2021年10月08日
メルセデスベンツのEVトラック、量産開始へ
メルセデスベンツは10月4日、大型トラックの『アクトロス』のEV、『eアクトロス』(Mercedes-Benz eActros)の量産を、10月7日に開始すると発表した。
アクトロスのEVはeアクトロスと命名された。リアアクスルのホイールハブの近くに2個のモーターを搭載しており、2個のモーターは合計で最大出力544hpを引き出す。
バッテリーは複数が用意されるが、最大で蓄電容量420kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することができる。1回の充電での航続は、最大400kmの性能を備えている。
バッテリーの充電には、出力160kWの急速チャージャーが利用できる。この場合、バッテリーの8割の容量を充電するのに、およそ1時間で済むという。
メルセデスベンツは10月7日、eアクトロスの量産をドイツのヴェルト・アム・ライン工場において開始する予定だ。これに先駆け、ドイツとオランダの最初の顧客に量産プロトタイプ車両が引き渡され、食品輸送やシャトル便としての利用を開始した、としている。
Posted at 2021/10/08 22:37:42 | |
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メルセデスベンツ | 日記
2021年10月08日
『マツダ ヤリス』が登場!? 欧州版マツダ2の意外な姿とは…日本仕様はどうなる
欧州版『マツダ2』の次期型プロトタイプを、スクープサイト「Spyder7」のカメラが初めて捉えた。
バッジをカモフラージュしている以外、そのまんまトヨタ『ヤリス』だ。しかし、テールゲートの黒いテープの下にはマツダの「M」のロゴが浮いて見え、マツダ2開発車両の可能性が高い。かねてからマツダ2次期型はトヨタ ヤリスのOEMとなると噂されていたが、どうやら現実となりそうだ。
マツダとしては、欧州でますます厳しくなる排出ガス規制に対応するために、「THS」(トヨタ・ハイブリッドシステム)を流用、コスト効率性を高め、速やかに開発を進めることが可能となる。因みに、トヨタは2016年から2020年までマツダ2のバッジを換えて北米版トヨタ ヤリスとして販売していたこともある。トヨタはOEMに積極的で、スズキには『カローラ』のOEMとなる『スウェイス』、RAV4 PHVのOEMとなる『アクロス』なども供給している。
マツダバッジをつけたヤリスはフランス北部のヴァランシエンヌにあるトヨタ工場で生産される。マツダのロゴ、ステアリングホイールを除いてインテリアも共有すると思われる。
欧州版マツダ2のワールドプレミアは2022年内と予想される。
なお、日本市場向けの次期型マツダ2は2021年内の登場が期待されており、こちらはマツダ専用デザインとなる。予想される日本版のパワートレインは、1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジン+電気モーターのマイルドハイブリッド「SKYACTIV-X 1.5」、及び1.5リットル直列3気筒ディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 1.5」のラインアップが予想されるほか、電気駆動のロータリーレンジエクステンダーの搭載も噂されている。
【マツダ2の後継か】マツダ版「ヤリス・ハイブリッド」 プロトタイプ発見 欧州
エンブレムを隠したプロトタイプ
執筆:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
翻訳:Takuya Hayashi(林 汰久也)
マツダは、トヨタ・ヤリス・ハイブリッドのOEM車を2022年に欧州で発売する計画を進めている。現行のマツダ2の後継となる可能性がある。
2020年の決算発表に合わせて行われたプレゼンテーションで、マツダは、他のメーカーとのパートナーシップを利用してラインナップを強化・拡大することを目指していると説明。その中には、2022年末までに欧州で「ヤリスTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)をベースにしたOEM供給モデル」を発売する計画も含まれている。
欧州のマツダ関連施設では、エンブレムを隠したヤリスのプロトタイプが目撃されており、公式発表が近いと予想される。
このモデルは、トヨタがマツダ向けに製造する可能性が高く、おそらくフランス北部の工場でヤリスと一緒に製造されることになるだろう。ハイブリッドエンジンを搭載したハッチバックがあれば、マツダはEU(欧州連合)のCO2排出量目標を達成することができる。また、トヨタとはメーカープールを形成しており、両社で排出量目標を共有しているため、トヨタにとってもメリットがある。
ヤリスをベースにしたマツダの新モデルは、2014年から欧州で販売されている現行モデルのマツダ2(非ハイブリッド)の後継となる可能性がある。だが、トヨタが製造するモデルであるため、マツダの圧縮着火式ガソリンエンジンが搭載される可能性は低い。
両社にメリットのあるOEM供給
マツダの欧州部門は2020年、AUTOCARに対し次のように述べている。
「当社は、各国・地域のパワーミックス、独自性、顧客ニーズに合わせて適切なソリューションを提供するマルチソリューション・アプローチを継続しています」
「マルチソリューション施策の1つとして、THSが各地域のニーズや要求に応える最適なソリューションであるとの結論に至りました」
「今回の協業は、お互いのブランドや経営の独立性を尊重しつつ、両社の経営資源を効率的に活用するというトヨタ・マツダの提携方針に基づいて協議を重ねた結果です」
同様の提携はトヨタとスズキの間でも行われており、スズキはカローラのOEM車であるスウェイスと、RAV4 PHEVのOEM車であるアクロスを欧州で展開している。
また、マツダ2は米国で販売されているトヨタ・ヤリスのベースとなっているが、昨年、販売不振のために両モデルとも米国での販売を終了している。
Posted at 2021/10/08 22:26:27 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2021年10月08日
【スズキ製660ccが復活】ケータハム・セブン170 Rへ試乗 ブランド最軽量の440kg 前編
英国で買える量産車として最軽量
執筆:Matt Prior(マット・プライヤー)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)
実際にケータハムを購入することは、簡単な決断ではないと思う。でも、コンフィギュレーターであれこれ妄想することは、クルマ好きにとって楽しみの1つだろう。
価格表を見ながらモデルを選び、希望するオプションのチェックボックスをクリックすれば、概算の見積もりがわかる。実りある時間ではないかもしれないが、インターネットのおかげで昔よりずっと妄想しやすい。
近年は、ケータハムも選択肢が複雑になっている。見た目は似ていても、幅広いスペックがラインナップされている。関心が薄れないように、比較的頻繁にアップデートも繰り返されている。
ケータハム・セブンは、スポーツカーの初代ランドローバー・ディフェンダーともいえるかもしれない。最終的には似たような体験が得られるとはいえ、バリエーションは多く、興味をそそられるセブンが複数台ある。
何台か乗り継いだ後に、最終的に理想的な1台に絞られるかもしれない。筆者も、そんな1台を所有していたことがある。
今回試乗したのは、車重440kgの新しい170シリーズ。現在の英国で買える量産車として、最軽量なモデルだとケータハムは主張する。間違いなく、過去最も軽いケータハムだといえる。注目すべき1台だ。
軽い理由は、660ccのスズキ製3気筒ターボエンジンが、ケータハムへ復活したから。過去にK6A型からR06A型まで数年間搭載されていたが、一度姿を消していた。
軽自動車用660ccから85psと11.8kg-m
新しいエンジンは、日本ではスズキの軽自動車にも搭載されている。リジッドアスクルを含むコンポーネントが、ケータハムのシャシーに都合よく載るのだという。さらにこの170 Rは、日本の軽自動車規格にも合致している。
かつて、日本の輸入代理店を担っていたVTホールディングス社は、軽自動車規格に収まる160を要求した。そんな彼らがケータハムのオーナーとなり、新しい170シリーズを生み出したのだ。
ケータハムは、古典的なブリティッシュ・スポーツカーを好む日本でも比較的好調に売れている。日本市場で売れるセブンのうち、約8割が170シリーズになるだろうと予想されている。
日本市場単独でも、170シリーズは成り立つのかもしれない。でも最軽量のケータハムなら、世界各国で販売する価値がある。
多くのセブンと同様に、170シリーズには2種類が用意される。よりレーシーな「R」と、少し穏やかで公道向きの「S」だ。今回は両方を運転させてもらったが、長時間ステアリングホイールを握ったのはオレンジ色の170 Rだった。
RでもSでも、最高出力は85ps/6500rpm、最大トルクは11.8kg-m/4000-4500rpmを発揮する。パワーカーブは、5250rpm前後からフラットな線を描いている。
カタログ燃費は20.7km/Lで、CO2の排出量も109g/kmに留まり、ケータハムの中で最も環境負荷の小さいモデルでもある。0-100km/h加速は6.9秒と予想され、軽量化と正面面積の小ささが、いかに効果的なのかを示している。
RならクワイフLSDに4点ハーネス
トランスミッションは、5速MT。170 RにはクワイフATB社製のリミテッドスリップ・デフが、スズキ由来のリアアスクルに組まれる。車高調整の可能なスポーツサスペンションも装備される。
カーボンファイバー製ダッシュボードや、コンポジット素材のスポーツシート、4点ハーネスなどもRなら得られる。穏やかな170 Sには備わらない。
英国での価格は、Sで2万2990ポンド(349万円)から。Rでは2万3990ポンド(369万円)から。もしガレージや工具があるなら、英国では自身で組み立てることも可能だ。ケータハムは、2395ポンド(36万円)で仕上げてくれるが。
セブンだから、オプションでスペックアップするのも悪くない。オレンジ色の170 Rには、サーキット走行に耐えられるロールバーや、カーボン製ボディパネルとフロントフェンダーなどで武装。一層の軽量化を実現していた。
この状態でも、英国なら3万ポンド(456万円)に収まる。内容を考えれば、お手頃なケータハムといえるだろう。
英国編集部では、以前のセブン160の運転を心から楽しんだ。ベストのケータハムというわけではなく、既存のセブン・オーナーが160へ乗り換えるほどではなかったとはいえ、入り口を広げてくれる魅力的なモデルだったことは間違いない。
新しい170の「R」では、スズキ製3気筒エンジンの魅力に、アグレッシブさも追加されている。
この続きは後編にて。
【スズキ製660ccが復活】ケータハム・セブン170 Rへ試乗 ブランド最軽量の440kg 後編
ロータスの軽量化の精神に通じる
執筆:Matt Prior(マット・プライヤー)
翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)
筆者は、ナローボディのケータハム・セブンが好きだ。ロータスの、軽量化の精神に通じていると感じるから。
試乗車にはオプションのローワード・フロアが装備され、ドライビングポジションは標準より低い。さらにコンポジット・シートで下げられている。4点ハーネスも、エンジンのパワーやタイヤ以上にシリアスな雰囲気を高めている。
155/65のタイヤで包まれる、14インチ・ホイールは細身。ディスク面はセンター部分が高く、ホイールキャップに見えなくもない。
筆者としては、従来の160が履いていたスチールホイールの方がカッコイイと思う。アルミホイールの方が軽いのかもしれないけれど。85psと11.8kg-mという数字を考えれば、タイヤ幅は充分に足りているようだ。
ちなみに、スタットボルトのPCD値はスズキ車に準じるため、通常のセブン用ホイールは履けないという。
小さな軽自動車用3気筒エンジンは、アイドリング時からとても静か。そのことを好ましく感じるドライバーも多いだろう。今回の取材では観光客の多い自然の中で撮影を行ったが、何度も止まったり往復しても、不快そうに目線を向けてくる人はいなかった。
コンペティション・エグゾーストの典型的なケータハムなら、排気音は大きく迫力もある。でも、案外直ぐに聞き疲れてしまうものだ。
660ccでも大多数のモデルより運転が楽しい
確かに静かなエンジンだが、ドライバーとの距離が遠いわけではない。音響体験は他のセブンとは異なるが、3気筒ターボらしいオフビートを伴い、アフターファイヤーで弾けるノイズが楽しめる。
アクセルペダルのレスポンスも、170シリーズ以外のセブンとは違う。充分魅力的といえるものの、ダイレクト感が弱い。慣れるまで、少し不自然さを感じる人もいるだろう。
乗り心地は良好。170 Sの方がさらに良い。軽量なボディのおかげで、大きな隆起などを超えるとボディが弾かれる。それでも姿勢制御は素晴らしく、しっかり路面へ追従し落ち着きもある。
グリップの限界は他のセブンと比べれば低いものの、郊外での積極的な走りを充分に受け止められる水準にはある。LSDを装備していても、テールを流すには挑発的な操作が必要なほど。今回は天候に恵まれたが、濡れた路面なら、より自由度が高まるはず。
もしドリフトでの爽快なコーナリングを楽しみたいなら、シャシーバランスへ手を加える以上に、直線的なアクセルレスポンスと太いトルクが必要になりそうだ。しかし170 Rの最大の魅力は、その身近さにあると思う。
スーパーセブン1600に備わるスロットルボディと、排気量の余裕が生むリニアなレスポンス、13インチのミニライト・ホイールが、筆者を誘惑することは確か。しかし、大多数のスポーツカーより、小さなセブンも運転が楽しいことは間違いない。
まるで真新しい状態のクラシックカー
日本のドライバーの多くが、170シリーズの「R」を方を好むことは想像できる。同時に、170 Sが漂わせる、よりリラックスした雰囲気も筆者は好ましく感じた。標準サスペンションにクッションの効いたレザーシートが備わり、乗り心地はだいぶ良い。
キャスター角を調整することで、より軽快でレスポンシブな操舵感を得ることも可能だろう。Rより着座位置がやや高めなこともあって、Sの方が変速もしやすい。
フロントガラスに通常のシートベルトを装備した170 Sは、まるで真新しい状態のクラシックカーのようにすら感じられた。これにスチールホイールを履いたなら、一層見栄えするに違いない。
筆者ならLSDを組みたいところ。エントリーグレードのセブン170 Sでも、コレぞという仕様で仕立てられるはず。コンフィギュレーターへアクセスし、じっくり時間をかけて悩んでみてはいかがだろうか。
ケータハム・セブン170 R(英国仕様)のスペック
英国価格:2万3990ポンド(369万円)
全長:3100mm
全幅:1470mm
全高:1090mm
最高速度:168km/h
0-100km/h加速:6.9秒(予想)
燃費:20.7km/L
CO2排出量:109g/km
車両重量:440kg
パワートレイン:直列3気筒660ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:85ps/6500rpm
最大トルク:11.8kg-m/4000-4500rpm
ギアボックス:5速マニュアル
Posted at 2021/10/08 22:21:33 | |
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