2002年にバンダイから発売されたBトレインショーティーは、鉄道模型の一つであるNゲージ
(1/150サイズ)車両の長さ方向のみ60mm程度に短縮
(ショーティー化)した製品でした。
残念ながら、2018年10月に事業者限定商品が発売された以降新商品は出ていないので、事実上はシリーズ終了となっているみたいです。
公式なアナウンスは出ていませんが・・・・・
ディスプレイモデルではありましたが、鉄道模型メーカーである(株)関水金属の動力ユニットやパーツをほぼ無加工で取り付けてNゲージ化が出来ました。
ちなみに、関水金属は知らなくても、ブランド名のKATOならマニアじゃなくても知っている人は多いのではないでしょうか?
対抗メーカーがトミーテック (TOMIX)になり、その他にも銀座の天賞堂(Tenshodo)などもありました。
「週刊 昭和の『鉄道模型』をつくる」はTOMIXが協力会社、車両は元より使用するストラクチャーなどはジオコレシリーズと、全て TOMIXブランド品でした。
もう一方の天賞堂鉄道模型、残念ながら自分は縁が無いのですが、全く繋がりが無いのかというとそうではなく、
別の繋がり があります!?(笑)
さて、Bトレインショーティーの車両については後日の報告ということで、今回はこちらを取り上げたいと思います。
Bトレインショーティー専用のレイアウトベースである[N-B4]は、商品名通り本体はB4サイズです。
乾電池を使用し、方向切り替えスイッチと速度調整ダイヤルがベース本体の側面についているので、パワーパック(パワーユニット)を別途用意しなくてもそれだけで走行が楽しめます。
製品では オールインワン コードレス仕様 と謳っています。
ちなみに、NゲージのNは数字の9から来ており、英語(Nine:ナイン)、ドイツ語(Neun:ノイン)、フランス語(Neuf:ヌフ)とどこでも同じでちょうど良かったようです。
その数字9は何処のサイズかというと、レール内側の巾が9mmとなっています。
換算するとおよそ1/150(~1/160)の縮尺になります。
在来線車両は約20m(新幹線車両25m)ですから、Nゲージの車両では長さは12~16cm位になります。幅は2cm、高さ3cm位ですかね?
そんなサイズのNゲージ車両を走行させるために必要な最低サイズは90cm×60cmと言われている中、 「週刊 昭和の『鉄道模型』をつくる」は60cm×45cmしかなく、当然ながら走行可能は小型車両のみという制限付きでした。
B4サイズのN-B4は36.7cm×26cと、小さい 「週刊 昭和の『鉄道模型』をつくる」の更に1/4しかスペースが無い訳ですから、車両制限は仕方が無いですね
しかし、実際はBトレインショーティー車両だけでなく、 「週刊 昭和の『鉄道模型』をつくる」走行可小型車両も走らせることが可能でした。
サイズから考えたら、秀逸な結果です。
車両の話にそれてしまいましたが、N-B4はこちらの様に周囲とセンターのプレートの上にレイアウトを作っていくのですが、プレートが取り外せますから色々つくって差し替えればB4サイズレイアウトをたくさん置くより省スペースになり狭い個人部屋にもと・・・・・
しかし、最初に作ろうと構想したのが終の棲家候補地にもなった鎌倉でした。
今年はまだ訪問で来ていませんが、昨年は3回出掛けている馴染みのある場所です。
実際の江ノ電は周回しませんが、周囲や中央部に江ノ電沿線を再現させようと・・・・
しかし、これが間違いでした!?
実際の場所再現は難しい いや 不可能と思い知らされました。
架空の街並みや風景なら市販のストラクチャー(住宅、商店などの構造物)やシーナリー(風景を構成する山や川、草原など自然物)を使って自由に構築できますが、現存する寺や神社、駅舎などのストラクチャーは存在していません。
構想では、こんな配置のレイアウト
盛り込み過ぎですかね!?
しかし、
作りたいが、作れない!?
ジレンマが、レイアウト作りを阻止しました。
しかし、何かを作りたい気持ちは修まりません!?
代わりに、進んだのが、ジオラマ作りです!?
えっ?
「変わらないじゃん!」 って?
初訪問の方ですか?(笑)
こちらで、詳細確認してください!?
簡単に言うと、鉄道模型が走るのがレイアウト、鉄道模型は走らず風景の一つになるのがジオラマ
そして、いくつか作りました。
レイアウトからジオラマへの移行、「週刊 昭和の『鉄道模型』をつくる」以前ですから10年近く経っているでしょうか?
当初幾つか異サイズを作りましたが、いつしかダイソーのケース
(当時300円、現在は400円)に統一されました。
積み重ねは出来るし、奥行きが短いので棚に載せることもできるし・・・・・
まぁ、プラケースですが、アクリルケースに比べると遥かに安価というのが重要ポイントですかね!?
サイズは、約34.5cm×13.3cm×13.4cm。
小さいと言っていたB4サイズの更に半分です。
そしてケース(カバー付き)なので、N-B4では無かった高さ制限が加わります。
狭い上に新たな高さ制約までもが加わって使い辛いかと思っていましたが、結構使い勝手が良くて色々妄想ができます。(笑)
一方、倍の広さのN-B4は使い易そうに見えて、メイン装備の固定走行線路が逆に仇となって変り映えの無いレイアウトしか浮かばず・・・・・
内容を詰め過ぎず、コンパクトで分かり易いのが良いということが、改めて理解できました!?
が、
理解はしていても、実際に行えるかというのは全くの別物のようです!?
投稿ブログ、全然簡潔にも、短く要点を纏めることも、全く出来ていませんから!!!(笑)
さて、スペースが半分に縮小し、レイアウトからジオラマに変わっても、鎌倉再現が難しいのは変わりません。
何処かで踏ん切りを付けなければなりません。
諦めるか、止めるか?
いやいや、そう簡単に長年の思いを諦めることは出来ません!?
奇策を用いて、苦境を乗り切ることにしました。
注) 四次元ポケットから出てきた ドラえもん ひみつ道具 紹介の声を思い出してお読みください。
2Dジオラマ!?
注) ご協力ありがとうございました。(笑)
しかし、自然に大山のぶ代の声とイントネーションが浮かんだでしょ!?
いや、皆さん若いので水田わさびか?
構想自体は当初から持っていたのですが、
Nゲージ ジオラマ = 1/150サイズ ストラクチャー
(住宅、商店などの構造物)を使って
の思いがあって・・・・・
しかし、
ぷー太郎記念旅 下田デフォルメ ジオラマ
で、
ストラクチャーは一切使わず、
> 遊び心満載と言えば聞こえは良いが、実際とはかけ離れた
> ・地図的位置関係の無視
> ・サイズ感の無視
> ・論理性無視
> ・
> ・
> のデフォルメ下田周辺ジオラマとしました。
を、作ったことで踏ん切りがつきました。(笑)
手作りで用意した下田の観光地は雰囲気と特徴だけは自分なりに取り入れたつもりですが、どう過大評価しても 龍宮窟(風)・田牛サンドスキー場(風)・白浜大浜海水浴場(風)・白浜神社の海岸鳥居(風) と「風」が取れない出来栄えです!?
しかし、デフォルメ を付ければ、何とか納まりは付く!?(笑)
そもそも、自己満足の世界だし、制作過程で費やす時間そのものが一番の楽しみだし・・・・
鎌倉ジオラマにおいても、全体的な造形(雰囲気?)作りは同じ手法で行っても良いだろう!?
そこに、
2D命名の要となる、プリント画像を追加して使うことにした。
画像は訪問時の自前撮影画像、フリー画像、そして中には拝借画像も・・・・・
(この場を借りて、御礼申し上げます。)
そのものの画像ですから、第三者の方が見ても今回は「風」では無く名所と分かるでしょう。
全体画像そのものを張り付けたり、同じ画像を複数枚使用してパーツごとにくり抜き間隔を置いて配置し奥行きを出したり、全面だけでなく横画像を組み合わせ立体物にしたり・・・・・
そして、ブツも置いて・・・・・
さて、当初の妄想配置からスペースが半分になってしまって、取り込んだ名所旧跡、その他はどうなったと思いますか?
半分のスペースだから、当然数も半分!?
と思うでしょう?
残念でした!?
大外れです!?
妄想から減ったのは、なんと 腰越駅 の1個だけでした。
それだけでなく、
妄想には入っていなかった 長谷寺、成就院、龍口寺&仁王門 を新たに追加しました。
加えて、4人のゲストを迎えています。
更に更に、普段は使わないサイド面を使って 富士山(江の島に追加して)、鎌倉文学館、源氏山公園 源頼朝像、小町通り も入れときました。
てんこ盛りですね。
さて、江ノ電界隈ということで、まず取り込みたいと思ったのがこちらの3点、いや、4点、いやいや、5点セットのエリアでした。
スペースの2/3程を使い、前方に配置しました。
何度もこの界隈を歩きましたから・・・・・
いや、歩いたのはこの辺りだけでなく、鎌倉駅から長谷を抜けてずっと・・・・・
健脚自慢の夫婦でしたね!?(笑)
右から、
御霊神社(鎌倉権五郎神社)
というより、鳥居前の踏切辺りから狙う 極楽寺トンネル から出てくる 江ノ電 と 紫陽花 とのコラボ撮影ポイントを再現(したつもり!?)
カメラを構える撮影マニアも配置です。
そして、その極楽寺トンネルの反対側出口であるレンガ作りの
極楽洞
更に、極楽洞から出てくる江ノ電とのコラボ撮影場所である
桜橋(赤橋)
実際、極楽洞と桜橋の間は両サイドとも壁に蔽われているのですが、極楽洞の雰囲気を見せる為カット、しかし1cmほどしか幅は無く意味があったのか無かったのか・・・・
最後は、江の島方面に向かって左側にある
極楽寺駅 と 右側の
極楽寺 です。
やはり、5点でしたね。
実際の極楽寺トンネルは200mあるそうですが、1車両にも満たない5cmほどで表現(したつもり!?)。
御霊神社側出口は千歳開道と呼ばれているようですが、極楽洞とは違う形状であることも再現(したつもり!?)。
御霊神社も奥に本堂、境内、そして鳥居の奥行きも表現(したつもり!?)、踏切や信号機、手前の階段なども・・・・
ちなみにこの階段、今回初の試みでグレーの折り紙を何回も重ね折りして作成してみましたが、これまでの切込みを入れて作っていく方法や薄い板をズラして重ねていくよりも遥かに簡単で色塗りも不要、それでいてより細かい段が表現できているので通常のジオラマ作りでも使えそうです!?
逆に、信号や鳥居など細かい切り取りは老眼爺には無理なようで、自ら期待に応えようとすることを放棄しました。(笑)
そして、うっかりしてやってしまったのが線路脇紫陽花の色が現地とは左右逆となってしまいました。
それ以上の問題は、桜橋(赤橋)のいい加減な再現(したつもり!?)ですかね?
楊枝で組み立て朱塗りしようと考えていましたが段々面倒にになって・・・・・(笑)
さて、読むのに、(したつもり!?)が鬱陶しいですよね?
謙虚さのつもりですが、逆に仇となって・・・・・
この後もずっと続きそうだし・・・・・
もちろん、書いている方も同じなので、以後省略しますね!?(笑)
5点セットの上部には、
銭洗い弁天
佐助稲荷神社
鶴岡八幡宮
鎌倉大仏(高徳院)
を配置しました。
正式名称は、銭洗弁財天宇賀福神社
(ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ)
銭洗水が湧き出る「奥宮」、岩窟トンネルを抜けた後の鳥居が連なる参道までの再現は不可能と最初から諦めて、大きい名称表示がある入り口部分で代用
それでも十分目的を果たしましたかね!?
佐助稲荷神社では、拝殿 と 朱色の鳥居 の2段配置です。
本殿、霊狐泉、十一面観世音菩薩、祠 は、スペース並びに技術面から当然の省略です。
ちなみに、鳥居の数は49基だそうです。
鶴岡八幡宮では、静御前 が舞を踊っています。
流石に 舞殿 の中で キティちゃん いや 静御前 は踊らせないので、舞殿 が手前でメイン、奥に 本宮(上宮) と両方が一緒に写って一枚に納まる画像を探して・・・・・
昨年なら、もう少し時流に乗れたのですが・・・・・
鎌倉大仏は、高徳院の本尊で鎌倉で唯一国宝に指定されている仏像です。
長谷の大仏という別称もありますが、正式名は 国宝銅造阿弥陀如来坐像
(あみだにょらいざぞう)だそうです。
創建当時は金箔が貼られ黄金に輝いていたそうで、今も右ほほ辺りにその名残があるそうです。
ということで、創建当時の金色の鎌倉大仏を座らせました
が、
退かすと、現在の大仏様にも対面できるダブル仕様となっています。
サイズは随分違いますが・・・・・
さて、残るは左サイドになります。
「武家の古都 鎌倉」とか「古都鎌倉」と呼ばれている鎌倉ですが、新名所を追加です。
昨年末公開の映画で、また盛り上がっちゃいましたかね?
鎌倉高校前駅 & 横 踏切
大物ゲストを迎えました。
現在盛り上がっている侍ジャパンのダルビッシュ
(196㎝)、大谷翔平
(193 cm)にはちょっと及ばない
189㎝の桜木花道、こちらでは軽く鎌倉高校前駅舎を突き抜ける存在感ある大きさで登場です。
真面な姿でも可能(差し込み式?)でしたが、今回はおチャラけバージョンで・・・・・
赤木晴子も湘北高校の制服で登場させたかったのですが、当然そんな制服は無く、更に夏服も無く、桜木の半袖Tシャツ姿とはちぐはぐした冬服セーラー服姿で参加しています。(笑)
まぁ、後ろ姿でしか見えませんから、良しとしてください!?
帳尻合わせにもなりませんが、花道横の踏切前に学生服男子を一人立たせておきました。
奥(桜木花道側)から見ると、しっかり赤木晴子と分かるように顔を加工しているので、お見せ出来ないのは残念ですが・・・・・(笑)
すいません!? 嘘です!?
米粒に写経が書ける特殊技能持ちではなく、ただの老眼持ちですから・・・・・
また、多くは配置できないのですが、カメラ撮影者や観光客を配置、目を閉じて、大挙して訪れ車道に飛び出して写真を撮り合っている大陸から来られた方々を想像してみてください!?
ちなみに、極楽寺トンネルを通過している 305形 江ノ電 、もちろん 鎌倉高校前駅 & 横 踏切 に移動させることは出来ますし、別に 1000形(サンライン号)江ノ電 もありますから2編成をそれぞれの場所に配置させることも可能です。
元々、江ノ島電鉄は単線ですから問題は無いですが、やはり自分は 305形 の方に愛着というか馴染みがあるようで・・・・・
ちなみに、ちなみに、一般市販品は左側の2種類ですが、
事業者限定商品 として鎌倉・江ノ島界隈で土産物として売られていたのは右側の多くの種類がありました。
ちなみに、ちなみに、ちなみに、茶色とクリームの「チョコ電塗装」(⑦)も馴染み深いのですが、調べてみると2005年頃には引退していたとか・・・・・
鎌倉・江ノ島には、随分前から通っていたのを再確認です!?
そして、その江ノ島電鉄、ジオラマとして取り入れたかったのが、路面走行(区間)でした。
出来栄えが気に入らないので、さらっとですが、その切り替え横にある龍口寺と一緒に!?
とは言え、実際横に見えるのは仁王門、寂しいので奥にあって見えない龍口寺も一緒に・・・・・
最後の紹介が長谷寺と成就院ですが、取り込みたかった特徴は何だと思いますか?
初夏の鎌倉と言えば、紫陽花です。
鎌倉の「紫陽花寺」、明月院ブルーとして名の知れている明月院を始め、円覚寺、東慶寺、浄智寺、長壽寺、建長寺 などが並ぶ北鎌倉も良いですが、江ノ電沿線でも2500株を超える色とりどりの紫陽花が植えられた長谷寺の経蔵裏の眺望散策路(観音山あじさい路)や紫陽花の向こうに由比ヶ浜を見渡せ「あじさい参道」と呼ばれた成就院参道、先に紹介した御霊神社や極楽寺など良い見処が多く存在しています。
残念ながら、成就院の「あじさい参道」は改修工事で株数が減って寂しくなってしまったようですが・・・・・
ちなみに、間引きされた多くの紫陽花は震災被害に遭った宮城県南三陸町に移植されたそうです。
ということで、左側上部は長谷寺と昔の記憶の成就院を合体した紫陽花散策路を広く配置しました。
折角なので、明月院ブルーを想像できるエリアも・・・・・
鎌倉大仏と鶴岡八幡宮の間に植樹され満開となっている桜とは季節感がアンマッチですが・・・・・
なお、成就院 横に用意した風景は本来の由比ヶ浜ではなく、鎌倉海浜公園稲村ヶ崎地区から七里ヶ浜海岸 前海(相模湾)越しに見える江の島 富士山添え です。
御霊神社 & 銭洗い弁天 側は、鎌倉文学館 & 源氏山公園 源頼朝像 & 小町通り の3か所です。
こちらはただの画像だけなので、
蕎麦を食し、愛を描きに、鎌倉へ で詳細紹介です。
出来栄えはさておき、やっと胸のつかえが下りましたかね!?