旅ごとにジオラマを作っていたら、キリがないし、老後資金も底をついてしまう。
時間を潰すという効能は絶大だが・・・・・
旅先としたら近場だし豪華旅というわけでもなかったが、人生の異なるステージに立った記念として形に残すことにした。
まぁ、理由は後付け、作りたいだけ(時間を潰したいだけ?)だったのだが・・・・・ (笑)
前回述べたが、自分のジオラマ製作スタンスは、
少ない費用で似た様なバチ物を作る。
加えて、可能であれば、本家に無いアレンジを加える。
何より、製作を楽しむ。
であるが、今回は参考とするべき元が無いので、最後の「製作を楽しむ」しか制約はない。
しかし、実は一番難しいのは設計図作り (構成デザイン?) である。
0から1を作るのは、1を10にするよりもはるかに難しい。
普段はその作業を手抜きして楽をしているのだが、無くなると途方に暮れるしかない!?(笑)
スタンスに追加して、製作サイズ(使用ケース) と 鉄道車両を入れ込むということも決まっているので、旅行直後に資材の手配は済ませたものの、1月半以上経っても「製作を楽しむ」まではたどり着けなかった!
まぁ、他の製作物と被りながらなので、焦りは無かったが・・・・・
さて、1を作るために無い頭を絞っても・・・・
車両を入れ込むことと、訪問先の幾つかを取り込むことが必須となることぐらいしか・・・・・
妄想のままではいつまでたっても進まないので、その妄想が実現可能か検証してみることにしました。
往復に乗車した「踊り子号」を入れてしまえば記憶には結びつくが、一般的な20m級の車両のNゲージモデルは14㎝弱になるので、ケースの横幅を目一杯使用しても2連結車両だけしか入らない中途半端な構図しか浮かばない!?
訪れた龍宮窟(りゅうぐうくつ)を組み込みたいと考えても、ぽっかり空いた海食洞の天窓サイズは40mほどと2車両分と変わらず・・・・・
組み合わせると、穴の中に納まる踊り子号2両の構図しか浮かばず・・・・・・(笑)
サイズ感の統一されたジオラマ作成は諦めました!?
遊び心満載と言えば聞こえは良いが、実際とはかけ離れた
・地図的位置関係の無視
・サイズ感の無視
・論理性無視
・
・
のデフォルメ下田周辺ジオラマとしました。
先ず、用いる車両は185系踊り子号と即決しました。
なぜなら、インパクトとしては往路乗車した「サフィール踊り子」の方が強いのですが、現在はプラレールしか車両が販売されていないからです。(作成を決めた2020/07時点)
残念ですが、諦めるしか・・・・・
それに、復路で乗車した185系踊り子号の車両は最後尾の1号車。
トンネルに入る最終車両の体をとれば、1両だけでも様になるし・・・・・
更に、傍目ではほぼ分からないが、他の乗客がいない貸し切り車両だったという思い出にも拘ることが出来るよう細工することは当初からの想定で・・・・・(笑)
ということで、こんな画像も!
この車両、Nゲージレイアウトで使用すれば、先頭車両としてヘッドライトが点灯、最後尾なら赤いリアライトがちゃんと点灯する仕様です。 動力車ではありませんが・・・・
こちらは先ほど触れた龍宮窟です。
Nゲージサイズ(1/150)ならケースの横幅にも収まらない大きさですが、中途半端は止めて天窓サイズを一気に5㎝ほどの1/900サイズまで縮小!
これでNゲージ車両と共存させたので、デフォルメを付けないわけには・・・・・・
更に、現実では多分見ることができない綺麗なハート形で水が埋め尽くされた状態で製作。
加えて、そのハートの確認が出来やすいように手前側を低い形状にも・・・・・
特等席の展望台には、観光名所らしく撮影好きアマチュアカメラマンと、自撮りする女性観光客を配置しました。
サイズ感は可笑しいですが・・・・・・
そして右隣りには実際の位置関係通り、田牛サンドスキー場を!
スキー場と謳っていますが、そりで滑り降りる急坂です。
滑り降りる客と頂上でそりを持って順番を持っているカップルを配置しました。
雰囲気は出ているでしょう?
でも、実情をばらすと、滑り落ちているのは婆さん、順番を待っているのは爺さんの熟年・・・、いや、老齢カップルなんです。
都合よくそりに座る人形なんて無いので、座り込む婆さんの人形をそりの上に・・・・
そして、順番待ち人形の右手には杖が・・・
杖に接着剤を塗って、杖を隠しつつそりを持っているように見える位置で固定しています。(笑)
龍宮窟散策路には見晴らし台と観光客も・・・・・
サンドスキー場先には、水底土石流と水冷破砕溶岩跡を大雑把な雰囲気で作成しました。
そして、その先端には釣り人を配置。
なんと、釣り人にアタリが!?
釣り竿と同じ太さの釣り糸の先には赤い魚が!?
金目鯛?
磯釣りで深海魚である金目鯛が獲れるわけが無いなんて、考えてはいけません!?
龍宮窟先は数メートル沖に出るだけで一気に300m以上の水深になる地形ですから!? (笑)
と、言いつつ、すぐ隣は遠浅の白浜大浜海水浴場なんですがね??? (笑)
まぁ、デフォルメと付けてしまったので、何でもありの世界です!!!!!
現実の白浜大浜海水浴場は800m近い幅広のビーチですが、構成上は車両1両分も無い狭い白浜なので、寂しく客はカップルと家族連れの2組だけです・・・・・
実際の位置通り、ビーチの外れには白浜神社の海岸鳥居を!
再現した鳥居やしめ縄も、雰囲気は出ているのではないでしょうか!?
サイズ感や、取付位置などの細かい差異部分に目を瞑れば・・・・・・
全体では、こんな構図となりました。
先に述べたように、位置関係・縮尺サイズ無視のデフォルメジオラマです。
さて、その海岸線の直ぐ脇を踊り子号が走行していますね!?
高くても海抜5m位ですかね!?
これまでデフォルメを強調してきましたが、一番のデフォルメはこれからご紹介する背景です。
何が良いのか色々考えた末に決めたジオラマの背景に写るのは、なんと、河津七滝ループ橋の姿!
海抜5mを走行する踊り子号の車窓から見られる景色、
右側には大島まで見渡せる伊豆の美しい海岸線!
そして、左側には谷底があります。
海抜5mでも、連なる山々の尾根を走っていたんですね!?
眼下には高さ45mのループ橋が遥か下に見下ろせますので・・・・・
河津七滝、デスバレーにあったのか!?