乱視メガネは今週できあがります。乱視のみ全補正で二重にみえるのがなくなるかは面で電極先端を注意深く見ないと判断できませんから…ってメガネ5000円は安いよね。
Sentinelがなぜ黄シールドなのか?他には無い。

せっかくのフルカラーのうち青をフィルターする色です。
で、
単波長のほうがフォーカスは合うわけで。
青は赤緑より離れている短波長寄り。レンズ収差により相互に近い赤緑の2波長よりフォーカスが離れてるんですね。この場合のレンズはヒトの目のほう。青色成分のフォーカスがズレ、逆に青にフォーカスを合わせると赤緑がボヤけ…赤緑青の光も強いと白飛びして色を判別不能なのも効いてそう
まとめるとフォーカスに重点を置く作業にはブルーカット。手元作業。
ブルーカットの説明はいろいろあるけど眉唾なものばかりでしたが今になって納得しましたよ。激安メガネ屋推進のブルーライトカットメガネは知らんけど。
被写体(見る対象)が遠くの場合は収差は関係ないとは思いますので、シューティングやドライビング向けグラスの黄色は別の理由付けがあるのだとは思いますが。
そして、Sentinelの黄シールドが3D曲面の理由もわかりました。台に伏せると100%傷が入るからダメ、高いしというインプレまみれで嫌われていますが、

右下の溶接面の評価項目は端っこのほうでムラがあるかどうか。ほぼ全ての溶接面はこれの最高評価が取れずに1/1/1/2ですが、遮光度だけでなく斜めに覗くとプリズム効果で像が歪むのを解消できないです。特にエリア大のレンズの周囲は条件が厳しいです。遮光レンズが網膜の焦点から同距離にある3D曲面レンズってのはまだ存在しないし、両眼視するんだから成立は難しいわけです。Speedglasが2Dレンズを売り始めたばかり。
というわけでSentinelの外シールドが3D凸曲面の理由はこれで間違いなさげです。平たいほうが安いけど、外周に近いほど素材を通過する距離が大きくなる。丸いシールドならそれを緩和できます。
いやしかしESAB自体、開発者の意図をまったく拾い上げず、製品説明義務をちっとも果たしていないのが笑うとこ。カッコ重視バカのフリで他に真似されない対策かも、とは思った。曲面黄シールドくらいだと特許は無理だから。
Posted at 2022/10/17 16:51:22 | |
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TIG習得 | 日記