
北海道の、いや全国の初夏の風物詩として定着した
YOSAKOIソーラン祭りが今年も昨日から始まり、大通公園では道内をはじめ道外からも沢山のチームの皆さんや祭りを見に来た観光客の皆さんが札幌に集まってます。
今から十数年前、ある大学生が本家・高知の祭りをヒントに手作りでスタートしたお祭り。現在では全国各地からもチームが集結し、人気、スケールともに全国区になりました。
晴れの舞台を目指し毎日踊りの練習をし、本番で最高のステージを沢山のお客さんに見てもらいたい…。確かにこれはパフォーマンスする側からすれば当然のこと。そして、それに「大賞」とか言って優劣をつける審査員という名の人たち…。
これではまるで「祭り」ではなく「コンテスト」ではないだろうか?
沢山のチームが参加し、お互いの演技を磨き合うのは間違いではないけど大賞とかを意識するあまり、違う方へ向いてしまっているのではないでしょうか…。
過去に大賞を数回受賞している某有名チームは、メンバーを募集する際にオーディションをしたりとか、練習の時にミスすると皆から責められたりするとか聞いたことがあります。オーディションするという時点で既にアマチュアから離れてるし、ミスして責められるなんてまるで中学・高校の運動部みたいです…。さらに何度練習しても見込みの無い人間はふるい落とされる…。
こんな事実を知ってしまうと、これから踊りたいと考えてる人たちは引いてしまうのではないでしょうか?そこまでしなきゃいけないのか、と…。
大賞とか作るから賞レースのために必死で練習するチームが生まれる…。なんか違うんじゃない?
これなら「YOSAKOIソーラン祭り」改め「YOSAOKIソーランコンテスト」に改名したら?
これでは祭りとは言えないですよ…。
賞とかをすべて撤廃して、もっと皆が心から踊ることを楽しめて、見る方も心から楽しめる…そういう「祭り」が必要だと思いますね。
ボクはYOSAKOIが嫌いだとか、有名常連チームが嫌いだとか言ってるのではありません。祭りに参加する人たちを否定するつもりもありません。が、もう一度祭りの原点とは何かを考え直してほしいと思います。
Posted at 2005/06/09 23:52:33 | |
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