2022年06月26日
マレリ、事業再生ADRで同意得られず「簡易再生手続」に移行 再建計画を維持し事業継続へ
自動車部品メーカー大手のマレリホールディングス(HD)は6月24日、私的整理の一種である「事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)」と同じ枠組みで、事業再生計画を早期に成立させることができる民事再生手続「簡易再生手続」に移行すると発表した。同日に開催した第3回債権者会議では全債権者からの同意は得られなかったものの、95%を超える同意が得られたことから、早期の計画成立に向けて再生手続の変更を決めた。
簡易再生手続は、事業再生ADRの延長手続きと位置付けられている。そのため対象は金融機関のみで、仕入れ先などとの商取引債権は保護され、事業継続も可能。再生計画も事業再生ADRと同一となる。
事業再生ADRでは債権者全員の同意が必要だったが、簡易再生では60%以上の同意で済む。マレリHDの場合はすでに95%以上の同意を得ているため、「確実に再生計画の成立が見込まれる」(弁護士)としている。
マレリHDは同日、東京地方裁判所に再生手続き開始の申し立てを申請。7月中旬に開く債権者会議によって再生計画案が可決される見込みで、8月上旬には同計画に基づく資本再生計画を完了させる計画となっている。
Posted at 2022/06/26 20:43:19 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2022年06月26日
2000馬力のEVミニバンは0-100km/h加速2秒以下、フォードが提案
フォードモーターは6月23日、英国で開幕した「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、フォード『プロ・エレクトリック・スーパーバン』(Ford Pro Electric SuperVan)を初公開した。
同車は、フォードの欧州における主力商用車『トランジット』のEV版『Eトランジットカスタム』をモチーフにしたスタイリングを持つハイパフォーマンスEVミニバンの提案だ。
プロ・エレクトリック・スーパーバンは、モーターを4基搭載する4WDで、システム全体で約2000psのパワーを獲得する。バッテリーは蓄電容量が50kWh。0~100km/h加速は2秒以下の性能を可能にしている。
見た目とのギャップが激しすぎる 最高出力2000psの「バン」 フォード・スーパーバン4公開
バンにスーパーカー並みのパワー
フォードによるワンオフモデル、新型スーパーバン4が公開された。1970年代に商用バンをベースに開発されたレース車両「スーパーバン」の現代版である。
これまでのスーパーバンでは、ジャガーのV6エンジンやコスワース製F1エンジン、フォードGT40のV8などを使用してきたが、スーパーバン4は電動パワートレインを搭載し、そのパフォーマンスを披露するショーケースとなっている。
スーパーバン4は、最近発表された新型フォードEトランジット・カスタムをベースにしているものの、残されているのは基本的なシルエットのみ。ベース車両の最高出力は約270psだが、今回のワンオフモデルはその約8倍の出力を持つ。
4基の電気モーターを搭載し、スーパーカーのロータス・エヴァイヤに匹敵する最高出力2000psを発生。0-100km/h加速は2秒以下と、歴代スーパーバンで最速とされている。50kWhのバッテリーは、重量配分を最適化するために車体中央に搭載され、急速充電器ではわずか45分で充電することができる。
ドライブモードは、「ロード」、「トラック」、「ドラッグ」、「ドリフト」、「ラリー」の5種類があり、走行状況に応じて出力特性を調整できる。また、ピットレーンでのスピードリミッターや、片方の車軸をロックしながらもう片方を回転させバーンアウト(タイヤを空転させて加熱すること)を行うという「タイヤクリーニングモード」なども用意されている。
空力を考慮した特殊ボディ
スーパーバン4の開発は、フォード・パフォーマンスとオーストリアの電動ラリー団体STARDの協力により行われた。
ベースとなるEトランジット・カスタムのフロアパンの上には、スチール製のスペースフレームと軽量コンポジットパネルからなるボディが載せられ、サスペンション、ブレーキ、ステアリングはすべてサーキットで鍛えられたシステムとなっている。
大型のフロントスプリッター、サイドスカート、GT3風のリアディフューザーなど、ダウンフォース強化のために過激なエアロパーツが装着されている。ボディ後部は空力を最適化させるために肉抜きされ、リアエンドに向かって細くなる独特の形状となった。それでも車内後部への荷物の積載は可能で、サイドに積載用のドアが設けられている。
キャビンには、フルロールケージとFIA公認のレースシートを装備。フォード・マスタング・マッハEから移植されたタッチスクリーンが搭載されており、「レースから一息ついて、ルートを検索したり、充電器を探したり、Wifiに接続して電話をかけたりする」ことができるという。
フォードは次のように述べている。
「スーパーバンは、フォードの先進的なEV技術とコネクティビティの機能性を示すだけでなく、ハイスピード・サイエンスの実験台でもあるのです。その厳しい走行シナリオと制約のない設計コンセプトにより、EVのエンジニアリングとコネクティビティの限界を押し広げ、将来のレースカーや公道走行モデル、ソフトウェア、サービスを改善することができます」
2000馬力の怪物4WDミニバン出た!? 新型“スーパーバン”世界初公開! 英イベントで爆走
■最高出力2000馬力の最強バン登場!?
フォードは、新型EVバン「Eトランジット・カスタム」をモチーフにした高性能マシン「プロ・エレクトリック・スーパーバン」を開発、2022年6月23日から26日にイギリスで開催されるイベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」で世界初公開しました。
プロ・エレクトリック・スーパーバンは、重量配分に配慮して搭載した50kWhの水冷バッテリーと4基の電気モーターを搭載。最高出力は約2000馬力を発揮し、0-100km/h加速は2秒以下を記録します。四輪駆動で、満充電に必要な時間は約45分です。
ボディはスチール製スペースフレーム、コンポジット製ボディパネルで構成されます。冷却に関する制約が少ないことから、高いデザイン自由度を実現しました。
車内にはFIA規格のフルロールケージとレーシングシート、大型タッチパネルが装着され、画面ではバッテリー残量などを確認可能。後席ドアは開閉でき、荷物も積載できます。
走行モードとして、デモランを披露するシチュエーションにあわせて「トラック」「ドラッグ」「ドリフト」「ラリー」「ロード」の5種類を設定。
一時的にパワーとトルクを増強するE-Boostボタンや、トラクションコントロール、ローンチコントロール、3段回生ブレーキ、ピットレーン速度リミッターといった機能も採用されます。
また強化されたコネクティッド技術も搭載されており、走行中のデータはリアルタイムに専用管理ソフトウェアへ送信されます。
開発にあたっては、フォード・パフォーマンスとオーストリアに拠点を置くSTARD社がコラボレーション。デザインは、ドイツ・ケルンにあるフォードのデザインチームが担当しました。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは、ル・マン24時間レースの最長距離記録やラリー・モンテカルロのクラス優勝などの経験を持つレーシングドライバーのロマン・デュマ氏がハンドルを握り、その性能を実証しました。
Posted at 2022/06/26 20:40:26 | |
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