スマートカーオディオとか、車載PCオーディオとか、CarPCオーディオとか言われているAndroid OS車載オーディオを取り付けました。
リーフのグレードSにこの手のCarPCを搭載して、LeafSPYを使っていた方がいらっしゃいましたし、ネットでは無料のナビアプリをインストールされて使っているかたをお見受けしていたのですが、気になっておりました。
三菱電動車両サポート対応のEVsmartが満空情報を表示するようになって、EVsmartの使い勝手が高まったし、特に満空情報は車の中からでもすぐアクセスして、確認、ついでにそのQCスポットまでのナビもやってもらえばいいなあと思っておりましたので、このCarPCを搭載して出来ないかと考えていました。
バッテリー情報を表示するcaniOnも同時に起動しておれば、専用スマホを確保する必要なく、走行ログをとることも出来るはずです。
ということで、値段も3万円を切っていたこともあって、興味本位に購入したわけです。一週間ほど触ってみて、大体こいつの癖がわかってきましたので、レポートしてみます。
なお、現在は同種のメモリ2Gタイプにバージョンupしています。
https://minkara.carview.co.jp/userid/247335/car/932446/8810572/parts.aspx
総評
2DINカーオーディオに、スマホと同等なアプリを入れて、車載を前提に、低温高温高湿になる過酷な環境においても使えるタブレットといったところでしょうか。
カーオーディオとしての基本機能(AM,FM,CDの再生)は当然搭載していて、DVD再生も可能、SDメモリやUSBメモリに格納した音楽も再生できます。スマホやタブレットのAndroid機は汎用USBケーブルでストレージとして、iPhpone4S以前のiPodなど、旧世代iPodコネクタ対応として、一応音楽ソースとして使えるようです。
また、ミラーリング機能もあって、Androidスマホ端末ではUSBケーブルを介して完全ミラーリング(カーPC側でもスマホ操作)が可能です。
Bluetooth でペアリングして電話や、音楽再生もできました!が、Bluetoothでの音は通信で劣化しているのでしょう。厚みのない音になってしまいます。それ以外オーディオの音質に関して、私には全く不満は有りません。音にこだわりのある方には、そもそもこのようなカーオーディオを選択しないのではないでしょうか。私がいい音と感じるのは、きっと、スピーカーの性能の影響が大きいと思います。私のMはスピーカーレスだったので、ツイーターが別体となった、後付のスピーカーを取り付けましたが、そのせいなのかもしれませんが、結構満足しています。
オーディオ関係で、ちょっと残念なのは、
・プリセットした局の名称を入れられない(表示は周波数だけで素っ気ない)
・プリセットした放送局をLockできない。つまり、サーチを触ると、せっかくプリセットした局に上書きされてします。
かゆいところでは、
・1620Hzなどの日本独特の交通情報放送局、ハイウエイ情報を割り振ったボタンなどは有りません。
→自分でプリセットしておく必要があります。
・CDローディングに少し時間がかかる。
・録音機能はない。
・当然、ワンセグ、フルセグは非搭載です。 まあ、私はなくてもいいですが。。
でも、以上の残念な部分は、割り切りと慣れでカバーできることでしょう。
FMラジオ画面です。数字しか出ません。
さて、肝心なAndroid機としての印象ですが、PCと謳うのは少し言い過ぎかもしれません。実際商品名もMultiMedia Navigation Systemとなっています。(Naviは入っていなんですけどね)、まあ、カーオーディオの部類のようです。
Andoroid機として、惜しいところ
① 無料カーナビアプリのYahooカーナビが使えないことが、一番の減点部分です。
本当に惜しいのですが、問題なく起動しますし、目的地もネットの幅広い情報から検索できますし、目的地までのルート検索も出来るのですが、いざ、コースを設定して、最後のナビ案内の機能がスタートしないのです。本当に惜しい! Yahooカーナビ側の問題なのか、この機器の問題なのか分かりません。おそらく簡単な設定か想定外の条件だと思うのですが、Yahoo側は、国内のスマホをつかった場合を想定しているので、問い合わせましたが、サポート外だそうですし、機器ベンダー側にも、不具合情報としてインプットはしましたが、対応してもらえるかどうかは約束されていません。
そのうち、どちらかのアップデートされて使えるようになればいいかとのんきな気分でいています。
② 開発者オプションに入れない。(7回タップしても表れない)
これが出来ないとなぜ問題かというと、
これもメジャーなインターネットラジオRadikoの無料版が使えないことがわかりました。
「擬似ロケーションを無効にする」チェックが必要なのです。それには、開発者オプションを開く必要が有ります。
もしかして、本機は、サブアカウントで立ち上がっているのかもしれません。
ベンダーに開発者オプションに入ることができるかどうかを問い合わせ中ですが、まだ返事はきていません。ネットの情報では、「EasyTether Lite」などを使って、開発者オプションを表せることに成功した方がいるようです。
→Radiko使えるようになりました。
(裏技ほどではありませんが、ハイドラ立ち上げると、開発者向けオプションの画面が現れて、所定のチエックを外すことができました。2015.1.4追記)
Developer options というアプリで、直接デベロッパーオプションを開くことができます。(2017/12/20追記)
③ 搭載メモリが1Gと少ないので将来不安!
GoogleMAP,caniOn, Gmail, EVsmartアプリなど、インストールしましたが、はじめから入っていてアンインストールできないアプリを含めて既に半分の内部メモリを使っています。
たくさんのアプリを入れてつかうことは想定していないのかもしれませんが、あと倍はほしいところですね。
手元にあまっていた16GのSDカードに適当な音楽ファイル(2G程度)をいれましたが、そのSDカードへ移せるアプリは全て移しました。インストール先もSDカードへ優先ができるので、当然そうしました。
④ 文字サイズや、画面表示サイズが固定。
もう少し、文字など小さくても良い感じです。まあ、運転しながら注視しないので、良いといえばいいのですが。
⑤キーオフと同時に一旦シャットダウンしますが、車を起動すると、このアンドロイド機もすぐさま再起動しますが、起動中だったアプリは、再起動によってバックグランドモードになる。表れるのは、ランチャー画面あるいは直前にきていたラジオアプリです。ナビ画面が現れません。
たとえばナビアプリを使っていたとします。コンビニによって、一旦車から離れるのでキーOFFし、戻ってきて再起動すると、ナビアプリはバックグランドモードになります。ですので、ナビアプリボタンを一回タッチする必要が有ります。
まあ、これも、慣れで解決するしかありませんね。
と、いろいろ不満点や、問題点を記述しましたが、今度は、いいところを列挙しますと、
1.制限はあるにせよ、好きなアプリをインストールして、常時車載し、運転開始と同時に起動、動作されることが可能となるところでしょうか。
2.つまり、コードを接続するとか、スマホホルダーにセットするとか、そういった儀式が不要です。
ですので、バッテリー切れの心配も要りませんし、熱でのダウンもおそらく大丈夫でしょう(夏を越していないのでわかりません)
3.レジューム機能が搭載されていて、0秒~2時間まで選べます。コンビニや、急速充電など30分以内でキーオフ→キーオンしても、すぐに起動しますし、ラジオ等、キーOFFする直前の放送局が即時に流れてきます。
4.静電式タッチパネルが使いやすい。上位機種の6.95インチ(TD696AS)が有りますが、もし、yahooカーナビがこちらだと使えるのであれば、1万円高くてもこちらを購入したかもしれません。
5.なんといってもお値段3万円です。私は、コストパフォーマンスは最高ですね。お遊び、勉強代としてはお安いもんです。
全体としては、満足度としては、★★★☆☆(3点)でしょうか。
減点部分は、やっぱりYahoo!カーナビ
とRadikoが使えないところですね。
(上記にも追記しましたが、Radiko使えるようになりました)
当初の目的であった、三菱電動車両サポート対応のEVsmartが問題なく使えていますし、Yahoo!カーナビが使えませんでしたが、怪我の功名で、Nissan connect Carwings ドライブサポータ―を使う機会を得ることができましたし、なんといっても、取扱説明書が無いので、こういったNaviを自分で装着できるようになったことでしょうか。
開発者オプションも、どうやら、「EasyTether Lite(w/o root)」というアプリを使うと、奪取できるようですので、これからしばらく、i-MiEVの使い勝手向上策に飽きないことでしょう。
今後、タブレットでは当たり前の加速度センサーや、方位磁気センサーが搭載されてくるでしょう。Androidにも最新バージョンが搭載され、各種センサーが付いたのが、同じ値段で買える時が来ると、また買い換えちゃうかもしれません。
以下、アプリの紹介です。
①三菱電動車両サポート
これが動いてよかったです。これが動かなかったら何のために買ったのかわかりません。
②caniOnです。
このアプリは、ずっと起動している限り大丈夫そうですが、他のナビアプリなどを使っていても、バックグランドで動いています。しかし、切り替え時にドングルとの通信が途絶えることがあります。
安定動作してもらわないと困るので、ナビや、InternerRadio,Evsmartを切り替えて使うことになると思いますので、caniOnはこれまで使っていた別のAndroid機に戻し、ミラーリング機能で使うつもりです。
そのミラーリンング機能ですが、別のスマホの画面を操作まで共有できる機能です。安定動作かつ、その画面をナビ画面に表示したい場合は、このような使い方がいいかもしれません。
③TuneinRadioです。
普通の画面は、怪しい広告がでますが、、、
運転モードにすると、すっきり、見やすい画面になります。Radikoよりいいです。
あとは、放送局ですね。本当は、FM横浜を聞きたかったのですが、それはRadikoでしか聞けない^^;
④Nissan connect Carwings ドライブサポータ―です。
ルートも高速、一般、距離、ECOモードの4種出て、GoogleMapsより使いやすいと思います。有料ですもんね。
近隣の充電場所の満空情報一覧もでますし。EVsmartと合わせて使えば、QC場所を探すことにはなんら不便はなくなります。
⑤あと、当然、Bluetooth によるハンズフリー通話もできます。
⑥Bluetooth Audioで、iPhone4Sの音楽をならせます。専用コードがあるので、音はそちらの方がいいです。
⑦おまけ
起動ロゴを選べます。まあ、順当に三菱マークにを入れました。自分で画像ファイルを入れることもできるようですが、そこまでこだわりはありません。