2022年07月18日
【訃報】三本和彦氏がご逝去されました
2022年7月16日早朝、ジャーナリストの三本和彦氏(91歳)がご逝去されたことがわかりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
文/ベストカーWeb編集部、写真/三信工房、ベストカー
■日本の自動車産業とともに歩んだ70年間
三本和彦氏は1930年生まれ、東京都出身。都内入居中の施設でお亡くなりになりました。死因は老衰と見られます。
1950年代後半、東京新聞在籍時代から自動車に関する記事を執筆し、日本におけるモータージャーナリストの第一世代として活躍、業界の礎を作った功労者でした(ご本人をこの肩書で紹介すると、「モータージャーナリストなんて堅苦しい肩書なんてまっぴら、ぼくは単なるジャーナリストだ。自動車は人々の社会や生活の中にあるもので、そこから切り離して語れるものではない」と怒られました)。
写真右が三本和彦氏、写真左は故小林彰太郎氏。自動車ジャーナリズムの第一世代として共にこの業界とともに歩んできた。写真は2011年、当編集部にて撮影
三本和彦氏の初めての愛車、スバル360
日本に自動車産業が根付き、発展し、世界へ羽ばたいてゆく過程を見つめ続け、「羊の皮をかぶった狼」や「猫足」など、いまも馴染み深いキャッチフレーズを発案。1977年から2005年までの28年間、『新車情報』(テレビ神奈川)の司会を務め、ひたすら実用重視の評価と軸のプレない消費者目線を続けたことで、ユーザーからもメーカー開発者からも、根強い支持を受けておりました。
『ベストカー』誌面にもたびたびご登場いただき、新型車評価を執筆。独特の「べらんめえ」口調で語られる辛口評価とユーザーに寄り添った目線、メーカーへの真摯な提言で、読者の人気を博しておりました。
「クルマ好きの読者へ一言」と質問したところ、「カーブを1秒速く曲がるよりも、5分早く家を出なさい」といただいた名言は、この先一生忘れません。
近年はご体調がすぐれず、誌面への登場もご無沙汰となっていた折に、このたびの訃報に接し、編集部一同残念でなりません。重ねて、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
※注記/「葬儀はごく小規模の関係者のみで予定しており、新型感染症拡大のおりもあり、弔問や弔電は謹んでお断り申し上げます」とことづかっております。関係者への電話やメールでの直接のお問い合わせはお控えいただき、静かに故人を偲んでいただけますようお願いいたします。また、「お別れの会」などにつきましては現時点では予定しておりません。そのうえで、関係者への連絡や弔意につきましては、編集部メールアドレスにご一報いただければ、当編集部がおりを見て先方へお届けいたします。
編集部メールアドレス:bestcarweb[a]kodansha-bc.jp ※[a]を@に変えて送信
新車情報好きでよく見てました…
Posted at 2022/07/18 20:04:16 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2022年07月17日
まさかの販売比率98%! スバルの全世界販売がAWDだらけなワケ
この記事をまとめると
■スバルの代表的な技術のひとつに「シンメトリカルAWD」がある
■グローバルで販売されているスバル車のじつに98%がAWD
■「スバル=AWD」のイメージが根付いた理由について解説する
グローバルでのAWD比率は98%!
スバルというブランドに、どんなイメージを持っているだろうか。
現在はSUBARUという社名だが、もともとは富士重工業というお堅い名前だったこともあって質実剛健という印象も強い。また、ルーツとなるのが戦前に「隼」や「疾風」といった軍用機を作っていた中島飛行機にあることから航空機との関係性を連想するファンも多いだろう。実際、いまでもSUBARUは航空機産業に関わっている。
自動車のテクノロジーでいえば、先進運転支援システム、衝突被害軽減ブレーキの代名詞ともいえる「アイサイト」のイメージが強い。そのほか、コアテクノロジーとして「ボクサー」と呼ばれる水平対向エンジンもスバルの伝統といえる。そしてボクサーエンジンと切っても切れない関係にあるのが左右対称のパワートレイン「シンメトリカルAWD」である。
なにしろ、スバルのクルマはAWD(全輪駆動)比率が非常に高い。同社の発表によれば、2018年~2020年までのグローバル販売実績ベースでデータをとると、なんとスバル車の98%がAWDなのだという(OEM販売車を除く)。
FRしか設定のないスポーツクーペ「BRZ」がなければ、スバルのAWD比率は限りなく100%に近づくことは確実だ。実際、日本で買えるスバルのFF車というのはインプレッサに用意されているくらいで、フォレスターやレヴォーグはAWDしか設定されていない。
さて、スバルが4WD(四輪駆動)ではなく、AWDと表現しているのはカッコつけているわけではなく、技術的な意思が込められている。
あらためて乗用車における4WDシステムを分類してみよう。もっともベーシックといえるのが、スズキ・ジムニーなどに採用されているマニュアル操作によって切り替えるパートタイム式である。コンパクトカーやミニバンなどで多いのが、普段は2WDでスリッピーなシチュエーションだけ自動的に4WDになるもので、スタンバイ式などと呼ばれている。
こうしたシステムには、タフネスや燃費などのメリットもあるが、スバルは常に四輪を駆動させることで走りにおけるスバルらしさを表現している。そのこだわりとして常時四輪駆動はマストであり、「AWD」という表記は常時全輪駆動となっていることを示しているのだ。
初めはパートタイム式4WDだった
もっとも、スバルにおける最初の四輪駆動はパートタイム式だった。
それが1972年9月にローンチされた「レオーネ4WDエステートバン」である。バン(商用車)なので、厳密には乗用車とはいえないが、レオーネワゴンのボディ形状であったことから日本初の乗用タイプの4WDといわれるエポックメーキングなモデルだ。
この当時は、まだセンターデフや電子制御といったものはなく、トランスファーレバーでFFと4WDを切り換えるパートタイム式を採用していた。そもそも、当時のスバル車は水平対向エンジンを縦置きにしたFFアーキテクチャが基本となっていたのだ。
水平対向エンジンの後ろにトランスミッションを置くというスバル伝統のレイアウトから、トランスミッションにプロペラシャフトを生やしてリヤデファレンシャルに駆動力を送れば4WDにできるという発想が生まれ。それがレオーネ4WDにつながったのは、スバリストと呼ばれる熱心なファンでなくともよく知られている話だろう。なお、最初のレオーネ4WDではリヤデファレンシャルの一部を日産ブルーバード(当時はFRだった)から流用していたというのも有名なエピソードだ。
そうしてスバル独自のパワートレインが4WDと相性が良かったことで、徐々に4WD比率は高まっていったというわけだ。レガシィGTやインプレッサWRXといった2.0リッターターボモデルと4WDの組み合わせは、スバル・ブランドにオンロードで気持ちよく走れるスポーツ4WDというカテゴリーでのパフォーマンスイメージを与えるようになっていった。
こうして4WDが欠かせないものになっていく流れにおいて、前述したように常時全輪駆動がスバル4WDのアイデンティティとなり、左右対称でバランスのよいレイアウトも含めて、シンメトリカルAWDいうコアテクノロジーにつながった。
さらに世界的なクロスオーバーSUVムーブメントによって、レガシィアウトバック、フォレスター、XVといったSUVラインアップの存在感が増していった。こうした背景が結果としてスバルのAWD比率を高めていったのだ。
Posted at 2022/07/17 06:46:05 | |
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富士重工 | 日記
2022年07月16日
アルゼンチン発『トヨタ・カローラGRスポーツTCR』がホモロゲ公認を取得、8月に実戦投入へ
2021年12月に“アルゼンチン”でシェイクダウンを実施し、2022年4月にはTCR規定を統括するWSC技術部門監督のもと、完全なホモロゲーション取得に向けた審査に臨んだ新型『トヨタ・カローラセダンGRスポーツTCR(仮称)』が、晴れて公認手続きを完了し正式なTCR認証を取得。8月27~28日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されるTCRサウスアメリカ・シリーズの第6戦で実戦デビューする予定となった。
アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)と、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、今から約2年前にプロジェクトが公となった新型TCRモデルの開発計画を粛々と進行させてきた。
その新型TCRモデルは正式デビューと本格デリバリーに先立ち、昨年末にはその姿を初公開するとともに、約2年の歳月を掛けてプロジェクトを担ってきたTGRAのメンバーたちを前に、TOYOTA GAZOO Racingラテンアメリカと契約を結ぶエース、マティアス・ロッシの手でトラックデビューを飾っていた。
アルゼンチンのコルドバ州北部、アルタグラシアに位置するアウトドローモ・オスカー・カバレンで実施されたテストには、WTCC世界ツーリングカー選手権3冠を誇る地元の英雄ホセ-マリア・ロペスも姿を見せ、まずは開発プロジェクトを牽引した現地法人CEO兼TGRA代表ダニエル・エレーロの手でコースイン。
「このプロジェクトにより、アルゼンチン国内でのマニュファクチャリング業務をさらに拡大することになるだろう」と語っていたエレーロ代表も「カローラのパフォーマンスに感銘を受けた」と、その仕上がりに手応えを得ていた。
昨年の段階でこの新型TCRモデルのグローバルな販売を計画していたTGRAだが、広報担当者によれば「もちろん、この新型TCR車両は世界中のTCRシリーズで活動するカスタマーに向け、グローバル展開することを目指して開発されています。TGRのネットワークと協力し、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアのチームに技術サポートを提供する予定です」と、早くも来季に向けたデリバリーに意欲を見せる。
■「日本のGRカンパニーやTGRヨーロッパと協力していく」とTGRA。BoPも決定
「我々TGRAとしては、TCR競技用のトヨタ車の開発とその後のホモロゲーション、製造、およびマーケティングにのみ責任を負っています。このように、我々は日本のGRカンパニーやTGRヨーロッパと協力して取り組んでいく計画です」
この4月にもイタリアの小規模コンストラクターであるテクノドン・スポーツが開発した『フィアット・ティーポTCR』と同時に、ドイツ、イタリアでTCRホモロゲ取得プロセスに臨んでいた新型『トヨタ・カローラセダンGRスポーツTCR(仮称)』だが、すでに地域ホモロゲーションを持ち、一足先にグローバル公認取得を果たしたフィアットに遅れること約2カ月で、公認手続きが無事に完了したことが発表された。
7月6日に発行された『TCR Technical Bulletin n.7』に従い、TCR認定車リストに追加されたカローラは、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)測定の結果、バラストなしの1265kg(耐久レース時は1250kg)のレーシングウエイトに。トヨタ初の過給ダウンサイジングターボとして登場した2リッター直列4気筒エンジンの“8AR-FTS”型を搭載するエンジンは、ECU制御による出力で100%、最低地上高は80mmの割り当てとなった。
一方、同じブルテンに記載された『フィアット・ティーポTCR』も、ミニマム・レーシング・ウエイトが10kg削減され、1265kgから1255kgに。最低地上高も80mmから70mmに減じる措置が採られた。
将来的にはWTCR世界ツーリングカー・カップを頂点に、ヨーロッパ、アジア、そしてサウスアメリカなど各地域のリージョン選手権や、日本を含む各国のTCR認可シリーズに参戦するべくデリバリーが開始される計画の新型『トヨタ・カローラセダンGRスポーツTCR(仮称)』だが、前出のとおり本格販売に先立ち、盛り上がりを見せる創設2年目地元のリージョン選手権、TCRサウスアメリカの第6戦でレースデビューを飾る予定で、チームやドライバーもTGRAによる“セミワークス体制”となることが予想されている。
Posted at 2022/07/16 22:41:39 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2022年07月16日
最初は迷いがち!? 自転車のタイヤ「仏式バルブ」の空気の入れ方
昨今の自転車ブームもあって、街中でもロードバイクやクロスバイクといった、スポーツタイプの自転車を多く見かけるようになりました。そのカッコ良さに憧れて手に入れたという人も多いかもしれませんが、予備知識なしで購入してしまうと思わぬところに落とし穴があるもの。その代表的な例が、タイヤの空気の入れ方です。
スポーツタイプの自転車の多くに使われているタイヤチューブは「仏式バルブ」ですが、空気を入れる際にちょっとしたコツがあります。いざ空気を入れる時になって「あれ? どうやるんだっけ?」「おかしい、全然入らない……」と、なってしまわないように、「仏式バルブ」の空気の入れ方を紹介します。
まず、バルブ先端のキャップを外します。そして、次が最大のポイント。バルブ先端の小さなナットを回して緩めます。このナットは外れないようになっているので、止まるところまで回します。そうすることで空気が通るようになります。日本国内で最も流通している「英式バルブ」ではこの作業が必要ないので、最初は多くの人がここでつまづいてしまうようです。
しっかり緩めたら、バルブの先端を2、3回ほど軽く押して“プシュッ”と空気が抜けることを確認します。問題なく空気が通っていれば、「仏式バルブ」用の空気入れの口金をしっかりかぶせ、レバーを倒してロックします。専用の空気入れがない場合は、仏式を英式に変換するアダプターを装着します。アダプターは大体100円前後で手に入ります。
空気入れの口金がしっかり固定されていれば、後はハンドルを上下させて空気を入れるだけです。この時、せかせかと上下させるのではなく、最大限に引き伸ばした後、しっかり最後まで押し込むように心がけましょう。じつはこの方が、何度も上下させるよりも多くの空気が高い圧力で入ります。
空気圧計を確認しながら空気を入れ、タイヤの側面に書かれた数値に近いところまで入れます。空気を入れ終わったら、最初に緩めた先端のナットを忘れずに締め、キャップをかぶせて完了です。
スポーツタイプの自転車は、とくに空気圧のコンディションが走りに影響します。また、適正な空気圧を保つことでパンク予防にもつながります。タイヤが細く、空気の減り(抜け)も早いので、1週間に一度は空気圧をチェックしましょう。手をかけてあげるほど愛着も深まるはず。必要なチェックを忘れずに、自転車のある生活を楽しみたいものです。
Posted at 2022/07/16 14:00:11 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2022年07月15日
S660用セミバケットシートを限定発売…約30mmローポジション 無限
無限(M-TEC)は、ホンダ『S660』用セミバケットシート(ドライバー側)を65脚限定で発売する。
新製品は、S660の標準装着シート座面より約30mmローポジション化を実現した保安基準適合のセミバケットシート。高いニーサポートとフルモノコック構造のスーパーアラミド製バックレストシェルを採用し、リクライニング機能を持ちながら、高い剛性とホールド性を実現する。
表皮は高級感あるスエード調素材で、背もたれと座面部分は通気性の高いメッシュ素材を使用。また、体圧を効果的に分散する腿部の二分割式クッションを装備する。
専用シートレール付きで価格は34万1000円。65脚のうち35脚を抽選販売とし、ホンダ販売店や無限パーツ取扱店を通じて、7月14日から21日まで申込みを受け付ける。
Posted at 2022/07/15 22:14:48 | |
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自動車業界あれこれ | 日記