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2012年02月12日 イイね!

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!カローラⅡ/ターセル/コルサ編④

 保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!カローラⅡ/ターセル/コルサ編④“偉大なるUP! DOWN! 野郎たち”!!!
前回から引き続き90/9発売のEL/NL40系『ターセル/コルサ(4代目)及びカローラⅡ(3代目)』、91/1発売の4人めの兄弟となる『サイノス』(EL44型)を取り上げます!

先代のL30系はライバルの自滅、バブル期突入とベーシック/女性向け/ファミリー向け/若者向けスポーティという幅広いユーザー層に訴求するグレード展開で3兄弟計で約12万台を売り上げた成功作、下級スターレットより豪華であり上級カロスプよりも若々しいトヨタらしい絶妙な味付けが人気でした!
新型L40系ではバブル期設計もあり決してカロスプを上回らない範囲ながら高級志向に振られ価格は先代と大差ないものながらも作りは好景気の恩恵を最大限与えたプライス<クオリティが特徴でした。

スタイリングはこの時期のトヨタを表すオーバルフォルム=曲線基調のものに一新、先々代L2系のカクカクスタイルを先代L30系で各部に曲線を取り入れそしてこのL40系では一気に丸味帯びたモノへと改め時代のトレンドを巧妙に取り入れており同じトヨタでも他車種では歴代モデルのイメージや固定ファンの存在を考慮しここまで激変したスタイリングアイディンティがとれなかったものを歴史の浅いターセル/コルサ(カロⅡ)だからこそ思い切ったこの時代のトヨタ・スタイリングを如実に示せたモデルでした。

↓先々代、先代とは一転し丸味帯びたデザインとなったL40系 (カローラⅡ1500ZX前期型)


この丸味は従来型でも女性の支持が高かったのですがより女性への訴求が強くなった感があり男性、特に旧リトラを支持していたユーザーには逆にかなりのアレルギーを持たれた様子(このワタクシもその一人・・・汗)
また、ターセルとコルサでは1世代ぶりに4ドアセダンも一新されそれまでHB重視だった両車、L40ではセダンボディを強調し従来通りHBのみのカロⅡはこれまで通り女性/若者向けをアピール、ターセル/コルサにもHBは存在するも販売の主力は完全にセダンに移しファミリー層にアピールしています。
尚、HBはこれまでの5ドアを廃止し3兄弟全てが3ドアHBのみとされています。

↓ターセル/コルサは1世代、9年ぶりに新ボディとなったセダンがメイン化 (コルサセダンVIT-Z前期型)


↓ターセル/コルサにもカロⅡ同様の3HBを設定、ボディ共通の3兄弟は健在! (ターセルHB VS㊤同キャンバストップ㊦前期型)


3車とも主にグリルデザイン、テールランプの細かな意匠違いでターセル=ビスタ店、コルサ=トヨペット店、カロⅡ=カローラ店扱いは伝統を守りシャーシは先代からをキャリーオーバーするもボディサイズは幅、全長とも若干拡大されています。

個人的見解ですがこのEL40は先々代、先代と較べると個性的なスタイルながら特に取り立てて何の特徴もないモデル、かつてトヨタがカローラを世に送り出した時の思想=所謂80点主義を思い出させる可もなく不可もなく性能や機構にもこれといった目立つ点はなく悪く言えば“面白くもおかしくもないクルマ”って感じですね・・・
シャーシを共有するEP70/80系スターレットには初代KP47からのDNAの継承が見れ例えFFになろうとも良くも悪くも“スターレット”らしさ、強いて言えばカローラにはカローラ、クラウンにはクラウンらしさが生きていながらもEL40系にはそれがなく何とも退屈なクルマといった印象、ワタクシは基本丸味帯びたデザインは好きではないのもあり全く存在の印象がない!!そんな感じです(汗)
まぁ、このカテゴリーのクルマはそのような意味を考えないセカンドカーやエントリーカーとして一瞬だけ注目されるだけが運命なのでそれでも違和感はないながらAL10~E/NL30までがそれなりの特徴と魅力を持ち合わせていただけにこのモデルの『無個性』ぶりは残念な気もしますね~。。。

それではEL/NL40系ターセル/コルサ/カローラⅡのモデル概要です。

(サイズ)
3HB :全長3935全幅1645高1360~1435(mm)
セダン:全長4110全幅1645高1370~1385(mm)

(車重)
830~940kg
(定員)
5名
(エンジン)
4E-FE型水冷直4 ハイメカDOHC16バルブ 1300cc EFI-D 100ps
5E-FE型水冷直4 ハイメカDOHC16バルブ 1500cc EFI-D 105ps=FF 100ps=4WD
5E-FHE型水冷直4 ハイメカDOHC16バルブ 1500cc EFI-S 115ps
1N-T型水冷直4 OHC1500ccディーゼルターボ 67ps
※psは全てネット表示
※型式:4E-FE搭載車=EL41型 5E-FE搭載=EL45型 5E-FHE搭載=EL43型 1N-T搭載=NL40型
(駆動)
エンジン横置き式FF/フルタイム4WD
(ミッション)
4速MT/5速MT/3速AT/2W・OD付4速AT
(脚回り)
Frストラット式/Rrトレーリングコイル式
(ボディ)
3HB(全種)/4ドアセダン(ターセル/コルサ)
(バリェーション)
ターセル :VC/ジョイナス・同4WD/アベニュー・同4WD/VE/VS・同4WD/VX・同4WD/VZ
コルサ  :TX/モア・同4WD/AX/ソフィア/AX-X・同4WD/VIT-X・同4WD/VIT-Z/SZ/SX・同4WD
カローラⅡ:TX/ウィンディ・同4WD/ライム/SR・同4WD/ZS

上記のように大幅に変わった外観と較べ機構面ではシャーシを継承した事もありFFモデルに関しては特には変化なし、冒頭でも触れたように内装の作り込み、トリムなどは値段の割には上質で好感の持てるモノでした。
インパネなども外観に合わせるように丸みを主体としたデザインで大衆車然としていた先代と較べスポーティさは皆無となりながらも柔らかな上質感を与えました!

↓コルサセダンVIT-Zのインパネ&インテリア


↓コルサHB SZのインテリア


L40系となり大きく変わった点の一つは4WDモデルが時代の要請もありフルタイム式となった事です。
フルタイムといってもフレックス式でロータリープレートカップリングにより路面状況変化により自動的にFF→4駆の配分をコントロールするものであり通常時は燃費節約を大きな目的にしFFに近い走行、路面μが低くなるにつれ適正にリアにもトルク配分を行うという先代まで旧態化した80年代の技術であるパートタイム式を採用したL20系から最も発展したものでした。
実際、これもテスト走行しましたが全く4駆を意識させず「FFとどこが違う?」位拍子抜けするモノでワタクシは本格的悪路での乗車体験はないので何とも言えませんが悪く言えば頼れたのかな?なんて思います、ただ特に悪評やクレームも聴いた事無いので大丈夫だったのでしょう(笑)

↓“新”4WD機構はフレックスフルタイム式に進化!



尚、4WDモデルは先代までは古めかしい20系セダンのみでしたが40系からは新機構を誇るかのように?HBにも設定されています!

そしてもう一点、大きく変化?したのは搭載エンジンでありディーゼルを除き全てEFI、ハイメカDOHCエンジンを採用しました!
この時期トヨタがやたら力を入れたハイメカ=実用型狭角DOHCの4E-FE(1300)と5E-FE/5E-FHE(1500)は従来のE型の発展改良型、メカニカルノイズがDOHC化によりOHC時代よりも高くなった点を除いてはドライバビリティは確かに向上していますが体験的にはそれほどOHCのE型と大差ない感じをワタクシは持ちました、吹け上がりの点ではDOHCならではのものもありますが実用域、低速トルク重視型のモノでありDOHCの恩恵はそれほど感じと取れませんでしたねー。
まっ、性格が走りのクルマではないので充分以上のエンジン性能ですがそしてらDOHCにしなくとも・・・なんて思ってしまいますが。。。
但し最高峰5E-FHEに関しては旧ターボに置き換わるエンジンだけあり吸排気系を改良し鋭いレスポンスを実現するEFI-S採用によりボディに似合わない元気さを得ていました!

↓吸排気系をチューンし1.5Lながら115psを実現した5E-FHE型エンジン


↓普及型1.5L、ベーシックの1.3Lもバブル期らしくともにDOHC/EFI化!


↓ディーゼルは先代を継承した1N-T型ディーゼルターボを搭載


それではモデル改歴に移ります。(特別/限定モデルなどは全てを網羅していません!)

(91/1)
4兄弟モデルとなるL40系をベースとしたクーペモデルの『サイノス(EL44型)』を発売します。
サイノスは先代L30時代、北米向け専用に設定されていた2ドアクーペの発展型であり国内では初のターセルファミリーのクーペモデルでした。
しかしサイノスは特別な本格高性能バージョンという訳ではなくあくまでも雰囲気を楽しむファッショナブルモデルで北米同様に日本でも若いシングル女性の足やこの時期流行ったデートカー的需要が多かったようですネ。

“デートカー”=狭いスペースを逆手に捉え二人だけの空間と都会的なお洒落なスタイリングを売りとした2ドアクーペがバブル期に一時人気となり代表的なのがばソアラ、シルビア、プレリュードでした。
ただ、300万を軽くオーバーするソアラ、デートというよりはFR機構のためやんちゃ系に大注目だったシルビア、そして最もこのジャンルでは人気を博したプレリュードも200万オーバーは当たり前の時代にターセルベースの100万円代のファッテショナブルクーペは若い女性やカップルにそれなりに注目されていました。

↓“デートカー”需要の高まりに応えデビューしたL40系ベースのクーペ『サイノス』


サイノスの機構、エンジンなどは当然ですがターセルファミリーと共通(サイノスは1500・FFのみ)、クーペらしく全長はファミリー最長の4145mmとなり高さは一番低い1295mmでこの種のモデルの教科書通りのロングノーズ/ショートデッキの“低く、長く”のスタイリング、丸味一辺倒のターセルファミリーに較べやや直線的デザインがなされスポーティさもアピールしていました!
ただこれも個人的見解で恐縮ですが昔のFF丸出しの長いFrオーバーハングに小さいキャビンに小さい窓は腰高な印象だけが残り売りである『流麗さ』はあまり感じず思い切りの悪い中途半端なイメージ。
どうしても大衆車/コンパクトカーベースのこの種のモデルはある程度元来の使命か?キャビンスペースや日常ユースにも気を遣い過ぎ日産サニーRZ-1/NXクーペやパルサーEXA等にも言えますがもう一歩足りない“残念”なスタイリングになってしまう感を持つのはワタクシだけでしょうか・・・!?

↓“ファッショナブルクーペ”としてそのデザインを強調するも・・・!?


サイノスには2種グレードを設定、ベースグレードを『α(アルファー)』、上級グレードを『β(ベータ)』としαに5E-FEを、βに5E-FHEを搭載、扱い販売店はトヨペットとカローラで併売でした。

↓スポーツシートとモノトーンの配色で雰囲気はスポーティだったサイノスのインテリア(β)


↓インパネはターセルファミリーとほぼ同一(β)


(92/4)
特別限定枠にて所謂お買い得モデルとなるターセル『HBジョイナスエクストラ』『セダンVXサルーン』、コルサ『HBモアスペシャル』『セダンAXスペシャル/VIT-Xリミデット』、カロⅡ『スーパーウィンディ』、サイノス『αリミデッド』をラインナップ。

(92/8)
MCで後期型となります。
サイノスに関しては外観上の変化はほぼ見られず室内装飾品の変更や新設程度、3兄弟はお決まりのFrフェイス、テールも意匠変更、バンパーも大型化しサイノス含んでサイドインパクトビームも内蔵され安全面でも向上がなされています。

↓後期型コルサ(VIT-X)&ターセル(VX)セダン


↓後期型ターセルHB(ジョイナス)


↓後期型カローラⅡライム


↓後期型カローラⅡZS


↓後期型サイノスβ


(92/12)
全車に再度お買い得グレードを特別限定枠でラインナップ。

(93/8)
小変更。外観はそのままながら全車エアコンを新冷媒化、一部グレードでカラードドアミラーや後席3点ベルトの装備がなされています。

(94/9)
L40系はあまりにも女性指向に振り過ぎたキライがあり男性ユーザーからは10~30系よりも低評価、人気DOWNで売上も激減、このためモデルライフの4年を待たずに94/9に3年8カ月でFMCされ次期型でいよいよ最終型となるターセル/コルサ(5代目)/カローラⅡ(4代目)L50系がデビューします。

↓94/9発売の最終型となるL50系
(上からカローラⅡ、ターセルHB、コルサHB)




↓同じく最終型L50系ターセルセダン㊤とコルサセダン㊦



尚、サイノスに関しては発売時期の関係とこの種のモデルとしては比較的販売も好調であった事によりベースのターセルファミリーがFMC後も従来型をしばらく販売し95/8、ベースの約1年遅れでFMCし2代目がデビューしています。

↓ベースに遅れる事1年の95/8に2代目となったL50系サイノス


40→50系代替わり期はちょうどバブル崩壊もあり各社厳しいコストダウンの追及を余議なくされた頃、丸っこいスタイリングが嫌われたL40系もプライスを上まわる上質な造り込みだけは評価されていましたがそれすら許されなくなったコンパクトカークラスでの新型L50系の活躍はいかに!!

(次回、EL/NL型5代目ターセル/コルサ及び4代目カローラⅡ、2代目サイノスに続く)
Posted at 2017/09/03 00:24:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | UP!!DOWN!! | クルマ

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