーンキープアシスト
約60km/h以上で走行している場合、隣接車線の後方車両が接近しているにもかかわらず、車線変更を行おうとした場合や車線からはみ出しそうになった際、音と表示でドライバーに注意を喚起するとともに、ステアリング操作をアシストして車線からの逸脱を抑制する。
(2)高精度マップを活用した新開発の高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備
一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星システム「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握。運転支援機能を大幅に拡張する。作動条件が揃うとメーターにアイコンが表示され、ステアリングのスイッチを押すとシステムが作動。幅広いシーンでアクセル・ブレーキ・ステアリング操作のアシストを行い、快適なロングドライブをサポートする。



スバル新型レガシィアウトバックを発表。アウトドア色をより強め、『アイサイトX』を全車標準装備

 スバルは10月7日、新型レガシィアウトバックの国内仕様を発表した。安全性を進化させた『新世代アイサイト』や3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム『アイサイトX(エックス)』を全車標準装するなど、安全面を強化。グレードは上質さを備えた『LImited EX』(429万円)とアウトドア色を強くした『X-BREAK EX』(414万7000円)のふたつで、初年度の月間販売台数は1200台を計画する。

 レガシィアウトバックは1995年に北米市場で誕生以来、乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUVとして歴史を積み重ねてきた。今回の新型は「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」をコンセプトに、歴代モデルが培ってきた価値に最新技術を組み合わせ、さらなる進化を遂げている。

 エンジンは1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボを搭載。スバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造など、車体剛性の最適化で、動的質感と衝突安全性能が向上している。

 ボディサイズは、全長4870mm、全幅1875mm、全高1670mm、ホイールベースは2745mm。エクステリアは、“Active&Tough”をコンセプトに、スピード感のあるシルエットに、厚みや力強さを強調したボディパネルと、一体感を増したクラッディングを組み合わせることで、ひと目見ただけで感じられるアクティブさをタフさを表現している。

 ボディカラーはブリリアントブロンズ・メタリック、オータムグリーン・メタリック、サファイアブルー・パールの3色が新たに加わり、全9色の設定となる。

 インテリアは、伸びやかな連続造形で開放感を表現したアッパーエリアと、適度な包まれ感を演出したロワエリアのコンビネーションで、乗員すべてがくつろげる居心地の良い室内空間を演出。ハーマンカードンサウンドシステムや本革シートを採用するなど、上質さも強みのひとつ。さらに、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテイメントシステム、12.3インチフル液晶メーターを採用することで、運転に必要な情報の認知から操作をアシストする。

 先進安全装備では、広角化した新開発のステレオカメラに加え、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現させた『新世代アイサイト』や高精度マップを活用した新開発の高度運転支援システム『アイサイトX』を全車に標準装備する。



スバル 新型アウトバック発表! 日本に残る唯一のレガシィが名門を背負う訳

 10月7日、スバルは名門のレガシィを背負う新型レガシィアウトバックを正式発表。ワゴンボディながら最低地上高を上げ、SUV的な要素を盛り込んだ同車は、現在では日本市場で売られる唯一のレガシィとなっている。

 かつてワゴンブームをけん引したレガシィツーリングワゴンが絶版となり、セダンのレガシィB4も海外のみの販売となるなか、レガシィアウトバックが名門を背負う理由とは?

文/渡辺陽一郎、写真/SUBARU

【画像ギャラリー】本文未収録写真あり!! 2021年秋国内登場の新型&歴代アウトバックを写真で見る

■新型レガシィアウトバック 注目の出だしは?

2021年9月より受注を開始している新型レガシィ アウトバック。予想される納期や価格から考えると、受注数はそれほど多くはないようだ

 最近はランドクルーザーやカローラクロスなど、SUVのフルモデルチェンジが続く。そのなかでSUVとワゴンの中間的な存在になるレガシィアウトバックが、新型の受注を開始した。

 販売店に今後のスケジュールと納期を尋ねると、以下のように説明された。

 「新型レガシィアウトバックは、10月7日に発表して、納車を伴う発売は12月2日になる。試乗車が配車されるのも、おそらく12月2日以降だ。9月下旬に契約されたお客様に納車されるのは、2022年1月からになる」

 今は半導体を筆頭に、部品やユニットの供給が滞っているから、納期は不安定だ。そこを考えると、2021年9月下旬の契約で納車が2022年1月以降なら、新型車として特に長くはない。納期は比較的安定しており、受注台数がさほど多くないことを意味する。

 受注台数が大幅に伸びない背景には、国内市場との親和性が高くないこともある。筆頭は価格で、「XブレイクEX」は414万7000円、「リミテッドEX」は429万円だ。「XブレイクEX」では、「リミテッドEX」に標準装着されるハンズフリーオープンパワーリアゲートが14万3000円でオプション設定される。

 これを「XブレイクEX」に加えると429万円だから、両グレードの価格は実質的に同額だ。Xブレイクは外観が悪路向けのSUV風で、リミテッドEXは、アルミパッド付きスポーツペダルなどを採用して質感を高めた。

 価格が429万円となれば、SUVなら上級車種のハリアーハイブリッド「G-Four」(422万円)と同程度だ。ミニバンのアルファードなら、エアロパーツを備えた2.5Lの「S・4WD」(424万円)を購入できる。注目度の高い日本車の最高価格帯に位置する。

 ちなみに先代レガシィアウトバックの価格は、「Xブレイク」が346万円、「リミテッド」は363万円であった。リミテッド同士の比較で、新型は66万円値上げしている。

 新型には渋滞時にステアリングから手を離しても運転支援を続けられるアイサイトXテクノロジー、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ、ドライバーモニタリングシステムなどが標準装着される。こういった先進装備の価格換算額は、レヴォーグをベースに割り出すと約39万円だ。

 残りの27万円は、上記以外の装備と水平対向4気筒1.8Lターボエンジンの搭載(先代型は水平対向2.5LのNAエンジン)、プラットフォームやボディの刷新に費やされる。この内訳を見ると、値上げも仕方ないと思えるが、価格自体が400万円を超えると割高な印象も強まる。

 また、新型レガシィアウトバック「リミテッドEX」と同程度の装備を採用したレヴォーグは、「GT-H・EX」で価格は370万7000円だ。これと比べてもレガシィアウトバックは60万円近く高い。

■名門を背負う背景に唯一無二のポジショニング

写真のBP型までは全幅も控えめで価格にも割安感があった。ここより先、アウトバックは海外志向を強め大型化していく

 レガシィアウトバックの足跡を振り返ると、2003年に発売されたBP型までは、全幅が1800mm以下で価格も割安だから好調に販売された。これに比べると現行型は、明らかに海外指向を強めた。そのために新型レガシィアウトバックは、北米では2019年に発表されたのに、日本での発売は約2年間遅れた。

 新型車を世界で同時に発売するのは困難で、レガシィアウトバックであれば、販売比率の高い北米を優先させるのも納得できる。しかしフルモデルチェンジの周期は5~6年だから、2年間の遅れは大きすぎる。1年以内に抑えるべきだ。

 特に新型レガシィアウトバックを含め、今のクルマはフルモデルチェンジをおこなうと安全装備や衝突安全性を大幅に向上させる。海外では新型、国内では旧型を併売すると、後者には海外よりも安全性の劣った商品を供給することになってしまう。

 それなのにレガシィアウトバックは、海外専用車にはならない。レガシィB4は海外向けになったが、アウトバックは前述のとおり国内で継続販売される。その理由を販売店に尋ねると、以下のように返答された。

 「レガシィアウトバックには、長年にわたり、何台も乗り継いでいるお客様が多い。ほかのワゴンやSUVとは違う独特の魅力があるためだ。レガシィの伝統も受け継ぐスバルの最上級車種として、大切な存在になっている」

 冒頭で述べたとおり、レガシィアウトバックは、ワゴンとSUVの中間的な存在だ。ボディの基本スタイルはLサイズワゴンだが、最低地上高(路面とボディの最も低い部分との間隔)は新型になると213mmの余裕がある。

 悪路のデコボコを乗り越えやすく、なおかつワゴンスタイルだから、舗装路での走行安定性も優れている。

 今は北米ではSUV、日本ではミニバンとSUVが売れ筋で、ワゴンは需要を奪われた。車種の数も大幅に減った。そのためにワゴンとSUVの中間的なレガシィアウトバックのような車種は、ほかには用意されない。

 強いて挙げればXVは類似車種だが、コンパクトな5ドアハッチバックのインプレッサがベースだから、ユーザーのニーズは異なる。

 つまりレガシィアウトバックは唯一無二の存在で、スバルの伝統も背負って立つ。販売店のコメントにもあった通り、レガシィアウトバックを何台も乗り継ぐファンも多いため、日本仕様もフルモデルチェンジを受けて存続させる。

 その点でレガシィB4は、4WDのLサイズセダンという特徴はあるものの、アウトバックほど際立った個性はない。セダン需要の低迷もあり、日本では廃止された。

 全長が4870mm、全幅も1875mmに達する大柄なサイズは、日本で販売するうえでは欠点になり得るが、逆の見方をするとライバル車は少ない。このサイズのSUVは、ハリアーやCX-8などに限られるから、レガシィアウトバックも存在感を発揮しやすい。

■レガシィアウトバックが必要な事情と期待したい「レヴォーグアウトバック」

アウトバックのようなSUVのテイストを持つワゴン車は唯一無二の存在だ。北米での新型登場から2年遅れでも国内に投入するのはそのレアな存在感にも理由がある

 このほかメーカーや販売会社の受け取る粗利が多い事情もある。スバルはもともと、非常に効率の良い商売をしている。売れ筋の価格帯は250万~400万円と高く、販売店の数は全国に約460箇所と少ない。トヨタの10%だ。

 そのために1店舗当たりの車両販売に基づく売上額は、日本車ディーラーでは、全国に約170店舗で高価格車のみを扱うレクサスに次いで多い。そこに400万円を超えるレガシィアウトバックも加わると、効率は一層向上する。

 伝統的なイメージリーダーでもあり、国内販売を継続する背景にはスバルの経済的な事情も絡む。

 ただし、大量な販売は望めない。レガシィアウトバックの登録台数(B4を除く)は、コロナ禍が生じる前の2019年において、月平均で約300台であった。

 この時期のスバル車の登録台数は、フォレスターが月平均で約2700台、XVは約2200台、インプレッサ(スポーツ+G4)は約1500台、レヴォーグはフルモデルチェンジを控えながら約1000台だ。

 この販売実績を踏まえると、新型レガシィアウトバックの売れ行きが、発売の翌年以降も1000台を超えるのは難しい。伝統的なイメージリーダーという役割が大きい。スバルのファンが、フォレスターなどを乗り継いだ後に購入するクルマだ。

 その意味では価格の割安なレヴォーグアウトバックもほしい。価格は現行レヴォーグの25万円アップとして、売れ筋の価格帯は370万~395万円だ。アイサイトXテクノロジーなどを標準装着しても、400万円以下に収まる。そしてレヴォーグの鋭角的なボディは、最低地上高を高めてもカッコ良く見える。

 スバルでは、WRXやインプレッサでも、雪道などの悪路を視野に入れて開発をおこなう。「スバルは悪路に強い」という認識が根強いからだ。

 他メーカーの開発者は「悪路向けの対策をせず、最低地上高を高めるとトラブルの原因になるから、SUV仕様は難しい」というが、スバルのレヴォーグなら最低地上高の拡大も困難ではないだろう。

 これをそろえれば、XV、レガシィアウトバック、フォレスターと併せて、スバルらしい今のトレンドに沿ったSUVラインナップを構築できる。その頂点に君臨するのがレガシィアウトバックだ。

 スバルのSUVが充実するほど、レガシィアウトバックの位置付けも際立ち、フラッグシップとしての魅力をさらに増していくだろう。



スバル レガシィアウトバック 新型、ハーマンのサウンドシステムを採用

ハーマンインターナショナルは10月7日、オーディオブランド「ハーマンカードン」の最新サウンドシステムがスバルのレガシィ アウトバック」の日本仕様に採用されたと発表した。

今回の新型アウトバックに採用されたハーマンカードンサウンドシステムは、フロント6個、リア4個、サブウーファーの計11個のシステムで構成する。フロントには、IPにツイーターとミッドレンジを一体化させた中高域ユニティー(同軸) スピーカー、両ドアに低域ミッドウーファーを採用し、省スペース化を実現しながら奥行き感と豊かな低音を実現するとしている。

リアドアには、ウーファーとツイーターを同軸に収めたコアキシャルスピーカーを搭載し、音響レンズ技術による音の広がりと力強い低音を可能にした。リアゲートには、200mmのエンクロージャーを採用したサブウーファーを配置、全席で迫力のある低音を実現する。

最先端の音声技術で、圧縮音源をオリジナルに近づけて再生する「Clari-Fi」、音質向上と消費電力の低減に貢献する「GreenEdge」を搭載する。


360度センシングに対応した新世代アイサイトを搭載!SUBARUが新型「レガシィ アウトバック」を発売

SUBARUは、10月7日に新型「レガシィ アウトバック」(日本仕様)を正式発表した。

レガシィ アウトバックは、1995年に北米市場で誕生以来、乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUVとしてその歴史を積み重ねてきた。

歴代モデルを通じ、どこまでも走り続けられるような安心感と快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装といった、クルマとしての本質的価値を磨き続けることで、乗る人の生活をさらに豊かなものにするパートナーとして信頼を築き上げ、SUBARUのフラッグシップクロスオーバーSUVとして、唯一無二のキャラクターを確立してきた。

今回の新型でも、「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」というコンセプトのもと、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせることで、さらなる進化を遂げている。

エンジンは、低回転域から力強いトルクを発生させる1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。またスバルグローバルプラットフォーム+フルインナーフレーム構造等による車体剛性の最適化で、動的質感と衝突安全性能を大幅に向上させた。

先進安全装備では、リアルワールドにおける安全性を進化させた「新世代アイサイト」や、3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX(エックス)」を全車標準装備することで、新次元のストレスフリーなセーフティドライビングを実現した。

エクステリアは、スピード感のあるシルエットに、厚みや力強さを強調したボディパネルと、一体感を増したクラッディングを組み合わせることで、一目見ただけで感じられるアクティブさとタフさを表現。

インテリアは、乗る人すべてがゆったりくつろげる居心地の良い室内空間でレガシィ アウトバックらしさを表現した。またハーマンカードンサウンドシステムや本革シート(ナッパレザー)を採用することで、フラッグシップクロスオーバーSUVとしての上質感を演出。さらに大型センターインフォメーションディスプレイや、フル液晶メーターを採用することで、運転に必要な情報の認知から操作を、よりスマートにサポートする。

新型レガシィ アウトバックの安全性能

■360度センシングを実現し、安全性を向上させた「新世代アイサイト」を全車標準装備

広角化した新開発のステレオカメラに加えて、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度センシングを実現。ソフトウェアの性能向上や、電動ブレーキブースターの採用などにより、これまで以上に幅広いシーンで安全運転をサポートする。

「前側方プリクラッシュブレーキ」では、見通しの悪い交差点や店舗の駐車場などから出庫する際に、前側方レーダーによって前側方から接近する車両を検知。衝突の危険があるとシステムが判断した場合、警報音やアイサイトアシストモニターなどで注意を喚起。回避操作がない場合はブレーキ制御を行い、出会い頭の衝突回避をサポートする。

また「前側方警戒アシスト」では、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイにフロントビューモニターを表示させている際、見通しの悪い交差点などで、前側方レーダーによって接近車両を検知すると、映像内にインジケーターで通知する。

さらに「緊急時プリクラッシュステアリング」は、プリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突回避が困難な場合、システムが周囲に回避スペースがあると判断すると、ステアリング制御もあわせて行い衝突回避をサポート。

そのほか「エマージェンシーレーンキープアシスト」では、約60km/h以上で走行している場合、隣接車線の後方車両が接近しているにもかかわらず、車線変更を行おうとした場合や車線からはみ出しそうになった際、音と表示でドライバーに注意を喚起するとともに、ステアリング操作をアシストして車線からの逸脱を抑制してくれる。

■高精度マップを活用した新開発の高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備

一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星システム「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握。運転支援機能を大幅に拡張。作動条件が揃うとメーターにアイコンが表示され、ステアリングのスイッチを押すとシステムが作動。幅広いシーンでアクセル・ブレーキ・ステアリング操作のアシストを行い、快適なロングドライブをサポートする。

「渋滞時ハンズオフアシスト」は、自動車専用道路上での渋滞時(0km/h~約50km/h)、一定の条件を満たすと、ステアリングから手を放すことが可能となり、渋滞時のドライバーの運転負荷を大幅に軽減。また「渋滞時発進アシスト」は、自動車専用道路上での渋滞時、ドライバーが前を向いているなど一定の条件が揃えば、スイッチ操作をすることなく発進する。

「カーブ前速度制御」は、自動車専用道路を走行中、進入するカーブの曲率に合わせて、適切な速度に制御。「料金所前速度制御」は、料金所の手前で、ETCゲートを安全に通過できる速度まで減速。通過後はセット車速まで加速する。

「アクティブレーンチェンジアシスト」は、自動車専用道路での高速走行時(約70km/h~約120km/h)、ドライバーが方向指示器を操作し、システムが作動可能と判断すると、ステアリングを制御して車線変更のアシストを行なう。

「ドライバー異常時対応システム」は、ツーリングアシスト作動中に長時間ステアリングから手を放しているとシステムが判断した場合や、渋滞時ハンズオフアシスト作動中に脇見や居眠りを検出した場合に、警告を行なう。それでもステアリングを握らない状態が続いた場合は、ドライバーに異常が発生したと判断。徐々に減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に知らせる。

■「つながる安全」がさらなる安心感をもたらすコネクティッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用

11.6インチセンターインフォメーションディスプレイやGPS、車載通信機などを搭載し、24時間365日コールセンターとつながることで、交通事故やトラブルが発生した際に、サポートするサービス。

「基本機能」は無料で、車両を安全に利用する上で重要なご案内(リコール等)を11.6インチセンターインフォメーションディスプレイに表示。「SUBARUつながる安心パッケージ」は、新車購入の場合、初度登録日から5年間無料で、6年目以降は有料となる。

その「先進事故自動通報(ヘルプネット)」は、エアバッグが作動するような衝突事故が発生した場合に、自動的にコールセンターにつながり警察や消防、医療機関等と連携。より迅速に救命活動が行われるようサポート。

また「SUBARU SOSコール」では、急な体調不良で運転が困難になった時や、あおり運転を受けた時など、緊急時に車内の“SOS”ボタンを押すだけでコールセンターにつながる。さらに「SUBARU iコール(安心ほっとライン)」では、車両故障など突然のトラブル時に専用ボタンを押すとコールセンターに接続。ロードサービス窓口への取次や状況に応じた適切なアドバイスなど、24時間体制でサポートしてくれる。

そのほか「故障診断アラート&セキュリティアラート」は、車両の盗難警報装置が作動した場合や、警告灯が点灯するような車両故障が発生した場合には、専用アプリやEメールで通知してくれる。

■万が一の事故の被害を、最小限にする衝突安全性能の進化

自車だけでなく、相手車両の被害軽減まで考え抜いた衝突安全ボディを採用。車体強度の大幅な向上やフレームワークの最適化を実現し、衝突エネルギー吸収率を一段と高めるスバルグローバルプラットフォーム。キャビンを強固なピラーやフレーム類で囲うように結合することで衝突時の変形防止を図る「新環状力骨構造ボディ」。このSUBARU独自の2つの技術を掛け合わせることで、世界トップレベルの衝突安全性能を目指している。

さらに新型レガシィ アウトバックでは、フロントフレーム下に前面衝突時の衝撃をより効果的に分散させるセカンドロードパスを採用。自車の衝突安全性を高めるとともに、衝突相手車両の被害軽減を図っている。

「ポストコリジョンブレーキコントロール」では、衝突を検知するとブレーキ制御を行い、一定速度まで減速。自車が対向車線にはみ出さないようにサポートすることで、多重事故などの二次被害の抑制を図る。同時にハザードランプを自動で点滅させ、周囲に注意を促してくれる。

また、デュアルSRSエアバッグをはじめ、側面衝突時に備えるSRSサイドエアバッグ+SRSカーテンエアバッグや、前面衝突時に下肢へのダメージを軽減する運転席SRSニーエアバッグ、さらにシートベルトによる拘束保護性能を高める助手席SRSシートクッションエアバッグなど8つの乗員保護エアバッグを採用。

加えて「歩行者保護エアバッグ」は、歩行者との衝突を検知した場合、Aピラーやフロントガラス下部といった硬いパーツを覆うようにエアバッグが展開。歩行者への衝撃を緩和する。

走行性能

1.8L水平対向4気筒直噴ターボエンジンは、日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300N・mの高トルクを発生。アクセルを踏み込むとしっかりとした加速感が得られ、高速道路上での合流や追い越しなども気持ち良く行なえる。少ない燃料でより多くのエネルギーを生み出すリーン燃焼などの採用により、優れた環境性能も実現。レギュラーガソリン仕様のため経済性にも優れている。

そして、変速ショックのない滑らかな加速と、リニアなレスポンスを提供する新型リニアトロニック。変速比幅の拡大によって、発進時の力強い加速や高速巡航時の燃費性能が向上したほか、優れた静粛性も実現。さらに8速マニュアルモードを採用し、操る愉しさも一段と高めている。

また、総合安全性能のレベルを引き上げるとともに、ドライバーの意思に忠実なハンドリングや、不快な振動騒音の低減によって快適な乗り心地を提供する「スバルグローバルプラットフォーム」。新型レガシィ アウトバックではその高いポテンシャルをベースに、ボディ全体の骨格連続性を高める「フルインナーフレーム構造」や微小な変形を抑える「構造用接着剤」などを採用し、さらなる高剛性化と軽量化を実現。思いのままに運転する愉しさとともに、クルマに乗るすべての人が快適に過ごせる上質な走りを提供する。

デザイン

エクステリアデザインは、SUBARU共通のデザインフィロソフィー“DYNAMIC x SOLID”を「アウトバック」のキャラクターに適応させ、「Active & Tough」というデザインコンセプトのもと、一目見てアクティブ性能を感じられるデザインを目指した。

そのフロントは、大型化したグリル開口部を中心にダイナミックな造形とした。また、クラッディングを拡大することで、タフで力強いイメージを演出。フロントマスク全体を精悍なデザインに仕上げられている。

サイドは、ボディパネル面に厚みとボリューム感を持たせ、安心感やタフさを表現。道を選ばず、どこにでも行けそうな「逞しさ」を感じさせるデザインとなっている。
またリヤは、立体感を強調したリヤコンビネーションランプなどにより、「頼もしさ」に加え、先進的でシャープなイメージを表現。



なお、ボディカラーは、レガシィ アウトバックならではの世界観を表現する「ブリリアントブロンズ・メタリック」、「オータムグリーン・メタリック」、「サファイアブルー・パール」を新たに設定した。

インテリアデザインは、伸びやかな連続造形で開放感を表現したアッパーエリアと、適度な包まれ感を演出したロアエリアとのコンビネーションでレガシィ アウトバックらしい室内空間を表現。また大型ディスプレイとフル液晶メーターで、フラッグシップに相応しい先進感も表現されている。

本革の素材には、しなやかで自然な触感が心地良いナッパレザーを使用(Limited EXにメーカー装着オプション設定)。特殊な「なめし加工」による質感高い仕立てにより、ゆったりと包み込まれるような快適な座り心地と、体をしっかりと支える高いホールド性を両立した。カラーラインアップには、空間を上質かつ華やかに彩るタン、品のある落ち着きを感じさせるブラックの2色を用意。インパネやドアトリムを同色の表皮巻とするトータルコーディネートによって、フラッグシップモデルとしての特別感を際立たせている。

また、X-BREAK EXに、表面についた水分が染み込みにくいポリウレタン素材のシート表皮を採用。よりアクティブなシーンで活躍するだけでなく、飲み物をこぼしてしまった時など日常の使い勝手にも優れている。

パッケージ/ユーティリティ

ボディサイズを見直し、居住空間と荷室積載量を拡大。車体構造の見直しにより、スタイリッシュな外観はそのままに、ゆとりとくつろぎの空間を実現した。またロードクリアランスは、213mmの最低地上高を確保するとともに、斜面に乗り上げる時や斜面から平坦地に降りる時のアプローチアングル/ディパーチャーアングル、斜面や丘部の頂上を越える時のランプブレークオーバーアングルなども最適化。さまざまなシーンで走破性を発揮する。

リヤゲートの六連星オーナメント部のセンサーに肘など体を近づけることでリヤゲートを開けることができる、ハンズフリーオープンパワーリヤゲートを採用(X-BREAK EXはメーカー装着オプション設定)。両手がふさがっていても、簡単にリヤゲートを開けることができる。

カーゴルームは、VDA法で561L(カーゴフロアボード上部:522L、サブトランク39L)の容量を誇り、隅々まで効率よく使えるフラットな大空間の荷室スペースを実現。大きな荷物でも積み降ろししやすいワイドな開口部、後端部を軽く押し下げるだけでカバーが跳ね上がるポップアップ式トノカバー、小物や汚れた荷物でも気軽に収納できる床下のサブトランクなどと合わせて、優れた使い勝手を提供。ポップアップ式トノカバーは、取り外してサブトランクに収納することもできる。

Limited EXには、サーフボードやカヌーなどを搭載しやすいクロスバータイプルーフレールを採用。前後部分に穴を開けることで、ロープを通して固定しやすいように工夫している。また、荷物を積まないときには収納することによって、風切り音を低減している。

一方、X-BREAK EXのラダータイプルーフレールは、クロスバータイプのルーフレールに比べ、最大積載荷重を向上することでさらにさまざまな荷物を載せることを可能とした。グリーンカラーのアクセントを配した部分の裏側に、ロープフックをかけられる構造を採用して、多彩な使い方ができるよう工夫を施している。

コックピットのドライバーモニタリングシステムは、センターインフォメーションディスプレイのバイザー部に設置した専用カメラで、ドライバーを常に見守り、ドライバーのわき見や居眠りを推定した場合に、警告表示とブザーでドライバーに注意喚起を行い、安全運転をサポートする。また、この機能によってアイサイトXを使ったドライブ中も、目線を外した状態(アイズオフ運転)を防ぎ、ドライバーが主体となる運転を促してくれる。

また、11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムでは、エンターテインメント機能や、車両情報、エアコンや各種設定操作などを、ディスプレイに集約。タブレットライクで直感的な操作を実現した。

さらに、12.3インチフル液晶メーターでは、運転操作に必要な情報やアイサイトXの車両情報を、大きく、グラフィカルに表示。運転中も、最小限の視線移動で、瞬時に必要な情報を認識する事ができるようになっている。

そのほか、世界的高級オーディオメーカー「HARMAN」の伝統ある旗艦ブランド、ハーマンカードンのサウンドシステムを採用。フロント6個、リヤ4個のスピーカーとウーファーのシステムに加え、圧縮音源をオリジナルに近づけて再生する「Clari-Fi」、音質向上と消費電力の低減に貢献する「GreenEdge」などHARMAN社の最新技術も採用。乗る人すべてに高品位で臨場感あふれるステレオサウンドを提供する。

【メーカー希望小売価格(税込)】

X-BREAK EX 4,147,000円
Limited EX 4,290,000円

関連情報:https://www.subaru.jp/legacy/outback/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)



【レガシィ アウトバック新旧比較】アイサイトXの搭載など内装の質感がより高まった!

スバルが2021年10月7日に発表したフラッグシップSUVの新型レガシィ アウトバック。7年ぶりにフルモデルチェンジされ、6代目となった。エクステリアデザインはキープコンセプトのため大きな変更はないが、インテリアや装備などは大幅に刷新された。今回はレガシィ アウトバックの新旧モデルの比較を敢行。最大の違いはボディサイズだ。

【サイズ・外装比較】ボディサイズは大幅拡大し、外装はSUVらしさをより高めた

新型アウトバックはボディサイズが拡大し、全長4870mm×全幅1875mm×全高1675mm。従来モデルが全長4820mm×全幅1840mm×全高1660mmだったのに比べて全長、全幅、全高いずれもサイズが大きくなっている。

デザインは既存のコンセプトを保ちつつSUVらしさを高めた

エクステリアデザインは大きく変化してはいないが、スタイリッシュなデザインに厚みや力強さを強調したボディパネルと、一体感を増したクラッディングを組み合わせることで一目見ただけで感じられるアクティブさとタフさを表現。

フロントには大胆なデザインのヘキサゴングリルを採用した。LEDヘッドライトは従来モデルよりやや小ぶりながら、スバル車に共通するコの字のクリアランスランプを備える。フォグランプの形状も変更された。

【内装比較】11.6インチのフルHD大型ディスプレイを備え上質なインテリアに

インテリアはデザインや質感が大きく変更された。11.6インチのフルHD大画面ディスプレイを搭載したナビゲーションシステムを採用する。

乗る人すべてがゆったりくつろげる居心地の良い室内空間でアウトバックらしさを表現。

また、ハーマンカードンサウンドシステムやナッパレザーの本革シートを採用することでフラッグシップクロスオーバーSUVとしての上質感を演出した。スマートフォン感覚で快適に操作できるHMIを採用。「Apple CarPlay」「Android Auto」に対応する。

ダウンサイジングしたエンジンを搭載

搭載するエンジンは2.5リッター水平対向4気筒からダウンサイジングした1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボに変更。

新型に搭載されるエンジンの最高出力は177馬力/5200-5600rpm、最大トルク200Nm/1600-3600rpmを発揮する。

【新旧先進安全装備比較】アイサイトXを標準で装備!

安全性能も高まった。旧型はアイサイトVer.3を搭載していたが、新型ではアイサイトに加えてツーリングアシストハンズオフが使用できる新世代「アイサイトX」を標準装備。先行車追従操舵や全車速追従機能付クルーズコントロールなどを組み合わせることでアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動でアシストする便利機能だ。

また、ドライバーモニタリングシステムを搭載しており、運転手の顔を覚えて設定したシートポジションやドアミラーなど、乗り込んだ際の煩わしい操作を簡略化できるほか、運転手の脇見や居眠りを予防することもできる。

新型は2グレードを用意! 価格は414万7000円から

新型のグレード構成は「X-BREAK EX」と「Limited EX」の2つを設定しており、価格(税込)はX-BREAK EXは414万7000円、Limited EXは429万円。

Limited EXはメッキ加飾のフロントグリルや切削光輝の18インチアルミホイールなど高級感のあるスタイルが特徴だ。また、撥水ポリウレタンシートも標準装備。表面についた水分が染み込みにくいシート表皮でアクティブシーンで活躍する。

ハンズフリーオープンパワーリヤゲートをLimited EXに標準装備、X-BREAK EXをメーカーオプション設定とした。リヤゲートの六連星オーナメント部のセンサーに肘など体を近づけることで両手がふさがっていてもリヤゲートを開けることができる。

また、サーフボードやカヌーなどを搭載しやすいクロスバータイプルーフレールをLimited EXに、クロスバータイプに比べて最大積載荷重を向上することでさまざまな荷物を載せられるラダータイプルーフレールをX-BREAK EXに採用した。

生まれ変わった新型アウトバック。こうして比較すると、より装備の上質さが高まっているように感じる。ボディサイズは大型化したものの、新エンジンや安全性能も高めたことで使いやすい一台に仕上がっていると言えるだろう。

【筆者:MOTA編集部 篠田 英里夏】


【こだわりの日本仕様】スバル・レガシィ・アウトバック発表 次は「ウィルダネス」日本へ?

注目の「ウィルダネス」導入は?

執筆:Kenji Momota(桃田健史)

編集:Taro Ueno(上野太朗)

スバルは2021年10月7日、新型「レガシィ・アウトバック」日本仕様を発表した。

これを受けて、メディア向けにオンラインでの商品説明会が開かれた。

その中で、筆者(桃田健史)を含む複数のメディア関係者から「北米向けのウィルダネスについて日本導入を希望する声が多いが、その可能性はあるか?」という質問が相次いだ。

これについて、レガシィ・アウトバックの開発を統括する、スバル商品企画本部PGM(プロジェクトゼネラルマネージャー)の村田誠氏は「そのような声を頂いているが、将来の商品計画なので、ここでの回答は差し控える」と明言を避けた。

一方、商品企画本部の別の関係者は、北米で好評であり、また日本でも導入に対する期待が高いという声がスバルに寄せられているという事実を踏まえて「今後の検討(案件)として、乞うご期待」という前向きな姿勢を示した。

ウィルダネスは現在、北米専用車としてレガシィ・アウトバックの最上級に位置付けられているモデルだ。

サスペンションの仕様変更のよるリフトアップや、外装ではフロントまわりを中心として本格的なオフローダーのイメージを強調している。

見た目のイメージだけではなく、走りも鍛え抜かれているのが特徴だ。

STIに次いで「ブランド化」も?

北米スバルのホームページでは、岩場や悪路での走行シーンが画像や動画で紹介されており、こうした姿を見た日本のスバルファンからウィルダネス待望論が高まっているのだ。

ウィルダネスは、北米アウトバックで初導入された時点では単一モデルでの対応なのか、それともスバル車全体を横断するオフロードパフォーマンスブランドなのか、そうした判断をユーザーはつけることができなかった。

それがフォレスターのビックマイナーチェンジに伴い、北米フォレスターにもウィルダネスが設定されたことで、スバルとしてはSTI(スバルテクニカインターナショナル)とは別枠での新たなるブランド戦略であることが証明された。

ただし、現時点ではあくまでも北米専用設定にとどまる。

スバルは過去10年間でグローバルで販売台数と売上台数が右肩上がりとなってきたが、その源水はアメリカにある。

アメリカ国内乗用車の販売シェアは10年前の約2%から現在はその2倍となる約4%へと躍進している。

その結果、スバルの北米法人であるスバル・オブ・アメリカ (SOA)の商品企画に対する発言力は強く、そうした中でウィルダネスの発想は生まれた。

村田PGMは、北米市場から「ラギッド感と本格的な走破性」を求める声が強く、それに基づきウィルダネスを設定したと説明した。

日本仕様と欧米仕様 どう違う?

ウィルダネスに対する期待値がネット上では大きな話題になることが多い、レガシィ・アウトバック。

アメリカではアウトバックとして発売されてすでに2年以上が過ぎるほど、日本導入が遅くなってきたことが、アメリカで通常モデルに追加発売されたウィルダネスに対し日本人の興味が沸く一因になっていると思う。

では、なぜ海外に比べて2年以上も日本導入が遅くなったのか?

この点について、村田PGMを始めとしたスバル関係者からは「日本専用仕様にこだわったから」という回答だった。

海外との違いは大きく3点ある。

1点目は、エンジンだ。

北米仕様では2.5Lと2.4Lターボ、また欧州仕様では2.5Lのみとしたのに対して、日本仕様ではレヴォーグでも搭載している1.8L直噴ターボを採用した。

その理由について「動力性能と環境性能を高い次元で設定」とし、高速巡航時の燃費向上も狙ったという。

また、リニアトロニックCVTは基本的にレヴォーグと共通だがファイナルギア比はレヴォーグとは違う。

2点目は、アイサイトだ。

北米仕様ではアイサイトVer.3、また欧州仕様では次世代アイサイトを採用しているのに対して、日本仕様はレヴォーグ同様に次世代アイサイトとアイサイトXを組み合わせた最強アイサイトとしている。

3点目は……。

日本にあわせた「ウィルダネス」は?

3点目は走りだ。

北米仕様ではフリーウエイでの長距離移動、また欧州仕様ではアウトバーンでの超高速走行を視野に入れている。

対する日本仕様では乗り心地を重視しながらハンドリングを安定させるため、ショックアブソーバーの圧縮方向の減衰力を欧米仕様に比べて弱める一方で、ショックアブソーバーの伸び方向の減衰力を高めることで抑えバランスの良い走り味とした。

また、ボディは先代比で全長が50mmのびているが、ミラーtoミラーの全幅は前代同値として、最小回転半径は5.5mを維持してスバル車の基本である0次安全の見切りの良さを確保している。

アウトバックは、1994年に初代(販売総数20万台)、98年に2代目(20万台)、03年に3代目(23.9万台)としたあと、北米市場を意識してボディサイズが大型化した4代目(45万台)が大きく伸び、14年の5代目(70万台)がさらに躍進。

そして今回の6代目はスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)採用で走りが刷新され、安全性能でも欧州アセスメントのEURONCAPでファイブスターを獲得しているスバルの自信作だ。

日本仕様は、都会派の洗練された上質さを主張する「リミテッドEX」と、アクティブなアウトドアのイメージの「XブレイクEX」の2グレードだ。

ここにウィルダネスが追加設定されることを大いに期待したい。
Posted at 2021/10/13 22:18:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記
2021年10月12日 イイね!

デルタっていうとラリーの初代を指していて2代目や3代目を望んでいる訳じゃないんでしょ〜

デルタっていうとラリーの初代を指していて2代目や3代目を望んでいる訳じゃないんでしょ〜【伝説のデルタ復活!】ランチア・デルタ 欧州再導入計画が明らかに EVハッチバックとして

「誰もがデルタを望んでいる」

執筆:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)

翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ランチア・デルタが、EVのハッチバックとして生まれ変わる。ランチアブランドを欧州全域に拡大する成長計画の一端を担うことになる。

ステランティスが所有するランチアは現在、イタリアでのみ販売されている小型車のイプシロンという1つのモデルのみを展開している。しかし、ステランティスという新しい親会社のもと、アルファ・ロメオやDSと並ぶEV専用高級車ブランドとして位置づけられ、グループのプラットフォーム戦略を活用してラインナップを増やしていくことになっている。

ランチアのブランドCEOであるルカ・ナポリターノは、イタリアの新聞「Courriere della Sera」のインタビューで、新型イプシロンが2024年に登場するほか、デルタが復活することを明らかにした。

ナポリターノは、次のようにコメントしている。

「誰もがデルタを望んでおり、我々の計画から欠かすことはできません。デルタは復活し、真のデルタとなるでしょう。エキサイティングなクルマ、進歩とテクノロジーのマニフェストです。そしてもちろんEVになるでしょう」

新型デルタは、新型プジョー308やヴォグゾール・アストラに採用されているPSAグループのEMP2アーキテクチャーの後継となる、CセグメントおよびDセグメント車用のSTLA ミディアム・プラットフォームを採用する可能性がある。

一方の新型イプシロンは、プジョーe-208やヴォグゾール・コルサeに採用されている小型EV用のSTLA スマートを採用する可能性がある。

高級かつ現代的なフラッグシップへ

ナポリターノは、ランチアがスモールでコンパクトなフラッグシップモデルとなり、「エレガンスとモダニティで世界中に知られるようになったランチアの伝統を受け継ぐ」と述べている。

また、ランチアは、フランスやドイツを含む欧州各国の市場に進出する可能性があることを示唆した。オンライン販売に重点を置き、アルファ・ロメオやDSと提携して少数のディーラーを運営するようだ。

初代デルタは、1979年から1999年まで販売され、2008年から2014年までは根本的に改良されたバージョンが販売された。グループBのデルタ・インテグラーレに続いて、グループAのデルタHF 4WDとHFインテグラーレが圧勝するなど、ラリーでの成功がファンの記憶に残っている。

一方、ランチアの姉妹ブランドであるアルファ・ロメオのジャン・フィリップ・インパラートCEOは、2026年まで毎年少なくとも1つのニューモデルを発表すると述べている。この発言はイタリアのディーラーイベントにおけるもので、その後、広報担当者がロイター通信に公式に認めた。

ニューモデルの中には、来年3月に公開予定のクロスオーバー、新型トナーレも含まれている。すでに確認されているように、アルファ・ロメオは2027年以降、EVのみのブランドとなる。
Posted at 2021/10/12 22:52:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車業界あれこれ | 日記
2021年10月12日 イイね!

アラジンは当然希少だけど今だと標準のドミンゴですら台数減ったよな〜

アラジンは当然希少だけど今だと標準のドミンゴですら台数減ったよな〜25年誕生が早すぎた「たった282台」の名車「スバル・ドミンゴアラジン」! いまならバカ売れ必至の衝撃アウトドア車の中身とは

この記事をまとめると

■かつてスバルには屋根の上で寝られる小型ワンボックス車、ドミンゴアラジンが存在した
■当時は282台しか売れなかったものの、いま登場したらヒットしそうな内容だ

■ドミンゴアラジン、またそのベース車ドミンゴについて解説する

 このクオリティで当時の価格は149万円~225万円!

 コロナ禍でも楽しみ安いレジャーとして盛り上がったキャンプブームは、クルマ業界にも大きな影響を与えた。2020年の夏頃からキャンパー仕様の人気が急上昇。車両価格と維持費が安い軽自動車のキャンパーや、キャンピングカー専門業者によるコンバージョンも人気で、空前のキャンパーブームとなっているが、過去を振り返ると、自動車メーカーが最初からキャンピングカーとしての機能を架装したモデルもわずかに存在する。

 そこで今回ピックアップしたのはスバルの「ドミンゴアラジン」。1996年に発売された「屋根の上で寝られる機能を持つ軽ベースの小型ワンボックス車」だ。見た目と名前がコミカルだし、旧規格の軽自動車ベースのワンボックスで屋根の上に人が寝られる空間を作るという商品企画がブッ飛びすぎていた。同じく屋根の上で寝られる機能を備えたボンゴフレンディと並び、昔のオモシログルマを振り返る的な企画でクルマメディアに登場する機会が多いので、すぐに思い出せるクルマ好きも多いだろう。

 珍車扱いされがちなドミンゴアラジンだが、根はクソ真面目なスバルが作っただけに、今見ても細部の作り込みはなかなかすごい。注目の天井部分にはグラスファイバー製の軽量ルーフを設置した。停車時にはこれをリフトアップして、大人と子供、それぞれ1人ずつが寝転ぶことを想定して設計されている。父と子がアウトドア現場で冒険気分を味わうシーンを想定したのだろう。広々しているとは言えないまでも、親密な関係にある間柄なら大人2人でも普通に寝られる空間を確保。リフトアップした状態ならサイド部分の窓が開けられるので、寝転びながら星空を観察することもできた。天井にはアシストグリップや室内灯も装備される。テールゲートにハシゴが装備されるが、これはリフトアップの作業やメンテ時用で、天井部屋へは室内からアクセスする。

 標準仕様の「アラジンリフトアップ」のほか「アラジンキャンパー」というキャンピングカー仕様のグレードも設定。8ナンバー登録に必要なシンクや水道タンク、コンセント電源やプライバシーを守れるカーテンなども装備され、これ1台でキャンピングカーとして立派に使える仕様となっていた。当時の新車価格はキャンパー仕様ではないアラジンは2駆のMTで149万円、最上級キャンパーの4駆のATでも225万円と、今だったら爆売れするほど安い。

 同様の機構を持つミニバンの発売としては、マツダのボンゴフレンディのオートフリートップに先を越されたが、制約の多い軽ワンボックスベースのボディでの創意工夫ぶりが随所に見られる力作だ。

 ちなみにリフトアップやキャンパー仕様などの架装を手がけたのは桐生工業というスバル車のコンバージョン制作専門サプライヤーで、1961年から初代サンバーバン/トラックのボディパーツの生産を請け負い、サンバーベースのダンプや保冷車など、さまざまな特装車作りで名を馳せた職人集団である。

 また、桐生工業はスバルのエンジン生産でも実績があり、2016年からEJ20エンジンの組み立てが移管されたことでも有名。今でもスバル製エンジンのリビルド機の生産も請け負い、パワートレインの蘇生工場としても知られる。ドミンゴアラジンがわずか282台しか作られなかったのは、大量生産が難しいという事情もあった。

 ドミンゴアラジンはスバル車の架装専門の特殊技術を持った職人たちの手によって作られたので、スバルファンからは伝説的な名車のひとつとして愛されている。

 ドミンゴは11年販売されたロングセラー車

 アラジンを紹介した流れで、ドミンゴそのものについてもあらためて思い出してみよう。ドミンゴは、不朽の名車サンバーから派生した奇跡の7人乗り3列シート車で、初代モデルは90年代のRVブーム到来のはるか以前である1983年にデビュー。以来、2世代15年にわたってスバルユーザーのRV需要に応え続ける。

 時代のはるか先を読んでの小型7人乗りミニバンの投入という狙いのほか、アジアなどへの輸出向けのハイパワー版のサンバーとして開発された経緯を持つ。歴代スバル製ユニット初にして唯一の3気筒であるEF型エンジン(排気量)を搭載し、サンバーが持つ潜在能力をさらに引き出した、いわばエボリューションモデル的な位置付けにあったのだ。サンバーから受け継いだRRレイアウトによるトラクションの高さと、4輪独立懸架サスがもたらす路面追従性の良さにより、旧規格の軽自動車ベースの小さなクルマらしからぬ優れた積載能力とユーティリティ性を多方面で発揮。

 初代モデルは国内市場でもミニバン的というより、やはり軽バンの高出力バージョンとしておもに業務用で重宝され、11年も販売されたロングセラー車となった。2代目モデルでは特徴的なY字型のフレーム構造を採用し、ヨーロッパにも輸出できるレベルの前面衝突安全性を確保。2009年に筆者が初めてドイツを訪れた際、現地で初めて遭遇したスバル車はドミンゴだったことには驚いたが、ドミンゴは意外にも国際的にその実力が認められている。国によっては「SUMO」というネーミングで親しまれた。当時の欧州には7人乗りの小型ミニバン、しかも四駆の小型車は存在しなかったので、スイスなど山岳地帯で重宝されたという。ポーランドのポズナン国際見本市ではベストカー賞を受賞するなど、公式にも高く評価された実績を残しているのだ。

 1980年代の軽ワンボックスを3列シートの7人乗り車に仕立てるという発想は、昭和のおおらかな時代だったからこそ生まれたトンでも企画と思えるかも知れない。しかし、ドミンゴはベースとなったサンバーが類い稀な対荷重性能の高さを備えていたからこそ実現したクルマだった。

 4輪独立懸架サスをもつRRのフルキャブレイアウト車には、積載重量が増えても四輪接地荷重が均一に保ちやすいという大きなメリットがあり、このサンバーならではの素性が軽ワンボックスを7人乗りにしても欧州で高く評価される走りを実現したのだ。

 素性は良いとはいえ、80年代の計ワンボックスを大人7人分の荷重が載っても破綻しない操縦性に仕立てるのは、決して簡単な仕事ではなかった。当時の富士重工業車両実験部の高橋保夫さん(のちにS203などのSTI限定車を担当)や小荷田守さん(初代WRXの操縦性開発を担当)らが、故・小関典幸氏(スバルモータースポーツ活動黎明期の功労者)の指揮下でドイツのアウトバーンや福島のエビスサーキットで走り込み、苦労に苦労を重ねて煮詰めた結果得られた走りだったことを忘れないでおきたい。

 小型の7人乗り車の先駆けとして誕生し、天井で寝られる機能あり、キャンパーありの傑作仕様も生み出したドミンゴだが、ミニバンが一過性のブームではなく人気ジャンル市場として確立された1990年代の後半になって、皮肉にもその役目を終えたのだった。
Posted at 2021/10/12 22:45:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記
2021年10月11日 イイね!

調べ物〜

ルノー・メガーヌ
Loビーム HID D1S
Hiビーム ハロゲン H7
フォグランプ ハロゲン H11
ウインカー 前後S25 サイドT10(アンバー)
バックランプ S25
ナンバー灯 T10

ポジション T10
ナンバー灯 T10x37 ?




アウディTT
Loビーム ハロゲン H1 HID D2S
Hiビーム H7
フォグランプH3
ウインカー 前後S25 サイドT10
ポジション BAX9S
バックランプ S25
ナンバー灯 T10x37

ポジション H6W 
ルームランプ(センター) T10×41mm


う〜む、規格が合わないの多いな…



トヨタ
86 H24.4〜 ZN6
アリスト H9.8〜H17.1 JZS16系
アルテッツァ H10.10〜H17.7 SXE/GXE10
アルテッツァジータ H13.5〜H17.7 SXE/GXE10
アルファード H14.5〜H20.4 10系
アルファードハイブリッド H15.7〜H20.4 ATH10
イプサム H13.5〜H21.12 ACM20系
ウインダム H3.10〜H8.7 10系
ウインダム H8.8〜H13.7 20系
ヴェロッサ H13.6〜H16.4 110系
エスティマ H2.5〜H11.11 TCR10/20系
エスティマ H11.12〜H17.12 ACR/MCR30/40系
エスティマハイブリッド H13.5〜H18.5 AHR10系
カムリ H8.12〜H13.12 SXV/MCV20系
カムリ H13.10〜H17.12 ACV30系
クラウン H11.9〜H15.11 JZS/GS170系
クラウン H15.12〜H20.1 GRS180系
クラウンアスリート H11.9〜H15.11 JZS/GS170系
クラウンアスリート H15.12〜H20.1 GRS180系
クラウンマジェスタ H11.9〜H16.6 170系
クラウンマジェスタ H16.7〜H21.3 UZS180系
クラウンロイヤル H11.9〜H15.11 JZS/GS170系
クラウンロイヤル H15.12〜H20.1 GRS180系
クルーガー H12.11〜H19.3 ACU/MCU20系
クルーガーハイブリッド H12.11〜H19.3 MHU28
クレスタ H8.9〜H13.9 100系
セリカ H11.9〜H18.4 ZZT230
セルシオ H6.10〜H12.7 UCF20/21
セルシオ H12.8〜H18.5 UCF30/31
ソアラ H13.4〜H17.7 UZZ40
チェイサー H8.9〜H13.6 100系
ハイラックスサーフ H7.11〜H14.10 180系
ハイラックスサーフ H14.11〜H21.8 210系
ハリアー H9.12〜H15.1 ACU/MCU/SXU10系
ハリアー H15.2〜 ACU/GSU/MCU30系
ハリアーハイブリッド H17.3〜 MHU38W
ブレビス H13.5〜H19.5 JCG10系
プログレ H9.10〜H19.6 JCG10系
マークⅡ H8.9〜H12.9 100系
マークⅡ H12.10〜H16.10 110系
マークⅡクオリス H9.4〜H13.12 MCV/SXV2#系
ランドクルーザー H10.1〜H19.6 100系
ランドクルーザー H19.9〜 UZJ/URJ200系
ランドクルーザープラド H8.5〜H14.9 90系
ランドクルーザープラド H14.10〜H21.8 120系

レクサス
LS460 H18.9〜 USF40
LS600h H19.5〜 UVF40系
SC H17.7〜 UZZ40

日産
GT-R H19.12〜 R35
シーマ H24.5〜 Y51
スカイラインセダン H18.11〜 V36
スカイラインクーペ H19.10〜 V36
スカイラインクロスオーバー H21.7〜 J50
ティアナ H20.6〜 J32
フーガ H21.11〜 Y51
フェアレディZ H14.7〜H20.11 Z33
フェアレディZロードスター H15.10〜H21.11 Z33
フェアレディZ H20.12〜 Z34
フェアレディZ H21.10〜 Z34
ムラーノ H16.9〜H20.8 Z50
ムラーノ H20.9〜 Z51系
モコ H14.4〜H18.1 MG21S
モコ H18.2〜H23.1 MG22S

ホンダ
アコード H14.10〜H20.11 CL系
アコードワゴン H14.10〜H20.11 CM系
インスパイア H15.6〜H19.12 UC1
インスパイア H19.12〜H24.9 CP3
エリシオン H16.5〜 RR1-5
エリシオンプレステージ H18.12〜 RR1-6
オデッセイ H6.10〜H11.12 RA1/2/3/4/5
オデッセイ H11.12〜H15.9 RA6/7/8/9
オデッセイ H15.10〜H20.9 RB1/2
オデッセイ H20.10〜 RB3/4
シビック H3.9〜H7.8 EG系
シビック H17.9〜 FD系
シビックタイプRユーロ H21.11〜 FN2
ステップワゴン H8.5〜H13.3 RF1/2
ステップワゴン H13.4〜H17.4 RF3-8
ラグレイト H11.6〜H16.2 RL1
レジェンド H16.10〜 KB1

マツダ
AZワゴン H20.9〜 MJ23S
CX-5 H24.2〜 KE系
MPV H18.2〜 LY系
RX-8 H15.4〜 SE3P
アクセラスポーツ H21.6〜H25.8 BL系
アクセラセダン H21.6〜H25.8 BL系
アテンザ H20.1〜H24.11 GH系
アテンザスポーツ H20.1〜H24.11 GH系
フレアカスタムスタイル H24.10〜 MJ34S
フレアワゴン H25.4〜 MM32S

三菱
RVR H22.2〜 GA3/4W
アウトランダー H17.10〜 CW4/5W
デリカD:5 H19.1〜 CV系

スバル
BRZ H24.3〜 ZC6
ステラ H23.5〜 LA100F/110F
レヴォーグ H26.4〜 VM系
レガシィB4 H10.12〜H15.5 BE系
レガシィB4 H15.6〜H21.4 BL系
レガシィB4 H21.5〜 BM系
レガシィアウトバック H15.10〜H21.4 BP系
レガシィアウトバック H21.5〜 BR系
レガシィランカスター H10.6〜H15.5 BH系
レガシィツーリングワゴン H10.6〜H15.5 BH系
レガシィツーリングワゴン H15.6〜H21.4 BP系
レガシィツーリングワゴン H21.5〜 BR系

スズキ
MRワゴン H13.11〜H17.12 MF21S
MRワゴンH18.1〜H22.12 MF22S
スペーシア H25.3〜 MK32S
スペーシアカスタム H25.6〜 MK32S
ハスラー H26.1〜 MR31S
ワゴンR H20.9〜H24.8 MH23S
ワゴンR H24.9〜 MH34S
ワゴンRスティングレー H20.9〜H24.8 MH23S
ワゴンRスティングレー H24.9〜 MH34S

ダイハツ
ソニカ H18.6〜H21.4 L405/415S
タント H19.12〜 L375/385S
ムーヴ H14.10〜H18.9 L150/160系
ムーヴ H18.10〜H22.11 L175/185S
ムーヴ H22.12〜 LA100/110S
Posted at 2021/10/11 22:12:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記 | 日記
2021年10月10日 イイね!

アイサイトX無しの設定無いんだったらワザワザEXって名称に付けなくても良かったのでは…

アイサイトX無しの設定無いんだったらワザワザEXって名称に付けなくても良かったのでは…スバル 新型レガシィ アウトバックは全車に予防安全機能「アイサイトX」を標準装備! 価格は414万7000円~

スバルは2021年10月7日(木)、新型「レガシィ アウトバック」(日本仕様)を発表した。グレードは「X-BREAK EX」と「Limited EX」の2つを設定。価格(税込)はX-BREAK EXは414万7000円、Limited EXは429万円。

相手車両の被害軽減まで考え抜いたボディ剛性の高さが特徴

レガシィ アウトバックは1995年に北米市場で誕生して以来、乗用車とSUVの長所を融合させたクロスオーバーSUVとしての歴史を積み重ねてきた。

歴代モデルを通じて安心感や快適性、荷物を効率的に積める積載性、質感の高い内装など、クルマの本質的価値を磨き続けることで乗る人の生活をさらに豊かにするパートナーとして信頼を築き上げ、スバルのフラッグシップクロスオーバーSUVとして唯一無二のキャラクターを確立した。

今回の新型モデルも「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」というコンセプトのもと、歴代モデルが培ってきた価値に最新の技術を組み合わせることで、さらなる進化を遂げる。

ボディカラーは新色となるブリリアントブロンズ・メタリック、オータムグリーン・メタリック、サファイアブルー・パールをはじめ9色を設定した。

エンジンは低回転域から力強いトルクを発生させる1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボエンジンを採用。日常での扱いやすさを重視し、低回転域から300Nmの高トルクを発生させる。また、新型リニアトロニックは発進時の力強い加速や高速巡行時の燃費を向上させたほか、8速マニュアルモードを採用し、操る楽しさも高めている。

さらに自車だけでなく相手車両の被害軽減まで考え抜いた「スバルグローバルプラットフォーム」と衝突時の変形防止を図る「新環状力骨構造ボディ」の2つの技術を掛け合わせることで、世界トップレベルの衝突安全性能を目指した。

高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備

先進安全装備では、広角化した新開発のステレオカメラに加え、前後4つのレーダーを組み合わせることで360度カバーする「新世代アイサイト」や3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX」を全車に標準装備する。

新世代アイサイトは前側方プリクラッシュブレーキや前側方警戒アシスト、緊急時プリクラッシュステアリング、エマージェンシーレーンキープアシストを設定。

アイサイトXは渋滞時ハンズオフアシスト、渋滞時発進アシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御、アクティブレーンチェンジアシスト、ドライバー異常時対応システムを備える。

ほかにも「つながる安全」としてコネクテッドサービス「SUBARU STARLINK」を採用。11.6インチセンターインフォメーションディスプレイとGPS、車載通信機などを搭載し、24時間365日コールセンターとつながることで交通事故やトラブルが発生した際にサポートするサービスだ。

インテリアはフラッグシップクロスオーバーSUVとしての上質さを高めた

エクステリアはスピード感のあるシルエットに厚みや力強さを強調したボディパネルと、一体感を増したクラッディングを組み合わせることで一眼見ただけで感じられるアクティブさとタフさを表現した。

インテリアは乗る人すべてがゆったりくつろげる居心地の良い室内空間でレガシィ アウトバックらしさを表現。また、ハーマンカードンサウンドシステムやナッパレザーの本革シートを採用することでフラッグシップクロスオーバーSUVとしての上質感を演出した。

さらに大型センターインフォメーションディスプレイやフル液晶メーターを採用することで、運転に必要な情報の認知から操作をよりスマートにサポートする。

アクティブな使い方にも応える装備を充実させた

ほかにも、撥水ポリウレタンシートをX-BREAK EXに標準装備。表面についた水分が染み込みにくいシート表皮でアクティブシーンで活躍する。

ラゲッジルームはカーゴフロアボード上部552L、サブトランク39Lを確保し、フラットな大空間の荷室スペースを実現した。

グレード別の装備としては、ハンズフリーオープンパワーリヤゲートをLimited EXに標準装備、X-BREAK EXをメーカー装着オプション設定とした。リヤゲートの六連星オーナメント部のセンサーに肘など体を近づけることで両手がふさがっていてもリヤゲートを開けることができる。

また、サーフボードやカヌーなどを搭載しやすいクロスバータイプルーフレールをLimited EXに、クロスバータイプに比べて最大積載荷重を向上することでさまざまな荷物を載せられるラダータイプルーフレールをX-BREAK EXに採用した。

より安全性と使い勝手を高めたレガシィアウトバックの初年度計画台数は1ヶ月1200台を予定している。

【筆者:MOTA編集部】



スバルの頂点モデル「レガシィ アウトバック」正式発表。なぜ北米市場から2年も遅れて日本発売されたのか?

<北米発売は2年前。日本導入が遅れた理由とは?>

スバルが第6世代となる「レガシィ アウトバック」を発表しました。グレード展開は、グリーンの差し色でアウトドア志向を表現した「X-BREAK EX」(414万7000円)と、切削のアルミホイールでアーバンテイストを表現した「Limited EX」(429万円)の2種類です。

実は、6代目となる現行アウトバックのグローバル展開がはじまったのは2019年9月で(※グローバルでは「アウトバック」という車名で展開)、北米市場に投入されて2年後にようやく日本導入が実現しました。左ハンドルを優先して日本仕様は後から開発されたのかといえば、そうでもないようなのです。遅れた理由はなんだったのでしょうか?

<理由その1:先進運転支援システムが最新のアイサイトX>

海外向けのアウトバックのアイサイトを調べてみると、北米向けは旧世代のアイサイトVer.3相当で、2021年2月に登場した欧州向けは新世代アイサイトとなっています。一方、日本仕様はさらにハンズオフなど高度な運転支援に対応した「アイサイトX」を装備。こうしたアイサイトの違いがローンチの時期に影響、日本向けはアイサイトXを積むために時間が必要だったというわけです。

<理由その2:日本の道路環境に合う新世代の1.8Lターボの採用>

さらにエンジンも仕向地によって異なります。北米仕様では2.5L NAと2.4Lターボを設定、欧州向けは2.5L NAの設定ですが、日本のレガシィ アウトバックは1.8Lのダウンサイジングターボを搭載します。低速域で使われることが多い日本の道路環境に合わせて、燃費とパフォーマンスの両立を狙った選で、この最新世代の1.8Lターボを搭載もあって、日本仕様の発売がこのタイミングになったというのがスバル開発陣の主張です。

<レヴォーグの二番煎じではフラッグシップらしくない!?>

もっとも、1.8LターボもアイサイトXも2020年秋にデビューした現行型「レヴォーグ」に搭載されたものと基本的には同一で、フラッグシップたる“レガシィ”が約1年遅れでフルモデルチェンジするというタイムラグの理由としては少々合点がいかないかもしれません。もちろん、アイサイトXを車種ごとにキャリブレーションする必要があるため、同じタイミングでローンチするのは難しいという事情はあるのでしょうが…。

パワートレインについては最高出力177ps、最大トルク300Nmというエンジンスペック自体はレヴォーグと同じですが、ファイナルギア比やスロットルマップといった制御系を見直すことで専用の走り味を作り込んでいるために時間がかかったという部分もあるでしょう。とはいえ、レヴォーグの二番煎じという印象は否めず、フラッグシップへの採用を優先してほしかったというのがファンの偽らざる気持ちかもしれません。

<悪路走破性の向上や室内のアメニティに注目>

いずれにしても、全長4870×全幅1875×全高1670mmと従来モデルより大きくなったボディはフラッグシップに相応しく、最低地上高を従来の200mmから213mmへするなど、高められた4WDの悪路走破性にも期待がかかります。

また、インテリアではナッパレザーシートや「ハーマン/カードン」のスピーカーなどプレミアムなSUVであることを感じさせるオプションを設定。11.6インチの大型インフォメーションディスプレイでDVDを楽しめるようプレーヤーもアクセサリーとして用意されるというのはターゲットユーザーの嗜好を十分に考慮したものといえます。

はたして、スバリストと呼ばれるスバルの熱狂的なファンは、新しいレガシィ アウトバックをどのように評価するのでしょうか。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)



なぜ「レガシィ」の冠を残した? スバル新型レガシィ アウトバックへの疑問

2021年9月2日から先行予約受注がスタートしていた新型レガシィ アウトバックが、10月7日に正式発表された。

ラインナップは、上質感を高めた都会向けの「リミテッドEX(429万円)」と、アクティブでアウトドアを意識した「XブレイクEX(414万7000円)」の2グレード。9月2日から10月4日までの約1カ月間の受注はレヴォーグの売れ行きに匹敵する好調な滑り出しで、メーカー自身も驚くほどだという。受注の比率はリミテッドEXが約75%、XブレイクEXが約25%と上級グレードのほうが売れている。

さて、そんなレガシィ アウトバックについて、開発陣にいろいろと質問を投げかけてみた。

■先代の価格は341万~363万円でしたが、新型は先代に比べて66万~73万7000円高い。その理由は?

価格が上がったように思われがちですが、先代はオーディオがレス仕様からのスタートだったり、ナビゲーションもオプションでした。新型は、大型のセンターインフォメーションディスプレイであったり、アイサイトXの全車種装着であったり、さまざまな装備を標準装備としたため、この価格としました。(商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 村田 誠氏[以下、村田 誠PGM])

■「リミテッドEX」と「XブレイクEX」グレードの仕様違いについて

まず外観から言いますと、XブレイクEXのほうはよりスポーティ、タフでラギッドなイメージを強調する仕立てになっています。具体的には、リミテッドEXのほうでシルバーやクロームを使った部分を極力、ブラックで統一しています。グリルや下のカバー、フォグランプのまわりの加飾の処理もすべて黒で統一。ツヤのある黒で統一しながらも、ツヤの黒と半ツヤの黒を組み合わせることによって質感を高めています。またアルミホイールも黒の塗装ですね。

最大の違いがルーフレールで、リミテッドEXは、クロスバータイプのルーフレールですが、XブレイクEXは通常のルーフレール。XブレイクEXのほうは、より耐荷重の高い仕様にしており、耐荷重が高いのでこの上にテントを載せて張ったりできるルーフレールです。

内装の一番のポイントはシートです。XブレイクEXは撥水のポリウレタンシートを採用しました。撥水性と汚れも拭きやすいということで、アクティブなシーンで使いやすい素材です。(商品企画本部 デザイン部 田中 繁氏)

■今回から国内ではセダンを廃止したのはなぜ?

セダンの全需動向が下がっているため、つらい決断ではありましたが、今回ラインアップから外すことにいたしました。(村田 誠PGM)

■レガシィの冠を付けている理由は?

海外では「アウトバック」を名乗っていますが、国内では先代に引き続き「レガシィ」という冠を付けて、正式名称は「レガシィ アウトバック」になります。レガシィというと、国内ではやはり認知度が高いということと、スバル車のなかでレガシィはレジェンド的な存在になります。そこを大切に残していきたかったということになります。(村田 誠PGM)

■現行モデルは2019年9月から北米市場に投入されています。なぜ日本は2年遅れでの導入になったのでしょうか?

理由は2つあります。日本のお客様のニーズに合わせて、日本市場専用の環境対応エンジン(1.8L水平対向ターボ)を採用したというところと、高度運転支援システムの「アイサイトX」を装備するということで、開発に少し時間をいただきました。従いまして、アメリカに対して遅れて日本で発売したということになります。(村田 誠PGM)

■北米は2.5L・NAと2.4Lターボ、欧州は2.5L・NAエンジンですが、なぜ国内は1.8Lターボのみになったのの?

海外では2.5LのNAですとか、北米ですと2.4Lのターボエンジンもあるわけですけれども、やはり日本の市場環境を考えた際に、環境性能や動力性能が両立するエンジンとして、日本の市場にマッチしているということで、1.8Lターボを選択しております。(村田 誠PGM)

■パワートレーンでレヴォーグとの違いは?

ハードは1.8Lターボエンジン、トランスミッションともに同じです。ただし、トランスミッションはファイナルギヤ比をタイヤの関係上、変えております。これがハードについての変更点です。ソフト関係は車両重量、さらにはタイヤ径が違うので、アクセル開度に対するGの立ち上がり感といったレスポンスなどを含めてアウトバック専用でチューニングをしております。(商品企画本部 企画&総合安全性能 小野寺圭氏)

■先進安全装備の「アイサイトX」はレヴォーグと同じ内容でしょうか?

基本的な機能はレヴォーグと一緒になります。ただ、車両重量などがレヴォーグと異なりますので、それに合わせてアウトバック専用のセッティングにしております。(技術本部ADAS開発部 前田普之介氏)

■足まわりのセッティングは国内専用でしょうか?

足まわりのセッティングは国内専用です。日本はアメリカのフリーウェイや欧州のアウトバーンのような車速域ではなくて、また日本の場合は路面状況が整っているというところを生かして専用セッティングにしています。具体的にはダンパーの減衰力は、乗り心地の改善でゴツゴツ感を低減するために、圧縮側の減衰力を少し下げて、その分フワフワしないように伸び側の減衰力を上げています。また、ステアリングの操舵力については、日本の場合は路面からの外乱入力が少なく、ドライバーの修正舵も少ないので、いざドライバーがステアリングを操作したときには、手応えを感じていただけるようなセッティングとしています。クルマとの一体感を演出した国内専用のセッティングです。(技術本部 ボディー設計部 宇津木芳明氏)

■日本仕様の内外装はオーストラリア向け仕様がベース?

オーストラリアと基本仕様は同じです。日本向け仕様は、外装は6灯のLEDフォグランプが標準装備となり、外から排気口が見えづらいヒドゥンタイプのツインマフラーになっています。内装はフル液晶メーターがポイントです。あとは衝突安全性能で国内は歩行者エアバッグを付けておりますので、フードの後端のところにエアバッグが入っております。(商品企画本部 企画&総合安全性能 小野寺圭氏)

■デザインのポイントについて教えてください

今回、エクステリアデザインのコンセプトは「アクティブ×タフ」です。全体的なプロポーションの部分では、よりスポーティさを強調するようなスピード感のあるようなシルエットに仕立てながら、ボディサイドの窓肩から下の部分でしっかりと厚みを表現したり、フェンダーまわりの力強い造形を組み合わせることによって、アウトバックの唯一無二の価値を表現しております。

アウトバックといいますと樹脂部分のクラッディングパーツが特徴の1つでもありますが、今回スポーティなシルエットにしっかりとフィットするような仕立てとしました。より連続性のある動きのあるグラフィックを使いながら、機能を表現するということにも挑戦しております。

内装はフル液晶タイプのメーターがポイントになります。レヴォーグと同じセンターのインフォメーションディスプレイとのコンビネーションで先進感を表現しています。内装全般の特徴としては、開放感と安心感のある空間を組み合わせています。具体的には、インパネ上部を長い線でラウンドさせながら、座ったときの乗員の開放感を感じさせるような空間を作っています。また、シートに着座したときの腰まわりのあたり、特にシフトまわりなどは先代からボリュームを上げていますが、適度な包まれ感を表現することによって、安心して走っていける印象を持っていただけるような室内空間を作っています。

またリミテッドEXはオプションで単色のレザーを用意していますが、インストルメントパネルの中段部分にも同じ素材をコーディネートすることによって、より華やかで開放的な印象を持てるような空間になっています。(商品企画本部 デザイン部 田中 繁氏)

■デザインで苦労したポイントは?

初期の段階では、アウトバックというクルマがもともとワゴンから派生したクロスオーバーSUVということで、ワゴン方向にしたらいいのか、それともよりSUV方向にしたらいいのか、といったところでさまざまな議論がありました。その中でやはり唯一無二の価値ということで、この両立をしっかりしていこうというところで、先ほどの「アクティブ×タフ」というコンセプトでデザインをまとめました。(商品企画本部 デザイン部 田中 繁氏)

■北米と日本の外観の差について

北米においてアウトバックは、すでにかなりのお客様からアウトドアの実用的なツールとしての認知度が高まっています。国内も含めたほかの市場においては、スバルのラインアップの頂点にあるクルマという位置づけでありますし、そこをそれぞれしっかり感じていただけるような質感や存在感に特に注力してデザインを仕上げました。(商品企画本部 デザイン部 田中 繁氏)

今回のモデルは発売のタイミングが国内外で差があるという部分もありまして、やはり各市場、特に日本市場を私たちは意識しています。日本は北米より2年遅れの導入というところで、デザインが北米向けのままでいいのか、という議論がありました。そこから「上質なアウトバックとは何なのか?」というところをデザイナーに突き詰めてもらい、ヘッドライト、さらにはグリル、バンパーなども含めて北米仕様から変えております。北米の投入から2年が経ちますが、新しい風を吹き込みながら、性能ともに向上させたのが日本仕様です。(商品企画本部 企画&総合安全性能 小野寺圭氏)

〈文=ドライバーWeb編集部〉



スバル 新型「レガシィ アウトバック」を発表 アイサイトXを標準装備【動画】

スバルは2021年10月7日、日本仕様の新型レガシィ アウトバックを発表した。6代目となるレガシィ アウトバックは、すでに2020年から北米で生産し2.4L FA24型ターボを搭載し発売しているが、群馬で生産される日本仕様は専用のCB18型1.8L直噴ターボエンジンを搭載し、最新世代のアイサイトXを全車標準装備化するなど、フラッグシップにふさわしい充実した内容になっていることがアピールポイントだ。

X-BREAK EX(左)とLimited EX。フロント・グリル処理、ルーフレール形状などに相違【関連記事】新型「レガシィ・アウトバック」:https://autoprove.net/japanese-car/subaru/legacy/200934/



新型レガシィ アウトバックは、北米ではレヴォーグより一足先にスバル・グローバル・プラットフォーム(SGP)+インナーフレーム構造を採用し、トップレベルの衝突安全性能、高いボディ剛性を備えている。衝突安全性能は、フロント・サイドフレーム以外に前面衝突時の衝撃をより効果的に分散させるセカンドロードパスを組み合わせて採用し、スバル車の中でも一段と高い次元の安全性能を実現している。

Limited EX ボディサイズは、全長4870mm、全幅1875mm、全高1675mm、ホイールベース2745mm。車両重量は1690kgでDセグメントサイズに相当している。またパッケージングでは、リヤのラゲッジ容量は561L(カーゴフロアボード上部522L/サブトランク39L)とトップレベルのスペースも確保している。

Limited EXのナッパ本革シート 余裕のあるリヤシートのスペース 搭載エンジンは北米仕様が2.4LのFA24型ターボであるのに対し、日本仕様は最新の高い熱効率を実現したCB18型1.8L直噴ターボを搭載。リニアトロニックCVTトランスミッションを組み合わせている。このCVTは8段マニュアルモードも装備し、ワインディングロードなどでは自在に変速操作をして運転を楽しむことができる。

177ps/300Nmを発生するレギュラーガソリン仕様のCB18型ターボ直噴エンジン 新型アウトバックの最大のアピールポイントは、全車が最新のアイサイトXを標準装備していることだ。広角ステレオカメラ、前後左右の4個のミリ波レーダー、GPSアンテナを備え360度センシングし全方位の運転支援を行なうことができる。

また一定の条件を満たした高速道路、自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星システム「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度ADAS地図データを組み合わせることで、自車位置を正確に把握し、ステアリングのスイッチを押すと、運転支援システムが起動し、ドライバーの監視義務はあるものの50km/h以下となるとアクセル、ブレーキ、ステアリング操作が自動化、つまりハンズオフとなる「アイサイトX」が作動する。

この他に渋滞時発進アシスト、カーブ前速度制御、料金所前速度制御、70km/h以上ではアクティブレーンチェンジアシストなどの高度な運転支援機能を備えている。

X-BREAK EX この他にコネクテッド・サービスとして、縦型11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイやGPS、車載通信機などを搭載し、24時間365日コールセンターとつながることで、交通事故やトラブルが発生した際のサポートが受けられ、さらに先進事故自動通報(ヘルプネット)、SOSコールなどに対応するSUBARU i コール(安心ほっとライン)、故障診断アラートセキュリティアラートなど、常時通信接続ならではのサービスを受けることが実現している。

X-BREAK EXは撥水ポリウレタンシートを装備 新型アウトバックのデザインは「Active&Tough」というコンセプトのもと、一目見てアクティブ性能を感じられるデザインとし、特にフロント周り、前後のオーバーフェンダー処理などは北米仕様とは違い、日本専用の造形になっている。

インテリアは、11.6インチのセンターディスプレイ、デジタルメーターパネルを採用し、質感の高いトリム仕上げとすることで、フラッグシップ・クロスオーバーSUVらしい上質感を生み出している。

なお、シートはL imited EXにメーカーオプションとしてナッパレザーシート、X BREAK EXには撥水ポリウレタンシートが標準装備されている。

SUVとしての特長は、最低地上高213mmと本格クロスカントリー4WD車に匹敵する余裕のロードクリアランス、アクティブトルクスプリットAWDシステム、さらに悪路に対応するX-MODEを搭載。またタイヤは255/60R18という大径タイヤを装着している。

新型レガシィ アウトバックのグレード展開は、アクティブなライフスタイルに合わせたX-BREAK EXと、ラグジュアリー指向のLimited EXの2機種となっている。

価格帯は400万円を少し上回り、MX-5ディーゼル、RAV4ハイブリッドよりやや高く、ホンダ CR-Vハイブリッドに相当する価格帯となっている。



新型レガシィ・アウトバック販売開始! ハンズ・フリー・ドライブができる!!

10月7日、スバルは、フルモデルチェンジした新型「レガシィ・アウトバック」を発表した。

アクティブ・アンド・タフ

レガシィ・アウトバックは、クロスオーバーSUVとして、1995年に北米市場へ投入された。新型は初代から数えて6代目だ。「知的好奇心を刺激し、新たな発見を促すクロスオーバー」というコンセプトをもとに開発が進められた、とされる。

スタイリングのテーマは「Active & Tough」(アクティブ・アンド・タフ)。フロントまわりは、グリル開口部を大型化し、力強いイメージを、リアまわりは、立体感を、それぞれ強調したという。。

全長×全幅×全高=4870×1875×1675mmのボディは、旧型よりそれぞれ50mm長く、35mm幅広く、15mm背が高い。最低地上高は213mm。

ボディカラーは、新色の「ブリリアントブロンズ・メタリック」、「オータムグリーン・メタリック」、「サファイアブルー・パール」を設定。

両手がふさがっていても、リアゲートの6連星オーナメント部のセンサーに肘など身体を近づけると、自動でテールゲートがオープンする「ハンズフリーオープンパワーリアゲート」をLimited EXに標準装備する。

ナッパレザーシートも選べる

インパネ中央には、11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイとインフォテインメントシステムが設置され、各種装備をタブレット端末のように操作出来る。

オプションで選べるハーマン社の「ハーマンカードンサウンドシステム」は、フロント6個、リア4個のスピーカーとウーファーのシステムにくわえ、圧縮音源をオリジナルに近づけて再生する「Clari-Fi」、そして音質向上と消費電力の低減に貢献する「GreenEdge」などの最新技術を搭載し、臨場感あふれるステレオサウンドを楽しめるという。

わき見や居眠り運転を防止する「ドライバーモニタリングシステム」も搭載された。センターインフォメーションディスプレイのバイザー部に設置した専用カメラで、ドライバーを監視し、わき見や居眠りを推定した場合には、警告表示とブザーでドライバーに注意喚起をおこなう。

ラゲッジルーム容量は通常時561リッターで、床下にはサブトランクもあり、トノーカバーは、取り外してサブトランクに収納することも出来る。

「X-BREAK EX」については、表面についた水分が染み込みにくいポリウレタン素材のシート表皮を使用している。「Limited EX」には、オプションでナッパレザー(17万6000円)も選べる。

アイサイトXは全車標準

エンジンは、新型「レヴォーグ」とおなじ1.8リッター水平対向4気筒直噴ガソリンターボ(レギュラーガソリン仕様)で、177ps/5200~5600rpmの最高出力と300Nm/1600~3600rpmの最大トルクを発揮する。組み合わされるトランスミッションは、CVTの「リニアトロニック」だ。

高度運転支援システムの「アイサイトX」は全車に標準装備される。広角化した新開発のステレオカメラにくわえて、前後4つのレーダーを搭載し、「前側方プリクラッシュブレーキ」が装備された。見通しの悪い交差点や店舗の駐車場などから出庫するとき、前側方レーダーによって前側方から接近する車両を検知し、衝突の危険があると判断した場合は警報音やアイサイトアシストモニターなどによって注意を喚起するシステム。回避操作がおこなわれない場合はブレーキ制御が介入し、出会い頭の衝突回避をサポートするという。

「緊急時プリクラッシュステアリング」は、プリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突回避が困難な場合、周囲に回避スペースがあると判断されるとき、ステアリング制御もあわせておこない衝突回避をサポートする。

さらに、一定の条件を満たした自動車専用道路において、GPSや準天頂衛星システムの「みちびき」などからの情報と、車線単位の道路情報を持つ3D高精度地図データを組み合わせて、ハンズ・オフ運転を実現すという。

新型レガシィ・アウトバックの価格はX-BREAK EXが414万7000円、Limited EXが429万円。

文・稲垣邦康(GQ)


7年ぶり全面刷新! スバル新型「レガシィアウトバック」発表! アイサイトX標準装備で414万円から

■タフな外観に上質な内装を備えた新型アウトバック

 スバルのフラッグシップSUV「レガシィ アウトバック」(以下、アウトバック)が7年ぶりにフルモデルチェンジし、2021年10月7日に新型モデルが国内発表されました。

 アウトバックの元祖は、2代目「レガシィツーリングワゴン」に設定された「グランドワゴン」として登場(1995年)。2代目は「ランカスター」、3代目からは「アウトバック」として設定され、新型モデルは6代目になります。

 アウトバックは新しいジャンルを切り開き、その後多くのメーカーが次々とSUVやクロスオーバーを誕生させるなど、同ジャンルの先駆けとなりました。

 新型アウトバックは、ユーザーの人生に寄り添うクルマでありたいという思いを込め、高機能なアウトドアツールと上質なくつろぎ空間を融合。乗る人が出かけたくなる、新しいことを始めたくなるようなクルマを目指して開発されたといいます。

 新型アウトバックは、新しいエンジン、新しいボディ、新しいアイサイトシステムなどを採用。新世代のアウトバックとして唯一無二の価値を高めています。

 外観は、スバル共通のデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」を新型アウトバックのキャラクターに適応させ、「アクティブ&タフ」というデザインコンセプトのもとに、スバルのフラッグシップSUVとして存在感を主張するたくましいスタイルとしました。

 よりアクティブに使える「X-BREAK EX」と上級志向の「リミテッド EX」というふたつのグレードを設定。

 X-BREAK EXはラスターブラックのフロントグリルやダークメタリックの18インチアルミホイール、ルーフレールなどでアクティブさを強調、リミテッド EXはメッキ加飾のフロントグリルや切削光輝の18インチアルミホイールなど、高級感のある仕立てが特徴となります。

 内装は、これまでのスバル車のクオリティを超えた高品質な室内空間を実現しました。

 アクティブに使えるX-BREAK EXには撥水シートをアウトバック初採用するなど、タフな仕様に耐えるアイテムを装備。リミテッド EXには柔らかなナッパレザーをオプション設定し(アウトバック初)、スバル最高の上質感を表現しています。

 さらに、11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイや12.3インチのフル液晶メーターなど、SUBARUデジタルコクピットを標準装備。また、ハーマンカードン製のプレミアムスピーカーをオプション設定するなど、高級感にこだわっています。

 新型アウトバックは室内の前後長を伸ばし、より快適な室内、より広い後席の前のスペースを実現。荷室も奥行きと幅を広げてスバル最大級の広さを確保し、ゆとりある空間としました。

 また、荷室スペースを有効に活用するための装備も追加。スバルエンブレムに手をかざすことでリアゲートを開けることができる「ハンズフリーオープンパワーリヤゲート」や、ワンタッチでポップアップするトノカバーを採用し、手がふさがっていても使いやすい荷室を提供します。

 なお、最小回転半径(5.5m)やミラーtoミラーの寸法は従来モデルから変えず、取り回しの良さはキープしているのも新型アウトバックの特徴です。

■中低速で高トルクを発揮する1.8リッターターボ搭載

 新型アウトバックのパワーユニットとして、2020年にフルモデルチェンジした「レヴォーグ」で定評のある、1.8リッター直噴ターボエンジン(177馬力)を搭載しました。

 日常での使いやすさを重視し、1600回転という低回転から300Nmという高いトルクを発生。気持ちの良い加速感と走りの愉しさ、環境性能を高次元で両立しています。

 燃費性能もこのクラスとしてはトップレベルのWLTCモード13.0km/Lを達成しました。

 プラットフォームも全面刷新され、「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」とフルインナーフレーム構造を採用することで高いボディ剛性を実現。乗り心地が良く、走り始めた瞬間からスムーズに動き出すことを体感できるといいます。

 さらに、ステアリングを切った瞬間にクルマが動き始めるリニアな回頭性を実現。高速域での直進性や静粛性能が大幅に向上しました。

 駆動方式は全車AWD、悪路走破性を高める「X-MODE」も備わり、路面状況に応じた走行モードはX-BREAK EXが2モード、リミテッド EXが1モードを備えています。

 また、安全性能では、「新世代アイサイト」および3D高精度地図データを採用した高度運転支援システム「アイサイトX」を全車標準装備。

 なかでもアイサイトXは、一定の条件を満たした自動車専用道路において、安心で快適な運転を支援する仕組みです。

 渋滞時(0km/hから約50km/h)に手放し運転を可能とする「渋滞時ハンズオフアシスト」や、停止状態からスイッチ操作をすることなく発進する「渋滞時発進アシスト」、進入するカーブに合わせて適切な速度に制御する「カーブ前速度制御」、料金所の手前で、ETCゲートを安全に通過できる速度まで減速し、通過後はセット車速まで加速する「料金所前速度制御」などを備えました。

 さらに、自動車専用道路での高速走行時(約70km/hから約120km/h)に、ドライバーが方向指示器を操作するとステアリングを制御して車線変更のアシストをおこなう「アクティブレーンチェンジアシスト」や、ドライバーに異常が発生したと判断されたときに減速・停止し、ハザードランプやホーンで周囲に知らせる「ドライバー異常時対応システム」も搭載されます。

 加えて、アウトバック初なる「ドライバーモニタリングシステム」を搭載。センターインフォメーションディスプレイのバイザー部に設置した専用カメラで、ドライバーを常に見守り、わき見や居眠りを推定した場合に、警告表示とブザーでドライバーに注意喚起をおこない、安全運転をサポートします。

 この機能によって、アイサイトXを使ったドライブ中も目線を外した状態(アイズオフ運転)を防ぎ、ドライバーが主体となる運転を促します。

 また、全方位から安全性能を磨き上げてきたスバルの総合安全性能に、コネクティッド技術によるつながる安全を加えました。

 万が一の事故の被害を最小限に抑える衝突安全性能も進化。自車だけでなく、相手車両の被害軽減も考慮した衝突安全ボディの採用や、衝突を検知してブレーキを制御し一定速度まで減速および自車が対向車線にはみ出さないようにサポーすることで多重事故などの2次被害の抑制を図る「ポストコリジョンブレーキコントロール」を装備しています。

 さらに、乗員を守る8つのエアバックに加え、歩行者への衝撃を緩和する歩行者保護エアバックを搭載しました。

 新型アウトバックの開発を担当した田村誠氏は、新型アウトバックについて次のようにコメントしています。

「レガシィアウトバックは、スバルの哲学と技術の集大成としてレガシィの血統を引き継いだモデルで、世界中のお客さまから愛される存在へと成長しました。

 また、米国を中心に販売台数を年々伸長させ、スバルを支える主力商品となります。

 今回発表する日本向けの新型レガシィアウトバックは、日本のお客さまの意向を踏まえ、革新的な進化を遂げたアイサイトXや、走りの愉しさと環境性能を兼ね備えた1.8リッター直噴ターボエンジンなどスバルの技術を採用し、新しいアウトバックの唯一無二の価値を高めています」

 新型アウトバックの価格(消費税込)は、X-BREAK EXが414万7000円、リミテッド EXが429万円です。

 なお、初年度計画台数は月間1200台を目標としています。

※ ※ ※

●スバル 新型レガシィアウトバック(カッコ内は従来モデル比)
・全長:4870mm(+50mm)
・全幅:1875mm(+25mm)
・全高:1670mm(+10mm)
・ホイールベース:2745mm
・最低地上高:213mm(+13mm)
・エンジン:1.8リッター水平対向4気筒直噴ターボ
・変速機:リニアトロニックCVT
・最高出力:177馬力/5200rpm-5600rpm
・最大トルク:300Nm/1600rpm-3600rpm
・グレード:「X-BREAK EX」「リミテッド EX」の2グレード展開
Posted at 2021/10/10 10:39:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | 富士重工 | 日記

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