ポルシェ・カイエン・クーペ、誕生なるか ポルシェ最新情報(1)
もくじ
ーBMW X6のライバル デザインスタディは存在
ーポルシェ 「派生モデルの歴史」
ー約3倍のセールス ポルシェの成長
BMW X6のライバル デザインスタディは存在
ポルシェは、新型カイエンのクーペ版(予想イラスト参照)を導入するかどうか検討している。
オリバー・ブルーメCEOは、AUTOCARの取材に応じ、カイエン・クーペ誕生の可能性を「よく考えているところです」と説明した。
ライバルは、
・BMW X6
・メルセデス・ベンツGLEクーペ
となるものの、ブルーメは「まだ何も決まっておりません」と現在の状況を明かしてくれた。
また、デザイン部門を率いるミハエル・マウアーも、社内のデザインプロジェクトとして、カイエン・クーペにあたるものが作成されたことを認めた。
ポルシェ 「派生モデルの歴史」
マウアーは、ポルシェが派生モデルを作り続けてきた「確かな歴史がある」と話している。
「デザイン部門としては、常に提案を求められています。そこがこの仕事の最も魅力的なところなのです。ブランドに新たなデザインアイデアを採り入れるときは、予算に制限はございません。このため、全てのモデルに対して、多くのアイデアが生まれています。そこから先は、ビジネスの計画に従うまでです」
しかし、彼もブルーメと同じように、何も決まっていないと話している。
約3倍のセールス ポルシェの成長
ブルーメCEOは、「ポルシェにとって健全な成長率は、毎年5%といったところです。わたくし共は、決して大量生産ブランドではないのですから」と続けた。
ポルシェのセールスは、
2009年:75,000台
2016年:237,000台
と約3倍になっている。
そして、(ミッションEにインスパイアされた)コードネームJ1という新型EVの導入により、さらに20,000台が追加されるとブルーメは考えている。
電動911/ボクスター 開発は道半ば ポルシェ最新情報(2)
もくじ
ーポルシェにも電動モデルを VWのプレッシャー
ーポルシェ 全固体電池も検討か
ーEVボクスター すでに存在 バッテリーの壁
ーエレクトリック911 最適なバッテリーは?
ポルシェのEV VWのプレッシャー
ポルシェの電動パワートレイン・モデル、
エレクトリック911
エレクトリック・ボクスター
という2車種が導入されるかどうかは、バッテリー開発の成否が鍵を握っている。
・車高の低さを維持できるか
・クラスをリードするハンドリングは失われないか
・ロードホールディング性の高さ
といったものを、ポルシェは見極めているところだ。
同ブランドは、2030年までに全車種に電動モデルを用意するようにプレッシャーを掛けられている。これは、フォルクスワーゲン・グループとしての目標なのだ。
ポルシェ 全固体電池も検討か
そうした状況から察するに、本年末に登場予定の次世代型911で、まずはハイブリッド仕様を導入することになるだろう。
ポルシェのR&D部門を率いるミハエル・スタイナーは、「EVスポーツカーは、強い縦加速度を発生させることができます。しかし、重量がかさむので、ハンドリングについては不利なのです」と話している。
ポルシェが注視しているのは、全固体電池だ。これなら、リチウムイオン・セルよりも軽量でコンパクトという長所がある。つまり未来のEVスポーツカーに適した技術なのだが、実用化にはまだ何年も時間が必要だ。
スタイナーはこう語る。「現在の状況を変えてくれる新バッテリーに期待しています。しかし、開発の道はまだまだ長いでしょう」
EVボクスター すでに存在 バッテリーの壁
同ブランドは、すでにオールエレクトリックのボクスター開発車両を作成している。パフォーマンスは高いのだが、車重面では不利なので、ロードホールディング性能は劣る。
また、911の電動化についても研究を続けているが、ホイールベース内にバッテリーをパッケージする試みも、車高やドライバーのヒップポイントが高くなるジレンマに陥っている。
可能性のあるソリューションは、後席部分にバッテリーをマウントする方法だ。しかしこれでは、2+2スポーツクーペという911の魅力を損なう2シーターモデルになってしまう。
スタイナーもこう認める。「2シーターのエレクトリック911というのは、正しき道なのか。われわれは、自問自答しているところです」
エレクトリック911 最適なバッテリーは?
しかし、もうひとつの選択肢も存在する。T型のバッテリーだ。
これならセンタートンネルとリアシートのなかに搭載可能で、ドライビング・ポジションと重心の低さという、911の持ち味を失わずに済むだろう。
918スパイダー後継車に必要な3条件 ポルシェ最新情報(3)
もくじ
ーどうなる? 918スパイダー後継
ー速くても、寿命が短くては…
ー険しきニュルブルクリンクの道
ー’04年カレラGT、’13年918スパイダー、その次は?
どうなる? 918スパイダー後継
最高時速338km/hで走るポルシェ918スパイダー。
それを凌ぐ速さを実現しない限り、後継モデルを名乗ることは許されない。このためにポルシェは、技術的なブレイクスルーがやって来るのを待っている。
918スパイダーの後継モデルに求められるのは、間違いなくエレクトリック・パワートレインだ。しかし、内部関係者は警鐘を鳴らす。課題はやはり、現代のバッテリーが重いことだ。
「未来のスーパースポーツというのは、テクノロジーに左右されるのです。もしも今ローンチするならば、ハイブリッドを選ばなければなりません。しかしそれは、918スパイダーで済ませたことです」 こう語るのはR&D部門を率いるミハエル・スタイナーだ。
速くても、寿命が短くては…
たしかにEVの加速力は、ポルシェの哲学と一致している。しかし問題は、次期スーパースポーツを名乗る以上、918スパイダーのノルドシュライフェのタイムを破らなければならないことだ。
実のところ、EVならそれも可能だ。しかしスタイナーは、バッテリーからパワーを引き出す割合が多きすぎるために、結果的にセルにダメージを与えることになると、忠告する。つまりバッテリーの寿命を縮めてしまうのだ。
「現時点では、バッテリーが消耗品だと考えるカスタマーは、それほどいないと考えています」
険しきニュルブルクリンクの道
さらにバッテリーを搭載することによって生じる重量増は、
・タイヤ
・ブレーキ
・ステアリング
に過剰な負担を掛ける。しかもニュルブルクリンクでは、コーナリングや減速操作を休む暇もなく続けなければならない。
スタイナーはこう続ける。
「ポルシェは、スーパースポーツにモデルサイクルを設けておりません。次のモデルが誕生するには、ずっと長い期間が必要でしょう」
’04年カレラGT、’13年918スパイダー、その次は?
彼の言うことを理解するために、近年のポルシェのスーパースポーツ・モデルをおさらいしよう。
・カレラGT(2004):カーボンファイバータブを採用
・918スパイダー(2013):ハイブリッドテクノロジーを採用
カレラGTから918スパイダーまで9年掛かっている。つまり、スタイナーは新型スーパースポーツは、少なくとも2021年までは登場しないと言っているのだ。
WEC(世界耐久選手権)から撤退し、ポルシェはフォーミュラEに挑戦する。その成果が、918スパイダー後継モデルの行方を決めるはずだ。
スタイナーもこう考えている。「ポルシェの新型スーパースポーツに望まれるのは、新味のあるモデルであることです」
911シリーズもそうだけど他のカイエンやパナメーラもEV化するんだろうけど
Posted at 2017/09/16 21:21:24 | |
トラックバック(0) |
ポルシェ | 日記