今年もついに
インディカー・シリーズが始まりました。
そして、いきなりやってくれましたね!
琢磨、開幕戦からポールポジション!!
今年はオフシーズンにこれまでになく走り込めてきて
センピーに来ても好調を維持している様子でしたが、
正直ここまでやってくれるとは、驚きました。
あわや予選が雨で流れてしまい
昨シーズンのポイントスタンディングである17位スタートになる恐れもありましたが、
遅れながらもセッションはなんとか行われました。
とはいえ、ウェット→セミウェット→ドライと短時間でコンディションが変わる難しい状態で
ドライバー、チームとも大変だったと思います。
そんな中、琢磨は予選Q1→Q2→Q3ともトップ。
見事、ポールを獲得しました!
Firestone Grand Prix Qualifying Interviews
決勝では、琢磨は新品レッド(ソフト)タイヤでスタート。
後続を引き離してレースをコントロールし、良いレースペースでした。
しかし、この後ハードタイヤのブラックを履くととマシンバランスがくずれ
ペースダウン。
ついには、2ndスティントではW.パワーに抜かれて2位となってしまいました。
この時、琢磨はパワーとタイヤ同士の軽いタッチをしたように見えましたが、
無理はしませんでしたね。
バトルし簡単には抜かせないけど、その中にも気持ちの余裕を感じることができました。
その後の2回目のピットでは7.8秒と悪くはありませんでしたが、走行で引っ掛かったか
ピットインの妙なのか、後続に抜かれて4位。
ここではタイヤを新品ブラック→中古ブラックにしましたが、
ペースは相変わらず良くなかったですね。
C.キンボールが1コーナーに突っ込んだことによるフルイエロー後の最終ピットでは
ここでも順位がダウンし7位に。
中古レッドにしましたが、ブレーキの利きが悪くて苦しかったようです。
そして、後ろからペースの良いJ.ウィルソンやJ.ニューガーデンが迫り
プッシュトゥパスの残り回数からしても厳しい戦いでしたが守り抜き、琢磨は
7位フィニッシュ。
スタート順位からは悔しい結果ですが、決勝ではよく走り切ったと思います。
シリーズを戦う中で大事であり、次につながるレースでした。
第2戦は琢磨が昨年、初優勝を決めたロングビーチ。
楽しみです!
Firestone Grand Prix Race Highlights
佐藤琢磨(7位)
「ポールポジションからいいスタートが切れました。序盤のマシンはフィーリングもよく、リズムよく走って大きなリードを築くこともできました。しかし、1回目のピットストップでタイヤをブラックに変更してからは苦戦しました。その後のピットストップでも、私たちは再びブラックタイヤを装着しました。ペースを上げる、あるいはペースを保つことに全力を投入し続けたのですが、コース上でライバルたちをパスし、失ったポジションをばん回していくことが、今日はできませんでした。すばらしい予選を戦ったあとだけに、今日のレース結果には納得がいきません。しかし、確実にポイントを稼ぐことはできました。第2戦ロングビーチは昨年優勝を飾ったレースですから、マシンのセッティングについても、私たちはいいものを持っているはずです。今回苦しんだ原因がどこにあるのかをチェックし、ロングビーチでは開幕戦以上に力強い戦いぶりをみせたいと考えています」
アート・セントシアー|HPD社長
「2014年シーズン最初のレースで、私たちHondaは高い競争力をみせることができました。Hondaエンジンを使う多くのチームが、良好なパフォーマンスをみせてくれました。しかし、レースは私たちの望んだ通りには進みませんでした。2位フィニッシュを果たしたライアン・ハンターレイを祝福したいと思います。今シーズンからAndretti AutosportはHondaファミリーに戻ってきてくれて、それは大変すばらしいことです。レース結果は悔しいものとなりましたが、セント・ピーターズバーグでは私たちのエンジンの方が性能では優っていました。そして、いくつかのチームがレースに勝つ可能性をみせてくれました。次戦のロングビーチ、そして今シーズンへの見通しは明るいと思います」
<決勝>
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 12 W.パワー シボレー 110 2:06:57.6288
2 28 ライアン・ハンターレイ Honda 110 +1.9475
3 3 H.カストロネベス シボレー 110 +7.8716
4 9 S.ディクソン シボレー 110 +15.9685
5 77 シモン・パジェノー Honda 110 +17.3937
6 10 T.カナーン シボレー 110 +20.3882
7 14 佐藤琢磨 Honda 110 +20.8561
8 19 ジャスティン・ウィルソン Honda 110 +21.0622
9 67 ジョセフ・ニューガーデン Honda 110 +21.5544
10 8 R.ブリスコー シボレー 110 +23.9897
12 7 ミハイル・アレシン Honda 110 +34.9969
14 15 グレアム・レイホール Honda 110 +38.9881
17 34 カルロス・ムニョス Honda 110 +44.6244
18 18 カルロス・ハーティス Honda 110 +47.5637
19 27 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 109 +1Lap
21 98 ジャック・ホークスワース Honda 83 DNF
22 25 マルコ・アンドレッティ Honda 82 DNF