2022年05月26日
曙ブレーキ、トヨタ・アルファード/ヴェルファイア用 新構造ブレーキキャリパー発売
アルヴェル専用として販売へ
曙ブレーキ工業は、世界初の新構造ブレーキキャリパー「AWP(Akebono W-Piston)Brake Caliper」の販売を2022年5月20日より開始した。
まずは、GRガレージ浦和美園でトヨタ・アルファード/ヴェルファイアのフロントブレーキ専用として販売をおこない、順次販売店舗を拡大していくという。
曙ブレーキ工業は、1978年に当社の独自技術を用いて開発したAD型ディスクブレーキ(フローティングタイプディスクブレーキ)や高性能車用ディスクブレーキ(対向型ディスクブレーキ)の開発で培った技術ノウハウをベースに、既存のAD型ディスクブレーキの構造を大幅に見直し、自動車の電動化への対応と地球環境保全に配慮した新タイプの「新構造ブレーキキャリパー」を世界で初めて開発し、2018年に発表。
その後、市場調査やテスト走行などを経て、今回の製品市販化に至った。
素材にアルミを用いており、純正製品比で20%の軽量化を実現。車両の燃費向上に貢献する。
純正ホイール、純正ディスクロータでの装着が可能となり、対向型ディスクブレーキと同等のブレーキ応答性を有する。
また、専用開発品のブレーキパッドにより、ブレーキダストの低減を実現。
キャリパーカラーは全5色(ブルー、レッド、ホワイト、シルバー、オレンジ)で展開される。
希望小売価格は30万円(税別、取付工賃別)。
曙ブレーキ:新構造ブレーキキャリパー「AWP Brake Caliper」を発売
公開日 2022/05/23 更新日 2022/05/23 テクノロジー
著者Motor Fan illustrated編集部 近影 Motor Fan illustrated編集部
曙ブレーキ工業は、世界初の新構造ブレーキキャリパー「AWP (Akebono W-Piston) Brake Caliper」の販売を5月20日より開始することを発表した。まずは、GR Garage 浦和美園で国内のアルファード・ヴェルファイアのフロントブレーキ専用として販売を行い、順次販売店舗を拡大していく計画となっている。
曙ブレーキは、1978年に同社の独自技術を用いて開発したAD型ディスクブレーキ(フローティングタイプディスクブレーキ)や高性能車用ディスクブレーキ(対向型ディスクブレーキ)の開発で培った技術ノウハウをベースに、既存のAD型ディスクブレーキの構造を大幅に見直し、自動車の電動化への対応と地球環境保全に配慮した新タイプの「新構造ブレーキキャリパー」を世界で初めて開発し、2018年に発表した。その後、市場調査やテスト走行などを経て、今回、製品市販化が決まった。
同ブレーキキャリパーは素材にアルミを用いており、純正製品比で20%の軽量化を実現し、車両の燃費向上に貢献するとともに、車両搭載性やデザイン性も考慮した画期的な製品である。
製品特長
優れた意匠性
純正ホイール、純正ディスクロータでの装着が可能
対向型ディスクブレーキと同等のブレーキ応答性
純正製品比で20%の軽量化を実現し、純正製品と同等の耐久性を確保
専用開発品のブレーキパッドにより、ブレーキダストの低減を実現
キャリパーカラーは全5色(ブルー、レッド、ホワイト、シルバー、オレンジ)で展開
仕様
販売名: AWP Brake Caliper
製品寸法: 幅307×高さ123×奥行168(mm)
製品重量: 5.7kg
内容品: フロントキャリパー左右、保証書、保安基準適合書、取り扱い説明書
材質: アルミ合金
保証期間: 購入日より3年または走行距離6万km
発売日: 2022年5月20日
型番: AWPK-1101
小売希望価格
30万円(税別、取付工賃別)

Posted at 2022/05/26 22:36:54 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2022年05月26日
伝説のポルシェ「モビーディック」が現代に蘇っていた! 生産台数はわずか77台のポルシェ935/19とは
ポルシェ935/78“モビーディック”を最新技術で蘇らせたサーキット走行専用モデル
FIA-GT3に代表されるように近年は、自身が表舞台に立って鎬を削るツーリングカーレースがなくなったからでしょうか、自動車メーカーがかつて戦っていた当時のレーシングカーをリバイバルするケースも時折みられるようになりました。以前紹介したBMWのCFRPを多用した3.0 CSL Hommageもそんな1台でした。今回は2018年にポルシェがリリースした935の復刻モデル、ポルシェ935/19を紹介しましょう。
Gr.5によるシルエットフォーミュラを席巻したポルシェ935
世界最大のスポーツカーメーカー、ポルシェを創設したフェルディナント・ポルシェ博士は、ポルシェがまだメーカーとして活動を開始する以前、クルマの設計開発事務所だったころからレーシングカーの設計開発を手掛けてきました。
アウトウニオンがレースに投入した一連のPヴァーゲンはその好例です。そんな博士のDNAを引き継いだのでしょうか、ポルシェはメーカーとして活動を開始して以降も、さまざまなレースに挑戦してきました。現在に繋がるスポーツカーの傑作、911をリリースしてからは、これをベースとしたレーシングカーを製作してレース活動に励むことも多くなりました。
2座(正確には2+2でしたがレギュレーション的には2座席と判別される)のスポーツカーで、車輌分類上はグループ3/4のGTカーとされ、とくに耐久レースでは純レーシングカーを上まわることも度々ありました。そんなポルシェ911が主役となるレースが、1970年代後半に行われたグループ5(Gr.5)によるメイクス世界選手権でした。
ちなみに、前年までのメイクス世界選手権は同じGr.5でもプロトタイプのカテゴリーBにおけるGr.5で1970年代後半のメイクス選手権の主役となったGr.5は公認生産車のカテゴリーAにおけるGr.5でした。と、厄介な話はさておいて、Gr.5によるメイクス世界選手権が開催されることになると知ったポルシェは、取り急ぎ競技車両を開発します。それがポルシェ935でした。
ポルシェ935のネーミングは、ポルシェ930をベースにしたGr.5を意味しています。その発展モデルである2シーターのレーシング・スポーツカーとして登場したモデルがGr.6の936。Gr.5はGr.1からGr.4として公認されたクルマをベースにしていなければならなりません。生産台数が400台のGr.4というのもあり、そちらはポルシェ934を名乗っていました。
400台のレース(ベース)カーというのはじつに微妙なところで、ビッグメーカーにとっては“割の合わない”台数であり、小規模メーカーにとっては実現不可能な数字になります。でもポルシェにとってはちょうど都合のいい台数だったのです。
そんなこんなで登場した935は、デビューレースから、その威力をまざまざと見せつけます。ワークスのマルティニ・レーシングが2位以下を6周もの周回遅れとしてデビューレースウィン。その2位もプライベートの雄、クレマー・レーシングの935が続き、さらにグループ4の934が総合3位に名を連ねたのです。
ライバルと目されていたBMWは、ワークスの3.5CSLが8位に食い込んだのがやっとというありさまでした。もちろんGr.5の全車がデビュー戦とあってトラブルは仕方ないのですが、続く第2戦、ムジェロ6時間も開幕戦と同様にマルティニ・レーシングがトップを独走し、2番手のクレマー・レーシングが6周遅れの2位、3位はGr.4のポルシェ934と、まるでビデオを見ているような結果となりました。
ただし第3戦のシルバーストンからニュルブルクリンク、そしてオステルライヒリンクと3戦連続でポルシェはトラブルもあって優勝を取りこぼしてしまいます。それでも2台体制で臨むようになった第6戦からは本来の強さを取り戻して、ワトキンスグレンとディジョンを連勝し、初代チャンピオンに輝いています。そして流石はポルシェ、1977年に向けても、さらに78年に向けてもマシン開発のペースを緩めません。そうして出来上がったマシンが“モビーディック”のニックネームを持つポルシェ935/78でした。
“モビーディック”をリスペクトした復刻モデル「ポルシェ935/19」
ポルシェ935シリーズは大活躍をしてシリーズの始まりから3年連続してワークスのマルティニ・レーシングがチャンピオンに輝きましたが、その圧倒的な強さが災いしてシリーズは凋落。1980年代にはグループCによる世界耐久選手権へとコンバートされていきました。
そんな935シリーズをリスペクトして出来上がった復刻モデルが、2018年の9月に発表されたポルシェ935/19です。1970年代後半の世界メーカー選手権で活躍したシルエットフォーミュラの集大成、ポルシェ935/78“モビーディック”を、最新のテクノロジーと最新のメカニズムで蘇らせた、わずか77台のみのサーキット走行専用モデル、ということになります。
ベースとなったのは発表当時現役だった991型ポルシェ911 GT2 RS。935/78へのオマージュとして、フラットノーズや大きく張り出した前後のオーバーフェンダー、そしてそのリヤのオーバーフェンダーと一体成型されたリヤカウルと、2枚のステーで支持されたリヤウイング。さらにアンダーベンチュリーのアップスウィーパーを模したリヤのボディ下面処理なども、Gr.5を現代風に解釈した仕上げとなっています。
そんな935/19ですが、935/78に対する最大のオマージュは、ボンネットからリヤのオーバーフェンダートップへと流れるマルティニ・ストライプでしょう。ラリーでもランチアのワークスマシンを彩ったことも記憶に留めていますが、レースではポルシェです。
パワーユニットもベース車と同じ3.8Lフラット6のツインターボで、最高出力も同じく700psとなっていました。ボディの大部分はCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製で、車両重量も1380kgに抑えられた935/19には充分なパフォーマンスを提供しています。
ちなみに最高速は340km/h、0~100km/h加速は2.8秒とされていました。このエンジンに組み合わされるトランスミッションは7速のPDK。これは(ポルシェ・ドッペルクップルング=Porsche-doppelkupplung)の略称で、スペースの関係もあって詳細は省きますが、これはポルシェが開発した奇数段用と偶数段用2本のシャフトを持ったデュアルクラッチ式オートマチックトランスミッションのこと。
つまりサーキット専用を謳う935/19はオートマチック限定免許でも運転できるという訳です。残念ながらサーキット専用ではあってもレース向けではないし、何よりも迎え入れてくれるレースカテゴリーがないため、935/19が実際にレースに出場するのは難しいのですが、ロールケージや6点式のセーフティ・ハーネスなども標準で装備されています。
Posted at 2022/05/26 22:31:43 | |
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ポルシェ | 日記
2022年05月26日
スバル飛ぶ! 陸自の新多用途ヘリ「UH-2」量産初号機が初飛行 ベースはベル社と共同開発
■30分ほど飛んで無事着陸
2022年5月19日、スバルが栃木県宇都宮市の同社航空宇宙カンパニー宇都宮製作所で、製造中の陸上自衛隊新多用途ヘリコプター「UH-2」量産初号機の初飛行を実施しました。
ヘリコプターはテストパイロットの操縦で宇都宮飛行場を離陸し、周辺を30分ほど飛行した後、無事に同飛行場に着陸しました。
UH-2は、米国ベル・テキストロン社と共同開発した民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」を共通プラットフォームとし、陸自向けの仕様を織り込んだ機体です。
UH-2をめぐっては、2015年9月に開発事業を受注。2018年12月に試作機の飛行試験を開始し、2019年2月には試作機を防衛省に納入していました。
スバルは今後、陸自への量産機納入に向け、引き続き各種社内飛行試験を実施していくとしています。
スバル、陸上自衛隊ヘリコプター UH-2 量産初号機の初飛行を実施
スバルは5月19日に、航空宇宙カンパニー宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)において製造中の陸上自衛隊新多用途ヘリコプター「UH-2」量産初号機の初飛行を実施した。
UH-2量産初号機は19日午前、スバルのテストパイロットの操縦で宇都宮飛行場を離陸し、約30分間周辺空域を飛行し、無事に宇都宮飛行場に着陸した。
新多用途ヘリコプターUH-2は、米国ベル・テキストロン社と共同開発した民間向けヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」のプラットフォームをベースに、陸上自衛隊向けの仕様を織り込んだ機体だ。今後は、陸上自衛隊への納入に向け、引き続き各種飛行試験をスバルで実施していく。
スバル、陸上自衛隊向け「新多用途ヘリコプター(UH-2)」の量産初号機が初飛行
2022年5月20日 発表
スバルは、航空宇宙カンパニー宇都宮製作所(栃木県宇都宮市)で製造中の陸上自衛隊向け「新多用途ヘリコプター(UH-2)」量産初号機の初飛行を5月19日に行なったと発表した。
初飛行を行なった陸上自衛隊向けの新多用途ヘリコプターは、米国ベル・テキストロンと共同開発した民間向け最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」を共通プラットフォームとしつつ、陸上自衛隊向けの仕様を織り込んだ機体。
5月19日の午前にスバルのテストパイロットの操縦により、宇都宮飛行場を離陸して、約30分間周辺空域において飛行したのち、無事に同飛行場に着陸した。
スバルは「今後も陸上自衛隊への納入に向け、引き続き各種社内飛行試験を実施していく」としている。
Posted at 2022/05/26 22:14:03 | |
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富士重工 | 日記