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2020年11月11日 イイね!

プロジェクター式ヘッドライトに適したバルブ考

プロジェクター式ヘッドライトに適したバルブ考先日、i-MiEVヘッドライトのLED化を済ませましたが、10年以上も前の設計(ガソリン車アイ登場からは15年経過)のヘッドライトに、最新のLEDを安く簡単に搭載できるいい時代になったんだなぁとつくづく感じています。

LEDヘッドライトを初めて市場投入したのは小糸製作所で、LEXUS LS600h(2007/5/17発売)に搭載されました。小糸製作所のプレスリリースがこちら。
https://www.koito.co.jp/global-image/news/pdf/201411261308116251616515475522b9f409.pdf

ヘッドライトといえば、もう一社スタンレー電気を忘れてはいけません。
スタンレー電気としての初のLEDヘッドライトは、LEXUS LS600hから2年後の2009年7月に法人販売開始したi-MiEVだったんです。GやXグレードのLEDヘッドライトです。
こちらのスタンレーのHPにも紹介されていました。
http://saiyo-stanley.com/project/02.html

リーフZE0やZE1のLEDヘッドライトは市光工業です。市光工業はフランスのヴァレオグループですね

Lo側に限れば、i-MiEV、リーフ(ZE1)はプロジェクター方式です。ちなみにZE0のヘッドライトはめっちゃ特殊なリフレクタータイプで、いろいろ調べたこともありました。この記事「リーフのLEDヘッドライト 」です。

今日は、ZE1でもi-MiEVでも採用されているプロジェクター方式のヘッドライトについて少しおさらいし、先日装着したバルブを選定するに至った過程を記してみたいと思います。

プロジェクター方式の構成ですが、楕円リフレクターと凸レンズを組み合わせた比較的単純な構成です。目玉みたいにレンズが飛び出た感じで、先鋭な印象を受けますよね。
世界初のLEXUSのは横に並んだ3眼になっていて、近、中、遠と照射エリアを分けているそうです。

このプロジェクター方式ですが、Lo側の照射には実は上半分しか光を使っていないのです。ハロゲンバルブやHIDバルブはほぼ360度発光していますので、その半分しか利用しないとなると、とってももったいないのです。
下側の光はどうなっているのかというと、次の絵に説明を加えましたが、カットオフラインを作るためのシェード(遮光板)によってカットされています。

alt

なので、車種専用のLEDヘッドライトのLEDは、上部に発光部を設けて、上側の180度分しか光らせていません。

小糸製作所のプレスリリースにあった図ですが、こんな感じ。
alt
赤い光は、途中で反射していますが、反射率を落として、多少は上側に光を回していると思います。そうでないと標識などに光が行かないので、ほんの少し光を回しています。

ですので、HID用(ハロゲン用も)に設計されたプロジェクター方式のヘッドライトに汎用LEDバルブを装着すると、LEDの発光能力の最高でも半分しか利用していないことになります(HIDもハロゲンランプも同じで半分しか使っていないということになります)。

下側に発光しても無駄なので、上方向にしか発光しないプロジェクター専用のLEDバルブが世の中にはあります。ひとつに日星工業製のPOLARGというブランドの製品です。
もう、生産はしていなく、市場に出回っているものしかないようですが、ご覧のように上にしか発光面がありません。同じルーメン数でも、全部ヘッドライトとして使われるため、単純に効率倍になりますよね。

10Wで1250lmで、1Wあたり125lmです。(写真は車一台分の明るさ表記です)
ただし、この写真の通り発光部の大きさが大きいのでこのタイプでもっとLEDサイズの小さなタイプが欲しいところです。
alt

もう一社、プロジェクター専用LEDバルブとうたっているのは、こちらです。先日i-MiEVに装着したNOVSIGHTの製品です。比較的小さな発光部が屋根型斜面の両側にチップを配置したタイプです。しかし2つの光源が離れてしまっては、ここのチップが小さくても、全体を合わせて一つと見立てるので結構大きい発光部になってしまいます。
消費電力はなんと45W、明るさは6000lmだという。これが正しいとすれば、133lm/Wとなるので、POLARGの125lm/Wと比較してそれほどおかしな数値ではないですね。たくさん電力注入した時に6000lm光るということなのでしょうか。
でも、結局どれだけ明るく光っても、楕円レフやレンズに取り込められないと、ヘッドライトの光として利用できないので、実質暗くなってしまいます。チップの大きさが気になります。
alt


実は、i-MiEVのLo側ヘッドライトに搭載するのに、プロジェクター方式専用のPOLARGか上のNOVSIGHTどちらにするか一瞬迷ったのですが、
・NOVSIGHTはファン付きのため、密閉構造のi-MiEVヘッドライトユニットには熱の問題で不向きとして止めました。
・POLARGは値段が8000円近くする。
ので、踏み込みができませんでした。
なので、POLARGが4千円くらいまで値段が下がるか、NOVSIGHTのファンレスが登場するか、を待ちたいと思います。
もし出るとしても、まだ一年やそこらはかかるのでしょうから、とりあえず、今回適当なものを取り付けておいて、様子を見ることにしたわけです。
今後新車で発売される車は、汎用のバルブを使うヘッドライトの割合はどれくらいあるのでしょうね。デザイン的にもヘッドライトは車の顔に当たる”目”になるので、デザインの自由度が高くなるLEDヘッドライトが主流になってくると思われます。車種専用となると、汎用のバルブを装着するなどの車弄りの機会が相当失われるのでしょうね。
ちなみにZE1のLEDヘッドライトは、なんにも弄るところがありまへん^^;

また、長々と最後まで見ていただきありがとうございます。

Posted at 2020/11/11 19:06:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | クルマ

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