琢磨は開幕前のオープンテストでは
好調だったんですが、
今回のレースウィークとなり
気温が全く違って高いという状況の中
マシンのセッティングに苦しみました。
予選14位。
決勝は激しい降雨。
それによって2時間以上のスタートディレイ。
そして、レースは元々の90周から
1時間40分のタイムレースに変更となりました。
全車ウェットタイヤでのスタート。
オープニングで前のクルマのスピンで後続車が次々とブレーキング。
琢磨はそれによって詰まったところを避けようとしましたが、
ターンに差し掛かっていてスピン、エンジンストール。
なんとかリードラップキープで復帰しますが、最後尾。
そこから順位を上げていきますが、2回目のフルイエロー後
ほとんどのクルマがタイヤをウェット→ドライとし、(ここは気付かなかったんですが)
リスタートしたラップのターン5ヘアピンでブリスコーと接触して2回目のスピン。
これにより、再びリードラップの最後尾へ。
そこから粘り強くクルマをゴールへ運び、琢磨は
13位フィニッシュでした。
うーーん。
最後までよくやったとも言えそうですが、やはり“2回のスピン→最後尾へ”は痛かったですね。
バーバーは、イギリスでF3時代を過ごし、F1を走ってきた琢磨には
得意そうなイメージを以前から持ってはいるんですけど、実際これまで苦労してますね。
次はインディアナポリスのロード。
コースは改修で変更があり別物と捉えていますが、
2004年には琢磨がF1で3位表彰台を獲得した地でもあります。
良いイメージを持って、良い結果に繋げてほしいですね!
佐藤琢磨(13位)
「厳しく、忙しいレースでした。スタート直後、“キンク”と呼ばれるエリアで2台のマシンがハーフスピンし、後続が次々とブレーキを踏みました。私も前車との接触を避けるためにブレーキングしたかったのですが、ちょうどコーナーの真ん中に達したところだったためにブレーキを踏めず、スピンしました。あそこで周回遅れにならなかったのは幸いでした。しかし、レース中盤のリスタートで今度はライアン・ブリスコーとサイド・バイ・サイドでヘアピンコーナーに進入し、接触して今日2度目のスピンを喫してしまいました。レース終盤はいいペースを保って走り続け、2台をパスしたのですが、そこで時間切れでした。厳しいレースでしたが、マシンをゴールまで運ぶことができたことをうれしく感じています。次戦はインディアナポリスでのロードレースです。F1時代と少し違ったレイアウトになっているコースですが、とても楽しみにしています。次のレースではぜひとも好結果を残したいと思います。」
マーク・クロフォード|HPD インディカー・エンジン・プロジェクト LPL
「1-2フィニッシュはすばらしい結果です。今シーズンの私たちは、開幕戦からプラクティス、予選でいいパフォーマンスをみせ続けながら、レースで勝つことができずにいました。しかし、今日はこれまでに私たちがみせてきていたHondaエンジンの持つスピードによって、勝利を手に入れることとなりました。大雨のあとのレースは、絶好のコンディションからは程遠いものでしたが、気温や湿度に合わせたプログラムを使い、Hondaエンジンは非常に高い性能を発揮していたと思います。ライアン・ハンターレイ、マルコ・アンドレッティ、そしてAndretti Autosportが戦った見事なレース、彼らのつかんだすばらしいリザルトに対し、おめでとうと言いたいですね。今日のライアンは悠々と勝ったように見えていましたが、決して簡単に手にできた勝利ではありません。さあ、次はインディアナポリスです。この調子でさらに2勝を挙げたいところです。初開催のグランプリ・オブ・インディアナポリスと、そしてもちろんインディ500での勝利を、私たちは目指します。」
<決勝リザルト>
順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
1 28 ライアン・ハンターレイ Honda 69 1:40'43.3337
2 25 マルコ・アンドレッティ Honda 69 +1.0364
3 9 S.ディクソン シボレー 69 +1.4286
4 77 シモン・パジェノー Honda 69 +2.4350
5 12 W.パワー シボレー 69 +3.1559
6 19 ジャスティン・ウィルソン Honda 69 +3.7009
7 27 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 69 +4.6538
8 67 ジョセフ・ニューガーデン Honda 69 +5.3417
9 10 T.カナーン シボレー 69 +6.2513
10 83 C.キンボール シボレー 69 +6.8371
12 98 ジャック・ホークスワース Honda 69 +8.5257
13 14 佐藤琢磨 Honda 69 +9.6750
16 18 カルロス・ウエルタス Honda 69 +12.8894
17 15 グレアム・レイホール Honda 69 +13.7182
20 16 オリオール・セルビア Honda 68 +1Lap
22 7 ミハイル・アレシン Honda 63 DNF
23 34 カルロス・ムニョス Honda 29 DNF
<ポイントスタンディング>
順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
1 12 W.パワー シボレー 125
2 28 ライアン・ハンターレイ Honda 107
3 77 シモン・パジェノー Honda 92
4 9 S.ディクソン シボレー 87
5 20 M.コンウェイ シボレー 82
6 25 マルコ・アンドレッティ Honda 73
7 19 ジャスティン・ウィルソン Honda 67
8 3 H.カストロネベス シボレー 66
9 10 T.カナーン シボレー 62
10 67 ジョセフ・ニューガーデン Honda 58
12 34 カルロス・ムニョス Honda 55
14 7 ミハイル・アレシン Honda 54
15 14 佐藤琢磨 Honda 53
18 27 ジェームズ・ヒンチクリフ Honda 46
19 18 カルロス・ウエルタス Honda 46
20 15 グレアム・レイホール Honda 46
21 98 ジャック・ホークスワース Honda 42
23 16 オリオール・セルビア Honda 36