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元Gureのブログ一覧

2022年09月24日 イイね!

珍車PART945

珍車PART9452週連続の台風で手も足も出んやかんのタコ状態、こんな時は珍車シリーズ上げとくか!?ッてなモンですわwww

今回は久々のOLDトラックやりましょ、本業で今4t車捜してるんでその過程で引っ掛かったコレ↓がお題

⇒『昭和55年(1980)3代目FD172A型日野レンジャー』!!

ダハハ、今が旬の?日野からのお出ましw
さすがにここまで古いとお咎めナシのモデル、しかしトラック業界の片隅に身を置く立場としては今回の日野のやらかしは驚いたなぁ…

何せ業界No1のシュアを誇り天下のトヨタグループがこんな事をしでかすとは!って感じながら蓋を開ければ新車販売時点では問題じゃない、長く使う上でDPF関係に問題があるっていう事みたいながら昨今の煩いコンプラ的にやはりOUT何だろうーなぁ、型式認定取り消しってかなりヤバい(+_+)

今回取り上げる日野レンジャー、4tクラスのベストセラーでトラック興味ナイ方でも街中で見かけるトラックで一番多い筈。

元Gureも請負陸屋稼業は中古売買で飽きる程乗るレンジャー(旧型)
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↑この型も今回の対象に引っ掛かるモノもある、シュア1位だけありこのレンジャーは全国的に普及、今後これらのリコールだの改修だの、あまりに台数も多いし何せ遊ばせる時間のない働くクルマ、日野の対応と行く末がどうなるんだか…?

さて、前置きはこん位とし出品車見てみましょー!

42年前のレンジャー、ワタシが高校生の頃だけど確かにこれはよく見かけたわw
当時トラックなんて興味それほど無かったながら当時の日野ウイングマークはカッコ良く今も昔も贔屓のふそうの次に注目してたw

カーゴクレーンとしては2流とされるサカイの5段クレーン付き、クレーン付きは実働であれば古くてもかなりの値段、勿論この年式だと貿易対象!
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元白ナンバーだったのかメーターは純正みたいでタコグラフでないとすれば記載距離は実走って事になり42年で7万㎞ってかなりの程度の良さ、年式の割に痛みも少ない様子でまだまだ異国で現役を通せる感じ…。

シート破れは働くクルマではお約束、インパネ等も綺麗でC評価は嘘でない?
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この3代目は80~89年のモデルライフ、通称”風のレンジャー”を名乗り後続のクルージングレンジャー→ライジングレンジャーと名乗るイメージ戦略の基礎となったモデル、現車は登録年月から見て発売直後のド初期のモデル、当時は先代2代目の大型ZM系を小さくしたような怖い出で立ちからマイルドな様相になり日野もお洒落に目覚めたか?と思ったモノ、何せ昔のトラックはアルファードやレクサスも避ける強面こそがトラックだったんでね、まぁUDの怖さには日野も劣りますが(笑)

この古いレンジャー、業界に身を置いて初の日野クルマという想い出アリ、千葉から100㎞位転がして7きて当時20年落ちながらもしっかりしておりさすがトヨタグループだなや!と感心したような?排ガス規制なんて無縁の時代だし当然黒鉛モクモクで今の4tより格段にパワーもあったながら確かまだデコンプでエンジン始動していたような気がする、ってデコンプなんて最早死語でんなぁ(汗)

レンジャーより印象深いのが当時、下取りを日野に買取ってもらったりその逆もしかり、その時に日野の営業マンと当然交渉するんだけど当時はまだバブルの余韻もありヤツらの営業車って当然トヨタ車、偉いのはセルシオやアリスとの金バッジだしペーペーでもマークⅡやクレスタ(70~90系)でやはりフルスモ金バッジ、駐車場だけ見るとクルマのディーラーっていうより本職の事務所みたいやったなぁとw

キャビンや荷台も40年経過とは思えない良い状態を保っている、まだ地方にはこうしたOLDトラックも残存するながら首都圏ではAA会場でしか見られないレア物!



出品は北関東、落札額は例によって外人が金に糸目を付けない金額で落とした模様、しかし長年に渡り築いた”日野ブランド”も今回の一件で地に墜ちた感じ と三菱フリークが何を言うか!とトヨタマニアには怒られそうですナ(*_*;
Posted at 2022/09/24 16:03:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日野 | クルマ
2018年03月11日 イイね!

珍車PART758

珍車PART758
久々デカい珍車が引っ掛かりましたんでご紹介!トラック興味外の方は読まなくてえぇですヨwww

な訳で今回のは正確には外車、しかし2002年~2011年まで日野ブランドでも販売され純国産のディーゼル4社(日野、ふそう、UD、いすゞ)に較べ高額だし部品供給も国産のようにスムーズではないという部分で現在では日野との提携を解消、独自の販社で販売やメンテを扱っているスカニアのヘッド、メンドイ事は抜きにしてコレ、かなりカッコよろしくないですか?トラックかじる者としては見逃せないんですよねー。

⇒『平成17年(2005)SHD1EAG型日野スカニア・シングルトレーラーヘッド』!!

輸入の大型、このスカニアを始めかつてはふそうやUDがボルボ、ベンツ(アクトロス)を代理販売していた事がありますが日野が売ったのはこのスエーデン製のスカニア、ボルボもベンツも乗用同様にトラックと言えども高級志向、特に大陸横断が責務なこれら外車、国産が積載スペース優先なところキャビンの快適性を重視し何日もそこで快適な生活ができるように造られていました、商売でトラック扱う身としては物珍しいのもあり高級住宅を内見するようにキャビンを見る感じでした(笑)

スカニアの場合外観も非常にカッコ良く当時の日野プロフィア(先代)もエクステリアにはかなりの影響を受けていたと思いますし先日FMCと云う名のBigマイナーを行った新型プロフィアなんて顔付がスカニアにクリソツ、提携解消したんだからどこかの外道国家のような猿真似はやめましょーよ、ト〇タさん!って感じですが(笑)

↓新型プロフィア、カッコいいんですがどこかで見たツラ構え…


スカニア、前述の理由が主で決して多くは普及していませんが日本車離れした外観は人目を惹きますし過去、これの中古販売して納車時に当然運転しましたが他のトラックドライバーからは羨望の眼差しを浴び自分のクルマでも仕事車でもないのに変な優越感を持てた事がありますわw

走りとか云々よりもとにかくキャビン広々で快適、今でこそ国産でもハイルーフで広々はありますが当時、国産は如何に荷物スペースを確保するかに躍起になっており大型でもショートキャブ=ベッドレス化が始まりスリーパーを従来のルーフに移す、または完全に取っ払うなどが提唱され始めた時期、スカニアの時代に逆行するような贅沢さには心奪われたモノでした!

正直運転は乗り慣れていたふそうや日野に較べると扱いにくい、ワタシが乗ったのは16400ccV8の580psと言う物凄いスペックでしたがそれ程パワーは感じない、ふそうの8DCやいすゞの8PE(いずれもV8)の方が下からモリモリトルクがあり乗り易い、スカニアのエンジンはやはり大陸用高速巡行でこそ神髄を発揮するんでしょう、チマチマした国内には不向きだなぁと感じましたっけ。

現車は経験したモノよりは小さくなる11700ccのモノ、これの経験はないのですが排気量落とした分、日本では乗り易いかもしれませんネ…

↓事故落ちながらA評価、内装Bと10年超えのヘッドではまずまずの高評価


まっ、高いクルマですし当時はコンテナ業界も決して芳しい時代でもない、そんな中でこれを会社から与えられたドライバーは優秀で長年会社に貢献した方達だったでしょうから例え会社のクルマでも愛車として慈しまれてきたんだと思います、スカニアやベンツ与えられるのはある種の特権階級?ですし。

↓B評価の内装、このラウンドしたインパネは現在国産でも当たり前ですが当時は目を見張るデザインでした!


走行62魔㎞強の現車、カーゴ系に較べるとそれほど距離が伸びないヘッドですが10年チョイでこの距離なら少ないかも!?乗用車の概念は通用しない距離を乗るトラックですからねー、1周(と言っても10万㎞ではなく100万㎞)は乗らないと元は取れましぇんからw

↓いやらしい指定色ですが外観も綺麗です!


仕事柄国産4社は勿論、ベンツもボルボも経験していますが外車としてはスカニアは一番それでも乗り易い印象、日野(トヨタ)が手を出す位ですから当然ですがボルボやベンツにある独特なクセがなく国産と較べるとアレですが馴染み易い筈、しかし日野と提携解消後なかなか新車のスカニアも見かけませんしやはりトラックの場合、乗用のように整備メンテで何日も停めるという事はできないのでその辺がネックなんかなぁ、相変わらず。。。

↓コワモテながらもどっかの高級ミニバンのような成金趣味もなく純粋にカッコえぇ、と感じます!


出品は北関東、落札額は10年強で新車時の3割位なのでやはり国産に較べ寝落ちはしていますが元が高いので3割と言えどもいいお値段、普通の方には価格、想像も付かんでしょうがズバリ書くと色々語弊があるのでご勘弁、まぁ、先記の高級ミニバンの新車で安いグレードくらいでいょうか…

仕事で毎日通る横浜港、東京港、川崎港にあるコンテナヤードでもめっきり見なくなったスカニア、まぁ、往時でもやたらに見れるモノではなかったですし今更60万㎞走ったヘッドを導入する海運会社もないでしょうがもしワタシが海コンドラならこれ乗りたいですわ、ドライバーは維持費関係ないですしねwww(^^)/

※スカニア導入が一番多かったと思われるコンテナ業界主体で書いてますがカーゴ系での導入も少ないながら実績はありました。
Posted at 2018/03/11 13:46:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日野 | クルマ
2015年04月20日 イイね!

存版・珍車PART526

存版・珍車PART526
珍526、今回は70年代のOLDトラックのご紹介!
このモデルもよほどの地方でもないともうほぼ残っていないでしょう、トラック屋(今は開店休業状態ですが…笑)のGureも過去扱いもないし目撃も何十年ぶりだろうか?のレベル…

⇒『昭和54年(1979)初代KM500型日野レンジャー平ボデー』!!


これ、何気にスゲェ古かったりします!
出品車は79年とワタクシにとっては最近の?モデルですがこれはもう終盤のモノ、4tトラックの代名詞的に浸透している”レンジャー”のネーミングが初めてなされたのがこのKM型で発売は1964年という太古の昔!

当時まだ3,5~4tというカテゴリーは今のように確率されておらず先行した三菱(ふそう)の独断場のところにぶつけてきたのがKMレンジャーでした。
しかし当時、ふそうのT620型が普通免許で乗れる最大級の4tを売りに爆発的売上を記録する中、KMは時代遅れ的に3,5t積、しかもT640がスリーパー(寝台)を完備するのに対しこれがなく話題にはなりませんでした。
そんなKMも経済成長が進む中、ダンプボディやロングボディ、遅ればせながらも4t積やベッド付も順次ラインナップ、大型に比重を置くメーカーでしたので常にふそう、いすゞ、UDの4tクラスの後塵を仰ぎながらもKMは69年の2代目デビュー後も主にベッドレスを廉価版で残し細々ながら1984年まで、20年の長寿を誇りました!

84yからはデーキャブレンジャーに改称、他社が2tワイドキャブを4tシャーシに載せる”お手軽4t”でお茶を濁す中、4tベッドレスとしての専用キャビンを持つデーキャブはベッドの必要のない地場輸送や散水車、タンク車には重宝されファイターミニヨンやフォワードジャストン等、お手軽4tにはない本格度で旧KMより注目度が上がり人気も上昇しましたから街で見かける率も高かったですがねー、旧KMは60年代ならイザ知らず70年代の後半では忘れ去られた存在でしたので出品車、希少の生き残りだと思います!

↓5桁メーターの為、距離不明ですが内外の様子から20~30万㎞は行ってる?状態は決して良くはないけど整備次第では現役続行は可能と思われます。


出品車、パッと見はコンテナ積載専用車と思いきや単に煽りがないだけの様子、コンテナの締め具も荷台に見当たりませんしね、どこか特殊作業(ハウスなどの積載他…)で使っていたのか構内専用車かは不明ですがこのままでは役立たずの〇ンポ野郎(爆)
まっ、荷台や煽りなんてのは古かろうがどうにでもなりますからこのKMの生きる道は閉ざされていないでしょう…

↓シートが特に酷い有様で年式を感じさせますがインパネそのものはさほど痛んでいない様子


KMは長いモデルライフでしたので顔付や外観は幾度となく変更、特に初期モノはドアも後ヒンジ前開きでしたが安全性の観点から69年に変更、Bigマイナーを行い78年にも同様にBigマイナーが施されKM300→KM500と改称、更に79年の排ガス適合によりK-KM型となり通称名を『レンジャー3M』としています、つまりは現車、その3Mの初期モノとなりますね!
幾度となる改良でもインパネだけはほぼ初期モデルを踏襲、勿論安全規制もありソフトパッドの採用他の改良はありましたが左右対称の基本デザインはそのままでした。

↓現代の法規に準拠する改良(Rr/再度バンパー等)がなされているので後姿にOLDさは感じませんが…


↓人気のあった2代目の通称”風のレンジャー”と較べると古さ全開!のキャビン、但し手入れは行き届いている様子!


希少なKM、出品は北、落札はようやく二桁オーバーといった感じ。
やはりここまでなると外人は見向きもしない様子、日野エンジンは海外でも需要高いのでエンジン狙いでもう少し値段入ると思いきや意外?
生き車として捉えるならばやはり現役時も人気なかったですのでねー、こんなモノかな…
まっ、今となっては超希少トラックです、構内車でも何でも残って欲しいですネ(^^♪
Posted at 2017/11/23 23:05:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日野 | クルマ
2014年06月21日 イイね!

保存版・ 珍車PART419

保存版・ 珍車PART419今回の“珍”は消防車マニア?にはたまらないコレ

⇒『昭和53年(1978)日野レンジャー6D KR305改』!!

いやー、子供の頃にみた「はたらくくるま」図鑑から飛び出してきたようなこのクルマ!
大概いすゞTXDの消防ポンプ車に日野の梯子車、初代ハイエースなんかの救急車が描かれていましたよね~、懐かしい(⌒_⌒

現車はタンク車のようですね、消防関係は詳しくないので間違っていても責任取りませんが(・_・;

このモデルは1972年に従来、大型のZMなどをスケールダウンしていた6tに4tのレンジャーをスケールアップしてデビューしたもの、それまで4tのレンジャーが“レンジャー4D”と名乗っていたのに対し“レンジャー6D”として名乗りました。

言わば現代の4t増tの元祖とでも言えますでしょうかね、日野で言えばFFとかGKとか…

大型化によりフレームは4Dとは別物ながらキャビンは4tのそれを使うためトレッドが異様に張り出し頭が小さく見えるのが特徴、現車のような消防の他散水車などに利用されていました。
この手のモデルは他社にもありましたが当時は頭小さく下半身デブ的出で立ちがアンバランスでブサイク感を持ちましたが今見るとなかなかの迫力ですね(笑)

現車は77年に有名な赤いエンジン(EH700型6.443cc 165ps)を搭載した後半のモデル、このタイプから“レンジャーKR-6D”と名乗っています!

出品車、消防にありがちなこれまた極低走行の何と22000km強、36年間でこの距離…平均1年で611kmですからね~、当然評価は3.5!!
まっ、消防車や救急車はできるだけ走らない世の中がいい、されどなければ困りますがこのKRも多分まだまだ異国の地で働く事でしょう…。

↓タコ交換ありながら公的クルマ、交換証明書類完備なのでしょう、実走22000km!


現行のレンジャー、プロフィアも勿論、他社も今ではコストダウンのため大型と4tのキャビンに共通部品を使いスタイルも似たり寄ったりになっていますがこの4/大型の共通イメージを持たせたのは日野が早くこの時代で既にそれを励行、勿論当時はコストダウンも一因ではありますが日野製トラックのより深い浸透、イメージ化が目的でレンジャーと大型はこの代以降ほぼ共通テイストのキャビンスタイルを採ります。

↓特徴的だったラウンドメーターパネル、距離的に使い込まれた印象は皆無!


↓Rrから見るとタンク車である事が判りますね!積載4L→4tは減t喰らっていると推測?


出品は宮城、落札は片手と両手のほぼ中間、消防は永久抹消が基本なのでまず貿易車輌だと思いますがいい値段してます、36年前のクルマですが距離的にはまだ“新車”ですしね(笑)

↓非常に人気のあったこの代のレンジャーは次期型“風のレンジャー(80y~)”でもキープコンセプトされ日野のトラックの一つのイメージになっています!


出品地とは全然違いドアには何故か九州の消防の文字が入っていました、震災関係で移動しそのまま処分とか?(憶測です)

見慣れているせいと状態がとてもいいので古さを感じさせませんがもう立派に博物館級のレンジャー6D消防車輌でしたぁ(^^)/
Posted at 2018/03/11 14:03:10 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日野 | クルマ
2013年08月21日 イイね!

保存版・珍車PART283

保存版・珍車PART283 最近は軽4ばっかやってるので本業を忘れ気味ですが(汗)

今回はこんなの出てましたヨ、これ、地方ではまだまだ現役でしょうから『どこが珍?』と思われるかもしれませんが生存期間の関係上、全て首都圏では排ガス規制NGのクルマなので皆無となっていますから“首都圏限定珍車”という事で^_^;



⇒『平成5年(1993)FC3W型日野デーキャブレンジャー糞尿車』!!

糞尿車=そう、バキュームカーです。
業界では糞尿車という言い方が一般的でトラック業界に疎い一般の方は「汚ねー言い方だなぁ」と思われるかもしれませんね(汗)
かく言うワタクシも10数年前のトラックを扱うようになった時、こう思ったモノです(遠い目…)

これは一般的に言われる“バキュームカー”というモノですと所謂汲み取り以外、汚泥を吸い取ったり油を吸い取るなどの用途車もあるため区別の意味であえて「糞尿車」としている為なのですがこの響きだけで何か臭いそうですよね(笑)

実はコレ、海外から客注受けていましたので狙ったのですがとても高くて手が出ませんでした(*_*;

この糞尿始め各タンク車や消防車など日本の特装車は主にまだまだインフラの整備が満足でない後進国では引っ張りダコ!外人は程度が良ければあり得ない金額でも落として行きますから勝負はできないです、指加えて落とされるのを見ているだけですがその方が結果的に怪我しなくて済みますしで。。。

出品車もRA(事故落ち)ですが走行は30万に届かずこの手のクルマにありがちな内外の悲惨な汚れや傷も少なく丁寧に扱われていたのが手に取るように分かるモノ!この為入札も好調でした。

↓記録簿完備で致命傷もなく糞尿車としてはかなり極上!


この仕事をやっいるのもありますがこのクルマのイメージ=糞尿といった感じがかなり強いです。

「日野レンジャー」と言えば昔からかなりのネームバリューでトラックに興味ない方でも大概知っている車名だと思いますが現車はその“レンジャー”の前に“デーキャブ=昼間のキャビン”の名前が入っており聞き慣れない方も多いでしょうね…

これはキャビン内にレンジャーでは標準だったスリーパの装備がなく文字通り昼間稼働のみのユーザーを対象とした今でいうショートキャブの草分け的モデルでしてこの存在が後にライバルのいすゞフォワードジャストン、三菱ふそうファイターミニヨン等を輩出、20年程前にはフルキャブ(ベット付き)と較べリーズナブルな4tとして一時脚光を浴びたました!

首都圏でも石原ディーゼル規制の発布前は従来のベッド付き4tと較べ50~100近く安くなったこの手のモデル、平ボや他架装でも人気ありましたがとくにタンク系は多かったですねー。

散水車とかバキュームに当然?ベッドは必要なく従来は荷物置き場と化していた4t車では注目の的でかなりの販売がなされ一定のマーケットを築きかつては4t=フルキャブが常識でしたが現在では一つの車型として認識されています。

デーキャブは異なりますがジャストンやミニヨン、そしてUDではシャーシは4t、キャビンは2~3tクラスのエルフやキャンター、アトラス(コンドル)のワイドキャビンを流用しコストダウン、車輛価格の大幅な低減も実現、現代ではこの方式をやめ4tベッド付きキャビンと前半を共通させベット部を切り落とす“ショートキャビン”になっていますのでこの“アンチョコ4t”はもう見る事も減りましたが当時はなかなか目から鱗の策として注目されたモノでした…

そんな中デーキャブはコストのかかる専用設計、他社は2tクラスにも車種が多かったので前述の策が採れるもレンジャーはコレの以下はトヨタダイナのOEM車輛(レンジャー2)でしたので載せるキャビンが自前ではなかったのが一点、そして64年に発売されたレンジャーのに存在したセミキャブ(KM型)の継承の意味というのが一点、当時でも新参ショート4tとは違う堂々の専用ボディでした!

尚、かつてふそうやいすゞ、UDでもKMのライバルとして4tセミキャブ(ベッド無)は存在しておりましたが80年代半ば~、価格有利な2tキャビン流用に切り替えられていったので日野は最後まで初心?を貫い抜いたと言う訳でネ。
しかしこのため価格はジャストンやミニヨンよりは高価、関東や中京では日野のシュアも高くそこそこ生息はあるも当時全国区での販売はジャストン、ミニヨンに喰われ苦戦、このためタンク以外の車型ではなかなかお目にかかれないモデルです。

さて、デーキャブは84~95年の存在、現車は93年なので最終型のモデル!
この時代、兄貴分のレンジャー(FD型)は当時のバブリー期を象徴するかのようなトラックとしては信じられない豪華でお洒落なイメージで大人気!FD型は89年にFMCし4代目となっていながらデーキャブ(FC型)はこの時、従来型のMCに留まり装備や出で立ちもいかにも“廉価版”って感じで目立ちませんでしたが最終型では少しお洒落な味付けもFDに倣って施されています。

↓初期~中期にかけては質素な室内でしたが最終はかなりお洒落?糞尿車には珍しくカスタム仕様だと思われます。


出品モデルのような変に?豪華なタイプは特にこういった業種や海外でも嫌われるの事が多いですがこのクルマは程度の良さもあり入札多数でした、ホント、くたびれ果てたFCはまだまだ地方では見ますがここまで綺麗な個体は珍しいですからね!

↓中古トラック屋としてもいかにも触りたくない状況になっているバキュームの中では異例な綺麗さが光ります!


このFCデーキャブ、出品地はこの手のトラックの宝庫である栃木県!ワタクシの手が出なかった落札額は何と三桁の丁度半分!仮に国内Nox/PM地域外でなら三桁近いプライスになります、いやー、不人気なFCでこれはあり得ない金額ですからやはり間違いなくコレ、輸出だと思います!!

↓キャビンも非常に綺麗なので仕上げ済(ALLペン)なのでしょう、この顔もかなり首都圏では御無沙汰ですわ…


ジャストサイズの4t→フォワードジャストン、ミニサイズの4t→ファイターミニヨン、そして昼間専用だからのデーキャブレンジャー…

この時代のネーミング、何かユーモアが感じられると思いませんか?(^.^)/
Posted at 2019/01/23 01:03:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日野 | クルマ

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