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2024年04月26日

大化けした往年のNICE MODEL VOL.3~日産C10-R32スカイライン4気筒編~

大化けした往年のNICE MODEL VOL.3~日産C10-R32スカイライン4気筒編~ 少年時代~青春期~壮年期~老年期wと常に日本のクルマ達を愛して止まず公私に係わらずに凝視し続けてきた元Gureが送る”大化けした往年のNICE MODEL”VOL.3となります!

尚、この企画では詳しいスペックや改歴などは省きソフト面=当時とその後の市場反応や人気の推移を重点に振り返ってみたいと思います、長文になるんでお暇がある時にお付き合い頂くと幸いです<(_ _)>


※内容についてはあくまで元Gure個人の思い出話です、内容に正確性を欠く部分もあるかもしれない事をご了承願います。

それではVol.3~日産スカイライン4気筒~、早速やりましょう!
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スカイラインの黄金時代と言えば1968(昭和43年)~2002(平成15年)のC10~R34型と言うのが一般的見解!?勿論元Gureもそれに異論はないですネ、V35以降のファンには恐縮ですが…。

ただ、C10~のスカイラインであくまでスター扱いだったのは6気筒エンジンのL20やRB20/RB25系を搭載する所謂”GT”シリーズ、本来スカイラインは初代ALSIS-1/ALSID-1型(当時富士精密製)~2代目S50型(当時プリンス製)ではあくまで4気筒の小型モデル、S50の時代にレース参戦の為スカイラインのノーズを伸ばし上級の高級モデルであるグロリアの直6エンジンを搭載したのがスカイラインGT(GT-A/GT-B)、この1964年のGT、日本GPでポルシェを一時的にせよ上回る速さを見せた事から後のスカG伝説の起点となってのは有名なお話…

しかしS50(S54A/S54B)の時代はGTはあくまで特殊モデル、一般ユーザーへの訴求は4気筒(1500cc)でありレース好き、よほどのマニアでないとGTは選ばない、そんな時代でした。

メーカーやユーザーの意識が一変したのが1968年にFMCしたC10”通称ハコスカ”、当初先代同様プリンス製4気筒1500ccを搭載した小型ファミリーセダンのみで登場するもすぐに合併した日産製のL20型直6エンジンを搭載するS54同様のロングノーズ化した”GT”を追加、69年にはGTをベースにレーシングカー、日産R380のエンジンをベースにしたGT-Rを追加、GT-Rはレースで無敵の性能を誇り1972年のマツダRX-3に優勝を阻まれるまで前人未踏の50連勝を誇りこの事からスカイライン=GTが常識となった訳ですね。

ここから本来のスカイラインの姿であるショートノーズ4気筒は日影モノ扱い、どんなにスカイライン好きでも4気筒の話題になると眉をしかめる?そんな時代が長く続きます、排気量は代を追う事にUPされてゆきますが4気筒版は1989年のR32型まで存在、1957年の初代から30年以上スカイラインの原型である4気筒版をほぼ売れないのにラインナップしたのはスカイラインの矜持かもしれません、同じエンジンを積む下級ブルーバードが存在する中、4気筒を選ぶ層はわざわざ値段の張るスカイラインを選ぶユーザーは少なく往時、街で見かけるスカイラインが10台いたとすれば8台はGT系、それだけ”GTでなければスカイラインに非ず”的雰囲気が確かにありました!

GT系の人気は新車時でけではなく中古市場でも強い、年式が古くなれば一時的に20万30万と下落するも他車に較べプレミア化価格上昇は早く現在、C10~R32系までのスカイラインGT系はGT-Rは勿論の事、全てのGT系が新車価格を遥かに上回るのが当然となっております。

※尚、R30系に存在した4気筒FJ20エンジンを搭載するRSシリーズは4気筒ながらGT系に準ずる支持と人気を得ています。(依って文中の4気筒記載にRSは含みません)

新車だろうが中古であろうが絶対人気のGTシリーズ、その反面4気筒は不人気車種、年代が進みGT系がプレミアム化してゆく中で4気筒は値落ち後は捨て値で売られる、1~2度の再販期間を過ぎれば問答無用で解体送り、そんな状況が最近まで続いていましたがここ数年の旧車バブルは恐ろしい事に例え4気筒でも”スカイライン”の名がある以上はファンも売る側も放っておかないって感じですかね、ここ最近は4気筒であっても価格はどんどん上昇、先述の通り過去、再販価値なしとどんどん潰された4気筒は今や希少な存在となり過去を知るとそのプライスボードが信じられない程の大化けしております!

さて、そんな4気筒版スカイラインを代を追って振り返ってみます!

(C10型)
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セダン(前期型)

1968~1972年の3代目、GT系が日産製L20/S20型を搭載する反面、4気筒は旧プリンス製のG15型1500cc。69年からは同G18型1800ccで構成、セダンとHT(70年以降)、バン/ワゴンが設定される。

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HT

ハコスカ4気筒も15年位前から上昇、今では一番旧いが故でのプレミア価格という部分が強く同年代の他車も同様にプレミアム化しているがやはりスカイラインの名前がある分、それらより高額傾向で個体に依っては200~300万というレベル。

(C110型)
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HT

1972~1977年の4代目通称”ケンメリ”、OLDスカイラインの中では一番人気のケンメリも4気筒が存在、70万台も売れたケンメリの中では4気筒版もそこそこ見かける存在だったが再販市場では低評価、ハコスカ時代はノーズ長さ以外はほぼ外観にGTとの差はなかったながらケンメリでは後にスカイラインのアイコンとなる◎テールが採用され人気を博すも4気筒版は角型6つの非凡なテールが評判芳しくなかった、外観の差が激しいケンメリはこれもあり人気のGT系が10年落ちでも立派に値段が付く中でほぼ解体価格で取引され西部警察では潰されまくってたのも今思えば勿体無いw

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セダン

セダン/HT/バン・ワゴンが存在、エンジンはG15→G16型1600ccとG18型1800cc、昭和51年排ガス規制以後は日産製のL16型1600ccとL18型1800ccに切り替わる。

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バン/ワゴン

ケンメリ4気筒もGT系の神扱いに引っ張られたプレミアム化が著しく個体に依っては200万超えも存在、往時を知る層には正に大化け!

(C210型)
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セダン(前期型)

1977~1981年の5代目通称”ジャパン”、この代から6気筒のGTに対し4気筒は『TI』(ツーリング・インターナショナル)のシリーズ名が与えられる。

やはりセダン/HT/バン・ワゴン、エンジンはL16/L18→Z16/Z18、80年には4気筒ショートノーズは崩さず2LのZ20エンジンもラインナップ。
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HT(前期型)

4気筒版の中ではまだ比較的値上がりはしていないジャパン、ケンメリ同様◎テールを持たずショートノーズという外観の差別がGTとTIでは一目瞭然で現代においてもさほどの評価は得ておらず個体によるも50万位から存在する現況。

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セダン(後期型)

最低50万から探せるとは言え10~15年前なら箸にも棒にもかからなかったジャパンのTI、現在はさしずめ化けの最中?今後は値上がりの一途でしょう…

(R30型)
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(後期型)

1981~1985年(バンは1990年迄)の6代目通称”ニューマンスカイライン”、但しマニアは単に型式のR30と呼ぶ事が多い。

R30は”GTでなければスカイラインに非ず”を否定した稀有なモデル、、トヨタに遅れ相変わらず旧式L20型6気筒だったR30のGTシリーズに対し4気筒ながら4バルブDOHC/同ターボの高性能ハイパワーの新エンジンFJ20型を搭載する新シリーズ『RS』が一番人気であれ程絶対的だったGTシリーズも霞むほどの普及を見せた。

一方、先代から継承したTIはやはり4気筒の1800ccZ18→CA18、2000ccのZ20を搭載するも従来からのGTとの差別を大幅解消、遂にボディはGT同様の憧れの?ロングノーズ化し違いはケンメリからの伝統、◎テールでない事だけになる。

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セダン(前期型)

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HT(前期型)

ボディはセダン/HT/5HB/バンを設定、HB新設によりワゴンは廃盤、R30になりボディ拡大重量増もあり1600ccも廃止される。

先記の通りR30はRSが現在高人気、これにより一時はRS以外はTIは勿論、GTであっても値段が付かない状況だったながら現在ではRSに引っ張られるように価格上昇、個体により120万~という相場になっている感じでジャパンよりは新しく新車時もジャパン以上の販売量も誇ったR30TIもかなり少なくなってきておりこれも化けたモデルと言えるでしょう。

(R31型)
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R31前期4HT

7代目R31(1985~1990)、に関してはまだ化けの前段階と言ったところ、R31はバブル期モデルに影響されハイソ路線に振り大不評、86年に追加した従来の2HTから変わるクーペGTSシリースで何とかスカイラインの矜持を保ったモデル、ジャパン~R30で浸透したTIもモデル名は廃盤、単なるスカイライン1800シリーズとなる、ボディはセダン/HTに後追加のワゴン、バンはブルーバードとスカイラインバンを統合した新車種のアベニールとなり長い歴史を誇ったバンモデルがスカイラインから消える。

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R31前期セダン

4気筒版はCA18の1800のみに絞られハイソ路線で高額化したGTシリーズの最早廉価版的存在で絶対数が出ておらずなかなか現在探すのは難しいモデル、少ないながらも10年位前まで稀にAAに出てきても一桁落札は当たり前の状況で現在は多少上向くもそう驚く金額にはならず今後化けるか否か?あまりにも不人気だったので将来的に大古車でのプレミアムにしかならない可能性が高い!?

(R32型)
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R32前期型

16年ぶりに復活のGT-Rで現在でも神的存在としてスカイライン史上1.2を争う人気を誇るR32型、1989~1994年のモデルライフの8代目かつスカイライン4気筒モデル最後の存在(現行V37を除く)

R32ではクーペと4ドアセダンから変わる4ドアスポーツセダンと呼ぶ4ドアピラードHTとなるも4気筒はスポーツセダンのみの存在、グレードも1.8GXiのみとなりR31以上にスカイラインの廉価版・入門版と言う立場。

エンジンは従来型から継承するCA18i型、先代の酷評から全身スポーツを売りにしたR32では最も異端児なGXi、往時でもほぼ見かける事はなくその分、現代では希少価値が付きまともな個体が出てくれば32GT-Rの対局にいるR32として話題になる事も多くハコスカケンメリのような大古ではなく10~15年落ちの頃では解体価格だったながらも今では3桁超えも珍しくない感じ、GXiも大化けと言っていい状況です。

大化けした往年のNICE MODEL VOL.3・日産C10-R32スカイライン4気筒編…終
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Posted at 2024/04/26 19:14:05

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この記事へのコメント

2024年4月28日 18:04
こんにちは。1800スカイライン大好きです。
GXi 懐かしいなと思っていたら、先程近所のイオンモールで年配の男性が乗っているのを見かけました。
でもそんなに高額になってるとは知りませんでした。
コメントへの返答
2024年4月28日 23:36
こんばんは。

勿論個体によりですが今や1800とバカにできないレベルになってきました。

プロフィール

「珍車PART993 http://cvw.jp/b/2682511/47730141/
何シテル?   05/19 15:53
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