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2023年04月27日

”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第20弾!!

 ”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る…第20弾!!
”変態と呼ばないで!”納得のマイナー・モデルを振り返る、第20弾はとっておきの?変態マイクロバスと行きましょー(*^^)v


変態マイクロと聞けばすぐにコレを思い出す方は結構な変態、まぁ、バスマニアには超メジャーかもしれませんが乗用車のド変態はそこそこ注目されるもトラックやバスってなかなか、しかしコレは変態度はかなり高いんで変態マニアには知られた存在…


『TA13L型マツダパークウェイロータリー26』!!
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出ましたヨ、日本どころか世界を見回しても唯一無二の存在だったロータリー(RE)エンジン搭載の俊足バス、パークウェイRE、知る人ぞ知る!?いや、変態マニア、マツダヲタには有名かもしれませぬw

今でこそバス市場から撤退しているマツダながらかつては総合メーカーを目指しマイクロバス市場にも参入しておりその歴史は古い、昭和40年(1965年)に発売されたマツダライトバスが元祖、これのFMCとして1972年に登場したのがパークウェイ!

パークウェイの元祖、マツダライトバスAタイプ
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パークウェイは既発売の2tトラック基本であるタイタンをベースにし当初、エンジンはガソリンは2LVA型、ディーゼル(De)は2.5LXA型の搭載でデビュー、現在ではトラックやバスにガソリン?と訝る方も多いでしょうがまだこの時期、Deエンジンの性能は低く中型トラックですらガソリンエンジンをライナップしていたのでこの辺は当時目線で常識的な布陣、勿論バスとしてはトルクの太いDeに分があるモノの高速走行等を考慮するとガソリン需要も一定数ありました。

パークウェイには26人乗りと18人乗りが設定、デザインが若干異なり両車、ベースのタイタンや一部パーツにファミリアやサバンナから流用されており他社のマイクロ(トヨタコースター、三菱ローザ、日産エコー、いすゞジャーニー等)がオリジナル度が高い出で立ちの中、マツダの苦しさ?が伺えるような外観でした。

しかしマイクロでは後発のマツダ、その普及は芳しくなく地元の広島県を主に納入、他県では一般的に見れる代物ではなかったのも事実で特に当時マツダの浸透力が弱い東日本地区では皆無といっていい状況でしたね~。

60年代にご承知の通りマツダは血と汗の結晶であるREエンジンの開発→市販化に成功、70年代前後からこれをマツダの財産とし全モデルにRE搭載を目論見まずはその性能アピールを最大に示すコスモスポーツに搭載、その後ルーチェ、ファミリア、カペラ、サバンナと順次REカーをリリース、その計画は行く行くは軽自動車まで搭載を視野に入れ試作車も開発(キャロルRE)商用車も例外ではなく国内では未発売ながら1t積ボントラのプロシードに搭載、正に”夢のエンジン”を謡いREまっしぐら!でした…。

ところが1973年に起こったOILショックにより状況は一変、燃費が悪いREは忌み嫌われ始め不当に下取りが安くなる”マツダ地獄”もこの頃から起きマツダ車に関する世間の目は冷たいモノとなりました。

そんなREにも利点はあり1975年から始まる排ガス規制=マスキー法には既存レシプロエンジンに較べ非常に有利、燃費さえ目を瞑ればほぼパワーを失う事なくラクラク排ガス規制も適合できるという点をマツダは売りとし従来の”何でもかんでもRE”施策を辞め高級車やスポーツカー等燃費云々より性能に重点を置くユーザーに訴求し始めます、そこでパークウェイREの出番ですwww

1974年(昭和49年)、ガソリン/Deモデルのパークウェイに秘密兵器?マツダお家芸のREを移植して『パークウェイRE 26』を追加、10A→10B→12Aと歩んできたREの最高峰である13Bエンジンは当時のマツダREのTOPエンジン、654CC×2ローター、僅か1.3L程度の排気量からレシプロ2L DOHCと肩を並べる室力は当時のマツダ戦艦でありショーファーのロードペーサーやオーナーカーではTOPになるルーチェグランツーリスモに搭載していたモノ、75年以降にはコスモにも積まれる高性能RE!!
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高性能、俊足でスポーツカーマニアからは注目されていた13B型REエンジンをアンダーフロアに搭載、スペックはルーチェグランツーリスモ同様の135ps/18.3kgmというおよそバスのものとは思えないスーパーエンジンで重量級ボディを120㎞まで引っ張る俊足さとREの静粛性で鈍重・煩いが当たり前のマイクロバスの概念を変え勿論ルーチェ同様、いち早くREAPS(AP)システムにより昭和50年排ガス規制に適合、新時代のバスとしてマツダは自信を持って送り出した逸品!

1974年にデビューした最初で最後の?REバス、パークウェイRE26
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タイタンの梯子フレームに搭載される13B!
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”お弁当箱”と言われたマツダAPモデルの角型マフラーカッターもしっかり装備!
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ここでパークウェイREの概要を…

駆動 FR
搭載エンジン
RE-13B RAPES型 654X2ローター 135PS/18.3kgm

グレード
スーパーDX(13人乗り)/DXクーラー付き(22人乗り)/DX(26人乗り)

ミッション
4MTコラム

車両寸法
ホイールベース3285mm 全長6195mm 全幅1980mm 全高2275mm

車重3260㎏(スーパーDX)

ルーチェやコスモではミッションは5MTながらさすがにこの部分は4速としギア比は低回転向けに設定、しかしルーチェ等と同様に低回転域での運転性能や燃費向上させるトルクグライド=流体継手を採用、トルクコンバーターではないのでギアチェンジそのものはまんまMTながらミッションには物理的ロックが可能なAT同様の『P』モードがありルーチェやコスモでは注目された装備でした。

低回転向けとしながらもタコメーターは8000rpmがレッド、バスのメーターじゃない(-_-;)
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パークウェイREはバスとしての快適さも提唱、スーパーDXとDXクーラー付きには当時は少なかったサブエンジン(ボンゴ用レシプロ4気筒)駆動によるエアコンも備えREならではの静粛性と四季を問わない快適性を提唱します。

DXの室内
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しかしパークウェイRE、軽く小さなREエンジンとは相反するクーラー用エンジンやフル乗車時では最大級の重さで4t超え、その重量を僅か1300超ccのエンジンで動かすには相当廻す必要がありただでさえ大食いのREの燃費は更に悪化、地元広島県の自治体からもこれは実使用には耐えないとの評価も下されたようで1974~1976年にかけて生産台数44台で世界的にもレアなREバスは廃盤となっています。

あの時代、排ガス対策は急務でその有利性を見出していち早くバスにもクリーンさを提唱したマツダの考えは決して間違っていない、OILショックがなければ燃費と言う部分にかなり寛容な時代だと思われますし時代が違ったら!?と思います。

まぁ、しかしバスを一度でも転がした事あれば解りますがバスに高回転でピーキーなエンジンは必要ない、現代のようにトルクで余裕があるDeが一番理に適っているのは当然、レシプロガソリンでさえトラック、バス業界から消えかかっていた時代に敢えてREで殴り込み掛けたマツダ、まぁ、マツダらしいって言やその通りですがいすゞやふそうのように長く裏打ちされた経験がないがための冒険、今や幻といってもいいかもしれんですネ(;^_^A


変態度指数:★★★★★
ブログ一覧 | 変態車 | クルマ
Posted at 2023/04/27 16:06:27

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この記事へのコメント

2023年4月27日 17:34
読み応えある記事ですね…

まさかこんな変態バスが存在していたとは…

今でこそ軽でも当たり前に120出ますけど、当時バスで120とは快速も快速ですね…

サブエンジンって観光バスみたいですね笑

とても豪勢な…マツダって昔は(失礼)イケイケだったんですね…

しかしながおっしゃる通り、人を、荷物を快適に安全に運ぶならやはりトルクフルで低回転で事足りるエンジンが最適ですね…

やはりココは6D24でしょうか…!笑
コメントへの返答
2023年4月27日 23:52
70年代初頭では商用やトラック・バスでの100km/h超えはハードル高かったですからね、4tにもなる巨体?マイクロでREサウンドを響かせて120㎞で激走する姿を拝んでみたかったです…

しかし社運を賭けてバスやピックアップにもREを載せたマツダ、OILショックがなければまた違った道を歩んでいた?と想像します。

これは勿論私も経験はないですが吹け上りはなくてもDeエンジンの太く落ち着いたトルクでの走りを知っているとREバス、非常に味わってみたかった、さぞ乗りにくかったんだろうなーと…。

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