
追記事項もあるので、最後まで見てね。
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災害等の不測事態に対するリスク管理(対応)ついて、今ほど求められている時はないと感じる。想定されるリスクの一つに、ライフラインの遮断が真っ先に挙げられるだろう。
幸いなことに、我が地区は、2011年の東日本大震災以来、計画停電以外では、一度も停電となったことは無いが、それでも、最近の異常気象など、短期、長期とわず、停電に絶対にならないなどとは誰も言えないと思う。
短期の停電は、たとえば半日程度なら、ある程度我慢が出来るだろう。情報収集だけは最低限必要かと思うので、乾電池対応のラジオや、スマホなどの充電手段(モバイル通信インフラが途絶えていないという想定ではあるが)は、最低限確保しておきたい。
長期にわたる停電が生じたら、どうだろうか。多少の飲み水や、数日の保存食、カセットコンロなどの調理器具は一応用意し、それなりの備えはしている。
一方、我が家には、i-MiEVを購入した際に、思い切って導入した太陽光発電がある。猫の額ほどの屋根ではあるが、晴れていれば、初夏には3kW近くは得られる。冬には1kWに満たない場合のあるが、太陽光&EVを所有していれば、短時間であっても、太陽光で発電した電気を直接にEVに蓄積できればいいなあと思ってもおかしくないでしょう。
太陽光発電システムは、停電時に予備として使われる自立発電用のコンセントが備え付けられている。このコンセントは100Vであるので、EV用の200V充電ケーブルは直接さすことが出来ない。
しかしながら、100V-200V変換ケーブルを使えば、停電時にも100Vコンセントから我が家のi-MiEVやリーフにも充電できるのではないかと考えた。100V充電ケーブルを使えばいいかもしれないが、安いものでもないので、仕様上、出来ないのであれば、無駄になりますし。。。
そもそも、自立運転の電力がEVの充電に使えるかどうかは実は怪しい。パワコンの説明書を見ると、「発電電力より消費電力が小さな機器を使用してください」との記載がある。つまり曇ってくると1.5kW未満となるので、そのような不安定な状況ではEVに充電できないかもしれない。仕様上、当然なのかもしれないが、やってみないと納得がいかないのが性分です。
ということで、検証実験の前準備に取り掛かることにしました。
前準備とは、表題のとおりです。100V電源から、200Vケーブルで充電できるかどうかです。
それには、100-200V変換ケーブルが必要です。ネットオークション等で4000-5000円くらいで取引されています。購入するにも、ダメだった時に無駄になります。そこで、EVOCサイトで本当に使えるかどうかを問うたところ、なんと、みんカラ友達のcosmo8さんが、早速リーフ用に人柱になっていただき、なんと変換ケーブルまでも用意されて試してくれました!その結果、リーフは使えるという情報を頂きました。さらに、この変換ケーブルを使ってみてはという何とも心温まるお言葉を頂き、それに甘んじてしまいまして、わざわざ近くまで持ってきてくださりました。本当にありがとうございます。早速、その変換ケーブルを用いて、(i-MiEV、リーフ)×(i-MiEV用200V充電ケーブル、リーフ用200V充電ケーブル)の4通りを試してみました。
さて、結果は如何に!
結論から申しますと、以下のようになりました。
ケーブル 車両 結果
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① i-MiEV用 i-MiEV(M) NG
② リーフ用 i-MiEV(M) OK
③ i-MiEV用 リーフ NG
④ リーフ用 リーフ OK
つまり、
リーフ用の200V充電ケーブルはいずれの車両にも充電できましたが、三菱i-MiEV用の200V充電充電ケーブルは、使えないことが判明しました。
i-MiEV用の200V充電充電ケーブルのコントローラは、電圧等をチェックしていて、それをだます回路を組み込むなどの工夫をすると使えるとの情報を頂いていたのですが、きっとそのような対応が必要なのでしょう。そう考えると、リーフ用の充電器は100V、200Vいずれにも対応する冗長性のあるコントローラであるようです。
以下、詳細状況です。
①i-MiEVの200V充電ケーブル & i-MiEV
とりあえず、自宅の外にあるコンセントを利用しました。このコンセントはアース端子がありません。まずは、そのままアース無で使ってみます。
充電ケーブルをつなぐとREADYランプが点灯!アースなしでも大丈夫なのか?!
この状態から充電プラグを車両にさすと、、、あっさりCHARGEランプが点灯します。えっ!いけるんか!と肩透かしを一瞬感じましたが、、、、、、、、
200V充電時、EVマネージャが起動し充電していることが分かるのですが、確かに、100V変換ケーブル介してもEVマネージャが起動しました。しかし、CHARGEランプは点灯しているがEVマネージャの表示は数秒で消灯してしまいました。 どうやら車両には充電されていないようです。NGでした。アースをとってもダメでした。また、車両側に充電プラグを接続した後に、コンセントにさしても駄目でした。
② リーフの200V充電ケーブル & i-MiEV
クランプ式の電力メータを同時にご覧ください。まずは、アースをとらないで充電ケーブルをつなぐと、READYランプが点滅! これではだめですね。
それで、ご覧の様に変換ケーブルに付属しているアースクリップに針金を取り付け、片方を接地すると、READYランプが点灯しました!
恐る恐る充電プラグをi-MiEVにさすと、、、、ご覧のとおり、見事充電が始まりました。\(^o^)/
充電していない時の消費電力は0.441kW、充電中は1.806kW(漏電ブレーカー直下の宅内全電力)、差引1.365kW(ケーブルに流れている電力)。
100Vではケーブルに14A近く流れていることになりますね。定格15A以下です。
一方、i-MiEVに取り付けているEVマネージャの充電率は、88.0%→88.5%と上昇し、確かに充電されていることを確認できました!

③ i-MiEVの200V充電ケーブル & リーフ
i-MiEVにはできなかったので、のぞみは薄いが、やってみないと分からない。。。。。 やはり、NGでした。i-MiEVの時と同じで、CAHRGEランプまでは点灯するが、車両には充電されていません。
ちなみに、200Vコンセントでは、問題なくi-MiEV用充電ケーブルでリーフは充電できます。
④最後に、リーフ200V充電ケーブル & リーフ
これは、この変換ケーブルを用意してくださったcosmo8さんのご報告通り、全く問題なく使えました。電流は、同じく14A(プラグイン前後での差分)近く流れています。
ということで、以上、100-200V変換ケーブルで各組合せで充電できるかどうか検証した結果
結論
・リーフの充電ケーブルなら、系統100Vから変換ケーブルでどちらの車両にも充電できる。
・電流は14A近く流れる。通常のコンセント定格15A以下である。
ということが分かりました。もし100Vを利用するなら専用コンセントを用意すべきですね。
使用した充電ケーブルです。
i-MiEV(M)の充電ケーブル定格
リーフの充電ケーブル定格
なお
、本レポートは、あくまでも変換ケーブルを推奨しているものではありません。
ご覧の通り、どちらの充電器ににも
警告表示しています。ですので、お決まりの参考にされるのであれば、自己責任でお願いします。
三菱の充電ケーブルコントローラ
リーフの充電ケーブルコントローラ
さて、天気のいい日を見計らって、太陽光自立運転に切り替え、太陽光発電電力でEVへの充電ができるかどうか検証します。
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2017/9/24追記
以下コメント頂きましたので追記します。
これをやると車載データーに残って、故障した場合の保証が無くなるリスクがあるのでそこまで含めて公表した方がいいです。
他の要因による故障も保証されなくなる可能性もあるので、変換ケーブルで節約した費用とは比べ物にならない損失になるかもしれませんよ。
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2017/10/1追記
その後、何回か実施しましたが、ダイアグには何も記録されていませんでした。上記記述に関しては、余計な心配ですね。我が充電環境では、特に問題はないと思います。
(AV関連の何かエラーででいました(-_-;)おそらくACC電源供給オーバーでしょう)