みんカラの場に相応しいレギュレーターの意味としたら、バイクなど電流電圧の制御機器になるのですが、
もちろん違います! (笑)
腕時計豆辞典 によると、
レギュレーターとは、
ダイアル上の 時、分、秒がそれぞれ別に表示されている3針独立表示の時計のこと。
となっている
時間・分・秒を表示する一般的な時計は、ダイヤル
(文字盤)上の中央に位置する軸に全ての針
(3針)が付いていて同心円状に回転して各々の時を示している。
当然だが、時針は12時間、分針は60分(= 1時間)、秒針は60秒(= 1分)で一回転する。
時針は、稀に24時間で一回転するタイプもある。
スモールセコンドと呼ばれる形状がある。
秒針だけが、この同心円から外れた位置の軸に付く。6時や9時位置になることが多い。
レギュレーターは、この延長線上にあると考えると分かり易いかも知れない。
スモールセコンド形状から、さらに時針が中心軸から離れると考えれば・・・・
時計を見てその時を確認する場合に知りたいのは、「何時か?」ではなく、もちろん「何秒?」でもなくて、「何分か?」が多いということだろうか?
中心軸に残る針は、分針になることが多いようだ。
ムーブメントの構造上の問題が理由かもしれないが、一番大きく長い分針が中央に位置するのはバランス的にも良い気がする。
と、いうよりも、丸いダイヤル内で中心以外の軸に長い針をつけると狭い側の側壁に当たってしまうので、長い針を中心に持っていくのは必然か・・・・・
中には、こちらの様に秒針をなくしたタイプもあるが、
基本的には、上部に時針、中央が分針、下部が秒針、という縦並びのこのような配置になることが多いと思われる。
いずれにしても、人とは違ったモノ、変わったモノ 好きには格好のターゲットとなった。
が、先ほど示したような縦並びデザインや左右対称のシンメトリーデザインのモノが多く、バリエーションの広がりは少ない。
幾らターゲットとはいえ、収集という面では・・・・・
普段だったらもっとジタバタして変わったモノを探し回るのだが、
3針独立などという素人目で考えて複雑そうな(だと思われた)構造、
きっと対応ムーブメント自体の存在が少なくてデザインバリエーションが無いのだろう
と勝手に下した思い込みが規制をかけていたのだが・・・・
この素人目で見た判断が、大きな誤りであった!
昨今のカスタム対応で、いろいろ弄りだすと、目から鱗が・・・・・・
剥がれた鱗を言葉にすると、
「在るからといって、全てを使わない。」
「使わない選択!」
「使わないで生まれる変化!」
あたりでしょうかね?
先ずはこちらをご覧ください。
配置的にはちょっと変わっていますが、「スモールセコンド」タイプの構成時計に、プラスして24時間表示針が付いている4針時計になります。
ちょっとデザイン・配置が変わっていますから珍しいといえば言えないこともないですが、基本的には普通の時計と言って良いのではないでしょうか!?
では、ここに 剥がれた鱗 の変化を加えてみます!
いかがですか?
普通だったはずの時計が、
3針独立のレギュレーター
になってしまいました!
もうお分かりだと思いますが、
中央に在った時針を外した
だけです。
きっかけは、自宅にあった動かないレギュレーターをムーブメント交換で蘇らせようと考えてキャリバーナンバーを確認したら、普通の時計として使われているムーブメントだったことが分かりました。
試しに、市販されているレギュレーター製品に使われているムーブメントを調べてみたら、結果は同じでした。
残念ながら復活を考えたレギュレーターは他の問題から復活は出来ませんでしたが、折角得た知識、他のモノで生かそうと物色した製品がこちらでした。
オリジナルの配置・デザインの妙もあって、なかなか良いレギュレーター時計が出来上がったと思いませんか!?
ちょっと探してみると似たようなモノが見つかりました。
ジャズマスター や カーキフィールド が有名なハミルトンの
Jazzmaster REGULATOR AUTO
正規販売店では、140400 JPY 表示がありますね。
結構しますが、並行輸入品で8~9万円ぐらいですかね?
説明書きを見ると、
最新テクノロジーを誇るスイスETA社と共同開発した新ムーブメントH-12を搭載。
時の経過が一目でわかる”分”をメインに配置したダイヤル、ブランドの絶え間ない進化を象徴する独創的なデザイン。
ハミルトンの豊かな想像力とETA社の最新テクノロジーの融合によって、針をアシンメトリーに配置した斬新なレギュレーターウォッチが完成。
レギュレーターというオーセンティックな仕様の中に、スマートで洗練された存在感を添えるアシンメトリーなレイアウト。その印象的なデザインは、カラーリングやフィニッシュの加工方法など、構成する個々のパーツの美しいコントラストから生まれている。
まぁ、似たような雰囲気だし、デザイン面のコメントは、
まるまる自分の時計に言われたコメント
と、解釈してしまいましょう! (笑)
ちなみに、自分の時計もクオーツではなく自動巻きですから、「AUTO」も一緒!
ETAではありませんが、Hamilton H-12 の特徴は上記にある「針をアシンメトリーに配置」したムーブメントということでその他の特徴は無いようなので、うらやましさもないですね。(笑)
違いは、ハミルトンの12時間表示に対して自作は24時間表示、ハミルトンには無いデイト表示が自作には付いている位ですかね!?
あっ、一番大きな違いが抜けていました。
「ブランド!」
しかし、自分のは唯一無二の
「世界に一つだけの花 時計 」
ですから!!!!
さぁ、皆さんも自分だけのレギュレーター時計を作ってみませんか?
裏蓋を開けて、
リューズを外して
ケースからムーブメントを取り出し、
時針と分針を一旦外して、
分針だけを元に戻して、
ムーブメントをケースに戻して、リューズを取り付けて裏蓋を閉じれば、
出来上がりです。
簡単でしょう!?
Posted at 2018/05/05 16:49:40 | |
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