2000年10月31日に、
研究所内でヒト型ロボットASIMOが
初の2足歩行に成功しました。
ホンダの先進ロボ「ASIMO」の誕生です。
そして今年、10歳を迎えました。
ASIMOの外観の進化の様子は
以前に
こちらでほんの少し(前半だけ)触れたことはありますが、
正直“動く様子”は見たことありませんでした。
せっかくの素晴らしいロボットなので、
記録としてここに残しておきたいと思います。
進化の過程を見ていくと、感動ものです!
1986年の試作機1号「E0」から始まる、進化のダイジェスト“1本もの”はこちら。
ASIMOになってからも進化を続け、いろんなことにチャレンジしてきましたね
“個別で”進化を見ていくには、以下で。
ヒト型ロボットの研究に着手した1986年。
まずは、歩行の原理を明らかにするため「
E0」が開発されました。
形としては、まだ腰から下だけの状態です。
人がするのは「動歩行」で、脚の移動と同時に全体の重心も移動させながら歩くというもの。
E0は「静歩行」という重心の位置が変わらない歩行をし、1歩進むために5秒も要したということです。
ヒト型ロボットを歩かせるのは、大変だったんですね。
1987年から1991年には「動歩行を実現」するため、E1→E2→E3と開発が進みました。
E1は腰の部分の部品が大型化しています。
お腹というべきでしょうか。
そして、歩くスピードが少し速くなりました。
E2からは、お腹の部品にカバーが付くようになりました。
見た目、昔の電子レンジがプラウン管
のような感じです。
小さい階段が上り下りできるようになりました。
E3になると、平面ですが初めて時速1.2km/hの「動歩行」に成功。
歩くスピードは格段に上がり、脚だけですがだいぶASIMOの動きらしくなりました^^
1991年から1993年には「歩行の安定化」。
E4→E5→E6となります。
E4
歩く中に左右方向での微妙なバランスを感じます。
E5
動画はありませんでした。
初めて階段や斜面での安定した2足歩行の実現に成功したということです。
E6
幅の狭い長い階段、緩斜面、小さい障害物を越えられるようになり、
2足歩行の基本機能が完成です。
1993~1997年で、「完全な自立歩行ロボ」へ。
開発コードは、EからPとなります。
P1→P2→P3と進化。
P1
いよいよ上半身の付いた人間型プロトタイプ1号機が登場です。
全高1915mm、重量175kg。
制御用のコンピュータは内蔵されておらず、外置き。
ボディカバーはほとんどされてなくて、むき出しのキカイダー状態。
P2
1996年12月に発表された
“世界初”の人間型自律2足歩行ロボット。
全高1820mm、重量210kg。
胴体部にコンピュータやバッテリーなど、必要な機器が全て内蔵されワイヤレス。
自在な歩行、傾いた足場での歩行、階段の昇降、台車を押すなどの自動動作を実現し、
より複雑なことができるようになりました。
ボディカバーが存在し、動きはまだぎこちないところがありますが、
なんとなくASIMOになってきました^^
P3
完全自律人間型2足歩行ロボットの誕生。
1997年9月完成。
全高1600mm、重量130kg。
かなり小型化されました。
部品材質の見直しなど、軽量化も実現。
見た目はかなりASIMOですが、まだなんです。
P4
ASIMOに繋がるP3改良型試作機。
全高1600mm 重量80kg。
P3よりもさらに、運動機能が向上とのこと。
動画はありません。
そして、2000年10月31日。
ASIMOの誕生!
感情的な動き、しぐさもできるようになりました。
素晴らしい!!
ASIMOは、
「
Advanced Step in Innovative Mobility」(新しい時代へ進化した革新的モビリティ)。
誕生日おめでとう!
これからも頑張ってほしいですね
Posted at 2010/11/05 00:48:37 | |
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HONDA | 日記