ご無沙汰っす(^_^;)
最低1日1本のブログアップを目標、ライフワークにしてますがなかなか多忙でPCに向かう暇もなく山梨だ横浜だ静岡だと駆け回っております(;O;)
そんな中でも忘れ去られるのも辛いですからネタもないながら代わり映えしない珍車を上げておきますネー!
そんな訳で今回取り上げるのもバブル繋がり?いやいや、これが出た頃はそれも崩壊、日本もお家(リリースしたメーカー)も苦しい時代でしたので今振り返るとよくぞこんなマニアックで趣味性の強いモデルが出せたなぁ、と感心しますわw
⇒『平成9年(1997)UGS25DW型いすゞビークロス』!!
これは見ない!ワタクシこれのお膝元の神奈川ですがコイツはまずはお目にかかりません、走っている姿は2~3度かなぁ…!?
ビークロスは今では市民権を得たクロスオーバーSUVの先駆であり決して当時経営的にラクではなかったいすゞから97yにデビュー、93年にモータショーのショーモデルで発表以来、試作的に『ヴィークロス』としていすゞ内部で温められてきたモデルで当時、唯一まだ乗用モデル生産を続行していた2代目UBS系ビックホーンをベースにしたSUVのスペシャリティカーでした。
今は日産に移った業界では有名な某元いすゞの有名なデザイナー氏のデザイン、現在の日産ジュークなどがこの方の作品ですがジューク同様にアクが強く独特なフォルム、ボディ下半分をFRP製にしたりそれまでのクロカン/SUVにはなかったエアロフォルム、背面タイヤ内蔵テールゲートなど斬新なモノではありましたがその個性を受け入れられる日本人は少なくいすゞが苦しい時期に気合を入れて発売したものの見事なスベリ芸!僅か2年で製廃となっていますのでこれもよほどのいすゞマニアや同大ファンと知り合う事でもない限り滅多にお目にかかれないモデルですねー…。
激レアなビークロス、年式はそう古くもなくネオヒスまでも言えないレベルですがオークション流通は極稀で今回は全国で3台程度の出品、その中で一番程度のよさそうなモノをハッピーチョイス!ww
↓総合3.5、距離10万km、ボディにちょっとした不具合あるもまだまだしっかりしている様子!
ワタクシは当時いすゞ関連の仕事もしていましたし友人もいすゞにいますので発売前にいすゞ藤沢工場で見て触れて乗る機会に恵まれましたがそんな特殊事情?でもなかったら元々このジャンルのクルマは興味もなかったので多分、一生触れずに終わっていたのではないかな?と思います、それほどのレア車です、実際、皆さんコレ見かけますか!?(笑)
国内販売台数は2年で約1700台との事、海外ではこの独特なスタイルが比較的好評で北米では400台、2002年までラインアップされていましたのでやはり外人受けするモデル、保守的な日本人向けではなかったよですね。
シャーシ、基本はビッグホーン、ショーモデルでは最終ジェミニをベースにしていたのでもう少し低くてサマになっていたと思いますが市販モデルはビッグホーンベースだけあり背高4駆の印象はベース譲り、しかしそんな中でも独特なデザインはビッグホーンにない異彩なオーラを放ち注目度はかなりあるのではと思います、ほぼ「なんじゃいこのクルマ!?!?」みたいな奇異的目線だったとは思いますが(・・?
エンジンは当時のビッグホーンガソリン(UBS25)に既搭載の3.2L V6 6VD1型200psガソリンエンジンをビークロス用に215psにチューン、psのみだけでなく 低燃費、排ガス浄化、 騒音低減、エンジン軽量化、吸気系見直しによる 高出力化を施されたチューンが行われていました。
グレードは当初モノグレード、後に『プレミアムプロデュースカラー25』や『175リミデットエデション』が追加ラインナップされていました。
ビークロス、室内の意匠は色使い、インパネの形状に独自製性はありましたが基本はビッグホーンの雰囲気、運転台の位置も高く乗ってそうビッグホーンとの違いは感じませんがこういうモデルだけあり脚回りは固められエンジンも同一型式とは思えない力強さ!
ビッグホーンは見かけほどゴツゴツ感はなく同タイプのランクルやパジェロに較べてもソフトな印象で「路面の悪い所、走破性大丈夫かいな?」とやや大袈裟ですが心配になるほどノリ心地重視って感じでしたがビークロスは逆によく言えばかなりスポーティな脚でゴツゴツした印象、パワフルにチューンされているのでこれで当然なのですがビッグホーンのソフト感を知っているとまず驚かされました、それもその筈でビッグホーンのラリー車専用に設計された特別仕様のカヤバ製ショックを採用、1本5万円という破格の?サスはそのまま競技に出れます!が確か当時のこれの売りでもあったと記憶しています!
さて、出品車ですが実走10万kmだとそのサスも多少抜けたかな?ってレベルでしょう、内装Cは高評価、外装記載がありませんがDレベルは維持している感じ…
↓C評価を得ている出品車のインパネ、内装。致命的不具合もなさそうです!
内輪話で公表はマズい?いや、もう時効かな…
これが開発中、発売直前のプロトモデルが藤沢工場近くのボディ屋さんで修正中?盗み撮りされある雑誌でスクープされた事がありましたがこれによりいすゞ内部で結構な人間が処分されたのを聞いています。
なのでこのクルマを思うと個人的には隠されたいすゞマンの悲壮をどうしても思い返してしまったりと。
そんな重大時がありながら国内ではスカでしたのでのでねー、処分された方々の心境は如何にって感じです、まぁ、他人の心配しているような余裕などないクセにってヤツですが(汗)
↓いすゞの乗用はどれにしても時代の先端を行き過ぎで今見ればこのRrスタイルも悪くはないのですが当時は???でした…
ピアッツアにしても最終ジェミニ、このビークロスにしても時が経ってから見ると現役時代の嫌悪と言えた程の拒絶はない(ピアッツアに関してはようやく現代がこれに追いついたか?って程今はカッコ良くさえ見えます)がねー、ジュークが出た時、ビークロスと同じ設計者と聞き妙に納得、現在でもジュークは個人的に個性は認めるもかなり苦手なのですがビ-クロスのように何年か後には違和感なく見れる日が来るのでしょうかね~…!?
↓個性は凄いですよね、この存在感!外装の程度も悪くない感じ。
出品地は変態車銀座の愛知、あっ、因みにお膝元(神奈川)やその近県では出品はなく何故か西に散布していました(>_<)
価格は…このガソリン高の時代ですしね、3.2Lの重量級は…オマケにAT(ビークロスはATのみ)、SUVはDe+MTならば古くてもビックラの値段になりますがガソリンATでは海外でもNGなので解体価格+α程度の落札でした。
1700台、在任2年の希少レアモデルには違いないのですがこのモデルにプレミアが付く日はまだまだ遠いようです(+_+)/~~~
Posted at 2018/01/28 14:47:16 | |
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