2020年12月15日
VW新型アルテオンに320馬力の最強モデル「アルテオンR」登場! 約777万円から
■Rパフォーマンスパッケージ装着すると最高速度は270km/hに
独フォルクスワーゲン(VW)は2020年12月12日、同年6月にドイツで登場した改良新型「アルテオン」および「アルテオン シューティングブレーク」に、最強スポーツモデル「アルテオンR」「アルテオンR シューティングブレーク」を追加、プリセールを開始した。
ドイツでのアルテオンRの車両価格は6万1484.87ユーロ(日本円で約777万円。ドイツの付加価値税16%含む。以下同様)、アルテオンR シューティングブレークは6万2347.56ユーロ(約789万円)となる。
VWのスポーツモデルを一手に手掛ける「フォルクスワーゲンR GmbH」がデザインした、アルテオンのフラッグシップモデルとなるアルテオンRのパワートレインには、最高出力320ps/5350-6500rpm、最大トルク420Nm/2100-5350rpmを発生する「EA888 エボ4」と呼ばれる2リッターTSI(直列4気筒ガソリンターボエンジン)を搭載。
組み合わされるトランスミッションは7速DSG(DCT)で、0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は250km/h(リミッター)というパフォーマンスを誇る。さらにオプションの「Rパフォーマンスパッケージ」を組み合わせると、リミッターは解除され最高速度は270km/hとなる。
駆動方式は4モーション(4WD)。新たに開発された「4モーション with パフォーマンス・トルクベクタリング」と呼ばれる全輪駆動システムは、エンジンパワーをフロントアクスル・リアアクスルの間だけでなくふたつの後輪の間もアクティブに分配する。これにより、とくにコーナリング時のパフォーマンスを向上しているという。
またアダプティブ・シャシコントロール(DCC)を標準で装備。ドライバーは、ドライビングプロファイルを任意で選ぶことで、好みの走りを得ることができる。さらにマルチファンクション・ステアリングホイールにある青い「R」ボタンを押すことで、エンジン出力やギアのマッピング、DCCがよりスポーティなモードに変わる。
デザインは、新開発のRバンパーやマットクロームのミラーカバー、18インチ「Sebring」のアルミホイール、Rロゴ入りのブルーのブレーキキャリパーなどで、Rモデルのスポーティさを強調している。リアではディフューザーの外側にふたつの台形テールパイプを備えた新しいスポーツエキゾーストシステムも備える。オプションで19インチ「アデレード」、および20インチ「エストリル」のアルミホイールも用意される。
インテリアでは、フロントシートの背もたれにRロゴが付いたスポーツシートと、大型パドルシフトを備えたマルチファンクションステアリングホイールを標準装備。Rモデルらしくシートやアームレスト、本革ステアリングホイール、シフトレバーなどに青いステッチが入る。またオプションで、ヘッドレスト一体型バケットタイプのフロントシートが用意される。
※ ※ ※
新型アルテオン、および新型アルテオン シューティングブレークは、2021年中に日本でも発表される予定となっている。ただし今回ドイツで発売されたアルテオンRの日本導入時期はまだ決まっていない。
VW アルテオン に最強「R」、320馬力ターボ搭載…予約受注を欧州で開始
フォルクスワーゲン(Volkswagen)は12月10日、『アルテオン』改良新型と『アルテオン・シューティングブレーク』に設定される高性能グレードの「R」の予約受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、6万1484ユーロ(約776万円)と発表されている。
◆アルテオン初の「R」
アルテオンにはこれまで、「Rライン」が用意されていた。その上に位置する高性能グレードの「R」は、アルテオン初設定となる。シリーズのトップグレードに位置付けられる。
フォルクスワーゲンRは2002年、「フォルクスワーゲン・インディビジュアル」の名前で設立された。2011年に、現在のフォルクスワーゲンRに名前を変更した。
フォルクスワーゲンRの原点は、2002年に発表された『ゴルフR32』とされる。その後、『パサートR36』、『トゥアレグR50』、『シロッコR』、『ゴルフR』など、ラインナップを拡大してきた。また、内外装を中心にスポーツ性を強調したRラインを、幅広い車種に設定している。
◆「R」らしい専用デザインのエクステリア
エクステリアはバンパーが新設計され、フロントに専用エアインテーク、リアにディフューザーを装備した。マットクロームのドアミラーカバー、フロントドアにはRロゴプロジェクションが採用される。Rパフォーマンスブレーキシステムには、Rのロゴ入りブルー仕上げの18インチブレーキキャリパーが付く。
18インチの「セブリング」アルミホイールが標準。オプションで、19インチの「アデレード」ホイールと、20インチの「エストリル」ホイールが選択できる。タイヤも専用開発した。ディフューザーの外側に2つの台形の金属製テールパイプを備えたフォルクスワーゲンRの新しいスポーツエキゾーストシステムは標準だ。
◆0~100km/h加速4.9秒で最高速270km/h
『アルテオンR』と『アルテオン・シューティングブレークR』には、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンが搭載される。このユニットは、「EA888 エボ4」と呼ばれる。これは、ハイテクターボ付きエンジンの最新の進化バージョンになるという。
アルテオンRとアルテオン・シューティングブレークRの欧州仕様車の最大出力は320ps/5350~6500rpm、最大トルクは42.8kgm/2100rpmを引き出す。
320psのパワーを効率的に路面に伝えるために、「Rパフォーマンス・トルクベクタリング」を搭載する。これにより、4WDの「4モーション」システムは走行状況に応じて、前後アクスル間だけでなく、後輪左右の間でも駆動トルクを最適に配分することができる。フォルクスワーゲンによると、とくにコーナリング時の敏捷性が向上しており、カテゴリーで新しいレベルのドライビングダイナミクスを実現しているという。
この4モーションに、新開発の「アダプティブシャシーコントロール(DCC)」を組み合わせる。ドライバーは、DCCの設定を切り替えることにより、ドライビングダイナミクスシステムを最適化することが可能だ。サスペンションも強化されている。
動力性能は0~100km/h加速が4.9秒。最高速は250km/h(リミッター作動)となる。オプションの「Rパフォーマンスパッケージ」を装着した場合、最高速は270km/hに引き上げられる。
◆新開発のデジタルコックピット
インテリアは、インフォテインメントや空調コントロールを含むセンターコンソール、ドアトリムの上側を再設計した。新開発のデジタルコックピットも採用する。ドライバーは各種表示を、好みに応じてカスタマイズできる。10.25インチのディスプレイは高精細とした。オートエアコンのタッチスライダーと、タッチコントロール付きの新しいマルチファンクションステアリングにより、操作性が引き上げられている。
ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールのボタンを使用して、3つの基本レイアウトを素早く切り替えることができる。新開発の「MIB3」インフォテインメントシステムを採用した。MIB3は、エアコン操作部分の上側の手の届きやすい位置にレイアウトした。MIB3は、自然な音声制御によって、各システムを簡単に切り替えることができる。スマートフォンなどを、ワイヤレスで充電することも可能だ。
またApple の「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」向けに、アプリをワイヤレスで組み込める「App-Connect Wireless」を採用した。オーディオは、高出力の700Wハイエンドサウンドシステムが用意される。さらに、インテリアの照明を最大30色に変更できるシステムも設定されている。
背もたれにRのロゴが付いた黒い「ArtVelours」シートと、DSG用の大型パドルシフトが付いたRマルチファンクションスポーツステアリングホイールを採用する。また、カーボンルックのアルミアクセントが標準。フォルクスワーゲンRのブルーは、シート、フロントアームレスト、シフトレバーカバー、レザースポーツステアリングホイールの装飾ステッチに使われた。センターステアリングホイールクリップの内側も、ブルーで仕上げている。
また、マルチファンクションスポーツステアリングホイールの青い「Rボタン」を押すと、エンジン、ギアボックス、DCCランニングギア、ステアリングなどの特性を、「レースモード」に切り替えることができる。
Posted at 2020/12/15 21:44:07 | |
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フォルクスワーゲン | 日記
2020年12月15日
【10年ひと昔の国産車 36】スバル エクシーガはCVTの採用で滑らかな加速と好燃費を実現した
「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「スバル エクシーガ」だ。
スバル エクシーガ(2009年:大幅改良)
2008年のデビューからわずか1年、スバルのユニークなミニバン「エクシーガ」に大幅改良が施された。
今回の改良の目玉となるのが、トランスミッションにCVTを採用したことだろう。2LのNA(自然吸気)エンジン搭載グレードに、レガシィに先に採用された「リニアトロニックCVT」を搭載した。従来までのトルコン式ATからの変更により、10・15モード燃費はグレードによるが0.8~1.0km/L向上している。
数字的にはわずかな差だが、これによりエコカー減税の適用率が拡大された。つまり、実質的な値引きを意味するわけで、販売促進の大きな力になることは間違いないだろう。
さて、今回2LのNAエンジンとリニアトロニックCVTとの組み合わせを体感するために試乗したのは、新たに追加された2.0i-L アイボリーセレクションというグレードだ。まず目をひくのは、室内の明るさだ。頭上のパノラミックガラスルーフからさんさんとアイボリーのインテリアに光が注ぐため、2列目、3列目のシートに座っても窮屈感がない。クルマ酔いしやすい子どもには、うれしい開放感となるに違いない。
注目のリニアトロニックCVTだが、これがなかなかの好印象だった。振動の少ない水平対向エンジンと、変速ショックのないCVTとの相性は良好で、独特の滑らかな加速を味わうことができる。もちろん7人乗りという大きなボディゆえ、NAエンジンでは瞬発力にもの足りなさを感じる場面がないわけでなはい。しかし、そんなときは積極的にマニュアルモードを使えば、想像以上のレスポンスの良さでパワーを引き出すことができる。
また、サスペンションは減衰力を見直して若干の引き締めを行なったというが、それでもとてもしなやかな乗り心地を保っている。グラリというロールの怖さは、みじんもなかった。
滑らかな加減速に加え、しなやかな乗り心地、静かで明るい室内。「運転がうまくなったんじゃない?」と助手席からの声を聞くこともできるかもしれない。
試乗車以外のグレードでは、ターボを積むGT系にはパドルシフトを採用した。また、MOMO製ステアリングなどの専用内装を持つ2.0GTブラックレザー セレクションも追加設定された。さらに先進の運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」を搭載するグレードも追加されている。
ベーシックグレードの2.0iにはHIDヘッドライトなどの装備を充実させた「2.0i Sスタイル」を特別仕様として設定した。ベースモデルからの価格アップはわずか3万円程度で、お買い得感から人気を集めそうだ。
■エクシーガ 2.0i-L アイボリーセレクション 主要諸元
●全長×全幅×全高:4740×1775×1660mm
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1550kg
●エンジン種類:水平対向4 DOHC
●排気量:1994cc
●最高出力:110kW<150ps>/6000rpm
●最大トルク:191Nm<19.5kgm>/3200rpm
●トランスミッション:リニアトロニックCVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●10・15モード燃費:13.8km/L
●タイヤ:205/60R16
●当時の車両価格<税込み>:255万1500円
Posted at 2020/12/15 21:25:27 | |
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富士重工 | 日記
2020年12月15日
【MVアグスタ】フレンチブルーの衝撃! アルピーヌとのコラボモデル「SUPERVELOCE ALPINE」を発表(動画あり)
2020年12月10日(木)未明、MVアグスタが「SUPERVELOCE 800(スーパーヴェローチェ800)」の限定モデル「SUPERVELOCE ALPINE(スーパーベローチェ アルピーヌ)」を発表した。
ブルーの車体とサイドカウルに輝く「A」のエンブレムが示す通り、この車両はスポーツカーブランドであるアルピーヌとのコラボレーションモデルとなっており、モチーフとなった「アルピーヌA110」にちなみ110台が限定生産される。
同車両にはアルカンターラ製のシートや、アルピーヌロゴがあしらわれたフューエルキャップ、Arrow 製のマフラーなどが装備されており、欧州での販売価格は36,300ユーロ(約459万円)となる。なお、日本への導入等、詳細については現在のところアナウンスは無い。
リリースMV Agusta Motor(2020年12月10日発行)
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MVアグスタ、『スーパーベローチェ・アルピーヌ』発表… A110 にインスパイア
ルノー傘下のアルピーヌ(Alpine)は12月10日、イタリアの二輪メーカーのMVアグスタと協力して、MVアグスタ『スーパーベローチェ・アルピーヌ』を共同発表した。
MVアグスタは1945年、イタリア北部のヴァレーゼに設立された先進技術と高性能で知られる二輪メーカーだ。二輪レースの世界でも、成功を収めている。
MVアグスタのスーパーベローチェ・アルピーヌは、フランスのルノー傘下の高性能ブランド、アルピーヌとの協業で誕生した限定モデルだ。
◆ベースモデルはMVアグスタのスーパーベローチェ800
ベースモデルは、MVアグスタ『スーパーベローチェ800』だ。スーパーベローチェ800は、MVアグスタがアドベンチャーツアラーカテゴリーに投入している『ツーリズモ・ベローチェ800』をベースに、外観をカフェレーサーのようなデザインに変更したモデル。
スーパーベローチェ800のデザインは、ヴィンテージと現代の融合がテーマとなる。カーボンファイバー製のカウルを採用しており、上側のカウルは古典的なラインを持つ。フロントガラスとヘッドライトユニットはイエローとして、1970年代のデザインに敬意を表している。
このコラボレーションは、MVアグスタとアルピーヌの息を呑むようなデザインと、美しくデザインされた製品に対する共通の情熱を表現したものだ。両社はまた、レースにおける輝かしい歴史と、革新的で前向きなソリューションを通じて顧客に独自の感情を生み出し、そのルーツに忠実であり続けるという思いを共有している。アルピーヌのスポーツカー、『A110』にインスパイアを受けて、スーパーベローチェ・アルピーヌは誕生した。
アルピーヌA110のミッドシップには、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力252ps、最大トルク32.6kgmを引き出し、後輪を駆動する。トランスミッションは、ゲトラグ製の7速デュアルクラッチ。0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。
◆最大出力147hpの3気筒エンジンを搭載し最高速240km/h以上
スーパーベローチェ・アルピーヌには、MVアグスタ独自の直列3気筒エンジンを搭載する。最大出力147hp/13000rpmを引き出すこのエンジンにより、最高速240 km/h以上の性能を発揮する。
スーパーベローチェ・アルピーヌには、多くの専用アクセサリーが付属する。グラフィックデザイン、ディテール、アクセサリーには、アルピーヌのエンブレムが装着される。アルピーヌA110と同じように、 スーパーベローチェ・アルピーヌは優れたパフォーマンスを提供しながら、俊敏性と乗りやすさを維持しているという。
エクステリアの設計は、MVアグスタの特注モデルを手がけるモナコデザインスタジオが担当した。このデザインスタジオが当初からプロジェクトに関わり、アルピーヌと緊密に連絡を取り合いながら、開発は進められた。その結果、2つのブランドの個性を融合しつつ、独自のアイデンティティを備えたバイクが生まれたという。
◆アルピーヌA110と同じブルーのカラーリング
スーパーベローチェ・アルピーヌのブルーのカラーリングは、アルピーヌA110のボディカラーと共通だ。カウルの「A」のロゴをはじめ、青いステッチが施された黒いアルカンターラシート、CNC加工された黒いホイールは、アルピーヌA110のディテールを彷彿とさせる。フランスとイタリアの2つの国のコラボレーションを表現するために、フランスとイタリアの国旗がフロントフェンダーの両側にあしらわれた。
MVアグスタのティムール・サルダロフCEOは、「アルピーヌの顧客の多くはMVアグスタの大ファンでもあり、その逆も同様だ。スーパーベローチェ・アルピーヌは、デザイン、個性、スタイルの面で相乗効果を発揮して、2つの世界を結び付ける」とコメント。アルピーヌのパトリック・マリノフ マネージングディレクターは、「MVアグスタは、イタリアの職人技と卓越性の象徴。2つのブランドは、美しくデザインされた製品とブランド独自の感情を生み出すという同じ情熱を持つ。スーパーベローチェ・アルピーヌは、パフォーマンスとライディングの楽しさを併せ持つ優れたデザインとテクノロジーの結晶だ」と述べた。
なお、スーパーベローチェ・アルピーヌは、MVアグスタのディーラーネットワークを通じて、限定販売される予定だ。イタリアでの価格は、「レーシングキット」込みで、3万6300ユーロ(約458万円)と公表されている。
アルピーヌとイタリアン・スポーツバイクの名門MVアグスタがコラボ!
「アルピーヌA110」からインスピレーションを受けた110台限定のスポーツバイク「スーパーヴェローチェ・アルピーヌ」を発表
12月10日、アルピーヌはイタリアの2輪メーカー「MVアグスタ」とコラボレーション。「アルピーヌA110」にインスピレーションを得たMVアグスタのスポーツバイクに、110台の限定モデル「スーパーヴェローチェ・アルピーヌ」をラインアップしたと発表した。この限定バイクはMVアグスタの正規ディーラーで販売され、イタリア市場の価格はレーシングキット込みで3万6300ユーロ(約459万円)とのこと。
このたびのコラボレーションは、美しいデザインや確かな設計に対する両ブランド共通の情熱を共有したもの。両ブランドはさらに、コンペティションシーンにおける輝かしい歴史や、革新的なソリューションを通じてカスタマーに独自のエモーションを生み出し、それに忠実であり続けるというスタンスも共有している。
そんなこのふたつのブランドのコラボレーションによって生み出されたスーパーヴェローチェ・アルピーヌには、最高出力147hp/13000rpmを発揮する798ccの直列3気筒エンジンを搭載。乾燥重量は173kgで、最高速は240km/hをマークする。A110と同じようにプレミアムなパフォーマンスを提供しつつ、俊敏性と乗りやすさを提供しているのが特徴となる。
A110に採用されているボディカラー、ブルー アルピーヌM(メタリック)を用いたエクステリアは、多くの専用アクセサリーが用いられ、グラフィックデザインやアクセサリーなどにはアルピーヌのエンブレムがあしらわれる。ブラックのアルカンタラを張るシートには、ブルーステッチという組み合わせだ。
フロントフェンダーの両側にはフランスとイタリアのトリコロールが表示され、両ブランドのコレボレーションを主張している。
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MVアグスタは、アルピーヌA110をモチーフとした「Superveloce Alpine」を発表
■MVアグスタとアルピーヌが協力したスーパーベローチェ・アルピーヌとは
MVアグスタは、ルノー傘下のレーシングカーおよびスポーツカーのメーカーであるアルピーヌと手を組み、アルピーヌA110に刺激を受けた「Superveloce Alpine(スーパーベローチェ・アルピーヌ)」を110台限定で生産します。A110の精神を完璧に表現したSuperveloceは、時代を超越したエレガンス、走りを共有しています。
アルピーヌは、2013年に35年ぶりに伝統の耐久レース、ル・マン24時間に参戦しました。さらにアルピーヌは、1977年に生産を終えたA110を、2017年先代をモチーフとした新型A110として発表しました。
スーパーベローチェ・アルピーヌは、スーパーベローチェ800と同じ直列3気筒エンジンを搭載し、最高出力147ps/13000rpm、最高速度240km/h以上を発揮し、専用のアクセサリーが多数付属します。グラフィックデザインやディテール、アクセサリーには、アルパインのマークが施されています。スポーツカーのアイコンと同じように、スーパーベローチェ・アルピーヌは、プレミアムなパフォーマンスを発揮しながらも、俊敏で乗りやすい走りを実現します。
スーパーベローチェ・アルピーヌのカラーリングは、現行A110のカラーリングと同じブルーに統一されています。フェアリングサイドに配置された「A」ロゴは、オリジナルのA110のディテールを彷彿とさせ、ブルーのステッチが施されたブラックのアルカンターラシートも同様です。また、フロントフェンダーの両サイドにはフランスとイタリアの国旗が掲げられています。
■MV Agusta Motor S.p.A. ティムール・サルダロフCEO
「アルピーヌのお客様の多くは、MVアグスタの大ファンであり、その逆もまた然りです。スーパーベローチェ・アルピーヌは、デザイン、個性、スタイルの面で驚くほどの相乗効果を発揮し、この2つの世界を理想的に融合させることができるでしょう。モータースポーツの歴史の中で最も称賛されてきたブランドの一つとのコラボレーションを楽しみにしていますし、この新しく素晴らしい限定モデルが世界中のバイカーやモータースポーツファンに熱狂的に受け入れられることを確信しています」
■ALPINEマネージング・ディレクター パトリック・マリノフ
「MVアグスタは、イタリアのクラフツマンシップと卓越したモーターサイクルの象徴です。私たちの2つのブランドは、美しい技術を駆使した製品と、お客様のためのユニークな感動を創造するという同じ情熱を原動力としています」と述べています。スーパーベローチェ・アルピーヌは、性能とライディングの楽しさに妥協を許さないデザインとテクノロジーの優れた作品です」
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スーパーベローチェ・アルピーヌのイタリアでの価格は、36.300ユーロ(レーシングキットを含む)です。
わずか数時間で完売! アルピーヌA110をオマージュしたMVアグスタの限定スポーツバイク「スーパーベローチェ アルピーヌ」が登場
フランスのスポーツカーブランドのアルピーヌとイタリアの高級モーターサイクルメーカーのMVアグスタがタッグを組んで開発したスポーツバイク「スーパーベローチェ アルピーヌ」がデビュー。販売台数は限定110台
仏スポーツカーブランドのアルピーヌと伊モーターサイクルメーカーのMVアグスタは2020年12月10日(現地時間)、限定スポーツバイクの「スーパーベローチェ アルピーヌ(Superveloce Alpine)」を発表した。販売台数は110台限定で、車両価格は3万6300ユーロ(約460万円)に設定する。なお、MVアグスタの12月15日(現地時間)の発表によると、同車は10日の発表からわずか数時間で完売したという。
改めてスーパーベローチェ アルピーヌの特徴を紹介しよう。ベースモデルは798cc並列3気筒DOHC12Vエンジン(最高出力147hp/1万3000rpm、最大トルク88Nm/1万600rpm)を搭載するMVアグスタ・スーパーベローチェ800で、ここにアルピーヌA110をオマージュした専用パーツを随所に採用する。
まずカラーリングには、現行A110の外板色と同じブルー系のカラーを基調色として採用。また、フェアリングサイドにはALPINEの「A」ロゴを装着し、フロントフェンダーの両サイドにはフランス国旗のトリコロールとイタリア国旗のトリコローレをモチーフとした専用ステッカーを貼付する。さらに、ブラックのアルカンターラ表皮シートにはブルーのステッチを配し、合わせて燃料タンクを固定する革製バンドには“ALPINE”のロゴを刻んでいる。
Posted at 2020/12/15 21:21:14 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月15日
現代の「アルピーヌA110」が初代の栄光を再現! WRCでクラスウィンを獲得
WRCの今季最終戦となる第7戦ACIラリー・モンツァでR-GTカテゴリーを制覇
アルピーヌはこのほど、12月3~6日にイタリアで開催されたWRC(世界ラリー選手権)の最終戦となる第7戦ACIラリー・モンツァにおいて、「A110ラリー」がR-GTカテゴリーでクラス優勝したことを発表した。
1973年、世界各地で開催されてラリーレースがFIA(国際自動車連盟)のもとに一本化され、WRCがラリー競技の最高峰を決めるレースとして始まった。その開幕戦となったラリー・モンテカルロを制したのが、アルピーヌの旧型A110だった。それから47年を経て、ミッドシップモデルとして生まれ変わった現行のA110が、WRCの舞台で再び勝利したのである。
マシンはアルピーヌのレーシングマシンを手がけるシグナテック・オートモビルズが、R-GTカテゴリー向けに開発。悪天候のなか、ドライバーのピエール・ラグ選手とコドライバーのジュリアン・ペセンティ選手は、91号車でラリー・モンツァに挑んだ。
ラグ選手はペセンティ選手のナビに支えられ、とてもトリッキーなコースでもA110ラリーの敏捷性を巧みに引き出し、ライバルとなる同カテゴリーのアバルト124ラリーやポルシェ911 GT3カップといったライバルを蹴落とし、見事クラス優勝を手に入れた。これで1956年にジャン・レデレが創設したアルピーヌは、レースシーンで新たな歴史を刻んだことになる。
ピエール・ラグ選手は次のようにコメントしている。
「なんて週末、なんてテリー、そしてなんという結果でしょう! WRCで初めてA110ラリーをドライブすることができてとても光栄です。初めてのWRC、そしてこのマシンで迎える初戦でしたので、大きな期待は持てませんでした。激しい雨を含む変わりやすい天候、そして山の片側から反対側へと絶えずタイヤのグリップが変化しました。SS5では金曜日(4日)に起こった2度のパンクで2分半以上を使ってしまいましたが、これだけで週末を乗り切ることができました。始める前は勝てると思っていませんでしたが、アルピーヌA110ラリーは私に自信を与えてくれるマシンでした」
アルピーヌが世界ラリー選手権に戻ってきた!「A110ラリー」でWRC復帰戦に勝利
■伝統のアルピーヌがWRC復帰&初勝利
仏アルピーヌは2020年12月7日、同年12月3日から6日にかけて北イタリア・モンツァで開催されたWRC(世界ラリー選手権)第7戦「ラリー・モンツァ」で、シグナテックオートモービルが設計・開発したアルピーヌ「A110ラリー」がデビュー、R-GTカテゴリーで優勝したと発表した。
11月20日にバーレーンで開催されたFIA世界耐久選手権(WEC)第6戦を終えたシグナテック・アルピーヌのドライバー、ピエール・ラグ選手とコ・ドライバーのジュリアン・ペサンティ選手は、ゼッケン番号91のアルピーヌA110ラリーでスタートに並んだ。
2020年のWRCは、新型コロナウイルス感染拡大の影響でカレンダーが大きく変更。本来予定されていなかったイベントが急遽加えられたが、北イタリアのミラノ郊外にあるモンツァ・サーキットをベースに開催されたラリー・モンツァもそのうちのひとつ。ターマックラリーで(一部SSにグラベル路面もあり)、WRCが開催されるのは初だ。
今回は各チームが悪天候に悩まされたが、ミシュランタイヤを装着したラグ&ペサンティ組は土砂降りの雨を乗り越え、12月3日木曜日にモンツァ・サーキットとその内側のグラベルでおこなわれたオープニングステージでは、R-GTカテゴリーのトップに躍り出た。R-GTとは2輪駆動向けのカテゴリーで、ロータス「エキシージ R-GT」やポルシェ「997GT3 RS」、アバルト「124 R-GT」などが出場している。
金曜日におこなわれた第2レグでは、イタリアアルプスの雪深い山岳ステージを疾走。13ステージ中9回のベストタイムを記録したラグ&ペサンティ組は、最終的にアンドレア・マベリーニ選手のアバルト124ラリーR-GTに38.1秒、そしてアルベルト・サッシ選手のポルシェ997GT3カップRGTに10分近くの差をつけて、WRC初出場&初クラス優勝の快挙を達成した。
ピエール・ラグ選手は「アルピーヌA110ラリーでWRCに初めて参戦できたことを誇りに思います。極限のウエットコンディションと大雪など厳しく変わりやすい天候のなかで、うまく対応できました。金曜日のSS5では、2回のパンクで2分半のロスがありましたが、なんとか土日で挽回できました。スタート前はまさか優勝できるとは思っていませんでした」とコメントする。
※ ※ ※
アルピーヌは、1955年にジャン・レデレ氏によって設立されたスポーツカーメーカーだ。
ラリー参戦の歴史は古く、1960年代にはフランス国内のラリー選手権に出場している。
1971年には、豪雪に見舞われたラリー・モンテカルロで、オペ・アンダーソン選手が「A110」で初優勝。さらに1973年にWRCが創設されると、A110は開幕戦ラリー・モンテカルロでは、1・2・3フィニッシュを決める快挙を達成、その年は全13戦中6戦で優勝し、アルピーヌはWRCの初代マニュファクチャラーズチャンピオンに輝いた。
アルピーヌは1973年、経営不振によりルノー傘下に入り、その後ブランドは一旦途絶えたが2017年に復活、過去の名前と同じA110を発表した。日本でも2018年に販売を開始している。
Posted at 2020/12/15 21:16:29 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月15日
フォルクスワーゲンが次世代の主力エンジン群を発表。ミラーサイクルや気筒休止も採用
独フォルクスワーゲンは12月8日、主力パワーユニットとなる直噴ターボチャージドエンジン「TSI evo」の概要を公開した。
TSI evoは「up!」から「パサート」まで幅広く搭載されるガソリンユニットで、排気量は1.0Lと1.5Lの2タイプ。気筒数は前者が3気筒、後者が4気筒となる。出力も車種によって最適化されており、1.0L直3は90PSから115PS、1.5L直4は130PSと150PSがラインナップされる。
電動化との相性もよく、「ゴルフ」に設定される「1.0eTSI」グレードは1.0L直3に48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、最高出力110PS、最大トルク200Nmを発生。202km/hのトップスピードを誇りながら、燃費は最高で23.3km/L(NEDCサイクル)、CO2排出量も102g-98g/1kmに抑えている。また、3気筒および4気筒双方が天然ガス燃料に対応可能なことも大きなメリットの人ひとつだ。
技術的な特徴で一番に挙げられるのはすべての3気筒ユニットと130PSの4気筒ユニットが、ミラーサイクルを採用していること。具体的には、吸気行程の途中でバルブを閉じてしまう早閉じ制御により、スロットルロスを低減することに成功している。さらに、実質的な排気量が減少することで通常であればトルクが低下してしまうところを、吸気カムシャフトの油圧制御の精緻化と、可変ジオメトリーターボの採用によりクリア。低回転域から最大限のトルクを発生するようチューニングしている。
また、1.5L直4にはアクティブシリンダーマネジメントを装備し、中低負荷の領域では2番目、3番目のシリンダーを休止することで燃費を改善。シリンダーはアクセルを踏めば瞬時に再起動するが、その際の振動やノイズは最小限に抑えられ、ドライバーはエンジンのオン/オフを気にすることなくドライブを楽しむことができそうだ。
このほかにもコモンレール機構により350barにも達する燃料噴射圧や、クランクケースをアルミニウム製としたことによる軽量構造など、取り入れられた先進技術は枚挙に暇がない。新エンジンの実用化が今から楽しみだ。
Posted at 2020/12/15 21:09:47 | |
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フォルクスワーゲン | 日記