〈スバルWRX STI〉質実剛健ながら柔軟性も備えたフラッグシップモデルの妙技【ひと目でわかる最新スポーツカーの魅力】
Country:JapanDebut:2014年8月(一部改良:18年4月)車両本体価格:386万6400円~406万800円REPORT●蔵田智洋(KURATA Tomohiro) PHOTO●宮門秀行(MIYAKADO Hideyuki)
運転席&助手席はRECARO社と共同開発の8ウェイ電動スポーツシートを「Type S」にオプション設定。座面サイドが低めで、乗り降りがしやすいが、ホールド性は高い。後席は座面クッションが厚く長距離ドライブでも快適だ。
SI-DRIVEはパワーとレスポンス重視の「S#」、スポーティな「S」、エコドライブの「インテリジェント」の3つ、マルチモードDCCDは前後駆動力配分41対59で4つの制御モードを路面状況に合わせて変更できる。3ペダルはヒール&トーがしやすい吊り下げ式ペダルを採用。
実際吊り下げ式とオルガン式はどっちが運転には適しているのかね~
<新連載!>【STI コンプリートモデル図鑑 01】インプレッサ 22BーSTiバージョン
STIは、スバルのモータースポーツ活動の核としてのみならず、インプレッサなどをベースに多くのコンプリートカーを世に送り出している。そんなSTIのリアルスポーツ・コンプリートを紹介していこう。
WRC3連覇を記念したモデルは、STiコンプリートの出発点
500台限定! インプレッサ 22BーSTiバージョン(1998年3月発表・発売)
1997年までのWRC3連覇を記念して、翌98年に発表・発売されたモデル。限定台数は500台。
WRカーのイメージを再現したワイドなブリスターフェンダーと、通常のWRXより排気量が大きいEJ22改の搭載など、特別感は歴代STIモデルの中でも随一。走りとプレミアム性を追求する、その後のSTIモデルの出発点ともなった。
鍛造ピストンやメタルガスケットを採用したエンジンは、最高出力はあえて280psにとどめたが、最大トルクはEJ20を大きく上回る37.0kgmを発生、ツインプレートクラッチがそれを受け止める。
足回りはWRカー同様のビルシュタイン製ダンパーとアイバッハ製スプリング。13:1のクイックステアリングギアボックスを採用している。
インプレッサ22BーSTiバージョン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4365×1770×1390mm
●ホイールベース:2520mm
●重量:1270kg
●エンジン型式・種類:EJ22改・対向4DOHCターボ
●排気量:2212cc
● 最高出力:280ps/6000rpm
●最大トルク:37.0kgm/3200rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●トランスミッション:5速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ストラット
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:235/40R17
●価格:500万円
【STI コンプリートモデル図鑑 02】インプレッサ S201 STiバージョン
STIは、スバルのモータースポーツ活動の核としてのみならず、インプレッサなどをベースに多くのコンプリートカーを世に送り出している。そんなSTIのリアルスポーツ・コンプリートを紹介していこう。
派手なエアロパーツで武装したオンロードイメージ追求モデル
300台限定! インプレッサ S201 STiバージョン(2000年4月発売)
それまでのSTI系モデルは、ほぼラリーを中心としたモータースポーツで活躍することを想定したモデルだったが、新たにサーキットレースでの活躍をイメージしてオンロードでのスポーツ性を追求して誕生したのが、このS201だ。限定台数は300台。
レーシングカーのように大胆だがやや荒削りなエアロパーツが、Sシリーズの黎明期を感じさせるものとして印象的だ。
EJ20エンジンは、専用ECUの採用により過給圧を上げ、吸排気系を変更して、最高出力を300psにアップ。
4輪倒立式ストラットサスペンションは車高調整式を採用し、フロントのラテラルリンク、リアのトレーリングリンクはピロボール化している。フロントデフはヘリカルLSDを組み込んでいる。120mm大口径のテールパイプ、拡大されたボンネットのエアスクープなども目につく。
インプレッサ S201 STiバージョン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4375×1690×1405mm
●ホイールベース:2520mm
●重量:1270kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:300ps/6500rpm
●最大トルク:36.0kgm/4000rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●トランスミッション:5速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ストラット
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:205/50R16
●価格:390万円
【STI コンプリートモデル図鑑 03】インプレッサ S202 STiバージョン
STIは、スバルのモータースポーツ活動の核としてのみならず、インプレッサなどをベースに多くのコンプリートカーを世に送り出している。そんなSTIのリアルスポーツ・コンプリートを紹介していこう。
軽量化されたスペックCをベースに、パワーは320psにまで向上
400台限定! インプレッサ S202 STiバージョン(2002年5月発表・6月発売)
2代目インプレッサWRXをベースにした、初のSTIコンプリートモデルがこのS202だ。通常モデルから90kg軽量化されたWRX タイプRA スペックCをベースに、オンロードスポーツとしての性能をさらに向上させた。
軽量化にこだわり、とくにバネ下重量の軽減は鍛造アルミホイールや専用ブレーキディスクなどで徹底している。パワーウエイトレシオは4.15kg/psを達成した。足回りはリンク類にピロボールを採用するなどして万全に強化している。
ボールベアリングターボなどで強化されたタイプRA スペックCのエンジンは、吸気系の見直しと、チタン製超低圧マフラー採用の上に、専用ECUによって高回転域の伸び感を重視した仕様となり、最高出力は320psに達した。
インプレッサ S202 STiバージョン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4405×1739×1425mm
●ホイールベース:2540mm
●重量:1330kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:320ps/6400rpm
●最大トルク:39.2kgm/4400rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ストラット
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:225/45R17
●価格:360万円
【STI コンプリートモデル図鑑 04】インプレッサ S203
STIは、スバルのモータースポーツ活動の核としてのみならず、インプレッサなどをベースに多くのコンプリートカーを世に送り出している。そんなSTIのリアルスポーツ・コンプリートを紹介していこう。
ターゲットは、欧州のプレミアムスポーツ
555台限定! インプレッサ S203(2004年12月発表・2005年1月発売)
STIがプロデュースするSシリーズの3作目で、プレミアム性も視野に入れ始めた。
「グローバルピュアスポーツセダン」をコンセプトとして、欧州プレミアムスポーツを念頭に開発されたのがポイントだ。開発時にはWRCドライバーのペター・ソルベルグも加わり、意見が反映されている。
エンジンの最高出力はS202と変わらず320psのままだが、最大トルクは43.0kgmまで向上している。大型タービンの採用や吸排気系の高効率化のほか、エンジンはピストンやコンロッドなどのバランス取りも行っている。
足回りは、ダンパー、ローダウンスプリングで強化し、ブッシュ各部はピロボール化された。また、プレミアム化の一貫としてインテリアの差別化にも力を入れ、カーボン シェルのレカロ製リクライニングバケットシートは快適性とホールド性を両立させたものとなった。
インプレッサ S203 主要諸元
●全長×全幅×全高:4415×1740×1410mm
●ホイールベース:2540mm
●重量:1445kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:320ps/6400rpm
●最大トルク:43.0kgm/4400rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ストラット
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:225/40R18
●価格:460万9500円
【STI コンプリートモデル図鑑 05】S204
STIは、スバルのモータースポーツ活動の核としてのみならず、インプレッサなどをベースに多くのコンプリートカーを世に送り出している。そんなSTIのリアルスポーツ・コンプリートを紹介していこう。
海外の道を走り込み熟成を進める。パフォーマンスダンパーにも注目
600台限定! S204(2005年12月発表・2006年1月発売)
インプレッサS203の路線を継承しながら、走りと内外装デザインをより進化させたのが、このS204だ。英国など海外の道も走り込んで、あらゆる道で気持ち良く走れることをイメージして開発したクルマだ。
前後サスペンションの左右を結ぶパフォーマンスダンパーは、ヤマハと共同開発した注目の新基軸で、走りの質感向上に貢献している。足回りはピロボールブッシュの多用や、スタビライザー強化などに加え、ローダウン化も実施している。ブレーキはブレンボ製で、タイヤはピレリのP ZEROを履いている。
エンジンは大径ターボや吸排気系の変更などにより、最高出力はS203と同じ320psのままだが、最大トルクは43.0kgmから44.0kgmへと向上し、軽快なレスポンスを実現している。エンジンパーツのバランス取りも徹底し、クランクシャフトは手作業で研磨している。
S204 主要諸元
●全長×全幅×全高:4475×1740×1410mm
●ホイールベース:2540mm
●重量:1450kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:320ps/6400rpm
●最大トルク:44.0kgm/4400rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ストラット
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:235/40R18
●価格:480万9000円
【STIコンプリートモデル図鑑 06】インプレッサ WRX STI スペックC タイプRA-R
STIは、スバルのモータースポーツ活動の核としてのみならず、インプレッサなどをベースに多くのコンプリートカーを世に送り出している。そんなSTIのリアルスポーツ・コンプリートを紹介していこう。
Sシリーズとは一味違った硬派モデル。ラジカルな姿勢で走りを追求
300台限定! インプレッサ WRX STI スペックC タイプRA-R(2006年11月発表・発売)
大人向け路線のSシリーズが続く中、ロードゴーイングレーサー的硬派モデルとして送り出されたのが、このインプレッサ WRX STI スペックC タイプRA-Rだ。
車名のRAとは「Record Attempt(記録に試みるというような意味)」の略で、それに加えた「R」はラジカル、レーシーを意味する。
エンジンはベースのスペックCに対して、ボールベアリングターボのタービンブレードの枚数を減らした上に形状を最適化している。さらに、エアインテークダクト形状をストレート化して吸気効率を高めており、ECUを変更して、中高速域でのレスポンスを向上させている。
本気で攻めるための要がブレンボ製のブレーキで、フロントは対向6ポットキャリパーを採用。ブッシュ類をすべてピロボール化するなど徹底的に足を固め、スペックCに対して15mmのローダウン化も図っている。
インプレッサ WRX STI スペックC タイプRA-R 主要諸元
●全長×全幅×全高:4475×1740×1410mm
●ホイールベース:2540mm
●重量:1390kg
●エンジン型式・種類:EJ20・対向4 DOHCターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:320ps/6400rpm
●最大トルク:44.0kgm/4400rpm
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●トランスミッション:6速MT
●サスペンション前/後:ストラット/ストラット
●ブレーキ前/後:Vディスク/Vディスク
●タイヤサイズ:235/40R18
●価格:428万4000円
まだこの段階だと現行モデルの方が車体価格が高いんだよね…
22Bは97ラリーカーのイメージを忠実に再現した記念碑的なモデル
S201はSシリーズの始祖でGC8のTypeRA STi Ver.Ⅵ Limitedをベースに専用の外装や足回り等々を奢ったモデル
S202は鈍重でかつ曲がらないと言われてしまったGDBの軽量モデルであるTypeRA specCをベースに更に研ぎ澄ませたモデル
S203はある意味で今のSの源流になるのかな?AMGやMにSTIがなろうっていう意欲作
S204は良くも悪くS204の全域で向上させたといった感じかな?パフォーマンスダンパーの採用も含めて
specC RA-Rはある意味でS202の方向性に返り咲いたってイメージかな?
今回の↑でS202が車体価格で360万円で最安っていうよくわからない事態なのだけど(S203とS204はシート2客だけでも100万円越える商品が装着されているので破格と言えば破格なのだけど)、現行モデルで360万円だとなにが買えるかな~ってカタログを眺めてみたら
レヴォーグ2.0GT-Sが361.8万円、1.6STI sportが356.4万円
アウトバックのlimitedで356.4万円(↑STI sportと同額なのね)
WRX S4は2.0GT-Sで373.6万円
WRX STIは標準グレードで386.6万円になってしまう…
BRZはSTI sportのMTで353.1万円、ATで359.1万円
う~む、特別なクルマと比較している筈なのに現行モデルってやっぱり値段高いのね(汗)
Posted at 2019/07/21 23:56:55 | |
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富士重工 | 日記