2020年07月05日
【実用的な商用モデル】ランドローバー・ディフェンダー・ハードトップ90/110 今年後半発売 欧州
新しいディフェンダーの商用モデル
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
ランドローバーは、新しいディフェンダーの商用モデルに、ハードトップの名を復活させる。
同社は「スペース、実用性、快適さを持ち合わせた」新しいモデルとなると語っている。
ハードトップの名は、1950年に取り外し可能なルーフが、ランドローバー・シリーズ1に導入された際に、初めて使用された。
新しい商用のディフェンダーは、今年後半に3ドアの90、およびロングホイールベース5ドアの110で発売され、税前価格は3万5000ポンド(464万円)からとなっている。
ディフェンダー・ハードトップは、ランドローバーのスペシャル・ビーグル・オペレーションズ(SVO)部門によって開発されている。
同社は、まだ詳細な技術情報を明らかにしていないが、新しいディフェンダーの通常バージョンのプレミアム機能を維持しつつ、最大の貨物スペースを提供すると述べている。
最も機能的なハードトップ
90と110の両方のハードトップモデルは、独立したコイル式サスペンションを使用し、大型モデルではオプションで電子式エアサスペンションを指定可能となっている。
どちらも291mmの地上高を持ち、110のアプローチアングル、ブレイクオーバーアングル、デパーチャーアングルは、それぞれ38°、28°、40°、最大渡河水深は900mmとなっている。
テレイン・レスポンス2システムの一部である、特別な渡河モードにより、さらに優れた渡河能力を発揮する。
最大牽引能力は3500kgで、センターコントロールのロータリーダイヤルを使用して、トレーラーを操縦できるアドバンスド・トウ・アシストを含む、牽引をサポートする機能が備えられている。
ランドローバーのスペシャル・ビーグル・オペレーションズ(SVO)のボス、マイケル・ファン・デル・サンデは、ハードトップのインテリアは、ラゲッジスペースの「機能性と使いやすさを最大化する」ようにデザインされている。
「丈夫な素材と、ストレージソリューションを採用し、これまでで最も機能的なディフェンダー・ハードトップとなっている」と述べている。
ラゲッジスペースを最大化するため、2列目または3列目のシートを取り払い、最前列に3人座ることができる「ジャンプシート」のオプションも提供する。
クリアサイト・リアビューミラーにより、HDリアカメラからの画像がバックミラーに表示されるため、荷物で視界が制限されている場合でも、後方の様子を確認することができる。
標準のディフェンダーと同様、ジャガー・ランドローバーの最新のインフォテインメントと、Pivi Proインフォテインメントシステムの最新バージョンを含む、ドライバーアシスタンス機能を備えている。
これには、アップル・カープレイとアンドロイド・オートへの接続、およびワイヤレスソフトウェアアップデートを受信する機能が含まれる。
このシステムは、ランドローバーのスマートフォンアプリとも連携可能で、車両の位置、燃料レベル、走行履歴をリモートで確認することも可能となっている。
ランドローバー、ディフェンダーに史上最強の商用仕様を追加。タフで賢いプロのための4×4
Land Rover Defender Hard Top
ランドローバー ディフェンダー ハードトップ
初期のランドローバーのタフネスを継承
ランドローバーが発売した新型ディフェンダーは各方面で話題を集めているが、さらに注目を呼びそうなモデルが登場する。“ハードトップ”を名前に冠するプロ仕様の復活である。詳細については追って公開する模様だが、本国での参考価格は税抜きで3万5500ポンド(約476万円)としている。
“ハードトップ”はランドローバーの草創期、シリーズ1に存在したモデル。セキュリティを確保するべく金属製の屋根を与えた頑強なオフローダーの精神を、現代のディフェンダーで再解釈したのが今回明らかにした仕様だ。
プロによるヘビーユースに応える実力
“ディフェンダー ハードトップ”はプロフェッショナル向けの商用モデルとして、90と110の両方に設定。ランドローバー車の高性能モデルやビスポークモデルを手掛けるスペシャル ビークル オペレーションズ(SVO)が開発を担当した。
291mmのグラウンドクリアランス、アプローチアングル38度、ランプブレークオーバーアングル28度、デパーチャーアングル40度。渡河性能900mm、最大積載量900kg、牽引能力3500kg。そのタフな能力は商業ユースでも幅広い場面で八面六臂の活躍を見せるはずだ。
世界のビジネスマンやプロフェッショナルに捧げる
開発を担ったSVO部門のマネージング ディレクター、マイケル・ファン・デル・サンデは語る。
「我々は、新型ディフェンダーのカーゴスペースの機能性と実用性を最大限にまで拡げます。タフな素材を使って様々に使える空間を設計し、これまでのディフェンダー ハートトップ史上、類を見ない能力を実現するつもりです」
ランドローバーのビークルライン ディレクターを務めるニック・コリンズも、次のように説明している。
「新型ディフェンダー 90及び110のハードトップ仕様は、最もタフで最も有能、かつコネクティビティ性能も確保した史上最強の商用4×4になるでしょう。各国の安全基準にも適合し、長距離も快適に過ごすことのできるディフェンダーは、世界中のビジネスマンやプロフェッショナルにとって最高の選択肢となるはずです」
ハードトップモデルの詳細情報は2020年後半に発表予定だ。
Posted at 2020/07/05 16:32:25 | |
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2020年07月05日
コンチネンタル、後付け「ターンアシスト」を欧州で発売…トラックの死角を検出
コンチネンタル(Continental)は6月30日、トラックに簡単に後付けできる「ターンアシストシステム」を欧州市場で発売すると発表した。歩行者や自転車を検出して、衝突を回避するレーダーベースの安全システムだ。
コンチネンタルのターンアシストシステムは、トラックの死角に歩行者や自転車、スクーターを検出した場合、すぐにドライバーに警告を発する先進運転支援システム(ADAS)だ。
欧州では新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の影響で、公共交通機関を利用せず、自転車に乗る人が増えている。コンチネンタルによると、脆弱な道路利用者の安全性を高めることは、重要な社会的責任という。コンチネンタルは2024年までに、このようなシステムが欧州のすべての新車のトラックに義務化されると見込む。
現在、ドイツで登録されているトラックは300万台を超えている。このテクノロジーは、トラックに簡単に取り付けることができる。後付けのターンアシストシステムは、バックミラーの下に取り付けるように設計されているため、装着が簡単という。
レーダーセンサーシステムは、バックミラーに設置される。これにより、車両の側面から最大4m、車両の後方から最大14mの範囲をモニターできる、としている。
Posted at 2020/07/05 16:30:47 | |
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