2020年03月25日
センターロックホイール装備…ポルシェ ケイマンGT4「RS」は450馬力へ
ポルシェのエントリークーペ『ケイマン』に設定される最強モデル『ケイマンGT4 RS』市販型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
2019年9月にもニュルブルクリンクでテスト車両をキャッチしたが、最新プロトタイプでは以前の5穴式からセンターロックホイールに変更されているほか、ブレーキキャリパーはイエローからレッドへ、『911GT3』並みの巨大リアウィングは、コンパクトな通常の「GT4」リアウィングに取り替えられている。
ボンネットフードにあるエアダクトは塞がれているが、これはウィンターテストでブレーキ冷却が必要ないのと、豪雪で雪がはいらないように配慮されているとみられる。またリアサイドウィンドウの背後にあるルーバーは、ミッドマウントエンジンを冷却する目的がありそうだ。リアエンドでは、ツインエキゾーストシステムの位置変更はなく、ほぼ市販型とみていいだろう。
その心臓部には、4.0リットル水平対向6気筒エンジンを搭載。「GT4」の420psより強化され、450psになると予想される。トランスミッションは「911GT3 RS」と同様にPDKデュアルクラッチのみの設定となる。
ワールドプレミアは、最速で2020年内、遅れれば2021年前半となりそうだ。
Posted at 2020/03/25 21:39:37 | |
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ポルシェ | 日記
2020年03月25日
【価格上昇中 善は急げ】ランチア・デルタ・インテグラーレ 英国版中古車ガイド
今ならまだ手の届く範囲にある
text:John Evans(ジョン・エバンス)
translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)
善は急げ。1986年から95年にかけて製造された伝説的なランチア・デルタHFインテグラーレは、日に日に希少に、高価になっていく。
まだ諦めてはいけない。勇気を出せば、オークションでインテグラーレを購入することもできる。8バルブ(8V)を1万5000ポンド(202万円)で買った人を、筆者は知っている。
そのクルマは、左ハンドルから右ハンドルへとコンバージョンされていた。手掛けたのは、英国ではランチアのスペシャリストとして名の通ったガレージ、ジョン・ウォーリー。心配しなくて大丈夫だろう。
安心材料となるのが、9万kmほどの走行距離。整備記録もしっかり残り、作業は専門店で行われていた。本格的なボディのレストアは2008年に済んでいる。
オークション業者は、とても良い状態だと評価していた。丁寧に乗られてきたデルタ・インテグラーレが、まだ手の届く範囲に存在するということだ。
まっさらなインテグラーレ・エボ2だと、最近は4万ポンド(540万円)に迫る。最終生産ラインのクルマには15万ポンド(2025万円)という値段も付いているが、グレードによってはまだチャンスはある。
ランチア・デルタは、1986年に標準ボディのHFが登場。ビスカス式センターデフを備えた4輪駆動で、トルセン式のLSDも装備。2.0L 4気筒ターボエンジンは164psを発生させた。
オフロードで活躍するコンペティション・バージョンへ注目が集まる中、1987年にアップグレード。インテグラーレという名が付き、膨らんだフェンダーを持つワイドボディをまとい、トレッドも拡大された。
日本から英国へ輸出されるデルタ
ホイールサイズも拡大され、ホイールアーチも広げられた。バンパーには大きな通気口が穿たれ、吊るしの状態でもカッコいい。
当初登場したインテグラーレは184psの8バルブ・エンジンだったが、ラリーでの活躍を受け、1989年になると16バルブへと改良。200psを発生し、リアタイヤ重視のトルク配分が与えられている。
車高は20mm低くなり、タイヤの直径も大きくなっている。1991年になると、さらにワイドボディ化されたエボルツィオーネが登場する。
エボ1は210psだったが、1993年になるとエボ2が登場。16インチホイールを履き、触媒コンバーターに足を取られながらも215psを獲得する。どちらにも特別仕様車が用意された。
インテグラーレはどれも新車時から安いクルマではなかったが、いまでは多くが30才を過ぎつつある。改造車も少なくないし、状態の悪いクルマも中にはある。
特に多いのが、8Vを16V風に改造しているインテグラーレと、エボ1をエボ2風に改造しているエボルツィオーネ。先出のとおり、右ハンドルに変更する人も英国にはいた。どんなに丁寧に手を加えても、オリジナルの左ハンドル車ほどクイックでダイレクトなフィーリングは得られない。
日本から英国へと輸出されるクルマは、状態に優れるモノが多い。一方でドイツ人やアメリカ人は、英国市場にある状態の良いクルマを持ち出している。
そのような取引の過程で、デルタの価格はさらに高くなってしまう。もし欲しいと考えているなら、モタモタしない方がいいだろう。
不具合を起こしやすいポイント
エンジン
アッパーガスケットからのオイル漏れに注意。カムシャフトの不具合も少なくない。特に排気側のカムは、オイルに混ざった金属粉で磨耗が進む場合がある。
カムベルトとウォーターポンプは3年毎に交換したい。ターボの不調で排気ガスが白くなりがちだが、バルブガイドの磨耗で白煙を出す可能性もある。
長期間乗らないでいたクルマは、ゴム製の燃料ポンプマウントが溶け、ポンプに不具合をきたすことがある。
トランスミッション
リアデフのオイルにじみや、フロントデフの異音を確認したい。ビスカスカップリング内のフルードが古くなると、結合時の不調を起こす場合がある。
トランスミッションの5速の真鍮製シンクロコーンは摩耗しやすい。3速はギア自体が壊れやすい。
サスペンションとブレーキ
フロントのサスペンションアーム・ブッシュがへたると、タイヤの片減りへとつながる。ウレタンブッシュに変えてある場合も多い。
エボルツィオーネのブレーキは鳴きやすいが、防ぎにくい。
ボディ
フロントとリアガラスの周囲、リアのストラットマウント、フロントのインナーフェンダーとクロスメンバーの接する部分、ルーフの後端が錆びやすい。
フロントガラスのウェザーストリップ下、Aピラー周りにストレスで亀裂が入っていないかを確認したい。フロントドアの下回りも同様だが、場所によってはボディパネルを外さないと見れない。
インテリア
固定用のネジをきつく締めすぎると、ラジオや時計の周辺のパネルが割れることがある。パーセル・シェルフは壊れやすいが、新しい部品が手に入る。
専門家の意見を聞いてみる
ウォーカーズ・ガレージ スティーブ・ショー
「ラリーへ出場した初めの頃から、インテグラーレに関わってきました。これまで2・3台所有してきましたが、販売するために購入したというのが、正直なところです」
「インテグラーレのようなドライビング体験を得られるクルマは他にありません。状態の良いクルマは最高ですが、調子の悪いクルマは、悲惨なことになりかねません。状態を維持するためにも、定期的なメンテナンスは不可欠です」
「整備さえしていれば、エンジンもトランスミッションも、信頼性は悪くありません。ボディのサビや、サスペンションブッシュの交換も重要。それらを整備しても、輸出需要は小さくなく、利益を上げることすら可能です」
知っておくべきこと
グループFCAのFCAヘリテージ部門が、クラシックモデルの部品供給を開始している。HFインテグラーレやエボルツィオーネの、フロント・リアバンパーなどが入手可能だ。部品はトリノの工場から回収した製造機器や成形型を用いて行われている。それぞれ250個の再生産が行われる。
いくら払うべき?
1万4000ポンド(189万円)~1万9999ポンド(269万円)
初期のHFで、4輪駆動の8V。中には右ハンドル車に変更されている例もある。
2万ポンド(270万円)~2万4999ポンド(337万円)
いくつかの改造が施された16V。エボ1風に手が加えられたクルマも含まれる。サビもなく状態の良い1990年製の16Vで、2万4950ポンド(336万円)ほど。
2万5000ポンド(338万円)~2万9999ポンド(404万円)
日本から英国へ輸入されたインテグラーレ16Vなど。
3万ポンド(405万円)~4万4999ポンド(607万円)
エボルツィオーネ1と2が含まれてくる。1994年製のエボ2で、走行距離12万8000kmのクルマが、4万ポンド(540万円)くらい。
4万5000ポンド(608万円)~15万ポンド(2025万円)
状態がかなり良いエボルツィオーネが手に入る。エボ2のファイナルエディションになると、15万ポンド(2025万円)が付いたことも。
英国で掘り出し物を発見
ランチア・デルタHFインテグラーレ 8V 登録:1988年 走行:10万2990km 価格:1万9995ポンド(269万円)
1998年にドイツから英国に持ち込まれたクルマ。売り手によれば、ガレージ保管で状態は良いという。整備記録もふんだんに残り、ワークショップの請求書も残る。カムベルトとウォーターポンプは2018年に交換済み。
Posted at 2020/03/25 21:10:02 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月25日
「空冷ポルシェの恐るべきチューニング適合度に迫る」500馬力なら純正パーツで対応可能!?
精度と耐久性の高さは想像を遥かに超えるレベル!
500ps程度なら純正パーツで十分に許容できる
長い歴史を持った世界を代表するスポーツカーでチューニングに対する適応力が高く、国産スポーツカーからの乗り替え組も多いポルシェ911。日本において、そんな911チューンの草分け的存在といえるのプロモデットコミネだ。
「このところ水冷エンジンを載せた996以降も増えてきたけど、チューニングベースとなると、まだまだ993以前の空冷エンジン搭載モデルの方が多いな」と代表の小峰氏は言う。
中でも今回で取り上げるのは、目標馬力を500psとした場合にポピュラーと言える3.3Lフラット6ターボのM64型エンジンだ。
取材車両の黄色い993カレラはサーキット仕様として製作された1台。もともと搭載される3.6Lフラット6のNAエンジンでは、パワーを求めていくと耐久性に不安が残るということでM64に換装された経緯を持っている。
結論から先に言ってしまうと、M64での500psはエンジン本体がまったくのノーマルでも耐久性に不安を抱えることなく、タービン交換のみで達成できてしまう。
NA用EXマニを加工してIHI製C7タービンとHKS製ウエストゲートを装着。最大ブースト圧1.2キロ時に550psを発揮する。リヤエンドに見えるのは、タービンからのエンジンオイルを溜めてクランクケース内(ノーマルはオイルタンク内)に戻すためのタンクだ。
小峰氏いわく、「とにかく、純正パーツの精度と耐久性が抜群に高いから500psだったら余裕。ピストンは始めから鍛造品が入ってて、ブースト圧を2.0キロかけても問題ないし、クランクシャフトは1200psでもノーマルでいけちゃうくらいなんだからさ。ただ、パーツは純正でもイイけど、要所要所に手を加えてやらないとな」とのこと。つまりM64チューンでは、各部に施す加工がポイントになる。
そこで具体的な作業として挙げられるのが、まずポート径の拡大。これにより吸排気効率が格段に向上して、大幅なパワーアップを実現する。仕様を問わず、エンジンチューンを進めていく上では必須といえるメニューだ。
作業は2日半かけて小峰氏自らが行なう。ちなみにM64はクランクケースに対して片バンク3組ずつ、計6組のシリンダーとヘッドが個別に固定される。作業の時は効率を考え、治具を使って写真のように6個のヘッドを1列に並べてリューターで削っていく。
また、クランクシャフトを支えるクランクケースの支柱部分にはナイフエッジ加工が施される。これは、シリンダー側に向いている平坦部を削って、ナイフの刃のような鋭角に仕上げる作業。目的は、ピストンの往復運動で発生するクランクケース内の圧力をできるだけ下げることにある。結果フリクションロスが低減し、レスポンスアップをもたらしてくれる。
クランクケースをシリンダー側から見たところ。クランクシャフト支持部の形状の違いは一目瞭然だ。機械加工のような仕上がりだけど、実はこれも小峰氏がリューターを駆使して手作業で行なっている。エンジン1基を仕上げるのに丸2日を要するそうだ。
さらに、シリンダーとヘッドそれぞれの接合面にミゾを彫ってリングを入れるクーパーリング加工も重要。というのもM64には元々ヘッドガスケット自体が存在せず、アルミ同士が合わさっているだけだからだ。
それでもノーマルのブースト圧(0.8キロ)で乗る分には問題ないけど、ブーストアップするとそこからガスが吹き抜けてしまう。それを防ぐのがクーパーリング加工で、ブーストアップと同時に行う作業なのである。
そういった各部の加工と併せてプロモデットで交換を勧めているパーツが、オリジナルのカムシャフトと強化バルブスプリング&チタンリテーナー。作用角とリフト量を拡大したカムはレスポンスアップを、強化バルブスプリング&チタンリテーナーは高回転域でのバルブ追従性を高め、レブリミット7500rpmを実現する。
さらに、ツインプラグ化に加えて、アメリカ・マロリー製CDIを追加することで点火系を強化。高回転域でも確実に強い火花を飛ばして失火を防ぎ、燃焼効率を高めてパワーを引き出す。
スロットルボディはインフィニティ用φ90を流用。インタークーラーは国産車用コアをベースにサイドタンクを製作したもので、INφ75、OUTφ90のパイピングとともにワンオフ品となる。
燃調はモーテックM4によるDジェトロ化で800ccインジェクターをコントロール。「ノーマルは機械式のKジェトロだから制御が雑だし、トラブルの可能性もある。モーテックを使えば、シンプルかつ精度の高い制御ができるんだよ」と小峰氏。
もう1台、チューンドM64を載せるシルバーの964ターボも紹介。サーキット仕様の993カレラ改ターボに対して、こちらはストリート仕様として製作されている。
エンジン本体はシリンダー&ピストンはノーマルのまま、ポート拡大加工の上、強化バルブスプリングとチタンリテーナーを組んだヘッドチューン仕様となる。
そこに、アメリカB&B製EXマニを介してブリッツK5タービンとトラストウエストゲートが装着される。トラストプロフェックBスペックIIで制御される最大ブースト圧は1.2キロ。エンジン自体は純正ECUを排してモーテックM4でフルコン制御され、490psを発揮する。
どちらも厳選したパーツと緻密なセットアップ、空冷ポルシェを熟知するトップチューナーならではのノウハウが凝縮した、まさに理想的チューンドだ。
TEXT:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA/PHOTO:小林克好(Katsuyoshi KOBAYASHI)
●取材協力:プロモデットコミネエンジニアリング 埼玉県越谷市川柳町3-106-1 TEL:048-986-6444
Posted at 2020/03/25 20:46:02 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月25日
シビック × エヴァンゲリオン スペシャルコラボプロジェクト始動
ホンダは3月23日、新作映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」公開に向けて、シビック×エヴァンゲリオン スペシャルコラボプロジェクトを始動。ホンダホームページ内に特設サイトをオープンし、コラボコンテンツを順次公開していく。
今回のコラボプロジェクトは、シビックの「立ち止まることなく進化する」というメッセージを、放送開始から25年が経っても進化し、愛され続けている「エヴァンゲリオンシリーズ」と重ねることで、「自分の想いで自由に動きたい、そんな前を向いて進む人たち」へ、新しくなったシビックの魅力を届けられるよう企画した。
シビック×エヴァンゲリオン特設サイトは、エヴァンゲリオンシリーズの世界観のもと、マイナーモデルチェンジしたシビックの魅力を感じることができるサイト。サイトトップではシリーズの世界観を表現した謎のカウントダウンが進行中。タイマーがゼロになった時に何が起こるのかに注目だ。
また、エヴァンゲリオンシリーズに登場するシンジ、アスカ、レイがそれぞれシビックと共演するオリジナル動画も現在制作中。キャンペーン期間中は、ハッシュタグ「#シン・アオヤマ作戦」「#シン・シビック」と共に、特設サイトを中心にコラボコンテンツを順次公開していく予定だ。
「シビック×エヴァ」コラボ始動 シンジ、レイ、アスカの映像やカウントダウン進む特設サイトが公開
2020年3月24日、アニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」とホンダ「シビック」のコラボ企画が発表されました。同時に特設サイトが公開されています。
公開された特設サイトでは、エヴァシリーズで登場するデザインを使ったカウントダウンが行われています。約1週間後に何かしらのコラボ企画が発表されるようですが、現時点ではどんなコラボになるのかは不明です。
特設サイトでは他に「シン・エヴァ」に登場する主要キャラ「碇シンジ」「綾波レイ」「式波・アスカ・ラングレー」の3人をフィーチャーした特別映像が公開されています。
また、メディア向けには3点のイメージが配られており、これらがコラボ企画のヒントになりそうですね。どんなコラボになるのか、謎は深まるばかりです。
ホンダ新型「シビック」と「エヴァンゲリオン」がコラボ! 謎のカウントダウンが進行中!?
■なぜシビックとエヴァンゲリオンがコラボ?
2020年1月23日にマイナーチェンジしたホンダ「シビックハッチバック」と同年6月27日に新作が公開予定の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』とのコラボレーションにともない、特設サイトがオープンしました。
シビックとエヴァンゲリオンのコラボは、なぜ実現したのでしょうか。
シビックは、革新的なスタイリングと個性際立つ走りで、操る喜びの提供を目指したクルマです。
「世界中のあらゆる人のベーシック・カーに」という想いを込めて、斬新なフォルムで1972年に登場して以来、世界中を走り続けています。
2020年1月にセダンと同時にハッチバックがモデルチェンジし、デザインの進化とともにサンルーフ(オプション設定)などを追加、機能的かつスポーティなシルエットをさらに磨きあげました。
また、先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全タイプに標準装備し、安全性能も向上しました。
コラボプロジェクトは、放送開始から25年が経っても進化し、愛され続けている「エヴァンゲリオンシリーズ」と、シビックの「立ち止まることなく進化する」というメッセージを重ねることで、「自分の想いで自由に動きたい、そんな前を向いて進む人たち」へ、新しくなったシビックの魅力を届けられるよう企画しました。
今回開設された特設サイトは、「エヴァンゲリオン」シリーズの世界観のもと、新型シビックの魅力を感じられるサイトとなりました。
サイトトップではシリーズの世界観を表現した謎のカウントダウンが進行しており、タイマーがゼロになったときに何が起こるのか、期待が高まります。
また、キャンペーン期間中は、ハッシュタグ「#シン・アオヤマ作戦」「#シン・シビック」とともに、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』公開に向けて、特設サイトでさまざまなオリジナルコンテンツが順次公開される予定です。
「エヴァンゲリオン」シリーズに登場するシンジ、アスカ、レイがそれぞれシビックと共演するオリジナル動画も現在鋭意制作中とのことです。サービスサービスぅ!
●「エヴァンゲリオン」とは
世界的に人気のアニメーションシリーズで、1995年のTVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の放送から始まり、コミックや映画、ゲームなどさまざまなメディアに展開し、社会現象を巻き起こしました。
2007年から始まった「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズは、時代性を捉えたキャラクター造形や、ミステリアスで奥深いストーリーによって、若者を中心に幅広い年代の男女に受け入れられています。
斬新かつスタイリッシュな映像表現は一般の視聴者だけでなく、国内外問わず多数のクリエーターに影響を与えています。2020年6月27日には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されます。
Posted at 2020/03/25 20:41:55 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月25日
「R32GT-Rニスモのエアロパーツがついに復刻!」困難を極めたヘリテージの舞台裏
大きなハードルの連続となる廃盤・絶版パーツの復刻再生産
ニスモダクトが新品で手に入る喜び
すでに廃盤となってしまったBNR32、BCNR33、BNR34の純正パーツを、可能な限り当時と同じ形で復刻させ、少しでもユーザーが長く乗れるようにサポートする“ニスモヘリテージ”。
2017年の12月からスタートし、これが無いと走れない、車検を通せない、メーカーでないと製造できない、という重要部品を優先しながら、2年少々の間に200点以上ものパーツを復刻。車両オーナーにとっては大変ありがたい活動だ。
ちなみに、ニスモヘリテージパーツは、当時の製造設備、型で再生産される『純正復刻品』と、純正の製造設備や型などが既に無く、現在の設備や製造で当時の部品を復刻する『NISMOリプレイス品』に大別される。
そして今回紹介するBNR32用と、限定車だったニスモモデル専用のエアロパーツ類(昨年秋発表)に関しては、純正復刻品、NISMOリプレイス品の両要素が含まれている。
ここで改めて、通常のBNR32とBNR32ニスモの違いについて話をすると、グループAに参戦すべく戦闘力を高め車両公認を取得するために生産された車両がR32GT-Rニスモ。生産台数は560台で、60台が実際にレースカーとして使用され、500台が一般に販売されたレアな限定車だ。
見た目の大きな違いはフロントバンパーにエアインテークダクト2個が付き、ボンネットフードトップモール、大型のマッドガード(サイドステップ)、小型のトランクスポイラー、右リヤにニスモステッカーなどが付く。
わずかな差ではあるが、マニアにとってはひと目でニスモだと分かるほどの違いでもある。だから、当時はベースグレードのBNR32GT-Rに対して、これらのエアロを追加で取り付けた“ニスモ仕様”とした車両が流行ったほどだ。これらが復刻されるというのだから、BNR32オーナーには大ニュースと言えるだろう。
外装パーツの復刻は困難の連続だった
ニスモヘリテージのプロジェクトは原則、当時と同じ素材、同じ製法での再生産を前提にしている。しかし、ウレタンは製造過程で発生する環境問題により、現在では生産体制が縮小されていて、原材料となる素材も入手が難しい。こうなると、当時と同じものを作ることは限りなく不可能に近いという判断になってしまう。
こういった場合は、製法や素材、生産工場の変更など、新たな復刻方法を探ることとなる。ユーザーから復刻の要望が多かったフードトップモールに関しては、当時の形状を再現しながら再販するために最も理想的、現実的な素材がFRPであるという結論に到達。
新たな手法や設備を使っての再生産の方向性が定まると、続いては図面の作成が課題に上がる。当時の設計図が残されていたとしても手書きの図面で、現在の生産現場で求められる3Dのデジタルデータなどは存在しない。そのため、現物を3Dスキャンして3Dデータを起こし、ゆがみやフォッティングまで細かな修正を加えながら精密な3Dデータを完成させていったのだ。
なお、こうした工程はフードトップモールだけでなく、各々のパーツに対し個別の案件として検討、調整が行われる。
例えば、マッドガード(サイドステップ)。こちらも素材がウレタンからPPEへと変更されているが、取り付け面まで一体成型されていたウレタンとは異なり、板状の素材を型に対して真空密着によって整形するため、外観的には全く同じでありながら、取り付け部分などを別パーツとして製造し組み合わせるなど、全く新たな生産工程が構築された。
さらに、車両によってはボディ側のサイドシルが過度のジャッキアップで歪んでいることも多く、その中でも出来る限り隙間が少なくなるように設計。どうしても気になる場合は、隙間を無くすためのエンドモールなども設定している。
素材に変更が無いもののうち、フロントバンパー、リップスポイラーなどは当時の型が残っていたので、比較的容易に再生産が可能だったという。
ただし、バンパーダクトは生産設備がすでに無くなっており、新たに3Dデータを起こし、取り付け金具などを再生産することとなった。とは言っても、当時と同形状であることはもちろん、同じ製法にて復刻されている。
ちなみに、GT-Rを象徴するリヤの大型・門型のスポイラーは素材こそ当時と同じFRPではあるものの、新たな製造工程では中空となって当時のものより軽くなったそうだ。
この軽量化は、トランクのトーションスプリングのヘタリに対して有効な対策となるケースもあるが、逆にスプリングの反力が強くなりすぎてしまうことも考えられる。そこで、取り付け部にセットするウエイトを付属させ、反力が経年劣化した個体に対しての調整を可能としている。
これらのパーツの多くは先ほども書いたように、現物やボディ側を3Dスキャンしてデータを作り、ボディとの接合する部分の隙間(フィッティング)なども徹底的に確認。ボディの経年劣化なども考慮して微調整が出来るようにしつつ、リプレイス品として当時以上のクオリティで販売できるところまで辿り着き、ついに製品化に至ったというのである。
内装のリフレッシュパーツも開発中!?
ノスタルジック2デイズ2020では、BNR32のドア内張りやシートの張り替え、ダッシュボードにカバーを張ったものなど内装の補修アイテムも参考出品として展示されていた。
ダッシュボード自体のリプレイスも検討したが、現実味のある販売価格の想定ができなかった。そのため、カバーする形でファブリック素材を貼り替えるプランをニスモのメニューとして展開する案が現実的だと判断しているとのこと。
シートもNISMOのロゴが入ったカバーが参考出品という形で展示。実際のオーナー達から反響などを確認していた。
こうして、ひとつひとつ素材や工法を吟味しながら復刻されていくニスモのGT-Rヘリテージパーツ。その裏には、技術者の意地と情熱、そして第二世代GT-Rユーザーへの想いが込められているのである。
●取材協力:ニスモ 神奈川県横浜市鶴見区大黒町6−1 TEL:045-505-8508
Posted at 2020/03/25 20:37:34 | |
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