2020年04月20日
同じような記事が続いている気がするけど気にしない方向で
F1がコロナに挑む…通常2年を「100時間」で完成 メルセデスF1が作り上げた人工呼吸器が凄すぎる
日本でも自動車業界が新型コロナウイルスへの支援として、持ち前の技術や設備を用いる取り組みが行わている。
これからも官民問わない取り組みが行われていくのだが、日本よりひと足早く”緊急事態”となったヨーロッパではすでに多くの支援が始まっている。
なかでもF1の各チームが取り組んだ人工呼吸器開発プロジェクトは非常に大きな話題を呼んだ。今回はドイツ在住のジャーナリストにメルセデスがどのような取り組みをしたのかをまとめてもらった。
ドイツではどのような支援が自動車業界を通じて行わているのだろうか?
超突貫開発でもクオリティ高し!! メルセデス製の美しい人工呼吸器の姿はこちらから
文:Midori Ikenouchi/写真:Daimler, Mercedes AMG F1 Team
■全メーカーが稼働停止のドイツ国内の現状だが……
世界中に蔓延し、猛威を振るう新型コロナウイルスへの感染拡大防止の為、ドイツ政府は外出自粛要請を日本よりも3週間前に発令し、一部の特定管理エリア以外はすべての自動車製造ラインを休止しているメルセデス・ベンツ。
ドイツ政府は自動車メーカーへの稼働停止は強制していないが、すべての自動車メーカーが社員の健康・安全確保の為に独自に製造ラインを休止しているのが現状だ。
メルセデスF1チームが開発した人工呼吸器の一部。こちらは酸素流量や、酸素濃度を調整するコントローラーとなる
世界中の感染患者が爆発的に増え、医療現場での物資や医療機器不足が深刻化しているなか、イギリスに本拠地を置くメルセデス・AMG ペトロナスF1チームでは、最先端のF1技術を駆使し、異業種ながら迅速に医療業界へ手を差し伸べた事が話題を呼んでいる。
3月18日からイギリスのメルセデス・AMGペトロナスのF1ファクトリーでは、ユニバーシティカレッジ ロンドン(UCL)の工学エンジニアと、ユニバーシティカレッジ ロンドン病院(UCLH)の臨床医が、F1チームのハイパフォーマンスパワートレインのエンジニアらとともに、持続的起動陽圧装置(CPAP)の開発から製造に乗り出した。
CPAP(シーパップ)と呼ばれる持続的起動陽圧治療を施すための機器をメルセデスが開発し納品した。CPAPでは呼吸困難の患者に対して鼻や口から圧力をかけた空気を肺に送り込むもので、気管挿管を必要としない治療法となる
Covid-19感染患者が自発呼吸だけで酸素吸入が困難な場合、この装置を装着することにより呼吸を補助する役割を果たし、重篤患者の命を救い続けているのだ。
■なんと100時間でプロトタイプを完成させる
メルセデスのF1エンジンファクトリーが、ロンドン大学と共同で記録的な速さで開発した、持続的起動陽圧装置は、最初のミーティングから第一試作品の完成までに費やした時間は、なんと100時間未満。
通常それらの工程には2年もの年月が必要と言われているだけに、驚異的な短時間で完成させた事になる。すでに100台のデバイスが臨床試験のためにUCLHに提供され、英国政府は今後最大1万台の呼吸補助装置を発注。
器具の一部の製作工程。これほど細かいネジ穴を刻めるのはF1の緻密なパワーユニットを作るファクトリーならではの技術となる
その内の1000台は、ノーサンプトンシャーのブリックスワークスにあるメルセデス・AMGペトロナスF1チームのハイパフォーマンスパワートレインのテクノロジーセンターで製造されているという。
通常はF1のピストンとターボチャージャーを作成している40台の機械は、作業をしやすいようにファクトリーの中を配置転換し、UCLおよびメルセデス・AMGのエンジニアらが24時間体制で大量生産を行えるよう、迅速に社内体制も整えられている。
口と鼻を覆うマスクや湿度を維持するフィルターなどもあわせて開発されている
今回はメルセデス・AMGの取り組みを紹介したが、イギリスに本拠地を置くアストン・マーティン レッドブル、BWT レーシングポイント、ハース、マクラーレン、ルノー、ROKiTウィリアムズの7つのF1チームとテクノロジー企業が協力して医療機器などの開発に取り組んでいる。
その名も『プロジェクトピットレーン』と称し、イギリス政府のサポート要請に応えるべく、持続的起動陽圧装置の設計から開発・プロトタイプの製造、試験、組み立てまでの製造作業を担っている。
日頃のF1レースではライバルとして戦う立場であるが『プロジェクトピットレーン』では、F1で培われた高スキルとスポーツマンシップで結束し、多くの重篤患者の命を救い続けており、今後も英国全土の病院に迅速に供給されるという。
今回メルセデスF1チームが開発した器具の使用イメージ。マスクなども含めて非常に多くの器具か供給されている
UCL機械工学部のティム・ベーカー教授は「F1の技術からの助けを受けるという特殊なシチュエーションではありますが、UCL機械工学部とF1のハイパワーパワートレインのエンジニアの密室な関係によって出来上がったコラボレーションです」と述べた。
アンディ・コーウェル メルセデス・AMGペトロナスF1のハイパフォーマンスパワートレイン マネージングディレクターは「プロジェクトピットレーンとして、F1ファミリーの数多くのスタッフがこのプロジェクトに共感し、高機能の持続的起動陽圧装置を可能な限り早急に作り上げ、人命救助に携われる事を誇りに思います」と述べている。
医療機器もその安全性と、いかなる故障もしてはならないという信頼の両立が必要であり、日々医療現場からのフィードバックを生かして技術者が戦い続けている。一朝一夕で完成させられるものではないのだ。臨時的措置とはいえ医療機器開発の技術にメルセデスが太刀打ちできたのは、一件無駄にも思えるモータースポーツが極限を追い求めてきたからに他ならない
ランボルギーニ、人工呼吸器の増産を支援…専用シミュレーターを開発
ランボルギーニ(Lamborghini)は4月15日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大により不足している人工呼吸器の増産を支援する取り組みを開始した、と発表した。
ランボルギーニは、イタリアの人工呼吸器メーカー最大手、Siareエンジニアリング・インターナショナル・グループを支援している。その方法は、ランボルギーニの研究開発部門が中心になって、人工呼吸器専用のシミュレーターを開発したことだ。
人工呼吸器専用のシミュレーターは、人工呼吸器完成後の品質検査を効率化するために開発された。ランボルギーニによると、完成後の人工呼吸器が最終チェックを受ける前に、人工呼吸器の性能の初期評価が行えるという。
ランボルギーニは、3Dプリンターを使用して、わずか2週間でこの人工呼吸器専用のシミュレーターを設計し、完成させた。現在では、1週間あたり18個の人工呼吸器専用のシミュレーターを生産している。
ランボルギーニは、先進技術を持つ2社のコラボレーションが、イタリア企業が力を合わせて、新型コロナウイルスと戦う責任感と結束力のさらなる証明になる、としている。
対コロナにイタリア企業が団結! ランボルギーニが呼吸シミュレーターを共同開発
■イタリア企業の責任感と団結力の象徴
ランボルギーニは、イタリアの人工呼吸器トップメーカー、シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループに対し、研究開発部門による支援をおこなうと発表した。
この支援の目的は、呼吸シミュレーターの共同開発と製造だ。呼吸シミュレーターは、人工呼吸器を認定検査機器で最終検査をする前段階で、性能の初期評価をするために使用されるものである。
ランボルギーニは、自社の3Dプリンティングラボでシミュレーターの設計、製造、検証をわずか2週間で完了させ、構成部品の最適化を果たし1週間に1台のペースでシミュレーター生産を可能にした。
さらに、これと並行して、HP Jet Fusion 3D 4200プリンターを使用し、0.08mmの精度での印刷を可能にするMJFテクノロジーを活用したポリカーボネート製医療用フェイスシールドの生産も続ける方針だ。
エミリア・ロマーニャ州に拠点を置く、異なる分野において最先端の技術で製品を生み出す2社による今回のコラボレーションは、新型コロナウイルスに対して力を合わせて闘うイタリア企業の責任感と団結力の象徴となる。
人工呼吸器アプリの参照設計、ルネサスが作成 新型コロナ対応
車載用半導体大手のルネサス エレクトロニクスは4月16日、医療用人工呼吸器アプリケーションを効率的に短期間で設計できるようオープンソースの設計仕様に基づいた人工呼吸器向けにリファレンスデザイン(参照設計)を作成したと発表した。
新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染が世界中で拡大する中、医療機関で人工呼吸器が大幅に不足していることが課題となっている。同社のエンジニアは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)と闘う中で世界が直面する課題に対処するため、メドトロニックの「PB560」などのいくつかの設計仕様が公開されているオープンソースの人工呼吸器システムを基に、人工呼吸器用のリファレンスデザインを用意した。
患者の状態を監視しながら、患者に送られる1回のガスの量や配分量をコントロールするもの。この人工呼吸器は持ち運び可能で、ガスタンクの有無にかかわらず使用可能。加湿器を人工呼吸器の摂取経路に接続して患者の呼吸を和らげ、長時間接続することで、効率的に快方に向かわせることができる可能性がある。
同社では幅広い製品ポートフォリオとシステム設計のノウハウを活かすことで、病院や自宅での操作が可能な医療用人工呼吸器システムを短期間で開発できるよう支援するとしている。
GMが人工呼吸器を量産開始、フォードモーターは移動式の検査車両を提供…新型コロナウイルス
◆GMは米当局から3万個の人工呼吸器を受注
GMは4月14日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大で不足している人工呼吸器の量産を、米国で開始した、と発表した。
GMは、人工呼吸器を製造する米国の医療機器メーカーのベンテック・ライフ・システムズ社と協力。GMの生産、調達、物流の専門知識を活用しながら、人工呼吸器を生産する。
すでにGMは、米国保健社会福祉省から、3万個の人工呼吸器の受注を獲得している。GMはココモ工場の製造ラインを改修。1000人を超える人員を採用し、新型コロナウイルスの感染を防ぐ対策を施したうえで、人工呼吸器を生産する。
4月は600個以上の人工呼吸器を出荷し、3万個の受注のほぼ半分が、6月末までに生産できる見通し。8月末までに、すべての受注分の生産が完了する予定だ。GMは必要に応じて、8月以降により多くの人工呼吸器を生産することもできる、としている。
◆フォードモーターはドライブスルー検査を支援
フォードモーター(Ford Motor)は4月15日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染の疑いのある米国の人々を検査するために、移動式の検査車両を提供した、と発表した。
この取り組みは、3月20日に米国ミシガン州デトロイトとディアボーンで開始された新型コロナウイルスのドライブスルー検査の延長にあるものだ。現在までに、医療従事者とボランティアによって、合計3300人の警察官、消防士、医療従事者が検査を受けた。
フォードモーターは、移動しながら行える検査をサポートするために、テント、衛生設備、バッテリー、Wi-Fiネットワークを装備した車両を提供している。車両には、医療器具を含めた新型コロナウイルスの検査キットが、搭載されている。
フォードモーターが提供した車両は、1日あたり最大100人を検査でき、検査結果は24~36時間以内に通知される、としている。
フェラーリ、人工呼吸器用バルブを生産開始…跳ね馬のマーク入り
フェラーリ(Ferrari)は4月16日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対応する医療従事者を支援する取り組みとして、人工呼吸器用のバルブの生産を開始した、と発表した。
人工呼吸器用のバルブを生産しているのは、フェラーリのイタリア・マラネッロ工場だ。普段はフェラーリ車のプロトタイプを製作している部門が、積層造形技術を使用して、熱可塑性コンポーネントの人工呼吸器用バルブを製造している。
バルブはダイビング用品メーカーのマーレス社によって開発されたもので、医療マスクを作成するためにカスタマイズされている。人工呼吸器用のバルブには、色が白と黒の2種類がある。バルブには、フェラーリブランドを象徴する「跳ね馬」のロゴマークが添えられた。
また、フェラーリはイタリア・マラネッロ工場において、防護マスク用の部品の生産も開始した。この部品はソリッドエナジー社に送られ、デカトロン社のシュノーケルマスクを改造して、医療従事者を保護する目的の防護マスクに作り替えられる。
フェラーリでは各社の協力を得ながら、人工呼吸器用バルブと防護マスク用の部品を生産する。イタリア当局の調整に従い、イタリア国内の病院などに提供していく予定だ。
フェラーリが人工呼吸器のパーツを製造、新型コロナ対策で
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受けて、イタリアの高級車メーカーであるフェラーリが医療支援のための部品生産を開始しました。
フェラーリが製造するのは、人工呼吸器に使うバルブとシュノーケル用マスクを医療従事者のための防護マスクに組み替えるための部品などです。イタリア・マラネロにある本社工場で、通常はスポーツカーのプロトタイプを製作する部門が積層型の3Dプリンタなどを使って作ります。完成したバルブには“跳ね馬”のエンブレムが刻まれます。
フェラーリ製の部品はイタリアの医療機関向けに提供される予定。異業種の各社が緊急生産した物資の流通を取りまとめるNuovamacut Gruppo TeamSystemを通じて、最前線に届けられます。
日産もフェイスシールド生産へ、メーカー一丸で医療を支援 新型コロナウイルス対策
日産自動車は4月16日、新型コロナウイルス対策への支援の一環として、医療用フェイスシールドを製造し、国内医療現場に提供すると発表した。
新型コロナウイルス感染が拡大する中、医療現場ではフェイスシールドの不足が深刻な問題となっている。これを受け、トヨタやホンダが医療用フェイスシールドの生産を発表。日産もこれに続き、各事業所で保有する3Dプリンターを活用して医療用フェイスシールドの生産を開始する。
まずは、テクニカルセンター、総合研究所、横浜工場にて、月約2500個のフェイスシールドを4月より生産開始し、医療現場に提供する予定だ。
また、日本政府の要請に基づき、人工呼吸器及び人工心肺装置の製造メーカーへの支援の検討を開始。今後、日産グループとして、これらの医療用機器製造のための工程改善の提案、増産場所や人材の提供、不足部品の供給等を提案していく。
【スーパーGT】国内レース技術を新型コロナウイルスと戦う医療現場へ! 日産/ニスモが医療用フェイスシールドを開発
日産自動車株式会社および、同社のモータースポーツ活動を担うニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(ニスモ)は、医療用のフェイスシールドを製作し、新型コロナウイルスの対応でひっ迫した状況が続く医療現場を支援するべく同製品の提供を開始することを明らかにした。
これは日産が新型コロナウイルスの感染拡大への対策の一環として打ち出したもの。主に同社の車両をベースとしたレーシングカーやパーツの製造を主に手がけるニスモと共同で、現在も世界中で感染拡大が続く新型コロナウイルスに立ち向かう医療現場への支援に乗り出し、国内の医療現場で働く方たちが使用する「医療用フェイスシールド」を開発した。
まずはニスモがレーシングカーのパーツ製作にも使用している3Dプリンターを活用しフレームを製作すると、それを受け取った日産自動車がフェイスシールドを取り付け、国内の医療現場へ提供することとなった。
新型コロナウイルスの脅威は拡大を続ける一方で、4月17日時点では同ウイルスの感染者は世界で合計210万人を突破。日本国内でも感染者数が1万人を超えようとしており、医療崩壊の問題が世界中で叫ばれている。
ヨーロッパではF1チームを始め、持てる技術で医療支援を開始しているが、その動きが日本でもついに始まることとなった。
日産自動車、新型コロナウイルス対策への支援として医療用フェイスシールドを製造
4月16日、日産自動車は世界中で影響が出ている新型コロナウイルス感染症への対策として、神奈川県内の日産テクニカルセンター、総合研究所、横浜工場で新型コロナウイルス対策への支援の一環として医療用フェイスシールドを製造し、日本の医療現場に提供すると発表した。
日産は、逼迫している医療現場に役立つよう、各事業所で保有する3Dプリンターを活用して医療用フェイスシールドの製造を行っていく。まずは、厚木のテクニカルセンター、追浜の総合研究所、さらに横浜工場で、月あたり約2500個のフェイスシールドを4月から生産を開始し、医療現場に提供する予定だ。
また日本政府の要請に基づき、人工呼吸器および人工心肺装置の製造メーカーへの支援の検討を開始した。今後日産グループとして、これらの医療用機器製造のための工程改善の提案、増産場所や人材の提供、不足部品の供給等を提案していく。
海外でも医療現場への支援を開始しており、アメリカでは3Dプリンターを活用し医療用フェイスシールドの生産を行い、ミシガン州、ミシシッピ州、テネシー州の医療施設に寄付。またイギリスでは、サンダーランド工場の従業員がボランティアとして、医療用フェイスシールドの提供を支援している。
サンダーランド工場では、今週までに7万7000個のフェイスシールドを出荷し、その後は最大で毎週10万個を出荷する見とおし。日産はフェイスシールドの生産能力を大幅に引き上げるため射出成形機の購入を援助していく。またスペインでは、サンパウ病院、QEVテクノロジーズ、Eurecatとのコラボレーションにより、人工呼吸器の製造を開始する。今週からバルセロナのパワートレイン工場にて生産を開始する。
日産グループは「引き続き自動車の開発および生産で培ったノウハウや、保有する設備を活用し、各国の政府や関係者の皆様と連携し、新型コロナウイルス感染拡大防止への支援を進めてまいります」としている。
ニスモ、医療用フェイスシールドのフレームを製作…レーシングカーのパーツ製作技術を活用
ニスモは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)対策への支援の一環として、日産自動車とともに医療用フェイスシールドを製作し、医療現場を支援するために提供を開始すると発表した。
新型コロナウイルス感染が拡大する中、医療現場ではフェイスシールドの不足が深刻な問題となっている。
今回、日産自動車のモータースポーツ活動を担うニスモは、レーシングカーのパーツ製作に使用している3Dプリンターを活用して医療用フェイスシールドのフレームを製作。フレームは日産自動車に納品された後、医療用フェイスシールドとして、医療現場に提供される。
自動車メーカーでは、トヨタやホンダが医療用フェイスシールドの生産を発表しているが、ニスモも日産グループの一員として、医療現場をサポートしていく。
ブリヂストン、簡易マスクの自社生産開始 週10万枚
ブリヂストンとブリヂストン化成品、ブリヂストンケミテックは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症の影響による国内のマスク不足緩和に向け、国内ブリヂストングループ会社従業員向けにウレタンを活用した簡易マスクの生産を開始した。
ブリヂストングループでは、過去に業務用マスクを製造していた際のノウハウをもとに、ウレタン製品の生産ラインを活用して早期生産を実現、週10万枚の生産を予定している。
今回生産する簡易マスクは、同社グループ従業員が販売活動や生産活動を行う際に飛沫飛散防止用として使用するためのもので、マスクを自社生産することで市場からの調達量を減らし、国内マスク不足の緩和に貢献していく。
ブリヂストン、グループ内の事業活動で使用する簡易マスクを自社生産
ウレタンを活用した簡易マスクを生産
ブリヂストンとそのグループ会社であるブリヂストン化成品、ブリヂストンケミテックは、COVID-19(新型コロナウイルス)の影響により深刻化している国内のマスク不足緩和に対し、国内ブリヂストングループの会社従業員が使用するためのウレタンを活用した簡易マスクの生産を開始した。
ブリヂストン化成品とブリヂストンケミテックは過去に業務用マスクを製造していたノウハウをもち、ウレタン製品の生産ラインを用いて早期生産を実現。週10万枚の生産を予定している。この簡易マスクはグループ従業員が販売活動や生産活動を行う際に飛沫飛散防止用として使うことを想定し、マスクを自社生産することで市場からの調達を減らして国内のマスク不足緩和に貢献するもの。
ブリヂストンでは、地域住民やカスタマー、従業員の生命安全、健康を守ることを最優先に位置付け、政府・各自治体の方針に基づいた「3密」の回避徹底や在宅勤務の推進などをグループをあげて行っており、今回のような自社資産や技術を活用した取り組みを通じて社会・地域に積極的に貢献していく。また、生産拠点や営業/物量拠点など社会インフラを支えるために必須な業務については、安全確保に万全を期したうえでオペレーションを継続すると共に、本社機能ではテレワークのレベルを上げて対応するなどの抜本的な働き方改革に繋がるように取り組む。
【勘違いも】トヨタやホンダが人工呼吸器の製造に乗り出すワケ 高い技術力/多様な研究で柔軟に
人工呼吸器の生産 1つの「勘違い」
text:Kenji Momota(桃田健史)
自動車メーカー各社で、人工呼吸器の生産に向けた動きがある。新型コロナ感染拡大の影響によるものだ。
こうした報道を見聞きして、多くの人が「勘違い」しているかもしれない。
まず、「工場が止まっているからクルマの代わりの商売として作る」という、勘違い。
確かに、トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、スズキ、ダイハツなど、自動車メーカー各社の国内工場は現在、その一部が稼働を停止している。
理由は、大きく2つあり、1つは海外から輸入している部品が納入されないから。もう1つは、従業員の中で新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出たため、工場内の消毒などが必要になったためだ。
また、スバルなど日本から海外への輸出が多い工場では、アメリカや欧州での需要急減によって生産調整のために工場の稼働を止めるケースもある。
国内需要についてはまだ、欧米と比べて大きな落ち込みがないため、明確な生産調整に至っていない。
こうした止まった製造ラインで、人工呼吸器を流す。または、製造ライン従事者の手が空いたので、人工呼吸器を作る部門にまわる、ということではない。
人工呼吸器の生産は、既存の自動車生産とは別枠として、自動車メーカー各社が検討していることである。
自動車メーカー 呼吸器の知見、なし
技術については「自動車メーカーはEV(電気自動車)や各種の電装部品に関して優秀な技術力があるから、人工呼吸器を早期に開発/生産できるはず」という見方も、勘違いだと思う。
この点について、トヨタの豊田章男社長が2020年4月10日、日本自動車工業会・会長の立場で次のように発言している。
「人工呼吸器の製造を期待する声があることも認識しております」
「しかし、これは、人の命に直結する医療器具です」
「自動車も人命にかかわる製品ですので命に関わるモノづくりが、どれだけ難しいかをわれわれは認識しています」
「簡単なことではありません」
「まずは、医療機器を作っている方々のところに行き、その生産を1つでも増やせるような、生産工程の改善など、われわれのノウハウを活かせるサポートを始めてまいります」
自動車産業は、数万に及ぶ部品をサプライチェーンが製造し、効率的な物流網によって最適なタイミングで最終組立てを行い量産化している。
こうした産業構造に裏打ちされた、生産技術を人工呼吸器など精密医療機器に応用する手助けをするのだ。
この他、自動車本業を活用する事例としては、ホンダが感染者搬送用でオデッセイ/ステップワゴンの特装車を仕立てる。
運転席と荷室との圧力差を作り、車内感染を予防するシステムを搭載する。
人工呼吸器 日本より米が先だったが
人工呼吸器など、新型コロナウイルス対策で自動車メーカーが動いたのは、日本よりアメリカが先だ。しかも、それは大統領命令だった。
トランプ大統領は、アメリカ全土に国家緊急事態宣言を発令してから15日後となる3月28日、ゼネラルモーターズ(GM)に対して国防生産法に基づき人工呼吸器の生産を命じた。
同法は50年代の朝鮮戦争のために米政府が整備したもの。トランプ大統領は新型コロナウイルスとの闘いを「これは戦争だ」と表現しており、GMの人工呼吸器生産はまさに有事への対応だ。
GMはインディアナ州の部品工場で、医療機器メーカーと連携した生産体制を進めた。
だが、「準備が遅い」というトランプ大統領がツイートに国民の中から賛否両論。GMとしては、トヨタのように医療機器メーカーを手助けする方が、結果的に生産がスムーズに進んだのかもしれない。
北米でもトヨタは、医業機器メーカーと手助けする形式をとっている。
このほか、テスラが1000台を病院に寄付した人工呼吸器について課題あり、との報道がある。新型コロナウイルス感染で重症化した患者には適さないタイプの人工呼吸器だとの指摘だ。
この件について、テスラのマスクCEOはツイートなどでコメントしていない。
有事では、情報が錯綜したり、情報の真偽がわかりにくこともある。
新領域への挑戦 高い技術力で柔軟に
この他で注目されるのが、自動車メーカーが3Dプリンターを活用して医療機器を製造する動きだ。
トヨタやダイムラーは3Dプリンターを使用して医療従事者向けのフェイスシールドを作る。
日本でもホンダが感染者輸送車両の開発を合わせて、フェイスシールドの生産に乗り出すことが明らかになった。
このように、自動車メーカーは高い生産技術を持ち、かつ多様な研究開発を定常的に行っているため、今回のような有事でもフレキシブルな動きがとれる。
いまのところ、社会貢献を目的としており、収益性を問うことはしていないと思われる。
有事でのクルマの対応では近年、全国各地で発生した豪雨災害の際、PHEV(プラグインハイブリッド車)、EV(電気自動車)、そして燃料電池車が移動用電源として活用された。
このように、自動車メーカーとしては今後、社会がこれから直面する様々な試練の場を乗り切るために、これまでには想定していなかった技術やサービスを考える必要が出てくるのだろう。
世界各地で未だ収束の目途が立たない、新型コロナウイルス感染の拡大。一刻も早くワクチンが量産され、世界各地で再び、平穏な社会が訪れることを願う。
新型コロナ感染終息に向けて一致団結! 国内外の自動車関連企業もマスク製造へ!
■新型コロナ感染の終息に向けて
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の対策として、異業種のメーカーが医療用マスクの生産に乗り出すなど、多くの企業がさまざまな取り組みをおこなっています。自動車メーカーは、いったいどのような動きを見せているのでしょうか。
●日本自動車工業会を含む自動車製造に関わる4団体
日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会の自動車製造に関わる4団体は、医療崩壊をさせないために少しでも役に立てることとして、自動車産業の手でマスクを作ることを発表。
しかし、クルマの部品から作ったマスクの最初の試作品はゴワゴワであったことを明かし、改良が進んではいるものの、まずは自分達の身を守るためにこれらの試作品を使用し、その分、外部からの購入を減らすことで少しでも需給緩和に寄与したいとしています。
また、空いている寮や保養施設についても、たとえばトヨタグループだけで、1500室程度、自工会会員各社では合計3000程度の部屋が用意できる見通しがあるとし、状況によっては、軽症患者が療養する施設として提供する考えがあることも名言しました。
さらに、自動車産業には約550万人の就業者がおり、これは日本の就業人口の約1割にあたります。
そして、自動車には他の産業へ波及する力があり、その生産波及を数字で表すと2.5倍。これは自動車が1生産すれば、世の中の生産が2.5誘発されるという数値で、日本の産業別ではトップのレベルとなっています。
そんな自動車産業が踏ん張って事業を回し続け、なんとしても雇用を守っていくことが日本経済の崩壊を食い止めるための大きな力になると自覚しているとも明言。
事業を止めぬよう努力する方針であるとともに、自動車に関わる全員が、まずは、絶対に感染しないよう予防を徹底することが、医療崩壊を食い止めるためにも大切であるとしています。
●トヨタグループ
トヨタ自動車ならびにトヨタグループ各社は、「安全・安心を最優先に現場で戦っている方々、苦しんでいる方々の気持ちに寄り添いながら、私たちにできることを即断、即決、即実行していく」という方針に基づき、現在、社会的な最優先課題となっている感染拡大の抑制や医療現場の支援に向けて、自動車産業が持つ製造・物流面でのノウハウや、グローバルに広がるサプライチェーンを活かし、さまざまな側面から対策を検討し、迅速に取り組むことを明言しています。
そして、具体的な対応として、トヨタ自動車貞宝工場で試作型による医療用フェイスシールドの生産準備を進めており、まずは週500個から600個程度のペースで生産を開始する予定です。さらに、グループ企業でも生産が可能か検討を進める方針です。
また、政府による自工会への調達協力要請を受け、トヨタ自動車のサプライチェーンを通じ、医療用マスクや防護服、体温計など衛生用品の調達支援に向けた取組みを開始。病院向けの簡易ベッド台や消毒液容器、医療機関等での簡易間仕切り壁など、医療機器以外で必要とされる備品を生産することでの協力の可能性について、アイシン精機が調査を開始しました。
さらに海外においても、医療用フェイスシールド(防護マスク)の生産および寄贈、マスク等の衛生用品の地元医療機関への提供や、トヨタ生産方式のノウハウを活用した医療関連企業における生産・物流面での生産性向上支援、医療機関等への車両提供など、各国・各地域の事業体が中心となり、政府をはじめとする地元関係者と連携しながら、可能な支援を検討し、順次対応。
社会的なマスク不足への対応として、生産活動においてグループ内で必要とされるマスクの自給自足を進めるため、自社施設内でマスクの生産をおこなうことで、市場からの調達量を低減し、社会におけるマスク不足の緩和に少しでも寄与する活動を進めています。
その流れとしてデンソーは、製造現場を中心に社内で必要となるマスクを自主生産することを決定。2020年4月中の生産開始を目指して試作品の生産に着手しており、軌道に乗れば1日10万枚ペースでの量産が可能となる見通しです。
トヨタ紡織は、4月上旬より刈谷工場において1日1500枚ペースでの生産を開始。順次、増産を図るとともに、翌5月以降は猿投工場に移管し、1日1万2000枚ペースでの増産を計画中です。そのほかにも、アイシン精機、ダイハツ工業、日野自動車などでもマスクの自社生産を検討していく方針としています。
●日産自動車
日産は、新型コロナウィルス対策への支援の一環として、医療用フェイスシールドを製造し、日本の医療現場に提供することを発表しました。
まずは、テクニカルセンター、総合研究所、横浜工場で保有する3Dプリンターを活用し、1か月約2500個のペースでフェイスシールドを、医療現場に提供する予定です。
また、日本政府の要請に基づき、人工呼吸器及び人工心肺装置メーカーへの支援の検討を開始しました。今後は、日産グループとして、これらの医療用機器製造のための工程改善の提案や、増産場所、人材の提供、不足部品の供給などを提案して行く方針です。
海外においても、医療現場への支援を開始。米国では3Dプリンターを活用した医療用フェイスシールドの生産をおこない、ミシガン州、ミシシッピ州、テネシー州の医療施設に寄付しています。
英国では、サンダーランド工場の従業員がボランティアとして、医療用フェイスシールドの提供を支援。同工場では、2020年4月の3週目までに7万7000個のフェイスシールドを出荷し、その後は最大で毎週10万個を出荷する見通しです。さらに日産は、フェイスシールドの生産能力を大幅に引き上げるための射出成形機の購入を援助しています。
スペインでは、サンパウ病院、QEVテクノロジーズ、Eurecatとのコラボレーションによる人工呼吸器の製造を開始。2020年4月の3週目から、バルセロナのパワートレイン工場での生産を始めました。
■海外のクルマ関連企業も続々と新型コロナ対策に貢献
● ランボルギーニ
ランボルギーニは呼吸シミュレーターの共同開発と製造のために、イタリアの人工呼吸器トップメーカー、 シアレ・エンジニアリング・インターナショナルグループに対する技術的支援を発表しています。
呼吸シミュレーターは、人工呼吸器を認定検査機器で最終検査をする前段階で、性能の初期評価をするために使用されるものです。
ランボルギーニは、自社3Dプリンティングラボでシミュレーターの設計、製造、検証をわずか2週間で完了させ、構成部品の最適化を果たし1週間に18台のペースでのシミュレーターの生産を可能にしています。
また、これと並行して、HP Jet Fusion 3D 4200プリンターを使用し、0.08mmの精度での印刷を可能にするMJFテクノロジーを活用したポリカーボネート製医療用フェイスシールドの生産も続けています。
●グループPSA
プジョー、シトロエン、DS、オペル、ヴォクスホールなどの自動車ブランドを擁するグループPSAは、コロナウィルスの蔓延の状況を踏まえ、それに対抗すべき取り組みとして、約40万枚のマスクを病院、救急施設や自治体に寄付しました。
また、グループ内の医療施設の主導によって、ミラノ、マドリード、そしてミュールーズにも医療装備(AED=自動体外式除細動器や応急措置キット、手袋等)の寄付を推進。病院の職員や医療従事者に対し、パリ、マドリード、リスボンなどの都市内に自社が保有する車両を提供しています。
ほかにも、フランスの3社(Air Liquide、Schneider Electric、Valeo)と共同で1万台の人工呼吸器を、2020年4月上旬から翌5月中旬での完成をめどに50日以内で製造するというプロジェクトを推進。グループ自社のポワシー工場では、人口呼吸器の本体部分の製造に乗り出すべく、ワークショップが開催されました。
さらに、エール・リキードのアントニー工場には、自社グループ内からボランティア社員を派遣し、人工呼吸器の生産力向上に貢献しています。
そしてブラジルブランチでは3Dプリンターを使って、感染患者と接触を余儀なくされる医療従事者が利用するためのフェイスシールドのパーツ製造に着手。出来上がったフェイスシールドは公的な医療施設に寄付される予定です。
●ミシュラン
ミシュランは、世界的な新型コロナウィルス感染拡大抑制のために、欧州の10拠点でマスクおよび医療従事者向け防護フェイスシールドの生産を開始すると発表しました。
生産するマスクは、使い捨て用と再利用可能の2種類で、事業展開する国々の医療機関や従業員に提供する予定です。
まずは欧州の10拠点で毎週約40万枚の使い捨てマスクを生産し、順次増産していく方針としています。
再利用可能マスクについては2020年5月までに週100万枚、翌6月には週500万枚のペースでの生産を目標としており、再利用可能マスクは洗浄可能で交換可能なフィルターにより100回まで使用可能なため、500万枚は使い捨てマスク5億枚に相当します。
また、フランスの病院からの要請により、医療従事者向けの滅菌可能なポリカーボネート製フェイスシールド(防護マスク)の製造も開始しており、4月中旬以降に1万枚を外部委託生産予定です。
ミシュランはこのほかにも人工呼吸器、医療機器部品、医療用クッション、手の消毒剤などの生産プロジェクトに着手しており、今後も行政や業界団体と連携を図りながら、必要な支援をおこなうとしています。
IHI、AIで異常体温を瞬時に通知 非接触検測定システム
IHI子会社のIHI検査計測(柏﨑昭宏社長、横浜市金沢区)は、異常体温者を自動的に通知するスクリーニングシステムを20日発売すると発表した。人工知能(AI)による顔認識機能を持ち、対象者の体表面温度のみを瞬時に非接触で測定。異常体温者が通過するとオペレーターにリアルタイムで通知する。新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、多くの人々が出入りする施設などで接触による感染リスクを大幅に低減する機器として役立ててもらう。
赤外線と光学の双眼カメラのほか、AIによる顔認識や異常体温の判定、警報、データ保存の機能を持つディスプレー一体型PC、計測精度を向上させるキャリブレーターなどで構成する「フィーバーチェック」として発売する。設営は20分程度で完了し、構成機器は1つのキャリーバックに収納されており移設も容易にできる。
顔認識で人の顔を正確に特定し、複数人の体表面温度を非接触で同時に測定する。測定範囲は30~45度で、精度はプラスマイナス0・3度となる。測定距離は2~3メートル。パソコン上に顔画像とともに測定温度をリアルタイムで表示し、異常体温者が通過すると音を鳴らす。オフィスや工場、学校、ホテル、商業施設、空港、駅、イベント会場など屋内の多数の利用者が入場する場所でスクリーニングの効率的な実施に活かしてもらう。
フェラーリもコロナウイルス対策で医療従事者向けパーツを製造へ
プロトタイプ車両の開発部門が成形を担当
4月16日、フェラーリは新型コロナウイルスの感染者を救うために尽力している医療従事者を支える取り組みとして、本社マラネロ工場で人口呼吸器用バルブと防護マスク用フィッティングパーツの製造を開始したと発表した。
製造作業は、車両のプロトタイプを作成する部門が、積層造形技術によって熱可塑性(熱を加えることによってさまざまな形状に加工できる)プラスチックのコンポーネントを製造。一方、人工呼吸器用バルブは、ダイビング用品メーカー「Mares」の協力を得て開発された。
これらは数日後に、イタリアの民間保健機関の指導のもと、ベルガモやジェノバ、モデナを含むイタリアの病院に送られ、医療従事者のもとに届けられる。
なお、この取り組み以外にも、フェラーリはさまざまな形で支援活動に取り組んでいる。すでに4月9日にはモデナ州の医療機関を支援するために募金活動を開始し、フェラーリとそのオーナーによって100万ユーロ(約1億1600万円)を寄付。この寄付金は、今後さらに増加していく見込みだ。
寄付金は、新型コロナウイルスの感染者を治療するための医療機器の購入に充てられるほか、感染の疑いのある市民を遠隔でモニタリングする遠隔医療システムに活用。さらに、AUSLモデナに対しては救急車が寄付。あらゆる側面から患者、そして医療従事者の支援に使用されている。
今後もフェラーリは、この緊急事態が続く限り、世界中の多くのフェラーリ・オーナーの善意に支えてもらいつつ具体的で素早く地域社会に届けられる支援活動を検討していく方針という。
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Posted at
2020/04/20 23:33:49
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