2020年12月22日
スバル WRX に2021年型、「WRX STI」もまだ買える…2021年3月米国発売
SUBARU(スバル)の米国部門のスバルオブアメリカは12月10日、2021年モデルの『WRX』と『WRX STI』を2021年3月、米国市場で発売すると発表した。
WRXに相当する日本向けの『WRX S4』に関しては2020年7月、商品内容を一部変更し、最上級グレードの「STIスポーツ EyeSight」に1本化された。WRX STIについては、『WRX STI EJ20 ファイナルエディション』が555台限定で発売され、2.0リットルの「EJ20」エンジンとともに、生産を終了している。
しかし、米国仕様の2021年モデルでは、WRXがベースグレード、「プレミアム」、「リミテッド」の3グレード、WRX STIがベースグレード、大型リアウイング付きの「リミテッドウイング」、小型リアスポイラー付きの「ロープロファイル・トランクスポイラー」の3グレード、合計6グレードが設定される。
◆WRX STI の2.5ターボは最大出力310hp
2021年モデルのWRX STIには、2.5リットル水平対向4気筒ガソリンターボエンジンが搭載される。このエンジンには、最新の吸気システムやエンジンコンピュータ、ハイフローの高性能エグゾースト、強化ピストンなどが採用されており、最大出力は310hp、最大トルクは40.1kgmを引き出す。
足回りには、STIチューンのビルシュタイン製ダンパーを装着した。マシーン仕上げのブラック塗装の19インチアルミホイール、245/35R18サイズのパフォーマンスタイヤ、6ピストンフロントキャリパーと2ピストンリアキャリパーのブレンボ製パフォーマンスブレーキを装備する。
インテリアは、「Ultrasuede」をキャビン全体に使用した。前席と後席には、赤のステッチが施されたレッド&ブラックのレザーボルスターがアクセントに配される。ペダルはアルミ製で、フロアマットにはSTIのロゴが刺繍される。フラットボトムの革巻きステアリングホイールは、オーディオ、クルーズコントロール、Bluetoothのコントロールスイッチが付く。 8ウェイのパワー調整を備えたレカロ製パフォーマンスフロントシートは、2250ドルのオプションで選択できる。
プッシュボタンスタートによるキーレスアクセス、 「SUBARU STARLINK」の7インチマルチメディアプラスシステム、高さ調整コントロール付きステアリングレスポンシブLEDヘッドライト、デュアルUSBポートなどを備えている。
◆最新の「アイサイト」
WRXの2021年モデルでは、プレミアムにプッシュボタンスタート付きキーレスアクセスが追加された。最新の「アイサイト」とコネクティビティも採用されている。
最新のアイサイトは、プリコリジョン・ブレーキアシスト、プリコリジョン・スロットルマネジメント、車線逸脱および揺れ警告、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、車線逸脱防止機能などで構成されている。
「SI-DRIVE」は、ステアリングホイールのスイッチを操作して、インテリジェント、スポーツ、スポーツシャープの3つのモードから選択できる。これにより、ドライバーは、車両の運転特性を調整できる。
◆マルチメディアシステム「SUBARU STARLINK」
2021年モデルには、最新の車載コネクティビティを装備した。標準のSUBARU STARLINKの6.5インチマルチメディアシステムは、6.5インチの高解像度タッチスクリーンを備える。Appleの「CarPlay」とグーグルの「Android Auto」も導入されており、スマートフォンとの連携が図られている。Bluetooth、「SiriusXM」、オールアクセスラジオ、「TravelLink」も利用できる。
プレミアムグレードは、ダークグレー仕上げの18インチアルミホイール、ヒーター付きフロントシート、フォグランプ、パワームーンルーフ、ウェルカムライティング、自動ヘッドライト、7インチの高解像度タッチスクリーンが付くSUBARU STARLINKの7インチマルチメディアプラスシステムを装備している。
リミテッドグレードは、プレミアムのアイテムに加えて、パワーランバー調整付きの10ウェイパワーシート、ステアリングレスポンシブLEDヘッドライト、LEDフォグランプが装備される。
さらに、「HarmanKardon」製スピーカーシステム付きのSTARLINK 7インチマルチメディアナビゲーションシステムを追加し、レーンチェンジアシストとリアクロストラフィックアラートを備えたブラインドスポット検出が可能なオプションパッケージを、2100ドルで用意した。スポーツリニアトロニックCVTを選択すると、オプションパッケージにリバース自動ブレーキとハイビームアシストが含まれる。
スバル「WRX」2021年モデル登場! 北米では「STI」もラインナップ!
■スバル「WRX」の北米仕様が年次改良
スバルの北米法人は、「WRX」と「WRX STI」の2021年モデルを発表しました。
日本国内ではWRX STIの販売が2019年12月に終了しており、「WRX S4」も2021年1月に販売終了となる予定ですが、北米では継続して販売されています。
WRX 2021年モデルは、これまで最上級の「リミテッド」グレードに装備されていたキーレスアクセス(プッシュスタート付き)が、「プレミアム」グレードにも装備されました。
WRXのパワートレインは、268hp(仏馬力換算で約272馬力)の2リッター水平対向直噴ターボエンジンと6速MTを組み合わせていますが、オプションでリニアトロニックCVT(マニュアルモード付)を選択することもできます。
CVTモデルの「プレミアム」と「リミテッド」では、「アイサイト ドライバーアシスト」が搭載され、衝突前ブレーキアシストやプリクラッシュブレーキ、車線逸脱警告、先行車両始動警報、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、車線逸脱防止が含まれます。
さらに、同モデルには「SIドライブ」を装備。ハンドルのスイッチで、「I(インテリジェント)」「S(スポーツ)」「S#(スポーツシャープ)」の3つのモードを切り替えることで、車両の運動特性を調整することができる機能も備わります。
WRXの駆動方式は全車AWDでアクティブトルクベクタリングを搭載。スポーツコンパクトのなかでもとくに高い性能を誇ります。
一方のWRX STIは、2.5リッター水平対向ターボエンジンを搭載し、最高出力310hp(仏馬力換算で約314馬力)、最大トルク290lb-ftを発生するスバルのパフォーマンスモデルです。
「電子制御マルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)」と呼ばれるAWDシステムや「アクティブトルクベクタリング」、「マルチモードビークルダイナミクスコントロール」などを搭載するなど、ラリーで培った技術を注入して走る愉しさを追求しました。
トランスミッションは6速MTのみです。
北米での価格はWRXが2万7495ドルから3万3995ドル(日本円で約284万円から約351万円)WRX STIが3万7245ドルから4万1945ドル(約385万円から約434万円)。2021年3月に発売されます。
そんでもって次期型って言われている
ついに新型WRX登場へ!! スバル 来年出る新車 総チェック
2021年はスバルも新車攻勢へ。主力3モデルにフルモデルチェンジの可能性。
今年は新型レヴォーグを発売。進化した予防安全システム「アイサイトX」を同車で初採用するなど話題を呼んだが、来年はさらなる飛躍の1年となりそうだ。
新型レガシィアウトバック、そして新型WRXの登場もいよいよ迫る!? 現時点での最新情報を流通ジャーナリストの遠藤徹氏が解説する。
文:遠藤徹/写真:SUBARU、ベストカー編集部
【画像ギャラリー】2021年の登場が期待されるスバルの新型車の画像はここでチェック!!
■2021年のスバルは異例の新車攻勢に!?
新型BRZは、すでに北米バージョンがワールドプレミアとして公開されている。国内市場の投入時期は未定だが、情報が入り次第、随時公開していきたい
2020年12月中旬現在ではまだスバル店筋にはこれらに関するメーカーからの通達はない。しかしながら海外バージョンの発売や現地ワールドプレミアの公開の動きからすると、2021年中に国内投入されるのは濃厚になっている。
おおよそのスケジュールは初夏、夏、秋といった各シーズン分けで投入されそうである。スバルの商品ラインアップの規模からすると、1年に3車種も新型車を国内投入するのは異例である。
ただ、販売台数が限られており、技術的なイメージリーダーモデルとしてのアピール度を期待しての戦略の年としての位置づけが読み取れる。
初夏はBRZ、夏後半はレガシイアウトバック、秋はWRX S4といった順番が妥当といえるだろう。
■新型BRZ/6月登場予定
ワールドプレミアされた新型は、現行のBRZらしさを感じさせつつも、力強くなったフォルムによって存在感を大幅に高めている
新型BRZは6月あたりの発表・発売が有力である。9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。北米のワールドプレミアで北米バージョンが世界初公開された。最近の新型車同様に新開発の「スバルグローバルプラットフォーム」による仕立てとなる。
エクステリアデザインは、基本的にはキープコンセプトだが、ボディシェルは全体的にふっくらとした力強いクーペスタイルでフロントマスクは狐目的な異形2灯式ヘッドランプと横長のヘキサゴングリルの中に3本の横バーを走らせ、両側はサイドシルスポイラーを配置している。
ボディサイズは、全長4265mm、全幅1775mm、全高1310mmで従来モデルに比べると全長を25mm延長、全高は10mm引き下げる。ホイールベースは2576mmで6mm延長している。
10月15日に発売した新型レヴォーグと同様にインナーフレーム構造と構造用接着剤を採用することでねじり剛性を約50%、フロントの曲げ剛性を約60%引き上げている。ボディ素材はルーフ、フード、フロントフェンダーにアルミを採用し、軽量化に配慮している。
パワートレインは、現行の水平対向4気筒2L・NAから400cc拡大して2.4Lに拡大し、トルクアップを図る。北米仕様の性能は228hp/184lb-ftだから、日本方式表記に換算すると231ps/25.4kgmに相当。エンジンユニットを中央にセッティングしたフロントミッドシップを引き続き採用する。
2WDのみでトランスミッションは6AT/6MTとの組み合わせは継続される。AT車には安全、安心パッケージのアイサイト最新バージョンを装備する。トヨタにOEM供給される新型86(ハチロク)もほぼ同時に発売される。
編注:新型BRZは、モデルそのものはほぼ完成している一方、強化される燃費規制の影響で日本市場への投入が上記のとおり実現するかは未確定な部分もあるようだ。これに関しては情報が入り次第、追ってお伝えしたい。
■新型レガシィアウトバック/来夏登場予定
北米ではすでに次期型へと切り替わったレガシィ。日本ではSUVとステーションワゴンの良さを両立したアウトバックが次期型に進化する見込み
次期型レガシイは北米ですでに発売されているが、日本では従来型のアウトバックのみが引き続き販売されている。こちらも2021年1月25日をもって生産打ち切りとなる。
次期型はアウトバックのみの世代交代でセダンのB4は廃止になる。次世代の「スバルグローバルプラットフォーム」による仕立てで、インナーフレーム構造は当然のことながらこちらにも採用される。
パワーユニットは従来の水平対向4気筒2.5Lから、レヴォーグ、フォレスター同様に1.8リッターターボの搭載に変更される。アイサイトの最新バージョンも標準装備車を設定する。
■新型WRX S4/11月頃登場予定
レヴォーグのフルモデルチェンジにともない、開発が進められている新型WRX S4(画像はベストカーによる予想CG)
WRX S4は11月頃のフルモデルチェンジが有力。現行モデルの登場が2014年8月25日であるから、7年ぶりの世代交代となる。
レヴォーグとプラットフォーム&基本コンポーネントを共用していたので、次期型も同様である。したがってフルインナーフレーム構造を採用し、大幅な剛性アップが図られるはず。
ステレオカメラとレーダー併用のアイサイトXも流用されるのも間違いない。パワーユニットは現行の2Lターボから、2.4Lボクサー4ターボに格上げされる見込み。フルインナーフレーム構造、足回りの強化、4WDとの組み合わせによって、格段に走りのポテンシャルアップが図られる。
トランスミッションはCVTの他、操る楽しさを求めるファン向けに6MTも新たに用意される。グレード名はSTIスポーツアイサイトEXになる見込みである。
■インプレッサなど来年の改良モデルは?
新型に切り替わって評価を高めているレヴォーグ。「e-BOVER」ユニット設定車の登場に期待したい
このほか夏から年末かけてはレヴォーグ、インプレッサスポーツ、XV、インプレッサG4、フォレスターが2022イヤーモデルとしてマイナーチェンジ、一部改良などで走りのポテンシャルアップを中心に手直しが行われる見込みである。
レヴォーグ、インプレッサシリーズはフォレスター、XV同様に2Lマイルドハイブリッドの「e-BOXERユニット」搭載車を設定する可能性もある。
【証言:首都圏スバル店営業担当者】
BRZ、レガシイ、WRX S4の次期型に関する商品情報はスバルから正式に提示されたものはまだない。今、わかっているのは現行のレガシイアウトバックが2021年1月25日をもってオーダーストップになるということだけである。
ただ、新型レガシイが海外で先行して発売になっているのは確かだし、BRZは北米のワールドプレミアで公開されているのも事実であるから、これらが2021年に日本で発売されるのは間違いないと受け止めている。
WRX S4のフルモデルチェンジもしかりである。ただ、WRX S4は年末近くだから、実際に販売に貢献するのは2022年と受け止めている。
Posted at 2020/12/22 20:52:21 | |
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富士重工 | 日記
2020年12月22日
電動SUVによるエクストリームE、2021年春に開幕
電動SUVによる第1戦はサウジアラビアで開催予定。ハミルトンやニコ・ロズベルグも関与
電気自動車(EV)によるオフロードレースとして準備が進められてきた「エクストリームE」が2021年春に開幕する。その名を聞いたことのない人も多いと思われるが、プロジェクトは2019年にスタートしており、フォーミュラEのノウハウを生かしながらも、バギー風の迫力あるEVマシンを使い、2台ずつバトルを繰り返しながら砂漠や山岳路を駆け抜けるレース形態が考えられてきた。
今年9月にはF1王者のルイス・ハミルトンがチーム「X44」を立ち上げてエクストリームE参戦(ハミルトン自身がステアリングを握るわけではない)を発表し、10月にはやはりF1ドライバーのニコ・ロスベルグのチーム「RXR」が参戦すると発表。イベントパートナーとしてプロジェクトに関わり、タイヤ供給も担当するサプライヤー最大手のコンチネンタルが公表したもので、サウジアラビアでの初戦開催に向けてムードが高まっている。
新型コロナウイルスの影響により2021年1月に予定されていたシリーズ開幕は春にズレ込むことになったが、500psといわれるバギー風マシンの走りは迫力たっぷりで、男女1名ずつのドライバー参戦が義務づけられるなどユニークなレギュレーションも興味深い。日本のメディアがこのEVモータースポーツをどの程度とり上げるか分からないが、環境保護を訴える視点が受け入れられる可能性もあり、レース自体もフォーミュラEより見応えがありそうだ。ハミルトンやロズベルグ自身がステアリングを握って参戦することも期待したいが……。
エクストリームE、初の”フルパワー”合同テスト実施。ローブやサインツ親子も参加
2021年にスタート予定の、電動SUVによるオフロードシリーズ『エクストリームE(XE)』。その合同テストがモーターランド・アラゴンで行なわれた。この2日間のテストでは、全9チームが550馬力に相当する400kWのフルパワーモードで走行した。
XEは10月に南フランスのシャトー・ド・ラストゥールでシェイクダウンを行なったが、この際は低出力モードでの走行だったという。アラゴンで行なわれたこのテストでは全9チームが参加し『ODYSSEY 21』のフルパワーを試した。
XE創立者のアレハンドロ・アガグは次のように述べた。
「我々はこの日に向けて2年以上も努力してきました。夢がついに現実のものとなり、このような才能あるドライバーたちが一堂に会したことを誇りに思う」
「このチャンピオンシップは、世界で最も強力なドライバーのラインナップを持っている」
このテストには、セバスチャン・ローブやカルロス・サインツ、Wシリーズ王者のジェイミー・チャドウィックなどのドライバーも参加。また、F1ドライバーのカルロス・サインツJr.も、父親であるサインツが所属するアクシオナチームへの出資者として、このテストに姿を現した。
「僕は父がエクストリームEに関わることを期待していた。父も興味を持っていたからね」
そうサインツJr.は語った。
「そして父はここ3~4ヵ月、このプロジェクトに忙しくしていた。これまでにない挑戦であり、チームの競争力を出来る限り高いものにしようと、一生懸命に取り組んでいるのが分かる」
「エクストリームEが掲げる機構に対するメッセージは、本当に大切なものだ。ショーを生み出し、いいレースをしながらも世界で起こっていることを人々にもっと意識させる必要があるんだ」
XEのマシンは最終準備のために各チームに戻された後、XEの”フローティングパドック”として使用される予定の『RMSセント・ヘレナ号』に積み込まれる予定だ。
XEとフォーミュラEのレースディレクターであるスコット・エルキンスは、アラゴンでのテストについて次のように語った。
「霧が出ていたので、天候には少し苦戦したが、全体的にはとても良かった」
「テストでは2つのコースを使用したが、1つ目のコースはより長く、よりオープンなコースで、マーカーや一般的な名称でコースがレイアウトされているという点では、より実際のイベントに近い形だった。もう一方のコースはクローズドで、ダートだけで構成されていた」
「今回のテストでは、全員にとって2021年のレースに向けて様々な環境を知る良い機会となった」
Posted at 2020/12/22 20:46:19 | |
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自動車業界あれこれ | 日記