2020年12月05日
VW ティグアン に初の「R」、320馬力ターボ搭載…受注を欧州で開始
フォルクスワーゲンは11月25日、改良新型『ティグアン』(Volkswagen Tiguan)に新設定された高性能グレード、『ティグアンR』の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、5万6703ユーロ(約704万円)と発表されている。
◆ティグアンのトップグレードに位置付け
ティグアンにはこれまで、「Rライン」が用意されていた。その上に位置する高性能グレードの「R」が、ティグアンに設定されるのは、今回が初めてだ。ティグアンRは、シリーズのトップグレードに位置付けられる。
フォルクスワーゲンRは2002年、「フォルクスワーゲン・インディビジュアル」の名前で設立された。2011年に、現在のフォルクスワーゲンRに名前を変更した。
フォルクスワーゲンRの原点は、2002年に発表された『ゴルフR32』とされる。その後、『パサートR36』、『トゥアレグR50』、『シロッコR』、『ゴルフR』、『アルテオンR』など、ラインナップを拡大してきた。また、内外装を中心にスポーツ性を強調したRラインを、幅広い車種に設定している。
◆「R」らしさが表現された内外装
内外装には、Rらしいスポーツ性が表現された。エクステリアは、Rを特徴づけるブルー塗装のブレーキキャリパーや大径ホイールが装備される。前後バンパーや細いスポークを備えたアルミホイール、4本出しのマフラーなどが専用デザインになる。フロントグリルとリアゲートには、新しいRのロゴが配された。Rデザインのバンパー、マットクロームのドアミラーカバー、高光沢のブラックリアディフューザーも装備される。ハウジングエクステンションと20インチ「ミサノ」アルミホイールも標準だ。
インテリアは、シートやステアリングホイール、ステンレス製ペダルなどが、ティグアンRの専用デザイン。ヘッドレスト一体設計の専用のプレミアムスポーツシートや、ラップタイマーが組み込まれたデジタルコックピットも装備する。R専用のカーボングレートリムは、バックライトによって照らされる。アルミ製フロントシルパネルモールディングには、Rのロゴをあしらう。
ティグアンRには、最新世代のモジュラー式インフォテインメントシステムの「MIB3」、カスタマイズ可能なデジタルコックピット、新世代のパーソナライゼーションシステムが採用される。 MIB3は、自然な音声認識によるコントロール、デバイス間を簡単に切り替えることができるマルチフォンペアリング、ワイヤレスの「App-Connect」などが特徴だ。最新の「フォルクスワーゲンデジタルコックピット」が装備されており、ドライバーはメーターの表示をカスタマイズ可能。10.25インチサイズのディスプレイが装備されている。
◆0~100km/h加速は4.9秒
EA888型と呼ばれる直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンが搭載される。この4気筒エンジンは最大出力が320ps。42.8kgmの最大トルクを2100rpmで発生し、豊かなトルクを5350rpmまで維持する。このパワーは、最新の4WDシステムの「4MOTION」と、「Rパフォーマンス・トルク・ベクタリング」によって、4輪に分配される。
フォルクスワーゲンはティグアンRに、2つのマルチプレートクラッチを備えたリアファイナルドライブを初搭載した。このシステムは、駆動力を前後アクスル間で分配するだけでなく、左右の後輪の間でも可変的に分配する。新しい4MOTIONにより、コーナリング時のハンドリングの俊敏性が大幅に向上しているという。
トランスミッションは、パドルシフト付きの7速デュアルクラッチ「DSG」。動力性能は0~100km/h加速が4.9秒、最高速が250km/h(リミッター作動)と発表されている。
10mm車高が下げられたDCCシャシーには、アダプティブ制御されるショックアブソーバーが付く。ブレーキは大容量の18インチシステムを搭載する。「Rモード」は、新開発のマルチファンクションスポーツステアリングホイールの青いRボタンを使用して、作動させる。スポーツエキゾーストシステムは、オプションでアクラポヴィッチ製のチタンエキゾーストシステムに交換できる。
Posted at 2020/12/05 22:32:53 | |
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フォルクスワーゲン | 日記
2020年12月05日
日本で発売された9台の“S”から決める…最高のSはドレだ? スバル「全集中」大特集
2000年デビューのS201から2017年のS208まで。最強ではなく最高をテーマに、No.1を決める。
文/永田恵一
※ベストカー2020年12月26日号より転載
1位はSシリーズのメインとなるWRX系において、現状での最後となり、「最新が最良」との基準でニュル24時間レースのフィードバックもフルに盛り込まれたS208とする。幸運なオーナーにとっては一生モノに違いない。
2位のS202はベースがGBD型のスペックCというだけで充分スパルタンなのに加え、320psへのパワーアップや軽量化にも注力した刺激を決め手に選出。3位のS402は一見普通の4代目レガシィに見えるが、上品に拡幅されたフェンダーを纏い、2・5Lターボを搭載するなど、レガシィを「究極のグランドツーリングカー」に仕上げた点を評価した。
4位のS204はアクセルを深く踏むとグループNのラリーカーを彷彿とさせる快音を奏でる点が印象に残る。6位のS401は3代目レガシィB4ターボをパワーアップし、さらにフロントLSD付の6速MTとしてブレーキもブレンボにするなど、「大人のスポーツセダン」というコンセプトが画期的だった。
1位 S208(2017年)
エンジン出力=329psは、S207に対しわずか1psのアップだが、クラッチのバランス取りなど改良を重ねたSシリーズの集大成と言えるモデル。
2位 S202(2002年)
エンジンは専用ECUやチタンマフラーにより320ps。車重も1330kgと軽いため、パワーウェイトレシオではいまだSシリーズ最強!
3位 S402(2008年)
2.5Lターボはフラットな特性のため、体感以上にスピードが出ているというタイプで、全体的にシットリとした仕上がりだった。
4位 S204(2005年)
S203の進化版で、ベース車が鷹の目のGDBとなり、ヤマハと共同開発したパフォーマンスダンパーを装着。
5位 S207(2015年)
VAB型WRX STIとしては初のSシリーズで、フロントには可変減衰力サスである「ダンプマチックII」を採用。
6位 S401(2002年)
3代目レガシィベース。フロントクロスメンバー取り付け部や各部ブッシュ、マウントの剛性アップなども施されていた。出力は293ps/35.0kg mまで引き上げられ、手作業でのバランス取りも行われた。
7位 S206(2011年)
ニュル24時間参戦車のロードカー的存在で、NBRチャレンジパッケージはS206から設定されるようになった。
8位 S203(2004年)
タイヤは専用のピレリPゼロを履くなど公道向けの性格だが出力は320ps。フロントシートはレカロのカーボン製
9位 S201(2000年)
CG8型WRX STiの最終限定車でもあり、300psへのパワーアップなどに加え、エクステリアも戦闘的だった。
■205は「R」なんですよ R205(2010年)
ランキングを見てもらえればわかるが、S203、S204と来て次にくるはずの「S205」がない。それもそのはず、205のアタマに付くアルファベットは「S」ではなく「R」なのだ。RはRoadを意味し、最良のロードゴーイングを目指して開発された。エンジン発生出力は320ps/44.0kg m。
「日本で発売された9台の“S”から決める…最高のSはドレだ? スバル『全集中』大特集」は11月26日発売『ベストカー』(12月26日号)の掲載記事です。
12月26日号では、ほかにも気になる記事が盛りだくさん。スクープ「ランクルプラドの新情報判明!」をはじめ、スバルを語りつくした「SUBARU『全集中』大特集」や、クルマ界のマニアックな疑問に答える「クルマ界『なぜナゼ』解体新書」、比較的価格の安い中古車に的を絞った「3年落ち/200万円以下オススメ中古車~コロナ禍で見直されたマイカーを中古で買う~」、ベンツの魅力を解き明かす「令和マン(現役開発ドライバー)が解説 『ベンツはなぜ凄いのか!?』」、人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」など幅広い世代が楽しめる読み物を掲載しています。
Posted at 2020/12/05 22:30:18 | |
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富士重工 | 日記
2020年12月05日
ランボルギーニ×ドゥカティが夢のコラボ! 限定630台の「メイドインイタリー」とは
ランボ初のハイブリッド車と同色ボディ
ドゥカティは欧州でスペシャルモデル「DIAVEL 1260 LAMBORGHINI(ディアベル1260ランボルギーニ)」を発表した。イタリアのエミリア・ロマーニャ州モーターバレーを拠点とする2つのブランドがコラボレーションしたスペシャルモデルだ。
限定630台、ランボルギーニ「SIÁN FKP 37」にインスパイアされた特別なデザイン
ドゥカティ「ディアベル1260」は、レッドドットアワードやグッドデザインアワードなどで国際的な評価を受けているマッシブクルーザー。そのキャラクターはクルーザーというよりもビッグネイキッド然としており、スポーティな走りもゆったりとしたクルージングもこなし、さらにシート高780mmと取っつきやすさも併せ持つ。
可変バルブ機構DVTを搭載するLツインエンジンは最高出力159psを発生し、扱いやすい低速域からパワフルな高回転域まで自由自在。バンク角は左右41度と十分にあり、240mmの極太リヤタイヤを履いているにもかかわらずハンドリングはニュートラルだ。2019年モデルが登場した際のヤングマシンによる試乗記では「1300ccクラスのジャパニーズビッグネイキッドに最高のコストをかけた正統後継車が現れた」とも評されている。
そんなディアベル1260にスペシャル限定モデルとして加わるのが「ディアベル1260ランボルギーニ」だ。自動車産業における世界有数の企業が集結し、モーターバレーとして知られるエミリア・ロマーニャ州を拠点とする2つのブランド、ドゥカティとランボルギーニのコラボレーションによって誕生した。
このプロジェクトのインスピレーションを生んだのは、ランボルギーニ初のハイブリッド・スーパーカーである「SIÁN FKP 37(シアンFKP 37)」。顧客の要望に応じてそれぞれにパーソナライズされた63台のみが販売されるという極レア限定車で、歴史的スーパーカー「カウンタック」にインスパイアされたモデルだという。
エンジンとモーターの合計出力は819psという、ランボルギーニ史上もっともパワフルなモデル、シアンFKP 37のデザインコンセプトをモーターサイクルの世界に移し、さらにディアベルらしさを決定づけるコンポーネントを再設計することで生まれたディアベル1260ランボルギーニ。採用するのは軽量かつクルマのデザインを連想させる鍛造ホイール、カーボンファイバー製のエアインテークやラジエターカバーなど。
バイクに施されたペイントは、シアンFKP 37に使用されたものとまったく同じ「Gea Green」で、フレームやホイールリムには「エレクトラムゴールド」と名付けられた特別色が配される。フロントブレーキのブレンボ製キャリパーは、いわゆる「ドゥカティレッド」だ。さらに、六角形とY字をモチーフとしたランボルギーニ的デザインをマフラーに施している。
マシンのベースは上級モデルのディアベル1260Sで、前後サスペンションはオーリンズ製を採用。6軸IMUをベースとした電子制御パッケージなども踏襲している。
またがった瞬間からドゥカティ×ランボルギーニを感じられるよう、TFTスクリーンはスタートアップ時にディアベル1260のシルエットと2つのブランドロゴを表示するほか、ドゥカティスタイルセンターがデザインした特別グラフィックのヘルメットも別途購入できるという。
日本への導入時期や価格については続報を待ちたい。
―― DUCATI DIAVEL 1260 LAMBORGHINI[2021 model]
―― DUCATI DIAVEL 1260 LAMBORGHINI[2021 model]
―― DUCATI DIAVEL 1260 LAMBORGHINI[2021 model]
―― DUCATI DIAVEL 1260 LAMBORGHINI[2021 model]
DUCATI DIAVEL 1260 LAMBORGHINI[2021 model]
【DUCATI DIAVEL 1260 LAMBORGHINI[2021 model]】主要諸元■全長/全幅/全高未発表 軸距1600 シート高780(各mm) 車重246kg(装備)■水冷4ストロークL型2気筒DOHC4バルブ 1262cc 159ps/9500rpm 13.2kg-m/7500rpm 変速機6段 燃料タンク容量17L■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=240/45ZR17 ●価格&日本導入時期:未発表
―― DUCATI DIAVEL 1260 LAMBORGHINI[2021 model]
[ページ2]ディアベル1260ランボルギーニの全方位スタイリング
[ページ3]ディアベル1260ランボルギーニのディテール多数
[ページ4]シアンFKP 37×ディアベル1260ランボルギーニ
ランボルギーニとドゥカティがコラボ! 「ドゥカティ ディアベル 1260 ランボルギーニ」デビュー【動画】
Ducati Diavel 1260 Lamborghini
ドゥカティ ディアベル 1260 ランボルギーニ
究極の性能を極めたイタリアンスポーツの両雄
アウトモビリ・ランボルギーニとドゥカティは、両者によるコラボレーションバイク「ドゥカティ ディアベル 1260 ランボルギーニ」を発表した。このスペシャルモデルは、自動車と二輪の世界で頂点を極めたふたつのブランドによる協力体制により誕生している。
ドゥカティとランボルギーニは、どちらもイタリアのエクセレンスを象徴する存在であり、究極の運動性能、個性を極めたデザイン、そしてディテールへのこだわりなど、多くの共通点を持っている。今回ドゥカティのデザイナーは、ランボルギーニが2019年に発表した同社初のハイブリッドスーパースポーツ「シアン FKP 37」からインスピレーションを得て限定モデルを開発した。
ランボルギーニ創立年へのオマージュで630台を限定生産
カウルの両サイドには「63」のナンバーがデザインされた。これはランボルギーニの創立年である1963年を表したもので、この数字の10倍である630台が限定製造される。
ランボルギーニのヘッド・オブ・デザインを務めるミッチャ・ボルカートは、今回のコラボレーションについて以下のようにコメントした。
「ランボルギーニのデザインが強力だということは、自動車業界では周知されています。すっきりとしていながら際立ってユニークなシルエットは、私たちのデザインの根幹をなしていると言えるでしょう」
「先見性に溢れたデザインアプローチだからこそ、そのDNAを他の製品に移植することを可能にしています。今回のコラボレーションは、スタイルと『運転する楽しさ』という共通の価値観を持つふたつのブランドの強力なチームワークによって実現しました」
カーボンファイバーなどの軽量素材を積極採用
ベースとなったのは「ドゥカティ ディアベル 1260S」で、シアン FKP 37のコンセプトをバイクの世界観に融合すべく、様々なコンポーネントが新たに開発された。
新形状の軽量鍛造アロイホイール、カーボンファイバー製エアインテークやラジエーターカバーなどが、シアンのキャラクターを強くアピール。一方、ブレンボ製ブレーキキャリパーは、ドゥカティであることを主張するレッドがチョイスされている。
この特別なプロジェクトのために、チェントレスティーレ・ドゥカティ(ドゥカティのデザイン部門)は、バイクの各部にカーボンファイバーなどの軽量素材を積極的に採りこんだ。前述のラジエーターカバーやエアインテークに加え、サイレンサーカバー、スポイラー、センタータンクカバー、シートカバー、前後マッドガード、ダッシュボードカバー、ヘッドライトフレームもすべてがカーボン製だ。
ベルデ・ゲアにオロ・エレクトラムの組み合わせ
カラーも両社のコラボレーションにより開発された。ボディワークはシアンのイメージカラーであるベルデ・ゲア(グリーン)がチョイスされ、フレーム、アンダートレー、ホイールもオロ・エレクトラム(ゴールド)が組み合わせられている。
ランボルギーニを構成する重要なデザイン要素である六角形と“Y“モチーフも、バイクの各ディテールに採用された。エキゾーストパイプは六角形、“Y”モチーフはシートに採い入れられている。
チェントレスティーレ・ドゥカティのディレクター、アンドレア・フェラレッシはディアベル 1260 ランボルギーニのデザインについて次のように説明する。
「今回のコラボレーションは、我々が持つ共通の価値観を表現しています。私たちはイタリア人であり、常にスポーティさを追求しています。そしてデザインが作品を強烈に際立たせています。だからこそ、この『ドゥカティ ディアベル 1260 ランボルギーニ』には、シアンと共通のデザイン言語を持たせたのです」
ドゥカティ『ディアベル1260』にランボルギーニ仕様、初のHVスーパーカー『シアンFKP 37』がモチーフ
ドゥカティは11月25日、「ドゥカティワールドプレミア2021」の「エピソード4」において、『ディアベル1260ランボルギーニ』(Ducati Diavel 1260 Lamborghini)をデジタルワールドプレミアした。
ドゥカティディアベル1260ランボルギーニは、「モーターバレー」として世界的に知られ、自動車産業における世界有数の企業が集結しているイタリアのエミリア・ロマーニャ州を拠点とする2つのブランド、ドゥカティとランボルギーニのコラボレーションによって誕生した。
◆ランボルギーニ史上最強の819hpで最高速350km/h超のシアンFKP 37
このプロジェクトを遂行するために、ドゥカティのデザイナーは、ランボルギーニ初のハイブリッドスーパーカー、『シアンFKP 37』にインスパイアされた。シアンFKP 37は、顧客の要望に応じてそれぞれにパーソナライズされた63台のみが販売される。
名車『カウンタック』にインスパイアされたシアンFKP 37は、シャープなライン、空力的なエレガンス、紛れもないシルエットを備える。ミッドシップには、6.5リットルV型12気筒ガソリン自然吸気エンジンをチューニングして搭載する。チタン製吸気バルブを採用するなどして、最大出力は785hp/8500rpmに引き上げられた。
モーターはギアボックスに組み込まれ、最大出力34hpを発生する。エンジンとモーターを合わせたシステム全体で、ランボルギーニの市販車として、史上最強の819hpのパワーを引き出す。これにより、0~100km/h加速は、史上最速のランボルギーニとなる2.8秒以下、最高速は350km/h以上のパフォーマンスを可能にする。
ドゥカティとランボルギーニは、イタリアンスピリット、スポーティさ、美しいデザインへの飽くなき探求、ディテールへの徹底したこだわりといった面で、価値観を共有している。ドゥカティのデザイナーは、これらの共通点から作業を開始し、ランボルギーニのフラッグシップモデル、シアンFKP 37にインスピレーションを得た特別なプロジェクトを立ち上げた。
◆シアンFKP 37と同じ「ジーアグリーン」で塗装
『ディアベル1260 S』をベースにしたディアベル1260ランボルギーニは、シアンFKP 37のデザインコンセプトをモーターサイクルの世界へと移植し、ディアベルを象徴する数々のコンポーネントのデザインを見直した。
新デザインの鍛造軽量ホイールは、シアンFKP 37のホイールを連想させるデザインとした。さらに、カーボンファイバー製エアインテークとラジエーターカバーは、モーターサイクルのボディ構造に、フローティングエレメントを重ね合わせるというデザイン手法が採用されている。
ディアベル1260ランボルギーニのカラーリングは、「ドゥカティ・スタイル・センター」と、「ランボルギーニ・スタイル・センター」が共同開発した。ディアベル1260ランボルギーニの車体色は、シアンFKP 37に採用されているものと完全に同一であり、ボディワークには、「ジーアグリーン」を採用した。フレーム、アンダートレイ、鍛造ホイールは、「エレクトラムゴールド」で塗装された。ブレンボ製ブレーキのカラーは、ドゥカティらしいドゥカティレッドとしている。
◆カーボンファイバーなどの軽量素材を専用パーツに使用
この特別なプロジェクトのためにドゥカティ・スタイル・センターによってデザインが見直されたすべてのコンポーネントは、シアンFKP 37からインスピレーションを得ている。カーボンファイバーなどの軽量素材から製作された。
ラジエーターカバーとエアインテークに加え、サイレンサーカバー、スポイラー、センタータンクカバー、シートカバー、前後フェンダー、ダッシュボードカバー、ヘッドライトフレームもカーボンファイバー製とした。
ディアベル1260ランボルギーニも、ランボルギーニのデザインに敬意を表し、六角形デザインをエグゾーストに、「Y」モチーフをシートのディテールに、それぞれ採用している。ドゥカティ・スタイル・センターは、モーターサイクルに合わせてデザインをコーディネイトした特別なヘルメットも製作した。
シアンFKP 37は、ランボルギーニが設立された1963年にちなんで、63台が限定生産される。ディアベル1260ランボルギーニも、この重要な数値を取り入れ、その10倍の630台を限定生産する予定だ。
夢の同郷コラボ実現 伊ドゥカティ、限定バイク「ディアベル1260 ランボルギーニ」発売 生産数は630台のみ
バイクメーカー「ドゥカティ」が、スーパーカーで知られる「ランボルギーニ」とコラボした限定モデル「ディアベル1260 ランボルギーニ」を発売します。
ドゥカティはイタリアにあるバイクメーカー。スポーツバイクを中心に、234馬力もの超パワーを持つ「パニガーレV4R」など、スーパーバイクをいくつも手がけてきました。
そんなドゥカティが新しく発表した限定モデルは、「ウラカン」「アヴェンタドール」といったスーパーカーで知られ、ドゥカティと同じくイタリアに拠点を置く自動車メーカー「ランボルギーニ」とコラボした特別なバイクです。
限定モデルのベースとなっているのは「ディアベル1260」。モチーフとなっているのは、ランボルギーニ「シアン FKP 37」です。
ボディカラーはシアンと同じ色を採用。ホイールは新たにデザインされ、エキゾーストに六角形のデザインを施したり、シートに「Y」のディテールを採用するなど、ランボルギーニ・デザインを強く意識したカスタムが施されています。
ディアベル1260 ランボルギーニは限定モデルとなっており、630台の生産販売を予定しています。これはシアンFKP 37の生産台数が63台限定だったことに由来しています。
販売価格は発表されていませんが、ベースとなったディアベル1260の価格が237万5000円(受注生産のみ)であることを考えると、なかなかに良いお値段となりそうですね。
【ダイナミックな走行も披露】ドゥカティ・ディアベル1260ランボルギーニ 819psのシアンとコラボ 630台限定
軽量ハイパフォーマンスの設計思想
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
ドゥカティは、ランボルギーニとのコラボレーションによる限定モデル、ディアベル1260ランボルギーニを発表した。両社は同じフォルクスワーゲン・グループの子会社である。
V12エンジンと電気モーターから819psを発揮するハイブリッド・ハイパーカーのシアンにインスパイアされたモデルで、2台の走行シーンも公開されている。
630台限定のディアベル1260ランボルギーニは、シアンと同じヴェルデ・ゲアとオロ・エレクトラムのカラーリングが施されているほか、鍛造ホイールやカーボンボディなど、軽量かつパフォーマンス重視の設計思想が多く引き継がれている。
六角形のエグゾーストとY字型のサドルは、ランボルギーニ・シアンの特徴的なデザインにインスパイアされている。
シアンには、フォルクスワーゲン・グループの故フェルディナンド・ピエヒ会長の誕生年にちなんだ37の番号が付けられているが、ディアベル1260にはドゥカティが設立された1963年にちなんだ63の番号が与えられている。
ランボルギーニのデザイン責任者であるミィティア・ボルケルトは、次のように語っている。
「ランボルギーニのデザイン力は高く、自動車業界で最も認知されているブランドの1つだと確信しています。すっきりとしていながらも非常に際立ったユニークなシルエットは、ランボルギーニのデザイン言語の基礎を定義しています」
「先見性のあるデザインアプローチにより、わたし達のDNAを他のモデルに移植することが可能になりました。これは、スタイルや価値観の共有、”運転する楽しさ”へのコミットメントから生まれた、強力なチームワークによって達成されたものです」
ランボルギーニ最速モデル
シアンは、ランボルギーニが生産した中で最もパワフルかつ最速のモデルである。
ランボルギーニは昨年、シアンの実車が初めて披露されたとき、その前月に亡くなった元フォルクスワーゲン・グループのトップ、フェルディナンド・ピエヒに敬意を表し、シアンFKP 37として生産を開始することを発表した。
1937年生まれのピエヒは、1998年にランボルギーニをグループ傘下に収め、伝説的なムルシエラゴの市場投入に貢献した。
ランボルギーニCEOのステファノ・ドメニカリは次のように語った。
「ピエヒは、ランボルギーニの魅力と可能性を熟知しており、イタリアのスーパースポーツカーとしての独自のアイデンティティとデザイン、エンジニアリングのDNAを保持しながら、フォルクスワーゲン・グループの中でどのようにフィットするかを理解していました」
「彼はエンジニアであり、イノベーターであり、特にランボルギーニの象徴的なV12パワートレインの魅力を高く評価していました。今日のシアンFKP 37は、その上に先駆的なハイブリッド技術を組み合わせています」
アヴェンタドールSVJの自然吸気6.5L 12気筒エンジンは、チタン製のインテークバルブを追加することで766psから785psに強化された。さらに34psを発生する48Vの電気モーターと組み合わされ、合計出力は819psに達する。
ランボルギーニによると、低電圧のハイブリッド・パワートレインとしては初めて電気モーターをトランスミッションに内蔵し、低速での後退や駐車時に使用するという。一方で、V12のカリスマ的なサウンドは引き継がれている。
これにより従来のモデルよりも加速力が向上し、0-100km/h加速は2.8秒以下となり、最高速度もSVJの349km/hを上回るものになるという。
電力はリチウムイオンバッテリーではなく、1セルあたりのエネルギーが3倍、重量は3分の1というスーパーキャパシタに蓄えられる。重量配分を最適化するため、エンジン前方に配置されている。
回生ブレーキシステムも自社製で、減速時にはスーパーキャパシタにエネルギーを送ることができる。このエネルギーは130km/h以下での加速時に使用されるとのことだ。
63台限定のシアンはすでに完売
電気モーターの採用はスムーズな加速曲線の実現にも貢献している。シフトチェンジの際の失速を抑制し、70-120km/h加速はSVJよりも1.2秒短縮された。低速域でのトラクションも向上し、システム非搭載モデルと比べ10%速いとのこと。
ランボルギーニの最高技術責任者であるマウリジオ・レギアーニは、次のように語っている。
「このクルマはわたし達の電動化の第一歩として、ランボルギーニのスーパースポーツに最適なハイブリッドのソリューションをもたらします」
デザイン面では、「近未来的なデザインと卓越した空力性能の融合」と説明しているが、「ランボルギーニの魂」は引き継がれているという。
シアンのくさび形のシルエットはワイドで角ばった形状だが、これは過去モデルのデザインに関わったベルトーネのマルセロ・ガンディーニに影響されたものだという。
ボンネット上の斜めのラインや、六角形の6連テールライトやルーフの「ペリスコープ」はカウンタックを連想させる。一方、フロントスプリッターやY字のヘッドライトはEVのテルゾ・ミレニオ・コンセプトで使われたものだ。
サイドの大型エアインテークやカーボン製フロントスプリッターにより、強力なダウンフォースが生み出されている。
シアンの「ピュアですっきりとした」デザイン思想に合わせ、リアウイングはリアデッキに組み込まれており、高速走行時にのみせり出してくる。アクティブ式の冷却口もエンジンリッドに取り付けられ、排気温度に応じて展開する。
ランボルギーニはシアンの生産台数を63台に限定している。ビスポーク部門のアド・ペルソナムというプログラムにより、高度なパーソナライズが可能となっているが、残念ながらすでに完売している。
Posted at 2020/12/05 21:44:15 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月05日
オイル交換はサーキット走行の「前」か「後」かの論争に「凄腕メカニック」が決着を付ける!
できれば走行「前」「後」どちらも交換がベストだが…
クルマ好きな大人の趣味として定着しているサーキット走行やジムカーナ練習会などの参加型モータースポーツ(以下、まとめてスポーツ走行)。公道では味わえない速度領域やコーナーリングの楽しさだったり、速く走れたときのうれしさだったり、逆にイマイチだったときのモヤモヤなど、それらすべてひっくるめて「やり甲斐のある」趣味である。
さて、スポーツ走行ではエンジンを高回転まで回したり、その状態をキープしたりと一般道とはまるで違う走り方をするため、エンジンに掛かる負担が大幅に増える。そのためスポーツ走行をする際にはエンジンオイルの交換が必須なのだけど、ここで取り上げるのはエンジンオイルの交換は走行の前に済ませるか、走行後に行なうのかということ。
もちろん走行前と走り終えた後の両方でエンジンオイル交換を行なうのが理想ではあるけど、スポーツ走行をするには参加費、交通費、燃料代など含めて数万円の費用が掛かるし、適時ブレーキやタイヤなどの交換も必要になるので「経費は節約したい」と思う人もいるだろう。
そこで今回は、「エンジンオイルの交換は走行に行く前? それとも行ったあと?」というテーマについて、サーキットタイムアタックのコースレコードを多く持つ実力派のチューニングショップに聞いてみたので、それをまとめてみよう。
安心なのは「走行前」の交換
エンジンオイルには規格や粘度があるが、そういった性能を発揮させるためにベースオイルには粘度向上剤や摩擦軽減剤、酸化防止剤など各種の添加剤が混ぜてあって、新品オイルに交換していれば入れたオイルの性能をきっちり使うことができるだろう。
でも、これら添加剤は使用していくうちに性能が低下していくものであり、さらにエンジンオイルには洗浄効果があるので走っていれば汚れが出てくるので、使用するほど総合的に性能は低下する。とはいえ、こうしたエンジンオイルも通常の交換時期が来る前の状態であれば、使用するのになんの問題もない。
しかし、スポーツ走行時は高回転域を多用し、パワーも出し続けるのでエンジン温度も高くなるから、エンジンオイルにはそんな厳しい状況であっても十分な油膜を保持して潤滑作用や耐衝撃性、それに十分な油圧を保持することが求められる。
しばらく使用したエンジンオイルであってもこの状況に耐えることはできるのかもしれないが、大事なクルマのエンジンを守ることを考えるといささかギャンブル的である。そうなればやはり、エンジンを目一杯使う走り方に対して確実に「大丈夫」と言えるのはスポーツ走行に向いた特性の新品エンジンオイルなので、原則として「走行前」のオイル交換がベターということになる。
走行前のいつ交換するのが正解?
では、この「走行前」とはどれくらいの期間を指すかについて。仕事をしていればオイル交換をするタイミングが週末しか取れないことも多く、走行する一週間前での交換が精一杯ということもある。それにクルマをふだんの通勤に使っているので、新油に変えても本番前にそれなりの距離を走ってしまうことだってあるだろう。
そんなとき、ドライバーが行なうべきことは「油温を上げすぎないようにすること」。つまりは本番まで「エンジンオイルを温存する」ように大人しく走り、ムダなアイドリングもしないという乗り方を心がける。これなら走りに関わる部分の性能劣化は抑えられるので、交換から多少期間が空いたとしても“良い状態”のエンジンオイルで本番のスポーツ走行が楽しめるだろう。
走行後のオイルはそのまま使用していて大丈夫?
最後に「サーキットで酷使したエンジンオイルをそのまま使っていて良いか?」ということだが、これは長時間走ったとか、油温を上げすぎたということをしていなければ街乗り程度で使うのは大丈夫だろう。ただし、走行後のオイルの状況はその都度で違うので、浅い考えのみで判断するのは避けたい。
エンジンオイルの状態を見る計器としては油圧計があるが、これはあくまでも現状を見るものであり、新油との状況比較として見るものではない(ロギングしているなど綿密なデータがあれば別)。また、低負荷であってもアクセルを踏むと油圧は上がるので、街乗りレベルで油圧からオイルの状況を読み取るのは難しい。
そこで使うのがドライバーの感覚。アクセルを踏んだ際のトルク感などからもエンジンオイルの状態は判断できるので、ふだんからエンジン特性を意識しながら乗り、ドライバーの感覚センサーを鍛えおくことも必要だろう。
Posted at 2020/12/05 21:07:48 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月05日
台湾キムコ「F9」公開 楽しさにも拘った電動スポーツモデル登場
■スポーティな装いの新型電動モデル
台湾のバイクブランド「KYMCO(キムコ)」は、新型の電動スポーツモデル「F9」を世界初公開しました。
9.4kwのモーターを搭載し、3秒で50km/hに到達、110 km/hの最高速度を発揮するF9は、120kmの航続距離を実現。わずか2時間で満充電が可能といいます。
前後14インチホイール、全長1831mm?全幅714、シート高790mmとコンパクトで扱いやすいサイズのキムコF4。
日本でキムコ製品を販売するキムコ・ジャパンによると、日本への導入はユーザーの反応次第で検討するとのことですが、近年世界的に広まりつつある電動モデルだけに導入に期待したいところです。
台湾キムコ「CV3」公開 同メーカー初の3輪スクーターの量産が決定
■キムコ初のフロント2輪モデル
台湾のバイクブランド「KYMCO(キムコ)」は、新型の3輪スクーター「CV3」を世界初公開し、量産することを発表しました。
最高出力38kwを発揮する排気量550.4ccのエンジンを搭載するCV3は、キムコ初のフロント3輪スクーターです。
オフロードでの走行も考慮されたCV3では、アドベンチャー向けのタイヤを備えることで悪路にも対応。フロント2輪というアドバンテージを活かし、優れた走行性能を実現しました。
そのほか、CV3では視認性に優れたメーターの採用や利便性を高めるリアボックスなども用意されているようです。
なお、日本でキムコ製品を販売するキムコ・ジャパンによると、日本への導入はユーザーの反応次第で検討するとのことです。
台湾キムコ「KRV」公開 スポーティな軽二輪スクーターが登場
■フラッグシップモデルと同様のサスペンションシステムを採用
台湾のバイクブランド「KYMCO(キムコ)」は、新型のスクーターモデル「KRV」を世界初公開しました。
最高出力12.3kw/7500rpmを発揮する排気量175.1ccの水冷単気筒エンジンを搭載するKRVは、豊富な装備を備えたコンパクトな軽二輪スクーターです。
キムコのフラッグシップ・スクーター「AK550」と同様のサスペンション・システムを取り入れることで低重心化が図られたKRVでは、静寂性を高めるベルトドライブを採用。
ABS、トラクションコントロール、LEDの灯火類やキーレスシステムなど、最新の装備とすることで、安全性、利便性が高められています。
なお、日本でキムコ製品を販売するキムコ・ジャパンによると、日本への導入はユーザーの反応次第で検討するとのことです。
Posted at 2020/12/05 21:05:03 | |
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