2020年03月30日
またまたトヨタ謎の開発車両をキャッチ…これも「ヤリス クロスオーバー」か?
厳冬のスカンジナビア氷上で、トヨタの謎の開発車両をスクープサイト「Spyder7」のカメラが捉えた。
先日、新型ヤリスをベースとした新型コンパクトSUVの開発車両を捉えたばかりだが、今回の車両は前世代の『ヴィッツ』(海外では先代ヤリスにあたる)をベースとしたテストミュールであり、それとは全く違う車両だ。しかし、3月のジュネモーターショーで初公開予定だったモデルの開発車両であることは間違いないだろう。
この名もないコンパクトSUVは、ヤリスと同じ「TNGA-B」プラットフォームを採用、ハイブリッドパワートレインとなることが濃厚だ。おそらく『C-HR』の1.8リットルエンジンではなく、ヤリス同様の1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジン+モーターがの搭載が予想される。
この新型コンパクトSUVに関しては、「高度な地上高とインテリジェントな全輪駆動システムと、トヨタの最新のハイブリッドテクノロジーを組み合わせる」と伝えられ、トヨタは「コンパクトでダイナミックなデザインと独自の個性を持ち、全く新しい独自のB-SUVモデル」と言及している。
クラス的には、C-HRの下に位置し、ヤリスより長い全長とホイールベース、高い全高、ワイドな全幅が予想される。
本来、3月のジュネモーターショーで初公開予定だったが、コロナウィルスの影響で延期されており、2020年夏の終わりのイベントにて、ワールドプレミアが期待できそうだ。
【四輪駆動ハイブリッド】トヨタ新しい小型SUV 冬季テストを開始 2020年後半発表 欧州
冬季テストを開始
text:Tom Morgan(トム・モーガン)
今年の後半、トヨタはヤリスベースの小型SUVをヨーロッパ向けに発売する。
今回、四輪駆動とハイブリッドパワートレインを特徴とする、この新しいモデルのプロトタイプが、寒冷地でテストを受ける様子が撮影された。
テスト車両は、現行ヤリスをベースとしたボディシェルが採用されているが、ヤリスよりもはるかに車高が高く、ヘッドライトに新しいデザインが施されていることがわかる。
人気のコンパクト・ハイライディング
新しいクロスオーバーの投入は、1月の同社のショーケースイベントで初めてアナウンスされ、その後リアスタイリング画像が公表されている。
3月のジュネーブ・モーターショーでの発表が予定されていたが、イベントの中止を受けて、今年後半のイベントでの披露へと変更されている。
新しいヤリス・スーパーミニと同じ、TNGA-Bプラットフォームを採用し、1.5Lガソリンと電気モーターのハイブリッドパワートレインが搭載されるが、全長、全幅、全高、ホイールベース共にヤリスより長くなる。
人気のコンパクト・ハイライディングのセグメントに、新しい小型SUVを投入することにより、トヨタは、2025年までに、このモデルとヤリスがヨーロッパにおけるトヨタの販売台数の約30%を占めることを目標としている。
C-HRのすぐ下のモデルとなる、この新型コンパクトSUVの名称、量産計画、発売時期についてはまだ明らかにされていない。
Posted at 2020/03/30 22:10:56 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月30日
「筑波1分切りを狙う爆速コペン、登場!」2.0Lターボ勢を蹴散らす230馬力のKカーチューンド
セントラルサーキットの軽自動車クラス最速を打ち立てたL880Kコペン!
専門店のノウハウとワンオフパーツが詰まった最強仕様!
西日本のタイムアタックイベントとして定着した感のあるCTAC(セントラル・タイムアタック・チャレンジ)。その大舞台に、とんでもないコペン(L880K)を投入したのが実力派チューニングショップ“も。ファク”だ。
チューニング無制限&車種不問というアンリミテッドなクラスに参戦し、大排気量フルチューン達を相手に互角以上の走りを披露し、2.0リッタークラスのマシンでもそう簡単には達成できない1分23秒台のタイムを記録。あっさりと、セントラルサーキットの軽自動車コースレコードを樹立したのだ。そのマシンの全貌を見ていこう。
心臓部のJB-DETエンジンは、スズキF6A用の65φピストンと、ストーリア等に搭載されるJC-DET用コンロッドを組み合わせて排気量を820ccにアップ。レブリミットはなんと1万rpmに設定され、パワーバンドは6000~9000rpm、まさにレーシングスペックだ。
組み合わせるタービンはIHI製のRHF5、最大ブースト2.3キロ時に230psものパワーを引き出している。ビッグタービン装着に合わせて、インタークーラーもワンオフの前置きタイプを導入。
今回は、セッティング不良で威力を発揮できなかったというNOS。燃料とN2Oを同時に噴射するウエットショット式としているが、燃料が濃すぎて噴射時に失速してしまったとか。本来のチカラを発揮できればプラス30psくらいは望めるそうだ。
ミッションは、ニュージーランドのコンパクトモータースポーツで製作してもらったというコペン用ドグを3~5速にセットして強化。ボディにはスポット増しや追加補強バーを行い十分な剛性を確保。軽量化も徹底的に行なっている。
サスペンションはCRUXをベースにオリジナルセッティングした車高調を装備。スプリングにはHAL製を組み合わせる。スプリングレートは前後18kg/mmと、かなり硬めだ。
フロントブレーキにはエンドレスの異径6ポット“スーパーマイクロ6”キャリパーをセット。ローターは280mmのスリットだ。パッドで前後のブレーキバランスを整えている。
ボディは片側100ミリワイドのフェンダーをセットしてワイドトレッド化、メカニカルグリップの向上を狙う。ちなみにドレッシーなボディカラーは、ShowUP新作塗料の“envy Kandy”だ。
重要なタイヤはフージャーA7の225サイズ、ホイールは15インチのボルクレーシングTE37Vだ。A7はグリップレベルが非常に高く、縦方向の反発力の高さに大満足だという。
専門店ならではのノウハウと的確なチューニングによって、見事に軽自動車最速の座を手にした“も。ファク”コペン。最終目標に定めている筑波サーキット1分切りも、もはや時間の問題と言えるだろう。
●取材協力:も。ファク 兵庫県川西市東畦野2-1-8 TEL:072-791-5559
Posted at 2020/03/30 22:08:10 | |
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自動車業界あれこれ | 日記
2020年03月30日
「HKSから86&BRZ用コンプリートエンジン登場!」FA20の弱点を克服した2.2L仕様
過給機チューンに完全対応したコンプリートエンジン、爆誕!
ユーザーニーズに合わせて3種類の仕様を用意
早いもので発売から約8年が経過した86/BRZ。手頃な中古車が出回ってきたこともあり、そのチューニングはますます盛り上がりを見せている。
そんな中、ハイパワー指向の86/BRZ乗りに向けたFA20コンプリートエンジンを、HKSがいよいよ市場に投入する。これは、同社がD1グランプリやタイムアタックなど過酷なステージで培ったノウハウを全投入した意欲作だ。
仕様から紹介していくと、排気量は2.2L化。ブロックはシリンダー精度を高めるためにボーリングを行い、86.5φピストンを組み込む。また、FA20のアキレス腱と言われるコンロッドも強化品に変更。さらに、クランクも鍛造のオリジナルへと交換し、ストローク量を稼いでいる。
そして注目は、標準仕様のステップ1、クローズデッキ化したステップ2、ヘッドまでを強化したステップ3の3段階が用意され、目標出力や用途に応じてベストな仕様を選べること。対応トルクはステップ1が60kgm、ステップ2が90kgm、ステップ3は90kgm以上となる。ステップ3仕様を軸に細部を見ていく。
腰下のムービングパーツは過給機チューンを前提としたスペックとなる。0.5mmオーバーサイズ鍛造ピストン、高強度のI断面コンロッド、90mmストロークの鍛造クランクで排気量を2116ccまで拡大。圧縮は10.4の設定だ。
高出力化を進めると高熱に晒される排気側のガスケットが抜けやすい。その対策として、ステップ3ではウォータージャケットの一部を塞いで剛性を確保する。歪みが出にくいレーザー溶接により処理するそうだ。
「これまでのテストでFA20は600㎰中盤を超えるとヘッドが歪み、ガスケットが抜けることが分かりました。そこでステップ3ではウォータージャケットにフタをしてヘッドの剛性を高めた他、ヘッドボルトも太くしています」とHKS開発担当の高橋さん。
また、ステップ2以降の仕様は、バルブシートをベリリウムに、ガイドをリン青銅にそれぞれ打ち替えられる。熱引けを良くすることで、高負荷時のノッキング発生を抑制するのだ。吸排気ポートの段付き修正も実施され、ステップ3では燃焼室の研摩仕上げも追加。カムは全ステップにIN260度/EX266度が与えられる。
ステップ1~3ともにピストンは鍛造品を採用。負荷が大きいコンロッドはステップ1が鍛造I断面なのに対し、ステップ2&3は鍛造削り出しのI断面を採用。高出力に耐える仕様とした。
まさに最強のFA20と呼ぶに相応しいチューンドエンジン。ちなみに、このエンジンのステップ3を搭載したHKS-TF×KMSの神風86(GTIII-SSツインターボ仕様)は、富士スピードウェイで見事86/BRZラジアル最速となる1分45秒57をマークしている。性能は折り紙付きというわけだ。
気になる価格はステップ1が230万円、ステップ2が330万円、ステップ3が426万円となる。
NA用ゆえに限界が低いと言われ続けたFA20。しかし、この強心臓があればどんな仕様も作ることができる。チューニングの可能性を無限大に広げる、究極の2.2Lコンプリートユニットが誕生したのだ。
●問い合わせ:エッチ・ケー・エス 静岡県富士宮市北山7181 TEL:0544-29-1235
Posted at 2020/03/30 22:03:21 | |
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2020年03月30日
選べる6機種。お手頃価格ながらイイ音のJBL CLUBスピーカーシリーズ登場【CAR MONO図鑑】
人気のカーオーディオブランド「JBL」からエントリークラスのスピーカー6機種が登場。いずれも手が届きやすい価格ながらも独自の技術で高音質を実現している。4月10日(CLUB 622のみ5月中旬)より発売。REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)問い合わせ:ハーマンインターナショナル電話:0570-550-465
JBL CLUBスピーカーシリーズ……9000円~(税別)
JBL CLUBスピーカーシリーズはJBLが誇る音響設計のノウハウを惜しみなく投入した車載専用モデル。エントリー機ながら力強く抜けのいいサウンドを存分に楽しめる。
ウーファーにはPlus Oneテクノロジーや大型ロール・ラバーエッジ、ポリプロピレン振動板などを採用し、熱と温度に耐えながらもクリーンで非共振の音質を提供。さらに滑らかな高域再生を実現するエッジ駆動型シルクドームツィーターも備えている。
ラインアップは下記の通りで、ウーファーにツィーターを組み込んだコアキシャルモデルが4機種と、ウーファーとツィーターが別体のセパレートモデルが1機種。ほかにツィーター単体モデルが1機種用意されている。
■LINE UP
CLUB 322F〈3.5インチ 2ウェイスピーカー〉 9000円(税別)
CLUB 422F〈4インチ 2ウェイスピーカー〉 1万円(税別)
CLUB 622〈6.5インチ 2ウェイスピーカー〉 1万2000円(税別)
CLUB 602CTP〈6.5インチ セパレート 2ウェイスピーカーシステム〉 2万円(税別)
CLUB 6422F〈4×6インチ 2ウェイスピーカー〉 1万円(税別)
CLUB 3412T〈20mmシルクドーム〉 9000円
シート下に取り付けられるJBLのサブウーファー|BASSPRO SL2
アメリカ・カリフォルニア発祥のオーディオブランド「JBL」からパワーアンプ内蔵サブウーファーがリリース。コンパクト設計で多くのクルマに無理なく装着できる。5月中旬より発売。REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)問い合わせ:ハーマンインターナショナル電話:0570-550-465
JBL BASSPRO SL2……4万円(税別)
71×250×344mmのスリム&コンパクトボディには200mm大径ウーファーと定格出力125WのD級アンプを搭載し、迫力あふれる重低音を発生。50Hz~120Hzまでのクロスオーバー設定ができ、フレキシブルなイコライザー調整が行えるなど、好みに合わせたセッティングが可能だ。また、バスブースト機能でさらなる低音増強もOK。
通常のRCA(ライン)入力だけでなくスピーカーレベル入力にも対応し、市販カーオーディオ(カーナビ)だけでなく純正カーオーディオなどRCA出力を持たないユニットとも組み合わせられる。
多くのクルマでデッドスペースとなっているフロントシート下に装着できる薄型設計。軽自動車やコンパクトカーでも取り付け場所に頭を悩ませる心配がないだろう。
Posted at 2020/03/30 21:55:26 | |
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2020年03月29日
【燃費規制で生き残れるか!?】スバルの象徴!! 水平対向エンジンの未来はどうなる??
2017年、スバルは中島飛行機製作所の前身である飛行機研究所の創設から数えて100年の節目を迎えた。
1950年代に自動車の開発に乗り出し、1958年には軽自動車の不朽の名作、スバル360を送り出した。余勢を駆って1966年5月にFF(=前輪駆動)方式のスバル1000を発売している。
この先進的なセダンに積まれていたのが、日本の量産エンジンとしては初となるアルミ合金製の水平対向4気筒OHVだ。
水平対向4気筒エンジンは、ボクサーが打ちあうようにピストンが横に動くから「ボクサー4」とか「フラット4」と呼ばれている。
多くの魅力を持つパワーユニットだから、スバルのエンジニアと首脳陣は常に水平対向エンジンにこだわり続けた。
1971年秋に誕生したレオーネは、時代に先駆けてパートタイム4WDを設定。水平対向エンジンに縦置きトランスミッションの組み合わせは、4WD化しやすいのも特徴のひとつ。シンメトリカルAWDの誕生は必然だったのである。
◆ ◆ ◆
その後もレガシィ、インプレッサなどに搭載され、現在まで進化を続けてきた水平対向エンジンだが、近年ではどちらかといえば“熟成”が中心で、ドラスティックな進化を遂げた印象は薄い。さらに燃費にも厳しいといわれる。
WRX STIもついに生産終了となった。強化される燃費規制に対応してスバルの象徴は生き残れるのだろうか? 自動車評論家の片岡英明氏が解説する。
文:片岡英明
写真:SUBARU、編集部
【画像ギャラリー】ドコドコ…音も個性派!! スバルの歴代名ボクサーエンジン車 10選!!!
スバルとポルシェだけ? そもそもなぜ水平対向なのか
一般的な直列エンジンとは異なり、ピストンが横方向に動く水平対向エンジン。その構造から重心の低さや振動の少なさといったメリットを持つ
たくさんの魅力を備えたエンジンでありながら、ほとんどのメーカーは追随しない。現在でも、一部の例外を除けば水平対向エンジンを生産し、クルマに積んでいるのはスバルとポルシェだけだ。
2輪の世界に広げてもBMWとホンダなど、少数である。その理由は生産性が悪いからだ。部品点数は多くなるし、シャシーやトランスミッションも専用設計にする必要がある。生産コストがかさむから多くのメーカーは手を出さないのだ。
それでもスバルとポルシェが水平対向エンジンにこだわり続けているのは、重心が低く、振動も少ないからである。剛性も高い。スポーツモデルにはメリットが多いのだ。
ポルシェはスポーツカーメーカーだから生産量は知れている。高性能化と個性化が第一と考え、コスト面や生産性は割り切った。
だが、スバルにはファミリーカーが多く、ユーザー層も幅広い。だから扱いやすく、燃費もいいエンジンを目指さざるを得ないのである。
スバルのクルマは「燃費が悪い」の実情は?
フォレスターやXVには、いわゆるマイルドハイブリッドの「e-BOXER」をラインナップするなど時代に合わせて水平対向エンジンを用いたユニットも進化
平成の時代になってもスバルは水平対向エンジンを作り続けた。年号が平成に変わった1989年1月に登場したレガシィには「EJ」系と呼ぶ新設計の水平対向4気筒エンジンを積んでいる。
EJ20型のフラッグシップにはDOHCターボを据えた。ターボは、その後、ツインターボや斜流ターボなどに進化させ、弱点だった応答レスポンスの悪さの解消を目指している。
また、排ガス対策に水平対向エンジンのレイアウトは不利だが、燃焼方式や触媒などに工夫を凝らして乗り切ってきた。
同じ排気量のライバルと比べ、劣勢だった燃費も技術を積み重ね、ライバルと互角かそれ以上のレベルに引き上げている。
スバルのクルマは燃費が悪いと言われているが、それは過去の話。最近のスバルは、4WDモデルであっても実用燃費はライバルに負けていないのだ。
水平対向6気筒エンジンを積み、1991年にデビューしたアルシオーネSVX
スバルは一時期、ポルシェと同じように水平対向6気筒エンジンを開発し、4WDのスポーツモデルに搭載していた。2.7LのER27型は日本初の水平対向6気筒だったし、これに続く3.3L水平対向6気筒(EG33型DOHC)をアルシオーネSVXに積んでいる。
水平対向6気筒はエンジンの長さを短くすることができるから、パッケージングの点で有利だ。V型12気筒エンジンと同じように完全バランスだし、排気系の取り回しもラクだから振動も小さいなど、快適性も高い。熱の問題も出にくいから高回転まで使いきることができる。
だが、ボクサー6は高い生産精度が要求され、燃費の点でも不利だ。今は環境性能を重視する時代だから、水平対向6気筒は住む場所がなくなっている。
30年愛された名エンジンの引退と「転換」
初代レガシィに始まり、競技の世界でも名を馳せたEJ20エンジンは、WRX STI EJ20ファイナルエディションを最後に生産終了
スバルは、ビッグボアのオーバースクエア設計の水平対向エンジンばかり設計してきた。高回転まで気持ちよく回り、痛快だからだ。
が、排ガスがクリーンで燃費がよくないと生き残れないから、スバルはロングストローク設計のエンジンづくりに転換する。
こうして誕生したのが(フォレスター、インプレッサ/XVに搭載されている)FB20型水平対向エンジンだ。それまでのEJ20型とはレイアウトが大きく変わり、下まわりをスッキリとさせ、インジェクターなどの配置も変更した。
また、直噴システムやターボを搭載できるように、最初から空きスペースをとっている。これはスクエア設計のFA20型DOHCにも言えることだ。ターボは直噴システムを加えた「DIT」になった。
2020年秋にデビューする新型レヴォーグは、新開発の1.8L水平対向エンジンを初搭載
インプレッサとXVにはマイルドハイブリッドも加わっている。時代の要請に応え、排気量を下げたダウンサイジングターボも誕生させた。2020年秋には新型レヴォーグが燃費とドライバビリティを向上させた新設計の1.8L直噴ターボエンジンを積む。
2019年、30年の長きにわたって生産され、名機の名をほしいままにしたEJ20型エンジンが生産を打ち切っている。この情報が流れると水平対向エンジンの未来を危ぶむ声が出始めた。欧米を中心に、“CAFE”と呼ばれる企業別平均燃費基準は厳しさを増すばかりである。
水平対向エンジンの存続と進化の方向性は?
北米で発売されているクロストレック(日本名:XV)ハイブリッドでは、すでに水平対向エンジンに、THS IIのシステムをベースとしたPHVを実用化している
これは車種別の燃費基準ではなく、メーカー全体の出荷台数を加味した平均燃費を算出し、規制をかけていこうというものだ。日本でも20年度から、この方式に移行した。
ある特定のクルマでは燃費基準を達成できなくても、他の車種の燃費を向上させればCAFEの燃費基準をクリアできるが、電動化は避けて通れない。
スバルは「e-BOXER」(eボクサー)と呼ぶマイルドハイブリッドを送り出しているが、この先は提携しているトヨタのストロングハイブリッドシステム「THS II」を用い、地球温暖化の元凶となるCO2低減に取り組んでいくだろう。
が、伝統の水平対向エンジンを捨てるわけではない。水平対向エンジンに組み合わされている縦置きの変速機にモーターをはさみ、新しいシンメトリカルAWDを生み出すのである。
2003年に公開された自社開発EVのR1e。後に発売されたR1はガソリンモデルのみで、こちらは実用化に至らずお蔵入りに
スバルは電動化に後れをとっていると言われるが、ライバルより早い時期にEVの開発に着手していたのだ。R1eやステラEVは発売直前まで行っていたが、トヨタとの提携によってお蔵入りした。だからストロングハイブリッドに対する知識も豊富だ。
また、4輪駆動なら回生エネルギーの回収も効率よく行えるはずである。燃費に不安のある水平対向エンジンの燃費は飛躍的によくなるだろう。モーターは瞬発力が鋭いから、ドーンと電気を流してやればターボ以上にスポーティなクルマに仕立てられる。
もちろん、その先にはEVがあるが、これもモーターの長所をフルに使い切ったスポーティな味付けとするはずだ。が、当分の間、内燃機関はなくならないだろう。
スバルの水平対向エンジンは今後も開発が続けられ、CO2削減と燃費向上に力を注いでいくから、これからの進化に期待したい。
Posted at 2020/03/29 20:22:20 | |
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富士重工 | 日記