2020年03月17日
スバル BRZ「ファイナルエディション」を発表 7月にドイツで発売へ
2012年春の欧州デビューから8年
内外装に最終モデルらしい特別装備
2.0ボクサーは最大出力200ps
SUBARU(スバル)のドイツ部門は3月13日、『BRZ』の「ファイナルエディション」を発表した。現行BRZのドイツ国内における最終モデルとなり、ベース価格4万0270ユーロ(約480万円)で、7月に現地発売される予定だ。
2012年春の欧州デビューから8年
スバルBRZは2011年11月、東京モーターショー2011でワールドプレミアされた。トヨタ自動車と共同開発された新型FRスポーツカーで、トヨタ版はトヨタ『86』を名乗る。
2012年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2012では、BRZの欧州仕様車がデビューを飾った。欧州向けのBRZは、日本仕様と大きな違いはない。2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最大出力200ps、最大トルク20.9kgmを発生する。トランスミッションは、6速MTとパドルシフト付きの6速ATが用意された。
これまで、細かな年次改良を実施してきたBRZだが、今回、デビューおよそ8年を経て、ドイツでファイナルエディションが発表された。スバルのドイツ部門は、モデルアスリートとしての役割を強調してきた純血種のスポーツクーペが、ドイツ市場に別れを告げる、としている。
内外装に最終モデルらしい特別装備
スバルBRZのファイナルエディションでは、これまで以上にスポーツ性を追求している。細かいスポークが特長の17インチアルミホイールに加えて、レッド塗装のブレーキキャリパー付きブレンボ製ブレーキシステムとザックス製ショックアブソーバーを装備した。スバルによると、最大限の運転する喜びを保証するという。ファイナルエディションのボディカラーは、クリスタルブラックシリカが標準となる。目を引くWRブルーパールは、100ユーロ(約1万2000円)のオプションとなる。
インテリアには、青いアクセントが添えられた。たとえば、シフトレバー、ドアトリム、インストルメントパネル、マルチファンクションレザーステアリングホイールには、青いステッチが標準装備されている。フロアマットには、青いBRZのロゴ入りだ。フロントシートは、ブルー+ブラックのレザー/アルカンターラ仕上げ。一方、リアシートはフルブラックだ。専用のエンブレムも配される。
ファイナルエディションには、 7インチのタッチスクリーン、6スピーカー、2つのUSBポートを備えたインフォテインメントシステムが標準装備される。電動折りたたみ式のヒーター付きドアミラー、2ゾーンのオートエアコン、LEDフォグランプも採用された。サーキットモードを備えた「VDC」によって、ドライビングダイナミクスを追求している。
2.0ボクサーは最大出力200ps
2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最終モデルのファイナルエディションでも変更はない。ドイツ仕様の場合、最大出力200ps、最大トルク20.9kgmを発生する。スポーツカーの中で、最も効率的な自然吸気エンジンのひとつである4気筒エンジンは、排気量1リッターあたり100psの出力と優れた燃費を両立しているという。
トランスミッションは、6速MTが標準だ。6速ATは、1700ユーロ(約20万円)のオプションで設定される。WLTP計測による燃費は複合モードで11.6~12.5km/リットル、CO2排出量は183~196g/kmと公表されている。
《森脇稔》
スバル BRZのファイナルエディションがドイツで発表に! いよいよ次期モデル登場のカウントダウン
2020年3月13日、スバルのドイツ法人がBRZのファイナルエディションを発表、2020年7月に発売する。
ザックス製ショックやブレンボブレーキを採用
スバルBRZとトヨタ86は、スバルとトヨタの共同開発によって誕生したライトウェイトスポーツモデル。2012年のデビューから8年を経過してフルモデルチェンジ間近かとウワサされるなか、2020年3月12日にトヨタが最終特別仕様車ともいわれる86 GTブラックリミテッドを台数限定で発表したばかりだ。
トヨタによるこの発表と時をほぼ同じくして、スバルも特別仕様車「BRZ ファイナルエディション」を発表した。といってもこれは日本での話ではない。このBRZ最終バージョンはドイツのみでの発売となり、これにより同市場から姿を消すことになるという。
この特別仕様車では17インチアルミホイールや、赤く塗装されたブレンボ製ブレーキキャリパー、ザックス製ショックアブソーバーを特別装備として採用する。ボディカラーはクリスタルブラックシリカを標準として、WRブルーパールもオプションカラー(100ユーロ)として設定されている。また、青いアクセントがシフトレバーやドアトリム、インストルメントパネルなどのインテリアに配され、スバルのスポーツモデルらしさを演出する。
パワートレーンは従来と変わらない2L 水平対向4気筒エンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTか6速AT(オプション:1700ユーロ)が組み合わされる。車両価格は4万0270ユーロ(約475万円)で2020年7月に発売されるという。
スバル BRZ「ファイナルエディション」を発表 7月にドイツで発売へ
SUBARU(スバル)のドイツ部門は3月13日、『BRZ』の「ファイナルエディション」を発表した。現行BRZのドイツ国内における最終モデルとなり、ベース価格4万0270ユーロ(約480万円)で、7月に現地発売される予定だ。
◆2012年春の欧州デビューから8年
スバルBRZは2011年11月、東京モーターショー2011でワールドプレミアされた。トヨタ自動車と共同開発された新型FRスポーツカーで、トヨタ版はトヨタ『86』を名乗る。
2012年春、スイスで開催されたジュネーブモーターショー2012では、BRZの欧州仕様車がデビューを飾った。欧州向けのBRZは、日本仕様と大きな違いはない。2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最大出力200ps、最大トルク20.9kgmを発生する。トランスミッションは、6速MTとパドルシフト付きの6速ATが用意された。
これまで、細かな年次改良を実施してきたBRZだが、今回、デビューおよそ8年を経て、ドイツでファイナルエディションが発表された。スバルのドイツ部門は、モデルアスリートとしての役割を強調してきた純血種のスポーツクーペが、ドイツ市場に別れを告げる、としている。
◆内外装に最終モデルらしい特別装備
スバルBRZのファイナルエディションでは、これまで以上にスポーツ性を追求している。細かいスポークが特長の17インチアルミホイールに加えて、レッド塗装のブレーキキャリパー付きブレンボ製ブレーキシステムとザックス製ショックアブソーバーを装備した。スバルによると、最大限の運転する喜びを保証するという。ファイナルエディションのボディカラーは、クリスタルブラックシリカが標準となる。目を引くWRブルーパールは、100ユーロ(約1万2000円)のオプションとなる。
インテリアには、青いアクセントが添えられた。たとえば、シフトレバー、ドアトリム、インストルメントパネル、マルチファンクションレザーステアリングホイールには、青いステッチが標準装備されている。フロアマットには、青いBRZのロゴ入りだ。フロントシートは、ブルー+ブラックのレザー/アルカンターラ仕上げ。一方、リアシートはフルブラックだ。専用のエンブレムも配される。
ファイナルエディションには、 7インチのタッチスクリーン、6スピーカー、2つのUSBポートを備えたインフォテインメントシステムが標準装備される。電動折りたたみ式のヒーター付きドアミラー、2ゾーンのオートエアコン、LEDフォグランプも採用された。サーキットモードを備えた「VDC」によって、ドライビングダイナミクスを追求している。
◆2.0ボクサーは最大出力200ps
2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンは、最終モデルのファイナルエディションでも変更はない。ドイツ仕様の場合、最大出力200ps、最大トルク20.9kgmを発生する。スポーツカーの中で、最も効率的な自然吸気エンジンのひとつである4気筒エンジンは、排気量1リッターあたり100psの出力と優れた燃費を両立しているという。
トランスミッションは、6速MTが標準だ。6速ATは、1700ユーロ(約20万円)のオプションで設定される。WLTP計測による燃費は複合モードで11.6~12.5km/リットル、CO2排出量は183~196g/kmと公表されている。
スバル「BRZ」最終版登場!? 登場から8年目で「ファイナルエディション」を発売
■2012年の登場から8年! ついに最終版が出てきた?
スバルのドイツ法人は、スポーツモデル「BRZ」のファイナルエディションを2020年3月13日に発表。同年7月に、ベース価格4万270ユーロ(約476万円)で発売することを明かしました。
ドイツ法人によると、今回のファイナルエディションをもって、同国のスバルラインナップからBRZが廃止されることに伴い、「ドイツ市場に別れを告げる」モデルとして設定したといいます。
ファイナルエディションの外装は、従来のBRZよりもスポーティさを追求。特徴的な部分として、17インチアルミホイールを採用し、ブレーキキャリパーは赤く塗装され、ザックス製ショックアブソーバーやブレンボ製ブレーキが装着されました。
また、ファイナルエディションは、標準でクリスタルブラックシリカに塗装されていますが、WRブルーパールは100ユーロ(約1万2000円)のオプションで変更可能です。
内装は、随所に青いアクセントが施され、シフトレバー、ドアトリム、インパネ、青黒のレザーハンドル、そしてフロアマットには青いBRZのロゴがあしらわれています。
また、前席は青黒のレザー/アルカンタラシート、後席は黒という特徴的なカラーデザインを採用したほか、ファイナルエディションを表すエンブレムを付いています。
これ以外の内装は、標準車と同等となり、7インチタッチスクリーン、6つのスピーカー、ふたつのUSBポートを備えたインフォテインメントシステムを搭載。
加えて、寒冷地仕様に見られる加熱式のドアミラー、2ゾーンオートエアコン、LEDフォグランプも標準装備され、サーキット走行用にVDCプログラムにより、走りを楽しむこともできます。
パワートレインは、従来同様の2リッター水平対向4気筒ガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは、6速MTと6速AT(オプション:約22万円)が用意されています。
Posted at 2020/03/17 23:03:13 | |
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富士重工 | 日記
2020年03月17日
【無観客ラリー速報】JRC第2戦 新城ラリー2020 Day1 【インタビュー】
新型コロナウイルスの影響で、無観客での開催となった JRC(全日本ラリー選手権)第2戦の新城ラリー2020。 現地でのドライバーが訴えたのは、無観客のことよりも ある新規定のことでした…。
〈driver@web編集部〉
無観客イベントが及ぼす影響:新城ラリー、新型コロナウイルス対策で無観客開催
全日本ラリー選手権の第2戦「新城ラリー」が3月13日~15日、愛知県新城市を舞台に開催。2月6日~9日に群馬県嬬恋村で予定されていた第1戦「ラリー嬬恋」が昨年の台風の被災で中止になったことから、2020年の実質的な開幕戦として開催された。
新城ラリーは今年で17回目の開催を迎えるターマックイベントで、2018年には5万2000人の観客動員数を記録するなど、シリーズの中でも人気の高い一戦だ。
しかし、2020年の大会は新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、全日本競技としては初めて無観客で開催。これに合わせてセレモニアルスタートやギャラリーステージ、会場内の出展ブースを中止するなど、規模も縮小された。
この決断について大会組織委員長の勝田照夫氏は「愛知県、新城市、トヨタなど関連の自治体や企業と協議を行ないましたが、最終的に感染防止の対策を徹底することで開催することにしました」と語る。その言葉どおり、今大会では様々な対策が実施されていた。
具体的には全てのオフィシャルにマスクの着用を義務付けたほか、HQへの入室人数の制限やアルコール消毒薬の設置を実施。さらにドライバーズブリーフィングを廃して、公式通知による情報伝達を行なっていたことも今大会の特徴と言えるだろう。
これと同時にインターネットでの動画配信を行なったことも今大会の特徴で、現地で観戦できないファンのために、新たなチャレンジが実施されていた。
まさに今大会は無観客を筆頭に前例のない一戦となったが、この状況について2019年の全日本ラリー選手権でJN1クラスのチャンピオンに輝いた新井敏弘は「無観客は残念だけど、開幕戦のラリー嬬恋が中止になったから、選手としては競技を開催してくれたことはよかった」と語る。
さらに「この状況の中、大会を開催してくれた主催者に感謝します。本当は多くのファンにラリーを見てもらいたいけど、選手としては無観客でもやることは同じで、全力で走るだけ」とJN1クラスの奴田原文雄が語れば、同じくJN1クラスの勝田範彦も「今大会でインターネットでの動画配信が行なわれているので、ネット観戦のいいきっかけになると思う」と語るように、今大会に対する歓迎の声も多い。
昨年まで多くのファンに溢れていた新城総合公園のサービスパーク、鬼久保ふれあい広場のサテライト会場ともに今大会は閑散とした雰囲気だったが、「新型コロナウイルスの影響でエントリーが大幅に減少することはありませんでした」と前述の勝田照夫氏が語るように、今大会にはオープンクラスを含めて、予定どおり56台がエントリーを行ない、2日間に渡って激しいタイム争いを披露。無観客ゆえに興行としては厳しい状況にあったと思うが、その状況でもスムーズな大会運営を実施した主催者の努力は賞賛に値すると言えよう。
今大会は全日本競技としては初の無観客となっただけに、ラリー関係者だけでなく、全てのモータースポーツ関係者にとって注目の一戦となった。規模の縮小や感染症の拡大対策を含めて、2020年の新城ラリーは今後のモデルケースとなるだろう。
全日本ラリー:無観客試合の2020年開幕戦新城ラリーで奴田原が優勝。新井親子が2~3位
2020年のJRC全日本ラリー選手権は3月13~15日、愛知県新城市を中心に第2戦新城ラリー2020が行われ、奴田原文雄/佐藤忠宜(ミツビシ・ランサーエボリューションX)が優勝した。総合2位は新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)、総合3位は新井大輝/小坂典嵩(スバルWRX STI)だった。
2020年の全日本ラリーは当初全10戦で争われる予定だったが、第1戦嬬恋は2019年10月に日本列島を襲った台風19号による被害により開催中止となり、この第2戦新城でシーズン開幕となった。
しかし、この新城ラリーも予定どおりの実施とはならず、世界中で脅威となっている新型コロナウイルス(COVID-19)の影響を鑑みて、無観客イベントとして実施されている。
競技初日の14日(土)は気温も上がらず雨も降る難しいコンディションに。奴田原はSS1~3、5~6(SS4はキャンセル)のうち、SS1~3で最速タイムを記録して総合トップに浮上する。
一夜明けた15日(日)は快晴となったものの、山のなかを抜けるセクションではウエット路面も残るなどトリッキーな状況となるが、奴田原はこの日行われたSS7~10の全ステージで最速タイムを刻む圧倒ぶりをみせ、2020年シーズン初戦を白星で飾った。
優勝した奴田原と22秒1差の総合2位はSS5で最速タイムを刻んだ新井敏弘、55秒7差の総合3位はSS6で最速タイムだった新井大輝がつけた。
総合4位は鎌田卓麻/鈴木裕(スバルWRX STI)、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)は14日に行われたSS1で駆動系トラブルに見舞われ優勝戦線を離脱。ただ競技2日目には復帰し完走を果たしている。
JN2クラスは眞貝知志/安藤裕一(トヨタ・ヴィッツ)が優勝したほか、JN3クラスは竹内源樹/木村悟士(スバルBRZ)、JN4クラスは内藤学武/小藤桂一(スズキ・スイフト)、JN5クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN6クラスは明治慎太郎/里中謙太(トヨタ・ヴィッツ)が、それぞれ優勝している。
2020年の全日本ラリー、シリーズ2戦目となる第3戦『ツール・ド・九州』は4月10~12日に開催される予定だ。
Posted at 2020/03/17 22:54:17 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月17日
おもしろレンタカー野田本店で初代ホンダNSXがレンタル開始! 6時間1万8440円から
今も色褪せない和製スーパーカーを手軽に味わえる!
90年代に人気だったスポーツカーをはじめ、憧れのクルマを多数ラインアップしているおもしろレンタカー。今回、新たに世界でも人気の高いホンダNSX(初代)のレンタルを開始した。
これまでも第2世代と呼ばれるR32型以降のGT-Rや、ホンダ・シビックタイプR、マツダRX-7などを取り揃えてきた。今回ラインアップされたホンダNSXは、3リッターV6エンジンを搭載するモデル。4速AT仕様なので、AT限定免許のドライバーでもNSXのパフォーマンスを体感することが可能だ。
利用料金は6時間1万8440円~となっている。新型にも負けないほど注目を集める初代ホンダNSX。ぜひ、気軽にドライブを楽しんでみてはいかがだろうか。
Posted at 2020/03/17 22:20:50 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月17日
なぜ日産「MID4」は開発が中止されたのか!? 幻となった車3選
■発売まであとわずかだったのにお蔵入りしたクルマたち
世界中のメーカーから、毎年数多くの新型車が発売されます。しかし、開発がスタートしたにもかかわらず、発売されなかったモデルも存在。
新型車の開発には莫大な予算と時間がかかるため、慎重に検討を重ねたうえで開発がスタートするものですが、さまざまな理由で開発が凍結されるケースもあります。
そこで、発売まで秒読みだったはずが幻となったクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「MID4/MID4 II」
日産「MID4(ミッド・フォー)」は幻となったモデルのなかで、もっとも有名な1台です。
もともとは研究開発を目的とした実験車両で、1985年のフランクフルトモーターショーで発表されました。
なお、MID4という車名は、エンジンをリアミッドシップに搭載した4WDスポーツカーに由来します。
そして、MID4の発表から2年後の1987年に開催された東京モーターショーの日産ブースには、市販車に近いレベルまで進化した「MID4 II」が出展されました。
MID4 IIは最高出力330馬力を発揮するV型6気筒DOHCツインターボ「VG30DETT型」エンジンがリアに縦置きに搭載され、サスペンションはフロントにダブルウイッシュボーン、リアには7代目「スカイライン」に搭載された後輪操舵機構「HICAS(ハイキャス)」付きのマルチリンクを採用。
内外装のクオリティは、いつ市販化されてもおかしくないほどの出来で、実際に、市販化に向けた検討が社内で何度もおこなわれたといいます。
しかし1987年当時、日本の景気は上昇傾向にありましたが、日産は過剰な設備投資が原因で財務状況が悪化しており、MID4の市販化を実現するには莫大な開発費と工数が必要だったことから、市販化を断念する経営判断が下されました。
市販化を持ち望んだファンの希望は叶いませんでしたが、MID4の開発で得られた数々の技術は、1989年に発売された4代目「フェアレディZ」や3代目「スカイラインGT-R」に活かされ、日の目を見ることになります。
●ホンダ「HSV-010」
ホンダ「NSX」は、1990年に和製スーパーカーとして発売されました。
国内外で人気を博し2005年に生産を終えますが、ホンダはNSXの後継車として日本でもアキュラブランドのスポーツカーを、2010年に発売すると発表。
新型スポーツカーはかつてのF1をイメージさせるV型10気筒エンジンをフロントに搭載し、リアタイヤを駆動するFRを基本としたAWD車の予定でした。
さらに、ホンダは国内でアキュラの開発体制を強化する目的で、新たな研究開発施設を作る計画も発表しますが、2008年にリーマンショックが起こり、世界規模で景気が急速に悪化。
これを受け、ホンダは日本におけるアキュラブランドの展開と研究開発施設の新設を白紙に戻し、同時に新型スポーツカーの開発も凍結することになりました。
幻となった新型スポーツカーでしたが、2010年に「HSV-010」の名でスーパーGTに参戦することが決定します。これは、スーパーGTに参戦するためのベース車両が無いホンダにとって、苦肉の策といえました。
その後、世界経済が回復したため、新型スポーツカーとはまったく異なる新たなスポーツカーの開発がスタートし、2017年に新型NSXが発売されます。
■海外にもあった!? 幻の高級SUVとは
●ランドローバー「レンジローバーSVクーペ」
ランドローバーはスイスで開催されたジュネーブモーターショー2018で、世界初のフルサイズラグジュアリー2ドアSUVの「レンジローバーSVクーペ」を、世界限定999台で販売すると発表。
フラッグシップのレンジローバーをベースに、ボディパネルのほとんどを新たに設計し、2ドア化する計画でした。
外観は、すべてのピラーをブラックに塗装することで「フローティングルーフ」デザインとし、レンジローバーのイメージを踏襲しながらも、リアに向かってなだらかに傾斜するルーフラインによってクーペらしさを表現。
内装は前席と後席が異なる色でコーディネートされ、明るい色と落ち着いた色で配色した4種類の2トーンカラーが用意されました。
また、ステアリングやセンターコンソールなどに本木目を採用するなど、高度なクラフトマンシップによる豪華さを演出しています。
エンジンは最高出力565馬力を誇る5リッターV型8気筒スーパーチャージャーを搭載し、8速ATと組み合わされた4WDシステムを採用。0-100km/h加速5.3秒、最高速度266km/hを実現しています。
そして、顧客のリクエストから特別な1台を生み出す同社の「スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)」部門によって、レンジローバーSVクーペはハンドメイドで生産されることも決定していました。
しかし、2019年初頭に、この豪華な2ドアSUVクーペは1台も販売されることなく計画の中止を発表。なお、具体的な理由については明らかにされていません。
※ ※ ※
公表されているだけでも、発売間近に開発が凍結されたクルマは数多く存在します。
とくにバブル崩壊のころは顕著で、ヤマハ「OX99-11」や、下着メーカーのワコールが主体となって市販化を目指したジオット「キャスピタ」といったスーパーカーが有名です。
ほかにも、オイルショックによって、ロータリーエンジンを搭載する日産「シルビア」の開発が中止されるなど、時代に翻弄されたクルマがあります。
Posted at 2020/03/17 22:12:55 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月17日
「ナナサンカレラ」復刻か? ポルシェ 911ターボS に謎のダックテールを確認
ポルシェは3月3日、『911ターボS』新型をオンライン発表したばかりだが、ダックテールスポイラーが装着された謎のプロトタイプをカメラが捉えた。
ダックテールスポイラーといえば、ポルシェ史上最高のモデルとも言われる1973年『911カレラRS 2.7』(通称ナナサンカレラ)で初めて採用、同社にとって長い歴史を持つ。
豪雪のスカンジナビアで捉えたプロトタイプは、イエローのブレーキキャリパー、四角いクワッドエキゾーストパイプを装備していた。ターボSとほぼ同じエクステリアのようだが、リアウィングがカモフラージュされたダックテールスポイラーに置き換えられている。
現段階で断定はできないが、オプションの「ヘリテージ・デザインパッケージ」、「カレラRS 2.7復刻版」、「スポーツデザイン」「エアロキットパッケージ」、あるいは997世代限定の「スポーツクラシック」の復活などが予想される。
プロトタイプのキャビン内を覗くと、後部にロールケージが装備されており、リアシートがない可能性がある。ポルシェは911ターボSの2シーター軽量バージョンを示唆しており、このプロトタイプの関連性も考えられる。
911ターボS新型のパワートレインは、3.8リットル・フラット6ツインターボエンジンを登載し、最高出力は650ps、最大トルク800Nmを発揮、0-100km/h加速は2.7秒、最高速度330km/hを誇る。軽量スペシャルモデルが登場すれば、パフォーマンスの向上も見込まれる。
Posted at 2020/03/17 22:10:03 | |
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ポルシェ | 日記