テキサス・ヒューストンは
ストリートでダブルヘッダー。
そのレース1となる第17戦。
琢磨はチームの地元でポールを獲りました!
琢磨にとっては
2011年のアイオワ、エドモントンに続く
キャリア3度目のポール。
AJフォイト・レーシングにとっては1999年以来となりました。
スタートも順調に決めて…
ここまでは良かったんですよね。
その後、不運にもパーツの破片を踏んでしまったようで
タイヤがパンク。
トップを走りながらも、ピットインしタイヤ交換を余儀なくされました。
これで琢磨は12位へポジションダウン。
この後は粘り強く走り、終盤8位まで来て久々のシングルフィニッシュかというところ
マーブルを拾ってしまってグリップダウン。
最後は押し出されるような形でタイヤバリアへ。
琢磨はピット、そしてコースに戻りましたが、最終的には
17位フィニッシュでした。
Grand Prix of Houston Race1 Highlights
佐藤琢磨(17位)
「スタートは自分としては決してよくなかったのですが、トップを守れるだけの速度は出せました。あと少しの改善が必要です。あのあとにタイヤがパンクしていると判明したのですが、センサーのトラブルもあり得るので、ギリギリまで様子を見ました。ピットに入ってタイヤを交換したあとは、ポジションも下がっていましたし、ペースも上げることができない苦しい戦いになりました。ソフトタイヤでのハンドリングがいまひとつよくなかったですね。2度目のピットストップでハードタイヤに替えてからは、前に追いつく走りができるようになりました。しかし、終盤のリスタートのあと、ターン2でパスを許したときに、ラインを外れて走ったことでタイヤかすを拾ってしまい、次のコーナーでインに並ばれると、アウトに押し出されるようにタイヤバリアにぶつかってしまいました。インを開けてコーナーを回りきるつもりでしたが、いったんアウトに出たら、ラインを戻すことができませんでした。明日のレースの予選は、当日の朝に行われます。今日のレースを戦ったことで、多くのチームがマシンを向上させてくるでしょう。路面のグリップも大幅に高まり、ラップタイムがぐっと縮まる可能性もあります。今日のレースで悪かった点を改善し、路面の変化などにも対応したマシンを作り、予選に臨みたいと思います。」
まぁ、ここまではまだ仕方ないとしましょう。
次、
レース2の第18戦。
雨で予選が行われず、ポイントスタンディングでのスタート順となりました。
琢磨は
15番手スタート。
レース1に続く、スタンディングスタート。
琢磨はここで痛恨のミスをしてしまいます。
グリッド間違い、スタート直前で慌てて正規のポジションに付けますが
ダリオとともにストール。
琢磨は最後尾スタート。
それでもレースペースはそこそこで7位まで順位を上げ、
今度こその久々のシングルチェッカーと思っていたらファイナルラップ。
鬼門のファイナルラップは解けていなかったのか、
またもマーブルによるグリップダウン、ウォールへのコンタクト。
琢磨のペースとグリップが上がらないところへ
ダリオがアウトからウォールと挟まれる形でフェンスまで乗り上げ
ヒヤッとさせる大クラッシュ!
当たり方、程度が嫌なクラッシュでしたね。
一瞬、
2年前の最終戦ラスベガスのことが思い起こされました。
ダン・ウェルドンらによって開発が進められ、安全基準が高められた“DW12”のおかげでしょうか。
ダリオは次は走れないそうですが、それでも大事に至らなくて良かったです。
クラッシュに遭った琢磨やビソ、そして観客、レース関係者を含めてです。
琢磨には頑張ってもらわないといけませんね。
ここのところの流れからして、少なくともレース2のスタート時のようなことがあってはダメです。
どこかの野球チームファンなら…と引き合いに出して申し訳ないですが、
タダじゃすみませんよ。
でも、ファンであるからこそ、敢えて厳しく言います。
琢磨の来季があることを祈るばかりです!
Grand Prix of Houston Race 2 Highlights
佐藤琢磨(14位)
「昨日よりもマシンのハンドリングはよく、序盤にはポジションを上げられずに苦しむシーンもありましたが、ハードタイヤにしてからは順位を着々と上げていくことができました。シーズン中盤に一時、ロードコースでのパフォーマンスが下がった私たちのチームでしたが、シーズンの終盤になって再びマシンにスピードを取り戻すことに成功しています。今日はそうしたマシンでいいレースを戦えていただけに、好結果を残したかったですね。最終戦のフォンタナに向けては、先日テストを行い、昨年よりもずっといいベースラインを獲得できています。今シーズン最後のレースも全力で戦います。」
<レース2決勝>
順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム/差
1 12 W.パワー Team Penske シボレー 1:52:28.9525
2 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing Honda +0.8286
3 27 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport シボレー +4.3629
4 19 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing Honda +5.0234
5 7 S.ブルデー Dragon Racing シボレー +8.0120
6 77 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports Honda +11.0712
7 4 O.セルビア Panther Racing シボレー +14.0815
8 83 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing Honda +15.1566
9 18 マイク・コンウェイ Dale Coyne Racing Honda +15.5568
10 78 S.デ・シルベストロ KV Racing Technology シボレー +31.3618
11 55 トリスタン・ボーティエ Schmidt Peterson Motorsports Honda +32.9460
13 67 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing Honda +1:19.5633
14 14 佐藤琢磨 A.J. Foyt Racing Honda DNF
15 10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing Honda DNF
17 16 ジェームズ・ジェイクス Rahal Letterman Lanigan Racing Honda +1Lap
18 15 グレアム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing Honda +2Laps
19 98 ルカ・フィリッピ Barracuda Racing/Bryan Herta Honda +2Laps
<ポイントスタンディング>
ドライバー 順位 ドライバー チーム 総合ポイント
1 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 546
2 H.カストロネベス Team Penske 521
3 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports 491
4 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing 460
5 M.アンドレッティ Andretti Autosport 457
6 R.ハンターレイ Andretti Autosport 446
7 W.パワー Team Penske 444
8 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 418
9 J.ヒンチクリフ Andretti Autosport 417
10 チャーリー・キンボール Chip Ganassi Racing 406
15 ジョセフ・ニューガーデン Sarah Fisher Hartman Racing 338
16 佐藤琢磨 A.J. Foyt Racing 309
17 グレアム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing 304
19 ジェームズ・ジェイクス Rahal Letterman Lanigan Racing 285
20 トリスタン・ボーティエ Schmidt Peterson Motorsports 257
23 マイク・コンウェイ Dale Coyne Racing 185
24 アレックス・タグリアーニ Barracuda Racing/Bryan Herta 163
26 J.R.ヒルデブランド Barracuda Racing/Bryan Herta 93
27 アナ・ベアトリス Dale Coyne Racing 72
30 ルカ・フィリッピ Barracuda Racing/Bryan Herta 53
31 ピッパ・マン Dale Coyne Racing 29
32 ジェームス・デイビソン Dale Coyne Racing 27
33 ステファン・ウィルソン Dale Coyne Racing 14
34 コナー・デイリー A.J. Foyt Racing 11
36 ルーカス・ルアー Sarah Fisher Hartman Racing 8
37 キャサリン・レッグ Schmidt Peterson Motorsports 8
<マニュファクチャラー(エンジン)>
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 Honda 135
1 シボレー 135