2020年12月27日
NECが「モビリティテストセンター」を開設
電機メーカー大手の日本電気(NEC)が自動運転支援技術やインフラ協調型モビリティサービスなどの実証実験を行う「NECモビリティテストセンター」を静岡県御殿場市に開設。一般路を模した全長120mのコースには信号や5G基地局などが置かれ、 AI技術を活用しながら車車間通信、路車間通信などを通じた交通マネジメントの実験を進めていく考えだ。
Posted at 2020/12/27 18:33:34 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月27日
「軽さは最大の武器だ!」格上を撃墜する車重550キロの商用アルトバンが素敵すぎる!!
ECUチューンで商用バンを覚醒させる
スポーツ走行におけるネガを解決したサーキットエンジョイ仕様!
「商用車ベースということで、VVTなどの制御が少なくシンプルなアルトバンは、最近の軽自動車としては改造しやすいクルマです」。そう断言するのは、兵庫県のチューニングショップ“ラインナップ”だ。
ラインナップはどちらかというとトップグレードのアルトワークスのイメージが強いショップだが、チューニング適応度や中古車相場の動きなどからバンにも注目。新たな研究素材としてベース車両を導入したのだ。
そしてチューニングの要となるのはECUと判断し、これまでどこも手を出していなかったHA36Vの頭脳を独自に解析。トライ&トライの末、内部パラメータの書き換えを可能にしたのである。
ECUチューンの方向性は、各種リミッターの引き上げ(レブは200rpmアップ)はもちろん、ピークパワーの発生回転域を5000rpm付近にまで下げているのが特徴。パワーとトルクのピークをほぼ同タイミングに合わせることで、胸のすく加速感が持続するようにセッティングしている。
なお、スポーツ走行する際に邪魔となる“ブレーキオーバーライド”と呼ばれる踏み間違い防止装置(アクセルとブレーキを同時に踏むとブレーキを優先して作動させるシステム)は解除。オン/オフのスイッチを増設して、ヒール&トゥも行えるように仕上げている。
エンジンはノーマルのまま吸排気のみをオリジナルパーツで構成。コストをかけず、最低限のメニューで走れることを証明するためだ。ちなみに馬力は実測44.6ps&6.0kgmだ。
足回りは、ボルドワールドのラインナップ仕様(F8kg/mm R6kg/mm)でセットアップ。フロントはネガティブキャンバーを付けるため取り付け部に偏芯カムを、リヤは専用アクスルで取り付け位置を50mm上げ、これにストロークを持たせた専用サスを組み込んで、リヤのトラクション不足を改善している。
室内は、カーペットやリヤシート、助手席などを取り外しながらクスコの6点式ロールケージをセット。車両重量を550kgまで絞り込み、軽さを武器にしたハンドリングマシンへと作り変えている。
足元は鍛造1ピースのレイズ・Aラップの2020限定版を装着。タイヤはディレッツァZIIIをチョイスし、限られたパワーを最大限に活かすグリップ力を実現している。
着座位置の高いアルトバンにとって、サイドミラーは視界の邪魔になることも多い。そのためミラーをカメラに変更し、視認性を確保しているのもアレンジのひとつだ。
ピークパワーを追求した仕様ではないが、550kgという軽量ボディの恩恵は大きく、セントラルサーキットのストート区間で最高速174km/hをマーク。さらに、同サーキットで開催された耐久レースでは1分45秒892というタイムを記録するなど、驚くほどの速さを見せつけているのだ。商用グレード、侮りがたしである。
●取材協力:ラインナップ(松山商会) 兵庫県姫路市花田町小川164-1 TEL:0790-251-1025
Posted at 2020/12/27 18:29:03 | |
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2020年12月27日
ジャガー、1903馬力の仮想EVレーサー発表…「ビジョン グランツーリスモ SV」
ジャガーカーズ(Jaguar Cars)は12月16日、新たなバーチャルEVレーシングカーとして、ジャガー『ビジョン グランツーリスモ SV』をデジタルワールドプレミアした。
これに合わせて、ジャガーデザインの手によるフルスケールモデルも制作された。ジャガーFacebookページ上では、このフルスケールモデルの初披露イベントが実施されている。
◆24時間耐久レースでの成功を目指して開発
ジャガー ビジョン グランツーリスモ SVは、ジャガーがデザインを手がけ、「ジャガーSV(スペシャルビークルズ)」がエンジニアリングを担当したEVレーシングカーだ。ジャガー ビジョン グランツーリスモ SVは、ジャガーによるEV耐久レースカーを最も大胆に解釈した1台で、24時間耐久レースでの成功を目指して開発が行われたという。
ベースになっているのは、2019年10月に発表されたジャガー『ビジョン グランツーリスモ クーペ』だ。ジャガー初のビジョン グランツーリスモとなったのが、ビジョン グランツーリスモ クーペ。同車のパワートレインには、軽量コンパクトかつパワフルな電気モーターを搭載し、モーターを駆動するバッテリーは、リチウムイオンを採用していた。
モーターはフロントに1個、リア左右にそれぞれ1個の合計3個搭載された。3個のモーターはトータルで最大出力1020ps、最大トルク122.4kgmを引き出す。0~100km/h加速は2秒以下、最高速は322km/h以上というパフォーマンスを想定していた。
◆0~96km/h加速1.65秒で最高速410km/h
今回発表されたジャガー ビジョン グランツーリスモ SVのEVパワートレインは、ビジョン グランツーリスモ クーペの3モーターに対して、フロントアクスルに最大出力407psのモーターを追加し、4モーターへと強化された。各モーターには、シングルスピードトランスミッションが備わり、それぞれの車輪を駆動する電動4WDとなる。
ジャガーが「フォーミュラE」参戦から得たノウハウが注入されたEVパワートレインは、最大出力1903ps、最大トルク342.6kgmのトルクを発揮する。ビジョン グランツーリスモ クーペの最大出力1020ps、最大トルク122.4kgmに対して、パワーは883ps、トルクは220.2kgm上乗せされた。
パワフルなEVパワートレインを得たジャガー ビジョン グランツーリスモ SVは、0~96km/h加速を1.65秒で駆け抜け、最高速は410km/hに到達する。ビジョン グランツーリスモ クーペの0~100km/h加速2秒以下、最高速322km/h以上に対して、さらなるパフォーマンスが追求された。
モーターにパワーを供給するリチウムイオンバッテリーは、液体窒素冷却システムによる熱管理が行われる。ジャガーによると、何周、何時間走り続けても、そのパフォーマンスが低下することはないという。
◆ジャガーの伝説的レーシングカーにインスパイアされたデザイン
エクステリアはビジョン グランツーリスモ クーペ同様、ジャガーの伝説的レーシングカー、 『Cタイプ』や『Dタイプ』にインスパイアされたものだ。それに加えて、新たにフロントリップスポイラーやヴェンチュリー効果を生むアンダーボディ、大型リアウィングなどが装備されている。
ホイールベースは2721mmに据え置いた。その一方、全長は5540mmで、ビジョン グランツーリスモ クーペよりも861mm長い。これは、トラクションを高めてコーナリングを高速化し、ロングストレートでの高速安定性を高めるために必要なダウンフォースを引き上げるための変更という。
エアロダイナミクスに基づく新デザインによって、ジャガー ビジョン グランツーリスモ SVは、より速いコーナリングスピードやロングストレートでの安定性を実現しているという。前面空気抵抗を示すCd値は0.398。320km/h走行時に、483kgのダウンフォースを発生する、としている。
最高速410キロオーバー! フルEVのジャガー「ビジョンGT SV」爆誕!
■ジャガーのヘリテージからインスパイアされた
2020年12月16日にジャガーは、PlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモSPORT」向けに開発した最新のフル電気自動車(EV)のバーチャル・レーシングカー「Vision Gran Turismo SV(以下ビジョンGT SV)」を発表した。
このモデルは、実際にフルスケールでのデザインスタディを経てつくられたもので、最高速度255mph(約410km/h)を発揮し、完璧に磨き上げられたエアロダイナミック・デザインとレースで培ってきたパワートレイン・テクノロジーが組み込まれている。
ジャガーが「グランツーリスモ」用のバーチャル・レーシングカーを開発したのは初めてではない。2019年10月に、初のフルEVスポーツカー「Vision Gran Turismo Coupe(以下ビジョンGTクーペ)」を開発、発表しており、ジャガーの伝統を受け継ぐ究極のデザイン、ドライバーを重視したインテリア、そして卓越した乗り心地とハンドリングでゲーム愛好家たちを魅了し、高い評価を得た経緯がある。
しかし、ジャガーの開発・デザインチームにとっては、ビジョンGTクーペは、ビジョンGT SVの出発点でしかなかった。さらにパフォーマンスを向上させるためにすべてを見直し、耐久電動レーシングの可能性について再検証がなされたのだ。
このプロセスの基盤となったのは、オンラインビデオやフォーラムで交わされるゲームプレイヤーからのフィードバックを詳細に分析することであった。また、「仮想世界テスト」と何時間にもおよぶ「実走テスト」を組み合わせることで、デザインおよび開発チームはビジョンGT SVを正確に適正化することが可能となり、完璧なゲーム用の電動耐久レーシングカーが完成したのである。
最初にビジョンGT SVのボディワークを見てみよう。フェンダーの曲線は、ビジョンGTクーペと同じく「C-TYPE」や「D-TYPE」にインスパイアされたものであり、リアエンドのウイングは、「XJR-14」などジャガーのDNAを受け継ぐ耐久レーシングカーにインスピレーションを受けたデザインとなっている。ビジョンGT SVには、即座にジャガーと認識できるエッセンスが散りばめられているのである。
またビジョンGT SVは、ビジョンGTクーペのエレガントなシルエットをそのまま受け継いでおり、ホイールベースは同じ2721mmのまま。ただし、全長は861mm長い5540mmに延長された。これはエアロダイナミクスを改善するためである。高速コーナリング、ロングストレートでの高速安定性を向上させるのに必要なダウンフォースを増やす目的で、新開発のフロントスプリッターとデプロアブル・リアウイングが装備されたために全長が伸びたのである。
大型で効率的なスプリッターは、フロントアクスル上にダウンフォースを発生させ、さらにフロントバランスチャンネルの開口部が前輪の面全体に空気を送り、乱気流を減らしながら車両の後方に向かってスムーズに流れるように作用する。また、ホイールウェルを通過した空気もフェンダー内のエアアウトレットからリア方向へスムーズに流れるようになっている
アンダーボディは完璧に密閉されており、フロントアクスルの後方に高速安定性を高めるためのキールエレメントがある。これが空気の流れを加速させて減圧し、車体の浮きを抑えながら大型のベンチュリを介して空気を排出するのである。
ビジョンGT SVのために開発されたもっとも効率的なエアロパーツが、デプロイアブル・リアウイングだ。コンセプトから最終デザインまで、何度も試行錯誤を経て開発されたこのウイングは、メインの固定部分が車両後部を包み込み、リアハンチに溶け込むように融合しているのが特徴だ。
このウイングは、ボディワークの不可欠な要素としてデザインされており、耐久レースに必要な空力性能も備えている。ふたつある可動式セクションは、必要に応じて速度が上がると自動的に上昇してダウンフォースを発生させ、空力抵抗を抑える状況下では規定の位置まで下降して、空力性能を最適化する働きがある。
こうした結果、空気抵抗係数(Cd値)は0.398と、レーシングカーとしては圧倒的に低い数値を実現しながらも、483kg/200mph(約322km/h)のダウンフォースを発生させることに成功している。
■最高出力1903馬力、最高速度410キロを実現するシステムとは
ビジョンGT SVは、4つのモーターを採用したフル電動駆動システムを採用している。これには、ジャガー・レーシングのエンジニアが、6シーズンにわたって「I-TYPE」の開発をしてきた知識と経験がすべて注ぎ込まれている。
ビジョンGT SVのフル電動駆動システムの開発は、ふたつのプロジェクトに分かれていた。まずひとつめが、フロントアクスルに300kW(407ps)のモーターを2個搭載することである。
ビジョンGT SVは、各ホイールにひとつずつモーターが配置されており、最高出力1400kW(1903ps)、最大トルク3360Nmを発揮する。
各モーターにはそれぞれ1速トランスミッションが装備され、高い定格トルクに必要な強度と耐久性を確保し、軽量化と摩擦抵抗を軽減して効率を最大化している。
この電動全輪駆動システムと各ホイールにそれぞれ1個のモーターを配置する構成により、横方向と縦方向のトルク配分を無限に制御することができ、優れたトラクション、敏捷性、コントロール性を両立したトルクベクタリングが可能となった。
さらに軽量かつ高剛性なボディ構造の下部に、最新のリチウムイオンバッテリーパックを搭載し、低重心、低いロールセンター、ほぼ完璧に近い重量配分を実現している。
もうひとつのプロジェクトは、より大きな負荷に対応するために温度管理システムを改良し、耐久レース中も長時間の高速走行と加速性能を維持できるようにすることであった。
温度管理システムは、液体窒素循環冷却装置を追加し、バッテリーが理想的な温度範囲内にとどまり、より長い時間最大出力を供給できるようにした。また、この液体窒素冷却装置はキャビン内のブーストボタンと連動しており、極めて厳しい動作条件下においてもバッテリーが上限温度を超えることがないように設計されている。
●やる気にさせられるコックピット
ビジョンGT SVでは、ドライビング・エクスペリエンスの基本となる独自のパワートレイン・サウンドスケープがさらに進化している。
4つのモーターを搭載し、よりパワフルでトルクフル、そして力強く、個性的でありながらもジャガーらしく、さらに未来志向のサウンドが生み出されている。40000rpmのレッドラインで最高潮に達するサウンドは、真のレーシングDNAを反映しており、ドライバーにかつてない満足感を提供する。
また、よりハイレベルな体験を提供すべく、インテリアはレース用にデザインされている。ドライバーは、コックピット内のピュアで滑らかなサーフェスの数々で包み込まれ、計器類や操作系は本来あるべき位置に配置されている。
さらにサステナブル(持続可能)な「TYPEFIBRE」という新素材を使用して、2席の立体造形の複合素材シートを覆うなど、構成部品はすべて、先進的な軽量素材を使用して高精度で美しく製作されている。
この「TYPEFIBRE」は、ジャガーが開発した革新的な素材で、本革よりも軽量で快適性と耐久性のある代替素材である。すでにジャガー・レーシングが新型レーシングマシン「I-TYPE 5」にも採用しており、ABB FIA フォーミュラE世界選手権のシーズン7でテストする予定の素材である。
ジャガー、現実と仮想をクロスオーバーするEVレーシングカー「ビジョン グランツーリスモ SV」を発表 【動画】
Jaguar Vision Gran Turismo SV
ジャガー ビジョン グランツーリスモ SV
実際にフルスケールデザインスタディも製作
ジャガーは、PlayStation4用ソフトウェア「グランツーリスモ」向けに開発した、最新のフルEVバーチャル・レーシングカー「ビジョン グランツーリスモ SV」を発表した。
このモデルは、実際にフルスケールでのデザインスタディを経てつくられたもので、最高速度255mphを発揮するように設計。完璧に磨き上げられたエアロダイナミクスデザインと、レースで培ってきたパワートレインテクノロジーが組み込まれている。
ジャガーは2019年10月に、「グランツーリスモ」シリーズ用のバーチャルレーシングカーとして、初のフルEVスポーツカー「ビジョン グランツーリスモ クーペ(Vision Gran Turismo Coupe)」を発表。ジャガーの伝統を受け継ぐ究極のデザイン、ドライバー重視のインテリア、卓越した乗り心地とハンドリングでゲーム愛好家たちを魅了し、高い評価を得ていた。
「ビジョン グランツーリスモ クーペ」から大幅に進化
ジャガーのデザイン・チーム、SVメンバー、ジャガー・レーシングから構成された開発チームにとって、「ビジョン グランツーリスモ クーペ」は「ビジョン グランツーリスモ SV」開発の出発点にすぎなかったという。
あらゆるパフォーマンスを向上させるためにすべてを再評価し、ジャガーの耐久電動レーシングカーの可能性について検証が行われたという。このプロセスの基盤となったのは、オンラインビデオやフォーラムで交わされるゲームプレイヤーからのフィードバックを詳細に分析することだった。
また、「仮想世界テスト」と何時間にも及ぶ「実走テスト」を組み合わせることで、デザイン・開発チームは「ビジョン グランツーリスモ SV」をいかに最適化するかを正確に判断。完璧なゲーム用の電動耐久レーシングカーを製作した。
ジャガーのデザイン・ディレクターのジュリアン・トムソンは、ビジョン グランツーリスモ SVについて次のように語っている。
「レーストラック、公道で走行させるために開発した『D-TYPE』『XKSS』『I-PACE』『I-TYPE』は、いずれも常に同じDNAを共有しています。『ビジョン グランツーリスモ クーペ』を担当したデザイン・チームは、『グランツーリスモ』のために究極のゲーム用電動耐久レーシングカーをつくりたいというオーダーを受けました。そして、SVメンバーとジャガー・レーシングのエンジニアたちは一丸となって、本当に特別なものを作り出すことに成功しています」
「この『ビジョン グランツーリスモ SV』は、非常にドラマティックで魅力的なクルマです。現実世界の自動車デザインの限界を完全に取り払ったとき、何が可能になるのかを示しています。実物大モデルによるデザインスタディを行い、私たちは過去からインスピレーションを受けながらも、未来を見据えた究極の電動レーシングカーを作ることができました」
過去のジャガー製レーシングカーへのオマージュ
究極のバーチャル耐久レーシングカーとしてデザインされたビジョン グランツーリスモ SVは、そのスタイリングだけでなくカラーリングに至るまで、ル・マン24時間レースにデビューし輝かしい戦績を残した「C-タイプ」(1951年)や「D-タイプ」(1954年)へのオマージュに溢れている。
流線型で軽量な複合材ボディ構造を持つビジョン グランツーリスモ SVは、4基のモーターを搭載。インテリジェントな全輪駆動システムとトルクベクタリングから得られるトラクションとダイナミクスにより、最高出力1400kW(1903ps)、最大トルク3360Nm、0-60mph加速1.65秒、最高速度255mphという並外れたパフォーマンスを発揮する。
ジャガーSVのエンジニアリング・ディレクターであるジャマル・ハミーディは、開発プロセスについて次のように振り返った。
「私たちに与えられた目標はパフォーマンス、ハンドリング、サウンドトラックなど、『ビジョン グランツーリスモ クーペ』をさらに特別なものにするため、すべての要素をより高いレベルへと引き上げることでした。チームはその目標を達成しただけではなく、その目標をはるかに凌ぐ結果を残しました。このような24時間耐久レースの極限状態でも戦い抜くバーチャル電動レーシングカーを生み出したのです」
「そしてこの作品をバーチャルの世界で実現しただけでなく、圧倒的な存在感をもった実物大モデルを実際に作り上げました。『グランツーリスモ』に対するゲームプレイヤーたちの期待感が盛り上がることは間違いありません」
XJR-14にも採用されていたデプロイアブル・リヤウイング
ビジョン グランツーリスモ SVのために開発された最も効率的なエアロパーツに、「XJR-14」などの耐久レーシングカーにインスピレーションを受けて開発されたデプロイアブル・リヤウイングがある。
コンセプトから最終デザインまで、何度も試行錯誤を経て開発されたこのウイングは、メインの固定部分が車両の後部を包み込み、リヤハンチに溶け込むように融合している。
このウイングはボディワークの不可欠な要素としてデザインされており、耐久レースに必要な空力性能も確保した。2つの可動式セクションは速度が上がると自動的に上昇してダウンフォースを発生。空力抵抗を抑える状況下では規定の位置まで下降させる。その結果、空気抵抗係数(Cd値)は0.398とレーシングカーとしては圧倒的に低い数値を実現しながら、483kg/200mphという強烈なダウンフォースを発生させている。
ジャガーSVのエアロダイナミクス担当シニアエンジニアを務めるマイケル・オリーガンは、ビジョン グランツーリスモ SVの空力について次のように語った。
「すべての空力特性は、最先端の計算流体力学解析を用いて入念に最適化されています。これはジャガーのレーシングマシン『I-TYPE』などの、現実世界でのプロジェクトとまったく同じ方法で行われました。この短期間でビジョン グランツーリスモ SVを現行の耐久レーシングカーと同水準のパフォーマンスを持つ、信頼性の高い電動レーシングカーに仕上げられたことをとても誇りに思います」
1903psを発揮する4モーター電動パワートレイン
ジャガー・レーシングのエンジニアは、6シーズンにわたって「I-タイプ」の開発をしてきた知識と経験をすべて注ぎ込み、ビジョン グランツーリスモ SV向けに4基のモーターを採用したフル電動駆動システムを開発した。
開発作業は、主に2つのプロジェクトに分かれおり、ひとつはフロントアクスルに2基目の300kW(407ps)のモーターを搭載し、高出力とトルクを実現すること。次により大きな負荷に対応するために温度制御システムを改良し、耐久レース中も長時間の高速走行と加速性能を維持できるようにすることだった。
各ホイールに1基ずつモーターが配置されたビジョン グランツーリスモ SVのパワートレインは、最高出力1400kW(1903ps)、最大トルク3360Nmを発揮。各モーターにはそれぞれ1速トランスミッションが装備され、高トルク定格に必要な強度と堅牢性を確保。最小限の質量と摩擦にして効率を最大化し、最高速度255mphを発揮する能力を備えている。
軽量かつ高剛性なボディ構造の下部に最新のリチウムイオンバッテリーパックを搭載し、低重心かつ低いロールセンターと、ほぼ完璧に近い重量配分を実現した。
ジャガー・レーシングのチーム・ディレクターであるジェームズ・バークレーは、電動パワートレインについて次のように説明した。
「ジャガーのレーシングマシン 『I-TYPE』と並行してビジョン グランツーリスモ SVの開発に携われたことは、ジャガー・レーシングが持つ専門知識や経験を2台のすばらしい電動レーシングカーに応用するという、これまでにない機会となりました」
「どちらのモデルも最先端のシミュレーションツールを使用して設計・開発され、フル電動パワートレインとソフトウェア技術を最大限に活用しています。フォーミュラEのシーズン7、そして『グランツーリスモ』でそのパフォーマンスを発揮することを楽しみにしています」
VIDEO
ジャガーが「グランツーリスモ」向けのバーチャルEVスポーツモデルを開発!
合わせて1903ps/3360Nmを発揮する4モーターを搭載。0-100km/h加速1.65秒、最高速は約410km/hという優れたパフォーマンスを実現
12月16日、ジャガー・ランドローバーはプレイステーション4用ソフト「グランツーリスモ」向けに開発した電動バーチャル・レーシングカー「ビジョン グランツーリスモSV」を発表した。このモデルはフルスケールでのデザインスタディを経て作られたもので、磨き上げられたエアロダイナミックデザインとレースで培ったパワートレインテクノロジーが採用されている。
ジャガーは2019年10月に、世界的に有名なゲーム「グランツーリスモ」シリーズ用のバーチャル・レーシングカーとして初のフルEVスポーツカー「ビジョン グランツーリスモ クーペ」を発表。ジャガーの伝統を受け継ぐ究極のデザイン、ドライバーを重視したインテリア、そして卓越した乗り心地とハンドリングでゲーム愛好家たちを魅了し、高い評価を得ている。
ジャガーのデザインチーム、SVメンバー、ジャガー・レーシングで構成する開発チームにとって、ビジョン グランツーリスモ クーペはビジョン グランツーリスモSVの出発点にすぎなかった。パフォーマンスを向上させるためにすべてを再評価し、ジャガーの耐久電動レーシングカーの可能性について検証した。
このプロセスの基盤となったのは、オンラインビデオやフォーラムで交わされるゲームプレイヤーからのフィードバックを詳細に分析することだった。また、「仮想世界テスト」と何時間にもおよぶ「実走テスト」を組み合わせることで、デザインおよび開発チームは「ビジョン グランツーリスモSV」をいかに最適化するかを正確に判断し、完璧なゲーム用の電動耐久レーシングカーを製作した。
究極のバーチャル耐久レーシングカーとしてデザインされたビジョン グランツーリスモSVは、そのスタイリングやサーフェスだけでなく、塗装に至るまで、ル・マン24時間レースにデビューし輝かしい戦績を残した「C-タイプ」(1951年)や「D-タイプ」(1954年)へのオマージュがみてとれる。
流線型で軽量な複合材ボディ構造のビジョン グランツーリスモSVは、4つのモーターを搭載し(ビジョン グランツーリスモ クーペは3つ)インテリジェントな全輪駆動システムとトルクベクタリングから得られるトラクションとダイナミクスにより、最高出力1903ps、最大トルク3360Nmを発揮。0-60マイル(約97km/h)加速1.65秒、最高速度255mph(約410km/h)という優れたパフォーマンスを実現する。このハイパフォーマンスを最大限に活用して、ゲームプレイヤーにさらに爽快なレース体験を提供するというタスクが、ジャガーのSVエンジニアリングチームに委ねられた。
ジャガーSVのエンジニアリング・ディレクターであるジャマル・ハミーディ氏は次のように述べている。
「私たちに与えられた目標はパフォーマンス、ハンドリング、サウンドトラックなど、『ビジョン グランツーリスモ クーペ』をさらに特別なものにするため、すべての要素をより高いレベルへと引き上げることでした。チームはその目標を達成しただけではなく、その目標をはるかに凌ぐ結果を出しました。24時間耐久レースの極限状態でも戦い抜く、バーチャル電動レーシングカーを生み出したのです。それだけでなく、この作品をバーチャルの世界で実現しただけでなく、圧倒的な存在感をもった実物大モデルを実際に作り上げました。『グランツーリスモ』に対するゲームプレイヤーたちの期待感が盛り上がることは間違いありません」
全長は5540mmで、全体で861mm長くなっている。この変更はエアロダイナミクスを改善することを主眼として行なわれた。高速コーナリング、ロングストレートでの高速安定性を向上させるために必要なダウンフォースを増やすため、新開発のフロントスプリッターとデプロアブル・リヤウイングが装備されている。
このデプロアブル・リヤウイングは、「XJR-14」などジャガーのDNAを受け継ぐ耐久レーシングカーにインスピレーションを受けて開発。コンセプトから最終デザインまで、何度も試行錯誤を経て開発されたこのウイングは、メインの固定部分が車両の後部を包み込み、リヤハンチに溶け込むように融合している。
このウイングはまた、ボディワークの不可欠な要素としてデザインされており、耐久レースに必要な空力性能も備えている。ふたつの可動式セクションは、必要に応じて速度が上がると自動的に上昇してダウンフォースを発生、空力抵抗を抑える状況下では規定の位置まで下降させる。その結果、空気抵抗係数(Cd値)は0.398と、レーシングカーとしては圧倒的に低い数値を実現しつつも483kg/200mph(約321km/h)のダウンフォースを発生させる。
ビジョン グランツーリスモSVでは、ドライビングエクスペリエンスの基本となる独自のパワートレイン・サウンドスケープをさらに進化させている。4つのモーターを搭載し、よりパワフルでトルクフル、そして力強く、個性的でありながらもジャガーらしく、さらに未来志向のサウンドを生み出す。40000rpmのレッドラインで最高潮に達するサウンドは、真のレーシングDNAを反映しており、ドライバーにかつてない満足感を提供する。
レース用にデザインされたインテリアは、よりハイレベルな体験をもたらす。コックピット内のピュアで滑らかなサーフェスの数々がドライバーを完全に包み込み、計器類や操作系を本来あるべき位置に配置。サステナブル(持続可能)な「TYPEFIBRE」という新素材を使用して、2席の立体造形の複合素材シートを覆うなど、構成部品はすべて、先進的な軽量素材を使用して高精度で美しく製作されている。TYPEFIBREは、ジャガーが開発した革新的な素材で、本革よりも軽量で快適性と耐久性のある代替素材。TYPEFIBREは、ジャガー・レーシングが新型レーシングマシン「I-TYPE 5」にも採用しており、ABB FIAフォーミュラE世界選手権のシーズン7で実際にテストする予定だ。
VIDEO
Posted at 2020/12/27 17:44:56 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年12月27日
【リコール】フェラーリ「812スーパーファスト」のリヤガラス取り付けに不具合
フェラーリ・ジャパンは2020年12月21日、「812スーパーファスト」のリヤガラスの取り付けに不具合があるとしてリコールを届け出ました。
この不具合は本国からの情報によるもので、リヤフード上のガラスが、接着面の清掃作業が不適切であったため、リヤガラスとリヤフードが適切に接着されていないものがあるというものです。
そのため、走行中に振動などにより接着が剥がれ、最悪の場合は走行中にリヤガラスが脱落し、後続車両に事故が発生する恐れがあります。
対策は該当車両のリヤガラスを新品に交換し、適切に接着することになります。
該当車両は2017年6月~2020年6月の間に輸入された「812スーパーファスト」で、合計438台です。
Posted at 2020/12/27 17:25:12 | |
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リコールなど | 日記
2020年12月27日
ゴリゴリのチューニングカーがパトカーになった! ACシュニッツァーがポリスカーを作る理由とは
■チューニングカーがパトカーになった!
ドイツのBMWチューナーとして名高いACシュニッツァーが、BMW「M850i xDrive」をベースとして、パトカーを製作した。
チューニングカーといえば、常識的にはパトカーから取り締まりを受けることが多いはずだが、ACシュニッツァーがどうしてパトカーを製作したのだろうか。
実は、ACシュニッツァーが製作したパトカーは、ドイツで毎年おこなわれているチューニングカーの啓蒙活動「TUNE IT! SAFE! campaign」の一環である。
このキャンペーンは、毎年German Automobile Tuners(VDAT)の協力によって開催され、「安心、安全なチューニングのみが理想的な運転の歓びをもたらし、きちんと認可された適正なチューニングカーは公道を走行可能である」ということを広くアピールするために、チューニングカーでパトカー仕様のコンセプトカーが発表されている。
「TUNE IT! SAFE! campaign」は、ドイツの連邦交通デジタルインフラ省も後援している、由緒正しいキャンペーンだ。
ベースとなったM850i xDriveは、ACシュニッツァーのパフォーマンスアップグレードで530psから620psにパワーアップされている。このパフォーマンスアップグレードはもちろん認可されており、コンポーネント保証が付いていていることはいうまでもない。
マフラーは、ACシュニッツァースポーツエキゾーストを採用しており、2つのエキゾーストフラップと2本のカーボンスポーツ・テールパイプ(右左4本)を含み、オプションで保証を受けることも可能だ。このマフラーも騒音基準をクリアしている。
サスペンションは、ACシュニッツァー製サスペンションスプリングキットをセットし、ノーマル比でフロントで約20-30mm、リアで約20-25mmローダウンされているが、これももちろん違法ではない。さらにこのスプリングキットは、ニュルブルクリンクの北コースや公道でテストが繰り返されたものである。
■ACシュニッツァーのエアロを纏ったパトカーとは?
ホイールは、重量を最適化したACシュニッツァーAC3フローフォーミングリムが装着されている。サイズは、フロント9.0J×21インチ、リア10.0J×21インチで、それに合わせられたタイヤは、フロントが255/30R21、リアが295/25 R21のサイズのハンコック「Ventus S1 evo 3」である。
もちろんエアロパーツも抜かりはない。ACシュニッツァーカーボンフロントスポイラーエレメント、フロントスプリッター、カーボンフロントサイドウイング、カーボンサイドスカート、カーボンリアディフューザー、カーボンリアスポイラーといったフル装備はもちろんのこと、ACシュニッツァーの幅広いチューニングエレメントがセットされている。
これらのエアロダイナミクスコンポーネントもすべて、法的に認可されたパーツであることはもちろんのこと、エアロダイナミクスも十分に考慮されており、よりダウンフォース効果がアップしている。
インテリアはラグジュアリーであることはもちろん、何よりも安全面に配慮されたパーツで構成されている。
ACシュニッツァーアルミ製ギアシフトパドルセット(ブラックアルマイト仕上げ)、アルミ製ペダルとフットレスト、アルミ製キーホルダー、iDriveコントローラー用カバーなども、合法的に装着できるパーツだ。
つまり、2020年のキャンペーンコンセプトカーである「TUNE IT! SAFE! Police M850i by ACシュニッツァー」は、ACシュニッツァーがリリースしている8シリーズ用だけでなくすべてのパーツが、ドイツでは合法的なチューニングパーツであることを示すショーケースであるといっていいだろう。
BMW 8シリーズ、620馬力のポリスカーに変身…ACシュニッツァーがカスタム
BMWのチューニングを手がけるドイツのACシュニッツァー(AC Schnitzer)は12月18日、『8シリーズクーペ』(BMW 8 Series Coupe)のポリスカー仕様を発表した。
◆エッセンモーターショー(今年は中止)の恒例モデル
同車は、毎年12月にドイツで開催されるエッセンモーターショーで発表される予定だった。エッセンモーターショーは、米国のSEMAショー、日本のオートサロンと並んで、世界三大カスタマイズカーショーに位置づけられる。しかし、今年は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大の影響により、エッセンモーターショーは中止された。
ACシュニッツァーは今回、8シリーズクーペのポリスカー仕様を発表した。このポリスカー仕様は、実際に警察がパトロールに使用する車ではない。ドイツ政府とVDAT(ドイツチューニングカー協会)が共同で行う「合法チューニングPRキャンペーン」のために製作された1台だ。
◆合法チューニングをアピールする目的で製作
エッセンモーターショーは2004年から「TUNE IT! SAFE!」と題したキャンペーンを展開している。「違法チューニングは愛車を壊す可能性があるし、交通安全上、とても危険なのでやめよう」との趣旨だ。このキャンペーンを、ドイツ警察と連邦交通省が全面的にバックアップしている。
このキャンペーンに賛同したドイツの有名チューナーが、毎年個性的なポリスカーを製作している。2005年はポルシェ『911ターボ』のテックアート仕様、2006年はメルセデスベンツ『CLS55AMG』のブラバス仕様、2007年はスマート『フォーツーカブリオ』のブラバス仕様とブラバスが続き、2008年はフォルクスワーゲン『シロッコ』、2009年はBMW『1シリーズクーペ』、2010年はMINIのEV、『MINI E』、2011年はアウディ『R8』、2012年は新型メルセデスベンツ『Aクラス』、2013年はBMW『4シリーズクーペ』が、2014年はBMW『X4』がポリスカーの素材に選ばれた。2015年は、GMのシボレー『コルベット』をポリスカー仕様に変身させた。
2019年は、新型アウディ『RS4アバント』を、アプト・スポーツラインがポリスカー仕様にカスタマイズした。そして2020年は、ACシュニッツァーが、BMW 8シリーズクーペをポリスカー仕様に変身させている。
◆トータルでチューニング
ベースグレードは、8シリーズクーペの最高峰に位置する「M850i xDrive クーペ」だ。同グレードの4.4リットルV型8気筒ガソリンターボエンジンには、ACシュニッツァーがコンピューターや吸排気系を中心にチューニングを施した。その結果、最大出力は530hpから620hpへ、90hpの向上を果たす。
足回りには、専用のサスペンションキットを用意しており、車高はフロントがおよそ20~30mm、リアがおよそ20~25mm下がる。軽量デザインのアルミホイールは21インチで、タイヤはフロントが255/30R21、リアが295/25R21サイズを装着する。マフラーも専用デザインとした。
ACシュニッツァーは、エアロダイナミクス性能を高めるチューニングも行う。フロントリップスポイラーやサイドスカート、リアスポイラー、ディフューザーは、軽量なカーボンファイバー製だ。インテリアには、パドルシフトやペダル、フットレストなどにアルミ製パーツが設定されている。
シルバーとブルーのラッピングによるツートンボディは、ドイツのポリスカーをイメージしたもの。ルーフにはフラッシュライトが追加されている。
恒例のチューンドポリスカー企画にACシュニッツァーが「BMW M850i」のポリス仕様を発表!【動画】
Police BMW M850i xDrive by AC Schnitzer
ポリス BMW M850i xDrive by AC シュニッツァー
ドイツ・カー・チューン連盟が提唱する”安全なチューンドカー”
ドイツ・カー・チューン連盟(VDAT)は、道路法規に合致した「安心・安全なチューニングカー」をアピールする「TUNE IT! SAFE」キャンペーンを実施。毎年エッセン・モーターショーにおいて、様々なチューニングカーブランドが手掛けたポリスカーコンセプトを発表してきた。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて2020年はエッセン・ショーが開催できなかったことから会場でのお披露目はなかったものの、ACシュニッツァーが製作した「BMW M850i xDrive」ポリス仕様が公開された。
このキャンペーンはドイツ連邦運輸省とデジタル・インフラストラクチャー省からのサポートを受けており、今回発表されたM850i xDriveポリス仕様も、ドイツの道路法規をクリアしている。
BMW M850iのV8ツインターボを620hpまでチューン
2020年のベース車両に選ばれたのは、BMW M850i xDrive。4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、ACシュニッツァーのパフォーマンスアップグレードキットにより最高出力が530hpから620hpに向上。このエンジンパフォーマンスアップグレードも、ドイツの法規をクリアしている。
排気系統にはACシュニッツァー・スポーツエキゾーストを装着。片側2基のエキゾーストフラップと2本のカーボンスポーツ・テールパイプを備えており、抜群のエキゾーストノートを実現。こちらもドイツにおける騒音規制に則って開発された。
ローダウン化による迫力のアピアランス
ホイールはACシュニッツァー製「AC3」軽量鍛造アルミをチョイスした。カラーはシックなマット・アントラシート、サイズはフロントが9.0J×21インチ、リヤが10.0J×21インチを装着。タイヤはハンコック製の「Ventus S1 evo 3(フロント255/30R21、リヤ295/25R21)」を履く。
足まわりにはACシュニッツァー製サスペンションスプリングキットを採用。標準モデルと比較してフロントが約20~30mm、リヤが約20~25mmローダウン化された。足まわりのセッティングはニュルブルクリンク・ノルトシュライフェにおいて徹底的に煮詰めたという。
贅沢にカーボンパーツをあしらったエクステリア
エクステリアは、ACシュニッツァーが展開する「カーボン・フロントスポイラー・エレメント」「フロントスプリッター」「カーボン・フロントサイドウイング」「カーボン・サイドスカート」「カーボン・リヤディフューザー」「カーボン・リヤスポイラー」など、レーシーなカーボンファイバー製パーツを贅沢に使用した。
これらの空力パーツは、アグレッシブなアピアランスに加えてサーキットにおけるダウンフォースレベルを大幅に向上させる効果を持つ。
インテリアにはACシュニッツァー「アルミニウム・シフトパドルセット(ブラックアルマイト処理)」「アルミニウム・ペダル」「アルミニウム・フットレスト」「アルミニウム・キーホルダー」「iDriveコントローラー用カバー」などが装着された。
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Posted at 2020/12/27 17:19:48 | |
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