©Marshall Pruett
録画を見るのが遅かった私は
みん友さんの何シテル?で初めて知ったのですが、
まさかこんなことが起こってしまったとは…
決勝レース中。
もう終盤という残り21周で
トップを走行中だったセイジ・カラム選手が突如、
単独スピン。
その際、飛び散った破片パーツが、
トップからするとだいぶ後方を走っていた
13位走行中のジャスティン・ウィルソン選手のヘルメットに直撃。
それがきっかけでコース内側の壁にも激突し、昏睡状態へ。
翌月曜日に亡くなられてしまったとのことです。
非常にショックですね。
インディカーでの死亡事故は
2011年の最終戦ラス・ベガスでダン・ウェルドン選手のものがありましたが、
それ以来の悲劇が起こったのです。
今レースはやたらクラッシュがあり、それまでフルイエローは11回。
思えば当事故前から異様な雰囲気を醸していたような気がします。
今回のケースでは過去にも囁かれた
キャノピーも考えられますが、
現在の技術ではこういった理由から無理だということです。
確率的には本当に運が悪かった稀なケースかもしれません。
でも、パーツの破損というアクシデント自体はモタスポでは普通にあることなので、
最悪をできる限り回避するための策に期待したいし、注目するところです。
ジャスティン・ウィルソン選手のご冥福をお祈りします。
佐藤琢磨選手ですが、先に述べた事故の際は3位走行中でした。
ポジションからすると非常に近い所でした。
でも、今回の死亡事故の原因となったパーツは映像を見る限り
一度上空に舞って降ってきたため、もっと後方のドライバーになったんです。
本当に何があるか分かりません。
琢磨は予選9位とそこそこでしたが、
スタートすると序盤はその時の状況にフィットしてなかったようで
ずるずると後方に下がってしまいました。
1stスティントでも23位まで下がりましたかね。
でも、そこから終盤に向けてのリカバリーが素晴らしかった!
残り34周では12位まで来てましたが、
そのリスタートの時は7ワイドのインを付いて4位へ。
このレースでの「パス・オブ・ザ・レース」を受賞したようです。
その後トップまで行き、一度2-3位に下がりましたが期待がかかりました。
しかし、2位からの最終リスタート後、トップに詰まってしまい
アクセルオフで接触を回避せざるを得ませんでした。
トップスピードで走るオーバルでのアクセルオフは予想以上にその後のスピードに響きました。
琢磨は6位フィニシュ。
本人も言っていましたが、終盤の展開からすると残念でした。
佐藤琢磨(6位)
「ダウンフォース少なめでバランスの悪かったマシンで序盤は苦労し、タイヤの内圧調整も難しく、レースの大半は後方集団で戦っていました。しかし、ピットストップでマシンのセッティングを変更し続け、リスタートもいいものが切れて終盤に一気に上位へと進出できました。残り20周で2番手につけていたときには優勝を狙っていましたが、ストレートでスピードの伸びないセッティングを最後のピットストップで変更できなかったこともあり、6位という悔しい結果になりました。ジャスティン・ウィルソンのことはレースを終えてから知りました。容態がとても心配です。少しでも早く快復してくれることを願っています」
アート・セントシアー|HPD社長
「ジャスティン・ウィルソンの快復を心から祈っています。私たちの思いは、彼と彼の家族、友人たち、そして多くのファンと共にあります。なにより今は、Hondaのスタッフ全員が、彼のいち早い快復を願っています」
<決勝リザルト>
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 28 ライアン・ハンターレイ Honda 200 3:25'08.1095
2 67 J.ニューガーデン シボレー 200 +0.1053
3 2 J.P.モントーヤ シボレー 200 +0.5696
4 1 W.パワー シボレー 200 +1.4707
5 26 カルロス・ムニョス Honda 200 +2.0003
6 14 佐藤琢磨 Honda 200 +3.5167
7 22 S.パジェノー シボレー 200 +4.5025
8 5 ライアン・ブリスコー Honda 200 +4.7997
9 9 S.ディクソン シボレー 200 +5.6857
10 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 200 +6.2994
11 98 ギャビー・シャヴェス Honda 197 +3Laps
13 18 ピッパ・マン Honda 185 +15Laps
15 25 ジャスティン・ウィルソン Honda 179 +21Laps
18 27 マルコ・アンドレッティ Honda 138 +62Laps
20 15 グレアム・レイホール Honda 92 +108Laps
21 19 トリスタン・ボーティエ Honda 92 +108Laps
22 41 ジャック・ホークスワース Honda 82 +118Laps
<ポイントスタンディング>
ドライバー
順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
1 2 J.P.モントーヤ シボレー 500
2 15 グレアム・レイホール Honda 466
3 9 S.ディクソン シボレー 453
4 1 W.パワー シボレー 439
5 3 H.カストロネベス シボレー 423
6 67 J.ニューガーデン シボレー 413
7 27 マルコ・アンドレッティ Honda 390
8 11 S.ブルデー シボレー 386
9 10 T.カナーン シボレー 366
10 22 S.パジェノー シボレー 356
11 28 ライアン・ハンターレイ Honda 355
12 26 カルロス・ムニョス Honda 333
14 14 佐藤琢磨 Honda 275
15 98 ギャビー・シャヴェス Honda 249
16 7 ジェイムス・ジェイクス Honda 247
17 41 ジャック・ホークスワース Honda 234
21 19 トリスタン・ボーティエ Honda 161
22 5 ライアン・ブリスコー Honda 145
23 5 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 129
24 25 ジャスティン・ウィルソン Honda 108
26 18 コナー・デイリー Honda 81
27 18 ピッパ・マン Honda 76
28 25 シモーナ・デ・シルベストロ Honda 66
31 18 ロドルフォ・ゴンザレス Honda 50
32 19 フランチェスコ・ドラコーネ Honda 38
34 18 カルロス・ウエルタス Honda 31
35 48 アレックス・タグリアーニ Honda 27
36 19 ジェームス・デイビソン Honda 10
37 32 オリオール・セルビア Honda 10