金沢に行って来ました。
前回は、こちらの
「立山黒部アルペンルート横断旅」 の
前泊地としての訪問 でした。
滞在時間中、自由になったのは到着後の3時間、そして翌朝の2時間ほどと限られていたため、ひがし茶屋街・主計町茶屋街の散策と近江町市場での夕食、そして早朝の兼六園・金沢城公園の散歩に限られた。
いずれ再訪しようと思っていたが、9年も経ってしまった。
まぁ、前々回と前回の30年振りに比べれば、1/3に短縮したが・・・・・・
さて、おとぎの国 では無く東京を起点とした場合になるが、金沢までの距離は 直線300㎞、JRの路線上で500㎞、
高速を利用した車の場合は600㎞になる。
一切のロス無しで計算しても最短6時間、渋滞、制限速度、休息、迷子(?)等を加味したら8時間、いや、10時間を見込んだ方が良いだろう。
しかも、帰路も同じ時間が・・・・・
運転手は自分だけを考え疲労度も盛り込んだら、いくら車に乗りたくとも避けた方が無難とJRでの移動に限定した。
実際、金沢への列車旅は2015年の北陸新幹線開通で日帰りも可能になった。
整備新幹線扱いの北陸新幹線は法令で最高速度が260km/hに定められているが、それでも車の2倍以上は公に出せる。最速の「かがやき」なら2時間半で着く。
例えば、東京発のかがやき501号(6:16発)に乗れば8:45には金沢に着き、金沢発最終のかがやき518号(21:01発、23:32東京着)で帰ってくるとすれば滞在時間は12時間を超えるので十二分に楽しめるはずだ。
しかし、これを実際に行うのは難しい!?
いや、老人の体力では不可能と言って良いだろう!?
追加して、おとぎの国から東京駅までの時間が前後に必要なわけで、一日の活動時間が20時間を超えるなんて・・・・・
何より、そんなに無理する必要が無い!
自由な時間は有り余っているぷー太郎の身分なわけで・・・・・
ということで、体力に見合ったというか、体に優しいスケジュールを組むことにした。
滞在時間は29時間と一気に2倍以上に増え、十分な睡眠(休養)が取れたうえで露天風呂まで浸かれる・・・・
その上、お財布的にも優しい!?
通常、日帰り旅となれば正規運賃を支払わなければならない。
最短時間で運航している「かがやき」は全席指定なので、運賃+指定席特急料金で14,380円、往復で28,760円となる。
自分達が利用したのは旅行会社の「往復新幹線とホテルの宿泊パック・ツアー」というものである。
一大観光地である金沢にはホテル・旅館が沢山あるので、宿泊先違いの多くのプランがあり価格もピンキリ!?
自分達は利便性を優先して金沢駅近隣、宿の格式・食事有無は気にせずビジネスホテルを選択したので、一人27,800円のツアー料金となり、宿泊したうえで正規交通費より安いという結果になった。
(実際は会員ポイントやら値引きクーポンを持っていたので更に安価で・・・・)
もちろん、事前の情報収集には力を込め、金沢駅徒歩5分の立地、チェックイン前・チェックアウト後の荷物預け入れ可、ビジネスホテルながら露天風呂・サウナも付いたラジウム人工泉の大浴場完備という施設面も選択の一因となった。
また、朝食の評価も高いことからオプション追加したが、評判通りの内容・美味しさにビジネスホテル初宿泊の妻も大満足であった。
まぁ、今旅の情報収集は90%以上を妻が行ったのだが・・・
しかし、このパック・ツアーにもデメリットはある。
通常切符ならいつでも手配できる。
「明日は天気が良く暖かそうなので、出掛けようか?」 と・・・・・・
しかし、パック・ツアーの方は10日前ほどで締め切られる。
週間天気予報にも載らない時点で実施日を決めなくてはならない!?
しかも、この時期、太平洋側は好天が続くが日本海側の天気は・・・・・
典型的な日本海側気候の金沢には「弁当を忘れても傘忘れるな」という格言があるくらい降雨・降雪日が多いらしいし・・・・・
出発日に向けて一喜一憂・・・・ いや、一喜が無く一憂の深刻度が増すばかり・・・・・
実際、前日の予報だと、出発日:曇りのち雨、二日目;雨(100%)
雨男・雨女!?
諦めの気持ちから、
「観光はオマケ程度に考えて、もう一つの楽しみである「食」を目いっぱい堪能しよう!?」
と、少しでもショックを和らげようと慰め合う寂しい会話もしていました!?(笑)
しかし、悪運の強さ!?
いやいや、日頃の行いの賜物か、
往路の車窓からは立山連峰(?)のこんな風景が望めました。
結局、初日は一切雨の影響は受けませんでした。
翌日の気温が低い予報だったので厚めの防寒着を用意して行ったのですが、初日は一切着ることも無く荷物になるだけで・・・・・
そして、ホテルで風呂に浸かりゆったり過ごし十分な睡眠をとっている間に暴風・大雨が通過、
翌朝こそ小雨が降ったり止んだりしていましたが徐々に回復、たまの強風にあおられることはありましたが昼前頃からは傘無しで普通に観光が出来ました。
本当に日頃の行いが大事ですね!? 神様は見ています!?(笑)
さて、11時過ぎに金沢駅に到着、荷物をホテルに預け、金沢駅を象徴するシンボルとなった「鼓門(つづみもん)」の威風堂々とした門構えを撮影しながら12時予約の昼食場所に余裕を持って向かいます。
とは言っても、駅から5分の立地、20分前には到着してしまいましたが快く迎え入れて頂きました。
先程も触れましたが、
「一時は天候が期待できないと諦めざるを得ない状況を覚悟し、その場合は食を堪能することに集中しよう!?」
と、念入りに情報収集のうえ訪問先を事前決定、計画がずれないよう予約できるところは事前に手配しました。
選択に際して今旅では洋食系を完全排除、そして、いくら新鮮な魚介類が食べられるとはいえ、毎回寿司や海鮮だけにならないよう郷土料理や名物料理なども組み込み、滞在中の昼食・夕食・朝食、そして、また昼食の4食でダブったり抜けたりが無いように金沢の食を堪能しようと計画的に食事先を決めました。
こちらのお店も10日前に予約を入れて席の確保済みでした。
決して高級な料理店ではなく、街の小料理屋風のいでたちで席もカウンターを入れても10席しかありません。
しかし、平日でも予約無しの飛び込みでは難しい人気店との情報、たとえ食べられたとしても待ち時間が増えてはその後の観光スケジュールにも影響すると判断し、最初の手配として予約を行い何とかカウンター席を確保できました。
カウンター席も4席しかありませんので、もう少し遅かったら駄目だったかもしれません。
そのカウンター席、板長の手さばきも見える特等席(笑)、雰囲気、お味、店の対応など全てが評判通りで大満足でした。
石川の旬と季節の趣き 「日々魚数寄 東木」
「ひびさかなずき とうぼく」と読みます。
昼はお任せの小鉢料理10品の「魚数寄ランチ」のみ、釜炊きご飯とみそ汁が付きますがお代わり自由、そして、そのお代わりではご飯はおこげ入り、汁は一杯目とは異なる具のみそ汁という拘りです。
最初に8品セットで出てきますが、温かく食べたい2品は出来立てが後から別に出てきます。
(うっかり卵焼きは写す前に食べちゃったので、見苦しい食べかけの画像ですが・・・・・(笑))
料理だけではなく、盛り付ける器にも拘りを持っているそうです。
小鉢の中には かぶら寿司 や 加賀麩 などの郷土料理、加賀野菜や寒ブリなどの地場素材も入っていました。
さて、今回の旅では訪問(観光)を、①兼六園散策、②金沢21世紀美術館、③金沢城内見学(菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門)&公園散策、④寺町寺院群散策&妙立寺(忍者寺)拝観、⑤にし茶屋街散策、⑥長町武家屋敷街散策、⑦尾山神社参拝&御朱印入手、と盛りだくさん想定し、時間と天候を見ながら臨機応変に入れ替える計画を立てました。
また、そんな過密スケジュールをこなすために食事先も全て決定済で、迷ったり悩んだりすることを避けました。
その上で、きっちり固定した予定は一日目の昼食と「金沢21世紀美術館」の2か所のみ。
というか、事前予約が必須の先ですから仕方がありませんね?
次の予約は3時から3時50分の間に金沢21世紀美術館を訪れることです。
明日の天気はハッキリしないが、本日は天気も良い上に温かい、兼六園散策と金沢城内見学を金沢21世紀美術館前後に組み込みました。
早く食事に付けたので余裕は3時間ほどに広がりましたので、ゆっくり兼六園を回ることにします。
元々今回の金沢行は兼六園の紅葉に合わせて計画し始めましたが、同時に訪れたかった金沢21世紀美術館の「スイミング・プール」(通称レアンドロのプール)が紅葉ベストシーズンと思われる11/19までは公開停止中、ずらすことになり諦めました。
しかし、所々で少しだけでしたが紅葉を愛でれることも・・・・
逆に、当初は見込んでいなかった兼六園冬の風物詩「雪吊り」作業がほとんど終わっていて、見事な美しさを・・・・・
一足先に、桜も?
なお、ぷー太郎生活もおよそ1年半経ちましたが、初めてと言って良い恩恵を得ました。
ちなみに、次に訪れた金沢21世紀美術館でも割引が・・・・・
コロナが無かったら、もっと早く・・・・・
さて、金沢21世紀美術館の代名詞となっているのが、レアンドロ・エルリッヒのスイミング・プールです。
当日現地での順番待ちでも入場は出来るようですが、時間に制約のある旅人、一週間前の9時きっかりに予約サイトで予約券入手済みでした。
ということで、結構苦労したのですが、
自分は現代美術に対する素養が無いせいか、はっきり言って良く分かりません!?(笑)
まぁ、ピカソもよく分かりませんが、立体的な創造物となると尚更・・・・・
多分、絵画だったら写実主義が好みなんでしょう!?
写真に進んだのも関連しているかも・・・・・
それに、期待が大きすぎたせいでしょうか?
はりまや橋 ・・・・・
しかし、芸術(観光地も)というものは 分かる、分からない (大きさ) で判断すべきではありません。
実際に現地に行って、観て、感じればよいのです。
そのものより、観た、行った という行為が記憶に残りますから!? (笑)
さて、分からないながらも(笑)作品を見て回っていると思わぬ時間が!?
次の訪問予定先は金沢城、見学時間は4時30分までですが入場は4時まで・・・・・
近いとはいえ急ぎ足で進みましたが到着は5分過ぎで既に終了の札が!?
駄目元でお願いしたら快く受け入れていただき、菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門を観て回ることが出来ました。
これが駄目だと、翌日の訪問計画も組み直す必要があったので有難かったですね!?
さてさて、5時前ですが陽が落ちるのが一番早い季節がら、観光は引き上げてホテルで少し休むために金沢駅まで徒歩でゆっくり戻ります。近江町市場など覗きながら・・・・・
初日終わりの歩数は27,000歩を越えていましたから、旅先ということでアドレナリンが出ていたのでしょうか?
そんなに大変という気持ちや疲れたという感じもありませんでした。
ライトアップされた「鼓門」も記念撮影です。
昼は時間を掛けて人の途切れるタイミングを待ちましたが、この時間帯では難しいそうなのでやっつけ撮影です。
さて、夕食までには時間があります。
小腹を充たそうと、駅ビル内のスーパーに立ち寄りあらかじめ決めていた魚屋の寿司や夜食用の菓子やデザートを購入しチェックインです。
日頃は食事量制限や夕食後の間食自粛に努めていますが、旅先は除外です。(笑)
マグロなど数種類の具材を入れた太巻きの上に、蟹の解し身&蟹味噌、いくら、雲丹が乗っています。
評判通り味も上々、小腹も程良く満たされた感じです
小一時間立ってから、夕食に出掛けました。
夕食は寿司と決めていました。
しかし、高級所は価格だけでなく敷居も高いし、金沢なら庶民に優しい寿司屋でも十分美味しい寿司が食せるということで回転寿司です。
金沢の回転寿司と言えば、「金沢まいもん寿司」 や 「かいてん寿し大倉」 や 「まわる寿し もりもり寿し」 などが有名ですし、前回の訪問時は近江町市場のまいもん寿司でした。
今回妻が選んだ先は、どちらでもなく、「金沢回転寿司 輝らり」。
どちらかというと、新興の寿司屋さんのようです。
ネタの新鮮さや美味しさは高評価のようです。
その点の悪評価は見つかりません。
上がっているのは、価格が高いということでしょうか?
「この価格を出せば、東京でも食べられる」とか・・・・・
ということで、事前に小腹を充たさせたのは、価格高めということで何とか支払額を抑えようと考えた日々限られた金額で家計を切り盛りしている主婦である妻の堅実的な対策だったようです。(笑)
「あ~~ぁ、妻に遠慮なんかさせずに腹一杯寿司を食べさせるような男になりたかったな!?
せめて、回転寿司では・・・・・・・・」
ちなみに、「金沢回転寿司 輝らり」 回転寿司と謳っていますが、回転していません。
いや、回転はしています・・・・・
ややこしいですね!? (笑)
そして、新幹線が走っています。
余計にややこしくなりました!!!? (大笑?)
席は、カウンターとボックス席があります。
注文を入れた寿司はちゃんと寿司職人が握ってくれます。
カウンター席では、職人が直接手渡しで出してくれます。
ボックス席には、店員が運んできてくれます。そのため待機している店員がいっぱいいます。
一方、目の前には回転レーンがあり、ずっと回っています。(昔は使用していたのかもしれません?)
しかし、寿司は乗っていません!
乗って回っているのは、お酒やネタの紹介だけです。
ということで繰り返しになりますが、レーンは案内板を乗せて回り続けていますが、寿司はレーンに乗ることなく運ばれてくる寿司屋さんです。
また、回転レーンの上には、北陸新幹線が通っています。(笑)
たまに、ネタを載せて運んでいきます。
妻も興味津々です!?
「どうしたら、あれ(新幹線)で出てくるの?」
「子供の注文かと思ったけど、違った?」
「専用の注文ってあった?」
・・・・・・
待望の時間がやって来ました!?
輪島朝獲れ アオリイカ を頼んだら・・・・・・
妻 大喜びです!?
さて、最初に頼んだお店の看板商品「加賀五種盛り」がこちらでした。
トロ、のど黒、白海老、カニ、貝類 (お品書き表記適用)
海苔汁 & あら汁
評判通り、美味しかったです!
しかも、恵まれました。
看板商品だけにお店のホームページやお客さんの投稿が多くあり画像も載っているのですが、白エビって無いんですよね!?
普通は、雲丹・いくらの軍艦巻きなんです。
小腹満たしで食べた寿司とダブるので抜けても全く未練はありません。(笑)
もちろん味は格段に違っていると思いますが・・・・・
自分だけかもしれませんが、金沢と雲丹・いくらは結び付かないし・・・・・
逆に、折角なのでオーダーしようと思っていた白エビが入っていてラッキーでしたね!?(嬉)
また、ほぐされた身と抜き身では同じ蟹でも感触が異なりますからダブりもOKですが、太さの見た目が・・・・・
まぁ、その分本数が増えていたので良しとしますか?
でも、味は良かったです!?
白エビ、のどぐろ と同様、
「ガス海老は高いけど、食べたほうが良いよ!」
と、アドバイスを受けていたが悩んでいたらしい妻も、五種盛りの味に納得、いや、圧倒されて、
「ガス海老 食べよう!」
と ・・・・・・
「甘~~~い! 美味しい!」
そして、その後はこちらの「お勧めの朝獲れネタ」を順番に・・・・・・
但し、残念ながら最初の五種盛りで味に感動し、新幹線レーンの話題などで盛り上がり、その後のネタの写真を撮り忘れてしまいました・・・・・・
他の回転寿司と同様にセットもの以外は一皿二巻盛なので、一巻ずつ分け合いそれぞれ10巻強と一人前相当を頂きお会計、首都圏の回らない寿司屋の上寿司とあまり変わらないお支払いで済みました。
まぁ、下戸なので酒代が含まれないとこんなものですかね?
妻の作戦勝ちでしょうかね?(笑)
ちなみに、現地での支払い(現金)は全て妻の財布から・・・
しかし、勘定前に現金を手渡され、清算は夫の自分というパターンもいつも通り。
堅実さだけでなく、奥ゆかしさも兼ね備えている妻です。(煽て!?)
時間は8時過ぎ、駅前あたりをぶらつこうと思いましたが金沢の夜は早い!
駅ビルは8時に閉まったみたいです。
仕方が無いので、ホテルに戻り一服後に大浴場で疲れを癒すことに!?
温泉ではありませんが大浴場は広く、露天風呂・サウナ・ジェットバスなど男女それぞれにあります。
平日の駅近ビジネスホテルなので男風呂はそこそこ混んでいましたが、女風呂は多くて三人ほど、途中で貸し切り状態になり妻は大変リラックスできたようです。
さて、こちらのホテル、一階に立派な食事スペースを確保しているのに現在は朝食のみオプションで提供しているだけです。
きっと、美味しい飲食場所が沢山ある金沢ということで、ビジネスマンも外食・外飲みに回ってしまって利用客が少なかったんでしょうね!?
それでも、サービスとしてこんな提供をしてくれています。
風呂上がりに「ラーメン(志那そば)を食べる?」と尋ねると、
「お腹一杯だから要らない!」
ところが、部屋に戻って暫く経つと、
「別腹」とばかりに、先ほど買って冷蔵庫で冷やしていたデザート類を食べ始める妻であった!?(笑)
自分も小食ではないですし普段間食するのもこちら、夜食のラーメンにはちょっと未練が・・・・・
仕方が無いので、あられやチョコを摘まんで・・・・・
ということで、一日目が無事終了しました。