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2020年02月13日 イイね!

ゴルフにポロのルポまでGTIが設定されていた時期でしたね~ルポなら1t切りしていたっけ

ゴルフにポロのルポまでGTIが設定されていた時期でしたね~ルポなら1t切りしていたっけ【ヒットの法則141】2代目ポロGTIは小さなゴルフGTIではない、独自の世界を作り上げていた

4代目ポロをベースとしたポロGTIは、2005年10月、欧州に先駆けて日本でワールドデビュー。発売も日本市場が世界でもっとも早かった。そんなポロGTIは、ゴルフGTIが作り上げてきた「GTI」のスポーツイメージをそのまま受け継いで登場しているが、その個性はゴルフGTIとはまた性格の異なるものだった。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2006年2月号より)

決してお手軽なスポーツモデルではない
その早さは驚異的だった。あ、いや、それはクルマそのものの話ではなくて、ショーデビューから発売までの時間の流れのこと。何しろ、新型ポロGTIは2005年10月19日の東京モーターショープレスデイ初日に世界初公開されたばかり。それが年内に発売されてしまうというのだから、まさに異例の早さというほかない。

ちなみに、ドイツをはじめとする欧州圏でももちろんこのクルマは販売されるが、それは来春から。ポロGTIに関しては発表も発売も日本が最優先されたのだ。これは、来春早々に新型ジェッタとパサートの日本導入が予定されている関係からかもしれない。10月のゴルフプラスから始まったフォルクスワーゲンの新車攻勢は今後もしばらく続くようだ。

ところで、ポロが高性能モデルをラインアップに加えるのは今回が初めてではない。そのルーツは1986年、2代目ポロに追加されたスーパーチャージャー付きのG40まで遡る。しかし、この頃のポロは標準モデルのごく少数が日本に導入されただけ。兄貴分のゴルフがコンパクトの範をしっかりと守っていたことで、ポロが入り込む余地はなかったのだ。

変化が見られたのは先代から。ゴルフIVの大型高級化路線を受けて、ポロは日本導入モデルの正式メンバーとなる。そして、1998年にポロとして初めてのGTIを限定生産。3000台は即座に完売して日本へは入らなかったものの、その好評を背景に翌年にはカタログモデルに昇格し、このポロGTIは2000年から日本でも売られた。

ただし、その後2002年のモデルチェンジでGTIはポロのラインアップから消えていた。したがって日本で先行デビューを飾った今回の新型は、ポロにとって久々の高性能モデルである。

まずはエクステリアから。フロントマスクは2005年8月にフェイスリフトを行った標準車とほぼ共通。ワッペングリルと呼ばれる新しい顔は、ハニカム状グリルとVゾーンを艶ありの黒とし、さらにヘッドライトまわりも黒仕上げで、兄弟分のゴルフGTIと共通の精悍なイメージに仕立てている。

リアは2本出しのエキゾーストと大型のルーフスポイラーが識別点。全高もスポーツサスと16インチタイヤ(ホイールデザインもゴルフGTIと共通化が図られた)の採用で15mmのローダウンを実現している。ちなみに、ボディは2/4ドアの2種類を用意。人気はおそらく4ドアの方が圧倒的だろうが、わざわざ2ドアも設定したのは生産中止となったルポGTIの空席を補う意味もあるようだ。

ただ、ポロにはポロなりのスポーツの表現があって良いはずで、ゴルフと似過ぎたフィニッシュはGTI内部にも妙なヒエラルキーを作ってしまい、かえってユーザーを戸惑わせるのではという危惧もあった。

最高速が216km/h、0-100km/hは8.2秒はシリーズ最強
ところが、走らせてみるとそれは要らない心配だったと確信した。それほどまでにゴルフとポロは、同じGTIでも味わいがまったく異なっていたのだ。

歴代のポロGTIで最強の150psを発揮したエンジンは、先代ゴルフGTIやニュービートルターボにも搭載実績のある1.8Lターボに。ただしミッションは5速MTのみでATはなし。ゴルフGTIがDSGをメインに持ってきていることを考えると、これは男っぽいというか、潔い設定だ。

実際、乗り味もかなりの硬派だ。エンジン自体はターボ特有のトルク変動を極力抑えた性格で、低回転域から滑らかに力が沸き上がるが、それでも300rpm付近から急速にトルクの厚みを増す。これに対して車重はゴルフより25kgも軽い1200kgそこそこだから加速はかなり強力。特に2速、3速の3000~5000rpmあたりは豪快と表現したいほどの力感だ。

もちろんゴルフGTIも加速の気持ち良さでは負けていないが、どちらかというとエレガントに速い。対するポロGTIは力があり余っている感じ。クラッチミートをラフに行なったり、ステアリングを切り込んだ状態で強引なパワーオンを試みるとホイールスピンを誘発するほど。もちろんESPが標準装備なので姿勢が大きく乱れることはないが、活気に満ちた走りはホットハッチという懐かしい言葉を彷彿とさせた。

ハンドリングもゴルフとは若干異なる。リアサスペンションにトーションビームを採用するせいもあって、ハードなコーナリングでは後輪内側の接地荷重が極端に減少するのがわかる。これは4世代目までのゴルフにも共通する味わいだが、だからと言って爪先立ったような不安定さにはつながらないのがフォルクスワーゲン流の味わいだ。

そうそう、標準車の倍となったパワーに合わせて、ディスクローターはフロント:238mm、リア:196mmに強化された。深いストロークの中でコントロールさせるペダルフィールは相変わらずで扱いやすい。

ただ、パワフルなエンジンを積むこともあって、パワーオン/オフに対するピッチング方向の動きはやや大きめ。したがって旋回中のアクセルコントロールいかんではアンダー/オーバーと挙動がかなり変わる。もちろんここでもESPのアシストがあるが、試みにカットしてみたらかなりのじゃじゃ馬ぶりも隠し持つことがわかった。

しかし、ポロGTIはけして粗野なクルマではない。電動油圧式パワーステアリングによる澄んだフィール、バネ上荷重をやや重くしてまでこだわった重厚な乗り心地などは、標準車から細大漏らさず継承されている。これらが織り成す質の高いドライブフィールは国産の同クラスにはなかなか望みえない魅力で、それはホットなGTIとなってもまったく変わらない。

表面的な違いはむしろ見た目の方に顕著。その象徴がインテリアで、センターコンソールに金属調のパネルが奢られ、赤いステッチで彩られた本革巻きのステアリングにはGTIのインレイが入り、サイドサポートの大きく張り出したチェック柄のスポーツシートがあつらえらる。

また、大人4名が快適に過ごせる居住空間(定員は5名)や、左右4:6のダブルホールドで荷室を拡張できるといった実用性にも変わりはないから、MT専用ということさえ受け入れられるのであれば、このポロGTIは幅広い人に勧められる1台とも言える。

ここ数年のフォルクスワーゲンは、過剰とも言える製品の造り込みを行って来た。生備から変える必要のある広範囲へのレーザー溶接の採用や、エンジンのガソリン直噴化などはその良い例だ。

そういった目で見ると、ルポのようにアルミを使って特別な軽量ボディを仕立てるわけではなく、エンジンは既存のポート噴射ターボで、ミッションもDSGや6速を見送り5速MTで済ませたポロGTIを、持ちネタで済ませたお手軽なスポーツモデルと捉える向きも出て来よう。さらにハイスペックなモデルが欲しいのであれば、すでにゴルフGTIという選択肢が用意されている。

ポロGTIはプリミティブだからこそ独自の立ち位置を得ることに成功したのだと僕は思う。そしてその乗り味は、往年のGTIを知る人にほどわかりやすく、現在のゴルフGTIとはまったく異なる世界を作り上げていた。(文:石川芳雄/Motor Magazine 2006年2月号より)



ポロGTI4ドア 主要諸元
●全長×全幅×全高:3915×1665×1465mm
●ホイールベース:2842mm
●車両重量:1210kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●排気量:1780cc
●最高出力:150ps/5800rpm
●最大トルク:220Nm/1950-4500pm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FF
●車両価格:249万9000円

ポロGTI2ドア 主要諸元
●全長×全幅×全高:3915×1655×1465mm
●ホイールベース:2842mm
●車両重量:1180kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●排気量:1780cc
●最高出力:150ps/5800rpm
●最大トルク:220Nm/1950-4500pm
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FF
●車両価格:228万9000円

Posted at 2020/02/13 22:48:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | 日記
2020年01月13日 イイね!

流石にいい値段するな~TCR仕様になるのは良いんだけど

流石にいい値段するな~TCR仕様になるのは良いんだけどゴルフGTI/RをTCR化できる! エッティンガーのストリートバージョンキット発売

 キザス株式会社は、日本国内代理店を務めるフォルクスワーゲン/アウディを手がけるドイツの老舗チューナー、エッティンガーのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRのストリートバージョンキット『エッティンガーTCRジャーマンストリート』を2020年1月10日に発売する。

 日本を含め、世界各国のTCR規定のレースで活用されているフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR。そのスタイリングを市販車でも実現できるキットが発売されることになった。

 内容としては、TCRストリートデザインパッケージ(1,640,000円・税抜)、TCRリヤウイング(198,000円・税抜)、ボンネットベント(69,000円・税抜)、レカロ・ポールポジション・レーシングバケットシート×2脚(560,000円・税抜)、スポーツリアサイレンサー(298,000円・税抜)、アルミホイール4本セット TCR #003 TYPE(764,000円・税抜)という内容だ。

 フランクフルトで設立されたエッティンガーは、その開発力によりドイツ車メーカーからエンジンチューニングを任せられるようになったチューナー。独自のアイデアとコンセプトで積極的に開発を行っており、そのスポーツ性と実用性を兼ね備えた製品ラインナップは高く評価されているという。

 適合はフォルクスワーゲン・ゴルフ7.5 GTI/Rのみ。なお、ボディキットなどを装着した車両で継続車検を取得する場合は、構造変更申請が必要となる。詳細は問い合わせを。

問い合わせ先:キザス株式会社
TEL:045-548-5290
E-mail:contact@xas.co.jp

キザス:http://xas.co.jp/
エッティンガー・スポーツシステムズ・ジャパン:http://oettinger-japan.com/



「VW Golf GTI TCR」のスタイリングをGTIとRで実現するボディキット

世界限定600台のオーラを獲得せよ

 VW/Audiのドイツ老舗チューナー「エッティンガー(Oettinger)」のレース専用に開発された「VW Golf GTI TCR」のストリートバージョン『OETTINGER TCR Germany Street(エッティンガーTCRジャーマンストリート)』が日本国内代理店のキザスから発売された。適合は、VW Golf 7.5 GTI/Rのみ。

 エッティンガーは1946年、初代フォルクスワーゲン・ビートルのチューニングメーカーとして、ドイツのフランクフルト近郊に設立。その後、卓越した開発力により各ドイツ車メーカーからエンジンチューニングを任せられるようになり、現在に至るまで、独自のアイディアとコンセプトを持って積極的に開発を続け、スポーツ性と実用性を兼ね備えた製品ラインアップは世界中で高い評価を受けている。

 VW Golf GTI TCRといえば、世界スポーツコンサルティング(WSC)が運用するツーリングカーレース車両規定のストリートバージョン。世界限定600台というハイパフォーマンス仕様車と同じスタイリングを実現できるボディキット、シート、ホイールを用意したわけだ。

 気になるのが「TCR STREET DESIGNE PACKAGE」の内容。フロントスカート、フロントスポイラー、フォントフェンダー左右、サイドスカート左右、リアフェンダー(アドオン左右)、ドアパネル4枚、 TCRリアスカート、TCRエンブレムセット、TCR カーナンバープレートなどをパケージしたもの。価格は164万円(税抜)となっている。

 他には「TCRリアウイング」、「ボンネット ヴェント」、「RECARO Pole positionレーシングバケットシート」、「GOLF GTI TCR スポーツリアサイレンサー」、「アルミホイール TCR #003 TYPE」など、ノーマルの魅力を高めつつ、エッティングガーらしいテイストに近づけるアイテムも用意している。

 世界中で人気を博している、VW Golf GTI TCRのスタイリングを市販車でも実現できるキット。なお、ボディキットなどを装着した車両で継続車検を取得する場合は、構造変更申請が必要となる。
Posted at 2020/01/13 19:01:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | 日記
2019年12月21日 イイね!

以前グレードでも設定ありましたね~「GTX」

以前グレードでも設定ありましたね~「GTX」【フォルクスワーゲン 新シリーズ】高性能EVは「GTX」 GTI、GTD、GTEに続く新シリーズ

ホットなEV 「GTX」シリーズ

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

独フォルクスワーゲンは、電気自動車のID.シリーズの高性能車に、「GTX」というモデル名を与えるとAUTOCARに明かした。

新たに商標登録した高性能ID.モデルは、「ID.5 GTX」という車名になる可能性が高い。

そのシリーズには、ID.クロスクーペの量産車バージョンも含まれている。

フォルクスワーゲンでは、高性能なガソリン・モデルに「GTI」、ディーゼルに「GTD」、プラグインハイブリッド車に「GTE」の名前を使用していて、今回の「GTX」もその流れを受けついでいる。

最初のGTXモデルの発売時期は公表されていないが、ドイツのブラウンシュヴァイクR&Dセンターで、ID.5の高性能バージョンが開発されていて、2021年初頭に発表されるとAUTOCARは考えている。

ID.シリーズ最速への期待

GTI、GTD、GTEモデルと同様、「GTX」シリーズは、エクステリア、インテリア、スタイリングのすべてにおいてグレードアップされ、スポーティな仕上がりになる。

加えて、「GTX」の「X」は四輪駆動であることを表す。これは、新しいモデルがツインモーターを搭載し、前輪と後輪のそれぞれに動力を供給することを示唆している。

現在ID.シリーズの中で最も速いとされている203psバージョンの「ID.3」が、リアにマウントされる1基のモーターから動力を得ていることを考えると、「GTX」は大幅な出力向上が見込まれる。

フォルクスワーゲンにとっては新しいシリーズ名だが、「GTX」の名はゼネラルモーターズとその子会社の未来のコンセプトカーですでに使用されている。

なおフォルクスワーゲンは、よりエキサイティングな「Rパフォーマンス」シリーズのID.モデルの導入も検討している。



今回のXにはクロス的な意味になるのね

以前あったGTXのイメージはスポーティーでプレミアムとかGTIをより豪華にしたとかそんな感じだった気がするけど、完全に独立したモノになるんだね
ってかGTEは既存者のEV仕様で、更に4輪駆動が必須でスポーティーに仕立て直したのが今回の「GTX」になるのかな
Posted at 2019/12/21 22:02:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | 日記
2019年11月24日 イイね!

大きな転換期なんだろうね…ディーゼルでのミスを払拭しないといけないし、EVの多様性を示すには大事な事だしね

大きな転換期なんだろうね…ディーゼルでのミスを払拭しないといけないし、EVの多様性を示すには大事な事だしねフォルクスワーゲン、”内燃機関”へのファクトリー体制を終了。電気自動車注力

 “100年に1度”とも形容される自動車業界が迎えている変革は、モータースポーツの世界にも影響を及ぼしている。自動車業界の巨人フォルクスワーゲンは、モータースポーツ戦略を電動モビリティに集中させることを決定した。

 フォルクスワーゲンは2019年をもって内燃機関(エンジン)を使用したマシンによるファクトリー支援を終了させ、電気レーシングカーへ重点を置く決定を下した。そしてMEB(=モジュラー エレクトリックドライブツールキット)が、将来のモータースポーツプラットフォームとなる。

 フォルクスワーゲンは電動レーシングカー『ID.R』を開発。ニュルブルクリンク北コースでの新記録樹立や、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムなどにも参戦し、新記録を樹立してきた。

「パイオニアとしてのID.Rに加えて、プラットフォームであるMEBは将来モータースポーツプログラムにおける2番目の柱となるだろう」

 フォルクスワーゲンのモータースポーツディレクターであるスヴェン・スミーツはそう説明している。

「電動モビリティが大きな可能性を秘めている。この点でモータースポーツはその開拓者になり得るのだ。一方で将来の量産車開発のための“走る実験室”として、そして人々をより電動モビリティに興味を抱かせる、説得力あるプラットフォームとしてのサービスも提供する」

「それが我々がこれまでよりも電気自動車のファクトリー支援に注力する理由だ。そして我々はMEBの開発と共に、活動を拡大し続ける。クルマの未来に関する革新的技術こそ、我々の目指す場所だ」

 そして、フォルクスワーゲンモータースポーツのカスタマーサポートプログラムも電化されることになる。

 レース向けのゴルフGTI TCRは2019年限りで生産を終了。後継車は提供されなくなる予定だ。なおカスタマーサービスとスペアパーツの供給については長期的に保証される見込みだ。

 またラリー用のポロGTI R5はフォルクスワーゲンモータースポーツに無くてはならない部分であり、カスタマーチーム向けに生産が継続される。そしてカスタマーサポートやスペアパーツの供給、そのパフォーマンスには責任を負うが、ファクトリー体制でのエントリーは行なわない予定だ。
Posted at 2019/11/24 22:13:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | 日記
2019年11月12日 イイね!

兄弟車って意味でカイエンターボSと比較されるんだろうけど違うよな~

兄弟車って意味でカイエンターボSと比較されるんだろうけど違うよな~【ヒットの法則53】世界限定500台で登場したトゥアレグW12スポーツは“SUVのスーパーカー”だった

2005年、初代トゥアレグにW12気筒エンジンを搭載したモンスターSUVが登場し世界を驚かせた。現在の「スーパーSUV」の元祖とも言える存在で、フォルクスワーゲン初の1000万円超えも話題となった。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年8月号より)

高価だけど“2倍”の価値あり
昨年2004年秋のパリモーターショーでデビューした「トゥアレグW12」、つまりW型12気筒エンジン搭載モデルは500台が限定生産され、そのうちの100台が日本に導入されることになった。

このW12気筒エンジンはもともとスポーツカー用として開発されたもので、2002年にイタリアのナルドで24時間の平均速度322.89km/hという世界記録を達成したお墨付きのパワーユニットだ。現在W12気筒エンジンはフォルクスワーゲン フェートン、アウディA8、ベントレー コンチネンタルGT(ツインターボ化)に搭載されている。総排気量は5998ccで自然吸気が450ps、ツインターボは560psというモンスターだ。トゥアレグに搭載されるのは前者で、出力は同じだが最大トルクは吸排気系のチューニングが施され、20Nmほどアップしている。

さて、トゥアレグは日本市場でV6(3.2L)とV8(4L)がラインナップされているが、売れ筋は圧倒的にV6で70%以上を占める。国産車からの乗り換え組が多く、ほとんどがレザーパッケージのオプションを選択するのだそうだ。価格が現実的なことも人気の要因だろう。

ではこの「トゥアレグW12」はというと、V6のピッタリ2倍の価格なのが面白い。523.95万円×2=1047.9万円(税込み)というわけだ。この価格は「高いが安い」ということになる。

ライバル関係にあるメルセデス・べンツG500L、レンジローバー・ヴォーグ、ポルシェ・カイエンターボはすべて1000万円超。しかしこれらのモデルはすべてV8エンジン搭載車なのだ。世界のビッグSUV中、唯一の12気筒、しかも限定車となればこのプライスは高くはない。

エクステリアでノーマルと大きく異なるのは、フロントとリアに配された専用デザインのアルミプレート付きバンパー、ワイドフェンダー、左右4本出しのエキゾーストパイプ。大人しいというか、いささか地味すぎるトゥアレグのボディが格段に逞しくなった。

足元は275/40R20というファットな大径タイヤでこれまた力強い。サスペンションはV8仕様に標準装備(V6はオプション)されるCDCエアサスペンションをベースにスタビライザーを大径化し、ロールを抑えたスペシャルセッティングだ。

スターターボタンを押し、エンジン始動。ピストンが12個賑やかに動いている感じはなく、粛々と息づいていて、まことに穏やかなアイドリングだ。

インパネや内装は基本的にV8と同じで特別な装備はない。シートはレザーとアルカンタラがあしらわれた専用スポーツタイプが奢られ、手触り、ホールド性ともにベリーグッド。

街中に乗り出すと、まずエンジンのジェントルさがよくわかる。カイエンターボのような猛々しさはなく、ひたすらスムーズに2.5トンのボディを運ぶ。6速ATのパドルシフトでスポーツカー的に加減速して楽しむことももちろんOKだ。グイッとアクセルペダルを踏みつけると、それはまさしく「高級セダン」の加速フィーリングそのものであった。

またエアサスのダンパーは減衰力を3段階に設定できる(AUTO=ミディアム、COMFORT=ソフト、SP0RT=ハード)から走行条件に応じて使い分ければさらに快適。といっても普段はAUTOモードで十分にカバーしてくれる。トゥアレグW12スポーツは過剰性能ではない、「正しい12気筒車」ということになる。(文:御田昌輝/Motor Magazine 2005年8月号より)

フォルクスワーゲン トゥアレグW12スポーツ(2005年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4470×1975×1710mm
●ホイールベース:2885mm
●車両重量:2570kg
●エンジン:W12DOHC
●排気量:5998cc
●最高出力:450ps/6000rpm
●最大トルク:600Nm/3300rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:4WD
●車両価格:1047万9000円(2005年当時)


V6がダブルっていう意味でも値段が2倍っていうw
車重2.5トンだしグイグイ引っ張ってくれるんだろうな~
そもそもW型エンジンが搭載車種として希少なのに尚且つSUVでっていうのがレアですよね
当時旗艦車両のフェートンが日本に正規導入されていなかったのでVW内で最高額だったんじゃなかったかな?
今中古車で探すと150万円くらいからでてくるのが維持費掛かるんだろうな~って思ってみたりしてみたり



【ヒットの法則94】フォルクスワーゲン トゥアレグ W12スポーツは12気筒エンジンを搭載したスーパーSUV

2005年、著しい性能競争激化が進むプレミアムsuvの中にあっても極めて異色だったのは、フォルクスワーゲントゥアレグ W12スポーツ。それまでガソリンエンジンはV6とV8のみで、パワーウォーズから一歩引く姿勢を見せていたフォルクスワーゲンが、突然12気筒エンジンを搭載して戦線に参入。ライバルとなるハイパワーSUVとともに行ったMotor Magazine誌のテストドライブの模様を振り返ってみよう。(以下の試乗記は、Motor Magazine 2005年11月号より)

アクセルを踏み込まなくても静々と速い。その走り味は別格だ
フォルクスワーゲンにとってW型12気筒エンジンは特別の存在らしい。自社ブランドでこれを搭載するのはフェートンのみ。あとはアウディA8、ベントレーといった高級車ばかりでトゥアレグにも設定はなかった。

しかしその禁が破られた。世界限定500台(うち日本への割当ては100台)でトゥアレグW12スポーツが登場したのである。W12エンジンは6Lの排気量から450ps、600Nmを得ている。

トゥアレグは車重2570kgというヘビー級だが、その質量をほとんど感じさせない動力性能は独特の迫力だ。中でも3000rpmあたりで湯水のように湧いてくる底なしのトルク感がスゴイ。したがってアクセルをあまり踏み込まずとも静々と速い。さらに回転フィールも極めて滑らか。アイドリング中でもシリンダーヘッド上にユーロ硬貨が立つというフェートンのマナーの良さは、トゥアレグにも正しく受け継がれていた。

しかしW12スポーツはそんなジェントルな面ばかりを持っているわけではない。レブリミットは6800rpmとかなり高めで、回すほどにパワーも盛り上がって来る。

ステアリングの左右に生えたパドルで積極的に回して行くと、SUVにはあるまじきペースでワインディングを駆け回るようなこともできるのだ。

足まわりはV8にエアサスペンションをベースにスタビ強化などの特別チューンが加わる。そして足下には275/40R20という大径タイヤ。その乗り味はやはり特別だ。ロールを極端に抑えているため旋回性能は鋭い。

ただし、そのせいで足はかなり締め上げられており、重いエンジンを鼻先に載せることもあって乗り心地も相応にハード。路面からの入力が大きく、たとえエアサスをコンフォートにセットしてもコツコツと来る。

そうした乗り味は、内外装にアルミ材をふんだんに使い、4本出しのエキゾーストパイプで個性を主張する「スポーツ」のイメージによくマッチしている。標準のトゥアレグは比較的シックで大人しいが、このモデルは限定車ということもあってかなり突き抜けた。そしてそれは現在のプレミアムSUV界においては正しい方向性なのだろう。日本ではすでに完売だそうだ。(石川芳雄/Motor Magazine 2005年11月号より)

フォルクスワーゲン トゥアレグ W12スポーツ(2005年)主要諸元
●全長×全幅×全高:4770×1975×1710mm
●ホイールベース:2855mm
●車両重量:2570kg
●エンジン:W12DOHC
●排気量:5998cc
●最高出力:450ps/6000rpm
●最大トルク:600Nm/3300rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:4WD
●車両価格:1047万9000円(2005年当時)

Posted at 2019/11/12 20:52:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | フォルクスワーゲン | 日記

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