プリウスPHVのモニター最終日です。
天気がよければ、伊豆にでも出かけようと考えていましたが、生憎の天気!また、今日は夕方5時に車を戻さないといけません。
ということで、近くの宮が瀬ダムまでプチドライブ。帰りにG-stationで200V充電を体験して、帰って来ました。
自宅からは、宮が瀬ダムまでは23kmほどです。 満充電状態のプリウスPHVのEV可能距離は20.5kmでした。 EV走行だけでは到達できません。 途中までHV走行で電気を温存し、ダム湖畔手前の3kmほどの急坂でEV走行を試してきました。
宮が瀬ダムまでは250mm以上の標高差があります。特に、ダム湖畔近くまでは比較的平坦なのですが、湖畔近くで急に登りとなります。 ルートラボの標高グラフで確認すると、赤のマーキングの箇所など、1.1kmで110mの標高差があり、なんと斜度にして9.3%もあります。 i-MiEVでは斜度が9%もあると、1kwhあたり多分2km以下しか走りません。平坦な場所での1/4以下です。
ダム湖畔まであと4km程の距離となったところで、HVモードからEV走行に替えます。EV走行距離は11.3kmです。
丁度信号で停車したところ。いよいよ、これから3kmほどの急坂が続きます。
PWRモードに切り替え、ストレスなくどんどん登っていきます。 先ほど信号待ちで、後についていた1BOXカーは、見えなくなりました。 しかし、何度かカーブを曲がりきった時、インジケータのバーが振り切れないように、踏み込み加減を調整していたのですが、チョッとスピード出し過ぎたのか、踏み込み過ぎてエンジン始動してしまいました。 あらら! ガソリン併用でパワー十分なのですが、EV走行のダイレクト感が凄すぎて、それには及ばず、、、。
天気だったら気持ち良いだろうなあと思いながら、湖畔をゆっくり流します。
このときEV走行距離表示は2.3kmでした。登る前は11.3kmだったので、9km分の電池を使いました。 実走行距離は2.5kmくらいだったでしょうか。
曇天の宮が瀬ダムのパーキングでの一枚。
さて、帰りは、eConnectの充電ステーションで近くの充電設備を検索してみました。
(なぜか、HDDナビシステムの充電ステーション検索では、近くには無いとの音声が流れ、見つけてくれませんでした。検索範囲の設定があるのでしょうね。)
スマホで検索し、少し遠回りになりますが、ネッツトヨタ湘南 中津店が一番近くにありました。
一応、℡して利用可能かどうかを問い合わせて見ます。 TEL番号にタッチするだけで即通話可能です。 ナビシステムと連動しているので、ハンズフリーで利用できます。
ネッツトヨタ湘南 中津店では、店長さんが出てきてくださり、対応してくださりました。 メンバーカードは引渡し時に間に合わなかったのでもらいませんでしたが、モニター中であることを申し出ると、無料でした。
どうやら第一号の様です。 充電ガンには、ぷちぷちが巻いていました。 50分くらいお世話になり、13.4km分程充電させてもらいました。
さすが、トップシェアのトヨタです。日本全国全店舗に配備されると、充電インフラという観点では、最強ですね。 これが急速充電器であれば、さらに良いのに!
さて、このあと、帰り道、ノジマ相模原店にも充電設備があると検索されたので、寄り道しました。しかし、旧タイプの丸型コンセントだったのでプリウスPHVには使えません(i-MiEV11型にも然り)。 G-starion以外の情報は宛てにしてはいけないかも。 店舗には10型のi-MiEVが止まっていました。
帰宅後、10日間の感謝の意を込めて、車内外をきれいにしました。
洗車していると、気付いたのですが、リアのタイヤハウスは、やわらかいラバーで覆われいます。
石などがタイヤで跳ねられても、音を吸収する役割を果たすことと思います。プリウスはじめ他のトヨタ車は良く分かりませんが、このような目に見えないところでの配慮はさすが世界のトヨタだなあと思った次第です。
夕方、指定の5時ぴったりに、引き取り時のトヨタディーラへ到着。 モニター車を戻す今日は、妻にi-MiEVで一緒に来てもらいました。 10日間、なかなか並んた写真を取る機会がなかったので、2台の駐車スペースをわざわざ開けてもらい撮らせてもらいました。
10日間、とても充実した試乗モニター体験でした。
『プリウス プラグイン ハイブリッド』は、EV走行機能を搭載し、HV車の最大の特徴である高い燃費性能を、更に進化させた超完成度の高い車でした。この先進技術を10日間も体験するという貴重な機会を頂、大変感謝しています。
また、先進のプラグインハイブリッド車のみならず、それをサポートするインフラ(充電設備や、ドライブサポート)についても、少しは体験でき、感想を記すことができました。稚拙な記事でしたが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。どうもありがとうございました。
======追記事項(2012.2.28)ここから=====
PHVに対する不満点は? という問いに対して、「特に不満点は無い」と断言できます。とても完成された車です。
しかしながら、モニター終了後に追記するの何なんですが、これまでの車と違っているなあと気付いた点が3つほどありましたので、その内容について追記しておきます。
あくまでも、私の少ない車歴のなかでの感想ということで参考にしてください。
①停止時に、多分ガソリンと思いますが、タンクの中でゆれるようなタプンと音と、車体の振動を感じました。
②停止寸前にブレーキ制動が急に上がり、何も意識しないと、ガクンと止まり、車体にかすかなピッチング(上下動)が起きる。
③中3の息子のコメントだったのですが、モータのキーンという音が聞こえる。回生ブレーキ中は多少大きくなると云っていました。
①は、全然気になるほどではありません。あーっ、ガソリンが入ってるんだなあと納得する感覚です。
②は、これまで乗ってきた車のなかで、初めての体験でした。しかし、5日くらい乗ると、ブレーキのかけ具合で対応できるところまで来ました。慣れも問題かと。 一度試乗されるときっと直ぐ分かります。
③は、五十路を過ぎた私には、多少聞こえるものの、全然気になりません。むしろ、モータの心地よい音も良いものと思っています。 なお、息子には、i-MiEVでも聞こえるといっていますが、MiEVの音よりも音が大きいようです。
上の3点は、他の長所と比較すれば、他愛の無いことですので、ご参考までに。
最後に、既存のEV車のようにトルク感とダイレクト感をプリウスPHVのEV走行に期待はしてはいけないと感じました。
プリウスPHVのEVは HV走行におけるモータ走行を20km以上に延長するものではありますが、モータの特徴を生かしたパワー感を出す味付けにはしていません。HV走行の燃費を倍や3倍とする機能と感じました。
プリウスPHV≠HV+EV(単なる組み合わせで無い)
つまり、
プリウスPHV=HV×EV(HVとEVのIntegration)
という感覚ですね。
======追記事項(2012.2.28)ここまで=====